【ツイステBL】妖狐デュース視点で人狼ゲーム
編集者:のんびりメン
一年生六人と三年生八人の、合計十四人が人狼ゲームを遊んでいます。配役はオープニングに載せています。
CP要素は終盤に少しある程度です。
ルールは『グノーシア』という一人用ゲームを基準に、いくつか作者オリジナルのルールに変更しています。なので一般的な人狼ゲームと異なる点があります。
続きを読む
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
オープニング
──あなたは『妖狐』です。
---
監督生
「ありゃ。よりによって妖狐かあ」
デュース
「マズイのか?」
監督生
「初心者には難しいかもね。でも生き残ればいいだけって考えれば、そこまで悪くないかも」
デュース
「……みんな生き残りたいんじゃないのか?」
監督生
「自分がやられても、陣営の勝利条件を満たせば、自分も勝つんだよ。これ、チーム戦だからね。で、妖狐陣営の勝利条件は『村人陣営か人狼陣営のどちらかが勝利条件を満たす』だから、妖狐陣営はとにかく生き残ればいいの」
デュース
「陣営って言っても、僕たちだけだぞ」
監督生
「そ。完全に自己責任だから、気楽だね」
デュース
「本来は僕一人でやらなくちゃいけないのに、監督生の手を借りてもいいのか……?」
監督生
「デュースはこういうの苦手そうだからね。みんなが楽しむためのハンデがあったっていいじゃん。デュースだけ楽しめないのは僕が嫌だよ」
デュース
「監督生……! よし! 次からは僕一人でやれるように、頑張るぞ!」
監督生
「その意気、その意気! いっしょに頑張ろう!」
---
【村人陣営(九人)】
勝利条件:妖狐陣営を全滅させてから、人狼陣営の人狼を全滅させる。狂人は残っていても良い。
・村人(四人)
夜の役割:特になし
???
???
???
???
・占い師(一人)(※役職公開できる)
夜の役割:現在生存している一人が、村人か人狼かを判別できる。妖狐陣営を占った場合は、対象者を死亡させる。
???
・霊媒師(一人)(※役職公開できる)
夜の役割:直前に処刑された一人が、村人か人狼かを判別できる。
???
・狩人(一人)
夜の役割:現在生存している一人を、翌日の朝まで人狼の襲撃から守る。自身は守れない。
???
・共有者(二人)(※役職公開できる)
夜の役割:共有者と意思疎通ができる。
???
???
---
【人狼陣営(四人)】
勝利条件:妖狐陣営を全滅させてから、村人陣営と狂人の数を、人狼の数と同数以下にさせる。
・人狼(三人)(※ウソをつける)
夜の役割:人狼以外の一人を襲撃して、死亡させる。妖狐を襲撃した場合は、対象者を死亡させられない。
???
???
???
・狂人(一人)(※村人と同じ立場。必ずウソをつかないといけない)
夜の役割:特になし
???
---
【妖狐陣営(一人)】
勝利条件:村人陣営か人狼陣営のどちらかが勝利条件を満たす
・妖狐(一人)(※ウソをつける)
夜の役割:特になし
デュース&監督生
一日目の朝
【現在の生存者一覧(デュース&監督生視点)】
デュース&監督生(妖狐)
エース
ジャック
エペル
オルト
セベク
トレイ
ケイト
レオナ
ヴィル
ルーク
イデア
マレウス
リリア
──残り十四人
---
──一日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
レオナ
「話し合いなんざいらねえ。最初はトカゲ野郎を処刑だろ」
マレウス
「最近の猫は話し合いすらできないのか」
ヴィル
「アンタたち。ケンカならよそでやってちょうだい。時間の無駄よ」
ケイト
「とりあえず最初は情報が欲しいな。というわけで、占い師ちゃん! 霊媒師ちゃん! 共有者ちゃん! 名乗っちゃって!」
オルト
「じゃあ僕から名乗るね! 僕は占い師です!」
エース
「おっ。ウソつき発見! オレが占い師だよ」
エペル
「ううん。僕が占い師だよ」
トレイ
「三人出たか。誰が本物やら」
【※デュース&監督生視点で、役職が確定した瞬間、その者の名前の横に、役職名が表記されます】
---
デュース(妖狐)
『監督生、聞こえるか?』
監督生(妖狐)
『うん。聞こえる』
デュース(妖狐)
『すごいな、この魔法。この会話、僕たちにしか聞こえてないんだろ』
監督生(妖狐)
『うん。しかもその間だけは時間が止まるというオマケつき。都合よすぎだけど、このほうが説明しやすくて助かるよ』
デュース(妖狐)
『さっそく聞きたいことがあるんだが、名乗ってもいいのは占い師と霊媒師と共有者だけなんだよな?』
監督生(妖狐)
『そうだよ』
デュース(妖狐)
『じゃあなぜ三人も占い師が出てるんだ? 占い師は一人だけのはず……』
監督生(妖狐)
『これはね、人狼陣営が『ウソをついた』んだよ。自分たちが人狼だと占い師に当てられたら、処刑されちゃうでしょ? でも占い師が他にいたら、何も知らない人たちは誰が本物かわからなくなる。本物の占い師が、実は偽物なんじゃないかと周りに思わせられたら、人狼陣営には有利になるじゃん』
デュース(妖狐)
『ああー。だからオルトもエースもエペルも、誰が本物なのかわからなくなるのか。確かに人狼陣営は有利になる』
監督生(妖狐)
『その代わり、この三人のうち、二人は偽物だとバレるけどね。そのリスクを背負ってでも、本物の占い師に好き放題されたくないってわけ』
デュース(妖狐)
『……僕たち妖狐もウソがつけるのなら、ついたほうがいいか?』
監督生(妖狐)
『いや。今回デュースは初めてだし、ウソの名乗りはしないで、隠れておこう。村人のふりをするんだ』
デュース(妖狐)
『わかった』
---
ヴィル
「じゃ、次。霊媒師、名乗ってちょうだい」
ルーク
「ウィ。私が霊媒師だね。愛の狩人を狙っていたのだけれど、朽ちゆく者に手向けの言葉をささげるのもいいね!」
トレイ
「……他に名乗り出ないのなら、ルークは霊媒師で確定だな。それで共有者だが、俺が共有者だ。相方は──」
イデア
「はい。拙者です」
トレイ(共有者)
「……お前だけリモートなのか」
ケイト
「イデアくんの顔だけ見えないなんて、こっちが不利だよ」
イデア(共有者)
「ほほう? 共有者の拙者に対して『不利になる』とは、ケイト氏、怪しいですぞ?」
ケイト
「えー? そんなんじゃないって」
---
監督生(妖狐)
『共有者のウソの名乗りはできないルールだから、共有者が確定するのは当然として』
デュース(妖狐)
『ああ』
監督生(妖狐)
『霊媒師も確定したね』
デュース(妖狐)
『それっていいことなのか?』
監督生(妖狐)
『うーん……。確定したってことは、情報をまとめやすくなるから、こんがらなくなるメリットがある。いまはいいことだと思っとこう』
デュース(妖狐)
『そう……か。うん。そうだな!』
監督生(妖狐)
『霊媒師はルーク先輩。共有者はトレイ先輩とイデア先輩で確定……と。よし把握』
デュース(妖狐)
『しかしなぜ霊媒師の偽物は出なかったんだろう』
監督生(妖狐)
『あんまりウソをつきすぎると、そのぶん人狼陣営が危険になっちゃうからね。占い師ですでに二人も出ちゃったから、残り二人は隠れておきたいんだと思うよ』
デュース(妖狐)
『ウソをつきすぎてもダメなのか……』
---
トレイ(共有者)
「共有者の俺とイデアは村人陣営で確定だから、進行は任せてもらっていいか?」
レオナ
「ああ。いいぜ」
ヴィル
「異論は無いわ」
マレウス
「任せたぞ、クローバー、シュラウド」
イデア(共有者)
「あ……す」
ルーク(霊媒師)
「でも、あまり私たちで話し合うと、一年の子たちが萎縮してしまうね。水と光を与えねば、つぼみは開かないよ」
リリア
「そうじゃな! セベク、ジャック、デュース、監督生! お主らもなんか言うといいぞ!」
セベク
「はい、リリア様!! ここは占い師を処刑していきましょう!!」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「うわ……大きく出たね」
セベク
「三人中、二人は偽物なのだろう!? ならば早く消すべきだ!!」
デュース(妖狐)
「確かにそうだな」
監督生(妖狐)
「ううん。それはしないほうがいい」
デュース(妖狐)
「え? なんでだ?」
監督生(妖狐)
「本物の占い師には妖狐を占って、消してもらわないと。占い師が全員いなくなったら、あとは処刑でしか妖狐を消せなくなっちゃうでしょ」
ジャック
「そういや妖狐は人狼に襲われないんだったな」
監督生(妖狐)
「そう。だから占い師はなるべく残ってほしいな」
セベク
「む……たまにはいいことを言うではないか、人間! 褒めてやろう!」
監督生(妖狐)
「はいはい」
---
監督生(妖狐)
『デュース……言いたいことはわかるよ。『なんで妖狐陣営の僕たちが不利になるようなことを言ったんだ』って』
デュース(妖狐)
『待ってくれ。確かに言いそうになったが……あえて監督生がそう言うことで、僕たちに疑いがかからないようにしたかったんだろ。さすがにわかるぞ』
監督生(妖狐)
『わかってくれてたようで何より』
---
トレイ(共有者)
「まだ一日目だし、あせることはない。占い師は残しておこう」
エース(占い師or人狼or狂人)
「で、オレたちはどこを占えばいいわけ?」
イデア(共有者)
「妖狐が占い師だと騙っていたら、消すために占い師同士で占う、という手もありますが……占い師は三人出ておりますな。おそらく内訳は『本物の占い師』『狂人』『人狼』と拙者はにらんでるでござる」
ヴィル
「やけに具体的じゃない」
イデア(共有者)
「狂人は必ずウソをつかないといけない。霊媒師が本物しか出てないのなら、ウソをつけるタイミングは占い師に名乗り出るときしかないでしょう常識的に考えて」
ヴィル
「腹立つわね」
イデア(共有者)
「これで占い師の三人のうち二人は『本物の占い師』『狂人』で確定。残り一人が妖狐じゃなくて人狼だと思ったのは……『三人もいるんだから、一人は出てもらってもいいでしょ』精神でござろうな。妖狐は隠れてるよ。消極的な妖狐ですなあ」
---
監督生(妖狐)
『さすがイデア先輩。僕たちの考えなんてお見通しってことか』
デュース(妖狐)
『どうするんだ、監督生!』
監督生(妖狐)
『どうもできない。様子見しかないね』
---
トレイ(共有者)
「なら占い師は、占い師以外を適当に占ってもらおう。お前たちもそれでいいな?」
オルト(占い師or人狼or狂人)
「うん」
エース(占い師or人狼or狂人)
「オッケー」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「任せてください」
イデア(共有者)
「狩人は霊媒師を守ってクレメンス。貴重な確定役職はまだ失いたくないので」
トレイ(共有者)
「さて、問題はどこに投票すればいいのか、だが……」
ヴィル
「提案。レオナかマレウスのどちらかに投票しましょう」
レオナ
「な!?」
マレウス
「なぜだ! 僕はもっと遊びたい」
ヴィル
「アンタたちまとめて残しておくと、うるさいのよ。ノイズはいらないわ」
レオナ
「……ちっ。だったら俺に投票しろ。付き合ってられねえ」
マレウス
「敵前逃亡か? らしくないな」
レオナ
「ああ!?」
ヴィル
「ほら! こうなるじゃない!」
トレイ(共有者)
「はは……こいつらはいっしょにさせないほうがよさそうだ」
ケイト
「レオナくんとマレウスくん、どっちに入れるかは自由でいい感じ?」
トレイ(共有者)
「そうしようか。よし! 一日目はこんなもんでいいだろ」
イデア(共有者)
「じゃ、レオナ氏とマレウス氏。どっちかは生き残るけど、遺言どぞ」
レオナ
「ねえよ。ま、適当に頑張れや」
マレウス
「村人陣営の勝利のためならば、僕の屍を越えることを許そう」
イデア(共有者)
「終わり? じゃ、投票ね」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
---
デュース(妖狐)
『キングスカラー先輩かドラコニア先輩のどちらかに投票する流れになってしまった』
監督生(妖狐)
『誰か消したい人でもいた?』
デュース(妖狐)
『エース。あいつは何をしでかすかわからん』
監督生(妖狐)
『ああ……気持ちはわかるよ』
デュース(妖狐)
『だけど決まったものはしょうがないな。さて……どっちに投票するか……』
監督生(妖狐)
『本当にどっちでもいいもんね。デュースが決めていいよ』
デュース(妖狐)
『う〜〜〜〜ん……キングスカラー先輩にもドラコニア先輩にも世話になったのに……どちらかは処刑しないといけないなんて……!』
監督生(妖狐)
『ゲームなんだから、そんなに難しく考えなくても……』
デュース(妖狐)
『もういっそ、目くらましで、まったく別の人に投票するのはどうだ?』
監督生(妖狐)
『それは……やめとこう。投票先はみんなにバレるから、話し合いとはまったく違う人に投票したら、僕たちが怪しまれるよ』
デュース(妖狐)
『うぐ……』
監督生(妖狐)
『……僕が決めようか?』
デュース(妖狐)
『頼む!!』
監督生(妖狐)
『じゃ、ツノ太郎に投票しよう。言っておくけど、なんとなく、だからね』
デュース(妖狐)
『わかってるさ!』
---
──投票終了。投票結果発表。
デュース&監督生→マレウス
エース→レオナ
ジャック→マレウス
エペル→マレウス
オルト→レオナ
セベク→レオナ
トレイ→マレウス
ケイト→レオナ
レオナ→マレウス
ヴィル→マレウス
ルーク→レオナ
イデア→レオナ
マレウス→レオナ
リリア→レオナ
レオナ 八票
マレウス 六票
──レオナ・キングスカラーを処刑します。
──一日目の朝が終了しました。
一日目の夜
──一日目の夜。
──夜の役割を果たしてください。
---
デュース(妖狐)
『夜の役割……僕たちは何もできないな』
監督生(妖狐)
『この間に、占い師は誰か一人を調べて、霊媒師は朝に処刑されたレオナ先輩を調べて、狩人は誰か一人を守って、共有者は仲間と話し合って今後の方針を決めて、人狼は仲間と話し合って誰か一人を襲う』
デュース(妖狐)
『そういえば、人狼は狂人と話し合えるのか? 同じ陣営だったよな』
監督生(妖狐)
『できない。狂人は人狼が誰かわからないし、人狼たちも狂人が誰かわからない』
デュース(妖狐)
『狂人は孤独だな。しかも絶対にウソをつかないといけないなんて……』
監督生(妖狐)
『村人陣営も誰が村人かわからないんだし、ウソは絶対ついちゃいけないし、お互い様じゃない?』
デュース(妖狐)
『それでバランスが取れてるのか……。よくできたゲームだな』
監督生(妖狐)
『他に話すことは……いまのところ、ないな』
デュース(妖狐)
『じゃあ監督生。また次の日に』
監督生(妖狐)
『うん。次も生き残ろうね』
---
──一日目の夜が終了しました。
──翌朝。
──イデア・シュラウドが無惨な姿で発見されました。
二日目の朝
【現在の死亡者一覧(デュース&監督生視点)】
一日目朝 処刑 レオナ
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
【現在の生存者一覧(デュース&監督生視点)】
デュース&監督生(妖狐)
エース(占い師or人狼or狂人)
ジャック
エペル(占い師or人狼or狂人)
オルト(占い師or人狼or狂人)
セベク
トレイ(共有者)
ケイト
ヴィル
ルーク(霊媒師)
マレウス
リリア
──残り十二人
---
──二日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
オルト(占い師or人狼or狂人)
「兄さんがやられちゃった!」
トレイ(共有者)
「確定で村人陣営だなんて、狙ってくださいと言ってるようなもんだ。イデアも俺も覚悟してたさ」
ケイト
「トレイくんじゃなくてイデアくんがやられたのは、イデアくんの方がやっかいだと思われたからかな」
トレイ(共有者)
「そうだな。そして次に狙われるのは俺だ。だから最後の進行を務めさせてもらう。オルト。エース。エペル。占った結果を言ってくれ」
エース(占い師or人狼or狂人)
「はいはーい! オレから言わせて!」
トレイ(共有者)
「お。ずいぶん自信満々だな」
エース(占い師or人狼or狂人)
「そりゃあね! なんたって……人狼、見つけちゃったからねー!」
マレウス
「ほう!」
リリア
「やるではないか! で、誰じゃ!?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「ケイト先輩が人狼だったよ!」
ケイト
「え!? けーくん!?」
デュース(妖狐)
「ダイヤモンド先輩が人狼か……!」
オルト(占い師or人狼or狂人)
「エース・トラッポラさんもケイト・ダイヤモンドさんを占ったんだね!」
監督生(妖狐)
「『も』?」
リリア
「おおお!? もしやもしや!?」
オルト(占い師or人狼or狂人)
「僕もケイト・ダイヤモンドさんを占ったよ! 人狼だった!」
ケイト
「うそー!? オレそんなに疑われてた!?」
ジャック
「これはかなりでけぇ情報じゃねえか!!」
ルーク(霊媒師)
「オーララ! まだ二日目なのに、運命はずいぶんとせっかちだね」
トレイ(共有者)
「ケイトのことはあとで聞くとして、エペルのも聞いておこうか。エペルは誰を占ったんだ?」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「ヴィルさんです。村人でした」
ヴィル
「当然よ」
トレイ(共有者)
「エースとオルトはケイトを占って、人狼だった。エペルはヴィルを占って、村人だった。三人とも、ありがとう」
セベク
「これはもうケイト先輩が人狼確定でいいだろう!!」
ケイト
「ちょっと待って! そうとは限らないよね!? エペルちゃんが本物の占い師で、エースちゃんとオルトちゃんが偽物だったら、けーくん村人のまんまだし!」
監督生(妖狐)
「そもそもエースとオルトはなんでケイト先輩を占ったの?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「深い意味はねーな。なんとなく。強いて言うなら、怪しい感じがしたから? ただの勘だけどな。エペルもそんな感じでヴィル先輩を占ったんだろ?」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「うん。僕は怪しいからじゃなくて、本当になんとなくだけど」
オルト(占い師or人狼or狂人)
「僕は理由があるよ! 一日目、兄さんに『リモート参加されると顔が見えなくて、こっちが不利』って言ってたでしょ? 村人陣営確定の共有者が有利なのはいいことなのに、ケイト・ダイヤモンドさんは渋ってたから、怪しいと思ったんだ!」
トレイ(共有者)
「そんなことも言ってたな。ケイト、反論は?」
ケイト
「あんなので渋ってた扱いされたくないなー。不公平なのはよくないって意味だったのに」
マレウス
「僕も同意見だ。あの発言だけでダイヤモンドを責めるのはお門違いだろう」
リリア
「そうかのう。いつものケイトなら自分に有利なほうに誘導するもんじゃが。そうせずに、むしろ村人陣営が不利になる発言をするのは、村人にしては不自然じゃったぞ」
セベク
「若様とリリア様の意見が分かれた!? ぼ、僕はどうしたら……!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「自分の意見を言えよ」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「ケイトサンの話も大事だけど、いまは霊媒師の結果も聞きたい、かな」
トレイ(共有者)
「そうだな。ルーク。レオナはどうだった?」
ルーク(霊媒師)
「ウィ! 獅子の君は村人だったよ!」
トレイ(共有者)
「本物確定の霊媒師はウソをつかない。ということは……」
セベク
「レオナ先輩は確定で村人陣営だった!!」
ジャック
「役職は明かしてなかったから、村人か狩人のどっちかってことか。狩人だったら痛いな……」
監督生(妖狐)
「狂人も村人判定が出るけど、狂人はもう占い師の三人の誰かなのは確定してるから、レオナ先輩は村人か狩人のどちらかで間違いないね」
---
デュース(妖狐)
『そうだったのか!?』
監督生(妖狐)
『何に対してびっくりしたの?』
デュース(妖狐)
『狂人は村人と同じなのか!?』
監督生(妖狐)
『ああ、それね。狂人は人狼陣営なのに、占い師や霊媒師に調べられると、人狼じゃなくて村人判定が出されるんだよ』
デュース(妖狐)
『ややこしい……』
監督生(妖狐)
『いるだけで状況を混乱させるのが狂人だからね』
デュース(妖狐)
『狂人は……村人判定……』
---
デュース(妖狐)
「あ」
ジャック
「どうした」
デュース(妖狐)
「ふと思ったんだが、占い師が妖狐を占ったら妖狐が死ぬのなら……霊媒師が妖狐を調べたら、どうなるんだ?」
リリア
「妖狐を処刑した翌朝に、妖狐は霊媒師にどう判定されるか、ということじゃな? そういえば、そこは把握しとらんのう。どうなんじゃ?」
トレイ(共有者)
「ルールブックによると……村人判定になるな」
リリア
「……ん? じゃあレオナが妖狐の可能性もあるのか!?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「あっぶね! 村人か狩人のどっちかで決めそうになってた!」
ジャック
「……じゃあ占い師を全員処刑したら、村人判定が三人になる可能性もあるんだな」
ヴィル
「三人の占い師の内訳が『本物の占い師』『狂人』『人狼』の場合があれば、『本物の占い師』『狂人』『妖狐』の場合もあるものね。前者だと、村人判定が二人、人狼判定が一人。後者だと、村人判定が三人」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「妖狐を狩るために、いっそ占い師を全員処刑してみるのも手、かな。いやまだ死にたくないけど」
マレウス
「妖狐が占い師を騙っていなかった場合だと、妖狐は処刑されずに生きている可能性があるうえに、占い師は全滅してしまう。そうなったら目も当てられんぞ」
ルーク(霊媒師)
「騙っていた場合だったら、効果はあるのだけれどね」
デュース(妖狐)
「妖狐が……占い師の中にいる?」
オルト(占い師or人狼or狂人)
「兄さんは『妖狐は占い師の中にいない』って言ってたよ!」
セベク
「確証はないだろう」
オルト(占い師or人狼or狂人)
「……そうだね!」
デュース(妖狐)
「わからなくなってきた……」
監督生(妖狐)
「とりあえず『妖狐は占い師を騙ってるかもしれない』ってことだけ頭に入れてくれたらいいよ」
デュース(妖狐)
「わかった……」
ジャック
「しっかりしろよ」
---
デュース(妖狐)
『僕たちが……妖狐なんだよな……? なのにそうじゃない可能性も考えないといけない……?』
監督生(妖狐)
『他の人たちは、僕たちが妖狐なのは知らないからね。そっちの視点も考えておかないと、ボロが出るよ』
デュース(妖狐)
『む、難しいな』
監督生(妖狐)
『少しずつ慣れていこうね』
---
トレイ(共有者)
「ルークが調べた結果、レオナは村人か狩人か妖狐のどれかだと判明した。そしてヴィルはエペルから村人の判定。ケイトはエースとオルトから人狼の判定が出た。これらを踏まえて、他に何か言いたいことはあるか?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「はーい。次は誰を占えばいい?」
トレイ(共有者)
「そうだな……占い師の中に妖狐がいるかもしれない、という意見があったが、俺はイデアの予想どおり、占い師の内訳は『本物の占い師』『狂人』『人狼』だと思ってる。三人もいる人狼が全員隠れてるのは考えづらい。引き続き、占い師以外の誰かを占ってくれ」
オルト(占い師or人狼or狂人)
「はい」
エース(占い師or人狼or狂人)
「りょーかい」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「はい」
---
監督生(妖狐)
『く……っ! トレイ先輩の目はごまかせないか!』
デュース(妖狐)
『占い師の中に妖狐はいないと思ってくれたほうが、むしろ助かる。ややこしくないほうがいいからな』
監督生(妖狐)
『それじゃあ練習にならないでしょ! ……でも、最初はシンプルなほうがいいかもね。それにこれで負けたとは決まってないし、別にいいか』
---
トレイ(共有者)
「他に何かあるか?」
ケイト
「オレが人狼扱いされてることに反対! ……したいけど、もう無駄かな」
ヴィル
「そういえば、アンタずっと黙ってたわね」
ケイト
「処刑確定っぽいやつが何を言っても、ノイズになりそうだからねー」
セベク
「良い心構えだ! おとなしくお縄につくといい!」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「僕はケイトサンを処刑したくないな。偽物の占い師のエースクンとオルトクンに人狼扱いされるのって……村人だから、なんじゃないかと思う」
マレウス
「僕もだ。人狼の罠ではないのか?」
ルーク(霊媒師)
「ムシュー・姫林檎と竜の君から見ればそうかもしれないね! しかし……疑いのまなざしからは逃れられないよ」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「ケイトサン……さよなら……」
マレウス
「達者でな」
ケイト
「マジで処刑確定の流れじゃん! 助かるかもってちょっと期待しちゃったのに!」
トレイ(共有者)
「遺言はあるか?」
ケイト
「じゃあ言っとこ。みんなー! がんばってね! けーくん、あの世で応援してるよ!」
トレイ(共有者)
「共有者の俺も夜に襲われるだろうし、言っておくか。次の日からの進行はルークに任せる。そして狩人。まだ残っていたら、ルークを守り続けてくれ。必要なくなったら護衛対象を変えてもいいからな。じゃあな!」
ルーク(霊媒師)
「必ずや期待にこたえてみせよう!」
デュース(妖狐)
「ダイヤモンド先輩! クローバー先輩! お世話になりました!!」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
---
監督生(妖狐)
『ここはケイト先輩一択だね』
デュース(妖狐)
『ああ』
---
──投票終了。投票結果発表。
デュース&監督生→ケイト
エース→ ケイト
ジャック→ ケイト
エペル→ ケイト
オルト→ ケイト
セベク→ ケイト
トレイ→ ケイト
ケイト→デュース&監督生
ヴィル→ ケイト
ルーク→ ケイト
マレウス→ ケイト
リリア→ ケイト
ケイト 十一票
デュース&監督生 一票
──ケイト・ダイヤモンドを処刑します。
──二日目の朝が終了しました。
二日目の夜
──二日目の夜。
──夜の役割を果たしてください。
---
デュース(妖狐)
『なんで僕たちに票が入ったんだ!?』
監督生(妖狐)
『二人で一人とはいえ、単純に戦力が二倍だからと、僕たちを選んだ……?』
デュース(妖狐)
『僕たち、まさかいるだけで不利なのか?』
監督生(妖狐)
『こんな落とし穴があったとは。気合いを入れ直さないと!』
デュース(妖狐)
『負けねえぞ!!』
---
──二日目の夜が終了しました。
──翌朝。
──トレイ・クローバーが無惨な姿で発見されました。
三日目の朝・1
【占い師の結果一覧(デュース&監督生視点)】
(オルト)
二日目:ケイト(人狼判定)
(エース)
二日目:ケイト(人狼判定)
(エペル)
二日目:ヴィル(村人判定)
【霊媒師の結果一覧(デュース&監督生視点)】
(ルーク(本物))
二日目:レオナ(村人判定)
【現在の死亡者一覧(デュース&監督生視点)】
一日目朝 処刑 レオナ(村人or狩人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
【現在の生存者一覧(デュース&監督生視点)】
デュース&監督生(妖狐)
エース(占い師or人狼or狂人)
ジャック
エペル(占い師or人狼or狂人)
オルト(占い師or人狼or狂人)
セベク
ヴィル
ルーク(霊媒師)
マレウス
リリア
──残り十人
---
──三日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
ルーク(霊媒師)
「おはよう、みんな! さっそくだが、霊媒師の結果を言おう! ムシュー・マジカメは……人狼だったよ!」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「ええ!?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「ほら! オレが正しかったじゃん!」
オルト(占い師or人狼or狂人)
「僕も正しかったよ!」
ジャック
「じゃあケイト先輩は人狼確定じゃねえか!」
リリア
「やはりわしの読みは正しかったようじゃな!」
セベク
「さすがリリア様!!」
マレウス
「ふむ……シュラウドに苦言を呈していたのは、本当に自分が不利になるから、口を滑らせたのか」
デュース(妖狐)
「……ダイヤモンド先輩が人狼で確定したのは、ハント先輩が人狼判定を出したからか?」
監督生(妖狐)
「そうだよ。本物の霊媒師が人狼だと言ったんなら、絶対に人狼になるよ」
デュース(妖狐)
「じゃあエースとオルトが言ってたことは本当になるから、どちらかは絶対に本物の占い師に──」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「ならねえがら! 二人が適当言って、たまたま当たっただげだから!」
ジャック
「確かにまだエペルが偽物だとは決まってねえが……かなり怪しくはなってんぞ」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「うぐぐぐ……」
ルーク(霊媒師)
「占い師たちは誰を占ったのかな?」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「僕はジャッククンを占いました! 村人でした! 占った理由は、同じクラスのよしみで!」
監督生(妖狐)
「そんなヤケにならないで。まだ負けたって決まってないんだから」
ヴィル
「そうよ。見苦しいわ」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「はい……」
ルーク(霊媒師)
「他はどうかな?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「んじゃオレから。セベクを占って、村人だった。理由は、リリア先輩とマレウス先輩に盲目的なこいつが、もし二人が人狼だったときに、真っ先にそっちに寝返りそうだから」
セベク
「主君に仕えるのは当然だろう!!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「お前が村人陣営でも、そうやって人狼陣営に行きそうなんだよ! リアル狂人になられると嫌だから占ったけど、お前本当に寝返りそうだな! いっそ人狼判定が出てほしかったわ!」
デュース(妖狐)
「リアル狂人?」
監督生(妖狐)
「狂人じゃないのに、別の陣営に味方しちゃう人のことだよ」
デュース(妖狐)
「意味あるのか、それ」
監督生(妖狐)
「ないよ。だからリアル狂人。ノイズを超えるノイズだね」
ジャック
「村人陣営なら残してえはずなのに、セベクのやつ、処刑候補に入りそうだな」
ルーク(霊媒師)
「たとえ道が違えようとも、心は主君に忠実でいたい……トレビアン! なんて一途なんだ!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「今やられると困るんですけど!?」
ルーク(霊媒師)
「おや、失敬。では改めて、ムシュー・お人形は誰を占ったのかな?」
オルト(占い師or人狼or狂人)
「はい! デュース・スペードさんと監督生さんを占ったよ! 村人だった! 理由は、二人で一人とはいえ、二人分の考えを持ってる人が味方だったら心強いなって思ったから!」
監督生(妖狐)
「嬉しい理由じゃん」
---
監督生(妖狐)
『おっとこれは!?』
デュース(妖狐)
『妖狐は占い師に占われると、死んでしまう。なのに僕たちは死んでないぞ!』
監督生(妖狐)
『つまりオルトは……偽物の占い師!! 人狼か狂人のどっちかだ!』
デュース(妖狐)
『エースとエペルのどっちかが本物の占い師になるな!』
監督生(妖狐)
『その中でもエペルはかなり怪しいから、エースが本物寄りかな』
デュース(妖狐)
『あいつが本物だと思えないぞ』
監督生(妖狐)
『気持ちはわかるけど、先入観は捨てよう。あくまでも、エースのほうが本物寄りってことで』
---
マレウス
「フェルミエがハウルを占い、トラッポラがセベクを占い、小さいシュラウドがスペードとヒトの子を占い、全員村人だった。占い師たちよ、よくやった」
セベク
「若様のありがたいお言葉、しかと拝聴したか!!」
ジャック
「うるせえ!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「もうこいつ処刑でいいだろ」
デュース(妖狐)
