ドキドキワクワクの三角関係ラブストーリ。
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目次
「すれ違う恋」プロローグ
雨の日に出会った男の子に恋をしている主人公。主人公には、美人な大親友がいる。その名も千夏。幸せにながれていた時間。募っていく思い。ドキドキラブストーリ第一弾。
1,プロローグ
雨の日傘がなくて、困っていた私に傘を差し出した君。「一緒に帰ろ?」と言ってくれた君は優しさそのものだった。夢だったあいあい傘をしていることさえ気にならなかった。何故か。それは私を助けてくれた男の子の目が悲しそうだったから。無理に笑っているような気がしたから。二人でベンチに座っているとき、思い切って私は聞いた。「ねえ、なんでこんな遅い時間まで学校にいたの?」「うーん。はっきり言うと、僕は、居なくなるから、かな。」その子はしょうまだと言った。もうすぐ転校するのだと言った。「学校を最後にゆっくり見ようと思って。」私は思い切って「また会えるかな?」と聞いた。「うーん。僕自身まだどこに行くか知らなくて。」と頭をかく。「ま、知りたくないっていうのもある。」いつの間にか雨はやんでいた。私ががっかりしたのを感じ取ったのか男の子は笑っていった。「分かった。また会おう。僕と君だけの約束だ」そして小指を差し出してくる。私は恐る恐る自分の小指を絡ませる。「ゆーびきーりげーんまん」男の子、いや、しょうまくんはそう言って笑った。
「すれ違う恋」第1章
2、変わらない日常
リリリリリリ・・・もう、うるさいなぁ起きるから・・・30分後リリリリリリうるさいってば!私はパット目を開ける。反射的に時計を確認する。げっ!もう8時じゃん!完全に遅刻だ〜!私はぱっと飛び起きると着替えもそこそこに家を飛び出した。キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン終わった。私は、真っ白に燃え尽きた。どういう顔して教室に入れば良いのかわかんないよ〜。はあー今日何回目だろ。ため息。あれから10分間ほどウロウロしてやっと教室に入った。それから、ここまで私を見るたびにクスクス笑う人が居て居心地悪かったんだよ。まあ、遅刻した私が悪いんだけど。唯一私の味方で居てくれたのは、佐々木千夏。私の親友であり、このクラスのまとめ役でもある。しっかりものでお姉ちゃんキャラだ。もちろん、遅刻なんて、もってのほか1年間忘れ物もしたことがないらしい。私達2人の唯一の共通点は、恋愛に興味がないこと。冷静で、美人な千夏には、彼氏なんかすぐできそうなのに。実際問題、千夏を狙っている男子はたくさんいる。その中には、私の憧れる(顔が)かっこいい(性格不明)男子もいる。千夏は、男子の目線を全く気にしていない。私は私で、理由がある。それは私には好きな人がいる。ということだ。ずっと昔私が小さかった頃あった男の子。雨の日あった男の子。あの子今どうしているだろう。
いや〜小説書くのって難しいね〜本職の作家さんすごいや。私も頑張るぞ〜
「すれ違う恋」第2章
3,驚きの打ち明け
最近、千夏の様子が、何だか変だ。もうすぐ、期末テストがあるからかもしれない。でも、やっぱり何かおかしい。態度も性格も話し方も、全ていつもどおりに見えるけど、ずっと一緒にいた私には分かる。何か変だ。どこかボーッっとしている。時々は、過去を見つめるとおい目をしていることもある。私の胸を嫌な予感がよぎった。これとした証拠があるわけでもない。でも、すごく嫌な予感がする。私の予感は、どこか鋭いところがあるんだよね。しばらく、観察しているうちに気づいた。これ、恋をしている人がする目だ。誰かを、一目見ただけで好きになった。でも、自分には、告白する勇気がない。そんなことで悩んでいる目。少女漫画でよく出てくるやつ。(少女漫画はもっとロマンチックだけどね)そうか、千夏が誰かに恋をしたとなれば、この数日の変な様子も説明できる。千夏が恋をするってんだからきっと、ちょう美男子なんだろうな。だって、千夏の周りにはすでにかっこいい男子がいっぱいいる。それを抜いてかっこいい男の子。どんな子だろう。見てみたいな。しかし、千夏のおかしな行動の原因が分っても、私のモヤモヤが消えることはなかった・・・。放課後・・。「それでね、もう面白くて、中々寝れなかったんだよ!。」「・・・・。」「千夏?」「ん?あっごめんごめんそれで?」「ねえ、千夏。最近、何だか変じゃない?」「そんなことないよ」「やっぱり、何か変だ」「はあ、やっぱり、隠し事無理か」千夏はため息をついた。「ねっ!教えてよー!」「わかったよ。誰にも言わない?」「言わない!」「私好きな人できちゃったかも」「そんなことだろうと思った」私はわざとらしくため息をついた。「まあ、まかせんさい。恋の先輩のこの私が相談に乗ってあげようではないか。」「なにそれww」千夏が小さく笑った。
第2章。楽しんで読んでね〜
「すれ違う恋」第3章
4、どこかで・・・
