新しいシリーズ編です。
メタカビですがバットエンドです。
## お知らせ
作者がとあるミスをしてしまい、このお話はしばらく続きを書けません!
続きを楽しみにしている方、ごめんなさい!
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目次
プロローグ
「もうメタなんて知らない!大っ嫌い!」
あぁ、あれはいつの事だったか、私がまだ生きていてこんな世界に来る前の事だ。何年、もしかしたら何十年も前の事。あの時の記憶は今でもはっきりと覚えている。
私はカービィと一緒に住んでいた。幸せだった。もし、どんな事でもひとつ願いを叶えてくれると言われると私は間違いなく幸せだった『あの時』に戻りたいと願うだろう。カービィを、大好きな愛しいあの人を悲しませないよう、辛い目に合わせないように時を戻したいと願うだろう。
プロローグ短っ!
登場キャラ紹介
カービィ
くいしんぼうなピンクボール。一度会った人はお友達。メタナイトが大好き。
メタナイト
自分を顧みない仮面の剣士。何があっても真っ先にカービィの事を考える。ほっとくと結構無茶してる。
デデデ大王
意地っ張りなプププランドの自称大王。でもほんとは凄くいいヤツ。ブラックデデデの事はあんまりよく思ってない。
シャドーカービィ
カービィの悪い心の具現化。あんまり強くないけど誰にでも優しい。ダークメタナイトが大好き。
ダークメタナイト
メタナイトの悪い心の具現化。シャドーカービィにめっちゃ甘い。メタナイトの事は結構嫌ってる。
ブラックデデデ
デデデ大王の悪い心の具現化。めちゃくちゃ強い。自分を呼び出した奴をまずぶっ飛ばすクラッシャー。
バンダナワドルディ
デデデ大王の部下。デデデ大王を尊敬している。
船員ワドルディ
メタナイトの部下。メタナイトがスイーツ好きなのを知ってる。
バル艦長
メタナイトの部下。原作の登場回数は1回。
メタナイツ
メタナイトの部下。今回はメイスナイトしか出てこない。(1回だけブレイドナイトも出る)
バーニンレオ
チリーと仲が良い。何かあるとめっちゃ声でかくなる。脳筋。
チリー
バーニンレオと仲が良い。バーニンレオの行動にいつもハラハラしてる。
鏡のお話 1話 帰還
--- 何年前か分からないある日 ---
--- 戦艦ハルバード ---
遥か彼方の宇宙、そこに1隻の戦艦が浮かんでいた。戦艦ハルバードだ。行き先はもちろんポップスター、しかも約1ヶ月ぶり。仕事で遠くの銀河に行っていたため1ヶ月もポップスターを離れていたのだ。
メイス 「バル艦長!もうすぐダスね!」
バル艦長 「もう1ヶ月か、あんなろくでもない奴らでもこんなに会わないと寂しくなるもんだな」
船員ワド 「あ!見えてきましたよ!ポップスター!」
ブレイド 「カービィ達元気にしてるかな」
メイス 「あのカービィダス!きっとピンピンしてるダス!」
船員ワド 「そうだと良いですね、だって…」
急に艦内に重い空気が流れる。
ブレイド 「あのカービィだ、きっと許してくれるはずだ」
船員ワド 「ぼ、僕メタナイト様にもうすぐ着きますって言ってきます!」
重い空気を振り払うように船員ワドルディが声を上げる。
バル艦長 「そ、そうか、ならワシらはお茶でも飲むとするか」
メイス 「そうダスね!」
---
--- メタナイトの部屋 ---
コンコン
船員ワド 「メタナイト様、入りますね」
メタナイト 「あぁ」
ガチャ
船員ワドルディが部屋に入るとメタナイトは宝剣ギャラクシアの手入れをしていた。自慢の剣だ。手入れは欠かせない。
船員ワド 「もうすぐポップスターに着きますよ。」
メタナイト 「そうか」
本来ならメタナイトはポップスターに帰るのを心待ちにしている筈だ。しかし返事が素っ気ない。
船員ワド 「メタナイト様…もっと喜んだりしないんですか?1ヶ月ぶりなんですよ?カービィさんもデデデ大王も待っていると思いますよ。」
メタナイト 「…カービィは許してくれないだろう。私はあんな事をしてしまったんだ。」
船員ワドルディは何も言い返せなかった。しかし
船員ワド 「あれは…メタナイト様のせいではありません…」
それだけ言うと部屋を出た。
メタナイト 「私のせいでな無い…か…」
そしてしばらくするとメタナイトも操縦室に向かった。
鏡のお話 2話 喧嘩
前回の投稿から半月ほど経ってしまいました!ごめんなさい!
