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目次
『何でも屋』3期「Part1」
3期スタート…!
華野ヨウ視点です!!
どうぞ!・:*+.\(( °ω° ))/.:+
深い深い森には、怪しい怪しいとある店がある。
その店は、願いをなんでも叶えてくれるそう。
従業員も少ない、一つだけぽつんと店が立っている。
その名前は『何でも屋』
---
(とある冬のこと…)
俺は華野ヨウ。
最近は寒すぎて仕事を放り出したいです。
実は、今日は日向りむが緊急で集まってとの連絡。
だから、日向合わせて4人が今何でも屋に集まっている。
あ、従業員は全員で5人なんだけれど、八田ルルっていう引きこもりが集まらないから4人なんだ。
ちなみに八田は、盗聴器で聞いているから一応参加してることにはなっている。
俺は日向に今日の内容を聞いてみた。
華野ヨウ『で、緊急とは。』
日向りむ『夏頃に招待状が来たやつだよ。また宛先がない手紙が来た。内容を見ると、恐らく天国町という街についてのこと。』
日向りむ『僕だけざっと読んだけど、もう一回声に出して読むね。』
---
『何でも屋さんへ。
こんにちは、天国町1丁目の一番一番偉い馬鹿です!
自分から馬鹿って言うのもおかしい気がするけどね〜
この前招待状送った本人じゃないから注意してね!
もしかしたら私を知らない人がいるかもしれないから、それはご了承してね!
天国町へご招待!
天国町は、天国の中の町だよ!
結構広いんだけどね〜、君らの世界で言うと、ネズミーランドぐらい?
天使は沢山いるよ、人間はいないいない。天国だもん。
もしかして、人間が招待されるのは初めてかもしれないね!
君たちには、天国町を観覧してもらう!
天国町は、5丁目まであるんだ。
全部見てもらうの!
狙い?さあ…考えてごらん。
一つ言うなら…
私、天使だし、君たちは私に抵抗しても意味ないよって。
じゃあ、早速来てもらおうかなって思ってるんだけれど。
この手紙を全員が読んだら、即テレポートするように天使ちゃんに言ってくる!
いまごろは、テレポートしてるかもね。
---
は。
そう思っていると、
ビュオン!(変な音)
下を見たら、俺は落とし穴みたいな枠に乗っていた。
華野ヨウ『ちょ、え。』
俺は、この落とし穴みたいなものに落ちた。
そして俺と同時に、みんなも同じものに落ちた。
---
うわあああ!?
ドン!!(落ちた音)
俺は空中から落ちてしまった。
おかげで体が痛い。
あたりを見渡していると、俺は店が沢山並んでいるところにいた。
そして店の近くにいた人たちは、俺の落ちた音にも気づいてなかったようだ。
そんなに音は小さかったのか…?と思っていると、とあることに気がついた。
周りの人みんな、羽がついていたのだ。
天使の羽が。
あれ、本当にこれ、テレポートしちゃったのか…??
?『は、お前大丈夫か!?』
華野ヨウ『え、あ、全然大丈夫じゃな…え。』
俺に話しかけてきた人も、羽が生えていた。
?『お前の羽ねーぞ…』
投稿遅れましたすみません!!_(:3 」∠)_
家の用事などで色々とありましてね…
結局投稿できませんでした!すみません!m(_ _)m
これから爆速でストック書いてきます((
3期も2期と同じようにAM8:00に投稿していきます!
毎日投稿頑張ります((
舞台の天国町は天国の町なのでね、死んだ人が出てくるわけですよ(天国ですから。
死んだ人出てきますよ。
皆さん、何でも屋のストーリーで最初に死んだ人わかりますか?
…わからなかったら…ゴーです。
3期も、2話もよろしくです!
『何でも屋』3期「Part2」
2話です!
華野ヨウ視点です!
どうぞ!
?『お前の羽ねーぞ…』
話しかけてきた人は、男性だった。羽が生えている。
?『うげっ、お前何でも屋のやつ…!死んだのか!?』
何でも屋の従業員だと知っている…?
俺は流石にびっくりした。
でも、見覚えのある顔ではなかった。
華野ヨウ『あの、誰ですか…?』
?『誰じゃね〜よ!でも、羽ないから死んでないのか…?じゃあどうやってここへ…?』
華野ヨウ『あの…』
顔をじぃーと見つめる。
ああだめだ。思い浮かばない。
でも従業員のことも知っているということは、何でも屋に一度来ているということだ。
じゃあ誰だ…?
?『もしかして、俺のこと忘れた?』
|谷口《たにぐち》|綾《りょう》『俺は谷口綾、知ってるだろ?』
……は。
華野ヨウ『すみません、誰ですか…?』
谷口『はあ??…もしかして名前教えてないか…』
谷口『ほらぁ〜…あれだよあれ。俺、生きてる時にさ、10万円支払わなかったら彼氏殺すって言って、払ってもらえたのに、なんか物足りなかったから結局殺しちまったってやつ。覚えてない?』
…あ、あれだ。
何でも屋シリーズの出番一瞬で消されたやつだ…(なんかメタい)
(1期2話の最後、3話を見てね。)
谷口綾っていうのか…
なんか『りょう』っていう人もう一人いたよな…紛らわしい。
谷口『思い出した?』
華野ヨウ『あ、ああ、思い出しましたよw』
谷口『なんだよ〜…目の前で急に殺されてカッコ悪い俺を笑ったかー?w』
なんだが谷口さんとか気が合う気がする。
俺はそう思った。
谷口『てかお前、羽は?家は?死んだのか?』
華野ヨウ『え、え、え?』
華野ヨウ『なんかテレポートされてやってきました死んでないですはい。』
急に質問攻めされたから、結構早口で言ってしまった。
谷口『死んでなかったらどうやって来るんだよ…』
谷口『そういえば、お前来たばっかだからさ、住む場所ねーだろ。俺んち来るか?』
---
遠慮しまくったが、谷口さんに連れてかれ、谷口さんの家にやってきた。
家は広いというか狭いというか…
一人は十分に生活できそうな部屋だった。
それにしても、この家の周辺は荒れ放題だな。本当に天国か?
そう思っていたら、谷口さんが炭酸水を出してくれた。(お茶じゃないのか。)
谷口『お前炭酸飲める?家に茶なくてさ。』
華野ヨウ『ないんだ…w』
ヨウ『そういえばさ、ここってどこですか?』
谷口『ん〜、天国町五丁目。一丁目から五丁目まであるんだけどね、五丁目は治安悪くてさ。』
谷口『なんなら五丁目の偉い奴はなにやってんだろうって思っちゃうね。対策も何もしてないし。』
一丁目から五丁目…
というか、何でも屋のみんないないから、どこかに飛ばされてんだな…
まあテレポートしたのは確かだし…
谷口『今日ご飯何がいい〜?てか俺作れねえからすまん。』
ヨウ『え。』
朝昼晩、料理作ることになりました…
これが主婦の辛さか…
3話もよろしくです!
【谷口綾】
1期3話で一瞬で出番が無くなってしまった可哀想な男。
昔、犯罪を行っていた。でも何故か天国にいる。
『何でも屋』3期「Part3」
日向りむ視点です!
どうぞ!