「……なあエース」
エース(占い師or人狼or狂人)
「なんだよ」
デュース(妖狐)
「さっきからセベクを処刑したがってるが……セベクがいると、そんなに困るのか?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「は? オレを疑ってんの?」
デュース(妖狐)
「セベクに村人判定を出したのはお前なんだぞ。なのにただ『うるさいから』の理由だけで処刑するのは、不自然じゃないか?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「はあ〜〜〜〜? 勝つためにはチームワークが必要なのに、リアル狂人とか邪魔でしかないじゃん。そりゃ貴重な夜の役割を一回使ったのは痛かったけどさ、しょうがないことだって」
デュース(妖狐)
「お前ならセベクを丸め込むことくらい楽勝だろ」
セベク
「なんだと人間!!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「楽勝だけど、寝返りそうになるたびに説得しろって? さすがにオレの負担がデカすぎ。ただでさえ占いもやんなくちゃいけねーのに」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「偽物の占い師の言うことなんて、価値がないと思うな」
エース(占い師or人狼or狂人)
「もっと怪しいやつがなんか言ってら」
リリア
「バチバチしてきたのう。人狼ゲームの醍醐味じゃ!」
監督生(妖狐)
「ほらほら、みんな落ち着いて! ぜんぜん建設的じゃない言い合いなんて、時間の無駄だよ!」
リリア
「……おお。みんな静かになったわ。さすが監督生じゃ」
ルーク(霊媒師)
「これで占い師と霊媒師の情報が出そろったね。他に言いたいことはあるかな? 先ほどの言い合いの続きはなしでね」
マレウス
「確認がしたい。お前たちは、占い師の中に妖狐はいない、という考えでいるのか?」
ルーク(霊媒師)
「共有者の二人がそろってその考えでいたから、私も彼らにならっているよ。みんなは……うん。みんなも、同じ考えでいるようだね」
マレウス
「僕もそう考えている。全員共通の認識であれば、三人の占い師の内訳は『本物の占い師』『狂人』『人狼』で確定しよう。これでもし占い師の中に妖狐がいたら、僕は全力で妖狐の勝利を祝おう」
ルーク(霊媒師)
「全員をあざむいたのだから、誰も文句は言えないね」
マレウス
「では次に聞きたい。お前たちは、誰が妖狐だと考えている? ちなみに僕はまだ候補が絞れていない」
ルーク(霊媒師)
「私もまだ見当もついてないよ。みんなはどうかな」
ヴィル
「同じく。判断するのはまだ早いわ」
リリア
「わしも何とも言えんのう」
セベク
「僕もです!」
ジャック
「俺もです」
デュース(妖狐)
「僕たちも、まだ……」
監督生(妖狐)
「まだですね」
オルト(人狼or狂人)
「まだ四人しか退場してないから、確率的に、妖狐はこの中にいるかな。でも誰かまではわからないね」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「僕は……ジャッククンだと思ってた」
ジャック
「お、俺か?」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「ジャッククン、あまり意見を言わずに、みんなに話を合わせてばかりで……ちょっと消極的かなって」
ジャック
「まさか占った理由って、それか?」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「半分はね。もう半分は、本当に同じクラスのよしみ、だからだよ。ウソはついてない、かな」
ジャック
「……お前の中では、俺の疑いが晴れたんなら、それでいいぜ」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「うん。占われたのに死んでないから、ジャッククンは妖狐じゃない。僕視点では、村人か狩人のどっちかだね」
マレウス
「トラッポラは、誰が妖狐だと考えている?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「オレが最後か。……あんま考えてなかったけど、いまはデュースと監督生かなって考えてる」
デュース(妖狐)
「僕たちが!?」
監督生(妖狐)
「理由は?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「リアル狂人になりそうなセベクを残したがってたから。場を混乱させて、漁夫の利でも狙ってんじゃね?」
デュース(妖狐)
「そんなつもりじゃない!!」
監督生(妖狐)
「ま、一つの考えとして、受け止めておくよ。貴重な意見をありがとね」
エース(占い師or人狼or狂人)
「おう。ま、オレもそんなにバチバチやり合うつもりはないし、気楽にしててくれよ。デュースもそれでいいよなあ?」
デュース(妖狐)
「ぐ……」
監督生(妖狐)
「デュース。抑えて抑えて」
デュース(妖狐)
「わかった! 冷静に受け止めてやる! 僕は優等生だからな!」
セベク
「僕はそんなに邪魔なのか……?」
リリア
「おおよしよし。かわいそうにのう」
マレウス
「フェルミエはハウルを妖狐だと疑っていたが、いまは解消。トラッポラはスペードとヒトの子をいまも妖狐だと疑っている、と。よし。ならば最後の確認だ。……ハント以外の全員、僕の前で、『自分は村人陣営だ』と宣言してみろ」
---
監督生(妖狐)
『あ! これまずいかも!』
デュース(妖狐)
『何が? ただ答えればいいだけだろ』
監督生(妖狐)
『本当に!? ちゃんと答えられる!? 自分は村人だって、平然と『ウソをつける』の!?』
デュース(妖狐)
『つ……つける!!』
監督生(妖狐)
『頼むよマジで! このときのツノ太郎はね、本当かウソか見抜いてくるんだからね!?』
【※元ネタのゲーム『グノーシア』では、主人公の能力値が高いと、他キャラのウソを見破ることがあります。そのキャラは人狼陣営か妖狐陣営のどちらかだと、主人公視点でのみ確定します。
つまり今回はマレウス視点でのみ、誰かが人狼陣営か妖狐陣営のどちらかだと確定されるかもしれません】
デュース(妖狐)
『あの人はそんなことができるのか!?』
監督生(妖狐)
『そうだよ!! ちょっとでも動揺したら、一発でやられるんだから! これだからチート野郎は……!』
デュース(妖狐)
『……ひょっとして、初日にドラコニア先輩を処刑したがってたのは、過去にこれをやられたからか?』
監督生(妖狐)
『違う! あの投票はなんとなくだから!』
デュース(妖狐)
『やられたんだな』
---
ヴィル
「村人だと宣言しろ、ですって? やだ……何か探ってるの? まあ言ってあげてもいいわ。アタシは村人よ」
リリア
「遊んどるのお。わしは村人じゃ!」
ジャック
「もう消極的だと思われたくないんで、一年生は俺から言います。俺は村人です」
セベク
「若様!! 僕は村人です!!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「早いもん勝ち!? はーい! オレ村人!」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「僕は村人です!」
オルト(人狼or狂人)
「僕は村人だよ!」
監督生(妖狐)
「ツノ太郎! 僕たちは村人だよ!」
デュース(妖狐)
「村人です!!」
マレウス
「……ご苦労。これでウソをついている者が一人、わかった」
ルーク(霊媒師)
「おや。それは誰だい?」
マレウス
「小さいシュラウドだ」
オルト(人狼or狂人)
「……僕が?」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「あの……こう言うのもなんですが、オルトクンはヒューマノイドで、動揺とかはしなさそう、かなと」
マレウス
「動揺するヒューマノイドがいてもおかしくないだろう。心を持っている証拠だ。小さいシュラウドの出来がいいからこそ、ウソもつけるし、動揺もする」
オルト(人狼or狂人)
「マレウス・ドラコニアさん……!」
マレウス
「ウソをついたことを認めるか?」
オルト(人狼or狂人)
「ううん! それとこれとは別だよ! 僕はウソをついてない! 村人陣営の占い師だよ!」
マレウス
「ふふ……本当に出来がいい」
エース(占い師or人狼or狂人)
「あのーー……それって結局、オルトはウソをついてるってことになんの?」
マレウス
「ああ。僕視点では、小さいシュラウドは人狼か狂人のどちらかになった」
エース(占い師or人狼or狂人)
「オレは?」
マレウス
「ウソをついているようには見えなかったから、本物の占い師の可能性が非常に高い」
エース(占い師or人狼or狂人)
「よっしゃあ! オレこれからはマレウス先輩を信じるわ!」
リリア
「お主にとっては味方じゃもんな」
エース(占い師or人狼or狂人)
「この調子でリリア先輩もオレの味方になってくださいよ!」
リリア
「すまんのう。もう少し見極めさせておくれ」
エース(占い師or人狼or狂人)
「待ってますね!」
ジャック
「ああ? つまりエースは本物寄りってことか?」
セベク
「若様がウソをつかれるはずがない!! エペルに続いてオルトも怪しいとなれば、エースは本物だ!」
三日目の朝・2
監督生(妖狐)
『オルトが人狼か狂人かのどちらかで確定したのは、僕たちとエースとエペル視点だけじゃなくて、ツノ太郎視点も、になったね』
デュース(妖狐)
『それは、ええと……僕たちにとってはいいことではないな』
監督生(妖狐)
『どうしてそう思ったの?』
デュース(妖狐)
『僕たちはウソつきのオルトに占われて、村人判定を出されて……疑われるから……だと思ったが、合ってるか?』
監督生(妖狐)
『合ってるよ。エースとエペルに僕たちを占うようにツノ太郎が言うか、オルトに直前に占われて悪目立ちしたせいで処刑されるか、どちらかをされる可能性はあるね』
デュース(妖狐)
『……まずくないか?』
監督生(妖狐)
『まずいかも。でも下手に反論したら余計に目立つし、様子見でいこう』
デュース(妖狐)
『でもこのままだとエースに好き放題されてしまう! そんなのって……!』
---
エペル(占い師or人狼or狂人)
「納得いがねえ!!」
オルト(人狼or狂人)
「マレウス・ドラコニアさんが村人陣営だって確定してないのに、エース・トラッポラさんが本物の占い師だなんて、決めつけるのはよくないよ!」
ヴィル
「そうね。あんなやり方で場を動かそうだなんて、気に食わない。……だからアタシも動かしてやるわ」
マレウス
「……何をするつもりだ?」
ヴィル
「アンタたち! アタシにも宣言なさい! 『自分は村人陣営だ』と!」
ジャック
「やり返す気か!?」
ヴィル
「サンプルは多いほうがいいでしょう? それとも……アタシじゃ不満かしら?」
ルーク(霊媒師)
「ああ……! 懸念のすべてに立ち向かう、気高き姿勢! 模倣をすることで、そのすべてを上回り、屈服させようとする、絶対的な女王の風格! ボーテ!! 素晴らしいよ、ヴィル! 標的を射止めんとする、猛毒の精神に敬意を表して、宣言しよう! 私は村人だとね!」
ヴィル
「アンタが村人陣営なのは知ってるわよ。次! 言いなさい!」
リリア
「面白いことになってきたのう! わしは村人じゃあ!」
マレウス
「僕もか? 答えてやろう。村人だ」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「僕が先に言う! 村人です!」
監督生(妖狐)
「はい! 村人です!」
デュース(妖狐)
「そうだ! 僕たちは村人だ!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「オレも言わないとね。村人だよ!」
セベク
「若様と対立する勇気を評して、特別に答えてやろう! 僕は村人だ!!」
オルト(人狼or狂人)
「ウソつきって思われっぱなしは嫌だ! 僕は村人だよ!」
ジャック
「村人です」
ヴィル
「……アンタたち、よくやってくれたわ。おかげでアタシも、ウソつきを一人、見つけられた」
オルト(人狼or狂人)
「僕じゃないよね……?」
ヴィル
「安心なさい。アンタはウソをついてなかった。ウソつきは……新ジャガ1号!! アンタよ!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「……えっ!? オレ!?」
セベク
「ど、どういうことだ!? エースは本物の占い師だろう!?」
ヴィル
「おそらくマレウスもウソをついてたのよ。それか新ジャガ1号のウソを見逃したのかしら? どちらにせよ、こんなウソつきジャガイモの言うことを信じようとしたなんて、信用がガタ落ちだわ」
リリア
「ちょいと待っとくれ! エースのウソをうっかり見逃したのなら、マレウス自身はウソをついとるわけではないからまだよいが……わざと見逃したとなれば、マレウスがウソつきになって……占い師以外のウソつきは、人狼か妖狐しかおらんぞ!?」
ルーク(霊媒師)
「竜の君……まさかキミが……」
マレウス
「……」
セベク
「若様が、人狼か妖狐だと!? ありえん!! ヴィル先輩はウソをついている!! ヴィル先輩が人狼か妖狐だ!!」
オルト(人狼or狂人)
「僕はヴィル・シェーンハイトさんを信じるよ! 僕の味方になってくれたからね!」
ヴィル
「ええ。新ジャガ1号よりも、この引きこもり産の小ジャガのほうが、本物の占い師だと思えるわ」
---
デュース(妖狐)
『オルトはウソつきなんだがな……シェーンハイト先輩は見破れなかったな』
監督生(妖狐)
『超能力者じゃないからね。そういうときもある。あとは人狼仲間だから、かばったのかもしれない』
デュース(妖狐)
『シェーンハイト先輩にも注意したほうがいいな』
---
エペル(占い師or人狼or狂人)
「待ってください! マレウスサンにとってはオルトクンが怪しくて、ヴィルサンにとってはエースクンが怪しいなら、その二人の占ってきた結果も怪しくなりませんか!? 二日目で二人そろってケイトサンが人狼だって判定したのは、人狼の身内切りに選ばれたケイトサンと、狂人が狙ってたケイトサンで、たまたま重なっただけって考えれば、僕が本物の占い師ってことになりませんか!?」
ジャック
「お……おお! 筋は通ってるな」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「ジャッククンは僕を信じてくれる!?」
ジャック
「そうだな……俺が妖狐じゃないと言ってくれたのは、いまのところお前だけだ。本物の占い師だと確定はしてねえから盲信はしねえが、信じるぜ!」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「ありがどう〜〜〜〜っ!!」
ヴィル
「……そういえば小ジャガは二日目にアタシを占ってたわね」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「は……はい! 村人判定が出ました! ヴィルサンも僕を信じてくれるんですか!?」
ヴィル
「なわけないでしょ。アンタも信じたら、本物の占い師が二人いることになるじゃない。破綻するわ」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「そんなあ……」
ジャック
「とりあえず村人判定を出すのは、占い師を騙るやつがよくやることだ。それだけじゃ信用されねえよ」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「どうやったら味方を増やせるのかな……」
リリア
「地道に信用を積み重ねていくしかないじゃろうな。ちなみにわしは中立でいくぞ。まだわからんことが多いからのう」
ルーク(霊媒師)
「本音を言うとヴィルのところにいきたいけれど、私も中立でいこう。進行役が特定の者に肩入れしてはいけないからね」
---
監督生(妖狐)
『展開が早いねー』
デュース(妖狐)
『いったいどういう状況になってるんだ!?』
監督生(妖狐)
『四つの派閥ができた』
デュース(妖狐)
『四つ!?』
監督生(妖狐)
『エースを信じるツノ太郎とセベクで一つめ。オルトを信じるヴィル先輩で二つめ。エペルを信じるジャックで三つめ。どれも信じないリリア先輩とルーク先輩で四つめ。人数的にエース派のほうが有利っぽい?』
デュース(妖狐)
『あいつ派のほうが多いとかおかしいだろ、絶対!!』
監督生(妖狐)
『セベクはツノ太郎についていってるだけだから、厳密にはエースを信じてはいないね』
デュース(妖狐)
『エースを信じてはいない……そうだ。信じては、いないんだ……』
監督生(妖狐)
『デュース?』
デュース(妖狐)
『やってみたいことがある。ここから先は……僕に任せてほしい。うまくいけば、今回の処刑先を操れるかもしれない』
監督生(妖狐)
『……わかった』
---
デュース(妖狐)
「提案があります!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「うおっ! ビックリした。どうしたんだよ、デュース。神妙な顔してさ。つーかお前らもオレの味方になってくれよ」
デュース(妖狐)
「いや、僕たちは中立でいく。それで、提案なんですが、みなさんセベクに投票してください!」
セベク
「な……なんだと!?」
マレウス
「理由は」
デュース(妖狐)
「そ、それは……」
監督生(妖狐)
「がんばれ、デュース!」
デュース(妖狐)
「……見たところ、本人ふくめて、エース派が三人。オルト派が二人。エペル派が二人。中立派が僕たちもふくめて三人。中立派が多いのは、公平な見方ができて、いいことだけど……えー……他の派は、エース派が多くて、かたよっています」
リリア
「うんうん。確かにそうじゃな」
デュース(妖狐)
「それで……エース派の中から一人、減らしたほうが、バランスが取れて、いいと思います」
エース(占い師or人狼or狂人)
「……え? それだけ?」
デュース(妖狐)
「ああ」
エース(占い師or人狼or狂人)
「おい待てよ! それオレが一方的に損するじゃねえか!! 反対だ、反対!」
デュース(妖狐)
「反対? できるのか? お前に?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「はあ!?」
デュース(妖狐)
「だってお前、言ってたじゃないか! 『リアル狂人のセベクを処刑したい』って!」
マレウス
「……」
セベク
「……」
エース(占い師or人狼or狂人)
「……あっ」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「言っでた! 言ってたよ!」
セベク
「そうだ貴様!! 言っていたではないか! 僕が邪魔だと!!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「いっ……たけど! 言ったけどさ! お前がリアル狂人になんなきゃいいだけじゃん!」
セベク
「僕は若様についていく! それは変わらんぞ!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「んじゃあオレの味方しろよ! 先輩がオレの味方してくれてるんだからさあ!」
マレウス
「味方にはなるが、盲信はしないぞ。占いが破綻したら、僕はトラッポラを切り捨てて、フェルミエを本物の占い師とする」
エース(占い師or人狼or狂人)
「そうだけどさあ〜〜!!」
ヴィル
「アタシはキュウリ投票に賛成よ。ライバルが減るもの」
ジャック
「たぶんエース派と中立派以外は、みんなセベクに投票するだろうな。提案したデュースと監督生も投票したら、俺、エペル、オルト、ヴィル先輩で、五票。半数はいくな」
リリア
「公平な見方をするのなら、パワーバランスは大切じゃ。セベクには悪いが、わしも投票するぞ」
ルーク(霊媒師)
「私もムシュー・クロコダイルに投票しよう。もちろんパワーバランスもあるが……別の理由もある」
マレウス
「聞こう」
ルーク(霊媒師)
「彼が処刑されれば、翌日の朝に、彼が村人か人狼かわかるだろう? もし人狼なら、彼を占ったムシュー・ハートがウソつきだと証明できる。村人陣営を勝利に導く、大きな翼になるはずさ!」
マレウス
「いい案だ。僕も乗ってやろう」
エース(占い師or人狼or狂人)
「えー……オレそんなに信用されてないの?」
マレウス
「信じるために、疑うだけだ」
エース(占い師or人狼or狂人)
「はあ……もういいや。こうなったらとことん疑ってください。何をされたって、オレが本物の占い師なのは変わらないんで!」
ルーク(霊媒師)
「投票先は決まったね。次は占い先を決めておこうか」
オルト(人狼or狂人)
「いつものように、妖狐に見える人たちを占ったほうがいいよね!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「また占い師以外ね。オッケー」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「僕はもう決めてるよ」
ルーク(霊媒師)
「それでは最後に、ムシュー・クロコダイル。遺言をどうぞ」
セベク
「若様!! リリア様!! 僕は貴方様がたを信じております! どうか……どうか!! 村人陣営を勝利にお導きください!!」
マレウス
「ああ。導いてやろう」
リリア
「うむ! 胸を張って、逝ってこい!」
セベク
「はっ!!」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
──投票終了。投票結果発表。
デュース&監督生→セベク
エース→ デュース&監督生
ジャック→ セベク
エペル→ セベク
オルト→ セベク
セベク→ オルト
ヴィル→ セベク
ルーク→ セベク
マレウス→ セベク
リリア→ セベク
セベク 八票
デュース&監督生 一票
オルト 一票
──セベク・ジグボルトを処刑します。
──三日目の朝が終了しました。
三日目の夜
──三日目の夜。
──夜の役割を果たしてください。
---
デュース(妖狐)
『完全にエースから嫌われたな』
監督生(妖狐)
『バチバチにやり合ったからね』
デュース(妖狐)
『僕があんな提案をしたから、悪目立ちしてしまった……。この投票先を見たみんなはどう思うんだろう……。妖狐だと思われたら、僕たちは、もう……』
監督生(妖狐)
『負けるね』
デュース(妖狐)
『うう……』
監督生(妖狐)
『でもあの時のデュース、すごくかっこよかったよ。ああ言ってくれなかったら、僕たちが処刑されてたかもしれないんだ。処刑をまぬがれた後のことなんて、運命に流されちゃおう』
デュース(妖狐)
『監督生……!』
監督生(妖狐)
『さあ! 切り替えてこう!』
---
──三日目の夜が終了しました。
──翌朝。
──ヴィル・シェーンハイトが無惨な姿で発見されました。
---
デュース(妖狐)
『シェーンハイト先輩がやられた』
監督生(妖狐)
『村人陣営確定。村人か、狩人か。情報更新しとくよ』
デュース(妖狐)
『僕たちは、生きている……』
監督生(妖狐)
『……がんばろう』
四日目の朝・1
【占い師の結果一覧(デュース&監督生視点)】
(オルト(人狼or狂人))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース&監督生(村人判定)
(エース)
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
(エペル)
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
【霊媒師の結果一覧(デュース&監督生視点)】
(ルーク(本物))
二日目:レオナ(村人判定)
三日目:ケイト(人狼判定)
【現在の死亡者一覧(デュース&監督生視点)】
一日目朝 処刑 レオナ(村人or狩人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
三日目朝 処刑 セベク
三日目夜 死亡 ヴィル(村人or狩人)
【現在の生存者一覧(デュース&監督生視点)】
デュース&監督生(妖狐)
エース(占い師or人狼or狂人)
ジャック
エペル(占い師or人狼or狂人)
オルト(人狼or狂人)
ルーク(霊媒師)
マレウス
リリア
──残り八人
---
──四日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
オルト(人狼or狂人)
「ヴィル・シェーンハイトさんが……」
ルーク(霊媒師)
「……これでヴィルが村人か狩人か妖狐だと証明された。だんだん人が減ってきているけれど、くじけずに話し合っていこう」
監督生(妖狐)
「残り、八人……」
ジャック
「半分以上は残ってるが、最悪、三人は残しとかねえと負けちまうから、実質、残り五人か」
---
デュース(妖狐)
『最悪でも三人は残さないといけない、というのは?』
監督生(妖狐)
『村人陣営が二人、人狼が一人の、合計三人。人狼を残したまま、これより下回ると、村人陣営が負けるからね』
デュース(妖狐)
『……ああ! 村人陣営は常に人狼陣営より数が多くないと、負けてしまうからか!』
監督生(妖狐)
『なんか勘違いしてるっぽいから訂正するけど、人狼陣営の数じゃなくて、人狼、の数だからね』
デュース(妖狐)
『……?』
監督生(妖狐)
『狂人は、人狼陣営でありながら、村人と同じ扱い。残った人狼陣営が狂人だけだったら、村人陣営の二人と、村人と同じ扱いの狂人一人の、村人三人になる。ほら、村人陣営の勝ちだ』
デュース(妖狐)
『心が違うのなら敵じゃねえか』
監督生(妖狐)
『あとで和解したんだと思って!』
デュース(妖狐)
『拳を交えて和解したのか! いい話だな……!』
監督生(妖狐)
『……人狼の数を村人陣営より多くさせないために、あえて狂人を残すこともあるよ。たとえば村人陣営が二人、人狼が二人、狂人が一人、いたとする。人狼陣営は人狼と狂人の三人だけど、狂人は村人扱いだから、村人三人と人狼二人になって、まだ村人陣営は負けてない、という感じ』
デュース(妖狐)
『へえ……! おもしろいな!!』
監督生(妖狐)
『そういうテクニックがあるほど、基本的なことだからね。覚えてほしい』
デュース(妖狐)
『もう覚えたから大丈夫だ!』
監督生(妖狐)
『ちなみに最悪でも残り三人まで残さないと村人陣営は勝てないって話だけど……僕たち妖狐なら、僕たちふくめて三人残れただけで勝てるよ。村人陣営が一人、人狼が一人、妖狐が一人なら、村人陣営と人狼が同数になって、人狼陣営の勝利になるけど、妖狐が生き残ってるから、妖狐陣営の勝利に変わるから』
デュース(妖狐)
『村人陣営が二人残ろうと、人狼が二人残ろうと、僕たち妖狐が三人目にいれば、僕たちの勝ちだ』
監督生(妖狐)
『人狼二人と妖狐一人の三人だけになることは絶対にないけど……まあ、その認識でいいよ。僕たち妖狐が勝つ最悪条件は『妖狐ふくむ三人が生き残る』だね。それまでに勝てればもっといいけど』
デュース(妖狐)
『がんばって五人殺ればいいんだな。実質、残り五人とは、そういうことか!』
監督生(妖狐)
『ジャックはそんなつもりで言ったんじゃないと思う』
---
ルーク(霊媒師)
「その残り五人が殺られないために、私たちには仕事があるのさ! さて、霊媒師の結果から言うかい? 占い師から言うかい?」
オルト(人狼or狂人)
「占い師からでいいなら、僕が最初に言っていいかな?」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「いいよ」
オルト(人狼or狂人)
「僕はヴィル・シェーンハイトさんを占って、村人だったよ! 占った理由は、村人だったらもっと心強いかなって!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「え、意外。対抗のマレウス先輩を占うんだと思ってた」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「うん。僕はマレウスサンを占ったのに……」
エース(占い師or人狼or狂人)
「エペルは直前にヴィル先輩を占ってたもんな。その次に占うなら、やっぱマレウス先輩だよなあ。ヴィル先輩のモロ対抗がマレウス先輩なんだし」
マレウス
「フェルミエ。僕を占った理由は、シェーンハイトの対抗だからか?」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「はい。エースクンが全部言ってくれたとおりです。それで、村人判定が出ました」
エース(占い師or人狼or狂人)
「エペル……ずっと村人判定しか出してないな」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「|わもはえぐ《僕も早く》人狼判定|だすてえわ《出したいよ》!」
エース(占い師or人狼or狂人)
「それがなあ……悪いね、エペルくん! オレは人狼判定を出したぜ!」
エペル(占い師or人狼or狂人)
「なっ!?」
リリア
「ケイトに続いて二人目じゃと!?」
デュース(妖狐)
「誰なんだ!?」
エース(占い師or人狼or狂人)
「それはなあ……お前らだよ、デュース!! 監督生!! お前らが人狼だったんだ!」
監督生(妖狐)
「……え」
デュース(妖狐)
「は?」
---
監督生(妖狐)
『はい。これでエースが偽物だと証明されました』
デュース(妖狐)
『占われたのに、僕たち妖狐は死んでないからな』
監督生(妖狐)
『オルトも偽物だったし、消去法で、エペルが本物の占い師か〜』
デュース(妖狐)
『エースとオルトがダイヤモンド先輩に人狼判定を出したのは、本当にたまたまだったのか……すごい確率だな』
監督生(妖狐)
『そうかな? 意外と示し合わせられたかもしれないよ』
デュース(妖狐)
『人狼と狂人は意思疎通できないのに、どうやってだ?』
監督生(妖狐)
『一日目にイデア先輩に突っかかったケイト先輩が悪目立ちしちゃってたからだよ。二日目にケイト先輩が処刑されると踏んだ人狼陣営が、ケイト先輩を生贄にしたんだ。おかげでエースとオルトは三日目の時点でかなり本物寄りになれたじゃん。ま、その日のうちにツノ太郎とヴィル先輩が争ったせいで、エースもオルトも怪しいってなって、おじゃんになっちゃったけど』
デュース(妖狐)
『そう考えると、少しかわいそうになってきたな……』
監督生(妖狐)
『特に人狼は貴重な一人をあっけなく失ったわけだしね……』
---
エース(人狼or狂人)
「……なんかお前ら、冷静だな。人狼だって言われてんだぞ! もっと慌ててくれたっていいじゃん!?」
監督生(妖狐)
「いや……ちょっとかわいそうになってきてさあ……」
エース(人狼or狂人)
「どーゆー意味!?」
ルーク(霊媒師)
「ムシュー・ハート。占った理由を聞いてもいいかな?」
エース(人狼or狂人)
「妖狐を消したかったからだよ! そしたら人狼ときた! どっちでもいいけどね。けっきょく敵なわけだし!」
ルーク(霊媒師)
「ふむ……。オルトくんはヴィルを占い、村人だった。エペルくんはマレウスくんを占い、村人だった。そしてエースくんはデュースくんとトリックスターを占い、人狼だった。……わかったよ。では霊媒師の結果を言うよ。セベクくんは村人だった」
リリア
「予想通りじゃな」
マレウス
「セベクは村人か狩人か妖狐のどれか、か……」
ジャック
「もう妖狐は消えてると思いたいが……」
オルト(人狼or狂人)
「十四人中、六人は退場済み。その中にいる共有者と確定人狼の三人を除けば、三人の妖狐候補──レオナ・キングスカラーさんと、セベク・ジグボルトさんと、ヴィル・シェーンハイトさんが退場済みになってるね!」
マレウス
「生き残っている八人の中からだと、霊媒師と占い師の四人を除けば、四人の妖狐候補──スペードとヒトの子、ハウル、リリア、僕の四人が残っている。……ふむ。視点によって割合は変わるが、だいたい半分の確率で残っているのか。妖狐はこの中にいないと言い切るには、少々不安がある」
デュース(妖狐)
「視点によって……変わる……? 誰が……? どの視点……?」
ルーク(霊媒師)
「ノン! ムシュー・スペードが迷宮にハマってしまったようだ! そろそろ各視点の盤面整理をしよう!」
監督生(妖狐)
「ゲームも中盤に入ってますし、みんなで共有するにはちょうどいいですね」
デュース(妖狐)
「ばんめんせいり?」
エース(人狼or狂人)
「ウソだろお前、そこからかよ」
エペル(占い師)
「監督生サン、苦労したんだね」
監督生(妖狐)
「そうでもないよ。僕もいい復習になってるし」
ルーク(霊媒師)
「簡単なものだけれど、すでに用意していたものを、新たに書き加えれば……よし。これが、完全に客観的な視点である、村人陣営確定の私から見た、役職の内訳だよ」
四日目の朝・2
【現在の役職一覧(ルーク視点)】
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィル
レオナorセベクorヴィルor???
