ワンダショのいじめネタです!!!!
苦手な方は閲覧をお控えください
完全に私の趣味です!!!!!!!!!!!うお!!!
作者は極めて元気です
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目次
Q1:居場所が
ワンダショのいじめネタです!苦手な方は自衛よろしくお願いします。
初心者なので色々おかしいです、ご了承ください。
誤字あったらごめんなさい土下座
学校にいれば、クラスメートから傷つけられる。
家にいれば、母親から傷つけられる。
「やめて」と言えば、嬉しそうに傷つけてくる。
痛みに泣けば、うるさいと言って傷つけてくる。
逃げ場がないことに気づけば、もう手遅れみたいだ。
せめて、居場所がほしい
---
学校にいれば、同じ年の子からの圧力に潰されそうになる。
でも家にいれば、好きなものがたくさんあってずっと家にいたくなる。
でもそうしたら、わたしと一緒に頑張ってる人が可哀想になる。
わたしだって、自分の思いでやりたいことじゃないよこんなこと…!
それでも傷つけなきゃいけないんです。
ほんとうに、ごめんね
---
学校にいれば、同じ年の人から圧をかけられて逆らえない。
でも家にいれば、好きなことに没頭できるからもう家から出たくなくなる。
でもそうすれば、僕と一緒に頑張ってくれる子が酷い目に遭ってしまう。分かり切っている。
こんなこと、書きたくないさ。人のことを傷つける手順なんて…!
それでもやらなければいけない。
すまない、許してくれ
---
学校にいれば、たくさんの子のたくさんの顔が見れる!
家にいれば、家族は皆許してくれる!
あたし、すっごく楽しいよ!皆といると心がわくわくどくどくしてくるの!
悪いことってなんのこと?ここはすっごい楽しいところだよ!
みんなで1つのおもちゃで遊ぶの!
君もやろうよ、同じ目に遭わないように、こっちに従おうよ。
すっごく、楽しいよ!
すごい短いプロローグでしたが見てくださってありがとうございました!
この小説を書こう!と思ったのは、MARETUさんというボカロPさんの「ゴキブリの味」という曲を聴いたからなんですよね…!
なのでところどころゴキブリの味要素が含まれたり、含まれなかったり。
ただゴキブリの味の曲パロじゃないので、ご了承お願いします。
楽しい”ショー”が見られると思うので、最後まで見ていってください
(最終回まで書き切れるかわからないけど)
小説初心者のうお!です
Q2:感情が
ワンダショのいじめネタです!苦手な方は自衛よろしくお願いします。
誤字脱字はお見逃しください(土下座)
小学4年生 同クラです。
天馬司
いじめられっ子。母親から虐待を受けている。まあ、居場所がないのである。
それでもやっぱり死ぬのは怖くて自殺はしない。
草薙寧々
いじめっ子?類の幼なじみ。ショー、ミュージカル、歌、ゲームが大好き。
天馬司をいじめている。演技は得意じゃないが頑張っている。バレないように。
だってバレたらわたしが…
神代類
いじめっ子?寧々の幼なじみ。ショー、演出、機械いじりが大好き。
天馬司をいじめるための作戦書を書く人。演技は得意だが、人を傷つけるような演技は好きじゃない。
しかしやらなければ次は僕が…
鳳えむ
いじめっ子。鳳家の娘。人「で」遊ぶのが好きな子。
???をいじめている。笑顔が素敵だね…
---
朝、目が覚めた。
朝日が差し込んで来て、今日が来たのを痛いほど感じた。
昨日自分で買っておいたパンを食べる。隠していたから、奪われなかった。
今日は朝ごはんがあるのでまだマシな日だ。
制服に腕を通して学校に行く。重い足取りを隠したくって、行きたくない学校に走って行ってしまった。
「うっ」
上履きを履いたときに痛みが走った。
