君が居たあの日は晴れだったか、曇りだったか、僕は覚えていなかった。 凍りつくほど冷たかったその日の言葉、いつにも増して多かった君のあくび。 1日と2日と収まることを知らなかった、言い訳ばかり考えて忙しくなっていった日々。 結局、君と過ごした日々は僕の心を冷たく冷たく冷やしていった。 ごめんなんて言葉を残して、手を振った。 僕と君の結末はもう察していたけれど、悲しい結末だった。 僕から別れを告げたのに君が去ってしまうと心が痛いのはなんでかな。 心が痛いのは自覚したけれど、そこにはもう君はいない。 「ありがとう」 最後にそんな言葉を伝えられたらよかったな。 震える気持ちに目を背けながら、交わした鋭い言葉の代わりに。 気づかないふりしていたけど、ずっと気づいてた。過去を思い出す度、僕は孤独に突き放されるから。 いつの間にか崩れてしまった思いの中で君1人を探し続けてやっと見つけても掴んでも、涙ぐんだ君の顔が浮かぶんだ。 あの時僕は狂っていたんだ。 君のいない時間を1人で過ごしていく自信がないのに。僕には結局君しかいないのに。 少し狂っていただけなんだ。 僕はあの時知らなかった。 君のいない空間で息をするのが、どれほど悲しく寂しいものかを。 僕は何を根拠に信じて君に別れを告げたのだろうか。 僕をいくらでも罵って、どれだけでも僕のことを悪く言って。 君の怒りがしずまって元通りのあの日々に戻れるならどうなってもいいから。 合わなかったこと全て打ち明けたこともあった。 君と付き合っていた間、他の人が目に入って目移りしてしまったのが僕の罪。 何かあったの？ なんて健気に聞いてくる君の声を聞いた時ハッとした。咄嗟に首を振って、気にしないでなんて言ったのは僕なのに、僕の方がその事に対して気になっているのは何故。 あの時僕は狂っていたんだ。 君のいない時間を1人で過ごしていく自信がないのに。僕には結局君しかいないのに。 少し狂っていただけなんだ。 僕はあの時知らなかった。 君のいない空間で息をするのが、どれほど悲しく寂しいものかを。 僕は何を根拠に信じて君に別れを告げたのだろうか。 身の程を知らず君を逃してしまったことがとても惜しくて、後悔ばかりしている僕が嫌い。 自分が制御できなくなる程、君に会いたいのに。 いつの間にか遠く離れていって届かなくなってしまった君が忘れられない苦しみの中で僕は生きていくしかないんだから。 あの時僕は狂っていたんだ。 君のいない時間を1人で過ごしていく自信がないのに。僕には結局君しかいないのに。 少し狂っていただけなんだ。 僕はあの時知らなかった。 君のいない空間で息をするのが、どれほど悲しく寂しいものかを。 僕は何を根拠に信じて君に別れを告げたのだろうか。 僕をいくらでも罵って、どれだけでも僕のことを悪く言って。 君の怒りがしずまって元通りのあの日々に戻れるならどうなってもいいから。