日向りむ『ねえルルくん、ここどこ。』
八田ルル『知らね。』
何故か変なところへワープ?された感じなんだけれど…
周りは、とても高級感があるものばっかり。
前には立派なお城が立っていて、夢なのかと思うほどだった。
ルル『まあその辺ぶらぶらしとけばなんとかなるって。ほら…例えば誰かが僕らを拾ってくれるとかさ。』
そんなことルルくんは言っているけど、僕は正直拾ってくれないと思っている。
こんなに高級感満ち溢れる街なのだから、お金持ちの人がたくさんいると思う。
だから、こんな金持ちでもない人間をひろってくれるわけがない、そう思った。
りむ『とりあえず、探索をしてみよう。まだここがどんなところかを把握していない状態だからね。』
そう思って、僕らは歩き出した。
とても広く、人も多い。
でも、人はみんな羽が生えていた。
天使の羽、ずっと見ても飽きないような羽だった。
みんなお高そうな服ばっかり着てる…
しかもすごいおしゃれ…
なんだろあれ、美味しそうな食べ物…
りむ『うわぁ…ってルルくんどこ!?』
そう思っていると、いつのまにかルルくんを見失っていた。
ルルくんは別にどっかに行ってしまう性格だったっけ…
そう思っていると、
ルル『うわ最高、このゲーム機何円?え、高。』
なんかよくわからないカッコよそうなゲーム機を見ていた。
独り言をぶつぶつと言いながら見ていた。
りむ『…何やってんの。』
ルル『うわ。なにりむ。』
りむ『これのどこがいいの。』
ルル『りむにはわかんねえいいところなんだよ。』
ふ〜ん…
僕はルルくんを無理矢理ゲーム機のところから離れさせた。
りむ『いい?別にゲーム機を見るために来たわけじゃないの!!』
ルル『はいはい。』
そう言って、ルルくんは地面に座り込むと、この街のアナウンスなのか、放送が流れ始めた。
「侵入者3名発見、侵入者3名発見、直ちに確保せよ。」
…ん?
「繰り返す。侵入者3名発見、侵入者3名発見、直ちに確保せよ。」
…あ、これって…
ルル『…やばくね。』
りむ『にげろおおおおお!!!』
てか3人じゃないし2人だし!?
違うかもしれないけど、完全に僕らじゃん!?
これはやばいぞ…
走って逃げていると、空には飛んでいる人がいた。
ルル『え、え、え。』
りむ『と、飛んでる〜!?』
「おいつかまえろ!」
やばいバレた。
そう思って走って逃げると、相手の足が速いのか、追いつかれそうになる。
僕は、愛用のナイフを片手に持って、相手に投げた。
おかげで相手がストップした。
その隙に僕らは逃げた。
でも、先にも人がいた。つまり挟み撃ちにされたのだ。
「かくほ〜!!!」
捕まる!…そう思った時、
??『へい君たち〜?』
??『あなたたちも追われてるの?』
有栖川ホシ『私、有栖川ホシっていうの。一緒に、逃げよ?』
よければファンレターお願いします…!
というか愛用のナイフって…こわいですね…(ㆀ˘・з・˘)
『何でも屋』3期「Part4」
4話です!(`・ω・´)
日向りむ視点です!どうぞ!
なんとか撒いた…
僕とルルくんは侵入者としてみなされ、街の人に追われていた。
そんな時、有栖川ホシさんという人に助けてもらい、一緒に逃げることになった。
日向りむ『あの…ありがとうございます。』
冷たい右手を左手で触ると、僕は少し緊張が走ってきた。
でも、有栖川さんはこう言ってくれた。
有栖川ホシ『大丈夫大丈夫!てか、私なんてここに侵入するのに何日目だと思う?』
ホシ『じっつは〜?4日目でした〜!』
隣に明るい有栖川さんを見ると、何故か安心する。
八田ルル『ありがとうございます…』
ホシ『うんどいたまです!』
ホシ『そういえば、あなたたちのお名前は?』
八田ルル『八田ルルって言います…』
日向りむ『日向りむって言います。よろしくお願いします。』
ホシ『そんな固くなくていいのに〜』
そういうと、ホシさんが白い袋から何がを出した。
それを僕とルルくんに渡した。
ホシ『はい、お腹すいたでしょ?これ食べながらお話聞かせて?』
おにぎりだった。
とても暖かい、有栖川さんの手作りなんだろうか。
ラップに包んであったから、ラップをめくって、食べてみた。
…とても美味しい…!
口が止まらないほどに美味しい。
おにぎりの具は、定番の梅干し。
ルルくんも美味しそうな顔をして食べている。
そして、有栖川さんは僕たちに聞いてきた。
ホシ『さて、何であんなところにいたの?』
りむ『えっと…気づいたらここにいて…』
ホシ『へぇ〜、そういえば、羽ないけど人間?』
さっきまで羽がついていなかった有栖川さんの背中には、羽があった。
りむ「え、羽…」
ホシ『あ〜、服で隠してたんだよね〜』
ホシ「ちなみに、ここにくるまで友達はいた?」
りむ「…あ、ヨウくんとココくんがいました。」
ホシ『お友達ね〜』
確か何でも屋にいたはず…
思い出していると、
ホシ『じゃあどこにいたの?やっぱり地球?』
りむ『何でも屋っていうお店の店にいまして…あ、僕店主なんです。』
ホシ『そうなんだ、…え?』
りむ『…どうしたんですか?』
ホシ『りむっちゃ〜!?!?』
りむっちゃ…僕のこと…え。
りむ『ホシちゃん〜!?』
ルル『え、何知り合い?』
知り合いだ、知り合い、何でも屋の元従業員、有栖川ホシ…ホシちゃん…!?
ホシ「りむっちゃおひさ〜!!」
りむ「お久しぶり!どうしてここにいるの?」
ルルくん「何今まで知らない人感覚で話してたのwww」
3人の中で笑いが生まれると、
ホシ「ここ、天国なんだけどさ、なんでここにいるか話すね。」
5話もよろしくです!
『何でも屋』3期「Part5」
5話です!( ´ ▽ ` )
今回は、視点というものはほぼないです!
その代わり、有栖川ホシの説明がばばっーって出てきます(
強いて言うなら、有栖川ホシ視点かもです!
どうぞ!
有栖川ホシ『ここ、天国なんだけどさ、なんでここにいるか話すね。』
---
こんな話は聞いたかな。
「亜星光」、こうっちって呼んでるんだけど、そんな女の子の従業員がいたんだ。
私はこうっちと、めーめと一緒に、とある殺しの依頼が入ったから、一緒に作業してたんだ。
めーめは見張り、私はこうっちと一緒に潜入してたの。
中に入って、探索をしていたら、ストップウォッチみたいなものがあった。
よくみてみると、それは時限爆弾だった。
まだ時間はあったけれど、逃げたら結構やばくなっちゃうから、一緒に止める作業に入ったんだ。
順番に切っていった。そして順調に色がついている線を切っていった。
そしてこうっちの番になった。
こうっちは、赤色の線を切った。
今まで赤色の線は何本かあって、それは全て切れていたから切ったのだと思う。
切ったら、時間が止まった。
一同は成功している、と思ってしまった。
爆発してしまったのだ。
おかげで事件になり、テレビにも映ったらしい。
これは天国で知ったことだけどね。
でも、こうっちは死んでなかった。
それはそれで幸いだけれど、こうっちは罪悪感を抱いてるだろう、私はそう思った。
もちろん見張りにいためーめも死んだ。
天国に来た時、一度あったが、それ以来あっていない。
もはや、私を嫌っているのかのように。
なんでそう思ったかって、それは…
"めーめはこうっちを恨んでいるの。"
天国で初めて会った時からそうだった。
『光も天国にこればよかったのに。』
『切った張本人がなんで死なないの。』
『あ〜あ、ほんとやったこと最低。』
そんなことばっか、本当のめーめじゃないみたいだった。
でも、めーめのことは嫌いになれなかった。
---
有栖川ホシ『こうっちは悪い?と言われたら、人の見方によって違うと思う。でも、私は悪くないと思う。』
ホシ『誰だって間違えるよ。でも、めーめは悪いって思ってるんだろうね…』
シーンと静まる空間。
この後、口を開くのは、何分後だっただろうか。
有栖川ホシ『めーめ…あなたの意見を聞きたいよ…』
---
【みんなみ〜んなっ!悪魔に変わっちゃえ!】
---
6話もよろしくです!
