私の生きる理由は?
君のようになれないし、できることなんて少ないし、怒られるし、必要とされてないのに。
…見つけたい。見つけてみたい。“それ”を。“生きる理由”を。
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目次
第1話 「覚悟と始まり」
それは、私が中学1年生の時だった。
(入学式、緊張するなぁ……でも、大丈夫だよねっ!別に、何も思わないし……いつも通りやっておけばいいんだ、、、)
お母さん「ほら、じゃあ行くわよ」
お父さん「桜が咲いてて綺麗だなぁ。楽しみだ」
私「あ、お母さんお父さん遅れてごめんね、もう準備できたよ!」
お母さん「おぉ…!制服姿、似合ってるな!」
お母さん「感動だわ…!!」
私「えへへ、もう〜(照)」
お父さん「んじゃあ、行こうか。」
お母さん「そうね!」
私「楽しみだなぁ!!」
𓇡𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓇢𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃
私「…体育館、広い………」
私「…じゃあお母さん、お父さん、……行ってくるね!」
お母さん「うん!行ってらっしゃい!」
お父さん「気をつけろよ!」
私「はーい!笑」
えっと、私が座る席は…ここか、、
ストン。
(………確か私のクラスは、、4組だよね、4組って確か教室が遠かった気が…)
クラスメイト?「でさ〜それでねww」
クラスメイト?「えめっちゃわかるんだけど笑」
(…もう知り合い同士の人も居るんだな……)
クラスメイト?「…ん?なんかあの子地味じゃね?w」
クラスメイト?「うわ、まじやんwきっしょw」
(“あの子”……?誰だそれ、、)
𓇡𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓇢𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃
先生「…はい、これで入学式を終わります。」
(やっと終わった……確か後は教室に行って様子を見るだけ、か。)
(、、それにしても……“あの子”って誰だろう、)
第2話 「聞き間違い」
先生「ここが4組の教室ですよ〜。」
クラスメイト「小学校とは雰囲気違うな…!」
クラスメイト「ここ俺の席な!!」
クラスメイト「いや、そこは俺だろ!」
先生「はいはい、静かに。中学校について説明しますからね〜!」
(…へぇ、意外とうるさい人が多いクラスだな……)
クラスメイト「あ、“あいつ”と同じクラスかよ〜笑だっる」
クラスメイト「うわ、まじやん笑 嫌だな〜はぁ…」
(“あいつ”……?ほんとにさっきから、、)
先生「じゃ、説明しますね〜ここでは、…」
(……“あいつ”。例え私だとしたら……)
……どうなっちゃうんだろう。
いや、想像もしたくもないな、陰で悪口言われて……気持ち悪いことになるから、。
⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰
先生「はい、説明は終わり!今日は早帰りなんでもう帰っていいよ〜」
クラスメイト「おっしゃ!早く帰ってゲームしようぜ」
クラスメイト「“あいつ”の顔も見たくないもんな笑」
クラスメイト「あ、でもせっかくだから“あいつ”の名前見ていかない?紙に貼ってあるっしょ」
クラスメイト「あ、確かになw見ていくか」
クラスメイト「えっと……「三津野 夢明」?だってさ〜変な名前ww」
クラスメイト「え、これって夢明って書いてむめいって読むんだw」
(………え?)
その時、私の心に穴が開いて、冷たい風が吹いた気がした。痛いというか、とにかく気持ち悪い。
「そう、か……私の名前は、、」
三津野 夢明 だもんな。私の名前は、、。私なんだよな、“あいつ”っていうのは。
(いや、いやいやいやいやそんなわけ!?!?ないよね、聞き間違い、だよね…?)
