編集者:とろしゃけ
私がこんな感じにしたいなって思って書いてる百合小説です。
多分きもいとこありますがすみません。許して。小説初心者なの。
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目次
第1話 夏と2人の少女
はなこ「…はあ…」
随分暑い夏の日。
もうすぐ夏休みだというのにどういう事だと心の中で愚痴を吐く。
はなこ「あーもーいっその事学校サボってクーラーガンガンの部屋で涼まりたい…」
???「|八川《やつがわ》さん!」
はなこ「あっえっ!?なんでしょうか…っ」
憂鬱なはなこの目の前に現れたのは黒髪ツインテの女の子。
かさね「あっごめん!私『|七浦かさね《ななうら かさね》』って言います!ちょっと用事があるんだけど、付き合ってくれない…?」
はなこ「えぇ…良いですけど…なんの用z」
かさね「ありがとー!!行こ!!」
はなこ「は?えっ!?」
学校の中を二人で駆けて髪がなびく、
風ははなこにとってつらい暑さの中の、ほんの少しの休息だった。
はなこ「…はあ…はあ…な、なんですか…急に…」
かさね「あは!ごめんね!ちょっと一緒に夏休み遊ばない?」
はなこ「…は?」
はなこ(ん?え?私そもそも七浦さんと友達じゃないよね?今日初めて話したよね?)
はなこ「な、なにが目的ですか…」
かさね「いやいや!?!そんな事ではなくって…」
はなこ「じゃ、じゃあそれ以外の理由で友達でもない私と夏休み遊びますかね!?」
かさね「あ……」
はなこ「…はい?」
かさね「あっ…いや!なんでもない!放課後学校から1番近いコンビニに集合ね!内容はそこで話す!!じゃ!」
はなこ「えっ、はっ!?ここ(1階)に来た理由は!?!?」
はなこ「…」
はなこ(何あの人…怖…関わりたくねー…でも陽キャのお願い断ったらやべえ仕打ちに合いそうだし…まあとにかく行くかあ…)
──────授業中───────
はなこ(えっと…ここの公式はこれだから…あれ…なんか違う…?いやでもこれ以外に…)
先生「…じゃあここを、八川!」
はなこ「っえっ!?あっ、は、はい!!」
はなこ「…………え…と……」
はなこ(ど、どうしようどうしよう!?なんも聞いてなかった!!)
かさね「八川さん…!これは教科書のここに書いてあるの読めばいいよ…!(小声)」
はなこ「…あ…?えっと…」
横を見るとお茶目な顔をしたかさね。
すぐに前を向くと、何やらノートに何かを書き出した。
はなこ「…?」
はなこ「─────…です。」
先生「はい!ありがとうございます、次は…」
はなこ(まあ…いいや…)
かさね「…八川さんは…」
キーンコーンカーンコーンッッ
チャイムの音にかさねの声がかき消される。
はなこ「…ん?授業3分ぐらいで終わったぞ??」
ここでもメタいのは、やめよう。
かさね「ぁ…」
かさね「…八川さーん!!おべんと一緒食べよ!」
はなこ「はっはあ…?別にいいですけど…」
はなこ(なんでこの人はこんなに私に近寄るの…?罰ゲームか?)
はなこ「あの…七浦さんはなんで私にこんな積極的に接するんですか…?罰ゲームかなんかですかね…!?」
かさね「いやいや!?なんかー…八川さんに意識がすごい行っちゃってえ…なんでだろ?とは思ってたけど多分分かったからもうそんなんならいっそ友達になっちゃえ!って感じで!」
はなこ「どういうこと…な、なんで意識するんです…??」
かさね「わっかんない!まあいいや!おべんと食べよ!」
はなこ(弁当じゃなくておべんとって言うんだ…)
はなこ「……可愛い…」
思わずはなこの心の声が溢れ出てしまった。
はなこ(あっっ!?!?)