事は、休日に起こった。千夏は隣町のおばあちゃんの家へ、行くところだった。おばあちゃんの家へは、電車で行かなくてはならない。千夏は、電車が嫌いだった。変なチャラチャラした男が、話しかけて来るからだ。その男はとにかくしつこい。一度、連れて行かれそうになったこともある。勇気を出して電車に乗った千夏は吐きそうになった。視線が突き刺さって来る気がする。すると、ある男がこういってきた。「ねえ、お姉ちゃん、俺とカラオケ行かない?」千夏は黙っていた。すると、男は軽く舌打ちして、電車から下ろそうとした。その男の手を誰かが抑えた。私は、首を回した。もうひとり男子がいた。そして、こういった。「やめろよ。この子困ってるだろ。」千夏は、一瞬最初の男の知り合いかと思った。しかし、最初の男はこういったのだ。「はっ?誰だか知らねぇけど、黙ってくれる?」「この子困ってるだろ」男の子は繰り返す。気づくと、電車中の視線が男の子と千夏に集まっていた。そのことに気づいた最初の男は、「覚えてろよ。」と捨て台詞を残し、去っていった。男の子がふぅとため息をついた。そして、千夏のほうへ顔を向けると、「大丈夫?」といった。「はい、あのーありがとうございました」千夏がお礼を言うと、男の子は笑い、「名前は?」と聞いてきた。千夏だと言うと「ふぅん。いい名前だね。」と言って、「僕、しょうま。」と笑った。そして、きいてもいないのに、自分のことを話始めた。男の子には、好きな女の子がいるらしい。名前は知らないが、また、合う約束をしたのだという。「指切りしたんだ。会いたいな」と遠い目をして語った。「今度会ったら、好きって言ってあげるんだ。」と楽しそうに言う姿を見て、かっこいいと思った。始めての恋だった。しかし、自分の恋を実らせるためには、まず、その女の子とやらを、抜かさなければならない。どんな子なのだろうか。
第4章徹夜でがんばたよー読んでくれると嬉しいな〜
「すれ違う恋」第5章
久しぶりに前書き書いてみるよー
いやはや、皆さんすごく良い小説書くから、自分のが出来悪く見えるw
さあ、第5章思いもよらない千夏との対決。みんな楽しんでね〜
6、成果のない特訓
チャラチャーラーと音楽が流れる。リズムに合わせて、千夏がモデルのように進み出て、ポーズをとった。「今のどう?」「うん、いい感じ。」「よーし!」ここ最近千夏は、自分の容姿と顔を今まで以上に磨き上げるのに精をあげている。昨日、期末テストがあった。自分のことに夢中で、全く勉強していなかった千夏と、必死に勉強していた私。どちらが点数が高かったか。言うまでもない。この私だ・・・。と言いたいところだが、千夏のほうが点数高かった。私の努力はいったい・・・。「ねえ?」千夏が話しかけてくる。あっいけね!また意識が飛んでた。「はいはい。何でしょう?」「改善点の意見頂戴。」「そうだな・・・。」「もうちょっと、メイク薄くてもいいと思う。遠くから見ると、何か厚ぼったい眉毛の人に見えるよ。」「了解」早速直しにいく千夏を見送りながら、私はため息をついた。千夏のこのレッスンに付き合うか、正直、とても迷った。しょうま君が好きだと言ったのは、この私だ。自分自身も、好きだから、両思いになるだろう。千夏に抜かされるのは、あまり嬉しいこととは言えない。しかし、無理に断るのも、不自然な気がした。それに、最初に、千夏の恋を応援すると言ってしまっているのだ。偉そうに、恋の先輩とまで言ってしまった。今更断るのも気が引ける。だから、私は、モヤモヤする気持ちを引きずりながらも、レッスンに付き合うことにしたのだった。
「すれ違う恋」第6章
みんな〜ファンレターありがとー。づきんさん・NENEさん・めいのんさんあともう一人もらったんだけど名前わかんくて返信ができんかった・・。これで1巻終了これからもよろしくね〜
7,進化した友達と進化しない自分
あぁだるい。最近、原因不明の頭痛とだるさに苛まされている。理由は分かっている。分からないふりをしていたい。ただ、それだけだ。頭痛の原因。それは、千夏にある。千夏が見違えるほど可愛くなった。自分はさらにみすぼらしくなった気がする。レッスンに疲れた、という部分もあるだろう。このままでは、千夏に追いつかれてしまうどころか、追い抜かされてしまう。好きだとはっきり言われて、一度は自信をつけた私だったが、今は、好きだと言う言葉も、私を復活させるまではいかない。せっかく、初めての恋が、最高の形(両思い)で達成されようとしているのに、私は、何をしているのだろうか。進化していく千夏をみるたびに、みすぼらしくなっていく自分がきらいだ。よし、前の私を取り戻すためにも、しょうまくんに会いに行こう!!
「すれ違う恋」2巻 しょうま目線 プロローグ
1、プロローグ
きゃあきゃあうるせー。しょうまが教室に入ったときの第一印象だ。女子が我先にと俺のところに来て、機嫌を取ってくる。俺が、ちょっと笑ってやるだけで、真っ赤になって倒れる女子もいる。女子というのは不可解な生き物だ。でも、俺には、好きな女の子がいる。不可解な生き物にも、好む人というものはいるものだ。その子とは、雨の日に出会った。傘がなくて、困っていたあいつに、傘を差し出したのがきっかけだ。その子は、他の女子みたいに、きゃあきゃあ言わなかった。ただ、黙って、ついてきた。あいつのあんなところに惚れたのかもしれない。俺のことを見て、きゃあきゃあ言わない女子は、あいつがはじめてだから。
「すれ違う恋」しょうま編 第1章
2、引っ越しと永遠の別れ(?)
