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目次
神楽/One
雨が降ると雨の匂いがする。
花が咲けば花の匂いがする。
家に入れば家の木の匂いがする。
虹色の扉へ私は飛ぶ。
虹色の扉の先の一軒家に私は住み着いていた。
人々に咎められても。
周りでどんな事があっても私は踊り続けていた。
踊って踊って踊りを続ける。
ひたすら無心で踊り続ける。
鈴の音がする。
私は初めて踊りを止めた。
空は翡翠のような色をした星が見下ろしている。
私は神楽坂の一軒家から飛び出して神楽坂を走り抜けた。
しばらく踊りは止めて走るのも悪くはない。
私はーー