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目次
本当の言葉①
琴歌(ことか)
榎(えのき)
母 「琴歌。あなたは出来損ないだわ。もう出て行きなさい。」
と言って追い出された。
もう何もない。
家も、家族も、友達も。
全部無くなっちゃった。
全ては妹のせいなのに。
私のせいじゃないのに!
妹は小さい頃から私より遥かに上の存在だった。
私は妹を見習ってなんてずっと言われてきた。
おばあちゃんは「可愛いね」っていつも褒めてくれた。
でも、お母さんは、ブス!とか出来損ないなんて言葉をずっと言っていた。
もはや口癖のように。
そんなある日、おばあちゃんが亡くなった。
その日を境にどんどん私へのあたりが強くなっていった。
その頃にはもう、私は誰一人と信じれなくなっていた。
そして今に至る。
トボトボ歩いてきたのは知らない路地裏。
?? 「ねぇ、お姉ちゃん。ちょっと遊ばない?」
いつまでたっても何も言わない私にイラついてきたのか私を蹴ろうとした。
でも、いつまで経っても痛みはこなかった。
?? 「大丈夫?ここは危険区域だよ。」
ここはきっとお父さんが殺された場所だ。
なら相当の危険区域なはず。
?? 「僕は榎。君は?」
琴歌 「・・・」
私はずっとこのまま。
だって誰も信用できないから。
榎 「とりあえず僕の家に行こうか。」
とりあえず頷いた。
彼もきっと内心困っているだろうな。
かと言って自殺する勇気も出ない。
生きる意味って何?
私に価値はあるの?
もう何もわからない。
私は本当は人間じゃなかったのかな?
いつしかそんなことを考えるようになっていた。
榎 「ついたよ。ここが僕の家。」
琴歌 「お邪魔します。」
榎 「!?」
?? 「今日会議だったんだけど。」
なんの会議だろ?
てかこんなところにも会議って言葉が存在するんだ。
榎 「あ、ごめん。」
?? 「そいつ誰?」
榎 「ナンパされてたから助けた。」
?? 「お前名前は?」
琴歌 「・・・」
?? 「お前しゃべれねぇの?」
なんだろうこの人。
誰?
っていうかこれ誰の家?
勝手に入ったら不法侵入にならないの?
名前も名乗らないし。
なんかイラつくし。
榎 「まぁまぁ。とりあえずそっとしておこう?」
?? 「はぁ〜。お人よしすぎだ。」
琴歌 「・・・」
もう誰とも話したくない。
もう誰も信用できない。
榎 「今度の会議っていつ?」
?? 「明日。」
榎 「明日!?」
?? 「今日榎が来なかったから明日になった。」
榎 「ほんとそれはごめん。」
?? 「あ、俺の名前は悠。」
榎 「君の名前は?」
この人たちならいってもいいかな?
でも、また裏切られたらどうしよう。
まぁ一応言うだけいうか。
琴歌 「ことか。」
榎 「琴歌ちゃんであってる?」
頷いた。
榎 「琴歌ちゃん何歳?親は?」
琴歌 「知らない。」
なんか反抗期の子供みたいになったけど、これしかいい方法がない。
誕生日知らないし、家庭の話を言ったら絶対嫌われるから。
榎 「そっか。帰りたい?」
琴歌 「別に。」
悠 「・・・一生ここで暮らすことになるけど後悔しないか?」
もう頷くだけにしよう。
そう決めたのになぜか心が痛くなった。
最後まで読んでくださりありがとうございました♪