ここ、どこだ・・・。目を恐る恐る開けた俺は、絶句した。転校初日、緊張していた俺は、記憶がどうにかなっていた。お母さんが、呆れた顔で、「何いってんの。前の学校のすぐちかくよ」言われて気づいた。前の学校は、確か、◯◯町第一小学校だった。ここは、◯◯小学校第二小学校だ。なぁんだ。すげー近くじゃん。俺の心に、明るい光が、差し込んできた。あいつと会えるチャンスがあるかもしれない。さっきも言ったように、俺には好きな女子がいる。実るはずがないと思っていた。引っ越し直前に会って、すきになったからだ。でも、この距離なら、努力すれば、会いに行ける。それから俺は、貯金を貯めるようになったんだ。あの子に会うために。
「すれ違う恋」しょうま編 第2章
3、日々の日常としょうまの思い
引っ越してからも、俺の日常は変わらない。いや、変わるはずがない。たまたま整った顔つきで生まれてきた俺は、小さい頃から、色んな人に、ちやほやされてきた。同じ年頃の子、おばあちゃん、実の母にさえ、「あんた、ほんとに私のこども?」と言われていた。でも、唯一俺を男の子として見てくれたのは、母さんだけだ。みんな、俺の顔があまりにも整っているせいで、女の子と見間違える。しょうまちゃん。そうよばれてきた。俺はそれが嫌だった。だから、すでに、小さい頃から、僕の段階をすっ飛ばして、俺というようになった。告白された回数は覚えていない。それと同じように、ふった回数も覚えていない。その中には、かなりかわいい子も居た。それは認める。母さんたちから、いくらもったいないと言われても、俺が好きになれなかったのだから仕方がない。クラスの女の子たちに笑いかけながら、俺が気にいる女子は一生現れないのではないかと思ったことも少なくない。俺は、男子仲間にも、人気がある。普通、女子にモテる男は、男子友達がいない。嫉妬心か何かで、俺には理解不能だが、近づきにくくなるらしい。だけど俺は、男の気持ちも心得ている。小さい頃から、運動も頑張ったし、勉強だってたくさんした。そのおかげで、俺は男子にも人気だ。ただ、毎日が退屈に感じることもある。勉強も運動もできて、生徒から人気者。誰もが憧れる立場にいる俺は、変わらない、ちやほやされて、機嫌を取られる毎日に、飽き飽きしているのだ。何か刺激がほしい。俺は無意識に、いつも、何かを、求めているのかもしれない。
「すれ違う恋」しょうま編 第3章
4,電車での出来事
日曜日、俺は電車で隣町に向かっていた。こう見えて、俺はかなりの読書家だ。色々な本を読んでいる。俺が引っ越した町には、残念ながら、大きい本屋がないので、隣町まで行かなければならないのだ。本当のことを言うと、本を読んでいるのは気休めに過ぎない。母さんから、「嫌なことがあったときや、辛いときは、何か明るい本を読むのよ。そうすれば、楽になるから。母さんもそうしてきたのよ。」と言われているからだ。優しくて、俺がこの世で唯一好きだった女性はこの言葉を残して、天へ上っていった。俺は、父子家庭だ。母さんが死んでから、心の支えを失った父さんは、酒ばかり飲みいつもベラベラに酔っ払っているくそ親父になりさがっていた。そういう父さんに育てられてきたから、俺は冷徹な人間になってしまったのではないかと自己分析している。心の中に住む冷徹な鬼を俺はこの顔と天使のようだと言われれる笑顔で押し隠しているのだった。電車の中で、可愛い女の子を見つけた。普通の男なら一発で好きになるような美貌だ。俺は例外。そもそも、俺には好きな女子がいるし、可愛い女の子には、興味がない。どうせ、今の女の子も、俺が笑いかけるだけできゃあきゃあ言う子の一種だろう。冷めていた。今まで何度もそういう経験をしてきたから。もううんざりだ。だけど、何か気になって、しばらくその子を観察していた。女の子は自分の目の前にいる俺には目も向けず、下を向き、もじもじしている。どうしてだ?考えて、やっと気づいた。視線だ。あちこちからネチネチした視線が突き刺さっているのだ。可哀想に。さっき思ったことも忘れて、俺は同情する。あんたは優しいわね。亡くなった母にもそう言われた。自分で嫌いって言ったくせに、その子が嫌な思いをするとすぐ同情する。いい性格に生まれてきた。それも、悪い意味で。俺はそう思う。しかし、生まれてこの方、自分の性格と付き合ってきた。自分で思ったことに逆らえないことは分かっている。声をかけようと一歩踏み出した。その時、チャラチャラした変な男が女の子に近づいていった。そして、何事か声をかけている。声が聞こえたわけではないが、言っていることは想像がつく。どうせ、カラオケにでも誘っているのだろう。すると女の子が、首を振った。何か用事があるとかなんとかゴニョゴニョ言っている。可哀想だ。反射的にそう思った俺は、動き出していた。気づけば、俺は男の手を掴んでいて、図々しいことにも、「やめろよ。その女の子嫌がってるだろ。」と言ってしまったのだ。女の子は、神を見つめるように俺を見て、男は状況が理解できないらしくぽかんとしていた。「はっ?誰だか知らないけど黙ってくれる?」男が言った。ここまで来て負けました的な態度を出したら俺のプライドぶっ壊れだ。だんだん小さくしぼんでいく自分の心を奮い立たせるようにして、俺はもう一度繰り返す。「やめろよ。女の子嫌がってるだろ。」男はみるみる顔に青筋を立てて、一歩踏み出した。しかし、電車の中の全ての視線がこちらに向いているのを見ると舌打ちし、「覚えてろ。」と吐き捨て、出ていった。女の子は、しばらく男の行方を見つめていたが、見えなくなると、俺の方に向き直り、「ありがとうございました。」と言った。「うん。」俺は答えると、礼儀だと思って、「名前は?」と聞いた。「千夏です」女の子ははっきりとした口調で言った。「そう。いい名前だね。」俺はいつもする仮面のような笑顔で答えた。「俺しょうま。」この子には、心が開けた。雨の日にあったあの子と同じように。きれいな瞳で、熱心に聞いてくれる女の子の顔を見つめて俺は無我夢中で喋った。目的の町が過ぎても、俺は喋り続けた。俺が生きてきた年だけ少しずつ少しずつ溜まってきた怒りを、苦しみを。