『何でも屋』3期「Part6」
6話です。
お久しぶりのご登場、春桜まこと視点です!
どうぞ!o(^▽^)o
春桜まこと『……ここか、僕を呼んだ場所は。』
そういって、壁についていた赤い血みたいなものを舐めた。
正直なところ、ここには来たくはなかった。
この天使ちゃんには、ふさわしくはない場所なんだ。
『悪魔の部屋』と、天国ではそう言われている。
まあここにくるのもそろそろ飽きるぐらいきてしまっているから、
まこと『…あれ、こんな部屋あったっけな…』
見慣れた光景なのに、新しい部屋なのかはわからないが、入ったことない部屋がある。
ガチャ…
ドアを開けてみた。
黒い空間、家具なども何も置いていない。
つまらなそうな空間だった。
"悪魔"が使っている雰囲気もない。
あ、悪魔っていうのは、この僕、天使ちゃんたちにとって、悪者という存在。
昔、天使と悪魔の争いが起こってね、激しい戦いだったんだけれど、無事に天使が勝ったんだ。
悪魔たちは、次第に天使がいるところには住まなくなった。
でも、もしもまた争いが起こったら最悪だから(面倒)、こうやって悪魔の住んでいるところを管理してるの。
え、じゃあ悪魔はどこって?
勿論、外にいる。
外にいたら逃げる可能性も出てくる。
だから、逃げないように見張りが3人いるんだ。
っと、じゃああとでこの部屋が何か言わせないとな…
そんなこと思っていると、さっきの黒い空間の床から、悪魔が出てきた。
天使や悪魔は床や壁も通ることができる。
出てきた悪魔は、僕に指を差した。
悪魔『やっぱ、天使は眩しいねぇ〜』
悪魔『ねえねえお兄さん、僕悪魔なんだ!』
まこと『お兄さんじゃない、天使ちゃんだ。』
見た目から悪魔っていうことはわかる。
子供のような喋り方だなぁ…背は高い。
まこと『君、ここの家の悪魔?今、管理中なんだけれど。』
悪魔『そんなことよりさー!僕と遊んでよ〜!』
悪魔『じゃあさ。かくれんぼしようよ!僕が勝ったら言うこと聞いてね。お兄さんが勝った場合もそうだよ!』
だからお兄さんじゃないってよ…
まあそんなことで、かくれんぼをすることになった。
でも、かくれんぼなんて子供がすることだし…
そう思って、ベットの下に隠れた。
まあ見つけやすいところかな。
そう思っていると、
悪魔『もーいいかい!』
声が聞こえてきた。
まこと『もういいよ。』
そう言ったら、
--- 『みぃつけたー!』 ---
は。
---
【天国は、悪魔のもの。】
【悪魔を差別し続けることは、絶対に許せない。】
7話もよろしくです!
『何でも屋』3期「Part7」
7話です!( ´ ▽ ` )
日向りむ視点でお送りします!
どうぞ!
有栖川ホシ『そうだ!ねえねえ二人とも、お出かけしない?』
お出かけ?
八田ルル『え、今確保されそうなこの3人が…?』
ホシ『だいじょぶ!なんとかなるって〜』
「なんとかなる」が怖い。
でも、僕たちはホシちゃんに連れてかれ、最初にいた街とは別の街に連れてかれた。
ホシ『ここ、警備軽くてね、めっちゃいい。』
ホシ「あ、みてみて!あっちにめちゃかわな服屋あるんだ!」
ホシは服屋を指差し、そして服屋の方へ走って行ってしまった。
ルル「げ、元気だなぁ。」
日向りむ『まあいつもあんな調子だったな…w』
そう思っていると、ホシちゃんが僕らを呼んだ。
ホシちゃんのところにくると、ホシちゃんはこういった。
ホシ『何でも屋って、今どう?』
りむ『え、まあまあ順調だよ。』
ホシ『そっか〜、りむっちゃは何でも屋の店主なんだよね?首領様はどうしたの?』
首領様…
僕は心の中で少し悲しくなった。
そして黙ってしまった。
ホシ『……そういうことね。いつかはそうかと思ったよ。あの人病弱だからね…』
ホシ『…ここでは見かけてないよ。場合によってはいない可能性もあるし、悪魔の可能性もある。』
りむ『悪魔?』
ホシ『天使もいるから悪魔も勿論いる。私も天使だよ?』
ホシ『悪魔は、なりたい人がなる。心の中でなりたいって思った人しかならないから…』
首領様が、悪魔を望んでいるとは思えないし、天国にいないもあんまり考えられないと思う。
もし、天国と同じように地獄があったら…
地獄にいるもあまり考えたくはないな…
首領様は悪いことはしてないと思ってる。
性格的にもそうだし…でも、何でも屋って殺しの任務も入るから、それで神に悪いとか思われるのかなぁ…
…神っているのかな。
ホシ『でも、首領様ならきっと天国にいるよ。』
ホシ『だって、めちゃ優しいし、かっこいいし!いるはずだよ!』
僕もホシちゃんのようにそう思った。
ホシ『あれ、話変わるけど、そういえばここ何丁目か言ったっけ。』
な、何丁目…?
ホシ『…えぇっと、ここは"天国町四丁目"だよ。』
まって、天国って町なの…??
えぇ??
---
【今こそ、我ら悪魔が覚醒する時!】
【悪魔、真の力よ目覚めよ!】
【天使より、悪魔が強いってこと、証明してあげる。】
【…ねえ、お兄さん。今から仲間たちが殺されるところ、見たい?それとも…感じたい?】
春桜まこと『はぁ!?感じたいって何?』
【感じたいって?】
【それはね…君も僕らと同じようにやること。】
春桜まこと『そ、それってさ…?』
【…君が思ってること、正解なんじゃない?】
---
最近短くなってきている(
『何でも屋』3期「Part8」
イニシャルSの方から応援をいただき、8話を書き抜くことができました!!!
ありがとうございます!
そして全く投稿しずにいてすみません…!
視点は、春桜まこと視点、途中から華野ヨウ視点に変わります!
どうぞ!
何故だろう、体が勝手に動いている。
まるで、僕が僕じゃないように。
周りには、天使が一度倒したことがある悪魔が何十名もいた。
そして、僕の背後から声が聞こえてきた。おそらく悪魔だ。
悪魔1?『新人さん入ったって〜?役に立つかな。』
悪魔2?『おいおい、新人が入って役に立ったことを思い出してみろ!今回も傑作だと思うぜ?』
悪魔2?『だって、天使が悪魔になるってこと、今まで一度もないだろう。』
…!?
