これは秘密を持った参加者たちの人狼ゲーム。
誰がどの役職か予想してみてください。
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目次
 
    
        秘密人狼① 集められた6人
        
            このゲームの参加者は、全員秘密を持っている。
{参加者と言葉のマーク}
 高露乃ノ葉(たかつゆ ののは) 🍀
 御影 杏奈(みかげ あんな)  🌷
 姫城 珠莉(ひめき じゅり)  🎀
 柿倉 めい(かきくら めい)  🎤
 春島 憂 (はるしま ゆう)  💎
 天海 彩羽(あまみ いろは)  🎨
        
        
        {|高露乃ノ葉《たかつゆ ののは》 視点}
🍀「何ここ…私が外に出ないからってこんな怪しい所に連れてこなくても…」
 母さんにたまには外に出なさいって言われて渋々車に乗ったと思えば…
 ここ何…まさか誰もいない…?
 私は高露乃ノ葉。16歳で高校1年生。
 学校以外は基本家から出ない引きこもりだ。
 怪しい建物の中をいろいろ探索してみると…
 立派な木の扉があった。中から喋り声がする…?
 私は恐る恐るドアを開けてみた。
 中には5人の同年代くらいの人たちが、丸いテーブルに顔を合わせて座っていた。
🎀「あ、最後の一人!君もこっち来なよ~!」
 ギャルみたいな子が私に話しかけてきた。気まず…
🍀「人違いじゃ…?」
🎀「大丈夫!私たちみんな今日ここで出会ったから!」
 え、どういうこと…
💎「ちょっと珠莉さん。困らせてるみたいじゃないですか。」
 今度はかっこいい感じの子が喋りかけてきた。
🎀「まぁまぁ、状況はいずれ分かるって!
 私たちね、今日親に車で連れて行かれたと思ったらここに着いて、
 この部屋で出会ったの!テーブルには紙が置かれてて…
 ”ここに6人がそろったらゲームが始まる”って書かれた紙を見つけて…」
🌷「あなたが、その6人目みたいです。」
 車で連れてこられたってのは同じだし…つまり私は親に
 意図的にここに連れてこられたってこと⁉
🎨「まぁ、座ってみたら何か変わるかもしれないよね。
 あなたもこっちに来て欲しいな。」
 恥ずかしがり屋っぽい子と優しそうな子が喋りかけてきた。
 取りあえず座ってみるか…
 私が座った途端。
🎀「うわっ」
 部屋の上から封筒が降って来た。
🎤「これ…なんだろう?説明書にしては薄いというか…」
 初めて喋ってるのを聞いた、眼鏡をかけた子。
🍀「人狼ゲーム…?」
 封筒に書かれていた字。 
人狼ゲームっていうのは、人間と狼に分かれて勝利のために投票・襲撃を
 繰り返すゲームのこと。
🎨「6人が座ったら始まるゲームってこの人狼ゲームのことかなぁ?」
💎「そうっぽい。役職ってどのタイミングで配るんだろう。」
 改めて封筒を開けてみると、そこに書いてあった文字は少なかった。
🎤「封筒の中身…”まずは全員で自己紹介をしてください”としか
 書かれてない。」
🎀「それなら、改めて自己紹介しよっか!」
🎀「最初いい?あたしの名前は|姫城珠莉《ひめき じゅり》!
  15歳で高1!ギャルになる前はすっごく真面目だったよー!w
 次は杏奈ちゃん言っちゃって!」
 次の人選んでく感じなのか…
🌷「えぇっ…えっと、私の名前は|御影杏奈《みかげ あんな》です。
 運動も勉強も好きじゃないです。17歳で高校2年生です。
 よろしくお願いします。えっと…じゃあ次は春島さん。」
 この子がさっきの恥ずかしがり屋の子。
💎「僕は|春島憂《はるしま ゆう》って言います。一人称は僕ですけど
 性別はれっきとした女です。いろいろあって髪型はウルフカットにしてます。
 あんまり僕の事詮索しないでね。高校卒業生で18歳です。
 じゃあ次は彩羽ちゃん。」
 この子、男じゃなかったんだ。
🎨「私の名前は|天海彩羽《あまみ いろは》。16歳で高校1年生なんだ。
 誰にでも優しく平等に接することをモットーにしてるよ。
 趣味は絵を描くこと。よろしくね。次はめいちゃんね。」
🎤「私の名前は|柿倉《かきくら》めい。歌とゲームが大好き!
 年齢は…ここでは秘密にしておく。個人情報とか怖いし…で、最後は君?」
 順番が回って来た。
🍀「私の名前は|高露乃ノ葉《たかつゆ ののは》。16歳で高1だけど引きこもり。
 学校にはほぼ行ったことがない。自分から話しかけるのは苦手。
 これで自己紹介は終わりでいい?」
🎨「それでいいと思うよ。」
 彩羽がそう言った瞬間、また上から封筒が降って来た。
🎀「痛ぁ…封筒降る場所の問題で頭の上に封筒降って来たんだけどw」
『人狼ゲーム説明書』
※このゲームの参加者は全員”秘密”を持っています
 ゲーム中に秘密を公開しなければ、ゲーム終了後に罰が下ります
 ご注意ください
・参加者は天海彩羽、柿倉めい、高露乃ノ葉、春島憂、姫城珠莉、御影杏奈の6人
・役職は市民2人、占い師1人、騎士1人、人狼1人、共犯者1人
・ゲームは「昼の時間」と「夜の時間」に分かれる
 「昼の時間」は話し合いをして、投票で吊る参加者を一人決める
 「夜の時間」は占い師、騎士、人狼が能力を使う
 自分の役職と能力は下に掲載
・2日目からは「昼の時間」と「夜の時間」の狭間に、脱落者復活の投票を行う
 復活させる人は、投票、襲撃で脱落した場合の人に限る
・他の参加者に暴行、誹謗中傷を行った参加者は強制退場となり、
 脱落者復活の対象とはならない
・1日に2回、ミニゲームを行う
 ゲーム時間は、午後1時~2時と午後4時~5時
 行うゲームはこの7個の内からランダムで選ばれる
 メイク、演技、スケッチ、対戦ゲーム、カラオケ、増え鬼、共通点ゲーム
 それそれのルールは、そのゲームの行われるときに発表
・ミニゲームで勝利することで、投票権が1票増える
 増えた投票権は、投票か脱落者復活のどちらか1つにしか使えない
 1日に2回勝利しても投票権は増えず、2票のまま
{役職説明}
『騎士』 自分以外の参加者を夜の時間の襲撃から守れる
     2日連続で同じ人を守ることも可能
     市民の勝利のために行動する
『占い師』自分以外の参加者の陣営を夜の時間に占うことが出来る
     市民の勝利のために行動する
『人狼』 夜の時間で他の参加者を退場させることが出来る
     共犯者を襲撃することも可能
     人狼の勝利のために行動する
『共犯者』能力はなし
     人狼の勝利のために行動する
     占い師に占われても白と扱われる
『市民』 能力はなし
     市民の勝利のために行動する
 それではあなたの役職を発表します
 あなた「高露乃ノ葉」の役職は『占い師』です
🎀「ミニゲームって…何これw人狼ゲームに関係あんの?w」
💎「まぁまぁ、やってみたら分かるんじゃないですか?
 みなさん、役職は確認しましたか?」
🎨🌷🎤「「「うん」」」
🎀「秘密って言った場合どう判断されるの?」
 また封筒が降って来た。
🌷「”〇〇が秘密を公開しましたっていうアナウンスが流れる”らしいです」
🎨「ゲームマスターさん?はどこから私たちを見ているんだろうね。
  封筒が降って来るってことは、誰かが落としてるってことでしょ?」
💎「まぁまぁ…それよりもゲーム、始めた方がいいんじゃない?」
 封筒が降って来た。
🎀「”ゲームを開始します 現在午前11時なので、昼の時間からスタートです
 午前7時までに投票完了をさせてください 食事は建物の2階に用意してあります
 午後0時~45分に済ませてください”だってさ」
🍀「いちいちこんな封筒に書いて…ご苦労なことだ。」
💎「そうだね。じゃあ僕がゲーム開始合図を出すね。
 人狼ゲーム、開始だ!」
        