「すれ違う恋」しょうま編 第4章
5,しょうまの幸せ
その夜、女の子に全てを話しきった俺は、幸せな気分で、眠りについた。気づいた時には、俺は自分の家の前に立っていた。あれ?確かに俺寝たはずなのに。ひとまず家に入ることにして、混乱しながらも俺はドアを開けた。そして俺は絶句した。「か、母さん・・・」死んだはずの母が、天に上っていくのをこの目で見たはずの母が、キッチンで料理を作っていた。「ん?母さん、どうかした?何かついてる?」母さんは、俺が見慣れた笑顔で首をかしげる。「いや・・。」俺は語尾を濁し、とりあえず自分の部屋へ戻る。後ろから、「もうすぐご飯よ」という声が追いかけてくる。はあいと動揺を感じ取られないよう返事をする。どっちにしても、母さんが戻ってきてくれたのは嬉しい。例え夢だったとしても。母さんの笑顔が大好きだから。俺の部屋は何も変わっていなかった。ベットのみだれさえ同じだった。自分の部屋のベットに横になりながら、今の境遇を考える。そして輪廻の生まれ変わりの考えのようにおれの考えはグルグルと回り続ける。夢か?そうに違いない。同じ考えで俺の頭ははち切れそうになる。どうすればいい?頭の中の俺がもう一人の俺に問いかける。もう一人の俺は答える。どうするもなにも、夢なら朝になったら覚めるし、そもそもこの状況で何もできないだろ、と。冷精だ。と俺は自分の事ながら感心する。冷静な俺の言うとおりだ。今の俺はあまりにも小さく未熟だ。この状況をどうにかできるほど俺の力は強くない。混乱しながらも、俺はこの状況を楽しんでいる自分に気づいていた。母さんに会えることこれが俺の幸せなんだと気づいていた。
「すれ違う恋」しょうま編 第5章
めいのんさんと友達になれて、すげー興奮状態!よっしゃ〜書くぞ〜
6,決心
目が覚めると、そこは見慣れた俺の寝室だった。当たり前のように、父さんは酔っ払っていたし、朝ごはんの用意もない。食パンを食べて家を出た。昨日の夢を見てから、俺は一つの決心を固めていた。教室に入ると俺の親友、琢磨が近づいてきた。「よう、しょうま。この土曜日俺、合コンなんだ。可愛い女の子がたくさん来るぜ。お前も来ねえか。」こいつは、女しか興味のない取り柄のない男だが、俺の性格を一番よく理解してくれているのはこいつだ。何か言おうとすると、それを先取りしてやってくれたことも少なくない。「ごめん。今週の土曜は用事が入ってる。」これまで、俺は友達の誘いを断ることがなかった。きっと、琢磨は驚くだろうな。そう思い、恐る恐る顔を上げると、予想外に、琢磨はニヤニヤしている。「ふうん。そうかそうか。お前にも好きな子ができたか。」「は?」「そうだろ。お前のその顔は恋する少年の目。俺は恋愛の事は分かるんだ。土曜の合コン、来なくていいよ。お前の恋、応援してるぜ。」俺は、親友に初めて感謝した。親友。そんな肩書きを持ちながら、俺は琢磨のことが苦手だった。元々、女の子ばかり誘って、敵ばかり作っている琢磨。きっと、人の女を取ったこともあるだろうから、ちょっとやばいグループに狙われている可能性もある。そんなグループに俺まで巻き込まれるのは嫌だったから、距離を取るようにしてきた。琢磨自身も俺のことは気にしていなかったようだし、自分から近づく理由もない。そんなこんなで、親友だと言っておきながら、親友じゃない。そんな関係だった。そして、今、初めて、俺は本当の親友だと、琢磨のことを見ることができた。琢磨が譲ってくれた、俺の大切な土曜日。絶対に成功させて見せる。
「すれ違う恋」主人公編 プロローグ
プロローグ
「えー、次は◯◯駅ー、◯◯駅ー。」電車のアナウンスが鳴る。疲れ切ったような車掌さんの声を聞きながら、私は、ため息をつく。勢いで乗ってきてしまった、隣町行きの電車内。早朝のためか、乗っている人は少ない。スマホのカメラアプリをオンにして、自分の姿をチェックする。最近、お母さんにおねだりして買ってもらったスマホ。買った当時はそれがすごく嬉しくて、毎晩、遅くまでラインをしたり自撮りをしたりしていた。私が苦手なキラキラ女子グループにも近づいて、ラインを交換した。誰彼構わずラインをしまくっていた。浮かれていたのだと思う。今は、ラインの返信を送らなければ、いじめに発展する可能性があるというデメリットを見つけ、スマホにウンザリする毎日だ。以前、千夏から聞き出していた電車。私が会いたい男子が乗っていたという。好きだから、私は勢いで、ものすごくお洒落して、電車に乗ってきた。少し冷静になると、陰キャの私にこんなメイクは似合わないし、彼の家がどこなのかもわからない状況に気づき、バカな自分に落胆する。まあいいや。無理に楽観視する。隣町行くことあんまないし。満喫して帰ろう。
「すれ違う恋」主人公編 第1章
2,見覚えのある名字