もしかして…
僕は天使だ。そう、天国町を守っている天使ちゃんなんだ。だが、心配になってきた。
勝手に動いている体を見たいが、顔もピクリともしない。
だが、丁度目の前に鏡があった。
鏡で僕の姿を見た。だが、体は勝手に動いているため、一瞬しか見れない。
けれど、その一瞬の姿が、僕を戸惑わせた。
羽がない。天使の羽がなかったのだ。
そして、その羽が生えていたところは、黒い何かがついているのを確認した。
そういえば、今日の背中はとても違和感があった。
天使ちゃん、悪魔になっているかも知れないという事実にガックリした。
---
(華野ヨウ視点に変わります)
ここは天国で一番治安が悪いと言われて有名な天使町五丁目というところだ。俺は今そこにいる。
今は昼食を作っている。谷口さんがご飯を作れないのだそう。朝昼晩、毎日作っている。
料理の知識なんて、義務教育9年間で習った知識ぐらいしかなかったが、まあ作れと言われたら作れるので作っていた。
谷口『あ、サンキュー。そういえばさ、俺のメガネみた?』
谷口さんは、びっくりするほど急に話してくる。
華野ヨウ『う〜ん…もしかすると、ソファーの下とか?』
谷口『えっとえっと?よいしょ、あ、あった。センキュー。』
谷口さんは物忘れが多い。
いつも「どこに置いたっけなぁ〜」とか、物忘れは非常に激しい。
そして…
谷口『ちょいっと出かけてくる。』
いつもどこかに出かけに行く。
どこに行ってるのかは知らないが、ほぼ毎日だ。
一体どこに行ってるのやら…
そうずっと思って、ここに住み始めてから約1ヶ月が立った頃だった。
(1ヶ月後)
谷口『なあなあ、一緒に少し出かけようぜ。』
ついにお出かけに誘われたのだった。
『何でも屋』3期「Part9」
こんにちは。
華野ヨウ視点です!( ´ ▽ ` )
どうぞ!
谷口さんと一緒に出かけて、徒歩で約1時間程度経ったころ、ようやく目的地に着いたようだ。
谷口『ついたぜえ?ほらよ。』
…ちょっと失礼だが、凄くボロボロで古く、もうすぐで壊れてしまうのではないかと思うぐらいボロボロだった。しかも中は暗い。
谷口さんは毎日こんなところに来ているのか…
そんなことを思っていると、谷口さんが喋り始めた。
谷口『ちょっと天国?って思えるぐらいボロいだろ?まあまあ、こんなかにはちゃんと大切なものがあるってんだよ。俺以外にも来ているやつはいるぜ?』
谷口さんは、喋り終わってから、そこら辺にあった石を蹴る。その石は、建物へぶつかった。そして、話を続ける。
谷口『天国町6丁目に住んでいる誰もが、ここに来る。ここに来ないやつなんて、そうそういないぜ。さあ、入ろう。』
僕は谷口さんを一回止めた。
華野ヨウ『あ、あの、僕は入ってもいいんですか…?全然天使とかじゃないんですけど…。』
谷口『何言ってんの!入っていいなんて聞かれたことないぜ。ここに連れてきたってことは入ってもいいってこと。さあどうぞ。』
そう言って、谷口さんは先に建物の中に入った。
俺も、置いていかれないように中に入った。中は暗く、肌寒い。でも、どんどん進んでいくとともに、段々と明るくなり、少しずつ暖かくなってきた。
そして、歩いてきた先には、広い空間があった。外とは全く別物のような、豪華な部屋だった。
そして谷口さんは、また喋る。
谷口『ここはロビー。まあ誰も立ち寄らない。ただみんな通るだけだぜ。ほら、通ってくだけだろ?』
帰ろうとしているのか、ドアから出てきた方が、俺らが通ってきた道へといく。
でも、その方はなぜか不思議だった。天使の羽が、なかった。服の中にしまってあるだけかと思った。
そして、俺らは奥へと進んだ。
---
X年前…
XXX『おい谷口、ついにやるのか?あれを。』
谷口『ああ、これをやれば、俺の、みんなの夢が叶う。だから、俺が必ず成功させなきゃいけないんだ…!』
XXX『まあまあ、一人で抱え込むなよ。この俺も、手伝うってば。』
谷口『ああ、ありがとう。でも、下手なことされたら困るぜ。』
XXX『しねえよそんなことwww』
谷口『ふっw、そうだよな。まあ…そうだよな。』
谷口『さてと、明日はターゲットを決めるか…。』
---
『何でも屋』3期「Part10」
何でも屋3期を完結する気になりました((突然
とは言っても、こちらにも諸事情があるものですから、浮上あまりできないかもしれないです。
華野ヨウ視点です!
それではどうぞ!( ・∇・)
だいぶ奥に進んできた。この建物ってこんなに広かったのか…?相当広いんだなってことがわかる。
そして、ロビーを出てから一言も喋らなかった谷口さんが喋る。
谷口『もうすぐ。』
この四文字だった。
だが、谷口さんの手は、震えていた。そして、谷口さんは、自分のズボンをぎゅっと握った。何故だろう、緊張しているのか。そんな時だった。
ブー、ブー。
谷口さんは、スマートフォンを確認。
谷口『わりい、今鳴ったの俺のスマホだわ。驚かせてごめん。』
別に驚いてはないがと思ったが、大丈夫と思い頷いた。
そして、谷口さんは小さな声で呟いた。
谷口『…簡単に出来たらなぁ…(小声)』
俺には聞こえた、この声が。
そして、いつのまにか、辺りは明るい広い空間となっていた。
華野ヨウ『めちゃすごい…!』
思わず声に出るほど、ロビーよりもっと豪華だった。
部屋の真ん中には、大きな机。上にはシャンデリア。椅子も沢山並べられている。さらに、レッドカーペットまで敷いてある。
そして谷口さんが、僕を誘導した。
谷口『あそこに座ってな。』
谷口は指を指した。指を指した場所は、沢山の椅子の中で、一番豪華そうな椅子だった。
俺は遠慮なく座った。
そしたら…
谷口『…ごめんな。』
え?
谷口さんは、ズボンのポケットから注射器を出した。
谷口『すぐ終わるから。チクッとするだけだ。』
谷口さんは、ゆっくりと俺に近づいてくる。俺は思わず椅子から立ち上がり、後ろへと下がった。
何故だ?何をしようとしているんだ?
もしかして、俺の敵?でも、谷口さんがそんな人だとは思えない…
しかも、注射器を出す前に、谷口さんは一回謝った。
じゃあ何でこんなこと…?
谷口『逃げれねえぜ、俺からは。』
短いですが、よろしくお願いします。
『何でも屋』3期「Part11」
谷口『逃げれねえぜ、俺からは。』
谷口さんが、ズボンのポケットから注射器を出し、注射器の針を俺に向けた。
谷口『…ようやく、新しい仲間が増えるっちゅうわけ。』
新しい仲間…?何のことを言っているのか…?
谷口『…今打ち明けたいところだが、まずは注射してからな。ほら、手出して。』
華野ヨウ『ちょ、ちょっと待ってください。一体どういう…?』
谷口『話は注射打った後だ…!俺は注射をお前に打たないといけないんだよ…!』
ヨウ『待って!待って、落ち着きましょう。一旦、ね?なんで俺に注射を打たないといけないんですか…!?なんか…この天国町で変な感染症が流行してるんですか…!?』
谷口さんの手は震えていた。谷口さんが、注射器の針を俺に向けるのをやめる。谷口さんはこう言った。
谷口『…ほんとうだったら、そう言って"ごまかしたい"ところだが…。俺はな?…君を守らないといけないんだぜ?』
守る?守るって、何を?不思議に感じた。そういえば、ここにきてから谷口さんが少し変だった気がする。
ヨウ『守るって何をですか?』
俺は谷口さんに聞いてみた。そしたら…
谷口『…わりい。でも、注射は打たないといけないんだ。…自分勝手だなぁ俺って。』
谷口『実はさ…、俺、…いや、言うのはまた今度にしとく。今は注射を打つことに専念しよう。』
ヨウ『本当のこと言ったら、もしかすると注射打ってもらってもいいですよ?もしかするとですけど、今のままじゃなんで俺が打たれないといけないのかわからないので、打ってほしくないし、拒否するし。…谷口さん。』
谷口『…わかった、わかったわかったってば。言えばいいんだろ?理由を。』
谷口さんは呆れたように言った。
谷口『…少し動揺しちゃうかも知れないし、俺のこと信用できなくなるかもしれねえ。それでもいいなら、俺は言うぞ。どうか?』
信用できなくなるかも知れない…、そんなに深刻な話なのか…?
