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        1 /  
      
目次
 
    
        1 ◻️
        
        
        
ズボンの チャック すら 閉まらなかった 身体を 何㎏ も 痩せて 細くした 。
大嫌いな 一重も 、 大嫌いな 低い鼻も 、 大嫌いな 口元も 、
全部 整形 して 。
顔周りの お肉を 摘出 して 、 涙袋も 注射で ぷっくり させた 。
俺の 身体も 顔も 、 全部 造り物 。
でも 良いんだ 。 
これが 好きだから 。
黄 「 おはよ ー ッ ! 」
挨拶 だって 平気で 出来る 。
だからね 。
緑 「 おはよ 」
一重なのに 、 鼻だって そこまで 高くないのに 。
涙袋 だって あるわけ じゃない 。
その 癖に 整ってる 君の 顔が 、 大嫌い なんだ 。
---
親の 都合で ご飯を お腹 いっぱいに 。
なんて 食べたことがないから ガリガリ な 身体に なった 。
惨めな 一重 、 低い鼻 、 時々 むくんでしまう 顔に 、 何も無い 涙袋 。
俺は この 顔が 大嫌いだ 。
黄 「 おはよ ー ッ ! 」
だから 、
緑 「 おはよ 」
何でも 整ってる 此奴が 、 本当に 大嫌い 。
---
何でだろう 。
黄 「 お前なんか 死んじゃえば 良いんだ ッ !! ( 殴 」
緑 「 い ” ッ 、 」
黄 「 どれだけ お金 掛けたと 思ってるの !? 俺は お前と 顔の パーツ なんて
    一緒 だったよ ッ ! それを 二重に したりで 死んでも良い 思いで
    顔を 変えたの !! 俺だって そんな クソ みたいな 顔で 良かったら
    
    悩んでなんか ねぇよ ッ !! ( 殴 」
緑 「 ( 意識 飛 」
別に 怒ったんじゃない 。
怖くなった 。
これ 以上 俺の中の 惨めな俺を 、 惨めなのに 格好良い 此奴が 、
前の方が 良いって 、 言ってくる 気がするから 。
        
    
     
    
        2 ◻️
        
            マジで 人様に 関係ないです
        
        
        
俺は おれの 顔が 好き 。
だって 造り物 で 整ってるから 。
黄 「 太ってきたかな … 、 顔周り 」
今まで 見るのが 嫌だった 鏡も 、 今や 何処にでも 持ち歩く 。
中学生の頃 、 死ぬほど 頼んで 、 バイト してもらって 、
その時 貯めた お金 で 造った この顔 。
憎くなんて 無い 。
黄 「 今日も 俺の 顔 完璧 ッ !! 」
---
俺の 家には 人は 居ない 。
皆 死んだ 。
姉も 母も 父も 。
一家心中 らしい 、 俺だけ 生き残った 。
国の 補助金で 暮らしてる 。
緑 「 今月 、 全然 残ってね ー 、 」
腹 いっぱい に 食ったことがない 。
ガリガリ だ 。
もう 高校生 。
イケメン だったら 歌舞伎町 辺りの 夜の店 にでも 働きたかった 。
でも 女の子 が 嫌がる顔 代表 みたいな 顔 してる 俺 。
緑 「 今日の 俺も ブッサイク w 」
---
黄 「 今日さ ッ 、 この後 カラオケ 行かない ? 」
こんな 整った 俺でも 、 友達は そんな 居ない 。
だから 、 嫌でも 一緒に 居る 。
緑 「 … ご 、 ごめん 、 今月 金的に 無理や … 、 笑 」
苦手だ 。
すぐ 遊びに 行こうと する 。
でも 友達が 居ないから 、 此奴を 突き放したら 独りに なる 。
緑 「 ごめんな 、 ッ 笑 」
黄 「 … 、 」
あぁ 、 そんな 顔 出来るんだ 。
綺麗な 顔で くしゃ っと 笑うんだ 。
なんにも してない くせに 。
黄 「 あ 、 俺こそ ごめん 、 また 明日 、 ~ ッ !! ( 走 去 」
---
黄 「 はぁ 、 ッ 、 はぁ 、 ッ 、 ( 座 込 」
駄目 、 駄目だ 俺は 。
黄 「 はぁ ―― ッ 、 はぁ ―― ッ 、 … うぇ ” ッ 、 はぁ 、 ッ ( 吐 」
気持ち 、 抑えなきゃ 。
彼奴 なんて 気にしちゃ 駄目 。
黄 「 、 も … 、 むり 、 … ッ ( 泣 」
彼奴が 、 怖いよ … 、 。
        
    
     
    
        3 ◻️
        
        
        