レオナorセベクorヴィルor???
???
・占い師(一人)
オルトorエースorエペル
・霊媒師(一人)
ルーク
・狩人(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・共有者(二人)
イデア
トレイ
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエースorエペル
???
・狂人(一人)
オルトorエースorエペル
・妖狐(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・役職不明
デュース&監督生
ジャック
マレウス
リリア
---
デュース(妖狐)
「おお! 見やす……い?」
エース(人狼or狂人)
「なんで疑問形?」
デュース(妖狐)
「どう見ればいいんだ……?」
監督生(妖狐)
「いきなりバッて見せられてもわかんないかもね」
オルト(人狼or狂人)
「僕が説明するよ! まず、占い師と、人狼と、狂人を見てくれる?」
---
・占い師(一人)
オルトorエースorエペル
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエースorエペル
???
・狂人(一人)
オルトorエースorエペル
---
オルト(人狼or狂人)
「占い師の三人が『オルトorエースorエペル』の三択で書かれてるよね?」
デュース(妖狐)
「書かれてる」
オルト(人狼or狂人)
「三人の占い師の内訳は『占い師』『人狼』『狂人』になってるのもわかる?」
デュース(妖狐)
「……うん」
オルト(人狼or狂人)
「これらを適当にはめてみるよ!」
---
・占い師(一人)
オルト
・人狼(三人)
ケイト
エース
???
・狂人(一人)
エペル
---
デュース(妖狐)
「……お?」
オルト(人狼or狂人)
「こういうパターンもあるよね!」
---
・占い師(一人)
エース
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエペル
???
・狂人(一人)
オルトorエペル
---
デュース(妖狐)
「あー! この『or』は、そういうことか!」
オルト(人狼or狂人)
「ここが埋まったら、ここが埋まる! ここが埋まったら、この選択肢が減る! ロジックパズルと同じだよ!」
デュース(妖狐)
「人狼の三人目はまだわからないから『???』と書かれてあるんだな!」
オルト(人狼or狂人)
「そのとおり!!」
デュース(妖狐)
「なるほど! じゃあ村人だと……」
---
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィル
レオナorセベクorヴィルor???
レオナorセベクorヴィルor???
???
---
デュース(妖狐)
「これが……」
---
・村人(四人)
レオナ
セベク
ヴィル
???
---
デュース(妖狐)
「こうして、三人全員が村人だとわかることもあれば……」
---
・村人(四人)
レオナ
???
???
???
---
デュース(妖狐)
「まだ一人しかわからないこともあるってわけか!」
オルト(人狼or狂人)
「そうだよ! こうやってどんどん埋めていけば、消去法で役職が判明していくよね!」
デュース(妖狐)
「でも気になることがまだあって……なぜ村人の一番上だけ『or???』が最後に付いてないんだ?」
---
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィル ←
レオナorセベクorヴィルor???
レオナorセベクorヴィルor???
???
---
オルト(人狼or狂人)
「レオナ・キングスカラーさんと、セベク・ジグボルトさんと、ヴィル・シェーンハイトさんは、『四人の村人』か『一人の狩人』か『一人の妖狐』の、六枠しかないと、すでに証明されているよね?」
デュース(妖狐)
「……そうか! その六枠しかないのに、三人全員が村人じゃないことは、絶対にありえないからか!」
オルト(人狼or狂人)
「そうだよ!」
---
・村人(四人)
レオナ
???
???
???
・狩人(一人)
セベク
・妖狐(一人)
ヴィル
---
オルト(人狼or狂人)
「こういうことはあっても……」
---
・村人(四人)
???
???
???
???
・狩人(一人)
セベク
・妖狐(一人)
ヴィル
※レオナは?
---
オルト(人狼or狂人)
「こういうことは、ぜったいにありえないよね! だから一番上だけ『or???』が付いてなくて『レオナorセベクorヴィル』になってるんだよ!」
デュース(妖狐)
「やっと理解できたぞ!! ありがとう、オルト!!」
オルト(人狼or狂人)
「どういたしまして!」
監督生(妖狐)
「おめでとう、デュース!」
ジャック
「やればできるじゃねえか!」
エペル(占い師)
「進歩の瞬間を見た気分だ……!」
デュース(妖狐)
「みんな! ありがとう!!」
ルーク(霊媒師)
「パーフェクション!! 友の力を借りて迷宮を抜け出たキミは……実に! 素晴らしい!」
リリア
「よ〜〜〜〜しよしよしよし! ごほうびに、あとでわしがおやつを作ってやろう!」
マレウス
「それは……現代の子に、リリアのおやつは合わないと思うから……やめてやったほうが……」
デュース(妖狐)
「先輩方もありがとうございます!」
エース(人狼or狂人)
「あの……そろそろいっすかね」
デュース(妖狐)
「悪いエース! 時間を取らせたな!」
エース(人狼or狂人)
「いやもう……いっそ清々しいわ」
ルーク(霊媒師)
「ではもう一度、私視点を確認しよう」
エペル(占い師)
「もう確定してる役職は省きませんか?」
ルーク(霊媒師)
「うん。いまはいらない情報だ。霊媒師と共有者を抜いておくよ」
---
【現在の役職一覧(ルーク視点)】
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィル
レオナorセベクorヴィルor???
レオナorセベクorヴィルor???
???
・占い師(一人)
オルトorエースorエペル
・狩人(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエースorエペル
???
・狂人(一人)
オルトorエースorエペル
・妖狐(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・役職不明
デュース&監督生
ジャック
マレウス
リリア
---
ルーク(霊媒師)
「続いてこれが、ムシュー・お人形視点」
オルト(人狼or狂人)
「お願いします!」
監督生(妖狐)
「デュース。念のために言っとくけど、オルトが本物の占い師の場合の視点だからね。人狼や狂人の場合じゃないよ」
デュース(妖狐)
「わかった」
---
【現在の役職一覧(オルト視点)】
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィルorデュース&監督生
レオナorセベクorヴィルorデュース&監督生
レオナorセベクorヴィルorデュース&監督生or???
レオナorセベクorヴィルorデュース&監督生or???
・占い師(一人)
オルト
・狩人(一人)
レオナorセベクorヴィルorデュース&監督生or???
・人狼(三人)
ケイト
エースorエペル
???
・狂人(一人)
エースorエペル
・妖狐(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・役職不明
ジャック
マレウス
リリア
---
ジャック
「デュースと監督生が妖狐候補にいないのは、三日目に占われたのに死んでないからだな」
リリア
「……あ! 待っとくれ! これオルト視点なんじゃろ? なぜヴィルが妖狐確定しとらんのじゃ? 今日はヴィルを占って……ああっ! すまぬ〜〜! 勘違いしとったわ!」
オルト(人狼or狂人)
「大丈夫だよ!」
デュース(妖狐)
「勘違い? 何が?」
監督生(妖狐)
「今日、オルトがヴィル先輩を占って、ヴィル先輩が死んだことを言ってるんじゃない?」
デュース(妖狐)
「……占って死んだんならシェーンハイト先輩が妖狐になるじゃないか。なぜ未確定のままなんだ?」
リリア
「勘違いした詫びに、わしが説明するぞ! たまたまヴィルが人狼に襲われただけの、村人陣営パターンもあるからじゃ!」
デュース(妖狐)
「……そうか! それなら村人か狩人か妖狐か、まだわかりません!」
---
監督生(妖狐)
『すごいじゃんデュース! さっきから妖狐じゃないふりがしっかりできてる!』
デュース(妖狐)
『僕も成長してるんだ!』
監督生(妖狐)
『すごいけど、調子には乗らないようにね! 謙虚に、悪目立ちしないように!』
デュース(妖狐)
『わかってるさ。妖狐は生き残るのが最優先。目立ちすぎず、ひっそりと、だろ』
監督生(妖狐)
『うん。ひっそりと、様子を見ていこう』
---
マレウス
「次の視点も見たい」
ルーク(霊媒師)
「次はムシュー・ハート視点にいこう」
エース(人狼or狂人)
「おねがいしまーす」
---
【現在の役職一覧(エース視点)】
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィル
レオナorセベクorヴィルor???
レオナorセベクorヴィルor???
???
・占い師(一人)
エース
・狩人(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエペル
デュース&監督生
・狂人(一人)
オルトorエペル
・妖狐(一人)
レオナorヴィルor???
・役職不明
ジャック
マレウス
リリア
---
デュース(妖狐)
「スッキリしててわかりやすいな」
監督生(妖狐)
「うん。しかも一番知りたい人狼の内訳が出そろってる。見た目のバランスもいいね」
エース(人狼or狂人)
「ほめてる場合かよ。オレ、お前らの敵よ?」
デュース(妖狐)
「いいと思ったから、いいと言っただけだが」
エース(人狼or狂人)
「あ、そ……」
ルーク(霊媒師)
「最後はムシュー・姫林檎視点だ」
エペル(占い師)
「お願いします」
---
【現在の役職一覧(エペル視点)】
・村人(四人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウスor???
・占い師(一人)
エペル
・狩人(一人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウスor???
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエース
???
・狂人(一人)
オルトorエース
・妖狐(一人)
レオナorセベクor???
・役職不明
デュース&監督生
リリア
---
リリア
「なんか上らへんがごちゃついとるのう」
ジャック
「村人判定ばっか出すとこうなっちまうよな」
エペル(占い師)
「僕だって好きで出したわけじゃない……」
マレウス
「だが役職不明が一番少ない」
ルーク(霊媒師)
「全体的な情報は一番出ているね」
四日目の朝・3
監督生(妖狐)
『エペルは本物の占い師。ウソはつかないやつがここまで生き残って、役職の内訳を公開してくれた』
デュース(妖狐)
『ありがたいな』
監督生(妖狐)
『うん。おかげで……三人目の人狼がわかったよ!』
デュース(妖狐)
『えっ!? そうなのか!?』
監督生(妖狐)
『エペルが本物だとわかってる、僕たち妖狐視点でね』
デュース(妖狐)
『なんでわかったんだ……いや! 考えさせてくれ!』
監督生(妖狐)
『どうぞ』
デュース(妖狐)
『……』
監督生(妖狐)
『考え方もわからないのに、やみくもに考えるだけじゃ意味がないよ』
デュース(妖狐)
『こういうときの考え方を教えてくれ……』
監督生(妖狐)
『まず、エペル視点の役職内訳と、僕たち妖狐視点の内訳をすり合わせて』
デュース(妖狐)
『えーと……』
監督生(妖狐)
『本物の占い師視点をもとに、妖狐視点の情報を当てはめていこう』
デュース(妖狐)
『占い師はエペルで確定のやつだよな。……妖狐は僕たちで確定……村人と狩人と妖狐の六枠は五枠に減って……』
監督生(妖狐)
『六枠から五枠に減るのなら、『or???』もそのぶんいらなくなる場合があるよ』
---
・村人(四人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウスor??? ←
・狩人(一人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウスor??? ←
・妖狐(一人)
デュース&監督生
---
デュース(妖狐)
『そうだった。村人と狩人で、『or???』が一つずつ残ってるが……どっちを一つ減らせばいいんだろう?』
監督生(妖狐)
『今回は減るどころか、全部なくなる』
デュース(妖狐)
『全部!? 選択肢が減ったのは一つなのに?』
監督生(妖狐)
『五枠が、同じ五択で埋まってて、なおかつ他のところにその五択のどれかが一つもなければ、その選択肢の『or???』はもういらない』
デュース(妖狐)
『……あ』
監督生(妖狐)
『さ、できた?』
デュース(妖狐)
『あ……ああ。これでいいのか?』
---
【現在の役職一覧(デュース&監督生視点)】
・村人(四人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
・占い師(一人)
エペル
・狩人(一人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエース
???
・狂人(一人)
オルトorエース
・妖狐(一人)
デュース&監督生
・役職不明
リリア
---
監督生(妖狐)
『うん。これで三人目の人狼は、もうわかるよ』
デュース(妖狐)
『これでか……? もう埋めようがないぞ』
監督生(妖狐)
『埋まるよ。だって、役職不明の人が一人だけ残ってるじゃん』
デュース(妖狐)
『ヴァンルージュ先輩だな』
監督生(妖狐)
『『???』も、一つだけ残ってるね』
デュース(妖狐)
『……あ!』
監督生(妖狐)
『オルトが言ってくれたじゃん。これはロジックパズルだって。パズルは自分で動かさないと、いつまで経っても完成しないよ!』
---
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエース
リリア
・役職不明
なし
---
デュース(妖狐)
『あああああ……!!』
監督生(妖狐)
『三人目の人狼は、リリア先輩だったんだよ』
デュース(妖狐)
『どうしてずっと『役職不明は動かしてはいけない』って思い込んでいたんだろう……!』
監督生(妖狐)
『確定してる自分か、本物の占い師か霊媒師に調べてもらわないと、勝手に動かしたらダメって思っちゃうよね。気持ちはわかる』
デュース(妖狐)
『こうやってハマるとすごく気持ちいいな!!』
監督生(妖狐)
『うん! 生き残ってるジャックとツノ太郎が、村人か狩人のどっちかってのも判明したしね!』
デュース(妖狐)
『あとはどうやって、ヴァンルージュ先輩が人狼だって、みんなに伝えれるかだが……』
監督生(妖狐)
『つねに中立でいて、なおかつみんなに愛想がいいリリア先輩にヘイトを向けさせるのは……』
デュース(妖狐)
『すごく難しいな……』
監督生(妖狐)
『だからみんなもリリア先輩を占ってこなかったんだろうね』
デュース(妖狐)
『エペルに占ってもらいたいな。そしたらみんなヴァンルージュ先輩に注目してくれるのに』
監督生(妖狐)
『まだエペルが占ってないのは、僕たちと、リリア先輩の二人だけ。僕たちを占う気をなくせば……消去法で、リリア先輩を占ってくれるはず。だったら……僕たちが村人陣営だと思わせればいいんだ』
---
監督生(妖狐)
「僕……エペルを信じてみようかな」
エペル(占い師)
「監督生さん! それ本当!?」
監督生(妖狐)
「うん。これ見て改めて思ったんだ。こんなに情報を出せているのが本物だったら、嬉しいなって」
オルト(人狼or狂人)
「嬉しいって思うのはいいことだけど、それだけで信じるのは危ないと思うよ!」
監督生(妖狐)
「どうせ本物が誰かわかんないのなら、僕は信じたいほうを信じる」
エペル(占い師)
「監督生サン……!」
ルーク(霊媒師)
「三人の視点を見たところ、誰も占いは破綻していないね。これ以上はロジックでは解けないとなると……信用勝負になる」
エース(人狼or狂人)
「え、じゃあ投票先も占う先も、指定せずに自由になるんすか?」
ルーク(霊媒師)
「そうだね……。占う先は、いつもどおり占い師たちに任せよう。でも今回は、占う先を私たちに宣言してほしい」
エペル(占い師)
「どうしてですか?」
ルーク(霊媒師)
「妖狐を占ったのか、見極めたいからさ! 夜に二人死んだ場合、一人は確実に妖狐だからね」
デュース(妖狐)
「二人死ぬことがあるんですか!?」
監督生(妖狐)
「あるよ。妖狐が占われて死んだ一人と、ふつうに人狼にやられた一人で、合計二人。これなら一人は確実に妖狐になる」
デュース(妖狐)
「そうだったのか……ん? いままで二人死んでこなかったが、まだ妖狐は生きてることになるのか?」
監督生(妖狐)
「妖狐が占われて死んだ一方で、人狼に襲われたけど狩人に守られて無事な人がいたら、妖狐一人だけが死ぬね」
ジャック(村人or狩人)
「占い師に占われて死んだあとに、その妖狐の死体に人狼が襲おうとして空振りした。っていうパターンもあるな。これなら狩人が生きてなくても、妖狐だけが死ぬ」
オルト(人狼or狂人)
「だけど二人死ぬパターンなら、占い師は死んだ二人のうち一人は必ず占ってるね」
リリア(人狼)
「二人死んだのに、そのどっちも占わなかった占い師はウソつき! 確実に偽物になるのか!」
ルーク(霊媒師)
「マーベラス! そのとおりさ!」
マレウス(村人or狩人)
「なるほど。夜にやられたやつを知った直後に、そいつを占ったとウソをつかれるのを防ぐわけか」
エース(人狼or狂人)
「占い先を宣言したのに、本当は全然違うやつを占いました。なんてしたら、それこそ処刑一直線レベルで怪しいわな。これは適当なやつを占えねえぞ」
オルト(人狼or狂人)
「うーん。僕は……誰も占ってこなかったリリア・ヴァンルージュさんにしようかな」
エペル(占い師)
「僕もそうする。デュースクンと監督生サンは僕を信じてくれたんだ。僕も二人が村人陣営だと信じたい」
リリア(人狼)
「ついにわしが来たか。しかも二人から!」
---
監督生(妖狐)
『よし! これでエペルは人狼のリリア先輩を占ってくれる!』
デュース(妖狐)
『やったな!』
監督生(妖狐)
『さてと、エースは誰を占うつもりなんだろ』
四日目の朝・4
エース(人狼or狂人)
「オレはどうすっかな。占い師以外を占ったって、どうせ村人判定しか出せねえし……」
ルーク(霊媒師)
「いや、ムシュー・ハートはもう誰も占わなくていい」
エース(人狼or狂人)
「え?」
ルーク(霊媒師)
「投票先の指定がまだだったね。私はキミを処刑したい!」
エース(人狼or狂人)
「……は!? なんで!?」
マレウス(村人or狩人)
「……そうか。もう占い師を処刑していかないと、人狼を一人、野放しにしてしまう」
監督生(妖狐)
「あー……そうだった」
デュース(妖狐)
「ど、どういうことだ?」
監督生(妖狐)
「最終決戦には、最低でも三人は残さないといけない。つまり犠牲にできるのは、五人まで」
デュース(妖狐)
「ああ。最初にジャックが言ってたな」
監督生(妖狐)
「今日の処刑で一人。今夜で一人。明日の処刑で一人。その夜で一人。明後日の処刑で一人。一人ずつ消えていくと、明後日の処刑までが限界なんだ。そして人狼を消せるのは、朝の処刑のタイミングだけ。そして処刑できるチャンスは、あと三回だけ」
デュース(妖狐)
「……その三回だけで、すべての人狼を殺らないといけないのか!」
監督生(妖狐)
「確定人狼のケイト先輩は退場してるから、残り二人の人狼を、その三回だけで仕留めていかないといけないんだよ」
リリア(人狼)
「妖狐がいるかもしれないからと、いつまでも占い師を残していては、人狼の思うがままになってしまうのか……」
ルーク(霊媒師)
「妖狐がいるいないに関わらず、私たちはもう、占い師を処刑していかなくてはならないのさ」
エース(人狼or狂人)
「それはわかったけど、なんでオレから!? オルトもエペルも本物だって決まってないのに!」
ルーク(霊媒師)
「ムシュー・ハートはもうすでに占い師以外の人狼を見つけられている。使命を果たした者は、退場していく運命にある……! ああ! 皆のために命を散らすなど……なんて儚く、美しいのだろう!」
ジャック(村人or狩人)
「つまりエースはもう用済みだから消えろってこった」
エース(人狼or狂人)
「くそ〜〜〜〜!」
マレウス(村人or狩人)
「トラッポラを本物と見ている僕はあまり賛成できないが……」
リリア(人狼)
「これはチーム戦じゃ。勝利のために、命をささげねばならんときがある」
マレウス(村人or狩人)
「……仕方がない」
エース(人狼or狂人)
「あーもう! わかったよ! 煮るなり焼くなり好きにしろ!」
エペル(占い師)
「じゃあね、エースクン!」
オルト(人狼or狂人)
「さようなら、エース・トラッポラさん!」
エース(人狼or狂人)
「すげえいい笑顔だな、お前ら!!」
デュース(妖狐)
「やっと対抗がいなくなるからな」
監督生(妖狐)
「投票先も決まりましたし、これで話し合いは終わりですね」
ルーク(霊媒師)
「いや。まだだよ」
エペル(占い師)
「他に何か?」
ルーク(霊媒師)
「狩人が守る先を決めていない」
監督生(妖狐)
「え? まだ狩人いますかね」
エペル(占い師)
「どうかなあ。僕視点だと、まだ生きてる狩人候補は、ジャッククン、マレウスサン、リリアサン、デュースクンと監督生サンの四人だけど」
オルト(人狼or狂人)
「僕視点でもその四人だよ!」
エース(人狼or狂人)
「オレ視点なら、デュースと監督生を抜いた三人だわ」
ジャック(村人or狩人)
「俺視点……まあ俺は狩人じゃねえから、ただの村人視点だな。マレウス先輩、リリア先輩、デュースと監督生の三人が生き残ってるな。そんで死んでる狩人候補は、レオナ先輩、セベク、ヴィル先輩。三人は死んで、三人は生き残ってて、ちょうど半分。狩人が生き残ってるかは微妙だな」
デュース(妖狐)
「というか、生き残ってたとしても、守る先なんてハント先輩一択だろ」
オルト(人狼or狂人)
「でもルーク・ハントさんは話し合いを続けたがってるよ? ……まさか、誰か守ってほしい人がいるの?」
ルーク(霊媒師)
「いない」
リリア(人狼)
「……どういうことじゃ?」
ルーク(霊媒師)
「もう、私を守らなくていい。誰を守るかは、狩人にすべて任せるよ」
オルト(人狼or狂人)
「え!? いいの!? 確定霊媒師なのに!」
エペル(占い師)
「残ってくれたほうが、次の朝にエースクンが人狼かどうかわかりますよ!?」
エース(人狼or狂人)
「オレを信用して……るわけじゃなさそうですね」
ルーク(霊媒師)
「もし私が生きて翌日をむかえて、ムシュー・ハートが村人だったと判定したとしよう。なら残りの二人のどちらが本物か。あるいはムシュー・ハートが本物だったら、残りの二人は狂人か人狼のどちらになるのか。どちらにしろ、まず間違いなく争う。占い師以外の人狼もまだ残っているのに、だ」
デュース(妖狐)
「次の日の話だから、処刑できるのはあと二回になっていて……そのうちの一回は占い師以外の人狼に使わないといけないから、あと一回は確実に、占い師から人狼をあぶり出さないといけない……」
マレウス(村人or狩人)
「未確定要素が多い中での、占い師同士の争いはまぬがれない」
デュース(妖狐)
「争った末にめでたく人狼を処刑できたとしても、次もハント先輩に生き残ってもらわないと、そいつが人狼なのかもわからない。そんな不安定な状態で、三人目の人狼も見つけろ……ってことか?」
監督生(妖狐)
「いや、そこまでいったら、もうルーク先輩とか関係ないよ。もし外れたら、人狼が二人、生き残ってるんだよね。あと一回の処刑で二人の人狼を殺れないし」
デュース(妖狐)
「あ、そうだった」
監督生(妖狐)
「いちおう、狩人が守り続けてくれれば、村人陣営の数を減らさないまま、処刑の回数は増やせるけど……」
ジャック(村人or狩人)
「毎回、ドンピシャで守れと? 現実的じゃねえよ。ただでさえ一回も守れてねえのに」
リリア(人狼)
「きっついのう……」
デュース(妖狐)
「あまり……いい状況ではないな」
ルーク(霊媒師)
「ではムシュー・ハートが人狼だったと判定したとしよう。その時点でムシュー・ハートが二人目の人狼だと確定。残った占い師二人の内訳も『本物の占い師』『狂人』だと確定するね」
エペル(占い師)
「確定が続いて、いいことですね」
ルーク(霊媒師)
「人狼判定が出れば、ね」
エペル(占い師)
「……」
ルーク(霊媒師)
「二人のどちらが本物の占い師か、の話になるのも確定するね。さあ! そうなったら……キミたちはどちらの味方をするんだい?」
マレウス(村人or狩人)
「小さいシュラウドを信じているのは……誰もいないな」
オルト(人狼or狂人)
「ヴィル・シェーンハイトさんがいてくれたら……うう……」
リリア(人狼)
「わしとルークはいちおう中立じゃから、状況によってはオルトの味方になるかもじゃが……」
監督生(妖狐)
「ねえ、ツノ太郎。ツノ太郎はエース派だけど、エースがいない翌日からは、誰を信じるつもり?」
マレウス(村人or狩人)
「トラッポラに人狼判定が出たのなら、消去法でフェルミエになる」
監督生(妖狐)
「あ、そっか。ツノ太郎視点だと、オルトも偽物になってるんだった」
ジャック(村人or狩人)
「ってなると……エペル派は、本人のエペル、俺、マレウス先輩、デュースと監督生の四人。オルト派は、本人のオルト一人だけ。中立は、ルーク先輩、リリア先輩の二人。その二人は、状況によってはオルト派に変わるが、だとしても四対三でエペル派の勝ち」
監督生(妖狐)
「エペル派の誰かが夜に死んだとしても三人は残るから、三対三で引き分け。エペル派が多数決で負けることはない」
リリア(人狼)
「わしらは中立じゃぞ? オルト派ではなくエペル派に変わるかもしれんぞ。そのときはエペル派の圧勝になるだけじゃが」
監督生(妖狐)
「……かなりいいことですね」
ジャック(村人or狩人)
「エペルが偽物だったときのリスクはあるが、意見がまとまらねえより、ずっといいな」
エペル(占い師)
「やっぱりルークサンは生き残るべきですよ!」
ルーク(霊媒師)
「ムシュー・ハートに人狼判定が出れば、ね」
エペル(占い師)
「……」
マレウス(村人or狩人)
「……お前の言いたいことはよくわかった」
ルーク(霊媒師)
「キミから聞かせてくれるかい? 竜の君!」
マレウス(村人or狩人)
「単純計算すると、トラッポラに人狼判定が出る確率は三分の一。その中でフェルミエが本物の占い師になる確率は二分の一。合わせて六分の一にしかならない勝率のためだけに、他を見殺しにしてでも、ハントを生かすべきか?」
エペル(占い師)
「そう……言われると……」
マレウス(村人or狩人)
「翌日の占いの結果によるだろうが、結局はハントが生きていても、死んでいても、もうロジック勝負には持ち込めず、信用勝負になる。ならば村人陣営である狩人だけでも、信用できる者が、生きて、そばにいれば良い。……そういうことだろう」
ルーク(霊媒師)
「そうだとも!!」
オルト(人狼or狂人)
「信用できるかどうかという話なら、確定霊媒師のルーク・ハントさんのほうがいいと思うけど……」
ルーク(霊媒師)
「そうかな? 役職で信用できたとしても、判断も正しいとは限らないよ。それよりもずっと、信用できる者というのは……理屈ではない。心だと、私は思っている」
デュース(妖狐)
「心……」
ルーク(霊媒師)
「確定役職ではなくとも! 心から信用できる者が下した判断は、強い剣になる。その剣を持った狩人は、騎士へと変わる! 騎士だけではないよ。村人陣営だろうと、人狼陣営だろうと、妖狐陣営だろうと、心を支えられた者は、運命を……より良い方向に変えていく。それがどの陣営の勝利に導くかは、誰もわからない」
監督生(妖狐)
「……えーと、つまり?」
ルーク(霊媒師)
「信じる心のままに、動けばいいのさ」
リリア(人狼)
「ほう……! わかるような、わからんような!」
エペル(占い師)
「と……とりあえず、狩人は好きな人を守ればいいんですね?」
ルーク(霊媒師)
「そうだよ。私の話はここでおしまい。他に何か言いたい者はいるかい?」
エース(人狼or狂人)
「特にないっす」
ルーク(霊媒師)
「おや。遺言も?」
エース(人狼or狂人)
「煮るなり焼くなり好きにしろって言った手前、いさぎよく散らないとカッコ悪いでしょ!」