まあ聞くんですけど。
ヨウ『…いいですよ、俺、聞きますから。しっかりと。』
谷口『…聞くんだな。別に俺はその選択に否定はしない。』
谷口『…俺、《《悪魔》》だから。』
…え?
谷口『俺、悪魔だから、今君を悪魔にしようとしてた。この注射器で。』
は…!?
悪魔だったんですか…!?谷口!?
読んでいただきありがとうございます…!
『何でも屋』3期「Part12」
日向りむ視点です…!
天国町四丁目でお出かけして、お買い物などを楽しんでいた僕ら。
でも、ホシさんがある異変を感じた。
有栖川ホシ『……なんか、おかしい。』
八田ルル『え、な、なんですか…。』
ホシ『…危険な音がする…。私、こう見えて地獄耳でさ。でもとある博士の研究…実験に私が使われちゃってね、多分世界一の地獄耳なんだ。』
地獄耳、へぇ〜。
危険な音ってすごいなぁ、…ん?危険な音?それってもしかして…。
日向りむ『き、危険な音ってまさか…!?』
ホシ『ん?ああ、違う違う、私たちのことじゃないよ。…場所は天国町6丁目。…今から行く?』
ルル『今からって急ですね…って、今?』
---
結局来てしまった、天国町6丁目…。
ホシ『それにしても、相変わらずね、治安が悪い。これじゃあ本当に天使が住んでんのかわかんないわね。』
ホシ『空き家みたいなやつもあるし、ほんと、ここって天国なの?わからなくなっちゃう。』
ホシさんが空き家と言ったのは、ボロボロで今でも壊れそうな家だった。ボロい。中は人がいる気配はない、暗かった。
ホシ『…まあでもこの空き家、実は人いるのよね。』
りむ『え?人がいたんですか?』
ホシ『私が実験で使われた場所がここなの。ここで、私は地獄耳をさらに地獄耳にさせる実験が行われてしまった。…当然、中に入ったことはある。外見とはかなり違うわよ。』
地獄耳をさらに地獄耳にさせる実験というのが、本当にいる実験だったのか、驚いた。それにしても、見た目はボロいのに、中は違う…ボロくないってことかな。じゃあなんで見た目はボロボロなんだろう…。
ホシさんは、ボロボロの家のドアを開けた。
ルル『ちょ、え、家に入るんですか…!?』
ホシ『当然でしょ。だって危険な音しか鳴ってないの。…ここ、何されるかわからないけど、あなたたちも来る?』
少し怖い。けれど…。
ここでホシさんと離れ離れになるのも嫌だ。だから、
りむ『はい、行きます。』
ルル『え、えぇ…、じゃ、一人は嫌なんで…よろしくお願いします…。』
ホシ『あww、おけおけ。でも、十分警戒心は持っておいた方がいいよ。…二人が実験に使われてしまうかもしれないし。』
僕たち三人は、このボロボロの家に入った。
中に入ると、とても狭い通路だった。幅は、人が二人…ぎりぎり二人通れるぐらいの幅だった。天井もそれほど高くはない。僕たちは先に進んだ。
この通路をずっと真っ直ぐ進んでいたら、視界が急に開けた。
ルル『え、さっきと全く違うじゃないですか!?』
ホシ『ほら言ったでしょ?…ここは確か…エントランスホール的なやつ、ロビーだったっけ、まあどっちか。確かロビーな気がするけど。』
シャンデリアがあり、豪華なソファーもあった。でも、人は誰もいなかった。
りむ『人がいない…。』
ホシ『ちょっとまって、今予定見るから。』
ロビー?の壁には、予定表みたいなのがあった。その予定に書いてあったのは、…実験の実施日や、研究会などの予定が書かれていた。今日の予定は…、『実験の実施日(devil -taniguchi- human→devil and devil -haruzakura- Practice Game)』
…なんて書かれているんだ?僕はよくわからなかったが、ホシさんはこう言った。
ホシ『私を最悪の地獄耳にした悪魔の実験者が、今日実験をするらしい。…その実験は、人間を悪魔にする実験…?』
ホシ『ちょ、人間って…。』
もしかして…、ルルくんと僕以外の何でも屋の人たち…!?』
りむ『もしかしたら、何でも屋の人たちかも!』
ルル『え、やばいじゃん…!そ、その、実験者の名前って書かれてますか?』
ホシ『…たにぐち。』
りむ『たにぐち…谷口?その人悪魔なんだ…。』
谷口、知らない人。まあそれはそれで当然だけれども、…ホシさんにとって最悪の実験者だろうな…。
ホシ『そして、悪魔のはるざくらが、練習試合…?練習試合ってなに…。』
練習試合…?サッカーでもするのかな…と思ってしまったが、僕はそれよりも、悪魔のはるざくらという悪魔の名前に注目した。
ルル『え、はるざくらってあの春桜まことのこと?いやでも悪魔だから別人…?』
りむ『でも、人間を悪魔にする実験があるぐらいだから、もしかして天使を悪魔にする実験が行われて、まことさんが実験に使われて…?』
ホシ『あなたたち、はるざくらのこと、何か知ってそう。とりあえず、奥に進もう!』
僕たちは、さらに奥に進むことにした。危険の音が、どんどん近づいている…?
何でも屋は続けようと思ってます。(こんなペースだけどね…)
『何でも屋』3期「Part14」
ちょっと長めです。
4000文字ぐらいあります。
華野ヨウsite
谷口『おめえらがどんなやつかは知らねえけどよ、』
谷口『実験の邪魔はしないでくれよ。』
りむ『ちょ…邪魔って…あ、あなたの方が僕達のしてることに邪魔してるじゃん…!』
とりあえず助けが来て助かった。
でも、…谷口が持っている注射、もし何本も持っていたとするならば…、被害は相当増える。
なんとかしなくちゃ…
ルル『…ああ、そうかそうか。なんで前に来た客がこんなところにいるんだろうと思ったけれど、そういえば死んじゃったんだっけなぁw』
え"っ
ヨウ『お、おい、あまり相手を煽っちゃ…』
ルル『だから悪魔になっちゃったわけ〜?あ〜、だよねだよね〜、なんか悪いことしたんだっけなぁ。』
谷口『は、はあ!?』
谷口『お、お前が口出すことじゃねえよ!なんだよ!(怒)』
りむ『ちょ、ちょっと!二人とも?喧嘩はなしぃー』
あ、あぁ…呆れた…
なんか…疲れた…
谷口『まあいい。お前らごと悪魔にすればいいだけだから。』
お前らごと…?