これは画鋲…?白いはずの上履きの中が金色のトゲトゲでキラキラ光っていた。刃物みたい。
こんなの、普通の人だったらすぐ気づくような「いたずら」だろう。
オレはバカだから、こんなのも気付けなかった。
いつも後ろに母親がいるみたいな気がする。
「あんたはバカだから」と脳内で囁かれる。それを自分自身が自分に言いつけてる。
はあ…。朝早くに来たって、これか。
階段を登って教室の前まで来た。
教室に入るのが憂鬱で、扉を開けるのが怖くて、足と手が震えて冷や汗が頬を伝う。
開けなければいけない、だって開けなかったらあいつらが来る。
――開けたって来ることは変わらないのだが。
ガラッ
扉はいつもと同じ音を立てた。眼の前に女子が居た。
少し長めの髪はふわふわしていて、鮮度の低い緑のような髪をしている。灰色っぽいと言ってもいいかもしれない。
その女子の目は暗い紫に濁っていた。生きている感じのしない顔色に目の色だ。
何度も見たこの顔、この人。嫌いと思ったことは――
眼の前が真っ白になって、思わず咳き込んでしまった。
もくもくと飛び散っているのはチョークの粉。黒板消しを叩いたり、粉の溜まった鉄の箱を投げつけたりされた。痛い。
「や、めて、く…れ…!」
苦しくて、つい言ってしまった。
女子は声高らかに笑った。
「あははは!へえ、こんなので苦しくなっちゃうんだ。弱いんだね。わたしは平気だよ」
その笑い声は、どこか偽物のようにも聞こえたけど、そうじゃない気もしてきた。
わからない、怖い。この人からは生きている感じがしない。感情がわからない。
考えていると、後ろから女子に殴られた。
「うっ」
背中から激痛が走る。すごく、強い。
殴られたと思えば次は前から腹部を蹴られ、足を蹴られる。
バランスを崩して倒れたところにはちょうど机の角がある。
頭が思い切り角にぶつかった。
「いたい…ッ!」
こんなこと言えば、余計に相手が傷つけてくるだけなのに。
分かっているのに。
「ああ、もうちょっとでみんなが来る時間だね。はやく回復しなよ。…回復してもしなくても誰もあんたのことなんか気にかけないけどね。良かったね」
冷たい声だった。綺麗な声だった。頭が痛くて血が流れてくる。じんわりと流れてくる。
温かい。気持ち悪い温かさだ。
読んでくださりありがとうございました!!だらだらと長い小説すみませんでした泣
どうでもいいですがユザペをきちんと設定しました。
それとですが、日記を公開いたしました…!先日ファンレターをいただきましたのでその感謝と私のことを少しだけ話しております。よろしくお願いします!
次回も派手に行こう!
Q3:苦しいと思うことが
ワンダショのいじめネタ3話です!!苦手な方はブラウザバック願います。よろしくお願いします。
誤字脱字ありましたらすみません…!
朝、目が覚めた。
締め切ったカーテンを開けるときらきらした朝日が部屋いっぱいに差し込んできた。
「う…まぶし…」
昨日夜遅くまでやっていたゲームの音が脳内再生される。寝ている自分のすぐ横にゲーム機があった。
「寝落ちしてたの…わたし…」
重い体を起こしてリビングに向かう。朝ごはんのいい匂い。今日も頑張ろうかなと思えた。
「お母さん、おはよう」
「おはよう。朝ごはん食べるのよ」
わたしは母の作ってくれた朝ごはんを食べた。
食べ終えて、身支度を整えて、行きたくない学校に走って行った。
走らないとだめなのだ。はやく行かなきゃだめなのだ。
早く学校に行って準備しなきゃ。もう類は学校に行って作戦を考えてる。早くそれを受け取らないと。
階段を走って登って急いで教室の扉を開ける。
「類!!」
「おはよう、寧々」
「ごめん、昨日ついゲームやってて…」
「ふふ、寧々のことだからそんなものだと思っていたよ」
類はすっごく優しそうに微笑んでいた。
「じゃあ寧々、これ」
