白く、儚く舞う物体は「幸せの贈り物」。
ここに6人の少女が居ます。彼女達の行く末を眺めてみてください。
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目次
プロローグ
彼女は言った。「紫は道の行先、貴方の言葉で救われるかな?」
彼女は言った。「赤は傷をつけるから、その先へ…きっと…!」
彼女は言った。「青は知らないふりのプロで、凛と血に塗れていく」
彼女は言った。「桃は助からないよう、無駄な生き物だった。」
彼女は言った。「黒は漆黒。黒一色と染まり落ちていくのです。」
「…」
ただただ自己嫌悪に陥っている。
「はぁ…あたしはいつまで…ッ」
歩く彼を見つめている。
「…たつや、くん…ごめんね…♡」
報われないから。
---
駄目なんだ。全てがうまくいかないんだ。
「…大丈夫?あかりちゃん」
「!!!…あ、宮舘さん…、大丈夫です。」
自分とかけ離れた何かを見つめていた。
「…そうかな?」
「はい…」
---
「翔太くん…!」
「あ、結衣じゃん。」
元気なんてとっくにない。
もう泡となってきえてしまいたい。
なんでこうなるの。
「っ、あ、」
---
「さくま〜!!!」
「にゃす!?なに!?」
妄想だなんて二度と言わないで。
「にゃっ!」
引っかかっては引っ掻かれるだけ。
いっそ考えないで。
---
いまだ変わらぬ異常さにひれ伏している。
「蓮くん」
「…なに?」
「どうしてそうなっちゃうのかな。」
こうなると彼女は止まらない。
「ぁぁ''ぁぁあぁ''!!!!」
なんか意味わかんないですけどプロローグです。
誤字脱字、口調違い等ございましたらご連絡ください。
1.ワンピースは知っていた
愛し方とは時に間違うものでもある。
「…あ、ラウくん。」
「あ!ゆきねちゃん、元気…じゃなさそうだね。」
「うん…ふっかぁ…」
「重症そう…」
「ふかふかふっかさん…ふっかさぁん…」
「…電話するか。」
「わ、ゆきね…ちゃん、っ???」
「あちゃ…やってるね。」
「あかりちゃん、舘さん、よろしく…」
「わ、ラウールさん…ごめんなさい、邪魔、でしたッ…よね?」
「全然!むしろ来ても)))」
「ラウール???」
「ア…ゴメンナサイ、ダテサン…」
「あかり…!!あかり、ふっか、ふっか、ふっかさん…」
「…宮舘さん、で、電話って…できます、か??」
「大丈夫だよ、今する。」
「ありがとう、ございます…、あぁ、ゆきねちゃん、大丈夫じゃない、よね…」
「駄目。でない…あ!そうだ、今撮影行ってた…ごめん、あかりちゃん。」
「い、いぇ…ッ、私もすいません、無理に。」
「ふっかぁ…写真…」
「あ、そうだ。最近康二が撮ってた写真、大量にデータもらったからあるかも…」
「え、ありますか…?」
「ふっか!!!?」
「…おし、軽く20枚…足りるかな。とりあえずあかりちゃんに送るから、そっからよろしく。」
「は、はい…」
「ふっかぁぁぁあ…???」
「よし、一式送れました…一応、」
「…はわあぁあぁぁ!?!?ふっか、さん…イケメン!!!」
「宮舘さん、すいません…」
「全然。あかりちゃんはもっと頼っていいから。」
「…はい。」
____
「…ん?」
いつの間にみんな居ない。
記憶が…あれれ?だてさん…あかりちゃん…???
「あ、やばい!!!」
迷惑かけたぁあぁあ!!!
みんな帰っちゃったか…
あ、でも…時間、ふっかさんが帰ってる途中の時間?
「…寂しいし、いいよね。」
あたし、悪いこと再来です…🥺
「…はぁ、たつやくん…♡」
バレない。たつやくん、ご機嫌。
即調べたから、ほんとかわからないけど、今日の撮影はテレビ。
女優さんとふれあいはなし。その代わりに目を合わせるのが多数。
その女優は裏表のない元気な人っぽい。
大丈夫、きっとね。
「家か…なんか、寂しいな…」
…いいや。吹っ切れた。
(ぎゅっ
「たーつやくん♡だーれだ?」
「ッ!?え、だ、誰…!?」
「正解は、あたし!」
「…は、ッ?え、ゆ、ゆきね…ちゃん?」
「うん!よくわかったね!」
「なんで、…」
「あはは、たつやくんっぽい〜w」
「付いて、くんなよ!!!」
「え?なんで?」
「いや、気持ち悪、い…?」
「なんで疑問系なの?」
「…ッ、ほんと、やめてよ!」
「だよね、あたし気持ち悪いんだもんね。」
「!…いや、その、…」
「あはは、じゃおやすみ!」
「…」
あたしは自分で自分を傷つけて、何が楽しいかな。
2.深刻な侵攻状況
いまだ何も言えずにいる。
「…あ、ぇ…琴さん、」
「わー!!!あかりちゃん、かわいい!」
「え、!?!?かわ、え??」
「あぁ、混乱した?ごめんねー!」
「あれ、あかりと…琴?」
「おーっと、だてさん参戦か!」
「え?」
「わ…何の話、を…琴さん…?」
「だてさん、あかりちゃんがきゅんとしそうなこと、言って!!!」
「え…?」
「きゅん…?」
「ほら、早く!早くー!」
「…あかり、好き、だよ?」
「あわわわわー!はるですね!」
「…え???」
「す、き…」
この気持ちに区切りをつけられないから。
最終的に嫌いにたどり着いてしまうから。
「…あかり…ちゃん?」
「…」
「あかり、!」
「…あ、すみません…ぼーっと、ッ…」
「まぁいいや!さくまが死にそうだから行くね!」
「…何だったんだ…?」
「さぁ…?」
___
「あぁ、あかりさん。」
「!雪乃、さん…」
「蓮、見てませんか?」
「目黒さん、ですかッ?…見てないですね、」
「はぁ、ありがとうございます。」
雪乃さんは何処か闇を感じる。
なんか、ぐずぐずと煮えたぎるような…執着心?