俺は少し後ろに下がった。
後ろを見ると、既にたくさんの悪魔が槍を持って構えていた。
ヨウ『…後ろ!』
ホシ『!…随分とずる賢い…』
りむ『何が何だかわからないけれど、僕らのこと本気で狙っちゃってるね…』
ルル『こうなったらなぁ…』
みんな『みんなバラバラで逃げろ!!!』
俺たちは、みんな別々の方向に逃げた。この空き家みたいなボロボロの家は広かったため、迷子になるほどドアもあった。おかげで悪魔たちが混乱し、無事に逃げれた。
まあ俺たちも迷子になったわけだがな…
---
谷口site
あ"〜、くそ、逃げられた。
実験の邪魔はするなと言ったのに…
あいつらを囲んだ悪魔たちも役立たずだったな。一人ぐらい捕まえたらよかったのに。
だからこの天国で生まれた悪魔は不必要なんだよ。
この天国で生まれた悪魔は、"ロボットみたい"だ。
感情もない、喋れない、自由行動が不可能、共食いするやつがいる(それは相当頭バカじゃない限りしない)、この悪魔界隈において、必要とされていない生き物だ。
逆に何かから悪魔に変わった悪魔は、自由だ。人間から悪魔、天使から悪魔、それらが主な代表的だ。俺は天使から悪魔の方だな。元々天使だったのだが、悪魔の方が楽しいし、俺に合う。天使とか言うゆるいやつやってるよりかは、スリルあって楽しい悪魔の人生を送っていた方がマシ。
助け…3人来たが、一体どうやってきた?おまけに華野ヨウを知っていて、しかも俺を殺した何でも屋の店員までいるとは…。
…ふっ…まあいい。俺を殺した店員は少し捕まえるのに苦戦しそうだが、他の奴らは簡単だろう。
谷口『おい悪魔ら。あいつらを捕まえろ。…お前らならこの館がどういう設計をしているか、知ってるだろ?』
谷口『だったら、捕まえてこれるよな?』
悪魔たちは、一斉に走り出した。
まあ、役立たずも少しは役に立つといいなぁ…
俺は、助けにきた3人を調べて動くとするか。
それにしても、…"有栖川ホシ"もいたとはなぁ…
…もしかしたら、有栖川ホシが地獄耳すぎて、何かここから感じ取ったか…?
だとすると、重要な人物だなぁ。
…悪魔にする価値がありそうだ。
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俺は…昔はいい子だったんだよ。
こんな実験とか、誰か騙したり、するやつじゃなかった。
いつからこうなってしまったんだろう。
…全てが壊れたような気がした。
死んでも天使とかいう俺に全く合わない生き物にされて、何日か俺は暴走した。制御できなかった。…いや、制御できないほどに俺という俺はいなかったのだろう。
故に社会から必要とされない。
生きていても、死んで天使になっても、何も変わらないと、死んでから知った。
死んでどれぐらい経っただろうか。
俺は悪魔になった。
悪魔の中で一番偉い大悪魔様の場所に直接行き、その時は天使だった俺が行って、大悪魔様は相当驚いていた。
俺は大悪魔様に縋り、悪魔にしてもらった。
おかしくなった。俺ではなかった。俺は一体なんだったんだろう。今になっても思う。悪魔になってから、今までのことが忘れられそうな気がした。わすれられたら、きっと悪魔としての役目がちゃんと果たせると思ったから。
悪魔になってから何ヶ月か経ったある日。俺は大悪魔様に認められ、雑魚の悪魔たちのリーダーとなった。必死になってやっと辿り着いたリーダーという立場は、俺の唯一の居場所であった。
リーダーは、悪魔たちに命令をしたり、部屋の管理、俺が管理している悪魔の仕事管理などなど。他にも違うグループのリーダーがいたのだが、俺が優秀だったのか。リーダーのもっと上、リーダー長となった。
俺はリーダーも管理するようになった。
今になっては、大悪魔様の下の下だ。
大悪魔様の下は、大悪魔様の娘と息子(一人ずつ)。その下はリーダー長、俺のことだ。その下は、リーダー。さらにその下は意識がある悪魔。そしてその下は、自分の意識すらない悪魔だ。
つまり俺は上だ。上の者だ。
今はこのボロい館で、リーダー長として、大きな実験のリーダーを務めたり、館の管理などをしている。
もうこの手にした人生を無くしてしまったら、見るなり聞くなり、周りの人らは離れていくだろう。この場からは降りるな。リーダー長の上を目指せ。下には落ちるな。そう俺は俺に言い聞かせた。
そして今がこれだ。
まさか天国町に何でも屋の人たちが来てるとは思ってなかったよ。俺は自分の部屋に戻って、パソコンを開き、早速何でも屋のことについて調べることにした。
調べる方法は、もちろん裏ネットってやつ?天国町でも裏ネットってやつはある。天使も使っているのだそう。あらまぁ。
「華野ヨウ」は…知っているなぁ。何でも屋の一人。…げっ、というかあいつを悪魔にできなかったら実験失敗して、大悪魔様に怒られる…っ?うわぁぁ、これは絶対に、"悪魔にしなければ"いけないな。
えっ〜と、「日向りむ」は…?何でも屋の店長か。こいつ店長なの…?ええ、だったら相当やばい気がするなぁ。店長だからというわけではないが、店員たち大丈夫だろうか…、もう死んでるやついないだろうか…笑
「八田ルル」ってやつは、セキュリティーなどを管理してる店員らしいな。…館のシステム、いじられたら困る。システムっていうのは、この館を守るための一つのちっさな機能だと思っててくれ。
とにかく、システムは守っとくか…。壊されたりしたらたまったもんじゃない。
「羽瀬川オルカ」…見てないなぁ。というかさっきいなかったじゃん。なになに…?何でも屋で唯一関西弁で喋っていて、新入り…。こいつは…どうでもいいか笑。別に興味ないからなぁ。
「美夜ココ」ASMR配信者としても活動している店員…。こいつも見てないなぁ。一体どこいったんやら。まあいいや、こいつも興味ないけれど、ASMR配信者もなんか役に立つのかな。
「首領」本名不明…?何でも屋の元店長…。亡くなったやつなのか。じゃあ会わない…あ、そっか、死んだんだから天使かな。あ、じゃあ会うかも、うん…。まあいいや次!!
「黄葉ラボ」こいつ店員辞めてる。日向りむと同じで、戦いには万能だったらしいなぁ…。まあ天国にはいないから大丈夫か。
「松前めめ」この人も亡くなってる。爆発で亡くなった…天国で会わないといいなぁ。というか何でも屋の店員辞めたり死んだりしてる人多いなぁ。
「有栖川ホシ」…え?有栖川ホシ…?死んでいる…そうだけれども…、あいつ何でも屋の元店員だったの?有栖川ホシも爆発で死んでる…。
ちょっとまてまて、あいつも?はい?
あまりの衝撃な事実に驚いた。いやぁ…
そしてまたスクロールしたら、また驚く情報があった。
「亜星光」…
谷口『おい亜星。…これってどういうことなんだよ。』
光『え〜?僕のこと呼んだ〜?』
谷口『…やっぱり、俺と会った時に、亜星が言っていた「僕じゃない」はこういうことなのか?』
谷口『死ぬ前の亜星は違った、けれど死んで天国に来たら、…そんな亜星になっていた。姿とか声とか、性格が違ったってわけだろ?…違うか?』
光『う〜ん…』
光『姿と声は同じだけど〜、性格は違うかなぁ〜。今の感じは子供って感じ。僕、死ぬ前はなんかやってたんだよねぇ〜。…忘れちゃったけどねっ!』
光『けれどけれど、春桜まひとのことはちょっぴり覚えてる!僕を天国に連れて行ってくれた人だよ〜』
谷口『へぇ。てか、まひと、天使だったくせに自分の意識ないってガチ?』
光『あ〜そうだねぇ〜』
光『まあ僕、まひとも管理してる"リーダー"だから、そこらへんは修行させておくよ。どうせ喋れるようになると思うし。』
光『亜星光は天才だから、まひとも天才になれるよ!!』
俺と亜星光は、友達…仲間だ。同じ悪魔で、頼れる仲間。
悪魔として生まれた亜星光は、最初から自分の意識があり、自称天才とも言っている。悪魔になってから最速でリーダーになった亜星光は、現在立派な悪魔だ。
谷口『なぁ、亜星。』
光『なに?』
谷口『お前にこういう仕事を託すよ。俺は別の仕事してくる。』
谷口『「華野ヨウ」を悪魔にしてこい。』
光『…華野ヨウ…何でも屋の?…いいよ。この館にいるの?それとも天国町なの?』
谷口『この館だよ、玄関は閉鎖してる。』
谷口『俺はその他の何でも屋のやつ捕まえてくるからよろしく。』
光『…ok、悪魔にしちゃうぞ〜?』
---
「亜星光」死因不明、亡くなっている。何でも屋では、副店長になったこともある。何でも屋に戻りたいと何度も呟いていたらしい。
---
【悪魔は、差別されるべき生き物ではない】
【尊敬される生き物だ。】
【我ら悪魔は、天使より偉く、より偉業を果たしている生き物である。】
【悪魔は、この世界において必要とされる生き物であり、】
【今のような悪魔を倒そうとする天使を許すことはできない。】
【天使は間違っている。】
【決して天使が全て悪いわけではない。】
【それぞれ平等に共存していこうではないか。】
【あの日のように。】
【共存することが、正真正銘の天国だ。】
読んでいただきありがとうございます。
『何でも屋』3期「Part13」
今回超絶短いです…。
谷口『ああ、お前を悪魔にする。』
谷口『悪いが、悪魔になってもらうんだよ。』
なんで俺が悪魔にならなきゃいけないんだ…!