類のさっきの笑顔はなくなった。申し訳無さそうな顔をしていて、その目は曇っていた。
「うん、ありがと…」
その作戦書は
――いじめの作戦書。
ある生徒をいじめるための作戦書である。
わたし達のいじめは、なんとわたしと類の二人だけの体制で作戦班の類と実行|班《犯》のわたしで別れている。
二人しか居ない上に実行犯はわたしなので、朝早く、ターゲットが来る前に学校に行かなきゃいけないのだ。
ターゲットが来る前に準備を完璧にして、朝から堕とす。
この方法は、あの人がだいぶ気に入っている。わたし達が逃げる道なのだ。
「すまないね、寧々。いつもやらせてしまって…」
「こんなこと考えてる方がSAN値削られて精神不安定になるでしょ。謝らないで」
「寧々は優しいね」
「そんなことないから」
いつも類はわたしに謝る。謝らないでよ。こうでもしないとわたしと類は…。
あまり悪いことは考えないでおこう。今日の朝の作戦書を見てみる。
・上履きに画鋲
・チョークの粉
なるほど、これを使えばいいわけね。
朝の作戦を考えるのは類としても楽らしい。他のクラスメートを巻き込む必要が他より少ないからだ。
よし、じゃあまずは上履きに画鋲を用意してこなくっちゃ。
わたしはランドセルから画鋲の箱を取り出す。わたしのランドセルにはいじめに使える道具が幾分か揃っているのだ。
画鋲を取り出して、昇降口まで降りる。昇降口まで降りたらターゲットの上履きに《《上向き》》に綺麗に画鋲を並べる。気づかれないといいけど…。
でもあのターゲット、いつも朝疲れてる感じで目から生気を感じないからきっと考えるほどの余裕もないだろう。――と、前類は言っていた。
類は観察力と洞察力に優れているのでその言葉を信じてこの計画を実行している。
画鋲上履きを用意できたら次は教室に戻ってチョークの粉があるか確認しなくちゃ。
急いで階段を登って黒板の|粉受《こなうけ》の下についているチョークの粉が溜まってるボックスを確認する。よし、ちゃんとチョークの粉が溜まってる。捨てられてない。
黒板消しの裏も確認する。こっちも大丈夫、掃除されていない。
ああ、わたしのクラスの掃除が雑でたすかるような助からないような。
よし、頭の中に構図は出来上がった。これをターゲットが来たときに実行するだけだ。
幼なじみの目が曇る。わたしの目もきっと曇っている。これから起こることを想像したくない。
これから「起こす」ことを想像したくない。
ああ…聞こえてきてしまった。人の足音。
まっすぐこっちに向かってる。ドアの前で少し止まった。
もうわたしも類も、
――もうお互いがお互いじゃなくならなきゃいけない時になってしまう。
ガラッ
わたしは《《司》》の前に立った。予め持っていた、チョークの粉まみれの鉄の箱を相手の頭に向かって投げる。黒板消しを思い切り叩く。相手に投げつける。
たちまちあたりはチョークの粉まみれで息を吸うと粉が気管に入って咳が出る。
「や、めて、く…れ…!」
相手が言った。
そんなこと言わないで。言ったらわたし、もう、嘘しかつけないから…!
「あははは!へえ、こんなので苦しくなっちゃうんだ。弱いんだね。わたしは平気だよ」
全然平気じゃなかった、苦しかった。つらかった。助けてよ…!
前回より長くなってしまいました!ごめんなさい土下座
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!!!!
テスト終わったので久しぶりの更新です…!
次回もよろしくお願いいたします!
Q4:自分への嫌悪感が
ワンダショいじめネタ4話!!1話からここまで見てくださってる方ありがとうございます!この話から見てくださった方もありがとうございます!!!
苦手な方はブラウザバックお願いします🙏
4話もよろしくお願いします!誤字脱字すみません!
