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目次
プロローグ
私のシリーズ第2弾なので、まだまだかもですが、お手柔らかに見てください。
「どうして、医者を目指そうと思ったのですか。」
「それは、大切な人の命を守りたいからです。」
これは、僕が医学の勉強をするために大学に入学し、そこで先生に聞かれた言葉だ。僕がこれを言ったことには、あるきっかけがあるのだ。
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僕の名前は、優太。この名前は、優しくて、力強い立派な人になってほしいという理由で、両親が名付けたそうだ。
僕は、今、自分の名前を誇らしく思っている。でも、昔までは、自分の名前が嫌いだった。
次回は、第1話です!ようやく本章が始まるのでぜひお楽しみに☺️
第1話 初恋
余談ですが、最近リクエストを頂きました!ありがとうございます!ぜひ書かせていただきます♪
僕が彼女に出会ったのは高校1年のときである。僕は平凡な生活を過ごしていたし、これから特に何も起こることなく人生が終わるだろうと思っていた。夢だって決まってなかった。名前が嫌いだったのは、特に今まで人に優しいことをしたような事はないと思っていたからだ。
でも、入学して早々、僕はこの考えが間違っていたことに気づいた。高校には、知らない人たちが断然多い。教室に入ると、僕の席の隣は女の子だった。この女の子が後の僕が守るべき彼女である。
とにかく、名前を聞くのが先だろうと思って、名前を聞いた。
「名前はなんて言うの?」
「花鈴だよ、よろしくね」
彼女は優しそうな人だった。
この後、僕は彼女と色んな会話をした。すると次第に彼女のことが気になるようになった。僕は今まで、恋なんてしたことがなかった。これが僕の初めての恋、いわゆる初恋である。
私が彼を好きになったのは、彼と同じく入学式の日だっただろう。
彼が私の隣に座った瞬間、少しドキッとした。私だって、今まで恋なんてしたことがなかった。もちろん、入学式の日、私は色んな人と会話をした。
私は家に帰って、入学式のことを思い出していた。でも、なぜなのか彼のことが多く頭に残っていた。私は高校に入って、中学校の友達とは離れ離れになった。だから、高校で色んな人に話しかけて、友達を作ろうと思った。その中で、彼は私を守ってくれそうな気がした。
私も彼に恋をしたのだ。
でも、実を言えば、私はこの時から彼に隠し事をしていたのだ。それが何なのかはまた今度。
最初の話なので、まだ花鈴がどんな隠し事をしているかは分からないと思います!ちなみに私明日から合宿です
第2話 花鈴のヒミツ
合宿のバスで暇なので書きました。ぜひ見ていってください!
私が、彼に隠している理由は、言ったら彼が悲しむかもしれないし、言ってもまた起こるとは、限らないからだ。それはどんなことか、これは中学2年の時に遡る。
私は、この日、家にいて、勉強していたと思う。私は普段から勉強は良くする方だったし、学力もそれほど悪くなかった。だから、今こうして第1志望の高校に入学できた。
この日も普段通り勉強していると、急にめまいがした。その時、私は勉強のしすぎで疲れているだけだと思った。
だから、また勉強に戻った。1時間くらい経ってからだったろうか。まためまいに襲われ、私は倒れ込んでしまった。
その後の記憶はないが、そこで私が倒れたのを見ていた母が救急車を呼んだ。私が気づいた頃には、私は病室のベッドで寝ていた。
目を覚ました瞬間、父もいた。私はともかく生きていたので安心した。しかし、先生がやって来てこんなことを言った。
「あなたは白血病です。手術をすればきっと助かります」
うそ…。でも、手術をして助かるんならそれで良いと、私は手術を受けることを決意した。
だから、今は健康に暮らしている。その後、私はまた危機を迎えることになるが。
次回はいよいよ告白のシーンです!お楽しみに!
第3話 告白
合宿終わりました〜!でも最近1日中家に居ることが3週間くらいないので泣きそうになります🥺
入学して半年が経った。僕は決意をした。彼女に告白すると。
だから、彼女と水族館に行った。色んな魚を見て、帰り際にイルカショーに行った。僕らはあえて1番前の席に座った。
僕が告白するのは、これがチャンスなんだ。どんどんイルカショーは進む。最後にジャンプする時に思いを伝える。
「花鈴、僕は、君のことが…」
最後にイルカがジャンプした。水しぶきが飛ぶ。
「大好きだ!付き合ってほしい」
やっと言えた。もう断られても良い。彼女の返事は、
「うん」
生まれてからこんなに緊張したことはあっただろうか。すごく嬉しかった。
だが、僕はこの後、彼女の本当のことを知ることになる。
今まで彼とどこかに行ったことなんてあっただろうか。多分彼と水族館に行ったのが初めてだった。
この日の彼は、いつも以上に笑顔だった。
「なんか良いことでもあったの?」
と聞いても、
「別に大したことはない」
って言うから、不思議だった。
でも、イルカショーに行って、やっと分かった。彼に問われた時、私に迷いなんてなかった。私に何か起こっても、守ってくれると信頼してたから。もちろん考えることなく、受け入れた。
次回から、この物語の本題に入っていきます!