            2994文字でした!
次話から本格的にゲームが進んでいきます!
        
    
     
    
        秘密人狼② 全てを疑え
        
            {参加者と言葉のマーク}
 高露乃ノ葉(たかつゆ ののは) 🍀
 御影 杏奈(みかげ あんな)  🌷
 姫城 珠莉(ひめき じゅり)  🎀
 柿倉 めい(かきくら めい)  🎤
 春島 憂 (はるしま ゆう)  💎
 天海 彩羽(あまみ いろは)  🎨
        
        
        🌷「わぁ…始まりましたね。」
🎀「確かこのゲームには占い師と騎士がいるんでしょ?
 |CO《カミングアウト》する人はいる?」
🎨「COって何なの?」
🎀「COっていうのは、役職を自分から言う事!
 無理やり言う必要もないんだけどねw…で、COある?」
 どうしようか。
 今ここでCOしたら、みんなからの信頼を得られる。
 でも、襲撃されやすくなる。
 騎士はいるんだけど…騎士はCOしない方が強いし?
 騎士はCOすると自分を護れないから1日目の夜にやられる。
🎤「はい。」
🎀「めいちゃん、何のCO?」
🎤「私、占い師です!」
 ふーん…柿倉が共犯者か人狼?
🍀「対抗。私、占い師CO。」
💎「なんで後にCOしたの?すぐにCOしてない方は少し疑うけど?」
🍀「対抗が出た時に敵をあぶり出す為ってのと、占い師がCOすると騎士が
 それを護るためにCOして退場するかもだから。」
💎「…理由はちゃんとしてるね。柿倉さんはなんですぐにCOしたの?」
🎤「先にCOした方が信用を得られるし、騎士が潜伏したまま
 護ってくれるっていう考え方をしてたからだね。」
🌷「今のところは2人のどっちが怪しいのか分かりませんね…」
🎀「ちなみにこの状況的に騎士は潜伏?」
 数秒の沈黙。
🎨「…これは潜伏かな?
 それじゃあ、占い師の件はミニゲームの態度とかも見ながら
 ローラーしていこうかなって私は思うんだけどみんなはどう思う?」
💎「それでいいんじゃない?僕も賛成。」
🎀「私も同感!
 あと私さ、この占い師対抗してるのって共犯者だと思ってるんだよね!
 私の仮説だと、人狼は占い師以外の私と杏奈ちゃんと彩羽ちゃんと憂ちゃんの
 中にいるんじゃないかなーって感じ?」
🍀「私もそれ、分かる。
 私視点で言うと柿倉は共犯者な気がするから。」
🎤「そう思った理由は?」
🍀「姫城が言ったみたいに、人狼が自分から怪しまれに行くような行動は
 しないと思ったから。」
🎨「ヒートアップしないでね?二人とも。」
💎「…ここで話し合っても仕方ないし、解散しようか。
 次はミニゲームの時にここで会おう。僕はこの建物の構造を見てくるよ。」
🍀「了解。私たちも解散するか。」
🎀「うん!昼ごはんも兼ねて解散!」
 一旦議論が終わった。
 その時。
 パサッ
🎨「あれ、また封筒だ。」
『部屋使用のルール』
 今から全員が一部屋ずつ、部屋を使用可能とする。
  天海彩羽…301号室
  柿倉めい…303号室
 高露乃ノ葉…305号室
   春島憂…401号室
  姫城珠莉…403号室
  御影杏奈…405号室
 現在、部屋のキーは部屋の前に設置。
 自分の部屋のキーを他の参加者が触ると電気ショックが流れる。
 電気ショックを受けると5分間意識を失ってしまうため注意。
 意図的にキーを触らせても何も起こらない。
 部屋には冷蔵庫・簡易キッチン・バスルーム・洗面所・トイレ・テーブル・
 ベッド・ランプがある。
 夜の10時から朝の6時までは自動的にドアのロックがかかるようになっている。
 ドアのロックがかかっている時間に部屋の外に出ていると強制脱落となる。
🎀「へぇ、部屋ね。便利じゃん!
 ってことで?改めて解散!また後でここに集まろう!」
 柿倉は今日のうちに吊っておきたいな…
 そのあと私はなんとなく気になって部屋の中に入ってみた。
 部屋の中の色はグレーに統一されていてかっこいい雰囲気。
 思ったより綺麗だった。
 ピンポーン
 部屋の玄関のチャイムが鳴った。
 何だろう。
🍀「はーい」