昨日はよく眠れなかった。最近、ぐっすり眠れた記憶がない。
いつも決まって悪夢を見る。僕は悪いことをしている。分かっているのに。やめればいいのに…。
目が覚める。まだ日は完全には昇っていない。まだ東の空が明るくなったくらいだ。
自分で朝ごはんを作り、自分で食べて、自室にこもる。
まっさらな紙を広げて鉛筆を持つ。もうこの時点で憂鬱だ。
まずは、朝の作戦…。これはまだ楽だ。それに、実行班はとても頭がいいので材料さえ書けば自分で動いてくれる。
ごめんね、僕が書かなくなれば実行班――寧々は、こんなことしなくて済むかもしれないのに。
家で作戦書――いじめの計画を作って、学校に向かう。
朝の空気は澄んでいて、寂しくて、自分の方に悪魔が乗っているような気がする。
独りは苦しい。でも、誰かと一緒に悪いことをするのはもっと苦しい。なのに僕はやめれない、度胸がないんだ。
校門をくぐり階段を登り教室のドアを開ける。たったこれだけの作業にどれだけの精神がすり減っただろう。前までは、こうでもなかったのに。
自分の席に座ると作戦書の見直しをする。
朝は画鋲とチョークの粉。
しかし休み時間は周りも巻き込んで僕たちのやってることを「正当」だと思わせないといけない。だから、標的くんの悪いところを言う。
悪いところと言ったって、|彼《標的くん》に悪いところなんて見当たらないから、普段の行動を観察して、気になるところをメモして《《誇張》》して、彼自身も「自分が悪い」と思わせなければならない。
自分は悪くない!という気持ちでいくら悪口を言われたって、反発欲が増えるだけだ。
だからちゃんと相手を観察して洞察する。
何を言われたら嫌なのか、何をされたら嫌なのか、それを観察し、分析する。
だから、休み時間は悪口が多い。僕たちが悪口を言って、彼自身が自分を悪いと思い込み、周りも彼が悪いと思い込む。きっと誰かは彼に手を挙げる。それを狙うのだ。
《《僕たちじゃない誰か》》が手を挙げたとき、僕たちが動く。そうやって、彼を傷つける。
…ああ、そう言えば、彼は親が嫌いなようだね。特に母親。
前に先生が先生自身の母についての話をしているとき、「お母さん」という単語を放ったとき彼は少し顔色が変わった。本当に小さな変化だけどそれだけでも充分な材料だ。
自分を生んで育ててくれた母親になんてこと思っているのかと言えば、いいのか…。
いや、僕は言わない。寧々が言うんだ。いや、僕が寧々に言わせてるのか。
考えれば考えるほど自分が寧々と標的くんをいじめている気がしてきた。いや、いじめている。きっと僕は二人をいじめている。
誰にも許されないな…。
僕が死んだら、きっと地獄より深く黒く赤いところに葬られるのだろう。もう神様は助けてくれないから――
ガララ…
教室の扉が開いてびっくりしてしまった。あれ、もうこんな時間か…。
「類!!」
きれいな声だ。自分の名前を呼んでくれる人がいる、これだけで自分は救われているんだろうな…。
「おはよう、寧々」
今日はいつもより少し遅かったねと言おうと思ったけど、寧々の顔を見れば「夜更かししてゲームしてた!」というのが溢れていた。つい笑いそうになってしまった。
「ごめん、昨日ついゲームやってて…」
寧々は申し訳無さそうに言っていたが、そんな顔しなくていいんだ。自分の好きなことが出来るなんてとても素敵なことだから。それに――
「ふふ、寧々のことだからそんなものだと思っていたよ」
やっぱり、笑ってしまった。ごめんね、寧々!