--- デデデ城 ---
ここは呆れるほど平和な国「プププランド」。その国にはデデデ城というお城があり、プププランドの(自称)大王のデデデが住んでいた。デデデ城にはたくさんのワドルディがいる。その中でバンダナをつけたワドルディがワドルディ達の先輩でリーダーである。しかしバンダナワドルディは自分の仕事であるお使いを他のワドルディに任せて廊下を走っていた。その足は真っ直ぐデデデ大王の部屋へ向かっていた。
コンコン
バンワド 「大王様!入りますね!」
ガチャ
デデデ 「どうしたワドルディ、せっかく気持ちよく寝ていたというのに」
バンワド 「お客さんが来たんですよ!」
デデデ 「オレ様の眠りを邪魔するヤツなんか追い返せ!」
バンダナワドルディにとって怒っているデデデ大王ほど怖いものはない。しかしバンダナワドルディはデデデ大王の気迫に押されつつも必死で声を上げた。
バンワド 「め、メタナイト様達ですよ!」
デデデ 「なにっ!メタナイトだと!いつの間に帰ってきたんだ!」
バンワド 「ついさっきのようです。どうしますか?」
デデデ 「あいつらなら仕方あるまい、1ヶ月ぶりだから特別に入れてやれ」
さすがのデデデ大王もお客がメタナイト達とは思わなかったようだ、しぶしぶ入れてやることにする。
バンワド 「分かりました!」
---
メイス 「おぉ!デデデ大王!久しぶりダスね!ちょっと太ったダスか?」
デデデ 「太ってないわい!」
バル艦長 「ワドルディ達も元気そうだな」
バンワド 「はい!ところでメタナイト様は?見当たりませんが…」
ブレイド 「なんでもここより先に行きたい所があるそうで」
デデデ 「オレ様を差し置いてどこに…まぁカービィの所だと思うがな」
バンワド 「カービィ怒ってるよ…」
メイス 「許してくれるダスかね…」
---
--- はるかぜの丘 ---
ここはデデデ城がよく見える日当たりの良い丘、そこには1軒の家が建っていた。メタナイトはそこに自分の家のように入っていった。実際そこはメタナイトにとってもう1つの家だからだ。
メタナイト 「ただいま、カービィいるか?」
カービィ 「メタ?メタなの!」
家に入ると涙目になってカービィがメタナイト駆け寄る。
メタナイト 「私に決まっているだろう。他に誰がいる」
バチン
乾いた音が薄暗い部屋に響く。
カービィ 「…僕がなんで怒ってるか分かるよね!メタが僕との約束を破ったからだよ!メタ1ヶ月前言ったよね?『私は1ヶ月程ここに帰って来れないから毎日暇があれば連絡しよう』って!結局1回もしてくれなかったよね!僕ずっと待ってたんだよ?どんなに待っても連絡してくれないから心配したんだよ!君がどこかで危険な目にあっていないか!」
メタナイト 「…」
カービィ 「せめて1回でもしてくれたら…」
メタナイト 「すまない」
カービィ 「すまないじゃないよ!…僕寂しかったのに…メタがいなかったから凄く寂しかったんだよ…なのに…なのに!」
メタナイト 「…」
カービィ 「なんとか言ってよ!メタ!」
メタナイト 「…ッ!私だって!私だって寂しかったんだぞ!早く帰って君に会いたかったんだ!それに私は約束を守ろうとした!」
カービィ 「じゃあなんで連絡してくれなかったの!」
メタナイト 「それは…」
カービィ 「うぅ…メタなんて知らない!大っ嫌い!」
ダッ
メタナイト 「カービィ!」
バタン
カービィがいなくなった部屋でメタナイトはカービィが散らかしたであろう部屋を片付ける。そして静かに家を出た。
なんか今更だけどカービィちょっと重くない?
鏡のお話 3話 憂鬱
お久しぶりです。虚無猫です!お知らせの通り、また続きを書こうと思います!
