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目次
Z-S.D.R [無情]
・容姿
・生態
・実験,結果,考察(後日公開)
・ブログ:eudychium
・注意(*が表示されている内容について)
[容姿]
白く骨が浮いた手足の長いヒューマノイドであり良くも悪くも言えば絵のような笑顔(この表情が変化することは稀)の状態。また、唇が存在しないらしく常に鋭い無数の歯が剥き出しになっており、最低でも3匹の眼状紋が確認される色のない蝶が周りを自由に羽ばたいている。
物理的に黒い十字架*1に張り付けにされており、本体がこの体制から変化した事例は現時点で確認されていない。
また、理由は後に記述するが本体に色素は確認されない。強いて言うならば黒、白、灰色のみの色素が確認できる。
---
[生態]
大人しく人間に対してとても友好的*2で本体の意思で危害を加えるのはとても稀である。
しかしながら特徴の1つとして半径最低15m以内の生物、ものの色素を奪うという性質があり、30分未満の内に抜け出せば色素も元通りになり30分以上留まると精神的苦痛を負い始めさらに1時間が経過すると抜け出した後でも色素が戻ることはなくなってしまう。
この性質が本体のものかそれとも黒い十字架によるものかは判明していない。
その為観察,検査時の際30分以上経過すると懸念される場合は必ず交代要員を用意するよう指示している。
食性は特になく生理的欲求もないことから管理が比較的易しい。
しかしながら本体は人間と同等に扱われたいらしく道徳心を持っての接触を特別に許している個体の1つである。
蝶についてはたまにこちらに近づいて頭などにとまる以外の行動は確認されず危害を加えてこない。
---
*実験1 面識対象*
・対象 人間
結果:特に危害を加えず、被験者との会話を楽しんでいた。(ここで本体が生物との会話が可能だと判明)
・対象 生物(類似生物を除く)
結果:特に危害を加えず、回収係がやってくるのを静かに待っていた。
・対象 類似生物
[跋扈] 結果:敵対的である[跋扈]の警戒心がまるで最初からないかのように[跋扈]は7日間攻撃的でなくなった。また、定期的に[無情]の元へ通うようになった。
[更新中]
考察:以上のことから生き物に対して友好的であり、さらに興奮作用を抑える作用があると考えられる。
*実験2 特性確認*
・対象 人間
結果:被験者を30分以上範囲内に留めた時点で被験者は頭痛と吐き気を訴え始めた。その為一旦範囲内から離脱させると、色素は元に戻った。しかしながら90分以上留めると色素は完全に元に戻らなくなってしまった。このような結果は人間以外の生物でも同じ結果であったが、類似生物や仲の良い被験者とでは発症されなかった。
考察:以上のことから、特性は類似生物とその他個々を識別し発動できると考えられる。
[後日公開]
---
[|eudychium《ユーディキウム》]
日常に彩りをもたらしているものはなんだろうか。動き、匂い、視界、感情…大部分がこういった感覚器官で感じ取れるものだろう。
彼女の半径15m以内に入ると、どの生物も穏やかになる。それは何故だろうか。色彩が失われる。何故だろうか。僕はこう考えている。
彼女の半径15m以内に入った時、何も感じなくなった。ただ機能するのは視覚と聴覚だけで、その視界に入るものは何もかも色彩を、彩りを失っている。そして聴覚といっても、その場にに合わないどこかの森林の自然音が聞こえるだけで、範囲外で誰かが物を叩く音を立てても、それが耳に入らないんだ。
そして、何時間も入っていると何だかあまり物事を考えられなくなる。そして誰かが耳元で囁くんだ。「無理するな」と。
─協力者 A(仮名)
面識対象実験の際、被験者の女が彼女を気味悪がり、「この世からいなくなれ、化け物」と発言した。その後、被験者含むその実験の関係者が犠牲となってしまった。また、彼女は「謝って済むことではない。だが胸が痛むから懺悔させてくれ」と供述。以後一週間の期間収容室へいかなるものの立ち入りを禁止。[跋扈]にも事情を説明すると、しぶしぶ了承してくれた。