でもこんなことしてる時間もない。いつ標的くんが来るかわからないのだ。この作戦書を早く渡さなきゃ…。
「じゃあ寧々、これ」
僕は作戦書を渡した。寧々の顔からは最初の申し訳無さも笑顔も、感情すらもないみたいな顔をしていた。
こんなことを、自分が実行せず人にやらせるなんてとんでもないいじめだろう。
「すまないね、寧々。いつもやらせてしまって…」
僕がそう言うと寧々は作戦書から目を外してまっすぐ僕の方を向いて言った。
「こんなこと考えてる方がSAN値削られて精神不安定になるでしょ。謝らないで」
謝らないで…か。
「寧々は優しいね」
僕がそう言うと寧々は目をそらして「そんなことないから」と呟いた。
すごく優しいよ、自覚してないくらい君は優しいよ…。
寧々は作戦書を見て「理解した」という目をしてからすぐランドセルから画鋲の入った箱を引っ張り出して昇降口の方に降りていった。
寧々だって、絶対やりたくないだろうこんなこと。申し訳無さといつもやめられない自分への嫌悪感が膨らむ。
こんなことしたって誰も喜んでいないはずだ。――いやあの人は…。
でも、あの人だってきっと何かを抱えている。表情を見ればわかる。
たまに、不安な目をする。誰も信じられないみたいな目をする。
みんな苦しんでいる。僕がこれをやめれば、みんな笑顔になるんじゃないのか。
みんなが笑顔に………。
寧々が教室に戻ってきて黒板のあたりをうろつき、「よし」という顔をする。
寧々の目は曇ってるし、寧々に不安がまとわりついているように見える。
黒くて悲しい不安がうごめいている。
―――聞こえてきてしまった。人の足音。
まっすぐこっちに向かってる。ドアの前で少し止まった足音。
もうタイムリミットが近い。寧々も僕も――
ガラッ
寧々は標的――司くんの前に立っていた。僕の作戦書に書いていたものを使って人を傷つけた。
僕の考えたことで寧々がやりたくもないことをして、司くんは傷つけられたくもないのに傷つけられて、悪口を言われて、朝から堕とされるのだ。僕のせいで。僕のせいで――!
「や、めて、く…れ…!」
司くんは言っていた。本当にやめてほしいのだろう、見ればわかる。
「あははは!へえ、こんなので苦しくなっちゃうんだ。弱いんだね。わたしは平気だよ」
寧々は心底楽しそうに言っていた。――心底苦しそうだった。
誰も助けられずにただ冷たい目で二人を見ている。きっと僕が一番の加害者だ。
僕は二人をいじめている。寧々に汚れ役を背負わせ、司くんは僕の考えたことで傷つけられる。
ごめんなさい、本当に、意気地も度胸も優しさも道徳もなくて、どうやったって人を傷つけることしか出来なくて。
もし神様が居たら、もっと違う形で僕たちを会わせてほしかった。
《《みんなを笑顔にできる人》》として会いたかった。
長くなってしまって申し訳ないです!😭
最後まで読んでいただきありがとうございます!!すごく誤字ってそうで怖いです。
司寧々類でちょっとずつ違うところがあるように書いているはずです…!
2日連続投稿できてよかったです!!!明日も書けるかな…!
いつもファンレターありがとうございます!!日記で返信しております!
Q5:人を信じる心が
ワンダショいじめネタ第5話です。ぶっちゃけここまで続いてることに驚いております…!
初めましての方も今日も来てくださった方もお楽しみいただけると大変嬉しいです!
苦手な方は自衛お願い致します。
第5話よろしくお願いします!誤字脱字ご容赦くださいませ・・・🙏
ちゅんちゅん…
スズメさんの鳴き声が聞こえて起きた。
ピカピカした光があたしの部屋に入ってくる。
「うーん!今日もいい朝だなあ…!おはよう!鳥さん!!」
自分でもびっくりするくらい、自分は元気だった。
リビングに行って用意された朝ごはんを食べて、身支度を整えて学校に行く。
今日もわくわくわんだほ〜い!な学校生活だろうな!
あたしの友達の2人は、すっごく真面目で、いつもあたしと《《遊んでくれる》》。
2人とも楽しそうな笑顔をしてる。――たぶんあれは笑顔だ。あたしはあれが笑顔だって思ってる。
笑顔か…。
なんだか、最近あたしが見ている笑顔は笑顔じゃないような気がする時がある。
笑顔に見えるけど、笑顔じゃないみたいな…!みんなが嘘つきみたいな…。
お母さんも、お父さんも、お姉ちゃんも、お兄ちゃん達も、いつからだったかわかんないけど、みんな笑顔じゃなくなった気がしてきた。
…ううん!こんなこと考えてたってどうにもならないしみんな笑顔かもしれないし!
