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目次
固有スキル『翻訳』で魔物たちと、共存生活!!
新シリーズです!今回は600文字しかありません、すみません!!
俺___|佐藤健太《さとうけんた》は36歳のおじさん会社員だ。髭が生えてる。まぁ一応こんな見た目だけど、俺はお人好しだと思うぞ?・・・・・自称。俺は一人暮らしで、いっつも6時に家を出ている。
佐藤「はぁ・・・・・。ねっむ」
俺は、4時間しか寝れていない。何たって、締め切りが明日だったからな!!締め切りを過ぎてしまったら、首を絞められて、気絶させられるヤバい上司がいるからな・・・・・。俺はギリギリで本気出すタイプなんで!!締め切りをやっているときは、ずっと座っていたから、腰が痛くなったし、栄養ドリンク飲みまくったな・・・・・。
佐藤「ん?俺の上が急に雲が集まってきてない?」
俺は信号を待っていて、首が痛かったから、空を見てみると雲が俺のところ『だけ』に集まってきていた。何?雷が落ちてくるとかないよね!?そうしたら俺、死ぬ確率あるよ!?早く信号渡らないと!!
佐藤「ふぅ。信号も渡ったし、これで雲は___ってえぇ!?」
信号を渡ったのに、雲は俺の上に『移動』してきた。流石に雲の移動速度もこんなに速くないし、あと何でずっと俺の上に来るんだ?雲がなんか用?とか思っていたら、急に俺の上にある雲から、光が見えた。結構でかいな。と思っていたら、俺は何故かその光に吸い込まれるように『浮いた』
佐藤「え?え?俺、浮いてる!?ヤバいヤバい!誰か助けてぇ!!」
俺が叫んでも誰も反応なし!?俺の声誰にも聞こえてないの!?みんなイヤホンしてますか?
佐藤「ちょ、ちょっと待ってよぉ〜〜!!!」
俺は光の中へ消えていき、この世界に佐藤健太と言う36歳のおじさん会社員はいなくなった。
面白い!これから佐藤はどうなるの!?などなど思った方はファンレターやリクエストを送ってくれると嬉しいです!ユーザー名を書いていただくと、その人の作品を読んでファンレターを送るの是非是非!よろしくお願いします!
固有スキル『翻訳』で魔物たちと、共存生活!! 「第二話」
俺___佐藤健太は会社へ向かっていると、謎の光に飲み込まれた。
次に意識を取り戻した時には、俺の体はひどく重く、全身が筋肉痛のような痛みに襲われていた。
佐藤「うぅ。何だこれ?徹夜明けの二日酔いよりもキツいぞ・・・・・」
俺は、ゆっくりと目を開けた。そこには、見たこともないような巨大な樹木が立ち並ぶ森が広がっていた。空の色は少し、紫がかっていて、明らかに日本の景色じゃないな。
佐藤「夢か?けれど、夢にしては空気が美味しすぎる。それにこの髪の感触・・・・・間違いなく俺だ!」
立ちあがろうとしたその時、背後から「ガサッ」と草木が揺れる音がした。恐る恐る振り返ってみると、そこには____
佐藤「ひっ・・・・・!?」
振り返ったところには、体長2mはあろうかという、巨大な狼がいた。鋭い牙、燃えるような赤い瞳、間違いなくファンタジー小説とかに出てくる、いわゆる『魔物』だな・・・・・。
狼「グルルル(侵入者か。腹が減ってるから、食うか)」
佐藤「えっ?」
今、何か声が聞こえた。狼が喋ったわけじゃない。でも、脳内に直接、その『意味』が流れ込んできたのだ。
狼「グルルル(美味そうだな。人間は久しぶりだ)」
佐藤「待て待て!食うとか言った!?お前、俺を食うきか!?」
俺は、命の危機を感じ、思わず叫んだ。すると、狼は驚いたように「ピタリ」と動きを止めた。
狼「グル?(貴様、なぜ俺の言葉がわかる?)」
佐藤「えっ、今度は「なぜわかる」って・・・・・?」
そう思ったら、俺の目の前に半透明の『ウィンドウ』が浮かび上がった。
【固有スキル・『翻訳』が発動しました】
【対象:魔物(フェンリル種・幼体)との意思創通が可能になりました】
佐藤「翻訳・・・・・?これが俺の固有スキル?」
狼は首を傾げ、じーっと俺のことを見ている。あんな瞳で見つめられたら怖いて・・・・・。殺気は薄れているようだ。
佐藤「俺、佐藤。別に敵じゃないんだ。お腹が空いているのか・・・・・?」
俺は、カバンの中を探った。そこには、会社の昼ごはん用の「コンビニのサンドイッチ」が一つだけ入っていた。
佐藤「これ・・・・・食べるか?」
俺が狼にサンドイッチを差し出すと、狼は鼻を鳴らして匂いを嗅いだ。
狼「クゥン?(何だこれ。変な匂いだが、悪くない)」
どうやら、俺の異世界生活は、狼との『ランチ』から始まるらしい・・・・・。
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固有スキル『翻訳』で魔物たちと、共存生活!! 「第三話」
俺___佐藤健太は転生しました。そうして、狼に出会った。んで、その狼に俺の大事な大事な、会社の昼飯の『サンドイッチ』をあげた。狼は、サンドイッチを一口で『丸呑み』した。・・・・・いや、もっと味わえよ!!