満喫すると決めたものの、当初の目的を失った私は、知らない町を前に大きなお皿にいっぱいにもられた豆粒の一つに過ぎなかった。とりあえず歩きだしてみるものの、何も目につかず、通りを歩く人たちが新人者の私をジロジロ観察しているように感じる。今私がいる場所は、大きな商店街のようだ。雑貨屋や、ブランドものの服屋など所せましと店が並んでいる。通りを行ったその突き当りは、大きなショッピングモールだった。私の町とのあまりの違いに私は驚く。隣合わせになっている町のはずなのに、私の町は緑ばかりの田舎町だ。この変わりようにびっくりしながらも、私は足を進める。いつの間にか、私は家が密集した、住宅街に来ていた。何もすることがないから、家の表札一つ一つ眺めて回る。同じ住宅街に立っている家なのにシンプルで普通の表式からオシャレな英語の表式まである。マンションも所々に立っているし、都会っていう感じがする。ふと、一番すみに目立たず、こじんまりと立っている大きな家が見えた。豪邸という門構えではないが、どこか堂々としている。何故か私はその家が気になって、近づいた。近くにいって、じっくり見ると、玄関はキレイに掃除されているし、外に立つ古びた物干し竿にはわずかな洗濯物が翻っている。その洗濯物はあろうことか男の子のものだった。もしかしたら、私はわずかな希望を抱く。あとから考えると、だいぶ無謀な希望を抱いたものだと呆れる。まあ、今の私には関係ない。何も希望がないこの状況で自分が探していた男の子(服だけど)を見つけたときほど嬉しい事はない。私の自論だ。しかし、勢い余ってピンポンを押し、全く知らない人だった時ほど死にたくなることもない。そんなことを瞬時の間に考えた私は、まずまず、表札を確認することにした。確か、名字は、「川広」だった気がする。立派だが、ツタが所々からみついている門の前に来ると、生い茂るツタを透かして文字を読む。「か・・わ・ひ・・ろ?」そう書かれていた。
「すれ違う恋」主人公編 第2章
2、見覚えのある名字
満喫すると決めたものの、当初の目的を失った私は、知らない町を前に大きなお皿にいっぱいにもられた豆粒の一つに過ぎなかった。とりあえず歩きだしてみるものの、何も目につかず、通りを歩く人たちが新人者の私をジロジロ観察しているように感じる。今私がいる場所は、大きな商店街のようだ。雑貨屋や、ブランドものの服屋など所せましと店が並んでいる。通りを行ったその突き当りは、大きなショッピングモールだった。私の町とのあまりの違いに私は驚く。隣合わせにも所々に立っているし、都会っていう感じがする。ふと、一番すみに目立たず、こじんまりと立っている大きな家が見えた。豪邸という門構えではないが、どこか堂々としている。何故か私はその家が気になって、近づいた。近くにいって、じっくり見ると、玄関はキレイに掃除されているし、外に立つ古びた物干し竿にはわずかな洗濯物が翻っている。その洗濯物はあろうことか男の子のものだった。もしかしたら、私はわずかな希望を抱く。あとから考えると、だいぶ無謀な希望を抱いたものだと呆れる。まあ、今の私には関係ない。何も希望がないこの状況で自分が探していた男の子(服だけど)を見つけたときほど嬉しい事はない。私の自論だ。しかし、勢い余ってピンポンを押し、全く知らない人だった時ほど死にたくなることもない。そんなことを瞬時の間に考えた私は、まずまず、表札を確認することにした。確か、名字は、「川広」だった気がする。立派だが、ツタが所々からみついている門の前に来ると、生い茂るツタを透かして文字を読む。「か・・わ・ひ・・ろ?」そう書かれていた。
「すれ違う恋」しょうま編 第2章
最近ね、ファンレターが来なくて、寂しい。
ちょっとね、いけないことがあったのかもって思ってね、これが私の投稿最後。
自分を見直す期間もうけようと思って。
じゃ、読んでね。
スマホから鳴る不快な目覚ましの音で俺は目を覚ました。慌てて時計を確認すると、8時10分と表示されている。俺は頭を抱えた。今日は土曜日。俺があの子に会いに行くと決めて計画をねっていた日だ。俺の予定では、7時に起き、身支度を済ませ、7時半に家を出て、8時発の隣町行き電車に乗るつもりだった。夜、遅くまで、彼女に会ったとき、どんな反応をして、どう声をかけるか、ずっと考えていた。確か、俺の曖昧な記憶では、俺が寝たのは、11時半頃だったと思う。頭の中では、早く寝なければ明日の朝遅刻すると分かっていた。でも、寝れなかった。いつも早寝早起きの俺の体は、どうやら、眠気に負けたらしい。俺は、己の情けなさを呪いながらも、いつもするスマホチェックをした。いつの間にか、嫌われないよう、毎日スマホをチェックして返信を送る癖がついていた。その日は、三件の着信があった。一つは、毎朝来る天気のお知らせメール。もう一つは、酔った親父が送ったと思われる、意味不明なメール。そして、三つ目は、琢磨からのラインだった。あとの二つは無視して、俺は、琢磨のライン画面を開く。送られた時間は7時23分となっていて、ラインの内容は今日のことだった。「しょうま、今日、頑張れよな。俺が、可愛い子との合コンキャンセルしてやってんだから、成功せんと切れるぞ」と記してあった。琢磨のことを何も知らない人が、このラインを見たら、確実に、怖い人だと勘違いするだろう。でも、俺には分かる。これが琢磨の精一杯の友情表現なんだと。だって親友だから。琢磨、すまん。俺は心の中で謝る。寝坊した。謝っても許されないことだ。しばらくボーっとしていると、洗濯物を干しっぱなしなのに気づいた。重い腰を上げ、外へ出ると、目の前に女の子の顔があって飛び上がるほど驚いた。落ち着いて顔を見ると、それは俺が探し求めていた女の子の顔だった。
じゃ、消えます。w
まったね〜
「すれ違う恋」主人公&しょうま編 第5章
こんちゃ!
