この作品は25時、ナイトコードで。の物語です。
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目次
オープニング
この小説は少し病み要素あるかも。
苦手な人は回れ右!!
何もかも分からない。
好きだった音楽ももう作りたくもない。
比べられてばっかでもう、疲れたの…。
お姉ちゃんお姉ちゃん、なんて聞き飽きた。
もう、私をお姉ちゃんと比べないで…
#宵崎奏の妹は音楽の才能が無かった
S T A R T
episode1
ピ ピ ピ
「ぅん…」
「また…起きてしまった」
毎朝起きるのが辛い。
だって|楽しい一日《最悪な一日》の始まりなんだから。
下に降りるとお姉ちゃんが居た。
奏「あ、#名前#おはよう」
「うんおはようお姉ちゃん」
お姉ちゃんの前では私は良い子を演じている。
もし私の素を見せたら、厄介な事になるからね…。
「ごはん、作るね」
奏「うん、ありがとう」
今日はお味噌汁とごはんと焼き魚で良いか。
どうせ何食べても味しないし、本当は何でもいいんだけどね。
お姉ちゃんはどうせ徹夜したんだろうし、栄養が取れる物を食べてもらわなきゃね…。
「お姉ちゃん、出来たよ」
奏「あ、ありがとう」
奏「…美味しい…!」
「それなら良かった」
こうやって私は良い子を演じている。
首痛い…。
episode2
「お姉ちゃん、学校行ってくるね」
奏「うん、行ってらっしゃい#名前#」
「…うん」
今日もまた学校に行く。
私が通っている学校は神山高校。
本当は宮女に行きたかったけど、遠いから諦めたんだよね。
まぁ、本当はどっちでも良いんだけどね…。
「おはよう(ニコ)」
皆の前でも勿論いい子を演じる。
だってこの学校で私は、優等生なんだから。
友達「あ!#名前#~!宿題教えてくれない…?」
「また?もしかしてサボったりして?」
友達「サボってないから!昨日は塾があって出来なかったんだよ~!」
「それなら仕方ないね…」
友達「#名前#様~!!」
私は、皆から良いように使われている。
友達のように見せかけて、本当は何とも思ってないんだよね?
知ってるよ、だから私は人を信じない。
人間なんて嘘の塊で出来ているんだから…。
塾から解放された。最高…!!
episode3
先生「#名前#さん、ここは何ですか?」
「はい、65です。」
先生「正解だ。」
友達「#名前#流石!」
辞めてよ。
そんな事、思ってもないくせに…。
本当はあなた達だって…
お姉ちゃんを見たらすぐに見捨てるんでしょ?
キーンコーンカーンコーン
「やっと、終わった…。」
瑞希「#名前#!ご飯一緒に食べよ~!」
この子は瑞希。
私が唯一、素を見せれる友達。
まだお姉ちゃんとの事は話せてないけど…。
~ 屋上 ~
瑞希「#名前#、素出していいよ」
「…うん、分かってるよ…」
瑞希「#名前#大変だね」
「何が…?」
瑞希「優等生って皆から期待されてることだよ」
「別に…もう慣れたから、気にしないで」
瑞希「…そっか」
瑞希は少し悲しそうな顔をしていた。
「私、もう行くね」
「授業始まるから…」
瑞希「分かった、頑張ってね」
「…うん」
プロセカの映画行くことになった…!
episode4
「…まだ私は、瑞希を信じられない…。」
「最低だ、瑞希は信じてくれているのに」
「私は…。」
~ 家 ~
「ただいま(ニコ)」
奏「あ…おかえり#名前#」
「音楽作ってるの…?」
奏「うん、最近サークルで音楽活動をしてるんだよね」
「ッ…、そっか…頑張ってね」
お姉ちゃんは良いな、音楽の才能があって…。
私にもそんな才能が欲しかった…。
~ 部屋 ~
早く、勉強しなきゃ…。
優等生じゃない私なんて誰にも必要とされないんだから…!
音楽でも聴きながら勉強しようかな…。
気分転換にもなるしね…。
いつもと同じ曲でも聴こう…。
「UNTITLED…?」
「そんな曲、入れたっけ…」
音楽を入れているファイルの中に、見覚えのない曲が入っていた。
「…試しに聴いてみようかな…?」
私はその曲を押してみた。すると…
パァァァァ(スマホが光る)
「何これ…?スマホが、光ってる」
~ 何もないセカイ ~
「ここは…何処?」
???「やっと、来てくれたんだね…#名前#」
「…誰?」
ニーゴミク「私は、初音ミク…だよ」
「ミク…?」
彼女は初音ミクと言うらしい。
初音ミクってあのミク…?
だとしたら姿がだいぶ違っている。
目はオッドアイで髪の毛は白色…といつもの初音ミクとは違っていた。
「ねぇ…ここは何処なの、ミク…?」
ニーゴミク「ここは、何もないセカイだよ」
「何もないセカイ…?」
ニーゴミク「そう…ある子の思いから出来たセカイだよ」
「そう…」
何故だかは分からないがここに居ると落ち着く。
ニーゴミク「もうそろそろ帰る…?」
「あ…」
そうだった。もうすぐ戻らなきゃ。
勉強が終わらないし…。
ニーゴミク「もう一回UNTITLEDを押せば帰れるよ」
「分かった…ありがとう、ミク」
ニーゴミク「うん…また来てね、#名前#」
「…うん」
episode5
「本当に、戻ってきてる…」
気付くと私は、セカイから戻ってきていた。
本当にセカイって不思議なところだったな…
コンコンッ
奏「#名前#、入っていいかな…?」
お姉ちゃんが私に用があるなんて、珍しいな…。
「うん、良いよ」
「お姉ちゃん、どうしたの?」
奏「実は、#名前#に相談があるんだけど」
奏「#名前#も一緒に、音楽に作ってみない…?」
「え…?」
私が音楽を、作る…?
