席が隣の2人はある日お互いが腐っている事に気がつく
そんな2人がクラス内でのカプや推しのカプを語ると言う日常系!
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目次
腐女子ちゃんと腐男子くん
ある日の体育の時間
柔道をする事になった私達はさっきから柔道についてのクソ長い説明を聞いている
(ヤッベクッソ眠い、体育なのにさっきから体1ミリも動かしてないのはバグだろ)
「って事で柔道には攻め身と受け身があって…」
「受け!?!?!?」
さっきまでボーッとしてた私の耳に「受け」と言うワードが入ってきて思わず声を上げてしまう
しかし、その声はデカ過ぎたみたいで
「西宮、うるさいぞ!!」
と怒られてしまった
でもそんな事気にしてる場合ではない
(やばい、クラス全員の前で「受け」と言う単語に反応してしまった…腐バレしてしまうッッ…)
そう思いめちゃくちゃ焦る
だかしかしたかし(?)
クラス全員の名前を思い出すと
(なーんだ皆純粋じゃないか⭐︎)
と気づいてしまった
そう、普通健全な高校生と言えば男女問わずそーいう事に興味があるお盛んな時期だがウチのクラスは何と、奇跡的にメンバーが全員純粋と言うクラスだった
え、?普通そんなクラス無いって?小説の力だからお黙r((殴
とにかく(腐バレを心配する余地なし!)と気を緩めると
「西宮」
と無駄に甘い声で呼ばれる
声の主は最近席替えで隣になった藤本だ
コイツは男だが本当に男なのか…?と疑いたくなるくらい可愛らしい見た目をしていた
でもちゃんと男子トイレに入って行く所を見た事があるので男で間違いない
(見るからに受けだけど…小悪魔攻めもありだな)とよく勝手にオカズにさせて貰っていたので隣の席になった時はビビった
「何?」
「右の反対は?」
「左…?」
コイツ何言ってんだとか思ったけどここで無視するのも可哀想なので答える
「じゃあ上の反対は?」
「下?」
「じゃあ攻めの反対は?」
「受け!!!!!」
「西宮ー!!!!!」
ヤッベやらかしたかはしと思った時には時すでに遅し
先生の怒声が聞こえる
「罰として放課後教室掃除だ!」
今の時代そんなのありかよ!!!とツッコみたいが先生どうやら機嫌が悪そうなので言うのを辞めておく((
代わりに「はーい」と返事をしておいた
「あーあ笑怒られちゃった笑」
と藤本がニヤニヤして私を見る
とてつもなくウザいので私は無言で中指を突き立ててやった
(元はと言えばコイツが話しかけたのが悪いだろ!!!!)
私はコイツに仕返しの如く
「せんせー、藤本が私の顔見て笑ってきます。人の顔見て笑うのはどうかと思います」
と言ってやった
藤本は「は!?」と言い焦っている
(フッ、ざまぁ)
先生は藤本に対し
「それは良くない、お前も放課後教室掃除だ」と言い渡す
「は!?」
(は!?)
私の心の声と藤本の声が重なる
(いやいやいや、思ってたんと違う…コイツは怒られて終わりでよかったのに)
そう思っていると隣から
「最悪、よりによってコイツと教室掃除とか…スタイルいい美少女とが良かった」
とクソキモ発言をしていた
(それはこっちのセリフだわ!!)
そんな皮肉は心に留め
「悪かったな、幼児体型で」
とだけ言ってやった
私優しいからね⭐︎
腐女子ちゃんと腐男子くん
授業が終わり教室に戻ろうと準備をしていると
「れなちゃん大変だったね」
と親友が声を掛けてきた
|南優香《みなみゆうか》
誰もが認める絶世の美女、そしてスタイルが神がかってるお方
まさにさっき藤本が言っていた一緒に掃除したいタイプ(何それ)に当てはまる
「そーなんだよ、もー本当最悪…」
とか言ってるけど男子同士が「俺が攻めな」「いーや俺が攻め、お前が受けろ」とか言っているのを聞き耳立ててニヤニヤしてたので本当は最高である
(こんな尊い会話が聞けたんだ、叱られたことや掃除なんて苦じゃないさ⭐︎)
「て言うかさっき藤本に顔見られてたんでしょ?大丈夫だった?」
「顔見られてたって言うよりは私の顔見て笑ってたって言う方が正しいかな。まぁ何ともないし大丈夫」
「えー、れなちゃん可愛いからニヤニヤしてたんじゃない?」
「断固否定で」
(それは無いだろうよ、それにぽまえの方が可愛いよ)
「でも藤本も可愛いよね、うちのクラス可愛い人多くない?」
「大丈夫お前が1番可愛いよ」
「そう言う事じゃ無い…て言うかれなちゃんって藤本の事好きなんじゃ無いの?」
「え!?何で!?」
(何故だ…私1ミリもアイツに好意なんて無いぞ、何ならさっきので好感度はダダ下がり(()
「だってよく藤本のこと見てるし、廊下で見かけた時なんか悶絶してたじゃん」
(あ、)
---
とある日の教室にて
(うわぁー、藤本今日も相変わらず女子顔負けのご尊顔ですこと。絶対おにショタやん…おにショタなら攻めは中本一択!ありがとうおにショタ中藤。あ、でも小悪魔攻めもありだな、それだと受けは藤本と仲のいい島田かな…でも島田って河村と幼馴染よな、ハッ!?これって三角関係ってことおおおおおお!?世界一尊い三角関係やんけありがとう大好き)
またとある日の廊下では
(待て待て待て、廊下で藤本と会ってしまった、これは尊いカプを見れるチャンスである!!!おしっ!追跡開始!)
藤本さん男子トイレin
(は!?待って男子トイレ入った!!!!やっぱちゃんと男だった!良かったありがとう世界大好き)
---
(めちゃくちゃ勘違いされる行動してるわ…)
「確かに藤本の事は見てるけど好きじゃ無いよ別に」
「ほんとに〜?じゃあ何で藤本の事よく見てたの?」
「それは…ですね」
(やばい、馬鹿正直に妄想のオカズにしてました!とか言えないし…どーしよ)
「…何の日焼け止め使ってるのか気になって」
(我ながらバカすぎる理由!やばい嘘だってバレる…!)
「それなら普通に聞けばいいじゃん笑何なら私聞いたげるよ、おーい藤本ー!!」
(いやいやいやいや行けんのかよ!しかも今藤本呼ばれるとどんな顔すればいいか分かんないからやめれ)
「おー、南どうした?」
「実は何の日焼け止め使ってるのか気になって」
「え、俺日焼け止め使ってないよ笑」
「使ってなくてその白さ!?すご!」
「南もめちゃ白いじゃん」
「ありがとー!だってさ、れなちゃん。日焼け止め使ってないって」
「そっかーありがと」
「あぁこれ西宮が聞いたの?」
「うん、そうだけど」
「…ふーん」
(酷くない!?私だと知った瞬間そんな落胆すんなよ、オタクの心はシャボン玉くらい脆いの!代わりにシャボン玉くらい復活すんのも速いけど)
「…ア⚪︎ッサ使ってる」
そんな事考えてたら耳元でそう聞こえた
「え?」
「だから使ってる日焼け止め!アネ⚪︎サつってんだろ」
「じゃあ何でさっき嘘ついたんだよ!?」
「可愛い子にはかっこいいって思われたいだろ」
「あーはいはいそうですか」
「そんな事より速く掃除しにいくぞ」
そう言って私の腕を掴んで歩き出す藤本
(非常に歩きづらいので辞めて頂きたい)
1ミリもときめかない西宮だった