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目次
義眼とアイ/Gigant eye
大きな目が僕を観ている。
あらゆる僕を撫でるようにして。
まるで獲物を狙う鷹そのものだ。
僕は鳥肌を立てながら、彼女の表情を伺う。
しかし、彼女の“カラクリ”の目は鏡のように反射して僕を映すだけだった。
いつもこの眼は僕だけを映し続ける。
どれだけ見つめても眼差しに当たるものが一切見当たらない。
なぜ?
彼女の心はいつも僕だけを写し続ける。
実像の僕を嘲笑いもせず、傷つけもせず。
ただ立派な虚像となって僕を歪に揺るがす。
視野の狭い僕の眼には到底理解できない。
日々恐怖に怯えるばかりだ。
彼女の大きな目をどれだけ見つめても、
そこには無機質な|義眼《ミラーアイ》が僕と焦点で繋がっているだけだった。
なんか表現が難しくなっちゃった。