第4話 優太の想い
部活で上手くいかなくて少し病みかけです…
すしすきーで私を慰めに来てください…
高校2年になった。それまで花鈴と付き合い始めて、色んなところへ行った。遊園地や買い物に一緒に行って、2人でいることが楽しかった。
そんなある日、電話がかかってきた。
「もしもし」
「ちょっと病院に来て欲しいの」
声は、花鈴のお母さんだった。
僕は急いで病院に行った。花鈴に何かあったんじゃないかと思った。
病院に着いて病室の扉を開いた。
「優くん」
「何があったの?」
「実は…」
花鈴のお母さんが口を開いた。
「花鈴、白血病なのよ」
「へっ…」
「余命は1年もないんだって」
「そんな…」
僕は今ここで分かった。僕は|君《かりん》を守るために生まれたってことを。花鈴が旅立つその日まで、助けてあげるって。
別の日、花鈴は眠っていた。そこで、花鈴のお母さんにこんなことを聞かれた。
「優太くんは、将来何になりたいの?」
「僕は…」
僕は今まで将来の夢を聞かれて、特になりたいものなんてなかったから、特にないと答えていた。でも、花鈴にこんなことが起きて、僕はなりたいものを決めた。
「僕は、医者になりたいです。たくさんの人にとっての、大事な人を守ってあげたいんです。」
僕は今、僕の大事な人である花鈴を守るという立場にいる。自分なりに、花鈴のことを大切にしてあげたい。1人でも多くの人を守ってあげたいと思うようになった。
「優太くんは知らないかもしれないけど、この子、本当は中学生の時にも白血病になってたのよ。手術をして改善したんだけど。今回病気が再発したのよ。」
驚きだった。いつもこんなに笑顔だったのに、そんなに苦しい思いをしていたのか。それから僕は毎日見舞いに行った。
次は、花鈴の想いを書きたいと思います!お楽しみに!
第5話 花鈴の笑顔
次の内容を考えていたら、皆さんを泣かせられる作品ができそうな予感がしました
2年生になって、私はいつものように家で勉強していた。中学生で倒れたことなんて忘れて勉強していた。
そうすると、急に体の力が抜けて倒れてしまった。この時、私はもう確信した。もう、私の人生は終わりに近づいているんだって。
もちろん中学生の時のように、目が覚めたら病室にいた。しばらくして、先生がやってきた。
「花鈴さん、あなたは白血病が再発しています。ですが、今回は進度が進んでいて、手術ができるか分かりません。」
やっぱりだ。もうこの世界にさよならをしないと行けないんだと思った。もちろん、寂しかった。優くんにもう会えなくなるのは嫌だ。また先生が口を開く。
「おそらく、余命は1年もありません。」
そんな…。優くんと離れ離れになるのはまだ嫌だ。まだたくさんやりたいこともある。
「お母さん、優太くんに病院に来てもらうよう電話しておいたから。」
「ありがとう」
優くんがくるなら、笑顔でいなくちゃ。優くんを心配させすぎないようにしないと。そんな想いが込み上げた。
いよいよ優くんが病室にやってきた。そして、お母さんから話を聞いた。そして、優くんは私にこんなことを言った。
「僕が、花鈴が僕のそばにいる間、ずっと守ってあげるから。」
私は少し泣きそうになった。でも、笑顔は絶対に崩さない。こんなところで泣いたら、優くんが悲しむだろうから。
私が倒れてから、数ヶ月が経った。私もだんだん体力が落ちてきた。でも、まだ生きる気力は残ってる。だから、もしも私が旅立った時に、優くんに渡す手紙を書いた。私が居なくなっても、優くんにいつでも私のことを思い出してもらうために。今までの感謝、優くんの夢を見守っていることなど、色々書いた。途中で、泣いてしまうこともあった。でも、それくらい私が優くんのことが大好きだということが自分の中で分かった。告白されたあの日から、私は優くんのことを信用し続けて、一緒にいれたことが楽しかった。今までこんなに幸せだと感じたことはなかった。優くんに出会えて嬉しかった。
そんなことを考えて、手紙を書き綴った。書き終えてから、お母さんに手紙を渡した。
「私が居なくなったら、これを優くんに渡して。でも、出来るだけ長く生きれるように頑張る。」
お母さんも今こんな手紙を書いて、心配になるだろうから、最後の言葉を付け加えた。
私は、もう1年も生きられないけど、出来るだけ、生き延びる。優くんが、私と一緒にいれて良かったと思われるようにまだ頑張りたい。
でも、それは長く続くとは、限らなかった。
次回、いよいよ感動のラストです。皆さんで泣いてください。
第6話 永遠に君想ふ
私が書いてる途中で泣くかも…
