少女・真紀が少年にあって色々あるミステリーものでっす?!
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目次
第一話 狐狗狸さん上
「ねえねえ、学校の七不思議って知ってる?」
真由美はひとつづつ題名を言った。
「1つ。狐狗狸さん。」
「2つ。花子さん。」
「3つ。ピアノさん。」
ピアノさん?と聞き返した私に彼女は言った。
「さんをつけたいんだ。かっこいいし。」
「…へー」
額の汗を拭った。
掃除担当の班が全員無責任に帰った。
「…っ。クソが」
夏の暑い日。
1人で1年生5学級教室をチリ一つなく綺麗にした少女・真紀。
1人で自分の教室を掃除していた彼女に村上先生は「他の教室もやっといて」と。
それだけならよかったが、潔癖症的なものがある真紀は教室の隅々までピカピカにしてしまった。
おかげでもう18時である。
(もう誰もいないよなー。帰ろ)
階段を駆け降りた先、声が聞こえる。
「こっくりさん、こっくりさんおいでになったらはいにお進みください。」
2年の教室から、何人か(女子も男子もいるようだ)の声が響いた。
「コックリさん、コックリさんあなたの好きな物はなんですか」
その声を聞いて真紀は立ち止まる。
嫌な汗がながれた。
"狐狗狸さん"それは妖怪ではなく、怪物でもなく、神だ。
神の領域に遊び半分に足を踏み入れ、ルールまで破ってしまったら。
「…こっくりさんの鉄則。
1,途中で硬貨から指を離さない
2,こっくりさんで使った十円玉は数日以内に使用。」
ズゴオオオオオオオオオオオ
「3,1人ではやらない。
4,…こっくりさんの事をキイテハイケナイ。」
黒い水(?)が勢いよく流れてくる。
「ぎゃああああああああ!」
真紀はダッシュで逃げた。
…「走れた」のは3秒ほどだった。
「のおおおおおおおおおおおおおおお」
波がすぐそこまできている。
神力とか妖力ならまだしも、水の物量。
「終わった…」
もう苦笑い。
目を瞑った。
カッキーン
何かを弾く音。
恐る恐る目を開けるとそこには少年が水にてをかざしていた。
ズザアアアアアアアアアアアア
水は少年の手の前で二つに分かれて流れている。
「…は?」
黒い水が止んだ。
「真紀サン?」
少年はこちらに向き直す。
「え、なんで知ってるの…」
真紀は考えた。
突然現れた→幽霊??
なんかこっくりさんのルール言ってた→オカルト大好き?
変な力使った????→こっわ
名前知ってる→**不審者**
真紀はダッシュで逃げた。
「いやあああああああああああああああ」
「あっ…」
少ししてから少年も追いかけてきた
「なんで来んのよおおおおおおおおおおお」
しかも速い。
あっという間に追いつかれ、「真紀さん」と話しかけられる。
「僕は、えっと…名前なんだっけ。」
走りながら、少年は頭を抱えていた。
「…真由美の弟?」
第一話 狐狗狸さん下に続く
to be continued⇨