自分がこれまで書いてきたシリーズの中で書いてなかったもの、書きたくなったものを書く場です。
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目次
王様ゲーム
なんだか急に書きたくなったので書きます。
あな⋯唄うの番外です。
登場人物
勝斗、美春、ヒロ、亜由夢、霧、陽翔。
「ねー!王様ゲームしよ!」
なぜそうなったのかはわからない。
きっと何かに影響されたのであろうヒロ。
そしてそれになぜか乗り気だったバカども。
野郎同士でやっても楽しくねぇだろ、と言ったらなぜか美春が呼ばれた。
なぜ。いや、アイツも乗り気だが。
そうしてなぜか仕切りだした野良猫野郎によってくじが平等に配られる。
--- 「「「「「「王様だーれだ」」」」」」 ---
「やったー!俺だー!」
トップバッターはヒロのようだ。
すっげぇ不安な奴が王になったな。
反乱でも企てるか。
「おい。優しめのやつにしとけよ?」
「えー。どうしよっかなー。勝斗何番?」
「教えるわけねぇだろ」
ぶーけちーと言いながらヒロはしばらく考える。
「うん!じゃあ、2番が王様にあんぱんを買ってくる!」
パシリじゃねぇか。
手を上げたのは陽翔だった。
「しゃーない、買ってくるか。美春さん、ついでに何か買ってこようか?」
「え!?」
「おい、口説いてんじゃねぇよさっさといけ。」
「口説いてねぇよ。ナイト様かよ。はいはい、買ってきまーす」
そうして開始早々陽翔は離脱した。
--- 「「「「「王様だーれだ」」」」」 ---
「おや、俺か。」
次の王は霧か。
とんでもなく危ねえ奴が王になったな。
反逆でもするか。
「うーん。じゃあ3番が1番に膝枕して。ゲーム最後まで」
最悪だ。1番なんだが?
大変だ。王のご乱心だ。革命の準備をしろ。王の首を取れ。
ところで?3番は誰だ?
「あ、私3番です」
嘘だろ?美春が手を挙げた。
うわー。名乗り辛ぇ⋯
すると全体を見渡した霧が俺を見る。
「この反応は勝斗が3番だね」
「お前エスパーかよ」
美春の膝枕に歓声が上がる。
ほんっとうにバカしかいねぇ。
霧がニヨニヨしながら俺をつつく。
「よかったじゃん勝斗。前も公園でやってたし、別に恥ずかしくないだろ?」
「いつの話だよ。見せもんじゃねぇぞ!」
「いや、割と見世物だよ?」
亜由夢のツッコミをサラッとスルーする。
--- 「「「「「王様だーれだ」」」」」 ---
「俺だ。」
亜由夢が手を挙げた。
比較的安定した王政になりそうだ。
俺も安心して見れるってものだな。
「じゃあ4番。コップ10杯の牛乳。一気飲みして。」
悪かった。俺が間違ってた。
全然安心できない命令が下された。
慌てて番号を見るも俺ではなかった。
ホッとはしたが、その命令を受ける可哀想な奴は誰だ?
するとゆーっくりと手を挙げた人物―――霧だ。
引きつり笑いで真っ青である。
「き、霧さん。大丈夫ですか?」
「あぁ。美春さん。うん。ダイジョウブ⋯」
「飲む前から倒れそうじゃねーか」
こうして十杯連続で牛乳を飲んだ霧は戦闘不能になった。
ぶっ倒れてやがる⋯。
--- 「「「「王様だーれだ」」」」 ---
どんどん参加者が減っていく。
おかしいな。こういうゲームじゃねぇと思うんだが。
あ。
「俺が王様だ。」
「な!?勝斗が王だと!?恐ろしい!」
「美春さん!逃げてっ!」
「いえ!私も戦います!」
「俺をなんだと思ってるんだ?お前ら⋯」
よーし覚悟しとけよ?
でもいざ自分の番になったら何も思いつかん⋯。
しばらくウンウンと悩む。みんながゴクリと唾を飲む音が聞こえた。
俺ってそんな怖えの?
何か⋯あ。
「じゃあ3番。俺の持ってきた激辛パン完食な」
ヒィッと声が上がった。
ヒロだ。ざまぁねーな。
「ぃ、イタダキマス⋯」
「やっぱり勝斗くんは鬼畜ですね。」
「やっぱりってなんだよ。」
「というかなんでそんなもん持ってんだよ。」
「後で食べようと思ってたんだよ。」
「味覚終わってない?」
そんな会話をしている間にヒロは完食。
「あ゙⋯じぬ⋯水⋯!」
そう呻きつつパタリと倒れた。戦闘不能である。
--- 「「「王様だーれだ!」」」 ---
「あ、私ですね。」
女王制か。平和な世になりそうだ。
「では、1番さん。これ着て語尾に『にゃん』つけて喋ってください」
美春が取り出したのは猫のカチューシャと手袋だった。
魔王も真っ青な命令に慌てて自分の番号を確認する。
違う。ということは―――
---
「ただいまー。あんぱん結構売り切れててさー遠くのコンビニまで⋯」
陽翔は俺達を見て固まる。
そりゃそうだな。
死んでる霧とヒロ。
膝枕をしている俺と美春。
そして、猫姿の亜由夢。
「この数十分の間に何があったんだ?」
陽翔の言葉は至極当然だった。
その後、ヒロがあんぱんを泣きながら食べていた。
辛味がやわらぐそうだ。よかったな。