「宮舘さんは?」
「あぁ、目黒は楽屋で見たよ。」
「ありがとうございます。それでは。」
「大丈夫?あかりちゃん。」
「ッえ!だ、大丈夫…です、」
「そう?…不安だな、」
「う…ッ」
案外刺さる言葉かも…
「…なんか聞こえない?」
「え…?」
確かに。
『ーーーーッ!ーーーーーーーーーーー!』
『ーー…ーッ…』
「…目黒さん」
「それだ!今すぐ行こう!」
「へッ!?」
「ねぇ''!!!わかんないよね、蓮には…ッ!!!」
「ごめ、ん…ねぇ、ごめんって…ッ!」
「…」
ひどい有様。
叫び、泣いて…怒っている雪乃さん。
その仕打ちに泣いて怯える目黒さん。
唖然として、びびっている向井さん。
「何してんの雪乃ちゃん!」
「うっさい!!喧嘩に入ってこないで!」
「違う!目黒が怯えてる!」
「…は?」
「目黒が悲しんでんだよ…馬鹿!」
次の瞬間、雪乃さんの頬を宮舘さんが叩いた。
「…」
「ッ、ゆき、の…ちゃん」
「状況見て、雪乃ちゃん。」
「…あ…?」
なんだか長い劇を見ているようだった。
圧倒される宮舘さんの圧。
「…ごめん、蓮…見えてなかった。」
ちょっと、違う愛?
こんな風に、言えることができたならよかったのに。
3.食えない細胞
まだ仰いでいる。
「…翔太くん!」
「お、結衣じゃん!」
好いてくれる。まだ。
「ねぇ、サウナ行きませんか?」
「う…実は、仕事がまだ…」
「仕事と私どっちが大事ですか!)))」
「仕事がないニートでも好き?」
「…収入源が私になりますね。」
「なんで???」
「うぅ…仕事が翔太くんすればいいに。」
「とりあえず、サウナは明日休みだから!行こ?」
「…はーい…」
約束ができたのはまぁいっか。
__
「あ、ゆきのさん」
「…足立さん。」
「お話いいですか?」
「めぐろさん、翔太くんと馴れ馴れしくて。」
「…情報どうも。」
「あと、めぐろさんが、むかいさんとハグしてました。」
「!!!!!、ありがと…すぐ行く。」
ゆきのさんはドス黒い。
私なんかゴミのよう。
ゆきのさんはめぐろさん一筋。
私なんか。私なんか。
『ーーーーッ!ーーーーーーーーーーー!』
『ーー…ーッ…』
面白くなさそうな声が聞こえる。
走る音が聞こえて、ビンタ…頬の叫び声が聞こえた。
ゆきのさんって、ちょっとやりすぎなんだろうね。
「…あ、結衣…っ…」
今にも泣きそうな人が、私の目の前に現れて笑顔を保っている。
「…どうしたの、翔太くん。」
「っ…なんでもない、…」
「ばか、泣きそうなくせに。5歳児。」
「うるせ…」
ゆきのさんのことを止められなかった。
めぐろを庇えなかった。
こうじをケアできなかった。
…って、言われた。
私のしていることが、翔太くんの涙につながっていた。
「…うん、辛かったね。翔太くん。」
「だっで、だっで!!!俺が悪いの''、、!」
「ううん、全然悪くない。だって頑張ったのでしょう?」
「…う''ん、俺頑張っだ…頑張って、!」
「…舘が、舘…が、っ…」
「何、ゆっくり話していいよ?時間はたくさんあるし。」
「…俺、悪ぐない、のにっ''…!」
「うん、翔太くんは悪くないのね。」
「舘がっ、お前のやっでる、ごと、が…っ、違う、っで…」
「否定されちゃったの?」
「う''、んっ…」
「そっかぁ…成長しようとしてるんじゃない?」
「せ、いちょう…?」
「うん。だから、翔太は成長しようとしてるの。」
「成長…俺、頑張っでる…っで、こど…だよ、ね''?」
「そう。だてさんはめぐろさんとか見ててテンパってた。」
「舘が…っ?」
「そうだよ。だから、後でごめんねって謝りに行こうか。」
「うん''っ…」
こんなことしかできないのかなぁ。