ルーク(霊媒師)
「エースくんは仲間を信じるのだね! ボーテ! 信じる心はきっとキミの糧になる!」
マレウス(村人or狩人)
「他に何もないのなら投票に入るぞ」
リリア(人狼)
「その前に確認じゃ! オルトとエペルはわしを占うんじゃよな?」
オルト(人狼or狂人)
「うん!」
エペル(占い師)
「はい。占います」
リリア(人狼)
「うむ! わかったぞ!」
ルーク(霊媒師)
「では、話し合いはここで終了だ! キミたちに祝福あれ!」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
---
監督生(妖狐)
『よし、エースに入れるよ』
デュース(妖狐)
『ああ……』
監督生(妖狐)
『……どうしたの、デュース。なんかボンヤリしてない?』
デュース(妖狐)
『あっ!? いや! そんなことないぞ!』
監督生(妖狐)
『ならいいけど……』
---
──投票終了。投票結果発表。
デュース&監督生→エース
エース→ オルト
ジャック→ エース
エペル→ エース
オルト→ エース
ルーク→ エース
マレウス→ エース
リリア→ エース
エース 七票
オルト 一票
──エース・トラッポラを処刑します。
──四日目の朝が終了しました。
四日目の夜
──四日目の夜。
──夜の役割を果たしてください。
---
デュース(妖狐)
『エースはオルトに入れたんだな』
監督生(妖狐)
『僕たちを占ったときに村人判定を出してたから、対抗としてかな』
デュース(妖狐)
『なるほど。本物っぽく振る舞いたいのなら、自然だ』
監督生(妖狐)
『ここでデュースくんに悲しいお知らせがあります』
デュース(妖狐)
『突然どうした!?』
監督生(妖狐)
『いや僕もいま気づいちゃったんだよ……! エペルを残したのは、すごくまずいことだったんだって!』
デュース(妖狐)
『まずい? ええと……本物の占い師を残して、まずいこと……』
監督生(妖狐)
『今夜はリリア先輩を占うとする。じゃあ次の夜、エペルは誰を占う?』
デュース(妖狐)
『……あー!! 僕たちだ!』
監督生(妖狐)
『まだ占ってないのは、もう僕たちだけなんだよ。たとえエペルの中で疑われてなかろうと、次の夜に僕たちは占われて死ぬ。つまり負ける』
デュース(妖狐)
『じゃあ明日処刑しないと!!』
監督生(妖狐)
『そうだけど、かなり難しいよ。僕たちはエペル派になった。エペルを人狼だの狂人だのと言って、エペルに票を集めさせることはできない』
デュース(妖狐)
『えっと……あ! エペルに占われる前に、人狼に殺されたらいいんじゃないのか!? 他人まかせになってしまうが、これなら僕たちがエペルを本物だと主張し続けても、希望はあるぞ!』
監督生(妖狐)
『無理だね。夜の役割の順番は霊媒師→占い師→狩人→人狼になってる。占い師が行動してから、人狼が動くんだ。いくら人狼がエペルを襲おうとしても、僕たちが占われて死ぬ未来は変えられない』
デュース(妖狐)
『……詰んだ?』
監督生(妖狐)
『まったく詰んではいない。エースを二人目の人狼だと決めうって、リリア先輩が三人目の人狼だと主張して、リリア先輩の処刑を目指す』
デュース(妖狐)
『それしかないな』
監督生(妖狐)
『だけど、それも難しいかもね。今夜ルーク先輩が襲われたら、エースが二人目の人狼かそうじゃないのか、わからないままだ。そうなると次の話し合いで、占い師のどちらかを処刑する流れになると思う』
デュース(妖狐)
『ぐ……!』
監督生(妖狐)
『明日の話し合いで、エペルかリリア先輩のどちらかを処刑できないと、僕たちの負け。ふんばりどころだね』
デュース(妖狐)
『上等だ!! やってやらあ!!』
---
──四日目の夜が終了しました。
──翌朝。
──ルーク・ハントが無惨な姿で発見されました。
---
監督生(妖狐)
『やっぱりルーク先輩がやられたか。これで二人目の人狼が確定できないから、エペルかオルトのどっちかを処刑する流れになりそう。僕たちはエペルの味方をしないとだけど、オルト派が優勢になってくれれば、ワンチャンあるかも』
デュース(妖狐)
『……』
監督生(妖狐)
『デュース? 聞いてる?』
デュース(妖狐)
『あっ? なんだ?』
監督生(妖狐)
『ルーク先輩がやられて、二人目の人狼がわからず終いになったから、エペルかオルトのどっちかを処刑する流れになりそうだなって話なんだけど』
デュース(妖狐)
『ああ。そうだな……がんばらないとな』
監督生(妖狐)
『なんか気になることでも?』
デュース(妖狐)
『……監督生は、狩人が生きてると思うか?』
監督生(妖狐)
『狩人? うーん……。狩人候補の五人のうち三人もいなくなってるんだよ? 確率的にもういないでしょ。こうして誰も守れてないんだからさ』
デュース(妖狐)
『そうだけど……もしまだいるのなら、ハント先輩以上に守りたいやつがいたってことになるよな』
監督生(妖狐)
『まあ……そうなるね』
デュース(妖狐)
『もしまだ……狩人が生きてるのなら……』
監督生(妖狐)
『うん』
デュース(妖狐)
『誰を信じて、守ろうとしたんだろう』
五日目の朝・1
【占い師の結果一覧(デュース&監督生視点)】
(オルト(人狼or狂人))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース&監督生(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
(エース(人狼or狂人))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース&監督生(人狼判定)
(エペル(本物))
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
【霊媒師の結果一覧(デュース&監督生視点)】
(ルーク(本物))
二日目:レオナ(村人判定)
三日目:ケイト(人狼判定)
四日目:セベク(村人判定)
【現在の死亡者一覧(デュース&監督生視点)】
一日目朝 処刑 レオナ(村人or狩人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
三日目朝 処刑 セベク(村人or狩人)
三日目夜 死亡 ヴィル(村人or狩人)
四日目朝 処刑 エース(人狼or狂人)
四日目夜 死亡 ルーク(霊媒師)
【現在の生存者一覧(デュース&監督生視点)】
デュース&監督生(妖狐)
ジャック(村人or狩人)
エペル(占い師)
オルト(人狼or狂人)
マレウス(村人or狩人)
リリア(人狼)
──残り六人
---
──五日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
エペル(占い師)
「ルークサン……いままでありがとうございました」
ジャック(村人or狩人)
「惜しい人を亡くしたぜ」
リリア(人狼)
「さあさあ! 落ち込んどらんと、前を向くぞ! 占い師たちよ、結果はどうじゃ!?」
エペル(占い師)
「はい! リリアサンは人狼でした!」
オルト(人狼or狂人)
「はい! リリア・ヴァンルージュさんは村人だったよ!」
リリア(人狼)
「よし! わしはいまからオルト派になるぞ!」
デュース(妖狐)
「このあとどうするんだ? また占い師視点でも確認するか?」
監督生(妖狐)
「提案。あと六人しかいないし、いっそもう全員の役職を自分なりに予想して、それらを六人全員で共有したい」
マレウス(村人or狩人)
「採用しよう」
ジャック(村人or狩人)
「いまから書くのか? 霊媒師と共有者を抜いても十一人分……書けねえことはねえな」
オルト(人狼or狂人)
「僕なら一瞬だけど、みんなはもう少しかかるかも」
リリア(人狼)
「それなら、わしらだけでいいじゃろ!」
エペル(占い師)
「と言いますと?」
リリア(人狼)
「十一人の名前を書くなど面倒じゃ。わしら六人だけの役職の内訳を並べれば良い」
マレウス(村人or狩人)
「六人だけか? 少なすぎる気がするが……」
リリア(人狼)
「本来はもっと並べるんじゃろうが、わしらはガチ勢ではなく、ゆるふわ勢じゃ! 少なすぎるくらいがちょうどいいじゃろ!」
マレウス(村人or狩人)
「そういうものか」
オルト(人狼or狂人)
「僕たちだけなんだよね? はい! 書いたよ!」
ジャック(村人or狩人)
「早ぇ!」
エペル(占い師)
「さすがオルトクン……!」
オルト(人狼or狂人)
「もっとわかりやすいように、陣営の内訳も書いておいたよ。これなら最終日までに残しておきたい人もわかりやすいかなって!」
監督生(妖狐)
「おお。気がきくね」
オルト(人狼or狂人)
「えへへ」
---
【生存中の役職予想(オルト視点)】
・村人(村人陣営)
デュース&監督生
・占い師(村人陣営)
オルト
・狩人(村人陣営)
リリア
・人狼(人狼陣営)
ジャック
・狂人(人狼陣営)
エペル
・妖狐(妖狐陣営)
マレウス
村人陣営 三人
人狼 一人
狂人 一人
妖狐陣営 一人
---
リリア(人狼)
「狩人はわしか! 照れるのう〜〜!」
ジャック(村人or狩人)
「俺が人狼で、マレウス先輩が妖狐だと考えてんのか」
オルト(人狼or狂人)
「うん! まだ占ってない人たちは、ジャック・ハウルさん、マレウス・ドラコニアさんの二人で、この二人のどっちかが妖狐の可能性があるから!」
デュース(妖狐)
「まだ妖狐は死んでないと思ってるんだな」
監督生(妖狐)
「次は誰かな? て言っても、書く時間がいるか」
エペル(占い師)
「書いたよ」
ジャック(村人or狩人)
「いつの間に!?」
エペル(占い師)
「みんながしゃべってる間に、ふつうに」
デュース(妖狐)
「のんびりしてられないな。僕も書こう」
ジャック(村人or狩人)
「俺も」
マレウス(村人or狩人)
「書くか」
リリア(人狼)
「わしも書くかのう」
監督生(妖狐)
「じゃあ僕も──」
デュース(妖狐)
「僕に書かせてくれ。経験を積みたい」
監督生(妖狐)
「え、大丈夫なの?」
デュース(妖狐)
「大丈夫かはわからないが、自分でやりたい」
監督生(妖狐)
「わかった。ヘルプは受け付けるからね」
エペル(占い師)
「じゃあ監督生サンとオルトクンが僕の予想を見てくれる、かな」
オルト(人狼or狂人)
「うん! いいよ!」
監督生(妖狐)
「手もあいてるし、いいよ」
---
【生存中の役職予想(エペル視点)】
・村人(村人陣営)
デュース&監督生
マレウス
・占い師(村人陣営)
エペル
・狩人(村人陣営)
ジャック
・人狼(人狼陣営)
オルト
リリア
村人陣営 四人
人狼 二人
---
監督生(妖狐)
「妖狐はいないんだね」
エペル(占い師)
「妖狐はセベククンだと思うんだ。一日目で占い師をみんな処刑したがってたから」
オルト(人狼or狂人)
「そんなこともあったね」
監督生(妖狐)
「なんか遠い昔のように感じる……」
マレウス(村人or狩人)
「書けたぞ」
オルト(人狼or狂人)
「次はマレウス・ドラコニアさんだね!」
ジャック(村人or狩人)
「俺も書けたが、少し出遅れたか」
監督生(妖狐)
「ジャックは後だね。ツノ太郎から公開して」
マレウス(村人or狩人)
「ああ。僕はこう考えている」
---
【生存中の役職予想(マレウス視点)】
・村人(村人陣営)
マレウス
・狩人(村人陣営)
ジャック
・人狼(人狼陣営)
エペル
デュース&監督生
・狂人(人狼陣営)
オルト
・妖狐(妖狐陣営)
リリア
村人陣営 二人
人狼 二人
狂人 一人
妖狐陣営 一人
---
監督生(妖狐)
「……ん? 占い師は?」
マレウス(村人or狩人)
「トラッポラだ。もう死んだから、そこには書いていない」
エペル(占い師)
「……これ、狂人がいるから、やっと成り立たってる内訳になりますね」
オルト(人狼or狂人)
「村人陣営が二人。人狼が二人。狂人が一人。村人扱いの狂人がいるおかげで、村人が三人と、人狼が二人。確かに村人陣営はまだ負けてないね」
監督生(妖狐)
「でも崖っぷちじゃん」
エペル(占い師)
「しかも妖狐もいて……あれ? どうやって勝つんですか、これ?」
監督生(妖狐)
「今日の朝にエペル処刑。その日の夜に村人陣営が一人襲われて、エースがいないから妖狐は野放しで……となると。村人陣営が一人、人狼が一人、狂人が一人、妖狐陣営が一人。狂人は村人扱いで、村人が二人と、人狼が一人と、妖狐が一人になって、ゲームは続くけど──」
リリア(人狼)
「わしも書けたぞ! 公開してよいか!?」
エペル(占い師)
「わあ!? |どってんすた《びっくりした》!」
監督生(妖狐)
「すみません。ジャックが先なんで」
リリア(人狼)
「そうか……」
ジャック(村人or狩人)
「すぐに済みますんで」
監督生(妖狐)
「ツノ太郎の話はあとにして、ジャックのを見ようか」
---
【生存中の役職予想(ジャック視点)】
・村人(村人陣営)
ジャック
デュース&監督生
マレウス
・占い師(村人陣営)
エペル
・人狼(人狼陣営)
オルト
リリア
村人陣営 四人
人狼 二人
---
監督生(妖狐)
「ジャックが狩人から村人になってるところ以外は、エペルと同じになったね」
ジャック(村人or狩人)
「狩人はヴィル先輩だと思ってる。あの人は狩人でも潜伏しそうにねえからな」
監督生(妖狐)
「目立たずに潜んでたら、かえって怪しまれそうな人だもんね」
エペル(占い師)
「妖狐は?」
ジャック(村人or狩人)
「セベク。理由はお前と同じだ。一日目に占い師全員を処刑したがってたのは妖狐だからだ」
マレウス(村人or狩人)
「セベクはおろか者ではない。占い師の中に偽物が多くいたから、純粋に処刑したがっていただけだ」
オルト(人狼or狂人)
「偽物が二人いるのは確実だからね! 序盤から占い師をどんどん処刑していく戦法も実際にあるよ!」
エペル(占い師)
「占い師なしでやってくの? うわ。ハードスケジュール」
デュース(妖狐)
「なんの話だ?」
監督生(妖狐)
「あ、デュース。書けたの?」
デュース(妖狐)
「ああ! なんとか監督生の助けなしで書けたぞ!」
監督生(妖狐)
「おー! おめでとう! すごい進歩だね!」
デュース(妖狐)
「でも僕が一番最後か……」
監督生(妖狐)
「最後でもいいじゃん。リリア先輩、お願いします」
リリア(人狼)
「うむ! これがわし視点じゃ!」
---
【生存中の役職予想(リリア視点)】
・村人(村人陣営)
リリア
デュース&監督生
マレウス
・占い師(村人陣営)
オルト
・人狼(人狼陣営)
エペル
ジャック
村人陣営 四人
人狼 二人
---
リリア(人狼)
「妖狐はヴィルじゃ。オルトに占われて死んだあとに、人狼が襲おうとして空振りしたとにらんでおる。狩人も生きとらんじゃろ。狩人はセベクじゃ」
ジャック(村人or狩人)
「なら処刑のチャンスは二回だけ。それで二人の人狼を殺らねえとダメだ」
マレウス(村人or狩人)
「一回でも村人陣営を処刑したら、翌日の朝に村人陣営と人狼の数が同じになってしまう」
リリア(人狼)
「あとがないのう」
ジャック(村人or狩人)
「俺もあとがありません」
マレウス(村人or狩人)
「いまの僕のほうが、あとがない」
監督生(妖狐)
「最後はデュースだけど……僕の確認はいる?」
デュース(妖狐)
「……いや! 僕の考えで戦ってみたいんだ!」
監督生(妖狐)
「じゃあここから先は相談なしの応援しかできなくなるけど」
デュース(妖狐)
「う……! そ……それでもやってみたい!」
監督生
「わかった! がんばってね!」
デュース(妖狐)
「ああ! 僕の視点はこうだ!」
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・村人(村人陣営)
デュース
マレウス
・占い師(村人陣営)
エペル
・狩人(村人陣営)
ジャック
・人狼(人狼陣営)
リリア
・狂人(人狼陣営)
オルト
村人陣営 四人
人狼 一人
狂人 一人
---
デュース(妖狐)
「妖狐はセベクだ。理由はただの消去法だな。僕視点だと妖狐候補はセベクかキングスカラー先輩のどちらかで、勝ちに貪欲なキングスカラー先輩が、一日目で自分から負けにいくわけがない」
ジャック(村人or狩人)
「そういや俺、無意識にレオナ先輩を村人だと決めうってたな」
エペル(占い師)
「狩人だったとしても、何もしないまま一日目に死ぬとか絶対いやだ」
リリア(人狼)
「あのいさぎよさは、自分がただの村人だったからじゃな」
監督生
「ここからは僕が進行役をします。えー、では内訳を公開した順から、どうしてその内訳になったのか、説明をお願いします。じゃ、オルトから」
オルト(人狼or狂人)
「はい!」
監督生
「おさらいに、もう一回載せとくか」
五日目の朝・2
エペル(占い師)
「同じのよりも、もっと縮小させたもののほうがいいかも」
マレウス(村人or狩人)
「占い師候補なら、占いの結果もあわせて見たい」
監督生
「そうだね。こうして……こうしてっと」
---
【生存中の役職予想(オルト視点)】
・村人陣営(三人)
デュース(村人)
オルト(占い師)
リリア(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
ジャック(人狼)
エペル(狂人)
・妖狐陣営(一人)
マレウス(妖狐)
【占い師の結果一覧(オルト)】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
---
オルト(人狼or狂人)
「デュース・スペードさんが村人なのは、単純に村人判定が出たからだよ。リリア・ヴァンルージュさんが狩人なのは、誰からもずっと占われてこなかったくらい、隠れるのがうまいから!」
ジャック(村人or狩人)
「俺が人狼なのは?」
オルト(人狼or狂人)
「対抗のエペル・フェルミエさんの味方をしてるからだよ」
マレウス(村人or狩人)
「僕が妖狐だと思った理由は」
オルト(人狼or狂人)
「マレウス・ドラコニアさんは、ここぞというときに、みんなを引っ張ってくれたでしょ? 目立っても人狼に襲われない自信があるからかなって」
マレウス(村人or狩人)
「ふふん。皆を導くのは王族のつとめだ」
リリア(人狼)
「それでも先に占ったのはわしか」
オルト(人狼or狂人)
「ごめんね。本当はリリア・ヴァンルージュさんが妖狐かなって思ってたんだ……」
リリア(人狼)
「よいよい! 疑うのは大事じゃ! おかげでお主を信じられるからのう!」
オルト(人狼or狂人)
「ありがとう! 僕もリリア・ヴァンルージュさんを信じるよ!」
エペル(占い師)
「すごくまともな理由ばっかり。偽物のくせに、本物に見えてくる、かな」
ジャック(村人or狩人)
「おい」
エペル(占い師)
「冗談だよ。本物は僕なんだから」
監督生
「オルトはこれでいいかな。次はエペルだね」
エペル(占い師)
「うん。説明する」
---
【生存中の役職予想(エペル視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(二人)
オルト(人狼)
リリア(人狼)
【占い師の結果一覧(エペル)】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
エペル(占い師)
「デュースクンが村人なのは、僕を信じてくれたから。ジャッククンが狩人なのは……序盤は消極的でいたから、かな。あと、エースクンが人狼じゃないと思ったのは、ルークサンの言葉を受けて」
監督生
「どの言葉?」
エペル(占い師)
「エースクンが人狼ならいろいろ楽になれるからって、それで決めつけてたのをルークサンに見透かされて、それじゃいけないかなって」
オルト(人狼or狂人)
「だから消去法で、僕が二人目の人狼なんだね」
監督生
「楽になれないパターンを、ちゃんと見るって決めたんだ」
エペル(占い師)
「うん」
リリア(人狼)
「オルトもエペルも、ちゃんとした理由じゃな。わしはオルト派じゃから、さっきのエペルの言葉はぜんぶウソになってしまうが……人生の先輩として、エペルも信じたくなるわい」
マレウス(村人or狩人)
「信じたらリリアが三人目の人狼になるぞ」
リリア(人狼)
「人間不信になってしもうたら、どうしてくれるんじゃ!」
監督生
「これそういうゲームなんで。次。ツノ太郎。説明お願い」
マレウス(村人or狩人)
「説明してやろう」
オルト(人狼or狂人)
「信用してる占い師の結果も入れておくね!」
---
【生存中の役職予想(マレウス視点)】
・村人陣営(二人)
マレウス(村人)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼二人 狂人一人)
エペル(人狼)
デュース(人狼)
オルト(狂人)
・妖狐陣営(一人)
リリア(妖狐)
【占い師の結果一覧(エース)】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース(人狼判定)
---
マレウス(村人or狩人)
「小さいシュラウドが狂人なのは、僕自身がウソを見破ったから。リリアが妖狐なのは、最悪の事態を想定して、一番やっかいな者を選んだ」
リリア(人狼)
「これは喜んでいいやつかの〜?」
エペル(占い師)
「僕が狂人ではなく、人狼だと思ったのは?」
マレウス(村人or狩人)
「いままでフェルミエが占ってきた理由は『なんとなく』だの『同じクラスのよしみで』だの、真っ当な理由が見当たらない。だが小さいシュラウドは臆さずダイヤモンドに人狼判定を出し、占ってきた理由もはっきりしていた。同じ偽物でも、これだけ違うんだ。ウソがバレないように消極的になっていたのではないか? 人狼は、バレないようにしなくてはならないからな」
エペル(占い師)
「ま……待ってください! 確かにヴィルサンとジャッククンを占った理由は、あまりよくないものだったかもしれませんが! そのあとはちゃんとした理由で占いました!」
マレウス(村人or狩人)
「『なんとなく』で占ったシェーンハイトの対抗に僕を占い、スペードという『人狼仲間と話を合わせて』リリアを占ったのだったな」
エペル(占い師)
「たげ疑われてる……!」
デュース(妖狐)
「僕も人狼で、狂人も残ってるのなら……これは……勝てるのか?」
ジャック(村人or狩人)
「やっぱお前もそう思うか」
オルト(人狼or狂人)
「かくかくしかじかで、エペル・フェルミエさんを今日処刑できても、次の日は村人か狩人が一人と、人狼が一人と、狂人が一人と、妖狐が一人の、四人になる計算なんだ!」
デュース(妖狐)
「ゲームは続くが……んん?」
監督生
「はい、ここまで! この話はあとでしよう。ツノ太郎。ジャックが狩人なのは?」
マレウス(村人or狩人)
「それもあとで話そう」
監督生
「わかった。ひとまずツノ太郎の話はここで終わり。いまはどんどん内訳の説明を進めていこう」
ジャック(村人or狩人)
「そうだな。次は俺だ」
---
【生存中の役職予想(ジャック視点)】
・村人陣営(四人)
ジャック(村人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
・人狼陣営(人狼二人)
オルト(人狼)
リリア(人狼)
【占い師の結果一覧(エペル)】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
ジャック(村人or狩人)
「デュースが村人なのは消去法。オルトが人狼なのは……正直、人狼か狂人か見分けがつかねえ。なら最悪な事態を想定して、人狼ってことにした」
デュース(妖狐)
「慎重なんだな。僕はオルトを狂人にしたのに」
ジャック(村人or狩人)
「お前は私怨でエースが人狼だって決めつけてるだけだろ」
デュース(妖狐)
「だってあんなに突っかかってきたら腹立つだろ!」
監督生
「特に気になることがないのなら、次にいくけど……みんなないね。リリア先輩。お願いします」
リリア(人狼)
「やっとわしの番じゃ!」
---
【生存中の役職予想(リリア視点)】
・村人陣営(四人)
リリア(村人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
オルト(占い師)
・人狼陣営(人狼二人)
エペル(人狼)
ジャック(人狼)
【占い師の結果一覧(オルト)】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
---
リリア(人狼)
「エペルとジャックは、な〜んか序盤からやけに結束しとる気がしてのう。人狼仲間だからじゃと思うた」
オルト(人狼or狂人)
「三日目でマレウス・ドラコニアさんとヴィル・シェーンハイトさんが争ったときかな?」
リリア(人狼)
「そうじゃ! なぜいきなりジャックがエペルの味方をしだしたのか謎でのう」
ジャック(村人or狩人)
「あのときに俺を妖狐じゃないと証明してくれたから、味方をするって言ったじゃないすか」
リリア(人狼)
「あんときはエペルが一番怪しかったのにか?」
ジャック(村人or狩人)
「オルトもエースも怪しかっただろ!」
監督生
「議論はあとでね。最後にデュース! 出番だよ!」
デュース(妖狐)
「まかせろ!」
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
リリア(人狼)
オルト(狂人)
【占い師の結果一覧(エペル)】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
デュース(妖狐)
「さっきも言ったが、オルトが狂人なのは、エースが二人目の人狼だと決めうちしてるからだな。ジャックが狩人だと思ったのは、まあ……僕の願望だ」
ジャック(村人or狩人)
「願望だあ?」
デュース(妖狐)
「ああ! ジャックが狩人だなんて、カッコいいじゃないか!」
ジャック(村人or狩人)
「そん……なんで決めてんじゃねえよ……。だとしたら一度も守れてねえんだぞ」
デュース(妖狐)
「運が悪かっただけだろ」
ジャック(村人or狩人)
「そうだけどよ」
マレウス(村人or狩人)
「感情論しかないのか。信用できん」
リリア(人狼)
「わし視点じゃと村人なんじゃが……もーちょい信用できることを言ってほしいのう」
デュース(妖狐)
「すんません。心にウソはつけないんで」
五日目の朝・3
監督生
「はい。みんな説明は終わったね。じゃあ途中になってたツノ太郎の説明を再開しよう」
オルト(人狼or狂人)
「村人か狩人が一人と、人狼が一人と、狂人が一人と、妖狐が一人の、四人になったらどうなるか、という話だったね!」
デュース(妖狐)
「ああ。それだ、それ。やっぱり村人陣営は勝てないよな?」
監督生
「そう! よく気づいたね! 人狼を処刑しても、妖狐を処刑しても、村人陣営は絶対に勝てないんだ」
エペル(占い師)
「うん。そうだよね。人狼を処刑したら、村人と狂人の二人だけになって村人陣営が勝つけど、妖狐が生きてるから妖狐陣営の勝利に変わる。だからと妖狐を処刑しても、人狼が夜に村人か狂人を襲って、翌朝に村人と人狼が同じ数になって、人狼陣営の勝利になる。どうあがいても、勝てないんだよね」
リリア(人狼)
「ならマレウスはもう勝てんのじゃな」
マレウス(村人or狩人)
「勝ち筋はある。そのための狩人だ」
エペル(占い師)
「……妖狐を処刑したあとに、狩人が狂人を守ればいいんだ!」
オルト(人狼or狂人)
「狂人を本物の占い師だと思い込んでる人狼なら、狂人を襲うかもしれないね。そこを守ってもらうのに賭けるんだね!」
リリア(人狼)
「それなら狩人一人、狂人一人、人狼一人の三人になって、ゲームは続く! 狂人が人狼の正体に気づいてなければ、投票先は合わせられん! かなりきついが、可能性はあるぞ!」
監督生
(そんな朝をむかえる前に、絶対に狩人じゃない占い師候補、ではない方を襲えばいいことを人狼に気づかれればおしまいだけど……それ言ったら進行役失格だから、黙っとこ)
ジャック(村人or狩人)
「で、狩人がいないと負け確定だから、俺が狩人ってわけか? あんたも感情論じゃねえか」
マレウス(村人or狩人)
「最初から負け戦を決めるほうが悪手だ。希望がなければ、動きようがない。それに、その話は翌日になってからだ。今朝に人狼を処刑して、今夜に僕を守って、人狼の襲撃を防げられれば、もう少し余裕ができる」
ジャック(村人or狩人)
「言ってろ。俺は狩人じゃねえ」
マレウス(村人or狩人)
「そう言い張ってもらわねばな。お前が襲われてはならない」
オルト(人狼or狂人)
「あくまでも予想だから、いくらでも最悪の事態を考えてもいいけど、マレウス・ドラコニアさんは飛び抜けてるね」
監督生
「話も終わったところで、全員の予想をあらためて並べてみよう」
---
【生存中の役職予想(オルト視点)】
・村人陣営(三人)
デュース(村人)
オルト(占い師)
リリア(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
ジャック(人狼)
エペル(狂人)
・妖狐陣営(一人)
マレウス(妖狐)
【占い師の結果一覧(オルト)】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