皆のことを信じれば、みんな笑顔に見えてくる?
あたしが笑顔になることをすれば、周りが笑顔に見えてくる?
みんなの笑顔が消えちゃった…?誰も笑顔にできないの…??
あの子もあの子も友達じゃなくってあたしが操ってるの…???
あたし―――!
---
ピカッ
瞼越しに光が差してくる。
「っ!!」
スズメの泣き声が聞こえる。リビングに降りると食器と食器がぶつかりあう悲鳴が聞こえる。
調理された命が目の前に運ばれてくる。
「いただきます…」
一口食べればお腹がいっぱいになったような気がする。
でもお腹がいっぱいといったって幸せな満腹感でもななんでもなく、ただ真っ暗な海の中にざぶんと入ってしまったような感じだ。
「ごちそうさま…」
「あれ?えむ、まだ残ってるよ?食べないの?」
誰かがなにか言っていた。なんて言っているかが聞こえなかった。誰の声かもわかんない。
でも、お兄ちゃんやお父さんじゃないだろうな…じゃあお姉ちゃんかな…。
何か言われたのに、頭はそれを理解してくれなかった。だから答えられなくて、声の聞こえる方向に笑顔を向けた。きっとそうすれば、相手も笑顔になると思ったから。
身支度を整えて学校に向かう。
学校に行く途中、何人も同じ学校に行く子どもたちを見た。楽しそうに話してる。
あれが笑顔なのかな。だったら、あたしの家族も、あたしの友達も笑顔じゃないじゃん。
1人でいると、ずっとこんなふうに考えてしまう。
誰も信じれない。何もわからない。暗い暗いところを歩いてるみたいな、そんな感じがする。
いつからこうなったんだっけ…。
確か、小学2年生の時からだ。きっかけは覚えてない。毎日泣いてたのは覚えてる。
誰かと一緒に遊んでた。その誰かは誰かわかんないけど、その子達はあたし《《で》》遊んでた。
あたしあれから知ったんだ。――人はおもちゃになるんだって。
そこから、あたしも誰かで遊ぶようになった。すっごく楽しいおもちゃだと思ってた。
ああ…あれからだったっけ…。
お母さんも、お父さんも、お姉ちゃんも、お兄ちゃん達も笑顔じゃなくなっちゃったのは。
あたしの周りが笑顔じゃなくなっちゃったのは。
でも、あたしは楽しいと思ってたよ、きっと…!
だから、今も続けてるんだ。
学校に行けば友達に会える。おもちゃでも遊べる。あたしは笑顔になれる!
すごく胸が苦しい感じがした。だから学校でみんなで遊んで忘れようと思った。
教室に着いたとき、笑い声が聞こえた。
――「あははは!へえ、こんなので苦しくなっちゃうんだ。弱いんだね。わたしは平気だよ」
――「いたい…ッ!」
――「ああ、もうちょっとでみんなが来る時間だね。はやく回復しなよ。…回復してもしなくても誰もあんたのことなんか気にかけないけどね。良かったね」
ああ、あたしの友達達がいる。あたしの言いなりさんがいる。
ガラッ
教室の扉を開けた。教室に3人居た。3人がこっちを向いた。
「おはよ〜!今日もすっごく楽しそうだね!!あたしも混ぜてー!!」
家族は許してくれました。
誰かが泣いてました。
誰かは震えてました。
誰かはうつむいていました。
あたしはたぶん、笑っていました。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
プロローグだけ見たら「お前…!」ってなってた方もいらっしゃるかも分かりませんが、今回の話で少しだけ意識が変わったのでは…?!と思っております。
もしかしたら一番重症なのはこの子なのかもしれません。
今回も最後まで見ていただきありがとうございました!連続投稿できました!!!よっしゃ!!!
明日に次回が投稿できるかわからないですが、よろしくお願いします…!