編集者:おさね
HUNTER×HUNTERのクロロ=ルシルフルと天使の翼の曲パロです。多分所々意味がわからないので、心して読んでください。R15は少し死の描写が入る程度ですが、苦手な方はご注意ください。
〜あらすじ〜
これは幻影旅団が、クロロ以外全員死んだ世界線の物語で、ヒソカとクロロの最終決戦から始まります。
ヒソカの感情とクロロの感情が本当の意味で入り混じる中、精神が壊れていきます。
「今の俺には、幸せは薬物だ」
狂気を取るか、安らぎを取るか
最後の選択を、その結果を、あなたはハッピーエンドと言えますか?
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目次
天使の翼 第一話
曲:天使の翼 A4。様
ご登場いただいた方々:クロロ=ルシルフルと愉快な仲間たち(HUNTER×HUNTER 冨樫義博) 様
「やあ、気分はどうだい?」
「ふっ、もちろん最悪だ。美しい日々が脳裏をよぎる度にお前への憎悪が増して反吐が出そうだ」
「それは何より♠︎じゃあ、最後の合戦と行こうじゃないか❤︎」
(・・・シズク、ボノレノフ、コルトピ、フィンクス、フェイタン、ノブナガ、フランクリン、マチ、シャル、ウボォー、パク。大丈夫。みんなの力を合わせれば落とせない汚れはない。そうだろ?)
数秒の膠着、互いを見つめる二人の間に喜びと憎しみ、相反する二つの感情が混ざり合っていた。
刹那、二人は動き出した。ヒソカはトランプ、クロロはパクノダの銃を持って。ヒソカへの憎しみ、怒り、恨み、一発一発に思いを込めて弾丸を放つ。ヒソカはトランプで弾を弾く。
言葉はいらない。割り切れないこの思いは語るものではない。なぜならそれは麻薬のようで、クロロを簡単に狂わせるものだからだ。
ヒソカside
「嗚呼、今日はなんて良い日だ❤︎」
これ以上など他にない。今だけは他のものにこの流れ溢れ出る愛を注げない。クロロ。キミの心に寄り添うだけで・・・❤︎
辛いだろう?悲しいだろう?ああ❤︎興奮しちゃうじゃないか❤︎
特にマチを殺して得た快感は底知れんばかりだった。
マチが繋いだ身体を自分の手で壊す感覚。マチが死んでなおボクに怨みを向けている気がした。
それを今度はキミの手で壊されるかも知れない。荒んだこの身がマチを、そしてキミの憎悪を掻き立てたら一体どうなってしまうんだろう。
「楽しみだ❤︎」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「仲間の無念は晴らす」
「もっとボクを、ボクだけをみてくれよ♣︎」
お互い、相手を見ているのが自分だけだと思っている。だが実際は互いが相手に自分の感情を、欲をぶつけあっていた。
(ヒソカ、お前はどうせ自分のことしか眼中にないだろう。俺の怒りも何もかも全部、お前は本当に)
(クロロ、キミは「仲間のため」戦う。ボクになんて目もくれない。この絶望的な状況にあるボクの焦りも、キミはホントに)
((わかってない))
ここまでで意味がわかったかな?
私はなんとなくしかわかんないです笑
おさね No.3
天使の翼 第二話
曲:天使の翼 A4。 様
ご登場いただいた方々:クロロ=ルシルフルと愉快な仲間たち(HUNTER×HUNTER 冨樫義博) 様
クロロside
ただ自分のために動く。さぞ都合がいいだろう。悩めることなど一つもないんだろう。
━━━━━━━━━━━ふざけるなよ
俺の後ろは崖っぷち。負けたらそこに残るのは
「死」と「劣等」だけだ
そんなの、俺が許さない。
蹲って膝をついたあの夜も、次々に殺される仲間たちに涙を堪え迎えた朝も、
全部全部、お前のせいだ。
お前はいつも都合を押し付ける。なら、俺たち全員で押し付け返してやる。
モノクロだった感情が色を持ち、深く眠る幸せで純粋な気持ちが見えなくなって行く。
あの日々の屈辱を、苦しみを、憎しみを、怒りを、喪失を、殺意を、その全てを込めた「最低」を、お前に押し付けてやる
全てが終わり「最低」がまた色を失った時、俺はみんなに、あの頃の幸せな記憶に手を差し伸べていられるだろうか。
もしかしたらそれすらもなくなるかも知れない。だからずっと。そう、ずっと。新しい今が一番幸せだと笑って言い聞かせてきた。