---
【生存中の役職予想(エペル視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(二人)
オルト(人狼)
リリア(人狼)
【占い師の結果一覧(エペル)】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
【生存中の役職予想(マレウス視点)】
・村人陣営(二人)
マレウス(村人)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼二人 狂人一人)
エペル(人狼)
デュース(人狼)
オルト(狂人)
・妖狐陣営(一人)
リリア(妖狐)
【占い師の結果一覧(エース)】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース(人狼判定)
---
【生存中の役職予想(ジャック視点)】
・村人陣営(四人)
ジャック(村人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
・人狼陣営(人狼二人)
オルト(人狼)
リリア(人狼)
【占い師の結果一覧(エペル)】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
【生存中の役職予想(リリア視点)】
・村人陣営(四人)
リリア(村人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
オルト(占い師)
・人狼陣営(人狼二人)
エペル(人狼)
ジャック(人狼)
【占い師の結果一覧(オルト)】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
リリア(人狼)
オルト(狂人)
【占い師の結果一覧(エペル)】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
監督生
「これらの予想を踏まえて、次の投票先を決める議論をしてください。では、スタート!」
五日目の朝・4
リリア(人狼)
「トップバッターはわしじゃあ! 今日はエペルを処刑しとくれ! あやつは二人目の人狼なんじゃ!」
オルト(人狼or狂人)
「賛成! 僕視点だとジャック・ハウルさんだけを処刑できれば人狼はいなくなるけど、それだと妖狐が残っちゃう! 僕が妖狐のマレウス・ドラコニアさんを占って、消さなくちゃ! だからエペル・フェルミエさん! 死んで」
エペル(占い師)
「いやだ!! 処刑|されだっきゃ《されたら》人狼のオルトクンとリリアサンが|勝ってまる《勝ってしまう》! 処刑するならオルトクンだ!」
ジャック(村人or狩人)
「賛成だ! 俺視点でもその二人は人狼なんだ。野放しになんぞできるか!」
デュース(妖狐)
「僕はヴァンルージュ先輩を処刑したい! 最後の人狼の先輩さえいなくなれば、僕たち村人陣営が勝つ!」
マレウス(村人or狩人)
「現段階でフェルミエが二票。小さいシュラウドが二票。リリアが一票か。僕視点だと人狼のフェルミエとスペードのどちらかを処刑できればひとまずしのげるから、このままなら僕はフェルミエに入れる」
エペル(占い師)
「入れないでください!! 僕が本物なんだ! マレウスサンが僕が人狼だと思ってるのは、ただの主観ですよね!? あなたが信じてるエースクンが、僕が人狼だと言ったんですか!? 違うでしょう!! そもそもマレウスサンが直接ウソを見破れたのはオルトクンだけでしょう!? 僕のウソを見破ったわけではないのなら、人狼だと疑うのはオルトクンであるべきです!」
マレウス(村人or狩人)
「……一理あるな」
リリア(人狼)
「ほほー? ちょいと待ってくれるかのう。オルトはいつだって理路整然としとった。ちゃーんと客観的な視点でわしらを見ておったじゃろ。もし人狼なら、もっと強引に話を誘導しようとするのに、オルトはそれがいっさいなかった。主観まみれで強引なお主とは違ってのう?」
エペル(占い師)
「どの口が言ってるんです? リリアサンだって、最初に中立派ぶって、都合が悪くなりそうなことから逃げてたんじゃないんですか? そうやって、あとで鞍替えしやすくなるように!」
リリア(人狼)
「そんなことはないぞ? ルークと同じように中立派でいたおかげで、お主が妖狐だと疑っておったセベクが無事に処刑されたではないか。あ〜〜! わしのおかげじゃなあ〜〜!」
エペル(占い師)
「あれはただの結果論でしょう!? て言うか! それが通ったら、セベククンを狩人扱いしてたリリアサンは何なんですか! 役にたつ味方をみすみす見殺しにしたってことですよね! 自分のせいで! 味方陣営を一人消すなんて、リアル狂人はセベククンじゃなくて、あなたじゃないですか!」
リリア(人狼)
「なにをぅ!? わしがリアル狂人なわけがなかろう!」
エペル(占い師)
「ふだんからリアル狂人みだいなごど|すといで《しといて》よぐ言えますね!」
ジャック(村人or狩人)
「おいデュース。状況を考えろ。お前視点じゃ二人目の人狼はすでにいないかもしれねえがな。お前とオルト以外の四人は、まだ二人目が残ってる予想なんだよ。そのままリリア先輩の処刑を主張しても、ただ票が無駄になるだけだ。そうなるよりは、俺たち村人陣営のための一票にしようぜ」
オルト(人狼or狂人)
「待ってほしいな。僕たちはずっと妖狐に怯えてきたよね? まだ妖狐がいるかもしれないなら、最後まで疑わなくちゃ! ジャック・ハウルさんはもういないって予想してるけど、いないより、いる予想をしようよ! 僕は妖狐はまだいると思ってるよ。このまま野放しにすると、危険なんだ! 僕を生かして、妖狐のマレウス・ドラコニアさんを占わせて! デュース・スペードさん!」
ジャック(村人or狩人)
「悪いなオルト。それはお前が本物だったときの話だ。エペル派のデュースがお前につくわけがねえよ。人狼のお前はここで消えてもらわなきゃならねえ」
オルト(人狼or狂人)
「デュース・スペードさんは僕を狂人だと見てるんだよ? だったら僕を残してもまだ大丈夫だよ! あとで処刑されてもいいから、今日は僕を残して!」
ジャック(村人or狩人)
「こちとらお前を逃した時点で、もうあとがねえんだよ! あと二回の処刑のチャンスをぜんぶ人狼に使わねえと、村人陣営が負けちまう! いねえ妖狐のために、お前を生かせられねえ!」
オルト(人狼or狂人)
「わかった! 妖狐はもういないんだね! それでもデュース・スペードさん視点だと、リリア・ヴァンルージュさん処刑は変わらないね? 僕に票が入らないよ? どうしよう?」
ジャック(村人or狩人)
「だから!!」
デュース(妖狐)
「ま、待ってくれ……! 考える時間をくれ!」
ジャック(村人or狩人)
「お前はオルトに入れりゃあいいんだよ!」
オルト(人狼or狂人)
「妖狐を警戒して、僕を残そうよ! 何だったらマレウス・ドラコニアさんに票を入れるのも手だよ!」
ジャック(村人or狩人)
「さっき妖狐はいないって言ってたじゃねえか!」
オルト(人狼or狂人)
「デュース・スペードさんには言ってないよ!」
監督生
「ストーーップ!! デュースとツノ太郎が置いてけぼりになってるよ! 二人の意見も聞こう!」
デュース(妖狐)
「助かった……」
マレウス(村人or狩人)
「ヒトの子よ、感謝する……」
監督生
「じゃ、デュースから。何か気になることがあれば言ってみて」
デュース(妖狐)
「気になることと言われてもな。やっぱり僕はリリア先輩を処刑したい。そしたらすぐに決着がつくんだ」
監督生
「うん。ツノ太郎は?」
マレウス(村人or狩人)
「フェルミエの言葉で少し揺らいだが……僕も最初の意見と変わらない。フェルミエが人狼だ」
リリア(人狼)
「うーむ。皆の意思はかたいようじゃの」
オルト(人狼or狂人)
「そうなると、エペル・フェルミエさんに投票するのは、僕とリリア・ヴァンルージュさんとマレウス・ドラコニアさんで三票。僕に投票するのは、エペル・フェルミエさんとジャック・ハウルさんで二票。リリア・ヴァンルージュさんに投票するのは、デュース・スペードさんの一票。エペル・フェルミエさんが処刑されるね!」
リリア(人狼)
「ならばよし!!」
エペル(占い師)
「まずい……! 負けでまう!」
ジャック(村人or狩人)
「せめてデュースがオルトに入れてくれりゃあな……」
マレウス(村人or狩人)
「……もしスペードが小さいシュラウドに入れたらどうなる? フェルミエで三票。小さいシュラウドで三票。同数になって、処刑先を決められないが」
監督生
「最多投票数が複数人いたらどうなるかって話なら、その複数人で決戦投票するよ」
デュース(妖狐)
「決戦?」
監督生
「エペルとオルトで同数票になったら、次の投票先はエペルとオルトの二択になって、他の四人には投票できなくなるんだ。そしてエペルとオルトには投票権がない。残りの四人が投票する」
エペル(占い師)
「二択を四票でやるんだ」
デュース(妖狐)
「へえ……それでも決着がつかなかったら?」
監督生
「次の投票でも最多投票数の人数が変わらなければ、処刑なしで夜をむかえる」
オルト(人狼or狂人)
「誰も死なずに、この六人のまま夜が来るんだね!」
エペル(占い師)
「誰も死なない!? じゃあデュースクン! オルトクンに投票して!」
デュース(妖狐)
「えっ」
ジャック(村人or狩人)
「お前視点を確認しろ」
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
リリア(人狼)
オルト(狂人)
---
ジャック(村人or狩人)
「村人陣営が四人、人狼と狂人が一人ずつだろ。誰も死なずにこのまま夜になって、村人陣営が一人いなくなっても、まだ余裕があんだろ。だったら一日くらい、俺たちにくれ」
エペル(占い師)
「しかもまだ狩人がいるよね? もしかしたら狩人が守ってくれるかもしれないよ。そうなったらまだまだチャンスはある! お願いデュースクン! この一日だけでいいから、オルトクンに投票して、僕を延命させて!」
デュース(妖狐)
「えー……けどな……」
ジャック(村人or狩人)
「そもそも、このままじゃお前もやべえんだよ! もしエペルが処刑されて、夜に村人陣営がやられたら、村人陣営が二人、人狼と狂人が一人ずつの四人だけになる。人狼と狂人が結託しやがったら、もう村人陣営の勝ちはねえんだ!」
デュース(妖狐)
「……あ、そうか。四人だけに……」
ジャック(村人or狩人)
「デュース! 俺たちにはあとがねえ!」
エペル(占い師)
「お願いだから!」
デュース(妖狐)
「わ……わかった! オルトに投票する!」
ジャック(村人or狩人)
「よし!」
エペル(占い師)
「よがっだあああ!」
監督生
「話がまとまったのなら、投票に入るよ」
リリア(人狼)
「決戦投票になりそうじゃな」
オルト(人狼or狂人)
「そうなっても、次の投票も真っ二つのままになりそう。今日は処刑なしかも」
リリア(人狼)
「なんとかしたかったがのう……こればかりはどうしようもできんわい」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
──投票終了。投票結果発表。
デュース→エペル
ジャック→ オルト
エペル→ オルト
オルト→ エペル
マレウス→ オルト
リリア→ エペル
エペル 三票
オルト 三票
──最多投票数が複数人いました。
──話し合いを延長します。
五日目の朝・5
ジャック(村人or狩人)
「予想通り、決戦投票になった……が」
エペル(占い師)
「……は?」
リリア(人狼)
「……んなあ!? ちょ、マレウス!?」
オルト(人狼or狂人)
「どうして僕に投票したの!?」
マレウス(村人or狩人)
「……」
ジャック(村人or狩人)
「おい! デュース! おい!!」
エペル(占い師)
「なにしでんだ!?」
デュース(妖狐)
「なんでドラコニア先輩がオルトに!?」
ジャック(村人or狩人)
「それも気になるが! いまはお前だ!!」
エペル(占い師)
「なんでわーに入れだ!?」
デュース(妖狐)
「えーと……すまん! 間違えた!」
エペル(占い師)
「んな間違えかたがあるがあ!!」
ジャック(村人or狩人)
「間違えたにしてもめちゃくちゃだ。お前……まさか!!」
マレウス(村人or狩人)
「お前たち、なぜそこまで不思議そうにしているんだ? これは自然なことだろう」
エペル(占い師)
「いやあなたが一番不自然ですよ! あとがないくせに、なんで狂人のオルトクンに!?」
マレウス(村人or狩人)
「僕視点だと、ここで人狼を処刑しないと、本当にあとがないからだ。僕がフェルミエに、スペードが小さいシュラウドに入れたら、フェルミエも小さいシュラウドも処刑できない。そうなるくらいなら、フェルミエが狂人、小さいシュラウドが人狼だと予想を変えて、小さいシュラウドに票を集めて処刑したかったのだが……まあそれも無理だろうと予想していた。人狼仲間の小さいシュラウドを、スペードが投票するわけがない。だからスペードがリリアに入れたら、と希望を持って挑んだが、そううまくはいかなかったようだ」
オルト(人狼or狂人)
「そっか。わかったよ」
デュース(妖狐)
「え? なんだって?」
リリア(人狼)
「んんん……? わけがわからんぞ?」
マレウス(村人or狩人)
「予想を変えたあとの占い師の内訳を見ろ」
---
【生存中の役職予想(マレウス視点)】
・人狼陣営(人狼二人 狂人一人)
オルト(人狼)
デュース(人狼)
エペル(狂人)
---
ジャック(村人or狩人)
「ああ……マレウス先輩の言ってることがわかった」
エペル(占い師)
「まだわかんない。説明してほしい」
ジャック(村人or狩人)
「この内訳どおりにデュースが動くとしたら、まずオルトには入れねえだろ。そしたらエペルか、先に入れると主張してたリリア先輩に入れるだろうよ。ここでリリア先輩に入れてくれたら、オルトだけが最多投票になって、人狼のオルトを処刑できていた、ということだ」
デュース(妖狐)
「ああ……? わかるような、わからないような……?」
オルト(人狼or狂人)
「じゃあさっきの投票結果を見て!」
---
デュース→エペル
ジャック→ オルト
エペル→ オルト
オルト→ エペル
マレウス→ オルト
リリア→ エペル
エペル 三票
オルト 三票
---
ジャック(村人or狩人)
「ここでお前がエペルじゃなくて、リリア先輩に入れてたら、オルトが処刑されてんだよ。マレウス先輩はそれを狙ってたんだ」
デュース(妖狐)
「あー!」
リリア(人狼)
「なるほどのう! やっとわかったわい!」
エペル(占い師)
「僕もわかった。で、次はデュースクンが説明する番だけど?」
デュース(妖狐)
「うっ!」
ジャック(村人or狩人)
「お前さ……まさか妖狐か?」
監督生
(ついにバレたか)
ジャック(村人or狩人)
「リリア先輩ならまだわかるぜ。最初に主張してた投票先だからよ。だがお前視点でもエペルは本物の占い師なのに、投票するなんて……妖狐だからとしか思えねえ」
エペル(占い師)
「そうだよね。まだ占ってないの、デュースクンだけだもんね。今夜、絶対に占われるもんね。消されるもんね!」
デュース(妖狐)
「……いや! まだ希望はある! 決戦投票でエペルを処刑できれば、翌朝は四人になるだろ! そこで巻き返せばいい!」
エペル(占い師)
「自分が妖狐だって認めるんだね」
デュース(妖狐)
「みっ! 認めてないぞ!! いまのはあくまでも、もし妖狐だったらの話だろ! 人狼かもしれないし、ただのリアル狂人かもしれない!」
ジャック(村人or狩人)
「リアル狂人のほうが嫌だろ」
マレウス(村人or狩人)
「僕はスペードを人狼と見ているが……リリアに投票すれば、仲間の小さいシュラウドがやられてしまう。人狼の身内切りに小さいシュラウドに投票しても、ただ損をするだけ。フェルミエに投票すれば、いまのようになる。ふふふ……スペードよ。どうあがいても、お前は疑惑から逃げられない」
リリア(人狼)
「わし視点ではデュースは人狼でも妖狐でもないから、あるとしたらリアル狂人かのう。人数的に失いたくないわい」
オルト(人狼or狂人)
「僕視点でもそうだよ! デュース・スペードさんはちょっと間違えちゃっただけだよね!」
マレウス(村人or狩人)
「妖狐だろうと人狼だろうとリアル狂人だろうと、今日はもうスペードには投票できない。決戦投票で、フェルミエか小さいシュラウドのどちらかに投票しなくては」
監督生
「良くも悪くも、話はまとまったみたいだね。決戦投票にいこうか。投票権があるのはエペルとオルト以外の四人ね」
ジャック(村人or狩人)
「俺は変わらずオルトに投票だ」
デュース(妖狐)
「僕は……もう……」
エペル(占い師)
「僕に投票、だよね」
デュース(妖狐)
「うぐ……」
リリア(人狼)
「わしもエペルになるが、マレウスは変わらずオルトに投票かの?」
マレウス(村人or狩人)
「……」
リリア(人狼)
「のうマレウスや。このままでは同数になって、どちらも処刑できぬままじゃぞ。けっきょく二人目の人狼がどちらかわからぬのなら、特に決めうちせずに、臨機応変に変えていけばよいよな?」
マレウス(村人or狩人)
「……ああ。最悪の事態だけは避けねば」
---
──話し合い終了。決戦投票に入ります。
──決戦投票終了。投票結果発表。
デュース→エペル
ジャック→オルト
エペル(投票権利なし)
オルト(投票権利なし)
マレウス→エペル
リリア→エペル
エペル 三票
オルト 一票
──エペル・フェルミエを処刑します。
──五日目の朝が終了しました。
五日目の夜
──五日目の夜。
──夜の役割を果たしてください。
──五日目の夜が終了しました。
──翌朝。
──犠牲者は出ませんでした。
---
監督生
『残り五人。そのうちの一人は妖狐だから、二人目の人狼はエースで、オルトが狂人で確定か。妖狐以外の四人中二人が人狼で、ゲームが続くなんてありえないし。いや〜〜。ここにきて犠牲者なしか! 妖狐と思われてるデュースを襲おうとするわけないし、これやっぱふつうに狩人が守ってくれたっぽいな。ジャックとツノ太郎のどっちなんだろ』
六日目の朝
【占い師の結果一覧(監督生視点)】
(オルト(狂人))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
(エース(人狼))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース(人狼判定)
(エペル(本物))
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
【霊媒師の結果一覧(監督生視点)】
(ルーク(本物))
二日目:レオナ(村人判定)
三日目:ケイト(人狼判定)
四日目:セベク(村人判定)
【現在の死亡者一覧(監督生視点)】
一日目朝 処刑 レオナ(村人or狩人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
三日目朝 処刑 セベク(村人or狩人)
三日目夜 死亡 ヴィル(村人or狩人)
四日目朝 処刑 エース(人狼)
四日目夜 死亡 ルーク(霊媒師)
五日目朝 処刑 エペル(占い師)
五日目夜 死亡 なし
【現在の生存者一覧(監督生視点)】
デュース(妖狐)
ジャック(村人or狩人)
オルト(狂人)
マレウス(村人or狩人)
リリア(人狼)
──残り五人
---
──六日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
リリア(人狼)
「狩人グッジョブじゃ!」
ジャック(村人or狩人)
「マレウス先輩。あんた、本当に狩人だったのか」
マレウス(村人or狩人)
「それはこちらのセリフだ。感謝しよう、ハウル」
監督生
「まずは占い師の報告ね。オルト。占ったのは誰?」
オルト(狂人)
「はい! 宣言した通り、マレウス・ドラコニアさんだよ! 村人判定が出ました!」
リリア(人狼)
「さすがに妖狐はもうおらんよな」
ジャック(村人or狩人)
「また予想した役職でも公開しますか?」
リリア(人狼)
「そうじゃのう。何人かは外れたじゃろうし、また予想し直さねば」
デュース(妖狐)
「……」
ジャック(村人or狩人)
「おいデュース。だんまりを決め込むんじゃねえ。確かにお前はもう村人陣営とは思えねえが、発言権は平等にあるんだ。うるさ過ぎるのは論外だが、最後まであがけ」
デュース(妖狐)
「……そうだな。いや、あきらめてなんかないぞ。勝ち筋を探してただけだ」
ジャック(村人or狩人)
「ははっ! そう来ねえとな!」
監督生
「ではみなさん、予想してる役職の内訳を書いていってください。死んだエペルの名前を消すだけの人は、もう公開しちゃって」
マレウス(村人or狩人)
「僕がそうだな」
リリア(人狼)
「わしもじゃ」
監督生
「では二人まとめて公開しましょう」
---
【生存中の役職予想(マレウス視点)】
・村人陣営(二人)
マレウス(村人)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
デュース(人狼)
オルト(狂人)
・妖狐陣営(一人)
リリア(妖狐)
【占い師の結果一覧(エース)】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース(人狼判定)
---
【生存中の役職予想(リリア視点)】
・村人陣営(四人)
リリア(村人)
デュース(村人)
マレウス(狩人)
オルト(占い師)
・人狼陣営(人狼一人)
ジャック(人狼)
【占い師の結果一覧(オルト)】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
六日目:マレウス(村人判定)
---
リリア(人狼)
「わしはエペルの名前を消すだけではなく、マレウスを村人から狩人に変えたぞ」
監督生
「人狼が一人だけで、あとは村人陣営だけ。リリア先輩は余裕がありますね」
リリア(人狼)
「そうじゃな。あと一回だけ、余裕はあるぞ。それでももう人狼をぶち抜きたいがの」
監督生
「ツノ太郎は、あらためて見てもマジの崖っぷちだね」
マレウス(村人or狩人)
「妖狐を処刑、狩人が守る、人狼を処刑。これらを満たさねば、負ける」
リリア(人狼)
「狩人に守られてようと守られてなかろうと、最終日に人狼と狂人に票を合わせられたら勝てんがのう」
マレウス(村人or狩人)
「……合わせられないほうに賭ける」
リリア(人狼)
「あくまでも予想じゃろ。こんなことで気落ちするでない」
オルト(狂人)
「できてるけど、公開していい?」
デュース(妖狐)
「いま書き終わった」
監督生
「んじゃ二人もまとめて公開しよっか」
---
【生存中の役職予想(オルト視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
オルト(占い師)
リリア(狩人)
・人狼陣営(人狼一人)
ジャック(人狼)
【占い師の結果一覧(オルト)】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
六日目:マレウス(村人判定)
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・村人陣営(三人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
リリア(人狼)
オルト(狂人)
【占い師の結果一覧(エペル)】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
監督生
「オルトはツノ太郎が妖狐から村人になってるね」
オルト(狂人)
「うん! ここは予想が外れちゃったけど、妖狐はいなかったんだって考えたら、いいことかも!」
監督生
「デュースは……」
デュース(妖狐)
「僕は村人だ。昨日のはリアル狂人だと思ってくれ」
監督生
「ん。わかった。あとはジャックだけだけど……」
ジャック(村人or狩人)
「悪い。一枚目は書き終わってんだが、二枚目に手こずってる」
監督生
「二枚も書いてるの?」
ジャック(村人or狩人)
「ああ……一枚目だけでも公開しとくわ」
---
【生存中の役職予想(ジャック視点)】
・村人陣営(二人)
ジャック(村人)
マレウス(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
リリア(人狼)
オルト(狂人)
・妖狐陣営(一人)
デュース(妖狐)
【占い師の結果一覧(エペル)】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
リリア(人狼)
「……マレウスと同じくらい崖っぷちじゃな」
マレウス(村人or狩人)
「村人、狩人、人狼、狂人、妖狐が一人ずつという点は、僕とまったく変わらないな」
デュース(妖狐)
「ほとんど勝ち筋がないから、これとは違う予想を書いてるのか?」
ジャック(村人or狩人)
「いや……待ってろ。もうすぐ書き終わる……」
オルト(狂人)
「何を書いてるのかな……」
ジャック(村人or狩人)
「……できた。待たせて悪い。これが、新しく予想した内訳だ」
---
【生存中の役職予想(ジャック視点)】
・村人陣営(二人)
ジャック(村人)
マレウス(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
デュース(人狼)
オルト(狂人)
・妖狐陣営(一人)
リリア(妖狐)
【占い師の結果一覧(エース)】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース(人狼判定)
---
オルト(狂人)
「……エース・トラッポラさん?」
デュース(妖狐)
「エース派に変わるのか!?」
ジャック(村人or狩人)
「ほんのわずかだが、こっちのほうがまだ勝ち筋がある」
リリア(人狼)
「いや変わらんぞ!? わしとデュースの役職を交換しただけで、あとはさっきとまったく同じではないか!!」
マレウス(村人or狩人)
「僕の予想から、僕とハウルの役職を交換しただけでもあるな。なぜこんな予想まで……?」
ジャック(村人or狩人)
「昨日の夜の間に考えてたんすよ。デュースが人狼の可能性もあるかもしれねえってな。そしたらエースが本物かもしれねえ。だからエペルには悪いが、エペル派からエース派に鞍替えしてみました」
リリア(人狼)
「それはわかったが、それで何が変わるんじゃ?」
ジャック(村人or狩人)
「エース派になったほうが、投票で有利になりやすいんです」
マレウス(村人or狩人)
「……僕に合わせにきたか!」
ジャック(村人or狩人)
「はい。昨日の議論で思い知ったんですが、みんなの意思はかたい。マレウス先輩が投票先を変えたのだって、エースを信じた結果だし、デュースだってなんか理由があったんだろ」
デュース(妖狐)
「……ああ」
ジャック(村人or狩人)
「こんなんで議論をしたって、どうせ最初に決めてた投票先は変わらねえ。だったら俺が変わって、より集まりやすい先に投票してやる!」
オルト(狂人)
「……」
リリア(人狼)
「ふむ。それで、エース派に変わったことで、集まりやすい投票先とは……あっ」
ジャック(村人or狩人)
「人狼の俺に投票するのはオルトとリリア先輩の二人」
---
【生存中の役職予想(オルト&リリア視点)】
・人狼陣営(人狼一人)
ジャック(人狼)
---
オルト(狂人)
「うん」
ジャック(村人or狩人)
「そしてエース派に変わった俺と、元からエース派のマレウス先輩は、妖狐を処刑したい。デュースは人狼を処刑したい。俺ら三人が投票したがってるのは……一人だけだ!!」
---
【生存中の役職予想(ジャック&マレウス視点)】
・妖狐陣営(一人)
リリア(妖狐)
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・人狼陣営(人狼一人)
リリア(人狼)
---
オルト(狂人)
「リリア・ヴァンルージュさんだね!」
リリア(人狼)
「わしか〜〜〜〜〜〜!!」
ジャック(村人or狩人)
「いちおう聞くが、デュースもマレウス先輩も、リリア先輩に入れるよな?」
マレウス(村人or狩人)
「入れる!」
デュース(妖狐)
「い、入れる!!」
監督生
「えー……オルト。リリア先輩。反論はありますか?」
リリア(人狼)
「いやもう無理じゃろ……テコでも動かんじゃろ、あやつら」
オルト(狂人)
「そうだね! 監督生さん。投票に入ってくれるかな?」
監督生
「はい。では話し合いはこれで終わります」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
──投票終了。投票結果発表。
デュース→リリア
ジャック→リリア
オルト→デュース
マレウス→リリア
リリア→ジャック
リリア 三票
デュース 一票
ジャック 一票
──リリア・ヴァンルージュを処刑します。
──五日目の朝が終了しました。
──妖狐陣営の勝利です!
