編集者:ベル
シリーズ名の通り、短編(主に1話完結)をまとめたものです!
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私のヒーロー
初投稿です。おかしな点があるかもしれませんが、あたたかい目で読んでほしいです!
「最近ね、町にこんな噂がはやってるんだ!その噂はね____」
町を歩いていると、とある少女たちの話している内容が偶然聞こえてきた。ヒーローが現れて悪者からお金を盗って、貧乏人の家にお金を置いて行っているらしい。運がいいらしく、1度も見つかってないそうだ。しかもこの町の住民で夜になると変身するんだとさ。全くバカバカしい。そんな事に気を取られていないで勉強すればいいのに。私はそう思った。私はよくノリが悪いと言われる。自分でもそう思うが、そんな人の悪口を言うやつらと関わる必要はない。人と仲良くしなくても最低限会話をすれば生きてはいける。そんな噂は頭の隅に置いて、帰宅した。
「ただいま。」私には親がいない。私が生まれたときに母は死んだらしい。父はその後男手1つで生まれたばかりの私と、年が10歳離れている私の兄を育ててくれた。でも、私が5歳のころ病気にかかってあっけなく死んでしまった。兄はもう15歳だったので、学校に行かず生きて行くために働きに出かけた。今私は15歳だ。私も働こうと思えば働ける年だ。でもお兄ちゃんは、「お前は賢いんだから勉強を頑張ってほしい。学費は俺が出すから。」と言う。勉強をしたい気持ちもあるけど、戦争も増えてきたし、私も働いてお金を貯めておきたい。
「おかえり」誰もいないはずの家から声が聞こえてきてびっくりした。
「お兄ちゃん?今日は帰ってくるの早いんだね。」
「あぁ、今日は早めに帰ってこれたんだ。」
「そうなんだ。あー私も今帰ってきたから、ご飯の準備できてないや...ごめん。」
「全然大丈夫だよ!今日は久しぶりに2人で一緒に作らないか?」兄は優しい。
「いいね!」
そこから、2人でご飯を作った。久しぶりに兄と料理をしたけど、やっぱり、楽しい。その後は2人でご飯を食べた。
「あ、そうだ。お兄ちゃんってこの噂知ってる?なんか最近夜に変身ヒーローが現れるらしいね。」
「知ってる!この町の住民らしいな。職場の噂好きの人が言ってたよ。」
「知ってるんだ。誰なんだろうね。この町の人って言うならちょっと気になるなー。」
「そうだな!案外身近な人だったりして!」
「さすがにね。」
「そうだなwうっし、食べ終わったし、もう寝ろ。俺が片付けしとくから。」
「え、いいよ。お兄ちゃんこそ寝なよ。明日も朝早いんでしょ?」
「いいから、いいから」
「そこまで言うなら、、ありがとう。おやすみ。」
「あぁ、おやすみ。」
---
(ふぅ、じゃあ行こうかな。)
最近町で噂されている変身するヒーローは俺だ。
(今日は...この家か。)悪事を働いている者から金を盗み、貧乏人の家にバレないように配っている。
シュタッ
俺は難なく忍び込み、その家の財産を奪い取り、貧乏人の家にお金を置いて帰った。
そして帰ると玄関の前には____
「寝たんじゃなかったのか?どうしてここにいる?」
---
お兄ちゃんがこっそりと家を出て行った。私はやっぱり。と思った。お兄ちゃんは物凄く運動神経がいいし、運もいいから噂のヒーローかもしれないと思っていた。ヒーローの話をした時、お兄ちゃんは少し様子がおかしかった。しかも片付けをやっておくから寝ろとはますます怪しい。私は寝たふりをして、お兄ちゃんの様子を探っていた。
玄関の前に立って帰ってくるのを待っていると、意外とすぐに帰ってきた。向こうは驚いた顔をし、
「寝たんじゃなかったのか?どうしてここにいる?」
「やっぱりお兄ちゃんが噂のヒーローだったんだね。」
「っ、なんでっ?」
「お兄ちゃん、ほんとわかりやすいよね。私がヒーローの話した時かなり動揺してたよ?」
「そうか...」
「お兄ちゃんがヒーローなんてびっくり。ほんとに身近な人だったね。」
「...そうだな。」
「小さい頃からいつも私の為に動いてくれてありがとう。お兄ちゃんは私のヒーローだよ。」
言うのは恥ずかしかったけど、言うなら今しかないと思った。
「ありがとな」
「あ、俺がヒーローってことは周りには内緒にしといてくれよな?2人だけの秘密だぞ?」
「もちろんわかってるよ。もう寝よう?明日早いし。」
「ははっ、そうだな」
私たちは家の中に入り、布団に寝転んだ。
「「おやすみ。」」
読んでくださりありがとうございました!
投稿頻度は少ないです。
孤独だった少女
1人の少女が森に住んでいました。
少女は、|森妖精《エルフ》という種族でした。
|森妖精《エルフ》は、ほぼ不老不死のため、少女は森の中で独りで、時に動物たちと過ごしていました。
そんなある日、1人の旅人が森の中に迷い込みました。
その森はめったに人が近づかない森であったので、普段森から出ない少女は、人間と会うのはとても久しぶりでした。
少女は尋ねました。「こんなところで何をしているの?」と。
旅人は答えました。「旅をしていたんだが、この森で迷ってしまってね。」
「すまないが、一晩泊めてくれないか?」
少女は答えました。「えぇ、いいわ。」
少女は、旅人に一目惚れしてしまいました。
それは旅人も同じでした。
2人は互いに魅かれ合い、一緒に森の中で幸せな生活を送りました。
しかし、そんな生活はずっと続きませんでした。
2人が一緒に暮らし始めて45年がたった頃。
旅人は、息を引き取ってしまったのです。
少女は|森妖精《エルフ》。
ですが、旅人はただの人間です。
人間の寿命はとても短いもの。
少女は悲しみに暮れていました。
そうして月日は流れ、旅人の死から500年がたった頃、また1人の旅人が迷い込んできました。
「道に迷ってしまってね。一晩止めてくれないか?」
と、旅人は言いました。
少女は、答えました。「えぇ、いいわ。」
旅人は、少女に一目惚れをしてしまいました。
そうして、"好きだ"ということを伝えました。
少女は、500年前の出来事を話しました。
自分は、|森妖精《エルフ》で、もう人間とは恋をする気はない、と言うことを。
旅人は、自分も|森妖精《エルフ》だということを明かしました。
少女は驚き、ひどく悩みました。
意を決した少女は旅人に返事をしました。
「これからよろしくお願いします_」
きっと今も少女と旅人は仲睦まじく暮らしていることでしょう__
一目惚れしすぎですね..w
読んでくださり、ありがとうございました!