かさね「…え?」
はなこ「あっえっとすみません!違うんです!!ただおべんとって言うのが意外だなって思って!!!」
大急ぎで弁明をする、が、かさねはぽかーんとして動かない。
はなこ「…七浦さん…?」
かさね「…あっ!ご、ごめん…」
はなこ「いや別にいいですけど…大丈夫ですか?体調悪いですか?」
かさね「全然大丈夫!!だけど…ちょっと驚いただけ」
はなこ「?七浦さんなら、いつも可愛いとか言われるんじゃ?」
かさね「いや、…見た目とかでしか可愛いって言われなかったから…その…不意打ち食らわされた…みたいな…」
はなこ(あれ…照れてる…?)
はなこ「…ふふ、可愛いですね」
かさね「あっそっそんな!?や、やめてよ〜…」
かさねは顔を必死に隠すが、そこから漏れ出る可愛い顔にはなこは少し優越感を抱いた。
───────放課後───────
はなこ(…さっそくコンビニ来たけど…七浦さんまだかな…?騙され…いやさすがにあの人は嘘つかない。だって照れ顔まで見せるくらい純粋だもん…)
はなこ「あ"つ"い"…」
太陽がさんさんと輝く。
人が出たり入ったりした時のコンビニの冷房が、唯一の救いだった。
セミが永遠と鳴く中、はなこは暑すぎて気を失いそうになる。
はなこ(あー私暑さで死ぬのかよ…運動不足すぎる…)
ふらふらと立ちくらみがする。
そんな時、大急ぎで来る1人の姿が見えた。
─────七浦さんだ。
かさね「あっごっごめん!!!大丈夫!?待たせちゃったよね…!」
はなこ「全然…待ってませんよー…」
はなこ(あ、やばいかも)
もう限界だ、立てない。はなこは倒れてしまった。
かさね「おっと…っ?!」
耐えられずかさねの腕の中に収まってしまったはなこ。
はなこ(涼しい…)
恥ずかしさとかそんなの今は関係ない。ただ暑さをしのげればいい。
かさねが首に掛けたミニ扇風機が、はなこの暑さを緩和する。
はなこ「……」
かさね「…だ、大丈夫…?」
はなこがハッとする。目を開けて顔をあげると、心配そうにするかさねの顔がありえないほど近くにあった。
はなこ「あっ!?」
バッとはなこがかさねから離れる。
はなこ「あ、え…ごめんなさい…!!」
かさね「いーよいーよ!こんな待たせた私が悪いし!お水いる?すぐ買ってくるよ!」
はなこ「いや…申し訳ないですよ…」
かさね「お詫びとして!ね!」
かさねのとびっきりのニコニコ笑顔に負けたはなこは呆れ顔で言う。
はなこ「じゃあ、一緒に買いましょう…私が七浦さんの分払うので、七浦さんはお水とか何でもいいので、買ってくれませんか?」
かさね「おー良いね!交換的な?面白そう!!」
適当に思い浮かべた提案に、幼い子供のように食いつくかさね。
はなこ(子供みたいだな…この人可愛いところ多すぎないか…ずるいぞ…!!)
次から色々起こります。まずは可愛いふたりを見てくれてありがとう。
第2話 冷めた夏と2人の少女
2話です。庭には二羽ニワトリがいる。すいませんふざけました。
かさね「…ふぅっ!コンビニはやっぱ涼しいなあ…」
幸せそうな顔で一息をつくかさね。
はなこ(横顔も美しき…ずるいぞ!!!)
かさね「あっ!このジュース気になる!!」
はなこ「ん?何ですか?」
せっせとドリンクコーナーから不思議な色のボトルを取り出す。
かさねはラベルを凝視して笑う。
かさね「見て見て!未来の不思議な味だって!」
はなこ「未来の味…?それ気になりますね…ラス1だし、買いますか?」
かさね「うん!お願い!あっでも値段…えっと…」
はなこ「私が自分の分も払うので、七浦さんは外で待っててください。」
かさね「えっ!?そんな悪いよ…!!せめて私の分だけでも…」
はなこ「良いですよ、元々私が払う予定だったんですし。」
かさね「えでも…うーん…じゃ、じゃあお願いしても…いいかなあ…?」
少し上目遣いではなこを見つめる。
はなこ「っ…良いですよ。」
かさね「ありがとー!!」
奥のレジへと足を運び、会計をする。
はなこ(にしても未来味のジュースとか見た事ないけど…最近のかな?)