狼「グルグルグル・・・・・(何だこれ。肉の旨みと柔らかいパンの食感・・・・・悪くない)
俺の脳内に響く、狼のいい感想に俺は思わず苦笑した。すると、狼は満足げに尻尾を振ると俺の足元にぺたんと座り込んだ。もう殺気はないし、敵意もなさそうだ。
佐藤「そういえばお前、名前あんの?」
狼「グル?グルグル(名前?そんなものこの森にはない。強ければそれが名だ)」
佐藤「ふーん。じゃあ今日からお前は『タマ』だな!」
狼「グル?グルル・・・・・(タマ?それは全然強そうじゃないし、心にも響かんな)」
佐藤「いいの!もう決めちゃったんだから!」
そう俺がタマに喋っていると、またしても目の前にウィンドウが現れた。急に現れるからビビるんだよな。
【クエスト発生:『森の出口を探せ』】
【報酬:固有スキル『翻訳』の強化】
佐藤「クエスト?まぁ報酬が良ければそれで良いのだ!!そこでタマ。森の出口を知っているか?」
タマは俺の顔をじーっとみて、鼻先で俺の服の袖を軽く引っ張った。何?俺の顔になんか付いてんの!?
タマ「グル(ついてこい。その『サンドイッチ』とやらのお礼だ)」
会社の昼飯のためにサンドイッチ買っておいてよかったぁ〜〜!!サンドイッチをタマにあげてなかったら俺は今頃食われてたな・・・・・。サンドイッチさまさまだ・・・・・!!俺は、腰の痛みを堪えながら、立ち上がった。俺ももう歳かねぇ・・・・・。歳なんだけど。
36歳。前世、会社員の佐藤健太は転生して、初仕事は「出口探し」に決定したようだ。待てよ?締め切りは明日だったよな?この世界に締め切りというものはあるのか?あったら俺は明日上司に首を絞められて、気絶する羽目になるんだけども・・・・・。
佐藤「いや、考えないでおこう。まずは生き残る。これが今の俺の『締め切り』だな!」
俺はタマの背中を追いかけ、紫色の空の下を歩き出した。
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固有スキル『翻訳』で魔物たちと、共存生活!! 「第四話」
俺___佐藤健太はタマの背中を追いかけて、森を歩くこと数十分。森の木々は相変わらず巨大で、紫色の空から光が差し込むのはどこか幻想的だが、今の俺にはそんな景色を楽しむ余裕はない。あと、もう俺おじさんだからこんなにずーっと歩いていると腰が痛くなるんだよ・・・・・。
佐藤「なぁタマ。この森静かじゃないか?さっきまではあんなに殺気立ってたのに」
タマは足を止めず、小さく唸る
タマ「グルルル(群れの気配が消えた。この先は『境界線』だ。縄張りの外に出る)」
境界線?そう思った時、木々の隙間から視界が開けた。そこには、森の緑とは対照的な、荒れ果てた岩場が広がっていた。そして、岩場の中心には不自然なほどに整った「石造の門」がポツンと立っている。
佐藤「あの門、でかいなぁ〜!」
俺が門に近づこうとした時、背後の茂みが激しく揺れた。ガサガサッ!という音と共に、草むらから飛び出してきたのは、タマよりも一回り小さいが、数は「5匹」もいる狼だった。
タマ「グルルル・・・・・(チッ。はぐれ狼どもか!俺の獲物を狙いにきたか!!)」
タマは低く唸り、毛を逆立てる。どうやら、さっきのサンドイッチを狙っているのか、それとも俺を狙っているのか。いずれにせよ、状況は「営業のクレーム客対応」並に大変なことになったな・・・・・。
佐藤「おいタマ!数が多いぞ?戦えるのか!?」
タマ「グル・・・・・(腹が減って力が出ない。さっきのサンドイッチをもっと寄越せ)」
佐藤「今更無理だよ!!くそっ、こうなったら!」
俺はカバンを漁り、中から「賞味期限ギリギリの会社で配るようだったチョコパイ」を取り出した。
佐藤「おいお前ら!これをやるから一旦落ち着け!」
俺はチョコパイを袋から出し、一番先頭にいた狼の足元に放り投げた。狼たちは一瞬、獲物を狙う動きをとめ、地面に落ちた「未知の物体」を凝視する。
狼A「グル?(何だ、この甘い匂いは?)」
佐藤「食ってみろ!疲れた体に染みるぞ、糖分は!!」
狼たちが恐る恐るチョコパイに鼻を近づける。その隙に、俺はタマの背中に飛び乗った。
佐藤「タマ、今だ!門の向こうに走れ!」
タマ「グル!!グルル(人間風情が俺に乗るな!!・・・・・だが、悪くない作戦だ)」
タマの自慢の足で地を蹴り、猛スピードで門へと駆け出す。髪が抜けるってぇぇ!!