でも今日はどうでもいい。「笑える今」という名の保険なんかいらない。「最低」が「最高」を塗りつぶす時が来た。
全て放り出して、堕ちてこうぜ
薄明かりに照らされた夜。
蒼く、ただ蒼く。昂る満月は幸せに蓋をするように徐々に灰色に染まりかけていた。
今回は直接的な表現が多かった気がします。理解できてたら嬉しいな♪
おさね No.4
天使の翼 第三話
曲:天使の翼 A4。 様
ご登場いただいた方々:クロロ=ルシルフルと愉快な仲間たち(HUNTER×HUNTER 冨樫義博) 様
「ハハッ・・・、流石にこれはゴハァッ、ボクでもっ、ダメみたいだね・・・☠️」
「最後に聞きたいことがある。みんなは・・・、最後になんと言っていた?」
「ああ、それがさ、おもしろいっ、っことに、みんな、、同じだったんだ」
『クロロ、あとは頼んだ』
「ってね、」
「・・・そうか。ならもう終わりにしよう。俺がお前を殺す。」
「そうかい、楽しかったよ。じゃあ死ぬ前にボクからも一ついいかな・・・?ボクの|愛《ねん》を、君に託そう・・・❤︎」
「盗んでも、死んだら消えるぞ」
「死後強まる念だよ♦︎サンアンドムーンと、同じね♠︎」
「・・・わかった。」
『盗賊の極意(スキルハンター)』
「じゃあな。お前はもう二度と生まれてくるな。」
「おやすみ、クロロッ」
ズシャァッ
あたりに不快な音が響き渡る。血が、肉片が、あたりに飛び散る。
「終わったよ、みんな。」
「やっと、やっとっグスッ・・・ズッ・・・・・・・・・
うわあああああああああああああ!!!!!」
みんないなくなっちゃった。シズクも、ボノレノフも、コルトピも、フィンクスも、フェイも、ノブナガも、フランクリンも、マチも、シャルも、ウボォーさんも、パクちゃんも、みんなみんな。ぼくはこの世界に一人だ。家族も仲間ももいない、もう誰にも会えない、ひとりぼっちだ。
血に染まった部屋の隅には、幼子のようにまるくなって蹲っているクロロが一人涙を流していた。
深い、深い、孤独がクロロの心を蝕む。
心の穴を埋めようと、今までの能力者の心情が押し寄せる。幸福を求め飛び交う祈り。人間の小ささに見合わない大層なプライド。どれもわかる。わかるけど、違う。
今必要なもの。クロロが欲する心情。
クロロは「愛」を求めていた。
愛
・・・愛、あい、アイ、AI、
「ボクの|愛《ねん》を、キミに託そう・・・❤︎」
あった。
クロロを子供にしたり大人にしたりして、精神がめちゃくちゃになることを表現しました。子供の時はみんなを思い出して辛いけど楽しかった日々も思い出して少し安らかな気持ちになっていて欲しいです。
おさね No.5
天使の翼 第四話
曲:天使の翼 A4。 様
ご登場いただいた方々:クロロ=ルシルフルと愉快な仲間たち(HUNTER×HUNTER 冨樫義博) 様
見つけた。「愛」
・・・これは本当に俺の求める愛なのか?
ーでもヒソカはあいといってるよ
あんな奴の言うことなんて信じられない
ーためしにうけとめてみようよ
俺はあいつの愛なんて求めてない
ーだいじょうぶ、きっとらくになれる
楽になんてなるはずがない
ーやってみないとわからない
もし失敗したら?
ーしっぱいなんてしないさ、きっとうまくいく
・・・本当に?本当にできるの?
ーもちろん。だからはやく・・・
「「ボクを受け入れてよ❤︎」」
「ゔっ、あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
気づいたら俺は部屋を出て屋上へと駆け上がっていた。これが俺なのかヒソカなのかはもうわからない。なぜなら俺はヒソカの愛でできていてヒソカの愛は俺でできているからだ。
最高の曲を奏でよう。レクイエムは11曲。あの時のように、美しく、大きく。
ああ、世界はなんと素晴らしく、なんと醜いのだろう。みんながいて、今まで宝物だと思っていた世界が、今ではゴミのようだ。
こんな世界どうでもいい。穿ってしまおう。周りごと全部。捧げよう。最高に気分が晴れる歌を。
これが世の真理だ。皆が自分勝手で特別で、その醜い姿が美しい。この世はその結晶だ。
さあ始めよう。今夜が最高のフィナーレだ
ますます意味がわからない笑
まあ、謎のポエムくらいの感覚でいい気がします。
次は最終回です。
おさね No.6