こんな入学式早々、“いじめ”が起こるわけ……
うん、無いな。聞き間違いだ。もうとりあえず帰ろう…。
𓇡𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓇢𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃
第3話 「いい人間になるために」
「お母さん、お父さん、ただいま!」
お母さん「あら、おかえり“夢明”!どうだった?教室は」
お父さん「仲良い子はできそうか?勉強もできそうか?」
「あ、あ……うん、!もちろんできそうだよ!」
お母さん「ならよかったわ〜!心配しちゃった笑」
お父さん「…じゃあ今日はどうするんだ?もちろん、“勉強”するんだよな?」
「あ……う、うん!もちろん!部屋に行ってやってくるね〜中学の勉強は難しいから今のうちに慣れとくよ!」
お母さん「ふふ、“夢明”はえらいわね!じゃあ頑張ってね。」
そうして、私は部屋に行った。
「………私が“夢明”って名前じゃなければ……“あいつ”は……」
……あぁ、そんなこと考えてる暇はない。勉強しないと、、お母さんとお父さんに怒られちゃう、いい大学に行けなくなっちゃう。
、、、そういえばいつも言われてたな。こうやって。
『やればできる。できないわけない。やらないからできないんだ。いい大学に行っていい職業に就いてお金をいっぱい稼いでいい大人になるんだぞ。』
「…うん、うん、うん。そうだよね、私はやらなきゃ行けないんだ。。やればいいだけの話。」
そう言って、私は教科書を開いた。
第4話 「みんなが思う“当たり前”」
「よっし……ここをこうして、、」
(……ふぅ、今日はここまでかな)
「………はぁぁぁ、、、疲れたあああああ」
毎日毎日、勉強ばっかりだ。でもやっとけばいい。将来は稼げるし結局ハッピーエンド。
と、その時。ドアを「コンコン」と叩く音が聞こえた。
「…はーい?誰ー?」
「ガチャ」という音が鳴って私の部屋に入ってきたのは兄の“無月(むつき)”だった。
夢明「って……むつき…?なんで来たの、、」
無月「は?そりゃお前が無理してないか見にきただけに決まってるだろ」
夢明「…もういいよ笑 そんな気にしなくてもいいって!w」
無月「そう言ってる奴ほど無理してるんだよなぁ…w 」
夢明「ち、違うよ!もういいからあっち行ってて…」
無月「はいはーい」
扉が閉まり、またシーンとした部屋に戻った。
「………無理なんてしてるわけないじゃん…w」
𓇡𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓇢𓂃𓂃𓂅𓂃𓂃𓂅𓂃
(……そろそろ夕飯か、リビング行こ…)
ガチャ。
夢明「…お母さん、もうご飯できた?…手伝おっか?」
母「あぁ、夢明!ちょうどいいところに!この魚運んでくれるかな?お母さん今ちょっと手が離せなくて」
夢明「あ、わかった〜…へぇ、今日は煮魚なんだね」
母「そうなのよ!スーパーで安かったから買ったの〜」
夢明「へぇ…!」
父「…そういえば夢明、勉強は終わったのか?」
夢明「え…!あぁ、うんもちろん終わったよ。今日はなるべく進めたの!」
父「おぉ、偉いなぁ夢明は!目標より進めるなんて、本当にすごい子だ!」
母「え!?夢明そんなに進めたの!?偉いじゃない〜〜!!」
夢明「え、えへへへへ…そんなことないよ」
その時、兄の“無月”が来た。
むつき「…え、夢明そんなに進めたの…?」
夢明「うん!2時間で、、」
無月「2時間……」
母「はいはい、ご飯できたわよ!」
夢明「あ、はーい!」
⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰
そうして、夕飯の時間が終わった。
無月「…お母さん、今日も俺は部屋行って勉強するけど、」
母「あら毎日すごいわね。まぁ当たり前のことだけど笑」
無月「…お母さん、これを当たり前というのはちょっと、、」
母「…ん?なんか言った〜?」
無月「…いや、なんでもない笑 行ってくるね。」
無月「………それが当たり前って、何だよ…笑」
第5話 「暗黒の始まりと、トラウマができる日」
次の日。
夢明「…お母さんおはよう!、、朝から何してるの?」
母「あぁ、夢明おはよう。今ね、ちょっとした資格を取りたくてね!その勉強をしているの」
夢明「へぇ!…偉いね、お母さんは」
母「ふふふ。夢明も偉いわよ〜!」
夢明「あははは…笑」
無月「…お母さん、おはよ…俺も今起きたよ、」
母「無月もおはよう。…んじゃあ、ご飯にしましょうか!」
夢明「お母さんのご飯いつも美味しいから朝から楽しみだよ!」
母「あははっ笑ちょっとー照れるじゃない!ほんとに夢明ったら〜」
無月「…………。」
⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰
夢明「…お母さん、学校行ってくるね!」
母「いってらっしゃい!楽しんでくるのよ。」
夢明「…うん!」
(…よし、行くか……うぅ…緊張のせいかな、お腹が痛い、、)
ま、耐えられるしいっか。。…それにしても、“あいつ”は本当に…私なの、?