 ドアを開けてみるとそこには占い師対抗で敵確定の柿倉めいがいた。
🍀「どうした?」
🎤「あの、部屋のテーブルにバスケットに入ったお菓子って無かった?」
🍀「あるけど…?」
 テーブルの上にはバスケットに入ったチョコレートがたくさんある。
🎤「実は全員部屋にあるお菓子が違うみたいなの!
 もしよければ乃ノ葉ちゃんのお菓子、少し交換してくれないかな?
 私、飽き性だから。」
🍀「分かった。」
 お菓子楽しむ気満々なんだよなw
🍀「はい、どうぞ。」
🎤「ありがとう!じゃあ私からはミニゼリーをあげる!
 …やっぱりみんなの部屋って色が統一されてるんだね…」
🍀「めいは何色だった?」
🎤「私の部屋は薄いピンク。
 杏奈ちゃんは薄紫で、珠莉ちゃんはエメラルドグリーン、
 優ちゃんは紺色だった!
 これから最後に彩羽ちゃんの部屋にも行って来るつもりだよ。」
🍀「へぇ、何の色の違いなのかは分からないけど…全員違うんだな。」
🎤「うん。じゃあ、また後でね!
 吊られるって覚悟しといた方がいいよ、共犯者さん。」
🍀「そっちこそ。めいが黒なのは分かってるからな。」
 めいが部屋を出て行った。
 さて、そろそろ円形テーブルに戻るか…
🌷「あ、乃ノ葉さん。
 これであとは彩羽さん、めいさんの2人ですね。」
🍀「一応言っておくと多分その2人、部屋のお菓子交換してると思う。」
💎「あぁ、お菓子交換ね。めいさん、飽き性って言ってたっけ。
 まぁどっちにしろ、もう少し待ってたらきっと来るよ。」
 少し時間が経った後。
🎤「ごめん、遅くなちゃったかな?」
🎨「ごめんね。」
🎀「全然気にしないで!でも危なかったね。
 あと5分でミニゲームが始まっちゃうところだった!」
 それから5分近く経つと、予定通りゲームが始まった。
 カサッ
 封筒が降ってきて、ミニゲームの説明が来た。
『1日目 午後1時~2時のゲーム:スケッチ』
 右隣の参加者の顔や体をスケッチするゲーム。
 一番上手かった人には投票権が一票増える。
 スケッチには何を使ってもよい。
 制限時間は30分。
 30分が経過したら誰が上手かったか指差し投票を行い、
 一票を増やす参加者を決める。
{それぞれのスケッチ対象者} 
 高露乃ノ葉→御影杏奈
  御影杏奈→春島憂
   春島憂→姫城珠莉
  姫城珠莉→柿倉めい
  柿倉めい→天海彩羽
  天海彩羽→高露乃ノ葉
🎤「うわ…絵を描くのってあんまり得意じゃないんだよね。」
🌷「分かります、それ。絵って結局は才能とかセンスとかですよね。」
 突然テーブルにタイマーが設置された。
 タイマーの数字は30。きっと30分って意味だ。
 するとピッという高い音が鳴ってタイマーの数字が減り出した。
🎀「もうスタート⁉書き始めなきゃ!」
 30分が経った。
 まぁ…出来は悪くないかも?
💎「せーので全員見せあおう。」
🍀「あぁ。」
💎「せーのっ」
 全員の絵が見えるようになった。
 そしてその瞬間、全員が彩羽の描いた絵にくぎ付けになった。
🎀「え、えぇ⁉彩羽ちゃん、絵上手すぎない⁉」
 そう、彩羽の絵が他のメンバーと比べて上手すぎた。
🎤「この絵柄ってもしかして…
 人気の学生イラストレーター、|天羽《あまはね》さんじゃ⁉」
 彩羽がため息を吐いた。
🎨「そう、これが私の秘密だよ。
 私の正体はイラストレーターの天羽。
 ゲームマスター、これが秘密の提示ってことでいい?」
 メモが落ちてきた。
 そこに描かれていたのは”OK”という2文字だけ。
🎨「やったぁ。…それにしても、何で私が天羽って分かったの?」
🎤「そりゃぁ…名前と絵柄が一致したからかな?
 もともとファンとして天羽さんのイラストはよく見てたの。」
 私も天羽さんのイラストを見ることは多かった。
🎀「それより!彩羽ちゃん、サイン頂戴!」
🎨「えぇ…分かった。でも後でね?」
🎀「やった!」
🌷「盛り上がってるところ悪いんですけど…そろそろ投票しませんか?」
🎀「ごめん、忘れてた!指さす人は決まった?せーのっ!」
 満場一致で投票権が増えるのは天海彩羽に決定した。
        
            絵が上手い人って本当に尊敬する。
3291文字でした!
        