彼女を必要としてください。それだけが、彼女の生き甲斐であり、彼女を友好的に保つ唯一の手段です。
---
[注意]
*1 黒い十字架は本体の一部かそれとも共に出現するオブジェクトなのかは不明。本体がこの黒い十字架から離れて自由行動を引き起こす可能性があるとして現在も24時間交代制で観測,監視を続けている。
*2 実験の結果からの参考である。必ずしも正しいとは限らない。
F-A.N [跋扈]
・容姿
・生態
・実験,結果,考察(後日公開)
・[更新中]
・注意
[容姿]
人間と同一の姿をしており性別は男性と見られる。アラビアの王族衣装のような衣と純金製と思われる装飾品を纏い、肩程の長さの山吹色の髪をもっている。
目は基本的に松葉色を有しているが、条件*1を満たすと朱色に変化する。
以上の風格からよく《《不死鳥》》を連想させ、結界からの離脱時に不死鳥を見たとの報告が相次ぐ。
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[生態]
慣れていない者に対してはとても敵対的で殺めを厭わない。しかしながら感情がある*2と思われ、慣れている者に対しては愛想笑いを見せる等の行動が見られる。
本体が自主的に結界を展開し、その中心部に存在するいわゆる王座と酷似したオブジェクトに退屈そうに頬杖をつきながらに座っている状態が主である。
結界内は常に夜間の砂漠のような風景であり中心部以外にこれといったオブジェクトなどは現時点で確認されていない。
一週間毎に結界を折り畳み別の地域へ移動することから常に観測することはとても難しい。加えて本体も外の環境に興味を持っているらしくいつこの結界から離脱してもおかしくない状況。また、生理的欲求は性的なものを除いて人間並か、それ以上の場合があり長期的に満たされないと機嫌を損ねて破壊衝動を起こす等、とても管理が難しい種である。
再生能力がとても高く*1さらに科学的に解明不能な超自然的な能力、いわゆる《《炎を扱う》》ようなことが可能であるため常に警戒しなくてはならない。
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*実験1 面識対象*
・対象 人間
結果:今までに面識があるかつ慣れているか慣れていないかで対応が違った。前者の場合、特に何もせず興味を示さなかったが、後者の場合、常に警戒の姿勢をし、少しでも不信な動きの真似をしたところ直ちに炙り殺していた。
・対象 生物(類似生物を除く)
結果:基本的に鳴き声を出さない生物に対しては何もしなかったが、あまりにも騒ぎたてる生物は炙り殺していた。
・対象 類似生物
[無情] 結果:初対面にも関わらず警戒心を抱かず逆に本体に直接触れる等かなり興味を示していた。また、その後7日間攻撃的でなくなり定期的に[無情]の元へ通うようになった。執筆による本人の感想であるが、いわゆる『楽になる』とのこと。
[更新中]
考察:以上のことから非常に変化に対して敏感であり、警戒心が高いが打ち解ければ危害はないことが伺える。
*実験2 特性確認*
実験1を通し、主に瞳の色が変化した事例を纏めた。
・瞳の色が変化した直後、対象を炙り殺した。
・瞳の色が変化している最中、対象をかなり警戒し、睨み付けていた。
考察:以上のことから、能力を使う際や対象を警戒し攻撃態勢に入っている間瞳の色が変化すると考えられる。
[後日公開]
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[更新中]
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[注意]
*1 実験2を参照
*2 あくまでも実験を参考にした考察である。
V-L.B [忿懣]
・容姿
・生態
・実験,結界,考察
・[更新中]
・注意
[容姿]