店員「ん…?あの…」
はなこ「あっはい?」
店員「この未来味のジュース、っていう方の商品、うちで扱ってないんですけど…どこから持ってきました?」
はなこ「…え?」
店員によると、この未来味のジュースはここのコンビニでは取り扱っていないらしい。
はなこ「え…そこのドリンクコーナーから取ってきましたけど…」
店員「あれ…?1回確認してきますね…」
はなこ「あ、はい、お願いします」
少し不安になりながらもチラッとかさねの方を見る。
はなこ(大丈夫かな…)
かさねと目が合う。
はなこ(あっ)
かさねは「ん?どうしたの?」と笑顔ではなこの方を見る。
はなこは焦って視線を店員に移す。
店員がいない。
はなこ「あ…れ…?」
ドリンクコーナーに直接行ってみる。
だが、店員の姿はどこにも見当たらない。
はなこ(トイレに行ったか…ドリンクコーナーの裏側に行ったかな?)
はなこ(ジュース持って店員さんのとこ行った方がいいかな…?)
ジュースを持とうとはなこが前を向く。
はなこ「え?」
ジュースが浮いている。
はなこ「…は?…ん?浮いて、浮いてる??」
どう見てもふよふよとジュースが浮いているのだ。
はなこ「え、まあ…一旦持ってこ…」
ジュースを持とうと手を伸ばす。
はなこ「…!?」
いつの間にいたのか、かさねがその手を止めた。
はなこ「な、七浦…さん…?なんで…」
かさね「あ、その調べてみたけど…出てこないし…危ないかもなって!」
はなこ「そ…そう…ですか…?」
かさねは少し青ざめた顔で手を握りしめている。
はなこ「…でも確認しに行った店員さんがいませんし、ジュースも浮いて…」
かさね「…」
店員「ん?どうされましたか?」
はなこ「あっえっ!?」
かさね「あ!ごめんなさい!このジュース会計して貰えませんか?」
浮いたジュースに指を指そうとする、が、店員が目の前にいた。
さっきの店員だ。
店員「はい、分かりました」
ピッピッ、とバーコードを読み取り、無事会計を終える。
はなこ「…さ、さっきの…なんだったんでしょうか…?」
かさね「時空の狭間にいたんだよ」
はなこ「じ、時空…?あは、そ、そんな…」
かさね「本当だよ?」
はなこ「え…」
空気が張り詰める。
かさね「時空の狭間はね、誰もいないらしくて、来たらもう現代には戻れないらしいよ?」
はなこ「は…?現代でしょう…?ここ…」
かさね「はーっ…!!もう…」
かさねが呆れたようにデカいため息をつく。
はなこ「えっご、ごめんなさい…」
かさね「あーいやいや!八川さんに言った訳じゃないから!」
はなこ「え、じゃあなんで…」
かさね「…さっきのジュース、狭間に行くための道具だったみたい。んで、それに書いてある時代が行き先。」
はなこ「じゃ、じゃあ、ここって…」
かさね「み、未来…だね…」
はなこ「は!!!??」
はなこ「てかなんでそんな事知ってるんですか…」
かさね「昔本で見た!」
はなこ「どんな本よ…」
はなこは困り果てた顔で辺りを見回す。
かさねはスマホで今の現在地を検索する。
はなこ「…確かに、いつもの場所とは少し違いますね。」
かさね「なんかGoogleマップにも出てこないんだけど!?」
はなこ「じゃあマジで来たんですね、未来。」
はなこ「あー、帰るには…さっきみたいに時空の狭間に行くための道具を見つけ出せばいいんですかね?」
かさね「そうじゃないかな?探そ!」
はなこ「またこんな暑い中…あれ?暑く…ない…?」
かさね「ほ、本当だね!寒くも暑くもない…未来すごいね!」