結果発表
【勝利者一覧】
デュース&監督生(妖狐)
【死亡者一覧】
一日目朝 処刑 レオナ(村人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
三日目朝 処刑 セベク(村人)
三日目夜 死亡 ヴィル(村人)
四日目朝 処刑 エース(人狼)
四日目夜 死亡 ルーク(霊媒師)
五日目朝 処刑 エペル(占い師)
五日目夜 死亡 なし
六日目朝 処刑 リリア(人狼)
【役職一覧】
・村人(四人)
レオナ(一日目朝に処刑)
セベク(三日目朝に処刑)
ヴィル(三日目夜に死亡)
マレウス
・占い師(一人)
エペル(五日目朝に処刑)
・霊媒師(一人)
ルーク(四日目夜に死亡)
・狩人(一人)
ジャック
・共有者(二人)
イデア(一日目夜に死亡)
トレイ(二日目夜に死亡)
・人狼(三人)
ケイト(二日目朝に処刑)
エース(四日目朝に処刑)
リリア(六日目朝に処刑)
・狂人(一人)
オルト
・妖狐(一人)
デュース&監督生
---
デュース
「勝った……」
監督生
「おめでとう、デュース!! 初プレイとは思えないくらい、立ち回りがうまかったよ!」
デュース
「でも……ほとんど監督生に頼りきりだったし、一人でやり始めてからは何かうまくいかなかったし、最後なんてジャックに助けられてしまった」
監督生
「それでも勝ちは勝ちだよ。どうしても納得いかないなら、次はもっとうまくやればいいだけだよ」
オルト
「そうだよ! 勝ち逃げなんて許さないよ! だから次もやろうね、デュース・スペードさん!」
デュース
「……そうだな。うん! 次は最初から僕一人で、やりきってみせる!!」
リリア
「青春じゃなあ……」
オルト
「リリア・ヴァンルージュさん……本当にジャック・ハウルさんに投票したんだね」
リリア
「すまぬ……よく考えたらデュースを妖狐だと読んで、投票するのがよかったな」
デュース
「あの、まさか本当に僕がリアル狂人だと思ってたんですか?」
リリア
「そんなの戦場にいっぱいおったし」
監督生
「生々しい!!」
デュース
「ヴァンルージュ先輩が僕を妖狐だと読めていれば……ジャックも僕に投票してたらワンチャンあったのか」
監督生
「オルトとリリア先輩とジャックで三票入ったら、妖狐を処刑できてたね」
リリア
「じゃがそれでデュースを処刑できても、ジャックが狩人なのはマレウスを襲えなかった時点でもうバレバレじゃったよ。次はジャックを襲って、朝にオルトといっしょにマレウスに投票して、ゲームセットじゃ」
ジャック
「どのみち村人陣営は詰んでたか……」
監督生
「村人、狩人、人狼、狂人、妖狐が一人ずつの五人で村人陣営が勝てる道なんて、人狼と狂人が連携できていないときだけなんだよ。今回は連携が取れてたね。これはもうしょうがない。村人陣営の運が悪かった」
マレウス
「やはりハウルが狩人だったか。ここはスペードもフェルミエも予想できていたな」
ジャック
「負けちまったが、最終日だけでも守れてよかったぜ」
リリア
「まさかまだ狩人がおったとは! いないと思うてマレウスを襲ったのに!」
オルト
「五日目の夜に、マレウス・ドラコニアさんを守ったんだね。その夜以外は誰を守っていったの?」
ジャック
「三日目までは、ふつうにルーク先輩を守った。四日目はデュースと監督生を守った」
デュース
「僕たちを? 占い師でもないのに、どうして」
ジャック
「……信じたいって、思っただけだ」
デュース
「おお……なんか照れるな」
監督生
「あ。これ僕たちじゃなくて、デュースを守りたかっただけだな」
オルト
「二人は恋人だもんね!」
リリア
「青春じゃなあ〜〜」
デュース
「ありがとうな、ジャック。僕を信じて、守ってくれて。次は同じ陣営になれたらいいな!」
ジャック
「おう……」
マレウス
「ときにハウルよ。聞きたいことがあるのだが」
ジャック
「なっ、なんすか!?」
マレウス
「なぜわざわざ最後にトラッポラ派になったんだ? フェルミエ派のままでも、最終的な投票先は変わらなかったはずだ」
ジャック
「……」
デュース
「すんません。どういうことですか?」
オルト
「これはジャック・ハウルさんの予想だけど……ジャック・ハウルさんが投票先を変えなくても、僕とリリア・ヴァンルージュさんはジャック・ハウルさんに投票して、デュース・スペードさんとマレウス・ドラコニアさんはリリア・ヴァンルージュさんに投票してたよね?」
デュース
「それは……うん。ジャックが変えなくても、僕たち四人は投票先を変えないな」
オルト
「それだとジャック・ハウルさんに二票、リリア・ヴァンルージュさんに二票になるよね。ジャック・ハウルさんが別のところに一票入れても、ジャック・ハウルさんとリリア・ヴァンルージュさんの決戦投票になるでしょ?」
デュース
「あ! その二択になったときに、僕とドラコニア先輩はヴァンルージュ先輩に入れて、オルトはジャックに入れて、二対一でヴァンルージュ先輩が処刑されるのは同じか!」
リリア
「ああー。確かに。ジャックがそれに気づかぬわけがないし……なぜあんなことを?」
マレウス
「わざわざ二枚の内訳表を作るほどだ。何か理由があるのだろう?」
ジャック
「……黙秘します」
マレウス
「そうか……」
リリア
「ほーん? まあええわい。言いたくないこともあるじゃろう」
デュース
「気になるが……聞かれたくないなら、もう聞かないぞ! 安心してくれ!」
マレウス
「それなら話は終わりだ。ゲームは終わったが、ヒトの子よ、僕たちはどうすればいい」
監督生
「このあとはオンボロ寮で打ち上げするよ! 参加は自由! 行きたい人は僕に着いてきて!」
オルト
「ゲームのログはちゃんと残してあるから、反省会もできるよ!」
リリア
「そういえば脱落していったやつらが見当たらんが、先に行ったんか?」
監督生
「何人かはログだけもらって帰りましたが、残りの人たちはもう行ってます。すでに着いてる人たちは、グリムとゴーストさんたちが迎えてくれてます」
リリア
「気がきくのう! わしも行くぞ!」
マレウス
「招かれよう!」
デュース
「ジャック! 僕たちも行くぞ!」
ジャック
「勝手に決めんなよ。行ってやるが」
オルト
「兄さんはもうオンボロ寮でログ再生の準備ができてるみたいだよ!」
監督生
「じゃあみんな、行こっか!」
デュース
「おう!」
リリア
「楽しみじゃー!」
ジャック
「……」
──あのとき、エース派に変わらねえと、また長い議論が始まっちまう。
──時間を与えちまったら、また投票先を変えられるかもしれねえ。
──そうなる前に、決着をつけたかった。
──なんて、言えるわけねえよ。
---
リリア
「……くふふ」
監督生
「どうしたんですか、リリア先輩」
リリア
「もし、わしがデュースを妖狐読みして、ジャックも自分が襲われんという奇跡を信じてデュースに投票しとったら、人狼陣営が勝っておった。ほんの少しの読みの差で、ここまで勝機が違ってくるとはのう。あなどれんゲームじゃ」
監督生
「そうですね。デュースは先輩とジャックに生かされました」
リリア
「いやいや! そこはわし抜きで考えてほしいのう。わし、完全にデュースの投票に気づけんかったからな」
監督生
「それはジャックもでは?」
リリア
「そうかのう? あの最終日から自分が勝つという、ありもせん奇跡を信じるのではなく、『デュースが妖狐だ』と信じたから、あんなことができたと思うぞ」
作中で起こった、ロジック破綻の説明
これから説明を始めますが、理解できなくてもまったく問題ありません。
一人用ゲーム『グノーシア』のシステムを使ったロジックなので、現実の人狼ゲームでは役に立たないからです。
三日目でヴィルがエースを偽物の占い師だと断言したシーン。
エースを本物だと見た場合、エースを偽物扱いしたヴィルはウソつきということになり、人狼か妖狐のどちらかになります。
そしてヴィルは夜に死亡。人狼は夜に死なないので、妖狐になります。妖狐が夜に死ぬのは、本物の占い師に占われた時のみ。なのにエースは別の人を占いました。この時点で、マレウス視点では、エースは偽物が確定しています。
なのにマレウスはエースを本物と見続け、他のキャラもロジック破綻に気づかないまま、ゲームを進ませてしまいました。
書き直すには相当な労力がいるため、このまま作品をあげることにしました。
このようなミスをしてしまい、たいへん申しわけありませんでした。
オープニング(ネタバレ)
最初から役職をすべてネタバレしています。
役職ネタバレ以外は、すべてネタバレなしの本文と同じです。
夜のシーンはネタバレなしの方と同じなので、省いています。
【村人陣営(九人)】
勝利条件:妖狐陣営を全滅させてから、人狼陣営の人狼を全滅させる。狂人は残っていても良い。
・村人(四人)
夜の役割:特になし
セベク
レオナ
ヴィル
マレウス
・占い師(一人)(※役職公開できる)
夜の役割:現在生存している一人が、村人か人狼かを判別できる。妖狐陣営を占った場合は、対象者を死亡させる。
エペル
・霊媒師(一人)(※役職公開できる)
夜の役割:直前に処刑された一人が、村人か人狼かを判別できる。
ルーク
・狩人(一人)
夜の役割:現在生存している一人を、翌日の朝まで人狼の襲撃から守る。自身は守れない。
ジャック
・共有者(二人)(※役職公開できる)
夜の役割:共有者と意思疎通ができる。
トレイ
イデア
---
【人狼陣営(四人)】
勝利条件:妖狐陣営を全滅させてから、村人陣営と狂人の数を、人狼の数と同数以下にさせる。
・人狼(三人)(※ウソをつける)
夜の役割:人狼以外の一人を襲撃して、死亡させる。妖狐を襲撃した場合は、対象者を死亡させられない。
エース
ケイト
リリア
・狂人(一人)(※村人と同じ立場。必ずウソをつかないといけない)
夜の役割:特になし
オルト
---
【妖狐陣営(一人)】
勝利条件:村人陣営か人狼陣営のどちらかが勝利条件を満たす
・妖狐(一人)(※ウソをつける)
夜の役割:特になし
デュース&監督生
一日目の朝(ネタバレ)
【現在の生存者一覧】
デュース&監督生(妖狐)
エース(人狼)
ジャック(狩人)
エペル(占い師)
オルト(狂人)
セベク(村人)
トレイ(共有者)
ケイト(人狼)
レオナ(村人)
ヴィル(村人)
ルーク(霊媒師)
イデア(共有者)
マレウス(村人)
リリア(人狼)
──残り十四人
---
──一日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
レオナ(村人)
「話し合いなんざいらねえ。最初はトカゲ野郎を処刑だろ」
マレウス(村人)
「最近の猫は話し合いすらできないのか」
ヴィル(村人)
「アンタたち。ケンカならよそでやってちょうだい。時間の無駄よ」
ケイト(人狼)
「とりあえず最初は情報が欲しいな。というわけで、占い師ちゃん! 霊媒師ちゃん! 共有者ちゃん! 名乗っちゃって!」
オルト(狂人)
「じゃあ僕から名乗るね! 僕は占い師です!」
エース(人狼)
「おっ。ウソつき発見! オレが占い師だよ」
エペル(占い師)
「ううん。僕が占い師だよ」
トレイ(共有者)
「三人出たか。誰が本物やら」
---
デュース(妖狐)
『監督生、聞こえるか?』
監督生(妖狐)
『うん。聞こえる』
デュース(妖狐)
『すごいな、この魔法。この会話、僕たちにしか聞こえてないんだろ』
監督生(妖狐)
『うん。しかもその間だけは時間が止まるというオマケつき。都合よすぎだけど、このほうが説明しやすくて助かるよ』
デュース(妖狐)
『さっそく聞きたいことがあるんだが、名乗ってもいいのは占い師と霊媒師と共有者だけなんだよな?』
監督生(妖狐)
『そうだよ』
デュース(妖狐)
『じゃあなぜ三人も占い師が出てるんだ? 占い師は一人だけのはず……』
監督生(妖狐)
『これはね、人狼陣営が『ウソをついた』んだよ。自分たちが人狼だと占い師に当てられたら、処刑されちゃうでしょ? でも占い師が他にいたら、何も知らない人たちは誰が本物かわからなくなる。本物の占い師が、実は偽物なんじゃないかと周りに思わせられたら、人狼陣営には有利になるじゃん』
デュース(妖狐)
『ああー。だからオルトもエースもエペルも、誰が本物なのかわからなくなるのか。確かに人狼陣営は有利になる』
監督生(妖狐)
『その代わり、この三人のうち、二人は偽物だとバレるけどね。そのリスクを背負ってでも、本物の占い師に好き放題されたくないってわけ』
デュース(妖狐)
『……僕たち妖狐もウソがつけるのなら、ついたほうがいいか?』
監督生(妖狐)
『いや。今回デュースは初めてだし、ウソの名乗りはしないで、隠れておこう。村人のふりをするんだ』
デュース(妖狐)
『わかった』
---
ヴィル(村人)
「じゃ、次。霊媒師、名乗ってちょうだい」
ルーク(霊媒師)
「ウィ。私が霊媒師だね。愛の狩人を狙っていたのだけれど、朽ちゆく者に手向けの言葉をささげるのもいいね!」
トレイ(共有者)
「……他に名乗り出ないのなら、ルークは霊媒師で確定だな。それで共有者だが、俺が共有者だ。相方は──」
イデア(共有者)
「はい。拙者です」
トレイ(共有者)
「……お前だけリモートなのか」
ケイト(人狼)
「イデアくんの顔だけ見えないなんて、こっちが不利だよ」
イデア(共有者)
「ほほう? 共有者の拙者に対して『不利になる』とは、ケイト氏、怪しいですぞ?」
ケイト(人狼)
「えー? そんなんじゃないって」
---
監督生(妖狐)
『共有者のウソの名乗りはできないルールだから、共有者が確定するのは当然として』
デュース(妖狐)
『ああ』
監督生(妖狐)
『霊媒師も確定したね』
デュース(妖狐)
『それっていいことなのか?』
監督生(妖狐)
『うーん……。確定したってことは、情報をまとめやすくなるから、こんがらなくなるメリットがある。いまはいいことだと思っとこう』
デュース(妖狐)
『そう……か。うん。そうだな!』
監督生(妖狐)
『霊媒師はルーク先輩。共有者はトレイ先輩とイデア先輩で確定……と。よし把握』
デュース(妖狐)
『しかしなぜ霊媒師の偽物は出なかったんだろう』
監督生(妖狐)
『あんまりウソをつきすぎると、そのぶん人狼陣営が危険になっちゃうからね。占い師ですでに二人も出ちゃったから、残り二人は隠れておきたいんだと思うよ』
デュース(妖狐)
『ウソをつきすぎてもダメなのか……』
---
トレイ(共有者)
「共有者の俺とイデアは村人陣営で確定だから、進行は任せてもらっていいか?」
レオナ(村人)
「ああ。いいぜ」
ヴィル(村人)
「異論は無いわ」
マレウス(村人)
「任せたぞ、クローバー、シュラウド」
イデア(共有者)
「あ……す」
ルーク(霊媒師)
「でも、あまり私たちで話し合うと、一年の子たちが萎縮してしまうね。水と光を与えねば、つぼみは開かないよ」
リリア(人狼)
「そうじゃな! セベク、ジャック、デュース、監督生! お主らもなんか言うといいぞ!」
セベク(村人)
「はい、リリア様!! ここは占い師を処刑していきましょう!!」
エペル(占い師)
「うわ……大きく出たね」
セベク(村人)
「三人中、二人は偽物なのだろう!? ならば早く消すべきだ!!」
デュース(妖狐)
「確かにそうだな」
監督生(妖狐)
「ううん。それはしないほうがいい」
デュース(妖狐)
「え? なんでだ?」
監督生(妖狐)
「本物の占い師には妖狐を占って、消してもらわないと。占い師が全員いなくなったら、あとは処刑でしか妖狐を消せなくなっちゃうでしょ」
ジャック(狩人)
「そういや妖狐は人狼に襲われないんだったな」
監督生(妖狐)
「そう。だから占い師はなるべく残ってほしいな」
セベク(村人)
「む……たまにはいいことを言うではないか、人間! 褒めてやろう!」
監督生(妖狐)
「はいはい」
---
監督生(妖狐)
『デュース……言いたいことはわかるよ。『なんで妖狐陣営の僕たちが不利になるようなことを言ったんだ』って』
デュース(妖狐)
『待ってくれ。確かに言いそうになったが……あえて監督生がそう言うことで、僕たちに疑いがかからないようにしたかったんだろ。さすがにわかるぞ』
監督生(妖狐)
『わかってくれてたようで何より』
---
トレイ(共有者)
「まだ一日目だし、あせることはない。占い師は残しておこう」
エース(人狼)
「で、オレたちはどこを占えばいいわけ?」
イデア(共有者)
「妖狐が占い師だと騙っていたら、消すために占い師同士で占う、という手もありますが……占い師は三人出ておりますな。おそらく内訳は『本物の占い師』『狂人』『人狼』と拙者はにらんでるでござる」
ヴィル(村人)
「やけに具体的じゃない」
イデア(共有者)
「狂人は必ずウソをつかないといけない。霊媒師が本物しか出てないのなら、ウソをつけるタイミングは占い師に名乗り出るときしかないでしょう常識的に考えて」
ヴィル(村人)
「腹立つわね」
イデア(共有者)
「これで占い師の三人のうち二人は『本物の占い師』『狂人』で確定。残り一人が妖狐じゃなくて人狼だと思ったのは……『三人もいるんだから、一人は出てもらってもいいでしょ』精神でござろうな。妖狐は隠れてるよ。消極的な妖狐ですなあ」
---
監督生(妖狐)
『さすがイデア先輩。僕たちの考えなんてお見通しってことか』
デュース(妖狐)
『どうするんだ、監督生!』
監督生(妖狐)
『どうもできない。様子見しかないね』
---
トレイ(共有者)
「なら占い師は、占い師以外を適当に占ってもらおう。お前たちもそれでいいな?」
オルト(狂人)
「うん」
エース(人狼)
「オッケー」
エペル(占い師)
「任せてください」
イデア(共有者)
「狩人は霊媒師を守ってクレメンス。貴重な確定役職はまだ失いたくないので」
トレイ(共有者)
「さて、問題はどこに投票すればいいのか、だが……」
ヴィル(村人)
「提案。レオナかマレウスのどちらかに投票しましょう」
レオナ(村人)
「な!?」
マレウス(村人)
「なぜだ! 僕はもっと遊びたい」
ヴィル(村人)
「アンタたちまとめて残しておくと、うるさいのよ。ノイズはいらないわ」
レオナ(村人)
「……ちっ。だったら俺に投票しろ。付き合ってられねえ」
マレウス(村人)
「敵前逃亡か? らしくないな」
レオナ(村人)
「ああ!?」
ヴィル(村人)
「ほら! こうなるじゃない!」
トレイ(共有者)
「はは……こいつらはいっしょにさせないほうがよさそうだ」
ケイト(人狼)
「レオナくんとマレウスくん、どっちに入れるかは自由でいい感じ?」
トレイ(共有者)
「そうしようか。よし! 一日目はこんなもんでいいだろ」
イデア(共有者)
「じゃ、レオナ氏とマレウス氏。どっちかは生き残るけど、遺言どぞ」
レオナ(村人)
「ねえよ。ま、適当に頑張れや」
マレウス(村人)
「村人陣営の勝利のためならば、僕の屍を越えることを許そう」
イデア(共有者)
「終わり? じゃ、投票ね」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
---
デュース(妖狐)
『キングスカラー先輩かドラコニア先輩のどちらかに投票する流れになってしまった』
監督生(妖狐)
『誰か消したい人でもいた?』
デュース(妖狐)
『エース。あいつは何をしでかすかわからん』
監督生(妖狐)
『ああ……気持ちはわかるよ』
デュース(妖狐)
『だけど決まったものはしょうがないな。さて……どっちに投票するか……』
監督生(妖狐)
『本当にどっちでもいいもんね。デュースが決めていいよ』
デュース(妖狐)
『う〜〜〜〜ん……キングスカラー先輩にもドラコニア先輩にも世話になったのに……どちらかは処刑しないといけないなんて……!』
監督生(妖狐)
『ゲームなんだから、そんなに難しく考えなくても……』
デュース(妖狐)
『もういっそ、目くらましで、まったく別の人に投票するのはどうだ?』
監督生(妖狐)
『それは……やめとこう。投票先はみんなにバレるから、話し合いとはまったく違う人に投票したら、僕たちが怪しまれるよ』
デュース(妖狐)
『うぐ……』
監督生(妖狐)
『……僕が決めようか?』
デュース(妖狐)
『頼む!!』
監督生(妖狐)
『じゃ、ツノ太郎に投票しよう。言っておくけど、なんとなく、だからね』
デュース(妖狐)
『わかってるさ!』
---
──投票終了。投票結果発表。
デュース&監督生→マレウス
エース→レオナ
ジャック→マレウス
エペル→マレウス
オルト→レオナ
セベク→レオナ
トレイ→マレウス
ケイト→レオナ
レオナ→マレウス
ヴィル→マレウス
ルーク→レオナ
イデア→レオナ
マレウス→レオナ
リリア→レオナ
レオナ 八票
マレウス 六票
──レオナ・キングスカラーを処刑します。
──一日目の朝が終了しました。
二日目の朝(ネタバレ)
【現在の死亡者一覧】
一日目朝 処刑 レオナ(村人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
【現在の生存者一覧】
デュース&監督生(妖狐)
エース(人狼)
ジャック(狩人)
エペル(占い師)
オルト(狂人)
セベク(村人)
トレイ(共有者)
ケイト(人狼)
ヴィル(村人)
ルーク(霊媒師)
マレウス(村人)
リリア(人狼)
──残り十二人
---
──二日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
オルト(狂人)
「兄さんがやられちゃった!」
トレイ(共有者)
「確定で村人陣営だなんて、狙ってくださいと言ってるようなもんだ。イデアも俺も覚悟してたさ」
ケイト(人狼)
「トレイくんじゃなくてイデアくんがやられたのは、イデアくんの方がやっかいだと思われたからかな」
トレイ(共有者)
「そうだな。そして次に狙われるのは俺だ。だから最後の進行を務めさせてもらう。オルト。エース。エペル。占った結果を言ってくれ」
エース(人狼)
「はいはーい! オレから言わせて!」
トレイ(共有者)
「お。ずいぶん自信満々だな」
エース(人狼)
「そりゃあね! なんたって……人狼、見つけちゃったからねー!」
マレウス(村人)
「ほう!」
リリア(人狼)
「やるではないか! で、誰じゃ!?」
エース(人狼)
「ケイト先輩が人狼だったよ!」
ケイト(人狼)
「え!? けーくん!?」
デュース(妖狐)
「ダイヤモンド先輩が人狼か……!」
オルト(狂人)
「エース・トラッポラさんもケイト・ダイヤモンドさんを占ったんだね!」
監督生(妖狐)
「『も』?」
リリア(人狼)
「おおお!? もしやもしや!?」
オルト(狂人)
「僕もケイト・ダイヤモンドさんを占ったよ! 人狼だった!」
ケイト(人狼)
「うそー!? オレそんなに疑われてた!?」
ジャック(狩人)
「これはかなりでけぇ情報じゃねえか!!」
ルーク(霊媒師)
「オーララ! まだ二日目なのに、運命はずいぶんとせっかちだね」
トレイ(共有者)
「ケイトのことはあとで聞くとして、エペルのも聞いておこうか。エペルは誰を占ったんだ?」
エペル(占い師)
「ヴィルさんです。村人でした」
ヴィル(村人)
「当然よ」
トレイ(共有者)
「エースとオルトはケイトを占って、人狼だった。エペルはヴィルを占って、村人だった。三人とも、ありがとう」
セベク(村人)
「これはもうケイト先輩が人狼確定でいいだろう!!」
ケイト(人狼)
「ちょっと待って! そうとは限らないよね!? エペルちゃんが本物の占い師で、エースちゃんとオルトちゃんが偽物だったら、けーくん村人のまんまだし!」
監督生(妖狐)
「そもそもエースとオルトはなんでケイト先輩を占ったの?」
エース(人狼)
「深い意味はねーな。なんとなく。強いて言うなら、怪しい感じがしたから? ただの勘だけどな。エペルもそんな感じでヴィル先輩を占ったんだろ?」
エペル(占い師)
「うん。僕は怪しいからじゃなくて、本当になんとなくだけど」
オルト(狂人)
「僕は理由があるよ! 一日目、兄さんに『リモート参加されると顔が見えなくて、こっちが不利』って言ってたでしょ? 村人陣営確定の共有者が有利なのはいいことなのに、ケイト・ダイヤモンドさんは渋ってたから、怪しいと思ったんだ!」
トレイ(共有者)
「そんなことも言ってたな。ケイト、反論は?」
ケイト(人狼)
「あんなので渋ってた扱いされたくないなー。不公平なのはよくないって意味だったのに」
マレウス(村人)
「僕も同意見だ。あの発言だけでダイヤモンドを責めるのはお門違いだろう」
リリア(人狼)
「そうかのう。いつものケイトなら自分に有利なほうに誘導するもんじゃが。そうせずに、むしろ村人陣営が不利になる発言をするのは、村人にしては不自然じゃったぞ」
セベク(村人)
「若様とリリア様の意見が分かれた!? ぼ、僕はどうしたら……!」
エース(人狼)
「自分の意見を言えよ」
エペル(占い師)
「ケイトサンの話も大事だけど、いまは霊媒師の結果も聞きたい、かな」
トレイ(共有者)
「そうだな。ルーク。レオナはどうだった?」
ルーク(霊媒師)
「ウィ! 獅子の君は村人だったよ!」
トレイ(共有者)
「本物確定の霊媒師はウソをつかない。ということは……」
セベク(村人)
「レオナ先輩は確定で村人陣営だった!!」
ジャック(狩人)
「役職は明かしてなかったから、村人か狩人のどっちかってことか。狩人だったら痛いな……」
監督生(妖狐)
「狂人も村人判定が出るけど、狂人はもう占い師の三人の誰かなのは確定してるから、レオナ先輩は村人か狩人のどちらかで間違いないね」
---
デュース(妖狐)
『そうだったのか!?』
監督生(妖狐)
『何に対してびっくりしたの?』
デュース(妖狐)
『狂人は村人と同じなのか!?』
監督生(妖狐)
『ああ、それね。狂人は人狼陣営なのに、占い師や霊媒師に調べられると、人狼じゃなくて村人判定が出されるんだよ』
デュース(妖狐)
『ややこしい……』
監督生(妖狐)
『いるだけで状況を混乱させるのが狂人だからね』
デュース(妖狐)
『狂人は……村人判定……』
---
デュース(妖狐)
「あ」
ジャック(狩人)
「どうした」
デュース(妖狐)
「ふと思ったんだが、占い師が妖狐を占ったら妖狐が死ぬのなら……霊媒師が妖狐を調べたら、どうなるんだ?」
リリア(人狼)
「妖狐を処刑した翌朝に、妖狐は霊媒師にどう判定されるか、ということじゃな? そういえば、そこは把握しとらんのう。どうなんじゃ?」
トレイ(共有者)
「ルールブックによると……村人判定になるな」
リリア(人狼)
「……ん? じゃあレオナが妖狐の可能性もあるのか!?」
エース(人狼)
「あっぶね! 村人か狩人のどっちかで決めそうになってた!」
ジャック(狩人)
「……じゃあ占い師を全員処刑したら、村人判定が三人になる可能性もあるんだな」
ヴィル(村人)
「三人の占い師の内訳が『本物の占い師』『狂人』『人狼』の場合があれば、『本物の占い師』『狂人』『妖狐』の場合もあるものね。前者だと、村人判定が二人、人狼判定が一人。後者だと、村人判定が三人」
エペル(占い師)
「妖狐を狩るために、いっそ占い師を全員処刑してみるのも手、かな。いやまだ死にたくないけど」
マレウス(村人)
「妖狐が占い師を騙っていなかった場合だと、妖狐は処刑されずに生きている可能性があるうえに、占い師は全滅してしまう。そうなったら目も当てられんぞ」
ルーク(霊媒師)
「騙っていた場合だったら、効果はあるのだけれどね」
デュース(妖狐)
「妖狐が……占い師の中にいる?」
オルト(狂人)
「兄さんは『妖狐は占い師の中にいない』って言ってたよ!」
セベク(村人)
「確証はないだろう」
オルト(狂人)
「……そうだね!」
デュース(妖狐)
「わからなくなってきた……」
監督生(妖狐)
「とりあえず『妖狐は占い師を騙ってるかもしれない』ってことだけ頭に入れてくれたらいいよ」