谷口さんは、素敵な天使だと思っていた。でも、今の現状を見て思うことは、俺は騙されていたんだということがわかる…。
どうすればいいんだ…!
ヨウ『…悪魔になんか、なりたくないです。』
谷口『…「なんか」ねえ…。俺と一緒に悪魔の道を進もうじゃないか。そうすれば俺らはまた一緒にいられるし、仲良くいられる。なあ?いいだろ?』
ヨウ『…谷口さんよりも、僕は仲良くしている仲間がいます。その仲間と、また人間として会いたいんです。』
谷口『…だがなぁ、お前。…どうやってここから逃げようとしているんだ?』
ヨウ『俺は仲間を信じます。きっと、誰か助けに来てくれるはず…』
谷口『ぷっ…、ははは…w、来るわけねえだろ。俺たちのこと知らないくせに助けにくる?一体なんなのか。お前が連絡したっていうのか?誰に?仲間とはぐれたんだろ?6丁目にはいないと思うし、助けに来たとしても、何の役にも…』
その時だった。
りむ『あっ、ヨウくん!?なんでここに…!?』
ホシ『もしかして、あのヨウくん?って人が実験体に…?もしかして、あなたが…。』
ホシ『谷口…?』
谷口『…あ〜あ、本当に助け来ちまったじゃねえかよ。』
ルル『おい、この人、なんか見たことが…』
りむ『あの前に店に来た男の人…!?』
流石にりむとルルは驚いている。だって、一度来た客が悪魔になっているんだ。そりゃ驚くしかない。
谷口『おめえらがどんなやつかは知らねえけどよ、』
谷口『実験の邪魔はしないでくれよ。』
変な終わり方…
『何でも屋』3期「Part15」
何でも屋です。
有栖川ホシsite
はぁ…はぁ…なんとかここまで逃げて来たけれども…。
一体ここはどこ?
全員がバラバラに別れたせいか、誰とも連絡を取れない。しかもおまけに谷口がいたし、あいつに私は恨みを持っているから、なんとか排除したい気持ちはあるが…
まずは、ここからなんとか抜け出さないと…
けれども悪魔が追いかけてくるのもある。悪魔にはなりたくはないし、だけれども谷口は排除したい…
そんな時だった。
私の目の前に化け物…、いや、悪魔が現れた。
黒い翼で、恐ろしい目を持ち、歯を剥き出して私の目の前に気配を感じさせずにやってきた__
ホシ『…あなた、只者じゃないわね。』
?『悪魔が只者だったらどうすんだよー?w』
!?…こいつ…。
谷口『やあやあお久しぶりだね。…ん?いやさっき会ったからお久しぶりではないか?でもあの実験以来だからなぁ会うのは。』
ホシ『覚えていたのね。あの実験。最初は別に地獄耳になるぐらいとは思っていたけれど、地獄耳どころじゃない耳になっちゃいましたが。』
谷口『そんなのどうでもいいよ〜。僕がどうしてここに来たか知ってる?本当はさきに華野ヨウから捕まえたかったんだけどなぁ。でもね、』
谷口『君を"悪魔"にするためにここに来た。』
…悪魔、か。
悪魔なんていう言葉、耳障りだったんだけれどもね。早くこの言葉にピリオドを打ちたいところ。けれど、そう簡単にはいかないようね。
ホシ『あら、そんなに私を悪魔にしたいわけ?谷口、前の実験のようにはさせないから。』
谷口『そっちもそっちで復讐したいわけね。成程、Ok。まあ前の実験よりも俺が強くなっているってこと、証明させてあげるからさぁ。楽しみにしててよ。』
谷口『君を悪魔にすれば即戦力にすることができる。』
ホシ『私はあなたの言いなりじゃない。私は私なのだから。』
谷口は私から離れると、注射器を取り出した。注射器の中に悪魔にする薬が入っているんだろう。注射器が…一、ニ、三、四…?完全に私を悪魔にする気だ。
谷口『君は僕に言いなりには決してなりたくないようだね、それは残念な話だ。…だけれども、俺はそんな自由な行動を許していない。決して。』
谷口『君は悪魔になるべきだ。悪魔lifeを共に過ごそうじゃないか。』
ホシ『ふざけないで谷口!!』
ホシ『私はあなたに支配された覚えないわ!谷口、あなた最低ね。』
谷口『最低で結構。』
谷口『悪魔なんて同じ天国に住む生き物なのに。』
『何でも屋』3期「Part16」
こんにちは。お久しぶりです。
唐突ですが、1/19、何でも屋1周年でした。
めでたいですね。
今後もよろしくお願いします。
谷口site
谷口『悪魔なんて同じ天国に住む生き物なのに。』
ホシ『それは…、あなたの思い込みじゃないかしら。』
なにぃ?