    
     
    
        秘密人狼⓪ 秘密を持った参加者たち
        
            秘密人狼ゲーム参加者たちのプロフィールです!
話が進んでいくごとにプロフィールを少しずつ増やす予定です!
        
        
        {|高露乃ノ葉《たかつゆののは》}
マーク:🍀
性別:女
誕生日:4月9日
年齢:16歳
役職:占い師
秘密:?
引きこもりでほとんど学校には行っていない。
ゲーム好きな高校1年生。
自分から誰かに話しかけるのが苦手。
{|御影杏奈《みかげあんな》}
マーク:🌷
性別:女
誕生日:11月25日
年齢:17歳
役職:?
秘密:?
勉強も運動も嫌いな高校2年生。
内気で恥ずかしがり屋な所がある。
{|姫城珠莉《ひめきじゅり》}
マーク:🎀
性別:女
誕生日:2月6日
年齢:15歳
役職:?
秘密:?
リーダーシップのある明るいギャル。
喋ることと可愛いものが大好きな高校1年生。
ギャルになる前は真面目だったらしい。
{|柿倉《かきくら》めい}
マーク:🎤
性別:女
誕生日:9月2日
年齢:?
役職:?
秘密:”めいべる”として活動する超人気インフルエンサー。
眼鏡をかけていて、歌とゲームが好き。
個人情報が漏れることを恐れているため、
詳しい個人情報は不明。
{|春島憂《はるしまゆう》}
マーク:💎
性別:女
誕生日:6月18日
年齢:18歳
役職:?
秘密:演劇サークルでプロの俳優をしている。
ボーイッシュで落ち着いている。
高校卒業生で大学には入らずに働いている。
一人称は”僕”。
{|天海彩羽《あまみいろは》}
マーク:🎨
性別:女
誕生日:1月27日
年齢:16歳
役職:?
秘密:実は人気学生イラストレーターの”|天羽《あまはね》”。
絵を描くことが好きな高校1年生。
誰にでも平等に優しく接することをモットーにしている。
        
            (はてなのついた部分が定期的に変わっていきます)
        
    
     
    
        秘密人狼③ 投票される覚悟
        
            誰がどの役職か少しだけ予想は付きましたか?
今の所は判断要素ほぼないと思いますけどw
{参加者と言葉のマーク}
 高露乃ノ葉(たかつゆ ののは) 🍀
 御影 杏奈(みかげ あんな)  🌷
 姫城 珠莉(ひめき じゅり)  🎀
 柿倉 めい(かきくら めい)  🎤
 春島 憂 (はるしま ゆう)  💎
 天海 彩羽(あまみ いろは)  🎨
        