デュース(妖狐)
「わかった……」
ジャック(狩人)
「しっかりしろよ」
---
デュース(妖狐)
『僕たちが……妖狐なんだよな……? なのにそうじゃない可能性も考えないといけない……?』
監督生(妖狐)
『他の人たちは、僕たちが妖狐なのは知らないからね。そっちの視点も考えておかないと、ボロが出るよ』
デュース(妖狐)
『む、難しいな』
監督生(妖狐)
『少しずつ慣れていこうね』
---
トレイ(共有者)
「ルークが調べた結果、レオナは村人か狩人か妖狐のどれかだと判明した。そしてヴィルはエペルから村人の判定。ケイトはエースとオルトから人狼の判定が出た。これらを踏まえて、他に何か言いたいことはあるか?」
エース(人狼)
「はーい。次は誰を占えばいい?」
トレイ(共有者)
「そうだな……占い師の中に妖狐がいるかもしれない、という意見があったが、俺はイデアの予想どおり、占い師の内訳は『本物の占い師』『狂人』『人狼』だと思ってる。三人もいる人狼が全員隠れてるのは考えづらい。引き続き、占い師以外の誰かを占ってくれ」
オルト(狂人)
「はい」
エース(人狼)
「りょーかい」
エペル(占い師)
「はい」
---
監督生(妖狐)
『く……っ! トレイ先輩の目はごまかせないか!』
デュース(妖狐)
『占い師の中に妖狐はいないと思ってくれたほうが、むしろ助かる。ややこしくないほうがいいからな』
監督生(妖狐)
『それじゃあ練習にならないでしょ! ……でも、最初はシンプルなほうがいいかもね。それにこれで負けたとは決まってないし、別にいいか』
---
トレイ(共有者)
「他に何かあるか?」
ケイト(人狼)
「オレが人狼扱いされてることに反対! ……したいけど、もう無駄かな」
ヴィル(村人)
「そういえば、アンタずっと黙ってたわね」
ケイト(人狼)
「処刑確定っぽいやつが何を言っても、ノイズになりそうだからねー」
セベク(村人)
「良い心構えだ! おとなしくお縄につくといい!」
エペル(占い師)
「僕はケイトサンを処刑したくないな。偽物の占い師のエースクンとオルトクンに人狼扱いされるのって……村人だから、なんじゃないかと思う」
マレウス(村人)
「僕もだ。人狼の罠ではないのか?」
ルーク(霊媒師)
「ムシュー・姫林檎と竜の君から見ればそうかもしれないね! しかし……疑いのまなざしからは逃れられないよ」
エペル(占い師)
「ケイトサン……さよなら……」
マレウス(村人)
「達者でな」
ケイト(人狼)
「マジで処刑確定の流れじゃん! 助かるかもってちょっと期待しちゃったのに!」
トレイ(共有者)
「遺言はあるか?」
ケイト(人狼)
「じゃあ言っとこ。みんなー! がんばってね! けーくん、あの世で応援してるよ!」
トレイ(共有者)
「共有者の俺も夜に襲われるだろうし、言っておくか。次の日からの進行はルークに任せる。そして狩人。まだ残っていたら、ルークを守り続けてくれ。必要なくなったら護衛対象を変えてもいいからな。じゃあな!」
ルーク(霊媒師)
「必ずや期待にこたえてみせよう!」
デュース(妖狐)
「ダイヤモンド先輩! クローバー先輩! お世話になりました!!」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
---
監督生(妖狐)
『ここはケイト先輩一択だね』
デュース(妖狐)
『ああ』
---
──投票終了。投票結果発表。
デュース&監督生→ケイト
エース→ ケイト
ジャック→ ケイト
エペル→ ケイト
オルト→ ケイト
セベク→ ケイト
トレイ→ ケイト
ケイト→デュース&監督生
ヴィル→ ケイト
ルーク→ ケイト
マレウス→ ケイト
リリア→ ケイト
ケイト 十一票
デュース&監督生 一票
──ケイト・ダイヤモンドを処刑します。
──二日目の朝が終了しました。
三日目の朝・1(ネタバレ)
【占い師の結果一覧】
(オルト(狂人))
二日目:ケイト(人狼判定)
(エース(人狼))
二日目:ケイト(人狼判定)
(エペル(本物))
二日目:ヴィル(村人判定)
【霊媒師の結果一覧】
(ルーク(本物))
二日目:レオナ(村人判定)
【現在の死亡者一覧】
一日目朝 処刑 レオナ(村人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
【現在の生存者一覧】
デュース&監督生(妖狐)
エース(人狼)
ジャック(狩人)
エペル(占い師)
オルト(狂人)
セベク(村人)
ヴィル(村人)
ルーク(霊媒師)
マレウス(村人)
リリア(人狼)
──残り十人
---
──三日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
ルーク(霊媒師)
「おはよう、みんな! さっそくだが、霊媒師の結果を言おう! ムシュー・マジカメは……人狼だったよ!」
エペル(占い師)
「ええ!?」
エース(人狼)
「ほら! オレが正しかったじゃん!」
オルト(狂人)
「僕も正しかったよ!」
ジャック(狩人)
「じゃあケイト先輩は人狼確定じゃねえか!」
リリア(人狼)
「やはりわしの読みは正しかったようじゃな!」
セベク(村人)
「さすがリリア様!!」
マレウス(村人)
「ふむ……シュラウドに苦言を呈していたのは、本当に自分が不利になるから、口を滑らせたのか」
デュース(妖狐)
「……ダイヤモンド先輩が人狼で確定したのは、ハント先輩が人狼判定を出したからか?」
監督生(妖狐)
「そうだよ。本物の霊媒師が人狼だと言ったんなら、絶対に人狼になるよ」
デュース(妖狐)
「じゃあエースとオルトが言ってたことは本当になるから、どちらかは絶対に本物の占い師に──」
エペル(占い師)
「ならねえがら! 二人が適当言って、たまたま当たっただげだから!」
ジャック(狩人)
「確かにまだエペルが偽物だとは決まってねえが……かなり怪しくはなってんぞ」
エペル(占い師)
「うぐぐぐ……」
ルーク(霊媒師)
「占い師たちは誰を占ったのかな?」
エペル(占い師)
「僕はジャッククンを占いました! 村人でした! 占った理由は、同じクラスのよしみで!」
監督生(妖狐)
「そんなヤケにならないで。まだ負けたって決まってないんだから」
ヴィル(村人)
「そうよ。見苦しいわ」
エペル(占い師)
「はい……」
ルーク(霊媒師)
「他はどうかな?」
エース(人狼)
「んじゃオレから。セベクを占って、村人だった。理由は、リリア先輩とマレウス先輩に盲目的なこいつが、もし二人が人狼だったときに、真っ先にそっちに寝返りそうだから」
セベク(村人)
「主君に仕えるのは当然だろう!!」
エース(人狼)
「お前が村人陣営でも、そうやって人狼陣営に行きそうなんだよ! リアル狂人になられると嫌だから占ったけど、お前本当に寝返りそうだな! いっそ人狼判定が出てほしかったわ!」
デュース(妖狐)
「リアル狂人?」
監督生(妖狐)
「狂人じゃないのに、別の陣営に味方しちゃう人のことだよ」
デュース(妖狐)
「意味あるのか、それ」
監督生(妖狐)
「ないよ。だからリアル狂人。ノイズを超えるノイズだね」
ジャック(狩人)
「村人陣営なら残してえはずなのに、セベクのやつ、処刑候補に入りそうだな」
ルーク(霊媒師)
「たとえ道が違えようとも、心は主君に忠実でいたい……トレビアン! なんて一途なんだ!」
エース(人狼)
「今やられると困るんですけど!?」
ルーク(霊媒師)
「おや、失敬。では改めて、ムシュー・お人形は誰を占ったのかな?」
オルト(狂人)
「はい! デュース・スペードさんと監督生さんを占ったよ! 村人だった! 理由は、二人で一人とはいえ、二人分の考えを持ってる人が味方だったら心強いなって思ったから!」
監督生(妖狐)
「嬉しい理由じゃん」
---
監督生(妖狐)
『おっとこれは!?』
デュース(妖狐)
『妖狐は占い師に占われると、死んでしまう。なのに僕たちは死んでないぞ!』
監督生(妖狐)
『つまりオルトは……偽物の占い師!! 人狼か狂人のどっちかだ!』
デュース(妖狐)
『エースとエペルのどっちかが本物の占い師になるな!』
監督生(妖狐)
『その中でもエペルはかなり怪しいから、エースが本物寄りかな』
デュース(妖狐)
『あいつが本物だと思えないぞ』
監督生(妖狐)
『気持ちはわかるけど、先入観は捨てよう。あくまでも、エースのほうが本物寄りってことで』
---
マレウス(村人)
「フェルミエがハウルを占い、トラッポラがセベクを占い、小さいシュラウドがスペードとヒトの子を占い、全員村人だった。占い師たちよ、よくやった」
セベク(村人)
「若様のありがたいお言葉、しかと拝聴したか!!」
ジャック(狩人)
「うるせえ!」
エース(人狼)
「もうこいつ処刑でいいだろ」
デュース(妖狐)
「……なあエース」
エース(人狼)
「なんだよ」
デュース(妖狐)
「さっきからセベクを処刑したがってるが……セベクがいると、そんなに困るのか?」
エース(人狼)
「は? オレを疑ってんの?」
デュース(妖狐)
「セベクに村人判定を出したのはお前なんだぞ。なのにただ『うるさいから』の理由だけで処刑するのは、不自然じゃないか?」
エース(人狼)
「はあ〜〜〜〜? 勝つためにはチームワークが必要なのに、リアル狂人とか邪魔でしかないじゃん。そりゃ貴重な夜の役割を一回使ったのは痛かったけどさ、しょうがないことだって」
デュース(妖狐)
「お前ならセベクを丸め込むことくらい楽勝だろ」
セベク(村人)
「なんだと人間!!」
エース(人狼)
「楽勝だけど、寝返りそうになるたびに説得しろって? さすがにオレの負担がデカすぎ。ただでさえ占いもやんなくちゃいけねーのに」
エペル(占い師)
「偽物の占い師の言うことなんて、価値がないと思うな」
エース(人狼)
「もっと怪しいやつがなんか言ってら」
リリア(人狼)
「バチバチしてきたのう。人狼ゲームの醍醐味じゃ!」
監督生(妖狐)
「ほらほら、みんな落ち着いて! ぜんぜん建設的じゃない言い合いなんて、時間の無駄だよ!」
リリア(人狼)
「……おお。みんな静かになったわ。さすが監督生じゃ」
ルーク(霊媒師)
「これで占い師と霊媒師の情報が出そろったね。他に言いたいことはあるかな? 先ほどの言い合いの続きはなしでね」
マレウス(村人)
「確認がしたい。お前たちは、占い師の中に妖狐はいない、という考えでいるのか?」
ルーク(霊媒師)
「共有者の二人がそろってその考えでいたから、私も彼らにならっているよ。みんなは……うん。みんなも、同じ考えでいるようだね」
マレウス(村人)
「僕もそう考えている。全員共通の認識であれば、三人の占い師の内訳は『本物の占い師』『狂人』『人狼』で確定しよう。これでもし占い師の中に妖狐がいたら、僕は全力で妖狐の勝利を祝おう」
ルーク(霊媒師)
「全員をあざむいたのだから、誰も文句は言えないね」
マレウス(村人)
「では次に聞きたい。お前たちは、誰が妖狐だと考えている? ちなみに僕はまだ候補が絞れていない」
ルーク(霊媒師)
「私もまだ見当もついてないよ。みんなはどうかな」
ヴィル(村人)
「同じく。判断するのはまだ早いわ」
リリア(人狼)
「わしも何とも言えんのう」
セベク(村人)
「僕もです!」
ジャック(狩人)
「俺もです」
デュース(妖狐)
「僕たちも、まだ……」
監督生(妖狐)
「まだですね」
オルト(狂人)
「まだ四人しか退場してないから、確率的に、妖狐はこの中にいるかな。でも誰かまではわからないね」
エペル(占い師)
「僕は……ジャッククンだと思ってた」
ジャック(狩人)
「お、俺か?」
エペル(占い師)
「ジャッククン、あまり意見を言わずに、みんなに話を合わせてばかりで……ちょっと消極的かなって」
ジャック(狩人)
「まさか占った理由って、それか?」
エペル(占い師)
「半分はね。もう半分は、本当に同じクラスのよしみ、だからだよ。ウソはついてない、かな」
ジャック(狩人)
「……お前の中では、俺の疑いが晴れたんなら、それでいいぜ」
エペル(占い師)
「うん。占われたのに死んでないから、ジャッククンは妖狐じゃない。僕視点では、村人か狩人のどっちかだね」
マレウス(村人)
「トラッポラは、誰が妖狐だと考えている?」
エース(人狼)
「オレが最後か。……あんま考えてなかったけど、いまはデュースと監督生かなって考えてる」
デュース(妖狐)
「僕たちが!?」
監督生(妖狐)
「理由は?」
エース(人狼)
「リアル狂人になりそうなセベクを残したがってたから。場を混乱させて、漁夫の利でも狙ってんじゃね?」
デュース(妖狐)
「そんなつもりじゃない!!」
監督生(妖狐)
「ま、一つの考えとして、受け止めておくよ。貴重な意見をありがとね」
エース(人狼)
「おう。ま、オレもそんなにバチバチやり合うつもりはないし、気楽にしててくれよ。デュースもそれでいいよなあ?」
デュース(妖狐)
「ぐ……」
監督生(妖狐)
「デュース。抑えて抑えて」
デュース(妖狐)
「わかった! 冷静に受け止めてやる! 僕は優等生だからな!」
セベク(村人)
「僕はそんなに邪魔なのか……?」
リリア(人狼)
「おおよしよし。かわいそうにのう」
マレウス(村人)
「フェルミエはハウルを妖狐だと疑っていたが、いまは解消。トラッポラはスペードとヒトの子をいまも妖狐だと疑っている、と。よし。ならば最後の確認だ。……ハント以外の全員、僕の前で、『自分は村人陣営だ』と宣言してみろ」
---
監督生(妖狐)
『あ! これまずいかも!』
デュース(妖狐)
『何が? ただ答えればいいだけだろ』
監督生(妖狐)
『本当に!? ちゃんと答えられる!? 自分は村人だって、平然と『ウソをつける』の!?』
デュース(妖狐)
『つ……つける!!』
監督生(妖狐)
『頼むよマジで! このときのツノ太郎はね、本当かウソか見抜いてくるんだからね!?』
【※元ネタのゲーム『グノーシア』では、主人公の能力値が高いと、他キャラのウソを見破ることがあります。そのキャラは人狼陣営か妖狐陣営のどちらかだと、主人公視点でのみ確定します。
つまり今回はマレウス視点でのみ、誰かが人狼陣営か妖狐陣営のどちらかだと確定されるかもしれません】
デュース(妖狐)
『あの人はそんなことができるのか!?』
監督生(妖狐)
『そうだよ!! ちょっとでも動揺したら、一発でやられるんだから! これだからチート野郎は……!』
デュース(妖狐)
『……ひょっとして、初日にドラコニア先輩を処刑したがってたのは、過去にこれをやられたからか?』
監督生(妖狐)
『違う! あの投票はなんとなくだから!』
デュース(妖狐)
『やられたんだな』
---
ヴィル(村人)
「村人だと宣言しろ、ですって? やだ……何か探ってるの? まあ言ってあげてもいいわ。アタシは村人よ」
リリア(人狼)
「遊んどるのお。わしは村人じゃ!」
ジャック(狩人)
「もう消極的だと思われたくないんで、一年生は俺から言います。俺は村人です」
セベク(村人)
「若様!! 僕は村人です!!」
エース(人狼)
「早いもん勝ち!? はーい! オレ村人!」
エペル(占い師)
「僕は村人です!」
オルト(狂人)
「僕は村人だよ!」
監督生(妖狐)
「ツノ太郎! 僕たちは村人だよ!」
デュース(妖狐)
「村人です!!」
マレウス(村人)
「……ご苦労。これでウソをついている者が一人、わかった」
ルーク(霊媒師)
「おや。それは誰だい?」
マレウス(村人)
「小さいシュラウドだ」
オルト(狂人)
「……僕が?」
エペル(占い師)
「あの……こう言うのもなんですが、オルトクンはヒューマノイドで、動揺とかはしなさそう、かなと」
マレウス(村人)
「動揺するヒューマノイドがいてもおかしくないだろう。心を持っている証拠だ。小さいシュラウドの出来がいいからこそ、ウソもつけるし、動揺もする」
オルト(狂人)
「マレウス・ドラコニアさん……!」
マレウス(村人)
「ウソをついたことを認めるか?」
オルト(狂人)
「ううん! それとこれとは別だよ! 僕はウソをついてない! 村人陣営の占い師だよ!」
マレウス(村人)
「ふふ……本当に出来がいい」
エース(人狼)
「あのーー……それって結局、オルトはウソをついてるってことになんの?」
マレウス(村人)
「ああ。僕視点では、小さいシュラウドは人狼か狂人のどちらかになった」
エース(人狼)
「オレは?」
マレウス(村人)
「ウソをついているようには見えなかったから、本物の占い師の可能性が非常に高い」
エース(人狼)
「よっしゃあ! オレこれからはマレウス先輩を信じるわ!」
リリア(人狼)
「お主にとっては味方じゃもんな」
エース(人狼)
「この調子でリリア先輩もオレの味方になってくださいよ!」
リリア(人狼)
「すまんのう。もう少し見極めさせておくれ」
エース(人狼)
「待ってますね!」
ジャック(狩人)
「ああ? つまりエースは本物寄りってことか?」
セベク(村人)
「若様がウソをつかれるはずがない!! エペルに続いてオルトも怪しいとなれば、エースは本物だ!」
三日目の朝・2(ネタバレ)
監督生(妖狐)
『オルトが人狼か狂人かのどちらかで確定したのは、僕たちとエースとエペル視点だけじゃなくて、ツノ太郎視点も、になったね』
デュース(妖狐)
『それは、ええと……僕たちにとってはいいことではないな』
監督生(妖狐)
『どうしてそう思ったの?』
デュース(妖狐)
『僕たちはウソつきのオルトに占われて、村人判定を出されて……疑われるから……だと思ったが、合ってるか?』
監督生(妖狐)
『合ってるよ。エースとエペルに僕たちを占うようにツノ太郎が言うか、オルトに直前に占われて悪目立ちしたせいで処刑されるか、どちらかをされる可能性はあるね』
デュース(妖狐)
『……まずくないか?』
監督生(妖狐)
『まずいかも。でも下手に反論したら余計に目立つし、様子見でいこう』
デュース(妖狐)
『でもこのままだとエースに好き放題されてしまう! そんなのって……!』
---
エペル(占い師)
「納得いがねえ!!」
オルト(狂人)
「マレウス・ドラコニアさんが村人陣営だって確定してないのに、エース・トラッポラさんが本物の占い師だなんて、決めつけるのはよくないよ!」
ヴィル(村人)
「そうね。あんなやり方で場を動かそうだなんて、気に食わない。……だからアタシも動かしてやるわ」
マレウス(村人)
「……何をするつもりだ?」
ヴィル(村人)
「アンタたち! アタシにも宣言なさい! 『自分は村人陣営だ』と!」
ジャック(狩人)
「やり返す気か!?」
ヴィル(村人)
「サンプルは多いほうがいいでしょう? それとも……アタシじゃ不満かしら?」
ルーク(霊媒師)
「ああ……! 懸念のすべてに立ち向かう、気高き姿勢! 模倣をすることで、そのすべてを上回り、屈服させようとする、絶対的な女王の風格! ボーテ!! 素晴らしいよ、ヴィル! 標的を射止めんとする、猛毒の精神に敬意を表して、宣言しよう! 私は村人だとね!」
ヴィル(村人)
「アンタが村人陣営なのは知ってるわよ。次! 言いなさい!」
リリア(人狼)
「面白いことになってきたのう! わしは村人じゃあ!」
マレウス(村人)
「僕もか? 答えてやろう。村人だ」
エペル(占い師)
「僕が先に言う! 村人です!」
監督生(妖狐)
「はい! 村人です!」
デュース(妖狐)
「そうだ! 僕たちは村人だ!」
エース(人狼)
「オレも言わないとね。村人だよ!」
セベク(村人)
「若様と対立する勇気を評して、特別に答えてやろう! 僕は村人だ!!」
オルト(狂人)
「ウソつきって思われっぱなしは嫌だ! 僕は村人だよ!」
ジャック(狩人)
「村人です」
ヴィル(村人)
「……アンタたち、よくやってくれたわ。おかげでアタシも、ウソつきを一人、見つけられた」
オルト(狂人)
「僕じゃないよね……?」
ヴィル(村人)
「安心なさい。アンタはウソをついてなかった。ウソつきは……新ジャガ1号!! アンタよ!」
エース(人狼)
「……えっ!? オレ!?」
セベク(村人)
「ど、どういうことだ!? エースは本物の占い師だろう!?」
ヴィル(村人)
「おそらくマレウスもウソをついてたのよ。それか新ジャガ1号のウソを見逃したのかしら? どちらにせよ、こんなウソつきジャガイモの言うことを信じようとしたなんて、信用がガタ落ちだわ」
リリア(人狼)
「ちょいと待っとくれ! エースのウソをうっかり見逃したのなら、マレウス自身はウソをついとるわけではないからまだよいが……わざと見逃したとなれば、マレウスがウソつきになって……占い師以外のウソつきは、人狼か妖狐しかおらんぞ!?」
ルーク(霊媒師)
「竜の君……まさかキミが……」
マレウス(村人)
「……」
セベク(村人)
「若様が、人狼か妖狐だと!? ありえん!! ヴィル先輩はウソをついている!! ヴィル先輩が人狼か妖狐だ!!」
オルト(狂人)
「僕はヴィル・シェーンハイトさんを信じるよ! 僕の味方になってくれたからね!」
ヴィル(村人)
「ええ。新ジャガ1号よりも、この引きこもり産の小ジャガのほうが、本物の占い師だと思えるわ」
---
デュース(妖狐)
『オルトはウソつきなんだがな……シェーンハイト先輩は見破れなかったな』
監督生(妖狐)
『超能力者じゃないからね。そういうときもある。あとは人狼仲間だから、かばったのかもしれない』
デュース(妖狐)
『シェーンハイト先輩にも注意したほうがいいな』
---
エペル(占い師)
「待ってください! マレウスサンにとってはオルトクンが怪しくて、ヴィルサンにとってはエースクンが怪しいなら、その二人の占ってきた結果も怪しくなりませんか!? 二日目で二人そろってケイトサンが人狼だって判定したのは、人狼の身内切りに選ばれたケイトサンと、狂人が狙ってたケイトサンで、たまたま重なっただけって考えれば、僕が本物の占い師ってことになりませんか!?」
ジャック(狩人)
「お……おお! 筋は通ってるな」
エペル(占い師)
「ジャッククンは僕を信じてくれる!?」
ジャック(狩人)
「そうだな……俺が妖狐じゃないと言ってくれたのは、いまのところお前だけだ。本物の占い師だと確定はしてねえから盲信はしねえが、信じるぜ!」
エペル(占い師)
「ありがどう〜〜〜〜っ!!」
ヴィル(村人)
「……そういえば小ジャガは二日目にアタシを占ってたわね」
エペル(占い師)
「は……はい! 村人判定が出ました! ヴィルサンも僕を信じてくれるんですか!?」
ヴィル(村人)
「なわけないでしょ。アンタも信じたら、本物の占い師が二人いることになるじゃない。破綻するわ」
エペル(占い師)
「そんなあ……」
ジャック(狩人)
「とりあえず村人判定を出すのは、占い師を騙るやつがよくやることだ。それだけじゃ信用されねえよ」
エペル(占い師)
「どうやったら味方を増やせるのかな……」
リリア(人狼)
「地道に信用を積み重ねていくしかないじゃろうな。ちなみにわしは中立でいくぞ。まだわからんことが多いからのう」
ルーク(霊媒師)
「本音を言うとヴィルのところにいきたいけれど、私も中立でいこう。進行役が特定の者に肩入れしてはいけないからね」
---
監督生(妖狐)
『展開が早いねー』
デュース(妖狐)
『いったいどういう状況になってるんだ!?』
監督生(妖狐)
『四つの派閥ができた』
デュース(妖狐)
『四つ!?』
監督生(妖狐)
『エースを信じるツノ太郎とセベクで一つめ。オルトを信じるヴィル先輩で二つめ。エペルを信じるジャックで三つめ。どれも信じないリリア先輩とルーク先輩で四つめ。人数的にエース派のほうが有利っぽい?』
デュース(妖狐)
『あいつ派のほうが多いとかおかしいだろ、絶対!!』
監督生(妖狐)
『セベクはツノ太郎についていってるだけだから、厳密にはエースを信じてはいないね』
デュース(妖狐)
『エースを信じてはいない……そうだ。信じては、いないんだ……』
監督生(妖狐)
『デュース?』
デュース(妖狐)
『やってみたいことがある。ここから先は……僕に任せてほしい。うまくいけば、今回の処刑先を操れるかもしれない』
監督生(妖狐)
『……わかった』
---
デュース(妖狐)
「提案があります!」
エース(人狼)
「うおっ! ビックリした。どうしたんだよ、デュース。神妙な顔してさ。つーかお前らもオレの味方になってくれよ」
デュース(妖狐)
「いや、僕たちは中立でいく。それで、提案なんですが、みなさんセベクに投票してください!」
セベク(村人)
「な……なんだと!?」
マレウス(村人)
「理由は」
デュース(妖狐)
「そ、それは……」
監督生(妖狐)
「がんばれ、デュース!」
デュース(妖狐)
「……見たところ、本人ふくめて、エース派が三人。オルト派が二人。エペル派が二人。中立派が僕たちもふくめて三人。中立派が多いのは、公平な見方ができて、いいことだけど……えー……他の派は、エース派が多くて、かたよっています」
リリア(人狼)
「うんうん。確かにそうじゃな」
デュース(妖狐)
「それで……エース派の中から一人、減らしたほうが、バランスが取れて、いいと思います」
エース(人狼)
「……え? それだけ?」
デュース(妖狐)
「ああ」
エース(人狼)
「おい待てよ! それオレが一方的に損するじゃねえか!! 反対だ、反対!」
デュース(妖狐)
「反対? できるのか? お前に?」
エース(人狼)
「はあ!?」
デュース(妖狐)
「だってお前、言ってたじゃないか! 『リアル狂人のセベクを処刑したい』って!」
マレウス(村人)
「……」
セベク(村人)
「……」
エース(人狼)
「……あっ」
エペル(占い師)
「言っでた! 言ってたよ!」
セベク(村人)
「そうだ貴様!! 言っていたではないか! 僕が邪魔だと!!」
エース(人狼)
「いっ……たけど! 言ったけどさ! お前がリアル狂人になんなきゃいいだけじゃん!」
セベク(村人)
「僕は若様についていく! それは変わらんぞ!」
エース(人狼)
「んじゃあオレの味方しろよ! 先輩がオレの味方してくれてるんだからさあ!」
マレウス(村人)
「味方にはなるが、盲信はしないぞ。占いが破綻したら、僕はトラッポラを切り捨てて、フェルミエを本物の占い師とする」
エース(人狼)
「そうだけどさあ〜〜!!」
ヴィル(村人)
「アタシはキュウリ投票に賛成よ。ライバルが減るもの」
ジャック(狩人)
「たぶんエース派と中立派以外は、みんなセベクに投票するだろうな。提案したデュースと監督生も投票したら、俺、エペル、オルト、ヴィル先輩で、五票。半数はいくな」
リリア(人狼)
「公平な見方をするのなら、パワーバランスは大切じゃ。セベクには悪いが、わしも投票するぞ」
ルーク(霊媒師)
「私もムシュー・クロコダイルに投票しよう。もちろんパワーバランスもあるが……別の理由もある」
マレウス(村人)
「聞こう」
ルーク(霊媒師)
「彼が処刑されれば、翌日の朝に、彼が村人か人狼かわかるだろう? もし人狼なら、彼を占ったムシュー・ハートがウソつきだと証明できる。村人陣営を勝利に導く、大きな翼になるはずさ!」
マレウス(村人)
「いい案だ。僕も乗ってやろう」
エース(人狼)
「えー……オレそんなに信用されてないの?」
マレウス(村人)
「信じるために、疑うだけだ」
エース(人狼)
「はあ……もういいや。こうなったらとことん疑ってください。何をされたって、オレが本物の占い師なのは変わらないんで!」
ルーク(霊媒師)
「投票先は決まったね。次は占い先を決めておこうか」
オルト(狂人)
「いつものように、妖狐に見える人たちを占ったほうがいいよね!」
エース(人狼)
「また占い師以外ね。オッケー」
エペル(占い師)
「僕はもう決めてるよ」
ルーク(霊媒師)
「それでは最後に、ムシュー・クロコダイル。遺言をどうぞ」
セベク(村人)