夢明「な、なわけない!違う、違う違う違う違う違う!」
(…あ、やば……大きい声出しちゃった、)
その時、少し心を針で突かれたような痛みが走った。
クラスメイトらしき者1「あれ、“あいつ”じゃね?ww」
クラスメイトらしき者2「1人で叫んでるとかきっもwww」
夢明「あ、あ………わ、私、、私な…の…?あ、…あ、ああああああああ」
(ぁぁぁぁぁぁぁ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)
息が続かない、呼吸が乱れてる、そんなことがバレたらどうしよう、またバカにされる、でも無理…もう無理耐えられない、うッ〝苦しい、無理無理無理無理……
夢明「はぁ、はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ…ぐっ……ん″はぁはぁ…嗚呼、苦しい…」
クラスメイトらしき者1「やば、何あれよりキモイんだが笑笑」
クラスメイトらしき者2「wwwww変な奴ww殴ってこようかな…?笑」
クラスメイトらしき者1「おいwwさすがにやめとけよ笑」
クラスメイトらしき者2「いや、行ってくるわw」
クラスメイトらしき者1「まじかよwいてら」
書いてるだけで夢明の辛い気持ちがわかってくる
第6話 「涙で滲んでいく心」
クラスメイトらしき者1「おい、お前…いや、“夢明”だったっけか?笑」
夢明「え、あ……や、やだ……グスン」
クラスメイトらしき者1「まぁいっか笑とりあえず一発やっとくねww」
その時、そいつは私の顔に殴りかかってきた。痛いというか、ジンジンする。熱い。
夢明「っっ………」
クラスメイトらしき者1「wwwその反応きしょ笑お前なんてもう学校来んなよww」
夢明「あ、ぁ、ぃ、ぃゃ……ぁ…あ……」
クラスメイトらしき者2「おいおい!流石にもうやめとけってw時間の無駄だし学校行こうぜ」
クラスメイトらしき者1「あぁ、はいはーい笑」
そうして2人は行ってしまった。私は1人で道に座り込んでいる。
夢明「な、なんで、…なんでなの…、?」
なんで私のことを殴ったの?…、私の努力もしらないくせに。。なんで『きもい』なんて思ったの?…、見た目だけで決めつけないでよ…私、私、私は………
夢明「私のことなんて、誰も必要としてないの、?」
…いや!違う違う!お母さんだって、お父さんだって、無月だって、!私のこと信用してくれてるよね…!?くれてるよね!?
夢明「…もう嫌……嫌だ、嫌だ!!うわぁぁぁぁぁぁ!」
涙が込み上げてきた。視界がぼやけてくる。ついでに心もぼやけて水が溜まってる気がする。
(私、私……なんで……なんで……あ、あ、あ、ぁ……むり、無理、もう無理……)
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…ガチャ。
夢明「………ただ、いま」
…今なら親も無月も居ない。とりあえず部屋で休もう。結局今日は学校なんて……無理だし、。
私はベットに横になり、また感情がおかしくなったのか涙が出てきた。
(なんで泣くんだろう、泣きたくないのにな、これじゃあ家族の前でも泣いちゃいそう……あ、そういえば、、)
夢明「…これじゃあ、勉強もやる気にならない、な…。どうしよう」
そしてまた今度は別の意味で不安になった。勉強ができなくなったらお母さんとお父さんからも見捨てられて私は全てを失う。…どうしたら、どうしたらいいんだろう…。
夢明「…なんでこんなことになったんだっけ、?」
普通に生活してただけなのに。…そう思うと普通に生活できてるだけでも“偉い”のに。それをなぜみんなバカにして『おかしい』と思うのだろうか。
………それが、“人間”だからだ。
夢明「…しょうもないな…笑 もう、もう……」
誰も信じれない…。
人間ってバカしかいないよね