        
         天海彩羽の正体が実は天羽というイラストレーターだと分かった。
 スケッチの時間が終わった後、みんながサインをもらいに行っていたけれど
 私はやめておいた。
 正直言って、彩羽は迷惑そうだったし。
 そのまま一人で部屋に戻って考える。
🍀「どうしたら真占い師って証明できるか…?」
 めいは菓子交換で部屋に来た時に”覚悟してね”と言っていた。
 それくらい自信のある推理材料を持っているのか。
🍀「いや、違う。占い師なんだから占いが出来ればそれでいい。」
 占いが出来たら誰かの白黒が分かるし、
 それで吊られたって復活があれば大丈夫なはず。
 頭がフリーズして、栄養が足りてないと知る。
 昼ごはんはほぼ食べてないに近かったから当たり前か。
 私はめいに貰ったゼリーを食べた。
 そのままベットに寝転がると、いつの間にか眠りに落ちていた。
🎀「あ、乃ノ葉ちゃんも来た!」
🌷「もしかして…寝てました?微妙に寝ぐせが残ってますよ。」
 改めて見てみると髪の先が少し内側に丸まっていた。
🍀「これくらい何とでもないから大丈夫。それより遅れてごめん。」
💎「うん。じゃあ改めてミニゲーム前の議論を始めるね。
 まず、さっきの占い対抗の2人。占いって今できるかな?」
🎤「ルール説明に能力使用の時間制限とかは書かれてなかったから
 きっと大丈夫なんじゃないかな?」
 カサッ
 封筒が落ちてきた。
🎨「”能力使用はいつでも可能”だって。
 あ、封筒の中に占い用の紙が2枚入ってる。へぇ、結構フェアなんだね。」
 2枚ってことはめいも占いするふりを出来るってことだ。
💎「それなら今やってもらってもいいかな?」
 めいと私はうなずいた。
 えぇ…相手は誰にするべきか…
 占い用紙には占う相手を書き込むだけだ。
 他の参加者にバレないように名前を書きこむと、答えが返って来た。
🎤「高露乃ノ葉は白、だってさ。」
🎀「なんで乃ノ葉ちゃんを占ったの⁉自分を黒くするだけじゃ…⁉」
🌷「あ、そういうことですか…」
🎀「え、杏奈ちゃんは意味が分かったの⁉」
 あぁ、よくよく考えれば私も分かった。
🌷「めいさんから見て乃ノ葉さんって敵確定なわけですよね。
 で、人狼が占い師としてCOする場合を考えて
 共犯者か人狼かめいさん視点で分かるようにしたかったのでは。」
 ってことはつまり…今私の方が共犯者だという方向に傾いている気が…
🎨「それに対して乃ノ葉ちゃんはどうだったの?」
🍀「私が占ったのは珠莉。」
🎀「え、なんで私⁉意味なかったのに!」
🍀「珠莉は白だった。」
💎「なんで珠莉さんに占いをしたの?」
 憂は私のことを完全に敵の目で見ていた、気がする。
🍀「話を仕切っている珠莉と憂のどっちかが話し合いの方向を変えて
 いくと市民側も流されていきそうだったから。」
🎨「んー、私は乃ノ葉ちゃんの言っていることは結構共感できるよ。
 めいちゃんがわざわざ乃ノ葉ちゃんに占いをしている意味は
 説明されてもちょっと分からないかも。」
🎤「確かにそうかもね。でも私視点だと乃ノ葉ちゃんは共犯者だから
 共犯者が人狼の珠莉ちゃんを白出しして安心を得ようとした可能性は考えた?」
🎀「確かに!でもごめんね!私は本当に白だから!」
 占い先まで疑いに巻き込みたくない。
 どうしようかと悩んでいたその時、
 ゲームルールの書かれているだろう封筒が上から降って来た。
『1日目 午後4~5時のゲーム:演技』
6人で演劇をする。
4時~4時40分までは練習、40分~55分に実演する。
部屋のどこを使ってもよい。
犬型AIの|Eva《エヴァ》(🐶)が演技を点数化し、
点数が最も高かった参加者は投票権を1票追加とする。
作品名:「君が助けてくれた今日」
{配役}
 天海彩羽:|二宮《にのみや》(友里たちの担任)
 柿倉めい:|星羅《せいら》(クラスメイト)
高露乃ノ葉:|友里《ゆり》(主人公)
  春島憂:|彼方《かなた》(ゆりを変えていく男子)
 姫城珠莉:|美鶴《みつる》(クラスメイト)
 御影杏奈:|結良《ゆら》(ゆりの親友)
🍀「よく分からないけど、この箱から役を引いて演劇しろってことだよな。」
🎨「そうみたい。」
🌷「私なんかが親友の役で大丈夫なんですかね…」
 話の内容は、本当の自分を押し殺していつも笑顔な優等生を演じる主人公が
 一人のクラスメイトの男子に出会い、変わっていくという内容だった。
 そして私はその主人公の役。
 学校にも通っていないのにそんなの分かるわけがない…
 と思いながらも、それぞれが練習をし始めていたから、私も練習を始めた。
 実演の時間が来た。
 私と杏奈以外の参加者は自信ありげな表情をしていた。
🐶「これより 犬型AI Evaが 採点を します
 演技を 開始して ください」
 ついに始まる。
 演技が始まって数分経った。
🌷「友里…大丈夫?顔色がとっても悪いよ?」
🍀「…私ちょっと気分悪いから保健室行って来るね。」
🌷「行ってらっしゃい。あ、ついて行こうか?」
🍀「大丈夫。一人で行くから。」
 少し先に歩くと、彼方役の憂とぶつかった。
🍀「うわっ…」
 次は憂が初めてセリフを喋る。
💎「うわっ…!ごめん!大丈夫?けがはなかった?」
 え、憂…演技上手くない⁉
 多分この時全員が同じことを思っていたはず。
🍀「大丈夫、だよ。」
 あぁ…少しセリフに間が空きすぎた。
💎「こっちに行ってるってことは保健室に行くつもりだよね?
 それなら尚更ごめん。」
🍀「えっ…気にしないでいいから!…それじゃあ私はこれで…」
 早足でその場を去った。
 実演時間が終わった。
 結局長すぎて最後まで終わらなかったけれど…これで採点できたのか?
🐶「結果の 発表です
 点数化により決まった 1位は 春島憂 さんで 94点 でした。」
 やっぱりって感じだ。
🎀「だよねやっぱり!人狼ゲーム関係なく、
 優ちゃんはプロってくらい演技が上手かった!」
🎨「そうだね。ぶっちぎりで憂ちゃんが1位だなって私も分かったよ。
 なんで100点じゃなかったのか気になるくらい。」
💎「今回はみんな不利だったかもね。
 だって僕はプロとして演劇サークルの俳優を仕事にしているからね。」
 プロ?ミュージカル?俳優?
🎀「えぇぇぇぇぇぇぇ⁉そうだったの⁉」
 メモが落ちてきた。
 そこには”春島憂の秘密公開はクリア”と書いてある。
🌷「憂さん、すごいですね!どれだけの努力を積み重ねてきたんでしょうか…」
💎「褒めてくれてありがとう。でも僕には演技しか取り柄が無いから。」
🎤「でも演技ができるということは人狼ゲームも
 優ちゃんの演技で動かせるってことだともいえるよね。」
🍀「その線だけ慎重に考えればいい。」
💎「それはまるで僕が嘘を吐く前提みたいな言い方だね。偏見だよ。」
🎤「それは…ごめん。」
🎀「…そんな重い空気やめようよ!
 ほら、ちゃんと会議しないとこのゲームは終わらないよ!」
 そういえば投票の時間も迫ってきている。
 どうやったら今日生き残れるのか、真剣に考えないと。
        
            次話で1日目は終わり、2日目に突入します!
まるで1日目にゲームが終わらないと決まっているような言い方ですねだって⁉
い、いやいやいやいや…そ、そんなことは、ないよぉ⁉
3012文字でした!
        