人間に近いが、着用している衣服が傷んでおり体液*1が染み付いている。濃い灰色の傷んだローブで顔の殆どを隠しているため、どのような様子なのかは不明。しかしながら証言者*2によるとフードの下は耳元まで口が裂け肉が一部剥き出しになり痛々しく、鋭い牙を持ったまるでクリーチャーのような様子が確認されたとのこと。暗いフード内では目が光を反射していることがよくある。しかしながら目線は予想できないことが多い。
また、腕にあたると思われる部分は2つに裂け触手となっている。
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[生態]
基本的に寡黙であり、殆どの生物、ものに関して興味を示さない*3。しかしながら必要であれば会話等をすることがある。
結界を持たない上に収容した直後脱走をしてしまうため管理、観察がとても難しい。
しかしながら発見することは比較的容易でありその理由としては本体の特性にある。
本体の特性として本体を中心として弱い雨が断続的かつ広範囲に降らすといういわゆる《《空間全体》》に作用するものがあり、遠目からでも発見しやすい。
しかしこれまで脱走した件数に対し捕獲した事例が殆どない理由として、本体が人の気配を察知しやすい、そもそもの逃走地点がとても高い山等の地形条件が関わっている。
生理的欲求は殆どないが食性は肉食*3であると予想される。何も与えなくとも特に何も起こらないことから収容さえできればとても管理は容易だろうと考えられている。
唾液からは未知の細菌が検出されたりと観察がとても厳しい分判明されていることもとても少ない為今後も追跡調査に力を入れる必要がある。
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*実験1 面識対象*
・対象 人間、生物(類似生物を除く)
結果:一切興味関心を示さず目もくれずに散策を続けていた。被験者はその場に取り残された為回収した。また、類似生物を除く他の生物も全く同じ傾向を示した。
・対象 類似生物
[無情] 結果:珍しく視界に入った時点で[無情]から半径15mより外側の地点で3分間周りを散策しながら観察した後、半径15m内に入り[無情]と直接のコミュニケーションをとった。(ここで始めて会話が可能と判明。しかし声に出すのではなく自身の周りに文字を浮かばせて等の間接的な会話であった。)
[跋扈] 結果:目が互いに合った瞬間いわゆる《《口喧嘩》》を始めた。しかし周りに甚大な被害を出したり等はしなく、平和的な喧嘩であった。本人によると喧嘩だそうが、本当なのかは懸念点である様子であった。
[更新中]
考察:殆どのものに対し興味関心をもたずとも、ある程度のコミュニケーションはできると考えられる。
*実験2 特性確認*
・[忿懣]に対し危害を加える。
結果:物理的な危害を与えた結果、実行役は[忿懣]に捕食されてしまった。
・[忿懣]から検出された未知の細菌を投与する。
結果:対象を人間以外の類似生物を除く生物として投与した後、1時間後に全身性痙攣を伴い、数十秒後に口が裂け鋭い牙を生やし変異した。また、人間を積極的に襲うようになった為即座に焼却処分された。
考察:何もしなければ危険ではないが、検出される細菌の症例により、近付いて接触等の観察をする際は《《傷口がないかなどを充分に注意した上で行うこと。》》また、この細菌は万一の《《世界の破滅》》に繋がる可能性があるため許可なしの実験は《《一切禁止》》とする。
[後日公開]
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[注意]
*1 この体液が人間のものか他の生物のものかは不明であるが成分解析により少なくとも生物のものであると断定された。しかし匂いがなく、理由は不明である。
*2 主に実験1の被験者にのるもの。パニックに陥っている者が大部分を占めているので信憑性は低い。
*3 実験による考察である。希に異なる行動を確認することもあった。
ふれあい
[無情]は希に来る十字架からの解放の日、普段は動かせない体を充分にほぐしながら観察者に許可を貰い外出をする。