佐藤「よ、よし・・・・・。チョコパイ様様だな!」
俺とタマが門を潜り抜けた瞬間、俺たちの視界が真っ白な光に包まれた。眩しっ!!
【クエスト:『森の出口を探せ』を達成しました】
【報酬:固有スキルの『翻訳』が強化されました】
光が収まり、目を開けると、そこには見たこともないような「街」が広がっていた。石畳の道、行き交う人々、そして空には二つの月が浮かんでいる。って、人から耳とか尻尾が生えているんですけどぉ!?まぁ異世界でよくある展開かな・・・・・。知らんけど。
佐藤「ここが異世界か・・・・・」
俺はタマの背から飛び降りると、街の入り口をじーっと見つめた。
タマ「グルル(おい、人間。腹が減ったから、次はもっと『美味いもの』を寄越せ)」
佐藤「俺、人間っていう名前じゃないから!俺、「佐藤健太」よろしくな!」
タマ「グル(サトウか・・・・・。甘い砂糖か!?)」
サトウ「ちげぇよ!!ちゃんとした名前だから!・・・・・まず仕事探しかなぁ」
俺の異世界生活は、ここからが本番だ!!
固有スキル『翻訳』で魔物たちと、共存生活!! 「第五話」
俺__佐藤健太は街の入り口に立ち尽くす俺たちの周りを、獣人たちが奇異な目で見ている。そりゃそうだ。ボロボロのスーツを着たおじさんが、巨大な狼の背中から降りてきたんだからな。タマはこの獣人からの目線を気にせず、相変わらず俺の足元で「腹減った」と鼻を鳴らしている。
サトウ「さて・・・・・まずは情報収集だな!タマ。お前その姿で大丈夫なのか?」
タマ「グルル・・・・・(俺は『魔獣』だ。この街の連中が俺を恐れるのは当然だ。だが、この門を潜ったら、俺の『殺気』が抑えられた。この街には魔獣を制御する何らかの結界があるな)」
サトウ「ふーん。ハイテクだな!・・・・・ん?結界?」
俺が首を傾げていると、この街の門番らしき人物がこちらに歩み寄ってきた。そいつは、身長は2mくらいあり、頭には立派な牛の角が生えている。・・・・・ファンタジー小説とかでいうと、牛頭の獣人かな?筋肉の鎧みたいな体格に、俺は思わず腰をさすった。また、腰が痛くなっちまうよ・・・・・!
門番「おいそこの人間。・・・・・いや、異界の旅人か?珍しい格好をしているな。それにその魔獣を連れているのか?」
サトウ「あ。どうも。えーっと佐藤健太です。こいつはまぁ・・・・・相棒みたいなもんで」
門番は俺を値踏みするようにすると、ふっと鼻で笑った。
ガルト「『サトウ』か。俺はここの門番長のガルトだ。この街『獣の都・ガルム』へようこそ。・・・・・で、旅人さんよ。お前、金は持ってるか?この街に入るには『入国税』が必要なんだが」
金かぁ。俺はポケットを探る。社員証・名刺入れ・さっきのチョコパイ2個が入っていた。
サトウ「あの、日本円って使えますか?」
ガルト「日本円?何だそれ。食えるのか?」
サトウ「食えません。・・・・・ですよねぇ」
俺は絶望的な気分で天を仰いだ。異世界転生早々、無一文で路頭に迷うのか?その時、タマが俺のズボンの裾を軽く噛んだ。え?破れてないよね?
タマ「グル・・・・・(サトウ。あれを見ろ。あそこの屋台だ)」
タマが顎でしゃくった先には、串焼きを売っている屋台があった。香ばしい匂いが漂ってくる。そして、その屋台の店主は、俺の持っている『チョコパイ』の袋をじっと見ていた。
店主「おい、あんた。手に持っている『銀色の包み紙』・・・・・それはなんだ?妙に甘い、いい匂いがするぞ」
ガルト「そうだな。いい匂いがする・・・・・。俺に一個食わせてくれるなら、この街に入ることを許可しよう」
え?チョコパイをこの門番のガルトさんに食べさせるだけで、街に入れるの?金よりも得じゃん。
サトウ「はい。ガルトさん、あげますから街に入らせてくださいね?」
ガルト「約束だから、入らせるよ!」
そうしてガルトさんはチョコパイを一口で食べた。やっぱり魔獣とか獣人って口がデカいのかな?俺はチョコパイを一口で食べたことないんだけど。そうして俺は、タマと一緒に街に入ることができたのであった。
面白い!ガルトさんチョロ!などなど思った方はファンレターやリクエストを送ってくれると嬉しいです!ユーザー名を書いていただくと、その人の作品を読んでファンレターを送るので是非是非!よろしくお願いします!質問や改善点とかでもいいですよ!!