    
     
    
        秘密人狼④ 遠のく意識
        
            今回は1日目投票~2日目朝までの様子をお届け!
{参加者と言葉のマーク}
 高露乃ノ葉(たかつゆ ののは) 🍀
 御影 杏奈(みかげ あんな)  🌷
 姫城 珠莉(ひめき じゅり)  🎀
 柿倉 めい(かきくら めい)  🎤
 春島 憂 (はるしま ゆう)  💎
 天海 彩羽(あまみ いろは)  🎨
        
        
        {高露乃ノ葉 視点}
 今、役職対抗が出ているのは占い師対抗の私と柿倉めいだ。
 きっと、黒を一人でも減らすために今日の間にローラーをするだろう。
 人狼と狂人が結託してたら特にキツい。
 ちなみに私は本物の占い師だから、めいは絶対に狂人か人狼だ。
 めいが人狼なら狂人は全力でサポートに入るだろうし、
 めいが狂人なら、今頃人狼はきっとどっちが仲間か判断しようとしているだろう。
 このゲームで厄介なのは、脱落者復活だ。
 白の人が復活すればいいけれど、今日めいが吊られて白い言動を残したときに
 また復活してしまったら…全てやり直しになってしまう。
🎀「おーい、乃ノ葉ちゃんー?起きてるかなー?」
 そうだった、今は会議中だってこと、忘れてた。
🍀「ごめん。なんか緊張とストレスのせいで疲れてるみたい。」
🎀「それは仕方ないね!みんなきっとそうだよ!」
💎「僕も緊張してるのは同じだよ。」
 まぁ、考え事してたから疲れたって言うのはほぼ嘘だけど。
🎀「じゃあ、会議再開しよっか!
 みんなは今日、誰に投票するつもり?」
🎨「明日の復活者投票に使いたいから私は投票は1票にしようと思ってるよ。
 騎士が守れなかったら最悪、今日で村人が2人いなくなっちゃう。
 そして、私の中では乃ノ葉ちゃんが怪しいかもしれないね…」
🍀「え、何で私が⁉」
🎨「やっぱり最初にCOしなかったことが私の中で”?”を生んでるんだろうね。」
🍀「それは…仕方ないか。」
🎀「おっけー!じゃあ次は杏奈ちゃん!杏奈ちゃんはどう思う?」
🌷「えっと、私は…めいさんが怪しいんじゃないかなって思います。
 お菓子が好きだからと言ってわざわざ交換のために
 全員の部屋を回るって不審じゃないですか?」
🎤「それは私が本当にスイーツ好きなだけだよ!」
🌷「…そう、ですか。
 でも、乃ノ葉さんはよくぼーっとしたりしていたけれど、
 特に怪しい言動や行動はなかったし、
 何より占う相手とその理由がはっきりしていたと思います。」
💎「じゃあ、御影さんは柿倉さんに投票するつもりなんだね。」
🌷「そういうことです。」
💎「じゃあ、僕言ってもいいかな。
 僕は今日の投票に2票を使い切ろうと思ってる。
 だって、もし占い師の内の1人が人狼だったら復活者投票とかまずいらないし
 ゲームが終わるでしょ?
 そして、投票しようと思っているのは高露さんかな。」
🎀「なんで?」
💎「ぼーっとしてる理由、本当は疲れてるんじゃなくて自分が黒だから
 どうやって勝つか考えてたんじゃないかなって思って?
 あ、本当に疲れてるならゆっくり休みなよ。体調は大事にしないとね。」
 疲れてるって嘘はどうやらバレバレらしい。
🎨「なんか私だけ根拠とか理由が薄かった…みんなそんなに考えてるんだね。」
🎀「当たり前でしょ!どうせなら勝ちたいの!」
🍀「じゃあ、次は珠莉?」
🎀「はいはい!私はめいちゃんが怪しいかな!
 何でかっていうと、初対面なのもあるけど口数が少ないからかな。
 ほら、白もそうだけど黒って怪しまれないために出来るだけ怪しまれないような
 言動しかしないでしょ?だから口数が多いと思っていてもフォローしかしない!
 めいちゃん、違うかな?」
🎤「それは…そりゃ、白でも出来るだけ死にたくないんだからさ!
 そして緊張もしてるから当たり前…でしょ!」
 うーん…このままじゃ本当に誰が誰に投票するか全くわからない。