無論、定期的に特性が及ぶ範囲内を離脱しながらになるが、自分が暴走したらの時を考え、彼が慣れている者に監視を任せながら。
その者に今にも折れそうな足腰を見られながら歩行の手伝いをしようかと聞かれるが、気遣いありがとう、でも自分の足で歩きたいと返しをし、自分の足で彼の元へ向かう。
彼は普段自分から[無情]の元へ通うのだからさぞかし喜ぶだろう。
彼は見た目に反して心がこもっていなくとも褒められたりおだてられ、承認されるのがとても好きなのだ。
[跋扈]と[無情]は面識対象実験以来、とても仲が良く、最低でも1ヶ月に1度は面会する程だ。たとえ[跋扈]がどんなに遠いところに結界を展開しようとも、1ヶ月が過ぎれば飛んでやってくると誰もが思っているくらいだ。
[無情]は縛られいつも[跋扈]から彼女の元へやってくる。だからこそとんでもないことになるのではと、この者は予想していた。
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そうして結界内に入っていき、中心部に近づく。見えるのはいつも通り退屈そうに頬杖をつき玉座に腰かける[跋扈]。
しかしながら彼女が彼の視界に入れば退屈そうな表情は輝かきを帯び、頬杖をやめ、少し駆け足で階段を降りてくるのが[跋扈]だ。
そうして[無情]が「hello」と挨拶を言い終わらない内に[跋扈]は[無情]の長く鋭い手を握り、あまり変化しない彼の表情でもわかるくらいの「よく来てくれた」というオーラ。
もうコイツら番になっちゃえよとか思ったこの者は少し寒気を帯びた。そう、勝手に決めつけてはいけない。[無情]を気に入っている類似生物は[跋扈]を含めて3体もいることを忘れてはならない。
そう考えている内に[跋扈]がオロオロしているのに気がついたその者は、準備しておいた筆記具とノートに紙を取り出し[跋扈]に渡す。[跋扈]はこの者のこういった気遣いできるところが非常に気に入っていた。ハンドサインでありがとうをその者に伝えた後、[跋扈]は何やら書き始めて[無情]に見せた。
--- |صباح الخير《おはよう》 ---
--- 「good morning my friend.」 ---
そうして今日も彼らのたわいもない談笑が始まるのだった。
---
Z「私らやっぱ異世界でも仲良しなんだな」
F「とーぜんだろ!?フィン様とゾーイはなんたって結婚してんだぜ!?」
Z「…ネット上で大声であんまり言わないでくれ」
F「なんで???」
H-L.W [捏造]
・容姿
・生態
・実験,結果,考察
・[更新中]
・注意
[容姿]
人間に限りなく近いが目にあたる部分がいわゆる《《カートゥーン調》》になっていたりと少々人間との違いが生じている。
黒を基調としたソルジャー*1の衣服を身につけてい、口元を覆う少し傷んだマフラーに少しながら防護服も身に付けていることから防御力は高いと見られる。
また、稀に本体が全体的にピンクと黒のテクスチャバグのような見た目になっていることがある。
---
[生態]
こちらから話しかけない限り本体からコミュニケーションをしようとすることは稀である。しかしながら独り言が多くそこからわかる情報も多く貴重な情報源とされている。本体にとって『愛する人』がいることもここから明らかになり、そこから感情があると予想される。
本体は結界を持っているが展開せず周囲の森や林に潜むことが多い。また、収容しようとすると誰彼構わず攻撃するのでむやみに捕獲しようとしないよう注意喚起をしている。
その為収容ができず[跋扈]や[忿懣]同様、観察や管理が難しく不明点が多い。
結界内は常に糸雨降った森であり、中心部から遠ざかる程降る雨は強く、霧が濃くなる。また、中心部は不自然に木が殆どなく、代わりに一つの切り株がある。
本体が結界を展開するのは《《安全に休みたいとき》》、《《オカリナ*2を吹くとき》》と考えられている。
また、結界内に入らなくともオカリナを吹くことはあるが必ず森の中で吹き結界内のときより少しながら乱雑であることが確認される。
