あの言葉が”夢”ならば… どれほど、よかったのであろう…。 未だに”楽しかったころのあなたのこと”を夢に見る…。 君が忘れたものを取りに帰るときに、また。 ｜思い出《アルバム》の埃を払って、また君と眺めたい。 もう戻らない幸せ。 幸せがあること、そして幸せがどれだけ大切なことかを、最後にあなたが教えてくれた。 君に言えずに隠していた昏い過去。 あなたが今、いないとずっと昏いままだよ…ねぇ、帰ってきてよ。 きっともう、あなたがこれ以上傷つくことがないって思ってこの決断に至ったんだよね。 私が近くに添えられなくてごめんね… この言葉が届くなんてないと分かっているのに、願ってしまうのは何故だろう。 あの君がいなくなった日の悲しみさえ、あの君がいなくなった日の苦しみさえ、 そのすべての日々をあなたと一緒に愛していた。 胸に残ってずっと離れない、ほろ苦い思い出を語るレモンの匂いが立ち込める。 君は心の雨が降り止むまでこちらには帰れないけれど、 今でもあなたとの思い出は私の心を照らしてくれる光だから…。 --- 暗闇の中で、あなたの背をなぞった。 その輪郭の感覚を鮮明に覚えている。 優しい手、繊細な髪。 それでも… 医師「最善を尽くしましたが…」 受け止められないものと出会う度、溢れる。 思い出とも言えない、顔から落ちる雫。どうしてもやまない、涙。 それだけしか君と会った時に見せられなかった。 今、君は何をしてるのかな。 また君と一緒に確認しあいたいよ。 何をしていたの、何を見ていたの。 通知を見て安全確認。 でも、今君は私の知らない横顔を、知らない人に見せているのであろう。 どこかであなたが今、私と同じような涙にくれているのかな。 それとも今は知らないところで幸せになってるのかな 淋しさの中に今、いるかもしれない。 でも、来世で幸せになってるなら、私のことなど忘れてほしい。 そんなことを今でも思うほどに、今でもあなたは私の光。 --- #夢主#「自分が思うより、あなたに恋をしていたんだなぁ…。」 ｜アルバム《思い出》を見て、そうつぶやく。 tgくんが、亡くなった。 あの報告を聞いたとき、あの時から息が思うようにできない。 あなたの側に入れたこと、それが今は、まるで嘘みたいに感じれる。 tg「ねーねー#夢主#ちゃん！」 そう、また私の名前を呼んでよ。 とても忘れられない、それだけが確かな事実だった。 坊さん「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」 あの日の悲しみさえ #夢主#「ゔわぁあああああああ！いなくならないでよっ！」 あの日の苦しみさえ tg「#夢主#ちゃん泣かないで…！俺も悲しくなっちゃう」 そのすべての”日々”を愛してた。 もちろん、あなたとともに tg「ここのパフェ、おいしいね！」 #夢主#「tgくんのちょーだい！」 tg「もちろん！どーぞ！」 胸に残り離れない 苦い思い出と、あの日食べたパフェのレモンのにおい。 心の雨が降り止むまでは君のもとへ帰れない 今日も君と一緒に食べたパフェの、果実を切り分ける。 その片方は今でもわかる、あなたの光を思い出すための、 **大切なもの** の様だ。