このシリーズはオムニバスでやっていきます!
オムニバスって言うのは、いくつかの独立したストーリーを並べて、全体で一つの作品にしたものです!
世界中の人が共感できる切なすぎる恋のお話。
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目次
全ての恋にさよならを。 第一話 10%
もう何時間経ったんだろう。
スマホの残りの充電は10%を示している。
好きなひとに送ったメールは未だに既読は付かない。
この充電が無くなったらこの恋は終わりにしよう、と決意する。
残り9%になった。
入学式、貴方は迷ってる私を笑顔で案内してくれたよね。
残り8%になった。
クラスのみんなで仲良くして、貴方は私にすごく、すごく優しくしてくれたよね。
残り7%になった。
好きって伝えたら恥ずかしそうに笑ってOKしてくれたな。
残り6%。
初デートは貴方が優しく手を繋いでくれた。
残り5%になった。
一緒に勉強会もしたよね。
貴方は勉強が得意で。
残り4%。
貴方の試合も見に行ったな。
貴方は私を見つけた瞬間、無邪気な笑顔で手を振ってくれた。
残り3%だ、
ずっと、ずっと大好きだったよ。
いつの間にか、画面が真っ暗になっていた。
その画面には泣いているけど、少しスッキリしたような私の顔が写っていた。
貴方は去年とても遠くに引っ越してしまった。
何も言わずに。
私はスマホを充電せずに眠りについた。
全ての恋にさよならを。 第2話 結婚式
私は今、あの人の結婚式の会場に立っている。
新郎の友人によるスピーチで。
彼はいつも気づいたら私の横にいた。
幼馴染みってやつだ。
ずっと、好きだった。
でも、やっぱり私みたいなのは恋愛対象としては見てもらえなくて。
ずっと友達止まりだった。
ある日彼が彼女を私に紹介してきたときには息が止まるかと思ったぐらい。
本当に好きだった。
「最後に私から一言。」
ずっと好きでした。
「本当におめでとうございますっ…!」
さよなら、
私の片思い。
これからもどんどんこんな感じの切ない話を書いていきます!!
全ての恋にさよならを。 第3話 再会
道で見覚えのある顔を見つけた。
「あっ!」
お互いの声がかぶった。
その先にいたのは大人になった、学生の頃好きだった佐藤くんだ。
「久しぶり!花柳!」
「久しぶり!佐藤くん!」
「いや、こんなとこで再会するとは。」
「ね。卒業後、どこ行ってたの?」
「あぁ…
長くなるから、そこのカフェで話さない?」
「…!うん!話そう!」
「ぱーぱ
この人だあれ?」
私は目を見張った。佐藤くんの隣にいたのは幼い子どもだ。
え、
佐藤くんの指を見たら、左手の薬指に輝く指輪があった。
私は、まだ佐藤くんのことが好きだった。
長く、しつこくこびりついた、長年の片思い。
「あ、この人はね、パパの学生のごろの同級生だよ。
仲が良かったんだ。」
「へー!」
ガランガラン
「佐藤くん、結婚してたんだね!おめでとう!」
自分でこの言葉を口に出すだけで、泣きそうになる。
「あぁ、うん。
子どもも出来て幸せなんだ。」
佐藤くんの満面の笑みに胸がえぐられる。
コツッ
お冷やのグラスに佐藤くんの指輪があたって、その存在を強調している。
「…ほんとに、おめでとう。」
「あ、それでね。卒業後は上京してたんだ。花柳こそ、東京来たんだね。」
「あ、そうだったんだ!
うん、仕事の都合で。」
「あ、ここだけの話なんだけど。」
「、何?」
佐藤くんは声を潜める。
「俺、学生の頃花柳のこと好きだったんだ。
あ、流石にね、今は妻のことが一番だし、心残りはないよ!!」
…え?
私もだったよ。なんならまだ今も好きだよって言いたいのはぐっとこらえて、
「へ、へぇ…。知らなかったな笑」
と言った。
そのあと、カフェを出て、
「花柳、元気でな!」
「うん!佐藤くんこそ、これからもお幸せにね!」
そう別れた。
「あーあ。あのとき、あの帰り道、私が告白とかしてたら、あの指輪、私もつけてたのかな。」
私は何もついていない左手を空にかざして、呟いた。
全ての恋にさよならを。 第4話 カタオモイ 前編
今回は、リクエストをいただいた、片思いのテーマで書いていきます!!!