皆さんおひさしぶりでっす。
久しぶりのすれ違う恋見てください。
どうぞ
3,再会としょうまの身の上話
ドクドクと心臓が音を立てているのが分かる。私が今いる場所はどこか。あろうことかしょうまくんの部屋だ。ピンポンをおそうと恐る恐る門に近づいた私は、手を上げた瞬間、男の子と顔を突き合わせていた。それがしょうまくんだった。思わず「キャッ」と声を上げて固まった私をしょうまくんは何故か冷静な目で見つめ、私を部屋に引きずり込んだのだ。バタンと音がして顔を上げると、しょうまくんが麦茶を持って立っていた。「あの・・。しょうまくんですか?」私が聞くと男の子の顔がパット明るくなった。「覚えててくれた?俺、雨の日に傘貸してあげた男の子。顔分かる?」あまりの激しさに一歩後ろに下がり、私はうなずく。「はい。覚えてます。はっきりと。あのときまた会おうって指切りしたひとですよね」言ってしまって、私は赤面した。恥ずかしいことをいった。今思うと、こんな美男子と私が指切りしたなんて恥ずかしい限りだ。しかし、男の子・・しょうまくんは嬉しそうに私の話を聞いて、ウンウン頷いている。「そうそう、その男の子。で、今日は何のようだった?」「あの!聞きたいことあって」「うん。何?何でも聞くよ」「あの、前、電車で千夏っていう女の子助けました?」しょうまくんは遠くを見つめるように黙っていたが、すぐいった。「うん。覚えてる。確か不良に絡まれてた子だよね。どうしたの?その子と知り合い?」「私の友達で・・・。言ってもいいのか分からないんですけど・・」「ん?俺に関係あるんなら教えてほしいな」私は小さな声で伝える。「その・・。好きだって。しょうまくんのことが」しばらくぽかんとしていたがしょうまくんはやがて笑い始めた。「ははっ。あの子が。まあいつものことだし。それに、俺には好きな子いるから。気にしなくていいよ」そっか。そうだよね。私は落胆する。私よりも可愛い子がこの世にはたくさんいる。私が気に入られるわけがない。「ねえ、俺の身の上話、聞いてくれる。せっかく会えたのもなにかの縁だと思うし」「はい。私で良かったら聞きます」「ありがと」しょうまくんは話し始めた。
なんか、最後らへん適当になってない?
まあいいや。
じゃ、まったね〜
「すれ違う恋」主人公&しょうま編 第6章
しょうまの身の上話〜
いえ〜いえいいえい〜⇇グレてる
よろしく〜
4,事の起こり
俺は、ごく普通で幸せな家庭に生まれた。父さんも、母さんも優しくて大好きだった。そういえばその頃はまだ、親父のこと父さんって言ってたっけ。家もそれなりに裕福で、好きなものをたくさん買ってもらって喜んでいた。その時は、未来に何が起こるか知らない普通の子供で思えば俺の一番の黄金時代だった。休日は家族三人でお出かけして、その時飼っていた犬、クッキーと散歩していた。クッキーとは俺のつけた名前だ。クッキーは母さんのあとを追うように亡くなった。話を戻そう。傍目から見ても、俺から見ても完璧な家庭に育ってきた。それが壊れだしたのは父さんの転勤が決まってからだった。いつも、仕事から帰ってくるときは、お土産を買ってきてくれた。その日は、それが無かった。いつも以上に疲れ切った顔をした父さんを見た途端、何かあったと悟った母さんは、俺を部屋に戻し、ヒソヒソ声でなにか相談をし始めた。そして、ご飯の時間、父さんはあらたまったように言った。「しょうま。言いにくいことなんだが俺たちは引っ越すことになった。」小さかった俺は理解できず、でも、この家から離れることはなんとなく分かって、言った。「今、すぐに?」その頃、俺は小学一年生だった。「いいや。しょうまも最近小学校に入ったばっかりだしな。流石に今転校するのは父さんも良くないと思うんだ。だから、しょうまよーく覚えておけ。六年生になって、卒業したら、引っ越すぞ」なんだ。まだまだじゃない。小さかった俺はそのことがあまり重要であると思えず、ニコニコ笑って無邪気に言った。「うん。いいよ!」と。その時、父さんと母さんが困ったように顔を見合わせ、笑っていたのを今でもよく覚えている。
はあ〜まじでさ〜
でわ、ばいばい〜〜〜
「すれ違う恋」主人公&しょうま編 第7章
は〜は〜は〜。
ホントにダリいわ。
今日参観日なんだよ〜⇇どうでもいい
6,おまけ〜琢磨編〜
あーダルい。今日は女の子となにかする予定もないし、すごく暇だ。俺の名前は琢磨。女の子からモッテモテの罪深い男だ。(自称)俺が声をかけると、女の子は顔を真っ赤に染めて俺を見る。そんな一生モテ期中の俺にもかなわない男がいる。川広しょうまだ。顔は俺と同じくらい整っているし、運動も俺と同じくらいだ。では、なぜ俺よりモテるのか。女に興味がないからだ。女の子はどうやら、愛想を振りまく男よりも、愛想を振り向かない男のほうがクールでカッコよく見えるらしい。本当に女は意味が分からない。無視してくる男よりも相手をしてくれる男のほうがかっこいいだろうに。それが、俺の自説だ。俺はクールなたちなのか?いいや。俺は相手をしてくれるかっこいい男のタイプだ。今まで何人付き合ったかなんて分からない。そのたびに、俺は振られ、良くわからない他人の男に殴られる。俺は何も言わない。きっと、ストレスが溜まっているのだろうと思い、同情してあげているからだ。つくづく、俺はいい性格に生まれてきたもんだと思う。俺が、いい性格、おまけにいい顔で生まれてきたのはきっと、神様が俺の将来性を見抜いての判断だろう。神様はオトクなことをしたものだ。神様の目は確かだ。そして俺は、もう一つの疑問を神様に抱いている。なぜ、しょうまにも俺と同じ条件を与えたのかということだ。それだけが未だに謎。