このオカリナは他の物体に変化することも可能だと発覚し、攻撃の際に剣等に変形しているところが確認された。
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*実験1 面識対象*
・対象 人間
結果:特に何も反応を示さなかったが話しかけられた際は快く返事をし談笑していた。また、[捏造]がオカリナを吹いていた際は拍子をとるように指示していた。
・対象 生物(類似生物を除く)
結果:回収されるまで観察をし、その後『何か思い付いたんだよね』と供述。また、実験後の数日間はオカリナの演奏の風潮に変化が見られた。
・対象 類似生物
[無情] 結果:[無情]の半径15m以内には入りたがらなかったが実験後『愛する人』に関しての独り言が多くなった。また、『できれば[無情]にあまり関わりたくないんだ』と供述していた。
[跋扈] 結果:目と目での軽い挨拶後オカリナの演奏についての言論をしていた。また、実験後[捏造]のオカリナの演奏の風潮に大きな変化が見られた。
[忿懣] 結果:互いに見つめ合うのみであった。
[輪廻] 結果:[捏造]がオカリナを吹いた際[輪廻]はリズムにのるように玩具を繰り返し生成していた。理由は不明。
[更新中]
考察:以上のことから友好的で様々な影響によりオカリナの演奏の風潮を変える等の創作意欲があると考えられた。
*実験2 特性確認*
・[捏造]を捕獲しようとする。
結果:[捏造]は即座に持っていたオカリナを剣へと変形させ『僕は旅をしているんだ。邪魔しないでくれ』と供述。それでも捕獲しようとした際被験者は薙ぎ倒された。
考察:《《旅》》という言葉から[捏造]には何かしらの目的地があると予想され、これからも観測が必須であると改めて思われた。また、[捏造]をむやみに捕獲しないことを注意喚起すると決定した。
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[注意]
*1 本体による主張である。
*2 何故オカリナ吹くのか、何故オカリナなのかは不明。本体にとっての『愛する人』に関係すると考えられる。
Ameri.zipさんのも読んでね。共同制作だから。
ファンレター本当にありがとう嬉しくて前頭葉痛くなった。
C-M [輪廻]
・容姿
・生態
・実験,結果,考察
・[■■■]
・注意
[容姿]
生物よりもオブジェクトに近い容姿であるが《《生きている》》ことは断定できる。
強い光を放つ核*1を中心として他の8つの部位が核を囲うように構成されている。
内側から核、金属製の歯車の断片、骨、保護部、望遠鏡3本、プラスチック製の黒いスタンションポールで構成されている。
歯車…金属製物質として仮定するに金属光沢が見られる。また、部分的ではあるが歯すじが見られるため歯車と仮名を付けた。
骨…特徴から脊髄と仮定。人間のものに近い。
保護部…歯車と骨の部位に覆い被さるように浮遊、回転していることから保護部と仮定。
望遠鏡3本…生態,実験を参照
スタンションポール…理由は不明。[生態]を参照
核は視認する限り液体質と予想される。また、どのような物質で、どのように発光しているのかは不明である。
また、本体は核以外の8つの部位の位置構成の変更が可能である。
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[生態]
8つの部位は1日をかけて一回転する。このサイクルはほぼ毎日繰り返されこれといった変化はとても稀である。発見されるとしてもとても地味なケース*2が殆どである。
核の発光の度合いは本体の精神的負荷によって変わり*3、最大で5秒視覚に入った時点で失明してしまう輝度を発する。また、最低でも一般的にかなり明るいと認識する輝度を発することが確認される。
構成される8つの部位の中でも特異的なものが3本の望遠鏡とスタンションポールである。
3本の望遠鏡は本体の視覚*3に値すると考えられる。