冬休みになった。その日から、僕は毎日花鈴の元へ見舞いに行った。この日も、いつものように見舞いに行こうとした。すると、電話が入った。
「花鈴が、危篤状態なの。だから、来てほしい。」
嘘…。僕は急いで病院に行った。この日は、雨が降っていた。傘なんて忘れて、ザーザー降りの中走って行った。
病室に入ると、先生と花鈴の両親がベットを囲んでいた。僕はすぐにベットの側に寄って、花鈴に最後の言葉を掛けた。
「最期まで、絶対に一緒にいてあげるから。花鈴を愛せて良かった。」
この声が届いたのだろうか、花鈴は重い瞼を少し開けて、僕の手をそっと握った。良かった、僕の声が届いて。僕は、日が暮れても、花鈴が旅立つ最期まで、この手を離さないと決めた。花鈴はきっと辛いと思う。苦しいと思う。でも、それが僕には、一生懸命に生き延びようとしているという強い気持ちが、しっかり伝わっていた。
でも、それは長くは続かない。花鈴の時々少しだけ開く瞼が、完全に閉じてしまった。僕は願った。まだ生きてほしいと。そうすると、医者が口を開いた。
「御臨終です」
僕は膝から崩れ落ちた。涙が目に溜まる。でも、まだ落ちることはなかった。どこかにまだ花鈴の前で泣きたくないという感情があった。
しばらくして、花鈴のお母さんに手紙をもらった。
「花鈴が、自分が旅立ってから、渡して欲しいって」
病室から出ていって、袋から取り出して読んでみた。
「優くんへ
この手紙を読んでいる頃は、きっと優くんは悲しい思いをしていると思う。私はこの頃、もう優くんに思いを伝えることなんてできないから、この手紙で今までの優くんへの思いを書こうと思う。
私が、初めて優くんに出会った時、なぜか安心したの。理由は今でも分からない。それで、優くんと話していくうちに、とても、優くんのことが好きになった。優くんなら、絶対に私に何があっても守ってくれると思った。2人で色んなところに行って、思い出が作れてよかった。私は今までこんなに幸せな生活を送れたことはなかった。私にとって、優くんは恩人です。最後にこれだけ言わせて。優くんに今まで隠し事しててごめんね。黙っててごめんね。でも、優くんと一緒にいた1年間はすごく特別な時間だった。私は、優くんのこと幸せにできたのかな。私は優くんに幸せな生活を送らせてもらった。ありがとう。ところで、優くんはお医者さんになりたいんだね。お母さんから聞いたの。うん、優くんなら名前の通り、みんなから信頼される、優しいお医者さんになれるよ。私、天国で応援してる。これから、優くんのこと、見守ってる。辛いこととか、悲しいこともあるかもしれないけど、優くんならきっと乗り越えられる。絶対に、大丈夫。私、優くんのこと、永遠に忘れない。優くんも、私のこと忘れないでね。辛くなったら、この手紙を読んで、私のことを思い出して。少しでも助けになったら、嬉しいな。
天国で、またいつか会おうね。永遠にありがとう。
花鈴より」
この手紙を読んで、ようやく、目に溜まった涙が溢れた。花鈴に言われた通り、僕は絶対に良い医者になる。大切な命を守る。これから、本気で勉強頑張る。
本章はこれで終了です!同日に、エピローグあげます!
エピローグ
これが本当のラストです!
3年生になった。あの頃、花鈴に応援された手紙を毎日鞄に入れて、勉強に励んだ。死ぬ物狂いに勉強した。
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時が流れ、受験シーズンに入った。僕は、第1志望の大学の、医学部を受験した。結果は、合格。とても嬉しかった。花鈴がいて本当に良かった。
もちろん、花鈴に見守られて、高校を卒業した。僕は、1番青春を謳歌できたと思う。この思い出はいつになっても忘れない。
大学でも、頑張って勉強した。挫折しそうになったことは一度も無かった。花鈴はきっと応援してくれている。そう信じていた。だから、順調に進学して、大学を卒業できた。
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その結果、今は外科医になって、みんなに信頼されている。今までの人生、1度も後悔したと感じることはない。今は自分の名前が好きになったし、むしろ両親に感謝している。花鈴のことも、永遠に忘れることはない。こちらこそ、永遠にありがとう。これからも、精一杯頑張る。
エピローグなので量は少なかったですが、最後までご覧いただきありがとうございました!次のシリーズは日記で発表予定なのでぜひお楽しみに!