--- 1週間後 ---
--- デデデ城 ---
デデデ城の広いキッチン、バンダナワドルディは洗い物をしていた。
バンワド 「よし、これで洗い物は終わり…はぁ…」
無意識に重いため息がこぼれる。
デデデ 「どうしたワドルディ?ため息なんてお前らしくないじゃないか」
バンワド 「あ、大王様…実はカービィとメタナイト様の事が心配で…」
デデデ 「あぁ、その事か、どうやらアイツら帰って来てから1週間経ったが会ったのは1回だけらしいぞ」
バンワド 「じゃあ仲直り出来なかったんですね…」
デデデ 「そう落ち込むな」
バンワド 「でも…」
デデデ 「アイツらの事はアイツらで解決させる、オレ様達が手を出す事はない」
バンワド 「そうですね…」
---
--- 戦艦ハルバード ---
バル艦長 「はぁ…」
メイス 「バル艦長、ため息なんてどうしたダスか?」
バル艦長 「いや、最近メタナイト様の様子がおかしくてな…」
メイス 「あーそうかもしれないダスね」
船員ワド 「そうかもじゃないですよ!」
バル艦長 「どういう事だ?船員ワドルディ」
船員ワド 「メタナイト様…カービィさんと仲直りしてないらしいですよ…」
バル艦長 「やはりそうか…」
メイス 「こればっかりはどうしようも出来ないダスよ…」
---
--- はるかぜの丘 ---
すやすや
カービィ 「むにゃむにゃ…ケーキおかわり〜…」
バニレオ 「………!……ィ!…き…!カー…!起きろ!カービィ!」
チリー 「起きて!」
カービィ 「うぅ〜ん…だぁれ?…ぼくいまケーキたべてるのに…」
バニレオ 「オレだよ!」
カービィ 「あ!バーニンレオとチリー!どうしたの?」
チリー 「どうしたもこうしたも!カービィまだメタナイトさんと仲直りしてないんでしょ!」
カービィ 「う、うん…だって…」
バニレオ 「その様子じゃまだ知らなさそうだな」
カービィ 「なにが?」
チリー 「メタナイト…明日また大事な用事で遠くの銀河まで行っちゃうんだって…」
カービィ 「え…」
チリー 「カービィまだ1回しか会ってないんでしょ?いいの?」
カービィ 「でも…」
バニレオ 「いいのか!もう次はいつ会えるか分からないんだぞ!」
カービィ 「でもぼく…メタにあんなひどいこといっちゃったんだよ?なのに…」
チリー 「カー…」
バニレオ 「うるせぇ!」
カービィ 「⁉︎」
チリー 「バ、バーニンレオ?」
バニレオ 「そんな事どうだっていいじゃねぇか!お前がメタナイトに何言おうと知ったこっちゃねぇがそれをいつまでもずるずる引きずるなんてお前らしくねぇ!いつものお前はどこに行った!能天気で食いしん坊で誰よりも強い『カービィ』は!いつものお前は誰かと喧嘩しても次の日にはケロッとしてそいつと笑って遊んでるだろ!それと同じだ!いつまでのくよくよしてんじゃねぇよ!」
チリー 「ちょっとバーニンレオ!それは…」
カービィ 「そうだ…そうだね!忘れてたよ!僕がカービィだってこと!」
チリー 「え?えぇ〜?」
カービィ 「よし!メタのところに行ってくる!今度こそちゃんとお話をする!あ!おわびのしるしとしてケーキ持っていかないと!」
バニレオ 「それでこそカービィだ!」
チリー 「な、なんかよく分からないけどカービィが元気になって良かった!」
カービィ 「じゃあ行ってくるね!」
バニレオ 「おう!ちゃんと仲直りしろよ!」
カービィ 「うん!ありがとう!バーニンレオ!チリー!」
チリー 「僕は何もしてないけど…」
メタナイト好きな人、ごめんなさい…今回からしばらくメタナイトの出番がありません…ごめんなさい…
鏡のお話 4話 行方不明
--- 戦艦ハルバード ---
カービィ 「お〜い!メタ〜!」
船員ワド 「カ、カービィさん⁉︎もしかしてメタナイト様と仲直りしに来たんですか!」
カービィ 「うん!僕ね!僕が僕ってこと忘れてたんだ!でもバーニンレオとチリーが僕が僕ってことを思い出させてくれたの!だから僕!メタと仲直りしに来たんだ!」
船員ワド 「う〜んよく分からないですけど良かったですね。」
カービィ 「うん!それで、今メタここにいる?」
船員ワド 「あ!そうだ!忘れてた!カービィさん!大変なんです!」
カービィ 「どうしたの?あ!もしかしてメタが大事にとっておいたパフェ僕以外ぬ食べられちゃったの!
