「好きです。付き合ってください。」
誰もが認める絶世美少女の今村莉歩はある日誰もが認める絶世美男子の寿一にそう言われた。
「無理です!私興味ないんで!」
誰もが認める絶世美男子の寿一は今村莉歩にそう断られた。
冷めきった目をする"氷"の二人は一体どうなってしまうのか!?
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目次
第一章 再開 side莉歩
氷のお姫様、開幕です!
「ねぇ、ちょっと!寿先輩いるんだけど!!かっこよすぎないっ!?あれで恋人いないなんてもう本当"氷の王子"がお似合いだよね!!ねえ、莉歩もそう思うでしょ?」
「えぇ……うん……まあ……そうなの?」
「なんで疑問系!?……莉歩って本当二次元オタだよね……」
私、今村莉歩。高校二年生。世間的に"美少女"と呼ばれる顔のせいで意外にモテてしまう。
……でも私、男子……正確に言うと三次元の男子に興味が全くないの。
だってさ、三次元の男子なんて顔よくったって性格悪い人とか、そもそもあんまり顔がよくない人とか顔よくて性格よくったって私を大切にしてくれなきゃ意味ないし……少女漫画みたいなヒーローは存在しないわけじゃん?
だったら、二次元の完璧男子に叶わぬ恋をした方が楽しいんじゃ?って思っちゃう。
そんな私にあんまりよいとは言えない顔を向ける人もたくさんいるけど気にしてない。
だって、私はこれで幸せだもんっ!!
……ということでさっき親友の後藤実華が言っていたなんちゃら先輩にも興味がない。
まあ実華が好きなら口を出す気はないけどね。
「実華はそのなんちゃら先輩のことが好きなの?」
はっきりさせておいた方が後々楽かなと思ってそう聞いた。
すると実華は慌てた様子で顔の前で手をブンブンとふり
「えっ!?ちがうちがう!推しみたいな感覚だよ!?」
と否定した。すると続けて
「あと、なんちゃら先輩じゃなくて寿先輩ね?この前転校してきた謎のイケメン、|寿一《ことぶきはじめ》先輩!告白されても"無理"の一点張りだから"氷の王子"って呼ばれてるんだよ!かっこいいよね~
……莉歩、一緒に推そ?」
「推さない。断じて。」
こればっかりはみかに言われたって譲れない。
「も~莉歩ってばほんとに二次元オタだよね~」
「そうだよ!!」
呆れた様子でそういうみかに私は強くそう答えた。
二次元は私のたったひとつの癒しだから。
そして……みんなからは限界二次元オタだと思っておいてほしいし……
「いや……そこ喜ぶところ……?」
案の定そう不思議がるみかだけど気にしなーい!
てか、えーっと……寿先輩?だっけ?こっちみてる?
みかは色白でかわいいからね~私の自慢の親友だからね~あげんぞ?寿?先輩?
ま、みかは寿?先輩?を推してるらしいから一応教えてあげるか。
「みか、寿先輩?こっちみてるよ?」
「え!マジで!?」
みかが瞬速で振り返ると寿先輩?はすぐ視線をそらして歩いていってしまった。
「も~帰っちゃったよ~寿先輩……」
少し残念がるみかの気持ちが微塵もわからなくて自分の興味のなさに少し引いた。
でもすぐにみかは元気を取り戻して
「でもさ!莉歩の言う通り寿先輩こっちみてたよね!脈ある?これ!」
わくわくとした目で見つめてくるみかに否定の言葉は出せなかった。
「うん。たぶんね。」
そうだよね!キャーッと1人で盛り上がっているみか。
私はこういう男女なか?についてはよくわからないから肯定も否定もしたくはなかったけれどみかを前にしては無理だった……
というかみか推しって言ってたよね……?
……まあ私だってリアコしてるから人のこと言えないし言うつもりないけど。
「てかさー莉歩。寿先輩さ、莉歩とおなじ美術部に入るらしいよ~」
「へー、ふーん。」
このときの私はそんなこと気にもとめなかった。
でも、心のどこかでざわざわと何かが動いていたのかも知れない。
新シリーズ!氷のお姫様の一話無事書き上げることができました!
個人的に莉歩ちゃんをすごく気に入っています(笑)
感想、まってます!
それではまた次のお話で会えることを願っています。
またね!