下っ端マフィア ✖️ 伝説のつよつよマフィアグループ
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目次
わん
モブ「 クソがよ !! お前なんかいつでも殺せんだぞ下っ端が !! 」(ボコッバキッ
いつも響く上司の怒声罵声 。
それを見て気まずそうに目を逸らす同僚 、 他の上司 。
そして 、 それを毎日浴びせられる俺 。
「 … っごめん 、 なさい 」
モブ「 うっせえんだよ !! 」
「 ごめ 、 ごめんなさ 、 っ 、 」
モブ「 うっせぇな 、 あっちいけ 」(ドカッ
上司が俺に怒る時は大体八つ当たり 。
俺は俺なりにやってるつもりだし 、 そこまで大きな失敗はしてない 。
お前なんかいらない 、 って幾度も言われた 。
一番歳が下で人見知りだからと 、 奴隷のように扱われた 。
雑用なんか当たり前 。
そのくせ 、 俺に大事なパスワードを預けたりしている 。
いつだったか 。
モブ『 これお前が持ってろ 、 肌身離さずつけろ 』
そう言って渡されたのは 、 なにやら文字が書かれたペンダントだった 。
シンプルなデザインの 、 銀色のもの 。
『 … なん 、 ですか 、 これ 』
モブ『 誰かが乗り込んできたら爆発するプログラムをパソコンに入れてある 』
それも俺がやったのに 、 まるで自分の手柄のように言ってたっけ 。
モブ『 これを入力すれば5分のカウントダウンが始まる 』
モブ『 そしてまたこれを入れればカウントは止まる 』
そんなことしなくても 、 すぐ爆発するようにすれば良いのにって思った 。
その時は俺はまだ奴隷なりたてで 、 それを伝えたら殴られた 。
モブ『 きっと誰もお前みたいな雑魚は相手にしないから 』
モブ『 お前がやれよ 』
そして今も 、 そのペンダントは使うことなく胸元に光っている 。
お分かりいただけるだろう 、 ここはマフィア 。
自分で言うのもなんだが 、 俺はもともと人見知りで優しい方だった 。
だからマフィアなんかなりたくなかったし 、 ペンダントを使う機会は訪れてほしくなかった 。
マフィアになれと言われた時も 、 ペンダントを渡された時も 、 そんなことしたくないと拒否した 。
その度に殴られ 、 蹴られ 、 食事を抜かれ 、 喋ることもままならず 、 死なないギリギリで放置された 。
死にそうになっていると 、 次拒否したら殺すと脅され 、 また殴られ 、 蹴られる 。
そしてまた奴隷のように働かされる 。
そんな 、 毎日だった 。
苦しかったし 、 辛かった 。
逃げようとしても 、 あいつらの脅しの言葉や暴力が蘇ってきて 、 動けなくなる 。
そんな毎日は 、 ある日突然 、 突然の訪問者によって破られるのだった 。
そして 、 天国であり地獄である生活が始まった 。
『 闇の中で 。 』 start