 そして、そこからも議論は続いた。
 投票の時間になった。
 正直あれから考え方が揺らぐことはなく、このままだと私が吊られる。
 封筒が落ちてきて、全員に投票用紙が配られた。
 私は名前を書く欄に”柿倉めい”と名前を記入して、紙を投票ポストに入れた。
 数分して、結果が落ちてきた。
💎「僕が代表して結果を発表するね。
 ”投票の結果。
 高露乃ノ葉…3票
  柿倉めい…2票
 今日退場が決まるのは高露乃ノ葉に決定しました。
 高露乃ノ葉は今から3分以内に遺言を残し、
 遺言が終わったら最後に「終わり」と言ってください。”」
 うわ、やっぱりか…
🍀「私は本物の占い師だった。
 私に投票しためい、憂、彩羽のことは絶対許さないから。
 復活したとしても絶対許すことはない。
 …私が本当に怪しいと思うのなら復活はいらない。
 だから、市民。…絶対に勝って。私の遺言はこれで終わり。」
 …言い切ってしまった。
 退場ってどんな感覚なんだろう。
 怖くなってきたな。
 そう思っていると急に瞼が重くなってきて…
 すぅっと私の意識は遠のいた。
{柿倉めい 視点}
 遺言を残した後、乃ノ葉ちゃんの意識は途切れたみたいだ。
🌷「え、これ生きてるんですか⁉」
 憂ちゃんが乃ノ葉ちゃんに近づいて、心音を聞いた。
💎「大丈夫。心臓は動いてるし、脈も正常。」
🎀「それならよかった!けど…これ、狂人を吊れたのかな…?」
 それが、吊れてないんだよなぁw
 私の役職は共犯者。人狼のために尽くす役職だ。
 もう結託は出来ている。
🎤「乃ノ葉ちゃんは自分の役職は真の占い師って言ってたけど…
 最後まで嘘つきだったみたいだね。私が本物だもん。」
🎀「そのどっちか分からないやつやめてよ、正直怖いじゃん!」
🎤「私のこと信用していいのにさっ!w」
 投票が終わって、さっきよりは少し空気が和らいだようだった。
 夜の時間があることも忘れて。
 私たちだって早くゲーム終わらせたいんだからさ。
 早く負けてよ、市民陣営さん。
 朝になった。
 当たり前だけれど、私は生きていた。
🎤「さて、あと30分くらいしたら議論始まるし、始めよう!」
 私は昨日は着ていなかったピンクのうさぎのパーカーをかばんから取り出す。
 眼鏡をはずして、メイク道具を手に取る。
 完成したのは…”めいべる”。
 私の秘密は、実は登録者300万人超えのインフルエンサーだ!
 議論用の丸テーブルの方に行ったら、みんなどんな反応するだろうなぁ。
 会議テーブルに着いた。
 私が一番最初だったみたいだ。
🎤「あー…暇だな。スマホ見よっと。」
 何本か動画を見ていると扉が開く音がして、私は急いでスマホをしまった。
🎀「おはよーって!あれ⁉…もしかして…めいべるちゃん⁉」
🎤「そうだよ、私はめいべる。」
🎀「この声の感じは…もしかしてめいちゃん⁉」
🎤「正解だよ、よく当てたね!」
🎀「昨日からちょっと声が似てるなとは思ってけれど…
 まさかのまさかのまさかすぎてやばい!語彙力失う!
 …もしよければ一緒に写真撮ってくれませんか⁉」
 う、ここでファンサービスかぁ…
🎤「…もちろん!いいに決まってるよ。私たち、もう友達でしょ?」
  そう言うと、珠莉ちゃんは目を輝かせた。
🎨「朝からうるさいね…って、え⁉本物のめいべるちゃん⁉
 私も写真撮って欲しい!そしてリアルでもコラボしよ!」
🎤「おはよう。コラボ?もちろんいいよ!」
🎀「え、この秘密人狼、みんな大きな秘密を持ちすぎじゃ…?」
 この感じ、今日いなくなったのは、杏奈ちゃんかな…?
 って思ってたら、ちょうど本人と憂ちゃんがやって来た。
💎「おはよー。あ、え、めいべるちゃん⁉」
🌷「正体はこのメンバーからすると…めいさんですか⁉」
🎨「あれ、襲撃の退場者、居なかったんだね。…安心した。」
 それからも少し私からのファンサービスは続いてやっと落ち着いた時。
 今日の議論も始まった。
        