辺りを走り回ってはしゃぐかさね。
はなこ「…はあ…どうしましょう…人居ないんですかね?」
かさね「あーどうだろ?未来だからロボットに侵略されてたり…?!」
はなこ「さすがにないでしょうw」
二人はふふっ、と小さく笑う。
だが、もう二人は疲れ果てている。
かさね「あーもう探すのめんどい!なんか休憩出来るとこないかな?」
はなこ「お、あそこら辺にカフェの看板が…」
???「あー!!いた!!かさねちゃーん!!!」
かさね「__チッ…__」
はなこ「ん…え…?」
かさねが小さく舌打ちをする。
なぜ舌打ちを?あの子を知っているのか?と、はなこが困惑する。
はなこ「お知り合い…でしょうか…?」
かさね「未来に知り合いなんているわけないよ!!」
急いで笑顔ではなこの方を向く。
はなこ(なんか違う…)
短時間過ごしたはなこでも、少し無理した笑顔なことが分かった。
???「かさねちゃん!!なんで…モゴッ」
謎の少女の口を急いでかさねが塞ぐ。
はなこ「あ、え?どうしました?!」
かさね「いいよいいよ!!なんで名前知ってるか分かんなくて怖いし!!カフェ行こ!!」
かさねがはなこの手を繋いで走る。
はなこ「!?」
はなこ(はっ初めて手繋がれた…!!)
はなこは初めて手を繋がれたようで、驚きを隠せなかった。
恥ずかしい!初めての相手がこの人…!?ちょっと意外だな…と頭の中で考えを整理する。
かさね「…つ、付いた!行こう!!」
はなこ「え!?は、はあい…!」
息を切らしながらも、カフェへと入っていく2人。
かさね「ここなら休憩できるよ!」
安心しきった顔で笑顔になるかさね、だったが…
???「あなた…かさね!?なんで…体は大丈夫なの!?」
さっきとは違う大柄な人が出てきた。
はなこ「か…体…?」
はなこ(時空の移動の時なんかあるのかな?)
???「それより…掟を破ったのなら…」
相手は急にカバンからとても大きな銃を取り出した。
はなこ「っえ…?」
はなこは驚き、焦り、不安に包まれ動けなくなる。
一方かさねは、
かさね「…うるさい…」
かさねも同様、銃を取り出す。
はなこ「えっ!?」
かさね「…私に銃を向けないでくださいってば…`殺しますよ`…?」
はなこ(こっ殺す!?やっぱりこの人怖い人だったんだ!!逃げ…)
**バン!**と大きな音が鳴る。
はなこ「あ…え…」
相手は消えていた。
かさね「はあ……あ!!八川さんごめんなさい!!嫌なところ見せちゃったよね!?本当にごめんなさい…!!」
はなこ「え…あ、で、でも…ありがとうございます…助けてくれて…」
かさね「そんなそんな!!礼を言われるほどのことはしてないよ…」
はなこ「い、いやいや!命救ってくれましたし…!!」
はなこは状況も何も飲み込めないまま、礼を言う。
いや、飲み込まない方がいいのかもしれない、と、目を逸らす。
かさね「__…命、ねえ…__ 」
かさねが小さく呟く。
はなこ「…?」
かさね「あ!なんでもない独り言!さ!行こー!!」
はなこ「え…あ、は、はい、!」
はなこ「あ、あとあの人…死んだんですか…?」
震える声で問う。
かさね「……死んでないよ、逃げただけだと思う!」
はなこ「そ、そう…ですよね…!」
はなこ(七浦さんは…未来の事を…)
はなこ(いや、いいや。)
はなこ(今は…一緒にいれればいいや)
閲覧ありがとうございます!
ついに本題の二人が未来に行きました。何かを知っていそうなかさねと、不安げにするはなこ、さあどうなっていくんでしょうね?
ではまた次回で!