しょうまはきっとどんな顔を与えられても強く生きただろうに。神はなぜ、しょうまの勇気を試さなかったのだろう?俺は外見はいいが、中身は良くない。自分で自覚している。でも、俺の親友。俺が真の心を見抜いて決めた親友は違うはずだ。俺としょうまは、一年生の頃から友達だった。しょうまは母さんが、俺は父さんが亡くなっていたので、親近感を抱いていたのだと思う。酒で酔いつぶれるしょうまの父親と俺の母さんを見比べたとき、彼も苦しんでいるはずだと思った。それから、積極的に話しかけるようになって、いつしか女と遊ぶときは、親友としてしょうまを連れて行くようになっていた。しょうまは美貌だし、中身もいいから、何かと都合が良かった。そしてしょうまは女に溺れ始めた俺と距離を置くようになった。そして最近、俺はあいつが恋をしていると気づき、応援してやった。今俺が暇なのも、アイツのせいだ。でも俺は後悔していない。だって、親友だから。
ねえ、このサイトって太字にしたり出来ないの?
未知でごめんなさい(._.)
教えてくださると嬉しいです。
じゃ、まったね〜
「すれ違う恋」千夏&主人公&しょうま編 第1章
さてさて、読んでね〜
(言うことなかった)
プロローグ
ポタ・ポタと雨が滴る音がする。その音が不意に止まって、私は透明な傘を透かして上を見上げる。雨がやんでいた。さっきまで灰色の雲に覆われて見えなかった太陽が顔を出し、落ちてくる無数の雨粒の代わりにキレイな虹が輝いている。私は今まで差していた傘を閉じ、またあるき出す。今日はイワシの塩焼きにする予定なのでセール時間にイワシを買いに行かなければならない。そう思う。町にあるスーパー。入り口の前に立ち財布の中身をチェックする。一万円札が一枚と千円札が数枚。よし。これならイワシと最新の流行服一枚は買えそうだ。買いたい服がたくさんあるのに今日に限ってお金をあまり降ろさずに来てしまった。失敗だ。ドアの前で立ち止まっていると、いつもカートの整理をしているおばさんが声をかけてきた。「あれ?千夏ちゃん、中はいらないの?一時的にやんだけど、またいつ降ってくるか分からないから、早く入っときなさい」「はい。ありがとうございます」私は笑顔で返事をして中へ入る。ちょうどセール時間が始まったと知らせる鐘が鳴る。私は我に返り、魚コーナーへ走り出す。服のお店が空いているのは6時30分までだ。いますでに6時を回っている。急がなければ間に合わない。
はい!っと。
今回は分かっていると思いますが、千夏目線です。
千夏はまだ、しょうまと主人公が付き合っていることを知らないんですね。
じゃ、まったね〜
「すれ違う恋」千夏&主人公&しょうま編 第2章
皆さん、こんちゃ!
三連休どうだったかな〜?
そして、三連休中にファンレター送ってくれた方、返信遅れて
ホントにすいません(._.)
1,伝えたい気持ち
私はしょうまくんの言った意味が理解できず数秒間固まる。いや、数分間だったかもしれない。数時間だったかも。それだけ、私には長く感じた。硬直していた頭が回転を始める。今、しょうまくんはなんて言った?「付き合ってください」そういった。いや、そもそもこれは現実なのか?こんなにタイミングよくしょうまくんと会って、告白されて、こんなことが現実にあり得るのか?いいや。あり得ない。きっと夢なんだ。意識を取り戻したら、私はまだベッドの中に居て、いつも通りの休日が始まるんだ。うん。これは確実に夢。それにしてもなんでこんな夢見たんだろう?しょうまくんのこと考えながら寝たからかな。結論を出した私は、何故か、夢ならせいぜい楽しもうと決めて、目を開けた。それにしても妙にリアルな夢だった。そんなことを考えながらふと前を見るとすぐそこにしょうまくんのかおがあってドキッとする。自分に夢だと言い聞かせながら私は息を吸う。「はい」「え、本当に?俺と付き合ってくれる?」「やったー!!!」しょうまくんは大きな声で喜びを隠そうともしない。「よかった。やっと笑ってくれた」言葉が口をついて出てくる。「ん?」しょうまくんが不思議そうな目で私を見つめる。「あのね。最初に会ったときすごく悲しそうな目して、笑ってるけどホントは笑ってない、そんな気がしたから」しょうまくんは驚いたように私を見つめてちょっと笑う。「見抜かれてたかー。君の言う通り、俺のこの笑いはフェイク。つまり偽物。誰にも見抜かれたこと無かったのになー。よく分かったね」「でも」私は言う。「今、私が告白をOkしたときの笑いは本物。そうでしょう」しょうまくんはいよいよ驚いたような顔をして私の顔を覗き込む。その至近距離にドギマギしながらも私は笑う。「これから付き合う人の事はちゃんと把握しておかなくちゃ。こういう女の勘で浮気とか見抜けるんだから」しょうまくんは可笑しそうに笑う。「大丈夫。俺は浮気なんてしないよー」この人キレイだ。私はそう思う。いつも本当の顔を押し隠してしまっているけど、きっと本当の心はキレイなんだ。シミひとつない。私とは違う。しょうまくんと居て楽しい。心底からそう感じた私は少し寂しくなって呟く。「夢じゃ無かったら良かったのにな」すると、しょうまくんが驚いたように顔を見て、「もしかしてずっと夢だと思ってた?これ現実だよ」私は死んでしまいたくなる。「ねえ。もしかして告白の返事変わったりする」それはない。私は首を横にふる。しょうまくんはホッとしたように笑顔を見せる。私は例によってドキドキする。
んじゃ、まったね〜
「すれ違う恋」
みんな〜
危機は過ぎ去ったかもしれぬ。
だってさ〜ブロックされるんだったら、三連休にされてると思うんだよね。
三連休あけ、出来たからなんとかなったかも。
気抜けないけど!