            さぁ、今日のお話にはちゃんと読めば分かる人狼の正体のヒントが隠されていました!
そのヒントが隠されているのは柿倉めい視点です!
是非予想してみてくださいね!
3148文字でした!
おつぴの!
        
    
     
    
        秘密人狼⑤ 持つべきものは味方
        
            5話です!
{参加者と言葉のマーク}
 高露乃ノ葉(たかつゆ ののは) 🍀
 御影 杏奈(みかげ あんな)  🌷
 姫城 珠莉(ひめき じゅり)  🎀
 柿倉 めい(かきくら めい)  🎤
 春島 憂 (はるしま ゆう)  💎
 天海 彩羽(あまみ いろは)  🎨
        
        
         {|柿倉《るび》めい 視点}
🎀「じゃ、今日も議論を始めていこう!
 昨日の夜は退場者が出なかったことにまずは騎士ナイスって感じね!」
🌷「そうですね。退場者が出なかったってことは騎士が守ったってこと…」
🎀「ちなみに騎士COはしないって前提で話進めちゃうよ?」
 何人かが頷いた。
🎤「ねぇ、前から珠莉ちゃんが司会進めてて思ったんだけど、
 珠莉ちゃんは白確定じゃないよ。だって、乃ノ葉ちゃんは偽物の占い師だから。
 白出しはデマで、本当は珠莉ちゃんが人狼で話を引っ搔き回してるんじゃないの?」
🎀「引っ掻き回してるだなんて、そんな…でも私が白なのは本当だからね!」
💎「そんなに気になるならめいさん、今日珠莉さんを占ったら?」
 私はあたかも今気づいたかのように言う。
🎤「…そっか!珠莉ちゃん、ごめん。きつく当たっちゃって。」
🎨「…なんか昨日乃ノ葉ちゃんを吊ったこと、私今後悔してるかも。
 めいちゃんが秘密を明かすために”めいべる”になったってことも、
 何か裏がありそうで不自然なんだよね。」
 …彩羽ちゃん、勘が良すぎるな。
 そう、私の本当の”めいべる”になった理由は秘密を明かすためだけじゃない。
 この私の権力を使って村人陣営の票を一人にまとめたりして市民を操作するため。
🌷「ちなみにみなさんは今、誰が本物の占い師だと思ってるんですか?」
💎「えっと、僕はやっぱりめいさんで変わらないかな。」
 そんなに信じてくれるだなんて嬉しい。
🎤「憂ちゃんはなんでそんなに私を信じてくれるの?」
💎「なんか昨日の乃ノ葉ちゃんの遺言を聞いて、”私は白です”みたいな
 アピールをしているように感じたからかな。
 あと、まだ人柄で判断しちゃうところがあるかもね。
 乃ノ葉ちゃん、ちょっと怖そうではあるからさ。」
🎀「んー人柄で選ぶのは本当に良くないと思うよ?
 私は当然乃ノ葉ちゃんが本物だと思ってる!
 だってさっきめいちゃんが私を疑ったのが引っかかるし、
 めいちゃんは全員の部屋を巡ってお菓子交換に行ってたし?」
🎤「つまり、乃ノ葉ちゃんは引っかかるところがなくて
 私の行動がただ怪しいだけ?」
🎀「そういうこと!」
🎨「私も乃ノ葉ちゃんが本物だと思うかな。
 私もめいちゃんの行動が怪しすぎると思ったの。」
 うわ…みんな乃ノ葉ちゃんが本物だと思ってるのか…
 これ、”めいべる”の権力があっても使い物にならないかも⁉
 あ、でも…ミニゲームで人狼陣営が2票ずつ取っちゃえばどうってことないかw
 午後の1時になった。
 今から、2日目の最初のミニゲームが始まる。
🌷「次はどのゲームでしょうか…
 残っているのはメイク、対戦ゲーム、カラオケ、増え鬼、共通点ゲームですよね。」
💎「違うよ。説明書には7つのゲームから
 ランダムで1つ選ばれるとしか書かれていないでしょ?
 1回やったゲームがもう一回戻ってくる可能性だってあるんだ。」
 え、そうだったの⁉
 全然他の子には見せてなかったけれど、実は私、絵を描くのがすごく苦手。
 メイクは得意なんだけどな…何で描けないんだろう…?
 パサツ
 封筒が落ちてきた。
『2日目 午後1時~2時のゲーム:カラオケ』
 1人2曲自由に歌を歌う。
 うさぎ型AI”ラヴィ”(🐰)が歌を点数化し、
 点数が最も高かった参加者は投票権を1票追加とする。
🎀「つまりは、演技の歌バージョンってことね!」
🎨「え、でもそれって演劇をやってる憂ちゃんと”めいべる”のめいちゃんが
 有利になっちゃう気がするよ⁉」
🎀「だから、なにか対策法を考えるってこと!」
🎤「だーかーら、なんで私を共犯者前提で話してるの?
 私は、いや私が本物の占い師だって!」
💎「でも、めいさんが白という具体的な証拠はないよね。」
 憂ちゃん…ほんと鋭いな。
 って…え⁉
🎤「え、憂ちゃんって私が本物の占い師って言ってくれてなかったっけ⁉」
💎「誰でも考えが急に変わることってあるでしょ?」
 憂ちゃんはニコッと微笑んで言った。
🐰「すみませんが 時間の問題により 始めて頂かないと 
 ここからの ゲームに 支障が 出てしまいます
 出来るだけ 早く 始めて頂けると 幸いです」
 AIのラヴィが会話を引き留める。
🎀「あ、ごめんごめん!」
 ふぅ、これで一回私に矛先が向けられることはなくなった。
 それよりも、インフルエンサーの私が歌で負けるわけにはいかない!
 村人たちを、魅了してやる。私は本気で歌った。
 …結果、そのゲームはダントツで私が勝った。
 当然の結果でしょ?
 ゲームが終わった後、また議論が始まった。
🎀「なんでめいちゃんは疑われてるっていうのに投票権を取ったの?」」
🎤「”めいべる”として、インフルエンサーとして動画投稿者の世界は
 そんなにヤワじゃないことを伝えたかった。ただそれだけ!」
 本当は全くそんなこと思ってないけど。
🎨「…仕方ないよ。私も”天羽”として動画投稿したりしてるけどさ、
 こんなに人気になれたのは視聴者さんに好かれるにはどうすればいいか
 考え抜いたからなの。才能だけじゃどうにかならないよ。」
🎀「…じゃあ、誰を疑うの?」
🎨「ごめん。それはやっぱりめいちゃん。
 めいちゃんの行動はやっぱり怪しいんだよね。」
🎤「そう、なんだね。」
 私はため息を吐いた。
💎「ねぇ、昨日乃ノ葉ちゃんを吊った僕が言うのもあれなんだけどさ、
 今日の復活者投票、乃ノ葉ちゃんを復活させてみない?
 僕が2票入れちゃったせいで…本当に申し訳ないよ。」
 え、何で復活させちゃうの⁉せっかく状況が少し有利に傾いたのに!
🌷「元からそうするつもりでした。」
🎀「自分の過ちをちゃんと言ってこうやって復活の提案をしてくれる憂ちゃん、
 だいぶ白めなんじゃない?」
🎨「そうだね。でも、だからといって白確定って
 言いきれるわけでもないってことは憂ちゃんにも知っておいて欲しいかな?」
💎「分かってるよ。」
 瞼が重いな、緊張で疲れてるのかも。
 そして、睡魔に襲われて寝てしまった。
 {|高露乃ノ葉《たかつゆ ののは》 視点}
 目を覚ますと、私は暗闇に突っ立っていた。
 …私、確か投票で退場したんだっけ。
 辺りを見回してみると、近くにモニターがあった。
 映っていたのは、丸いテーブルのあるあの部屋。
 この視点…もしかして電球の中にカメラが仕込まれている感じ…?
🍀「まさか、ここで私も推理することが出来る…⁉」
 復活できるかどうかは分からないけれど、この視点から見ることで
 座っていて正面からは見れない細工や合図みたいなものが分かる可能性がある。
 私は、モニターにくぎ付けになっていた。
        
            めいは睡魔に襲われて寝てしまいました!
さて、それは本当に眠かったのか退場したのか…