浮遊による移動等はするものの観察担当者の視界から外れない程度なのでとても観察しやすい。
スタンションポールは人間が掴んでも特に本体は気にしていない様子である。また、親しい対象に対してはそのまま浮遊して自由にさせる等の行動が見られるが、一度危害を加えた対象が掴まった場合、特に何もしないがとても強い精神的負荷を負っている様子がみられる。
また、コミュニケーション能力はある程度持っていると考えられ、自身から感情の伝達は行わないが相手が話している際はその場に留まる等の行動が見られる。
また、半径5m以内の《《もの》》は浮遊させることができ、核から簡単な形の玩具的な物質を生成することもできる。そのことから塗装された三角形のいわゆる《《積み木》》やジェンガ等を生成し浮遊させ遊んでいる様子が見られた。
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*実験1 面識対象*
・対象 人間
結果:特に反応を示さなかったが、構成している望遠鏡3本を対象の近くに浮遊させていた。また、対象が幼児の場合、玩具を生成し遊ばせていた。(ここで望遠鏡3つが本体の視覚であると仮定)
・対象 生物(類似生物を除く)
結果:人間と同一であった。しかし、望遠鏡による観察が人間よりも積極的な姿勢であった。
・対象 類似生物
[無情] 結果:[無情]の半径15m以内に入った途端色彩を持たない[輪廻]の黒い部分が鮮やかに色採られた。
[跋扈] 結果:特に何も反応を示さなかったが[跋扈]はとても関心があったらしく数十分間観察をしていた。その後[輪廻]が玩具を生成し共に遊んでいた。
[忿懣] 結果:普段何にも興味関心を示さない[忿懣]が自ら[輪廻]に近づきそのまま寄り添っていた。また、[跋扈]同様に数分後玩具を生成し共に遊んでいた。
[更新中]
考察:以上のことから他生物に対し興味関心を持っており類似生物から見てもかなり興味をそそられる外見であることが考えられる。また、危険でないと判断すると玩具を生成し遊ぶようになるとわかった。
*実験2 特性確認*
・[輪廻]に対し危害を加える。
結果:危害を加えるようとしたところ瞬時に変形し1本の望遠鏡で対象を静かに観察していた。その後また危害を加えようとしたところ被験者は核からの光により失明してしまった。
---
--- [■■■] ---
日常は一人一人によって印象が変わってくるものの1つ。小さい頃から虐待を受けている子供なら明日は来てほしくないだろうし、明日誕生日がくる子供はきっと誕生日プレゼントが欲しくて明日が待ち遠しいだろう。
私もそんな日常が《《恋しい》》。
あの日、私は自分の間違いによって父を亡くしてしまった。日常が壊れた瞬間だった。
多くの人が共通の犯人の被害にあった。身内を化け物にされては殺され、その繰り返しだ。私には何故恨みなき人をも巻き込むのかよくわからない。
私はその日決心した。愛しい日常が壊れるくらいならば作業だろうが面白くなかろうがどうでもいい。《《繰り返す》》のだ。《《秩序》》だ。無論日常に手を加える者は容赦しない。
[規制済み]期間、[輪廻]が全く回転しなくなってしまった。また、その期間は[忿懣]から抽出された細菌の実験最中であった故、なんらかの関係性があると考えられる。
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[注意]
*1 核は仮名であり本体の核に値する部位なのかは未だに不明である。
*2 例:小さな呼吸音のような音が発されたり本体の色彩がわからない程度に鮮やかになったり等。
*3 あくまで実験による考察である。
めんどくさくなっちゃった
E-I.L.B [頽廃]
・容姿
・生態
・実験,結果,考察
・事件
・注意
[容姿]
オブジェクトのようであるが、寄生する*1ことが確認されており生き物であると断定できる。
本体は通常地面や岩に突き刺さった状態であり、動くことは稀。
全体的に西洋の刀剣のようなフォルムであるが、剣身が緑に光っており明らかに通常の刀剣とは違うことがわかる。剣身は暗闇でも辺りを照らす程の輝度がある。