2、文通とデートの誘い
しょうまくんと付き合い始めて一ヶ月が経つ。町が違うのでしょっちゅう会うことはできない。電車に乗らなければ行けないからだ。でも、しょうまくんは毎日手紙を送ってくれる。二人ともスマホを持っているし、メルアドを交換すればラインもすることができるのだが、しょうまくんも私もスマホが嫌いなので手紙になった。しょうまくんがスマホが嫌いな理由も大体、私と同じようなものだった。手紙の内容は普段、他愛もない雑談で、しょうまくんの身に起こった出来事を逐一報告してくれる。手紙自体は私も毎日楽しみにしているが、いつも開けるのをためらってしまう。何故か。いつも手紙の最後が「大好き」で終わるからだ。私のことを好きで居てくれている。それは嬉しい。しかし、あまりにもド直球過ぎて、読んでいるこちらが恥ずかしい。私からも一応返事を返してはいるが、書くたびに自分がしょうまくんの彼女何だと再認識し、恥ずかしくなる。その日も、しょうまくんから手紙が来た。私はワクワクしながら封を切る。最近では、しょうまくんの手紙を待ち焦がれている自分がいた。中に入っている紙を見た途端、私は何かおかしいと感じた。いつもは女の子が嬉しくなるようなキレイで可愛い便箋に書いてくれていた。しかし、その日は、男の子が書くような薄っすらと青みがかかったシンプルな便箋が入っていた。私はドキドキしながら便箋を開く。もしかして別れ話ではないか。やっぱり別れたいと書かれているのではないか。便箋がなくなっただけだ。何ていうこと無い。冷静な部分では分かっている。でも、悪い方に思考が傾いていく。封を破ると、しょうまくんのキレイな字が並んでいる。ドキドキして読み進める。そして、ホッとする。予想していたようなことは書かれていない。それが分かった途端、手紙の内容が頭に入りだして、私の顔はトマトになる。つまり、真っ赤。その手紙の最後は、こう締めくくられていた。「一緒にデート行きたい。恋人同士だし。返事待ってる」
んじゃ、まったね〜
「すれ違う恋」千夏&主人公&しょうま編
今日は千夏目線で書くぞ!
見てね〜!
3,嫌な予感
鍵をかけてカーテンを引いた室内。今は8月、太陽がギンギン照りつけて、熱中症になる人が増えていると隅に置かれたテレビが告げる。それなのに、この部屋は扇風機一つ回っていない。ガチャ。音がして、部屋のドアが開かれる。外の光が細い光の筋となって差し込む。ブーンと埃っぽい音を立てて扇風機が回りだす。誰かがゴソゴソ動いている。すると、次の瞬間、パッと電気がつく。そこには無数の服が所狭しとかかっていた。そのどれもが肩出しだったり、へそ出しだったり、流行ふくばかりだ。「今日はどれに・・」呟きながら狭い部屋をあるきまわっているのは千夏だった。目当ての服を見つけ出した千夏は、隅に行って着替えると、ポケットからスマホを取り出し、写メを取る。少し考えてから、文章をつけて、親友に送信する。既読がつかない。いつものことだ。親友はスマホが苦手のようだから。だけど、その日は即、既読がつく。期待する。きっと、私が送ったメッセージに対して何らかの反応があるはずだ。でも、いつまでたってもこない。10分、20ぷん・・。時間だけが、イタズラに過ぎていく。扇風機の音が大きく聞こえる。冷や汗が湧き出てくる。嫌な予感が胸をよぎる。千夏はメイクを落とそうともせずに、家を飛び出した。
ありきたりなミステリ小説!?
もうすぐ解禁!
「すれ違う恋」千夏&主人公&しょうま編
すごく短い。
自分でも驚くくらい短い。けど、読んでね
4,記憶の引き出し
どうして。私の胸を物凄い後悔がよぎる。待ち合わせ場所。約束の時間5分前。私は少し早めに到着していた。この前、送られてきた文章。悩みに悩み抜いた末、私はOKすることにした。自分の気持ちを伝えないと、始まらない。と思ったからだ。「好き」と伝える。・・つもりだった。今、その意気は見事にしぼんでしまっている。チラッと横に目を向けると、目つきの怖いお姉さんが私のことを上から見下ろして睨みつけている。しょうまくんはまだ来ない。早く来て!私は願う。状況が理解できていない私の頭には、黒い線がグルグルと渦巻いている。あまりにこんがらがりすぎて、きちんと整頓されている私の記憶の引き出しが開いてしまった。引き出しの奥の奥にしまい込んでいた記憶がどっと溢れてきて、私は目をつぶる・・。
なんかさ、詰み中だってこともあるかもしれんけど、
小説適当になってない?