リクエストを下さった方、本当にありがとうございます!!!!🙇🙇🙇🙇🙇✨✨
ー…
私には、片思いをしているひとが居る。
絶対叶わない片思い。
「よーっす、比奈!」
「…!杉野くん、おはよ。」
私の好きなひとは、この人、杉野くんだ。
私たちは、両想いだと勝手に思っていた。
でも、そんなことないって、気づいたのはつい最近。
「ねね!恋バナしよーよ!」
「えっ…!?もしかして、気づいてんの?」
「…え?もしかして、杉野くん、好きな人いるの…?」
「あ、やっぱ気づいてなかったんだ。…いるよ。」
その時、世界が崩れたような感覚がした。
「…え?どんな人!?」
私はわざとらしい笑顔を作った。
「…可愛い人。他のクラスだよ。」
「…へ、へぇ、!いいじゃん!」
「誰にも言うなよ!?」
「もちろんっ…!」
そこから、私は杉野くんとまともに話せている気がしない。
「~、
おーい!比奈!」
「わっ!」
「何ぼーっとしてんだよ。笑…」
「あぁ、ごめんね笑」
これは前編なので、後編もだします!
すべての恋にさよならを。 第5話 カタオモイ 後編
もっのすごい更新遅れてしまい、申し訳ありません!!
応援してくださってる方、本当にありがとうございます!
みなさんのお陰で私は本当に元気が出ます!!💕🥹
もし良ければ、これからも応援してくださったら、ものすっっごい幸いです!!
「はは、比奈は可愛いな笑」
ポンっ
杉野くんの手が私の頭に来る。
「杉野くん、好きな子居るんでしょ?だめだよーこんなことしちゃ、」
「あー、ごめんっ!」
杉野くんは、苦笑いしながら謝った。
あーあ、嬉しいのに、嬉しくない。
辛いのに、分かってるのに、少しでも期待してしまう自分が嫌いだ。
〜3ヶ月後
今日は体育祭がある。
私達の種目は、借り物競争だ。
「比奈!今日、体育祭だな!!」
「…うん!」
杉野くんの満面の無邪気な笑顔が痛い。
好きだなーって思いたくもないのに、いつも考えてしまう。
「…杉野くん、!」
か弱くて、守りたい女子ナンバーワンと男子からよく言われている女子、すみれちゃんが杉野くんに声をかける。
すみれちゃんが、杉野くんの好きな人だ。
「…!すみれ!よう!どうしたの?」
「えへ、杉野くんの顔見たくなっちゃって、」
ー嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。こんなこと見たくも聞きたくもない。
「///////なんだよ、それ。」
杉野くんの顔は、耳まで赤い。
嫌なはずなのに、その顔が好きって思ってしまう。
「あ、比奈、ちゃん?あのさ、今、二人で話さない?」
「いいよ、?」
何なのだろう。
「あのさーっ、私ー、杉野くんのこと好きだから応援してほしいなっ!」
少しにやりとしながら言ってくる。
いやだ。
「…うん!応援、するよ!杉野くん、いい人だよね!」
なんで、私は言いたいことが言えないのだろう。
いつの間にか、借り物競争が始まっていた。
…!杉野くんの番だ!
走り出した。
一番乗りの杉野くんが、お題を開くと、少し硬直して、
ーすみれちゃんの手を引いて走って行った。
キャーーーという黄色い歓声が響く。
私の頭の中は真っ白になっていた。
杉野くんはゴールした。
誘導係が、お題を読み上げる。
「お題はー、好きな人、です!!!」
キャーーーー
「マイク貸してくださいっ!」
杉野くんは、誘導係から、マイクを取り上げた。
「すみれ、ずっと好きでした!俺と、付き合ってください!」
「…!は、はいっ!」
ワーキャーという声で会場はいっぱいになる。
最悪だなぁ。
そう思い、私は
涙も流れなかった。