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[生態]
《《通常》》地面や岩に突き刺さっているが、観測中、頻繁に浮遊*2し他の地域へ移動しようと試みるところから本体には意志があると考えられる。
また、寄生の条件は本体を刀剣として見た時の柄に値する部分に触れることである。また、《《人型の生物であれば種を問わず寄生》》するので貴重な類似生物等に無闇に接触させないよう注意が必要である。
寄生された宿主は寄生される前とは全く違う人格を宿し、その人格は全て同じであることから[頽廃]本体の人格であると仮定できる。
寄生した状態だと生理的欲求が芽生えるらしく、時に脱走しては食用の生き物狩り自ら食事しているところが伺える(この生態が災難を導いた。詳しくは[事件]を参照。)
また、寄生した後本体は刀剣から姿を変えることがあり、刀剣そのままの時もあれば槍や銃等、様々な姿に変化した。
寄生された宿主は人格を変えるが、どの場合も比較的友好的であり観測者等に何故か戦術を教える等のコミュニケーションを図ることが確認された。また、宿主は寄生されると本体の剣身のような明るい緑の目を宿すようになる。通常の個体と見分けるには先ず目を観察するように。
現在寄生されている宿主は米国西部のいわゆる《《カーボーイ》》のような姿をしており、本体は鞭のような姿、猟銃のような姿にそれぞれ変化しているところを確認された。また、比較的こちらに対して友好的な状態である。
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*実験1 面識対象*
*全て[頽廃]が寄生した状態の結果である。
・対象 人間
結果:[頽廃]自身から直接話を持ち掛け、その際「知りたい国はあるか」と質問し、答えられた国についての文化を延々と談笑していた。
・対象 生物[類似生物を除く]
結果:特になにも反応を示さなかったが、雁等の鳥類であった場合、本体は銃に変形し射殺した後調理し補食していた。
・対象 類似生物
[無情] 結果:[無情]の半径15m以内に入って1分後、寄生が解けたが、宿主は助からなかった。
[跋扈] 結果:30秒間の睨み合い後、警戒が解けたのか一礼し一方的な話後、結界から出ていった。
[忿懣] 結界:[跋扈]と同じような結果となったが、[忿懣]の場合は会話が長続きした。また、本体による供述だが「また話をしたい」とのこと。
[輪廻] 結果:本体が剣心の部分を消すと[輪廻]のストレスが現象したのか、輝度が柔らかくなった。その後玩具が出され[頽廃]は少し驚いたが、短いながらも遊んでいた。
[捏造] 結果:オカリナ関連の話題について強く呼応し、熱く語り合っていた。また、その後[捏造]は「楽しかったんだよね!!!」と供述。
*実験2 特性確認*
[事件]により実験する以前に失踪。今後も捜索に力を入れなければならない。
---
[E-C.B失踪事件]
[規制済み]年[規制済み]月[規制済み]日、[頽廃]が食欲を満たすために狩りへと収容室から出ていった24時間経っても収容室へ戻らないことから収容違反として直ちに捜索を開始した。
しかしかながら既に消息を絶っており、周辺を捜索するも時間の無駄とし、監視カメラ等で現在も証拠追跡に力を注いでいる。
現在考えられるものとしては、[頽廃]は何者かによって既に別次元へと連れ去られている等と、かなり信憑性が低いものばかりである。
しかしながらそれだけ本体の足で歩いていったと思われる筋が見つからないのも事実である。
また、この事件の際[頽廃]は寄生中であった故に捜索が普通簡単であるハズなのも、そのような考えが浮かんだ要因の1つである。
現在も最重要任務の1つとして捜索を続けている。
---
[注意]
*1 [生態],[実験]を参照
*2 主に夜間帯や気象の荒い日である。人の目を気にしていると考えられる。
M-14.G [■■■]
・容姿
・生態
・経過観察
