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目次
Day1 日替わりお題⌇受験
『大丈夫だよ』
親に、その言葉を何回も、何十回も聞かされてきた。
でも私は、大丈夫な気がしなかった────
応援してくれているのに、自信が持てない そんな自分が嫌だった。
『|真奈《まな》ならきっと合格するよ!』
親友の言葉を受け取っても、私の自信のなさは変わらなくて、
どんどん受験の日が近づいてきて、いつのまにか受験の前日。
今までたくさん勉強してきた。隙間時間があればとにかく勉強していた。
行きたい学校のために、合格だけを求めて…
---
大丈夫だよ、合格するよ、って言葉は、受験当日にとても心に沁みた。
緊張してガチガチの私を、その言葉が溶かしてくれた。
今まで自信が持てなかった私が嘘のように、今は自信がある。
きっと私なら大丈夫だ!
そう信じて、会場へと歩き出した。
Day2 日替わりお題⌇老人
僕の住む町には、とある賢い老人がいたらしい。
この町のことならなんでも知っているって言う、すごい老人だったみたいだ。
そんな人いないでしょ、なんて思ってた。
学校へ行こうと自転車をこいでいた朝、後ろから誰かが声をかけてきた。
「|賢斗《けんと》?」
めっちゃ年取ってそうなお爺さんだった。
なんで名前を知っているのかと思って質問してみると、
「何言ってるんじゃ、お前の曽祖父だというのに…」
え?
と、とりあえず…学校行かないと…
そう思って、僕は逃げるように自転車で学校まで走って行った。
---
学校が終わって、家に着いた。
親にこの話をすると、あの賢い老人は僕の曽祖父──つまりひいおじいちゃんで、
僕が生まれる前に亡くなってしまったみたいだけど
ひいおじいちゃんの家族や親戚はひいおじいちゃんの霊が見えるらしい。
えぇ…霊かぁ。。ちょっと怖いな、と思ったけど、まぁ頼りになりそうだし良いのかな…
Day3 日替わりお題⌇象牙
「あなたたちって、双子なのに性格全然違うよね。」
生まれてからずっと聞かされてきた。別に違っても良いじゃない、って何回も思った。
双子の妹の|清凪《せいな》は、純粋でとにかく素直。
嘘ついても疑う様子など無い、まぁ良い子の分類に入ると思う。
で、双子の姉の私、|澪理《みおり》は、論理的だとか、感情より事実みたいな。
そんなことを言われる。
誕生日も、見た目も一緒な私たち。
でも、清凪の周りには友達がたくさん集まり、私の周りには人なんかいるわけない。
ま、いない方が楽なんだけどさ
「澪理ちゃん、正論ばっか言ってくるし、嫌い…」
「分かる。清凪ちゃんの方が一緒にいて落ち着くよね。」
いいよ別に。感情に従って良いことなんかあるわけないし。
清凪と付き合いたいならどうぞご自由に。
---
5月13日───1年にたった1回だけの、私と清凪の誕生日。
清凪は祝われて、私は祝われない。そんなのどうでもいい。
「はい、象牙のブレスレット。あなたたちにぴったりかなって思って」
親が渡してきたのは、象牙のブレスレット。
こんなの使わないしいらないよ、って思った。
隣で清凪は「ありがとう!大事にするね」と喜んでいる。
こういう人の方が好かれるんだろうな、でも私は清凪より絶対に良い人生を生きれるはずだ。
「ねぇ清凪、ほんとにそのブレスレット使うの?」
「使うって言うか、飾るよ。綺麗なアイボリーだしさ」
私は、象牙のブレスレットは清凪にあげた。
だって使わない私が持ってても無駄だし。
部屋に戻って、私は考えた。
私が本当に欲しいものって何だろう…
象牙は5月13日の誕生石です。
石言葉は「清純」「論理的な強さ」
Day4 日替わりお題⌇電話
🤙🏻📞
電話が鳴る。
「もしもーし!」
「あ、きずなちゃん!ねぇねぇ来週の土曜日遊べる?」
遊ぶ約束をしては、その日が来るまでが待ち遠しくて、ワクワクしていた。
毎日のように、友達と電話でつながっていた。
---
「この日暇だなぁ…そうだ!ゆいちゃんと遊ぼう!」
電話をかける。
でも、つながらなかった。
「なんで…?学校で話そうかな、」
そう思って学校へ行って、ゆいちゃんに話しかけた。
「ゆいちゃん」
と声をかけても、ゆいちゃんには届かなくて。
電話をかけても、声をかけても、ゆいちゃんと距離があってつながらない。
家に帰ってもう一度電話をかけたら、やっとつながった。
が、出たのはゆいちゃんのお母さんだった。
「きずなちゃん、最近ゆいは体調が不安定でね。」
「きずなちゃんにうつさないように、って距離を置いていたのよ。」
そっか…ゆいちゃんなりの優しさだったのかぁ。
「お母さん!今からゆいちゃん家行ってくる!」
そう玄関前で叫んで、お見舞いへ行こうとゆいちゃんの家へと駆け出していった。
なんで言わなかったのかというイラつきより、ゆいちゃんとまたつながれた嬉しさの方が強かった。
🤝🏻📞
Day5 日替わりお題⌇鳳凰
デュオリンゴを146日続けている私なら小説の毎日投稿も100日できると思います
たぶん🐦🔥
鳳凰は、平和でめでたい世の中にのみ姿を現すと伝えられている。
私の住む国も、昔は平和だったけど、今は戦争ばっかり。
毎日どこかしらで爆発音が聞こえて、安心して過ごせるわけがない。
前みたいな、平和でおだやかな国には戻らないのか。
平和な他国に逃げようとも思った。
でも、ずっとこの国で育ってきたから、
この国が平和になるまでずっとこの国に住もうと決めた。
私はただの国民だけど、何もできないわけじゃない。
どこで爆発音が聞こえても、平和についての大切さを演説して、他の国民と一致団結した。
神様にも祈って、とにかくできることをした。
何ヶ月か後、やっと停戦が決まった。
空も雲ひとつない青空。戦争の停止を喜んでいるようだった。
「あ!見て!鳳凰がいる!」
空をもう一度見上げると、確かに鳳凰がいた。
平和な世の中にだけ現れる。ということは、
この国は、平和に戻ったんだ。