__あとさらっと未来人殺そうとすんなや七浦かさねさん__
第3話 赤面と白髪女、そして2人の少女
はなこ「…カフェ着きましたけど、なんでそんな笑顔なんです…?」
かさねは満面の笑みではなこを見つめる。
かさね「いやーなんかよく見たらお顔整ってるなーって!」
はなこ「っは!?」
そっちが言うなよな、と照れながら水を飲むはなこ。
はなこ「七浦さんの方が可愛い…ですよ」
かさね「そう!?ありがとー!!あ、メニュー何にするー?」
はなこ(さらっと話変えるじゃん…)
二人は一緒にメニューを開いて見てみる。
…メニューの縁が蛍光色に輝いている。
かさね「さ、さすが未来…珍しいというか…歪な物しかないね…」
はなこ「…あ、これ一番普通そうですよ。」
はなこが指を指したのは何の変哲もない…ようなパンケーキ。
かさね「なにこれ!パンケーキ!?めっちゃ普通!これにしよ!!」
はなこ(さすが陽キャ…映える物はすぐ頼むのか…)
かさね「美味しそー…これSNSには載せたくない!てかバズるとか興味無いしなあ…」
はなこ「…!」
かさね「あれ?どうやって頼むんだろ?店員さんとか居なさそうだし呼び出しボタンとかないし…」
はなこ「……あ、!メニューの下に頼むボタンついてる…」
かさね「ほんとだ!これ押したらいいのかな?」
はなこ「じゃないですか?押してみましょ」
ポチっと押してみる。
特に何も起こってはないが、ボタンには注文済みの文字が。
かさね「頼めた、のかな?」
はなこ「多分頼めたでしょう、まあ何か話しながら待ちましょう。」
かさね「だね!何話すー?」
はなこ「…うーん…時空の狭間に行ける道具探す方法とか…」
かさね「今は現実逃避のじーかーん!恋バナとかしよ!」
前に乗り出て笑うかさね。
はなこ(恋バナ…話す事ないな…)
はなこ「恋バナと言っても、私は話すことが無いんですけど…」
かさね「えーじゃー……さっきの事とか…話そうか…?」
さっきの事。かさねが銃を一発打った時の事。
はなこ「あれは…もういいですよ…それよりさっきの青髪の子の事を話して欲しいです。」
かさね「青髪…あー…良いよ…」
かさねはいつもは見ない暗い表情をしながら話し始める。
はなこは裏があるのか、なんて疑えなかった。
だって、今は縋る人がかさねしか居ないからだ。
かさね「さっきの子は…まあ多分未来の子だからミライちゃんとでも呼ぼっか?」
はなこ「うんうん…」
かさねが続きを話そうとすると、何か言いたげだった口を閉じてしまう。
はなこ「…?どうしました?」
かさね「…やっぱこの話今度でいい?お腹空いて集中出来ない!」
はなこ「あ…別に良いですよ。時間はたっぷりありますし、」
配膳ロボ「ご注文の料理をお届けに参りました。受け取ってください。」
かさね「…あ!届いたみたいだよ!私たち以外に居ないっぽいし、早くてよかった!食べよ食べよ!」
猫の顔した配膳ロボからパンケーキを取る。
良い香りがする。甘くて香ばしい香り。
はなこ「すごい良い匂い…」
はなこが何度も鼻をくんくん、と動かす。
かさねはそれを見てふふっ、と微笑む。
かさね「あはっ!鼻動いてる!子犬みたーい!可愛い!」
はなこ「あっそんな!?すみません…む、無意識で…」
かさね「いいのいいの!可愛いし!さ、食べよ!」
はなこ(か、!可愛い…って…なんでそんなさらっと言えるかな〜…)
ぱくっ、とかさねが1口食べる。
それに続いてはなこも少し食べてみる。
かさね「お、美味しい!!!なにこれ説明できないけど美味しい!!」
はなこ「…ですね…初めてこんな美味しいパンケーキ食べましたよ…」
かさね「未来ってなんでもあるねー!食べ終わったらもっと探索しよ!」
はなこ「これの他には何があるんでしょう…」
