これは、子供が大人への”下剋上”を果たす物語＿＿ prologue 「先生って生徒を分かってくれるんじゃないの？」 「生徒のことひとつもわかってくれない先生なんて大嫌い」 大人は子供の気持ちなんて分かってくれない。 理解する気もないしさ。 ほら、今日も明日も”わかってるふり”。 とっくに気付いてるよ。みんな。 理解されない醜い心に。 大人って、 そんなもんなんだ。 --- profile 宇賀崎　迷空‐うがさきめいあ‐ ・大人が嫌い ・下剋上を果たしたい ・毒舌で人の目を気にしない 能登　鈴葉‐のとすずは‐ ・迷空の親友 ・先生は苦手 ・ふわふわしてて明るい 笠木　遊子‐かさぎゆす‐ ・迷空たちの担任 ・短気でキレがち ・生徒のことを理解する気は1ミリもない 他

がやがや 「 おはよ… 」 「 宇賀崎さんおはよー‼ 」 「 迷空ちゃん おはよう 」 「 迷空おはよ‼ 」 「 おはよう 」 いつも通りの 挨拶に いつも通りの 教室。 一つ 違うことが あるとするなら 朝はいないはずの 担任がいること。 「 ね、宇賀崎さん、笠木のやつ まんまと ひっかかってるね 」 「 そうだね∼笑 」 「 笠木先生 ちょっと 鈍感？ 」 「 あれはただの 馬鹿でしょ笑 」 　「 能登ちゃん 笠木苦手なんだっけ 」 「 うん、ちょっと苦手かな… 」 「 まじか∼私笠木 めっちゃ嫌い笑 」 笠木遊子。 私たちの 担任で 私たちの ” 復讐ターゲット ”。 復讐が どんなものかは これから。 私たち ” 子供 ” を見くびる ” 大人 ” には もう二度と 私たちを なめるような 真似をしないように ” 復讐 ” という名の ゲームをする。 笠木が、担任が、どんな顔を するか、楽しみだ。 くそがきを なめんなよ ゴミ人間たちめ。