黄 「 おはよ ッ !! 」
緑 「 おはよ 」
何気ない 挨拶も 、 気持ち なんて こもってない 。
憎い 此奴が 嫌い だから 。
緑 「 一時限目 自習 だって 」
黄 「 ね ー 、 ハラセン 大丈夫 かなぁ ? 」
緑 「 てか 、 今日 お前に 弁当 作って 来たんだよ ? 」
黄 「 え ? 」
いらない 。
そんなの 、 食べたくもない 。
緑 「 だから 、 一緒に 食べようや !! 」
黄 「 うん 、 じゃあ 今日は 購買 行くの 辞めるから ゆっくり 食べれるね 」
阿呆みたい 、 一緒に 食べるのも しんどいのに 。
早く 終わらないかな 、 今日 。
---
緑 「 涼し ー 」
黄 「 ね ー 、 てか ぷーのすけ ご飯 作れたんだ 」
緑 「 お前の 為に 作ってみた 。 そんな 美味くは 無いけど 」
なんで こんな 好かれてんだろ 。
嫌われるような 態度を 取らなかったら 、 好かれるのも 当然か 。
緑 「 ほれ ( 弁当 開 」
黄 「 え 、 上手 ー 」
緑 「 そうか ? 好きなん 取って 食べろよ 」
黄 「 んじゃあ これ ー ( 卵焼 取
    
    あ 、 美味し ー 」
緑 「 せやろ ? 」
… あれ 、 なんか 、 胸が 苦しい 。
黄 「 げほ ッ 、 ! ( 咳 」
頭が クラクラ する 。
緑 「 なぁ 、 しんどい ? 」
黄 「 … いや 特に 」
緑 「 しんどいだろ 、 その 卵焼き 洗剤 入れたから 。
    飲んだら 死ぬ って ネット で 調べた 」
黄 「 は ? 」
意味が 分からない 。
洗剤 ? なんのこと ?
緑 「 なんでも かんでも 完璧な クソが ッ !! 俺は お前のせいで 
   
    苦しかった !! 家でも 苦しいのに 、 ッ 学校でも なんて !! 」
黙れ 、 黙れ 黙れ 。
何 言ってんの ?
黄 「 うるさい 、 うるさい うるさい ッ 、 !!
    お前なんか 死んじゃえば 良いんだ ッ !! ( 殴 」
緑 「 い ” ッ 、 」
黄 「 どれだけ お金 掛けたと 思ってるの !? 俺は お前と 顔の パーツ なんて
    一緒 だったよ ッ ! それを 二重に したりで 死んでも良い 思いで
    顔を 変えたの !! 俺だって そんな クソ みたいな 顔で 良かったら
    悩んでなんか ねぇよ ッ !! ( 殴 」
緑 「 ( 意識 飛 」
黄 「 死ね ッ 、 死んじゃえ ッ !! 、 ( 首 締 
   
    ( 気絶 」
---
mb 「 お前ら ー 、 昼寝も 良いけど 授業 始まるぞ ー 。
    … お ー い 。
    …… 、 おい 、 これ ヤバくね ? 」
7月 、 真夏 。
二人の 少年が 眠る 屋上の 、
周りの 音が 騒がしくなるのを 、
二人の 少年は 聞いて いなかった 。
本当に 今日は 早く 終わっちゃったな 。
        
            ねぇ これ Happy End で 良いすか ?
        
    
     
    
        番外編 ◻️
        
        
        
先生 「 え ー 、 クラスの 奴 二人が こんな事 に なって 、
    
     皆 困惑 してると 思うけど 、 取り敢えず 、 少し 事情を 説明して
     二週間ほど お前ら の 精神ケア を 優先して 学級閉鎖 だ 。
     最初は 、 あっきぃ が ぷりっつ を 殺害 して 、
     あっきぃ が 毒物 を 飲んで 自殺 … と みられたが 、
   
     ぷりっつ の 家の 洗剤 が 一致 してるのと 、 ぷりっつ の 弁当から
     洗剤 が 検知 された ことから 、 殺害 、 しあった 、 か 、
 
     心中 … らしい 。 」
静まり 返った 教室には 、 二人の 机の 上に たくさんの お菓子と 、
椅子に まで 置かれた たくさんの 花束 。
そして 風で 揺れる カーテンが 、 数人の 小さな 泣き声 を 隠していた 。
先生 「 気を付けて 帰れよ 、 また 2週間後 … 」
先生 「 馬鹿 だよな 、 彼奴ら … 、  高校生の 喧嘩 なんて 、 
   
    小学生 みたいに やるもんだろ … 、 ッ 、 彼奴等が 子供 だったら 
    今頃 殴り 合って 仲直りして ニコニコ して … 、 
    … 俺が 教えてあげられなくて 、 ごめんな … 」
教師が 一人 呟く 教室に 、 どこか 見えない 世界で 仲直り した 二人の 、
明るい 笑い声の ような 日が 差し込んだのは 、
また 、 別の お話 _ 。