思い込み?なにがだ。俺はこの世界に住んできた悪魔だ。俺は両手で注射を合計4本持った。
ホシ『確かに悪魔は天使と同じ天国に住んでいる。』
ホシ『けれども悪魔が住むべき場所は「地獄」でしょ?私たちはそれが気に入らないの。』
ホシ『それぞれの居場所があるから言ってんの。』
…はぁ。
谷口『なに言ってるかいまいちわかんねえけどよ。それが嘘でも本当でも、俺がお前を悪魔にすることは変わんねえ。』
ホシ『…はあ。だから、こいつは私が何を言っても、わかってくれないのよね。』
谷口『何言ってんだよ。別に悪魔が天国に住んでもいいじゃないか。』
谷口『そう。地球で人を殺した人間が、そのまま罪を償わずに天国に来たらどうする?そういうことだよ!!悪魔も同じだ。天使が正義だと思われているが、全ての天使が正義だともわからずに何言ってんだよ。』
谷口『悪魔だって、正義がいないとも限らないだろう?』
俺は注射を4本持っているが、一つは猛毒が入っている。
俺は毒を扱うことが得意だ。そのせいか、なぜか毒の研究に没頭していた時期がある。毒を使うことをまるで中毒化しているように。
ホシは毒が苦手なことは知っている。以前の実験で、毒を無効化させようとしていたが、どうやら身体に悪影響だったようだ。
…ちょっと待てよ。天使のホシは、毒が苦手。以前から毒の耐性は無かったようだ。
…そういうことか。
ホシ『…古今東西、悪魔は悪いことをすると言われているけれど。』
谷口『まあそうだな。だが、俺は元々人間だ。悪いことをするか、良いことをするか、どちらもあるんじゃないか?』
ホシ『さあ。私、あなたに実験を無理やりさせられたことあるけど。』
谷口『…そして、俺は今この場でいい実験を思いついた。』
ホシは少し驚いた様子だった。
俺のズボンのポケットには、注射器が6本を入っていた。そのうちの2本は空だ。
ホシ『ちょっと、あなたまた変なことを…』
谷口『まずお前を注射器で倒す。』
ホシ『えぇ?だってそれは悪魔にする薬が入っているんでしょ?その注射器を私に刺したら、私は悪魔になるんでしょ?倒すってどういう方向転換かしら。悪魔にするんじゃなかったの?』
谷口『違う。違う、違うぞ…』
谷口『お前が邪魔者ってことがわかったから倒すんだよ、ホシ。』
読んでいただきありがとうございます。
続きもよろしくお願いします。
『何でも屋』3期「Part17」
十六話↓
https://tanpen.net/novel/5ade04a9-36c7-43fb-b5aa-7389e74bcde6/
谷口site
谷口『お前が邪魔者ってことがわかったから倒すんだよ、ホシ。』
ホシ『…はぁ。今更?私たちは、あなたにとって邪魔者のはず。けど、あなたはさっきまで私を悪魔にするって。』
ああ。確かに俺はそう言った。
だが、《《天使の弱点》》がわかったので、それだけで報酬はたくさんだ。
ホシを悪魔にすれば、強力な力となるだろう。しかし、そう上手くいくはずがない。今まで抵抗してきた天使を悪魔にしたところ、天使の時より弱くなったというデータもある。
データは嘘をつかない。真実をそのまま伝えてくれる。それを生き物に理解してくれるように工夫する。
ホシを悪魔にしても構わないが、それよりは…、
--- 悪魔を追い出す奴らが消えた方がマシだ ---
ホシ『そもそも注射を私に刺したら、私は悪魔に…。』
今だ。
俺は、ホシに近づき、ホシを抱きしめた。もちろん、逃がさないように。
ホシ『はっ、ちょっ…』
谷口『ごめんな(笑)』
俺は猛毒が入った注射をホシに刺した。
猛毒は、すぐに天使の体に回る。ホシは俺が注射を刺した瞬間、苦しみ始めた。
ホシ『ゴホンゴホンッ…!ゔっ…』
谷口『…いくか。』
俺はホシがいるフロアを去った。
---
俺は亜星の方へ向かった。
亜星は確か、華野ヨウを悪魔にしようと…。
というか、俺が指示したのか。…まあ、あいつは人間だし、悪魔にしちゃってもいいかな。
そして、亜星の方へ行くと、俺は亜星を見つけた。
谷口『亜星?そっちはどうだ…って、は?』
亜星が、亜星が、血を流して倒れていた。まるで誰かに倒されたように。
信じられない…、信じられない…!亜星は元何でも屋の店員だぞ…?もしも、何でも屋の店員にやられていたら、一体どういうことか問い詰めたいほどだ。
あんなに強かったやつが、一体どうして…。
?『ん〜?嗚呼、ごめんね。僕らを悪魔にしようとしてたらしいから、倒しちゃったよ。』
?『瞬殺だったし、それほど"強くなかった"けれども。』
…!!
何でも屋現店長の、日向りむ…!!
谷口『おい、なんで倒した!!別に倒すほどじゃないだろ!しかも、瞬殺って…。』
日向りむ『いきなり攻めてくるからだよ。ヨウくんを狙ってたっぽいし、なんか怖かったから倒しといた。』
チッ…、でもこの日向りむは、俺を現実世界で倒した本人。そう簡単に倒せるはずがない。それに、相手は相当強いだろう。今戦っても、時間が過ぎていくだけだ。
さて、一体どうするか…。
亜星は息があるのかまだ確認できてないが、悪魔の技術だけで生き返らせることも可能だ。…ただし、亜星の体が必要。
谷口『…。亜星、倒したんだろ?埋葬するために、預かる。』
りむ『いいや。こっちがもらう。』
!!…まるで亜星を守るように言ってくる…。亜星はお前らの敵だぞ…!?なぜ守る必要なんか…これじゃあ蘇生もできないじゃねえか。
…もしかして、俺が蘇生できるのを知って…?
谷口『なぜそっちがもらうんだよ。別に需要ないだろ。』
りむ『ふふっ…。この天国だからこそ、地球では起こらないことが起きると思う。』
りむ『そのことに備えて、僕はこの亜星?って子をもらう。』
…やっぱり、「全てお見通し」と言いたいわけか…。
読んでいただきありがとうございます。
続きもよろしくお願いします。
『何でも屋』3期「Part18」
前回↓
https://tanpen.net/novel/be72f4d0-b6f0-4994-bcb1-7fa0c482eee3/
それではどうぞ。
谷口視点です。
日向りむ『天国って面白いよね〜。地球じゃあ起こらないことが起こるんだもんね。』
りむ『例えば今。』
谷口『…今、何か起こっているか?』
りむ『うん。だって、既に目の前に《《悪魔》》がいる時点でね。』
地球には悪魔はいない。
地球で暮らしてもよかったのだが、居心地が人間によって悪い。俺は人間があまり好きじゃあない。だから帰りたくもない。
谷口『亜星をそちらがもらっても、得するわけじゃあない。どうせ腐り、埋められるか火で炙られたり燃やされたりするだろ?』
相手が人間だから、倒し方がわからない。…けれど、人間には致命的な弱点がある。
それは、《《簡単に倒せる》》からだ。
だから猛毒を盛られたら、天使より先に死んでもおかしくないだろう。一瞬で地面が赤色になる光景が目に見える。
…だが、日向りむの場合は違う。日向りむは殺しという仕事に手慣れている他、避けるということも慣れているだろう。おかげで簡単には倒せなさそうだ。手間がかかりそう。
まあでも俺は優秀な悪魔だ。そう簡単に人間にやられてたまるかよ。
りむ『目的は何?仲間がやられて、そう立っていられるのは珍しいよ。』
谷口『亜星は二度目の死だからなぁ。俺も死んだら二度目だ。そしていつのまにか新しく生まれ変わっている。その時はこの知能や能力、体力…、何もかもが残っているかはわからない。』
谷口『亜星の体を返せ。』
りむ『嫌だね。僕はもう一度決めたことに嘘はつかないって決めたんだ。』
俺はため息をついた。もう嫌だなぁ。天使と悪魔も分かり合えればこんなことはない。それなのに、人間は天使とかいう生き物に手を貸してしまっていて…。
…仕方がない。
谷口『まこと。来い。』
りむ『…あなたは、春桜まことさん…?』
谷口『まさか天使とは思わなかった。実験の予定表に、人間って書いたのが馬鹿だったよ。…それに、既に春桜まことは悪魔になっていた。』
谷口『だが彼の力も強い。すぐに天使に戻った。しかし、今回、完全なる悪魔にすることができた。』
谷口『しかもこの悪魔は俺と肩を並べれるぐらい強いんじゃあねえのって話さ。』
りむ『もう天使を悪魔にしてるわけか。あまり想像はしたくなかったけど。』
ただの悪魔じゃない。強いものでも弱いものでも、覚醒するものが現れる。そう、その実験隊がまことであった。
谷口『今覚醒したらどうなるだろうな。まこと、覚醒しろ。』
春桜まこと『御意。』
すると、まことの桃色の目が光り、目をよく見ると、桜の花びらの絵が見える。…、目が光り、何かしらの絵が目に映る…、これが天国独自の《《覚醒》》。名前は…、
谷口『エピファニー』
谷口『覚醒状態の彼を倒す頃はできるかな?強者何でも屋店長。』
読んでいただきありがとうございます…!
続きもよろしくお願いします…!