・文章─■■■■より
・[更新中]
・注意事項
[容姿]
ヤマビルに近い形状であるが全身が黒い。黒といってもベンタブラック程ではないがかなり黒く、反射率がとても低いことが伺える。
目や口等の五感の器官は肉眼では確認されないが、針*1のみは注意して観察することで発見できる。
---
[生態]
最新の収容物である為詳細なことはまだ不詳である。
・生息地域は砂漠の原油池*2
・人や動物に対して中立であるものの、"寄生"する
・人に寄生した場合のみ本来の危険性を発揮する
・寄生された母体の精神状態によってはより凶悪性を増す
・母体のみ[■■■]と会話をすることができる
現在は上記のような情報のみがわかっている。
"寄生"という特性が故慎重に扱わなければならなく、[■■■]の調査が滞っている状態にある。
---
[経過観察]
[文章]に載っていた情報を元にした
寄生直後:特に変化なし
数時間後:微熱が出る。怠さを感じる。
数日後:
1~3…筋肉痛が出始め、微熱から風邪程度の体温になる。
4~7…血が黒くなる。異常な食欲が出始める。
8~9…皮膚が徐々にペストのように黒く染まり、母体ものとは思えない組織が現れる
10…傷の治りが異常に早くなる(致死的なもの含む)
11…皮膚に目と口が現れ始める。自分を殺すように頼む又は[■■■]との対話を試みる又は自殺を検討
12…残り1日で完全に寄生完了。殺す又は自殺は今日限り。
13…死亡。
---
─デカデカとした中々に読みやすい文字で書かれた文章だ。…遺言にも見える。
…本当に見ようか?
---
めい名:クロゴマヒルモドキ
これはワイのオトモダチの■■くんが付けてくれた。ちょっと好感度下がったみたい。いやぁ選たくし間違えた。
バカみたいだよね???ワイもなんでか知らんけど、なんか原油池に入らなきゃいけない気がしたもんでさ?んで入ってこの様よ。え~…でも本当に引き寄せられたんだって。ほれ、新しゅの生物いそ~ってさ。…いやいたけど!!!
うーむなんかDNAが黒くそめられていってるって感じ?
…かくことが、ない。いや、かかなきゃだめや。ワイはこれでダーウィンメダルとるんや。…生物学者でもねぇけど。
うーむ、常にび熱とだるいしごはんたべたいって感じ。だるいのはもうクロちゃんに寄生されてからだしび熱とごはんンは…きのうくァ~?あとなんか常に視線かんじるっていうのかね。
うーむ気にしすぎの精神や。それはいつものことや。そしてごはんたべたいもいつものことや。
どうも。…多分もう人間じゃない。
寄生されてから4~7日にかけてじょじょに血黒くなっていつもどおり以上の食欲出てる。
さっき■■■■■の前でコンクリ食べちゃったよ。好きピの前でバカみてぇなことすんの恥ずいわ。…いやいつものことだけど。
あとなんだろこのペストみたいなの。…テイストすこ!!!
10日後です。さっき■■■■■らと逃げてたらさ、なんか腹減ってて、気が付いたら、喰ってた。あの変なのを。ほんとは喰われかけて腕ないはずだけど、ある。
クロちゃんが地面からでっかい口だして全部喰ってた。皆スンてなってた。
どうも、先程■■■■■にワイを殺してって頼みました。好きだよ■■■■■:>
クロゴマヒルモドキは我々の感じた視線の数だけ目を生やす。付いた嘘の数だけ歯を生やす。感じた欲の数だけ食欲を増して、喰らった数だけ力を付ける。
この生物の被害者はどうか私■■■■のみに留めて欲しい。どうか儲かるからっていう理由で売らないで欲しい。
確かにクロちゃんは外の世界を楽しむ為に人間に成りたいだけなんだ。でもそれはあまりにも純粋で私にとっては残酷過ぎた。
もしも被害者ができてしまったのならば、とにかく頭を、脳を必ず潰してください。クロちゃんは脳を治せないし、神経の根本なので。
good bye planet:> ノシ
─■■■■
---
[注意事項]
*1 "寄生"の行程を経る為の器官の1つと思われる
*2 共に発見された[文章]に記載されていた情報が故このような表示をした。実際に測定したところ池では原油の成分をかなり高い濃度で確認された