再びメニューを輝いた目で見てみるはなこ。
かさね「…まだ食べる気〜?私そんな食べらんないよー!」
わざとらしく笑うかさね。
そんなかさねにはなこはため息をつく。
はなこ「た、食べませんよ…そんな食べたら太りますから…」
かさね「えー!八川さんそんな細いのに太るとか気にするんだ!?」
はなこ「痩せてませんよ…なんでそんな褒めるんですかもう…」
かさね「あ、照れてるー?」
はなこ「照れてません!!はい食べますよ!」
はなこ(本当変な人…)
──────────数分後──────────
かさね「ふう…!美味しかったー!!」
かさねとはなこはパンケーキひと皿をぺろりと平らげた。
疲労でお腹が空いていたのだ。これぐらい食べるのは当たり前だ。
お腹をポンポンと叩くかさねと一緒にはなこはレジに行く。
はなこ「えと…お金…」
かさね「P〇yP〇yじゃなくて…ミライペイ?っての使うらしいけど」
はなこ「な、なんですかそれ…!?」
謎の決済方法に目を開いてしまう。
はなこ「あ、あの店員さーん…?」
はなこが呼び掛けてもシーンとした空間が続く。
かさね「うーん店員さん居ないのかな?ま、メモでも置いて次行こ!」
かさねがバッグからペンと紙を取り出し、字を書き始める。
『ここでパンケーキを食べましたが、店員さんが居ないようなので、もしこのメモを見つけたら下の電話番号に電話をかけてください。』
さらさらと電話番号を書く。
はなこ(未来でも電話あるのかな)
はなこ「字…前から思ってましたけど上手だし綺麗ですね…いいな…」
かさね「そんな事ないよー!?昔親から言われてたからなー」
はなこ「字が綺麗な人って、心も綺麗って…お母さん言ってたなぁ…」
かさね「えっそんな事ないってぇ!やめてえ!」
はなこ「…七浦さん、照れ屋なんですね?」
手で覆った顔から目がはなこを覗く。
かさね「だってえ…容姿と頭脳以外で褒められたりした事少ないから…で、でも嬉しいけどなあ…」
はなこ「じゃあそれとおんなじぐらい褒めてあげましょうか?」
かさね「はっ!?恥ずかしいから!!」
予想もしなかった、と真っ赤な顔がさらけ出される。
はなこ(……可愛い…)
はなこ(!?、なんで今自分…!?)
自分で自分が考えた事に驚く。
自分が七浦さんの事を可愛いと思ったのか?!
そんなことを考えてしまう自分が恥ずかしくなってしまった。
かさね「…よし!ここに置いたらいいよね?じゃあ次どっか行こ!!」
かさねが逃げるようにレジの上にポン、と紙を置く。
二人は再びどこかにぶらぶらと気楽に歩いていく。
はなこ「次…って言ってもどこ行くんですか?」
かさね「あ、確かに…じゃああそこの…」
???「…カサネ?」
かさね「…は?」
またまた知らない誰かと出会った。
足に付くぐらいの綺麗な白髪。雪女のように綺麗な見た目。
シラナミ「ワタシはシラナミデス。カサネ、ドウシテここに居る。」
はなこ「七浦さん誰ですかこの人!?!?目がないし身長すげえ高いし肌がすっごい真っ白ですよおおおお?!?!」
かさね「怖いねえ!?あ、あっち行こ!あーっち!」
二人は謎の人物に恐怖をして大慌てする。
シラナミ「マテヨ。ワタシ君たちの事ワルクシナイ」
はなこ「分かってますよお!?でも怖いんですってばあ!!」
かさね「ど、どうしよー」
シラナミ「カサネ、違う、ソユコトジャナイ、アノ…」
かさね「違うも何も訳分かんないし逃げるよ八川さん!!!!」
はなこ「はいぃぃ!?!!」
かさねが無意識に焦りすぎてはなこと手を繋ぐ。
そして謎の高身長女、シラナミを置いてどこかに走り去った。
シラナミ「…カサネは…大丈夫ナノカ…?」
カタコトで喋るシラナミさんが新キャラです。
ほぼ雪女的なやつだと思ってもらって大丈夫です!