「私が?そんなの無理だよ」
「音楽作るの得意じゃないし…」
奏「でも私は、#名前#が作る歌が好き…!」
奏「だから、#名前#と一緒に作りたいって思ったの」
才能なんて、無いのにそんな綺麗事言わないでよッ…。
でも、ここで断ったらいい子じゃなくなる…。
「…うん、良いよ」
「お姉ちゃんがそんなに言うなら、頑張ってみるよ(ニコ)」
奏「#名前#、ありがとう」
奏「私、嬉しいな…」
ねぇ、なんでお姉ちゃんはなんで私に才能があるって言うの?
才能なんて無いのに…!
お願いだから、私を期待させないで…。
episode6
奏「25時になったらここに入って来て」
奏「入ると私たちがいると思うから」
サークルの人達は雪さん、えななんさん、Amiaさんとお姉ちゃんの4人だけらしい。
結構人数が多いと思ってたけど、結構少なかった。
「うん、分かった」
4人だけならまぁバレはしないよね…。
~ ナイトコード ~
Amia『そういえば今日は新しいメンバーが来るんだよね、K?』
K『うん、私の妹が』
Amia『どんな子なんだろ~!楽しみだな!』
えななん『Amiaみたいにうるさい人じゃなければいいけどね』
Amia『えー?えななんの方がボクよりうるさいでしょ』
えななん『はぁ~!?アンタの方がうるさいわよ!』
雪『えななん、うるさい…。』
Amia『ほら雪にも言われてるじゃん~!』
K『まぁまぁ…落ち着いて二人とも』
ピコンッ
神楽『はじめまして、|神楽《かぐら》です。』
神楽『これからよろしくお願いします。』
Amia『よろしくね~!!』
えななん『よろしく』
雪『…よろしく』
Amia『そういえば神楽は何を担当するの?』
K『そういえば、決めてなかった…』
K『神楽は何やりたい?作曲、作詞、イラスト、MVがあるけど…』
作曲だけはやりたくないな…。またお姉ちゃんと比べられるから…。
えななん『あ、神楽ってKの妹だから一緒に作曲やったら?』
やめてよ…私をお姉ちゃんと、一緒にしないで。
Amia『確かに!それが良いかも』
やめて、お願いだからッ…!!
神楽『ッ…』
雪『…』
雪『私は作詞がいいと思う…』
雪『私だけだと大変だし、私じゃ思い浮かべない案がでるかもしれないから』
私の気持ちが分かるの…?
どうして…?
K『確かに…それが良いかもね』
K『神楽、それでも良い…?』
神楽『…うん、良いよ』
Amia『じゃあ神楽の担当は作詞にけって~い!』
雪さんはなんで私の気持ちが分かったの…?
ねぇ、貴方も私と同じなの…?
epidote7
雪さんのおかげで私の担当は作詞に決定した。
雪さんに素、バレなければいいけど…。
K『じゃあ、それぞれ作業しようか』
Amia『了解~!!』
神楽『雪さんお願いします(ニコ)』
雪『…別に素、出しても良いよ』
神楽『え…』
雪『その笑顔も、偽物なんでしょ』
雪『私も同じだったから、分かる…』
神楽『そう…、バレてたんだ』
神楽『なら、もう演じなくても良いよね』
バレてるならもう隠したって意味ない。
一人だけなら、まぁ良いか…。
雪『神楽は感情ある…?』
神楽『…感情とかよく分からない…』
神楽『昔は感じてたけど、もう何も思わない』
雪『一緒…』
雪さんも私と一緒で、感情が無いんだ。
なんか仲間が居ると、気が楽になった気がする…。
episode8
雪「…作業、始めようか」
神楽「…分かった」
何かと共通点がある私と雪さんはタメ口でお互い話すことにした。
雪「Kが曲のデモを送ってくれたから、神楽も見といて」
神楽「分かった」
私は雪に言われて、デモのファイルを開いた。
~~♪~~~~!!!
神楽「ッ…!」
なんだろう、この曲
とても心に刺さる…。
こんな曲、私にも作れればいいのに…。
神楽「雪、聞き終わったよ」
雪「そう、どうだった」
神楽「…心に響くような曲、だった」
雪「入れたい歌詞とか、ある?」
神楽「…とくに、無いけど」
神楽「この曲に合う歌詞にするには、まふゆの気持ちを書けばいいと思う」
雪「わたしの…、気持ち…?」
神楽「そう、雪が感じたことをそのまま書く」
雪「私に気持なんかッ…」
神楽「…単純な事、雪はお母さんのことどう思っているのか、」
神楽「それを書けばいいと思う」
雪「お母さんへの、気持ち…」
雪「…分かった、書いてみるよ」
神楽「…うん」
こんなアドバイスで良かったのだろうか。
雪に辛い思いをさせてしまうかもしれないのに…。
???「それでいい」
???「アイツのことを救う為には、必要な事だ」
「…誰?」
???は誰なんでしょうか。
まあすぐわかると思うけどw