船員ワド 「いや、パフェじゃ関係ないですけど…」
カービィ 「え?じゃあどうしたの?」
船員ワド 「それが…」
カービィ 「?」
船員ワド 「メタナイト様が……メタナイト様がいなくなってしまったんです!」
カービィ 「………え?…どういう…こと?」
船員ワド 「今朝はまだいたんです…でも昼食の時にメタナイト様を呼びに行ったらいなかったんです」
カービィ 「どこかに出かけたんじゃないの?…ほら、修行しに行ったとかデデデの所に行ったとか…」
船員ワド 「違います…メタナイト様がどこかに行く時必ず僕らに言うはずです。でも誰もそれを聞いていないんです…艦内も全員で探したのに見つからなくて…今みんなでポップスター中を探せるだけ探してるんです」
カービィ 「船員ワドルディは?」
船員ワド 「僕はもしメタナイト様が帰ってきた時のためにお留守番です…」
カービィ 「そうなんだ…」
船員ワド 「よかったら中入りますか?もしかしたら見落とした手がかりとかあるかもしれませんし…」
カービィ 「うん…」
(メタ…どこ行っちゃったの?…僕メタと仲直りしたいのに…)
---
--- メタナイトの部屋 ---
船員ワド 「ここが最後の部屋ですね…」
カービィ 「手がかり少ないね…」
2人が部屋に手がかりがないか探っているとカービィは急に誰かの視線を感じた。
カービィ 「……?」
船員ワド 「カービィさん?どうかしましたか?」
カービィ 「なんだか誰かに見られてる気がする…」
船員ワド 「え?今ここには僕とカービィさん以外いないはずですよ?」
船員ワドルディが言ったその時、部屋の壁にかかる鏡から何かが飛び出してきた。
シャドー 「うわぁ〜〜〜!」
船員ワド 「本当に誰かいたーー!」
カービィ 「シャドー⁉︎」
シャドー 「カービィ!大変なんだ!おねがい!早く来て!おねがい!本当に大変なんだ!このままじゃ…ダークが…ブラデが…みんなが…」
船員ワド 「お、落ち着いてください!シャドーカービィさん!」
カービィ 「そうだよ!シャドー、まずは落ち着こう!」
シャドー 「う、うん…」
鏡のお話 5話 異変
船員ワド 「シャドーカービィさん、落ち着きましたか?」
シャドー 「うん…」
カービィ 「シャドー、鏡の国で一体何があったの?」
シャドー 「えっと…今日は朝からダークとブラデと遊んでて…で、急にブラデが『そういや、アイツらが鏡に姿を写すと俺達がでるが、もし俺達が鏡に姿を写すとどうなるんだろうなぁ?』って言ったんだ。それで僕達ディメンションミラーのところに行って自分達の姿を写してみようってことになったんだ。」
船員ワド 「確かに…それは考えたこと無かったですね…それでシャドーカービィさん達はディメンションミラーに姿を写したんですか?」
シャドー 「うん…でも1度に3人は無理だったからまずはブラデとダークが写すことになったんだ…」
カービィ 「それでどうなったの?」
シャドー 「鏡に姿を写したとたん、2人の様子がおかしくなったんだよ…」
カービィ 「おかしく?」
シャドー 「うん、急に黙ったと思ったらいきなり襲いかかってきたんだよ!でも僕が2人に敵うわけが無くてすぐにやられちゃって…あの後のことはあんまり覚えてない…気がついたらメタナイトの部屋に飛び込んでたんだよ…」
カービィ 「そうなんだ…」
シャドー 「そこに偶然カービィ達がいて…お願いカービィ!2人を元に戻して!本当は僕がやらなきゃいけないのに…僕じゃ弱すぎて…」
カービィ 「もちろん!だからシャドーはここで待ってて!傷がまだ治ってないでしょ?」
シャドー 「ありがとうカービィ!」
船員ワド 「でも…なんだかちょっと変じゃないですか?」
カービィ 「なんで?」
船員ワド 「だって普通ならこっちの世界に行く時、ここよりデデデ城のほうがカービィさんがいる可能性が高いじゃありませんか?それなのに戦艦ハルバートの、しかもメタナイト様の部屋なんて、まるでカービィさんがここにいることしってるみたいじゃないですか!」
シャドー 「確かに…なんでだろう……あれ?そういえば…」
カービィ 「どうしたの?シャドー?」
シャドー 「なんで僕…ここにいるの?」
船員ワド 「どういうことですか?」