「若様!! リリア様!! 僕は貴方様がたを信じております! どうか……どうか!! 村人陣営を勝利にお導きください!!」
マレウス(村人)
「ああ。導いてやろう」
リリア(人狼)
「うむ! 胸を張って、逝ってこい!」
セベク(村人)
「はっ!!」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
──投票終了。投票結果発表。
デュース&監督生→セベク
エース→ デュース&監督生
ジャック→ セベク
エペル→ セベク
オルト→ セベク
セベク→ オルト
ヴィル→ セベク
ルーク→ セベク
マレウス→ セベク
リリア→ セベク
セベク 八票
デュース&監督生 一票
オルト 一票
──セベク・ジグボルトを処刑します。
──三日目の朝が終了しました。
四日目の朝・1(ネタバレ)
【占い師の結果一覧】
(オルト(狂人))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース&監督生(村人判定)
(エース(人狼))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
(エペル(本物))
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
【霊媒師の結果一覧】
(ルーク(本物))
二日目:レオナ(村人判定)
三日目:ケイト(人狼判定)
【現在の死亡者一覧】
一日目朝 処刑 レオナ(村人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
三日目朝 処刑 セベク(村人)
三日目夜 死亡 ヴィル(村人)
【現在の生存者一覧】
デュース&監督生(妖狐)
エース(人狼)
ジャック(狩人)
エペル(占い師)
オルト(狂人)
ルーク(霊媒師)
マレウス(村人)
リリア(人狼)
──残り八人
---
──四日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
オルト(狂人)
「ヴィル・シェーンハイトさんが……」
ルーク(霊媒師)
「……これでヴィルが村人か狩人か妖狐だと証明された。だんだん人が減ってきているけれど、くじけずに話し合っていこう」
監督生(妖狐)
「残り、八人……」
ジャック(狩人)
「半分以上は残ってるが、最悪、三人は残しとかねえと負けちまうから、実質、残り五人か」
---
デュース(妖狐)
『最悪でも三人は残さないといけない、というのは?』
監督生(妖狐)
『村人陣営が二人、人狼が一人の、合計三人。人狼を残したまま、これより下回ると、村人陣営が負けるからね』
デュース(妖狐)
『……ああ! 村人陣営は常に人狼陣営より数が多くないと、負けてしまうからか!』
監督生(妖狐)
『なんか勘違いしてるっぽいから訂正するけど、人狼陣営の数じゃなくて、人狼、の数だからね』
デュース(妖狐)
『……?』
監督生(妖狐)
『狂人は、人狼陣営でありながら、村人と同じ扱い。残った人狼陣営が狂人だけだったら、村人陣営の二人と、村人と同じ扱いの狂人一人の、村人三人になる。ほら、村人陣営の勝ちだ』
デュース(妖狐)
『心が違うのなら敵じゃねえか』
監督生(妖狐)
『あとで和解したんだと思って!』
デュース(妖狐)
『拳を交えて和解したのか! いい話だな……!』
監督生(妖狐)
『……人狼の数を村人陣営より多くさせないために、あえて狂人を残すこともあるよ。たとえば村人陣営が二人、人狼が二人、狂人が一人、いたとする。人狼陣営は人狼と狂人の三人だけど、狂人は村人扱いだから、村人三人と人狼二人になって、まだ村人陣営は負けてない、という感じ』
デュース(妖狐)
『へえ……! おもしろいな!!』
監督生(妖狐)
『そういうテクニックがあるほど、基本的なことだからね。覚えてほしい』
デュース(妖狐)
『もう覚えたから大丈夫だ!』
監督生(妖狐)
『ちなみに最悪でも残り三人まで残さないと村人陣営は勝てないって話だけど……僕たち妖狐なら、僕たちふくめて三人残れただけで勝てるよ。村人陣営が一人、人狼が一人、妖狐が一人なら、村人陣営と人狼が同数になって、人狼陣営の勝利になるけど、妖狐が生き残ってるから、妖狐陣営の勝利に変わるから』
デュース(妖狐)
『村人陣営が二人残ろうと、人狼が二人残ろうと、僕たち妖狐が三人目にいれば、僕たちの勝ちだ』
監督生(妖狐)
『人狼二人と妖狐一人の三人だけになることは絶対にないけど……まあ、その認識でいいよ。僕たち妖狐が勝つ最悪条件は『妖狐ふくむ三人が生き残る』だね。それまでに勝てればもっといいけど』
デュース(妖狐)
『がんばって五人殺ればいいんだな。実質、残り五人とは、そういうことか!』
監督生(妖狐)
『ジャックはそんなつもりで言ったんじゃないと思う』
---
ルーク(霊媒師)
「その残り五人が殺られないために、私たちには仕事があるのさ! さて、霊媒師の結果から言うかい? 占い師から言うかい?」
オルト(狂人)
「占い師からでいいなら、僕が最初に言っていいかな?」
エペル(占い師)
「いいよ」
オルト(狂人)
「僕はヴィル・シェーンハイトさんを占って、村人だったよ! 占った理由は、村人だったらもっと心強いかなって!」
エース(人狼)
「え、意外。対抗のマレウス先輩を占うんだと思ってた」
エペル(占い師)
「うん。僕はマレウスサンを占ったのに……」
エース(人狼)
「エペルは直前にヴィル先輩を占ってたもんな。その次に占うなら、やっぱマレウス先輩だよなあ。ヴィル先輩のモロ対抗がマレウス先輩なんだし」
マレウス(村人)
「フェルミエ。僕を占った理由は、シェーンハイトの対抗だからか?」
エペル(占い師)
「はい。エースクンが全部言ってくれたとおりです。それで、村人判定が出ました」
エース(人狼)
「エペル……ずっと村人判定しか出してないな」
エペル(占い師)
「|わもはえぐ《僕も早く》人狼判定|だすてえわ《出したいよ》!」
エース(人狼)
「それがなあ……悪いね、エペルくん! オレは人狼判定を出したぜ!」
エペル(占い師)
「なっ!?」
リリア(人狼)
「ケイトに続いて二人目じゃと!?」
デュース(妖狐)
「誰なんだ!?」
エース(人狼)
「それはなあ……お前らだよ、デュース!! 監督生!! お前らが人狼だったんだ!」
監督生(妖狐)
「……え」
デュース(妖狐)
「は?」
---
監督生(妖狐)
『はい。これでエースが偽物だと証明されました』
デュース(妖狐)
『占われたのに、僕たち妖狐は死んでないからな』
監督生(妖狐)
『オルトも偽物だったし、消去法で、エペルが本物の占い師か〜』
デュース(妖狐)
『エースとオルトがダイヤモンド先輩に人狼判定を出したのは、本当にたまたまだったのか……すごい確率だな』
監督生(妖狐)
『そうかな? 意外と示し合わせられたかもしれないよ』
デュース(妖狐)
『人狼と狂人は意思疎通できないのに、どうやってだ?』
監督生(妖狐)
『一日目にイデア先輩に突っかかったケイト先輩が悪目立ちしちゃってたからだよ。二日目にケイト先輩が処刑されると踏んだ人狼陣営が、ケイト先輩を生贄にしたんだ。おかげでエースとオルトは三日目の時点でかなり本物寄りになれたじゃん。ま、その日のうちにツノ太郎とヴィル先輩が争ったせいで、エースもオルトも怪しいってなって、おじゃんになっちゃったけど』
デュース(妖狐)
『そう考えると、少しかわいそうになってきたな……』
監督生(妖狐)
『特に人狼は貴重な一人をあっけなく失ったわけだしね……』
---
エース(人狼)
「……なんかお前ら、冷静だな。人狼だって言われてんだぞ! もっと慌ててくれたっていいじゃん!?」
監督生(妖狐)
「いや……ちょっとかわいそうになってきてさあ……」
エース(人狼)
「どーゆー意味!?」
ルーク(霊媒師)
「ムシュー・ハート。占った理由を聞いてもいいかな?」
エース(人狼)
「妖狐を消したかったからだよ! そしたら人狼ときた! どっちでもいいけどね。けっきょく敵なわけだし!」
ルーク(霊媒師)
「ふむ……。オルトくんはヴィルを占い、村人だった。エペルくんはマレウスくんを占い、村人だった。そしてエースくんはデュースくんとトリックスターを占い、人狼だった。……わかったよ。では霊媒師の結果を言うよ。セベクくんは村人だった」
リリア(人狼)
「予想通りじゃな」
マレウス(村人)
「セベクは村人か狩人か妖狐のどれか、か……」
ジャック(狩人)
「もう妖狐は消えてると思いたいが……」
オルト(狂人)
「十四人中、六人は退場済み。その中にいる共有者と確定人狼の三人を除けば、三人の妖狐候補──レオナ・キングスカラーさんと、セベク・ジグボルトさんと、ヴィル・シェーンハイトさんが退場済みになってるね!」
マレウス(村人)
「生き残っている八人の中からだと、霊媒師と占い師の四人を除けば、四人の妖狐候補──スペードとヒトの子、ハウル、リリア、僕の四人が残っている。……ふむ。視点によって割合は変わるが、だいたい半分の確率で残っているのか。妖狐はこの中にいないと言い切るには、少々不安がある」
デュース(妖狐)
「視点によって……変わる……? 誰が……? どの視点……?」
ルーク(霊媒師)
「ノン! ムシュー・スペードが迷宮にハマってしまったようだ! そろそろ各視点の盤面整理をしよう!」
監督生(妖狐)
「ゲームも中盤に入ってますし、みんなで共有するにはちょうどいいですね」
デュース(妖狐)
「ばんめんせいり?」
エース(人狼)
「ウソだろお前、そこからかよ」
エペル(占い師)
「監督生サン、苦労したんだね」
監督生(妖狐)
「そうでもないよ。僕もいい復習になってるし」
ルーク(霊媒師)
「簡単なものだけれど、すでに用意していたものを、新たに書き加えれば……よし。これが、完全に客観的な視点である、村人陣営確定の私から見た、役職の内訳だよ」
四日目の朝・2(ネタバレ)
【現在の役職一覧(ルーク視点)】
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィル
レオナorセベクorヴィルor???
レオナorセベクorヴィルor???
???
・占い師(一人)
オルトorエースorエペル
・霊媒師(一人)
ルーク
・狩人(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・共有者(二人)
イデア
トレイ
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエースorエペル
???
・狂人(一人)
オルトorエースorエペル
・妖狐(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・役職不明
デュース&監督生
ジャック
マレウス
リリア
---
デュース(妖狐)
「おお! 見やす……い?」
エース(人狼)
「なんで疑問形?」
デュース(妖狐)
「どう見ればいいんだ……?」
監督生(妖狐)
「いきなりバッて見せられてもわかんないかもね」
オルト(狂人)
「僕が説明するよ! まず、占い師と、人狼と、狂人を見てくれる?」
---
・占い師(一人)
オルトorエースorエペル
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエースorエペル
???
・狂人(一人)
オルトorエースorエペル
---
オルト(狂人)
「占い師の三人が『オルトorエースorエペル』の三択で書かれてるよね?」
デュース(妖狐)
「書かれてる」
オルト(狂人)
「三人の占い師の内訳は『占い師』『人狼』『狂人』になってるのもわかる?」
デュース(妖狐)
「……うん」
オルト(狂人)
「これらを適当にはめてみるよ!」
---
・占い師(一人)
オルト
・人狼(三人)
ケイト
エース
???
・狂人(一人)
エペル
---
デュース(妖狐)
「……お?」
オルト(狂人)
「こういうパターンもあるよね!」
---
・占い師(一人)
エース
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエペル
???
・狂人(一人)
オルトorエペル
---
デュース(妖狐)
「あー! この『or』は、そういうことか!」
オルト(狂人)
「ここが埋まったら、ここが埋まる! ここが埋まったら、この選択肢が減る! ロジックパズルと同じだよ!」
デュース(妖狐)
「人狼の三人目はまだわからないから『???』と書かれてあるんだな!」
オルト(狂人)
「そのとおり!!」
デュース(妖狐)
「なるほど! じゃあ村人だと……」
---
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィル
レオナorセベクorヴィルor???
レオナorセベクorヴィルor???
???
---
デュース(妖狐)
「これが……」
---
・村人(四人)
レオナ
セベク
ヴィル
???
---
デュース(妖狐)
「こうして、三人全員が村人だとわかることもあれば……」
---
・村人(四人)
レオナ
???
???
???
---
デュース(妖狐)
「まだ一人しかわからないこともあるってわけか!」
オルト(狂人)
「そうだよ! こうやってどんどん埋めていけば、消去法で役職が判明していくよね!」
デュース(妖狐)
「でも気になることがまだあって……なぜ村人の一番上だけ『or???』が最後に付いてないんだ?」
---
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィル ←
レオナorセベクorヴィルor???
レオナorセベクorヴィルor???
???
---
オルト(狂人)
「レオナ・キングスカラーさんと、セベク・ジグボルトさんと、ヴィル・シェーンハイトさんは、『四人の村人』か『一人の狩人』か『一人の妖狐』の、六枠しかないと、すでに証明されているよね?」
デュース(妖狐)
「……そうか! その六枠しかないのに、三人全員が村人じゃないことは、絶対にありえないからか!」
オルト(狂人)
「そうだよ!」
---
・村人(四人)
レオナ
???
???
???
・狩人(一人)
セベク
・妖狐(一人)
ヴィル
---
オルト(狂人)
「こういうことはあっても……」
---
・村人(四人)
???
???
???
???
・狩人(一人)
セベク
・妖狐(一人)
ヴィル
※レオナは?
---
オルト(狂人)
「こういうことは、ぜったいにありえないよね! だから一番上だけ『or???』が付いてなくて『レオナorセベクorヴィル』になってるんだよ!」
デュース(妖狐)
「やっと理解できたぞ!! ありがとう、オルト!!」
オルト(狂人)
「どういたしまして!」
監督生(妖狐)
「おめでとう、デュース!」
ジャック(狩人)
「やればできるじゃねえか!」
エペル(占い師)
「進歩の瞬間を見た気分だ……!」
デュース(妖狐)
「みんな! ありがとう!!」
ルーク(霊媒師)
「パーフェクション!! 友の力を借りて迷宮を抜け出たキミは……実に! 素晴らしい!」
リリア(人狼)
「よ〜〜〜〜しよしよしよし! ごほうびに、あとでわしがおやつを作ってやろう!」
マレウス(村人)
「それは……現代の子に、リリアのおやつは合わないと思うから……やめてやったほうが……」
デュース(妖狐)
「先輩方もありがとうございます!」
エース(人狼)
「あの……そろそろいっすかね」
デュース(妖狐)
「悪いエース! 時間を取らせたな!」
エース(人狼)
「いやもう……いっそ清々しいわ」
ルーク(霊媒師)
「ではもう一度、私視点を確認しよう」
エペル(占い師)
「もう確定してる役職は省きませんか?」
ルーク(霊媒師)
「うん。いまはいらない情報だ。霊媒師と共有者を抜いておくよ」
---
【現在の役職一覧(ルーク視点)】
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィル
レオナorセベクorヴィルor???
レオナorセベクorヴィルor???
???
・占い師(一人)
オルトorエースorエペル
・狩人(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエースorエペル
???
・狂人(一人)
オルトorエースorエペル
・妖狐(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・役職不明
デュース&監督生
ジャック
マレウス
リリア
---
ルーク(霊媒師)
「続いてこれが、ムシュー・お人形視点」
オルト(狂人)
「お願いします!」
監督生(妖狐)
「デュース。念のために言っとくけど、オルトが本物の占い師の場合の視点だからね。人狼や狂人の場合じゃないよ」
デュース(妖狐)
「わかった」
---
【現在の役職一覧(オルト視点)】
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィルorデュース&監督生
レオナorセベクorヴィルorデュース&監督生
レオナorセベクorヴィルorデュース&監督生or???
レオナorセベクorヴィルorデュース&監督生or???
・占い師(一人)
オルト
・狩人(一人)
レオナorセベクorヴィルorデュース&監督生or???
・人狼(三人)
ケイト
エースorエペル
???
・狂人(一人)
エースorエペル
・妖狐(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・役職不明
ジャック
マレウス
リリア
---
ジャック(狩人)
「デュースと監督生が妖狐候補にいないのは、三日目に占われたのに死んでないからだな」
リリア(人狼)
「……あ! 待っとくれ! これオルト視点なんじゃろ? なぜヴィルが妖狐確定しとらんのじゃ? 今日はヴィルを占って……ああっ! すまぬ〜〜! 勘違いしとったわ!」
オルト(狂人)
「大丈夫だよ!」
デュース(妖狐)
「勘違い? 何が?」
監督生(妖狐)
「今日、オルトがヴィル先輩を占って、ヴィル先輩が死んだことを言ってるんじゃない?」
デュース(妖狐)
「……占って死んだんならシェーンハイト先輩が妖狐になるじゃないか。なぜ未確定のままなんだ?」
リリア(人狼)
「勘違いした詫びに、わしが説明するぞ! たまたまヴィルが人狼に襲われただけの、村人陣営パターンもあるからじゃ!」
デュース(妖狐)
「……そうか! それなら村人か狩人か妖狐か、まだわかりません!」
---
監督生(妖狐)
『すごいじゃんデュース! さっきから妖狐じゃないふりがしっかりできてる!』
デュース(妖狐)
『僕も成長してるんだ!』
監督生(妖狐)
『すごいけど、調子には乗らないようにね! 謙虚に、悪目立ちしないように!』
デュース(妖狐)
『わかってるさ。妖狐は生き残るのが最優先。目立ちすぎず、ひっそりと、だろ』
監督生(妖狐)
『うん。ひっそりと、様子を見ていこう』
---
マレウス(村人)
「次の視点も見たい」
ルーク(霊媒師)
「次はムシュー・ハート視点にいこう」
エース(人狼)
「おねがいしまーす」
---
【現在の役職一覧(エース視点)】
・村人(四人)
レオナorセベクorヴィル
レオナorセベクorヴィルor???
レオナorセベクorヴィルor???
???
・占い師(一人)
エース
・狩人(一人)
レオナorセベクorヴィルor???
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエペル
デュース&監督生
・狂人(一人)
オルトorエペル
・妖狐(一人)
レオナorヴィルor???
・役職不明
ジャック
マレウス
リリア
---
デュース(妖狐)
「スッキリしててわかりやすいな」
監督生(妖狐)
「うん。しかも一番知りたい人狼の内訳が出そろってる。見た目のバランスもいいね」
エース(人狼)
「ほめてる場合かよ。オレ、お前らの敵よ?」
デュース(妖狐)
「いいと思ったから、いいと言っただけだが」
エース(人狼)
「あ、そ……」
ルーク(霊媒師)
「最後はムシュー・姫林檎視点だ」
エペル(占い師)
「お願いします」
---
【現在の役職一覧(エペル視点)】
・村人(四人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウスor???
・占い師(一人)
エペル
・狩人(一人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウスor???
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエース
???
・狂人(一人)
オルトorエース
・妖狐(一人)
レオナorセベクor???
・役職不明
デュース&監督生
リリア
---
リリア(人狼)
「なんか上らへんがごちゃついとるのう」
ジャック(狩人)
「村人判定ばっか出すとこうなっちまうよな」
エペル(占い師)
「僕だって好きで出したわけじゃない……」
マレウス(村人)
「だが役職不明が一番少ない」
ルーク(霊媒師)
「全体的な情報は一番出ているね」
四日目の朝・3(ネタバレ)
監督生(妖狐)
『エペルは本物の占い師。ウソはつかないやつがここまで生き残って、役職の内訳を公開してくれた』
デュース(妖狐)
『ありがたいな』
監督生(妖狐)
『うん。おかげで……三人目の人狼がわかったよ!』
デュース(妖狐)
『えっ!? そうなのか!?』
監督生(妖狐)
『エペルが本物だとわかってる、僕たち妖狐視点でね』
デュース(妖狐)
『なんでわかったんだ……いや! 考えさせてくれ!』
監督生(妖狐)
『どうぞ』
デュース(妖狐)
『……』
監督生(妖狐)
『考え方もわからないのに、やみくもに考えるだけじゃ意味がないよ』
デュース(妖狐)
『こういうときの考え方を教えてくれ……』
監督生(妖狐)
『まず、エペル視点の役職内訳と、僕たち妖狐視点の内訳をすり合わせて』
デュース(妖狐)
『えーと……』
監督生(妖狐)
『本物の占い師視点をもとに、妖狐視点の情報を当てはめていこう』
デュース(妖狐)
『占い師はエペルで確定のやつだよな。……妖狐は僕たちで確定……村人と狩人と妖狐の六枠は五枠に減って……』
監督生(妖狐)
『六枠から五枠に減るのなら、『or???』もそのぶんいらなくなる場合があるよ』
---
・村人(四人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウスor??? ←
・狩人(一人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウスor??? ←
・妖狐(一人)
デュース&監督生
---
デュース(妖狐)
『そうだった。村人と狩人で、『or???』が一つずつ残ってるが……どっちを一つ減らせばいいんだろう?』
監督生(妖狐)
『今回は減るどころか、全部なくなる』
デュース(妖狐)
『全部!? 選択肢が減ったのは一つなのに?』
監督生(妖狐)
『五枠が、同じ五択で埋まってて、なおかつ他のところにその五択のどれかが一つもなければ、その選択肢の『or???』はもういらない』
デュース(妖狐)
『……あ』
監督生(妖狐)
『さ、できた?』
デュース(妖狐)
『あ……ああ。これでいいのか?』
---
【現在の役職一覧(デュース&監督生視点)】
・村人(四人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
・占い師(一人)
エペル
・狩人(一人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエース
???
・狂人(一人)
オルトorエース
・妖狐(一人)
デュース&監督生
・役職不明
リリア
---
監督生(妖狐)
『うん。これで三人目の人狼は、もうわかるよ』
デュース(妖狐)
『これでか……? もう埋めようがないぞ』
監督生(妖狐)
『埋まるよ。だって、役職不明の人が一人だけ残ってるじゃん』
デュース(妖狐)
『ヴァンルージュ先輩だな』
監督生(妖狐)
『『???』も、一つだけ残ってるね』
デュース(妖狐)
『……あ!』
監督生(妖狐)
『オルトが言ってくれたじゃん。これはロジックパズルだって。パズルは自分で動かさないと、いつまで経っても完成しないよ!』
---
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエース
リリア
・役職不明
なし
---
デュース(妖狐)
『あああああ……!!』
監督生(妖狐)
『三人目の人狼は、リリア先輩だったんだよ』
デュース(妖狐)
『どうしてずっと『役職不明は動かしてはいけない』って思い込んでいたんだろう……!』
監督生(妖狐)
『確定してる自分か、本物の占い師か霊媒師に調べてもらわないと、勝手に動かしたらダメって思っちゃうよね。気持ちはわかる』
デュース(妖狐)
『こうやってハマるとすごく気持ちいいな!!』
監督生(妖狐)
『うん! 生き残ってるジャックとツノ太郎が、村人か狩人のどっちかってのも判明したしね!』
デュース(妖狐)
『あとはどうやって、ヴァンルージュ先輩が人狼だって、みんなに伝えれるかだが……』
監督生(妖狐)
『つねに中立でいて、なおかつみんなに愛想がいいリリア先輩にヘイトを向けさせるのは……』
デュース(妖狐)
『すごく難しいな……』
監督生(妖狐)
『だからみんなもリリア先輩を占ってこなかったんだろうね』
デュース(妖狐)
『エペルに占ってもらいたいな。そしたらみんなヴァンルージュ先輩に注目してくれるのに』
監督生(妖狐)
『まだエペルが占ってないのは、僕たちと、リリア先輩の二人だけ。僕たちを占う気をなくせば……消去法で、リリア先輩を占ってくれるはず。だったら……僕たちが村人陣営だと思わせればいいんだ』
---
監督生(妖狐)
「僕……エペルを信じてみようかな」
エペル(占い師)
「監督生さん! それ本当!?」
監督生(妖狐)
「うん。これ見て改めて思ったんだ。こんなに情報を出せているのが本物だったら、嬉しいなって」
オルト(狂人)
「嬉しいって思うのはいいことだけど、それだけで信じるのは危ないと思うよ!」
監督生(妖狐)
「どうせ本物が誰かわかんないのなら、僕は信じたいほうを信じる」
エペル(占い師)
「監督生サン……!」
ルーク(霊媒師)
「三人の視点を見たところ、誰も占いは破綻していないね。これ以上はロジックでは解けないとなると……信用勝負になる」
エース(人狼)
「え、じゃあ投票先も占う先も、指定せずに自由になるんすか?」
ルーク(霊媒師)
「そうだね……。占う先は、いつもどおり占い師たちに任せよう。でも今回は、占う先を私たちに宣言してほしい」
エペル(占い師)
「どうしてですか?」
ルーク(霊媒師)
「妖狐を占ったのか、見極めたいからさ! 夜に二人死んだ場合、一人は確実に妖狐だからね」
デュース(妖狐)
「二人死ぬことがあるんですか!?」
監督生(妖狐)
「あるよ。妖狐が占われて死んだ一人と、ふつうに人狼にやられた一人で、合計二人。これなら一人は確実に妖狐になる」
デュース(妖狐)
「そうだったのか……ん? いままで二人死んでこなかったが、まだ妖狐は生きてることになるのか?」
監督生(妖狐)
「妖狐が占われて死んだ一方で、人狼に襲われたけど狩人に守られて無事な人がいたら、妖狐一人だけが死ぬね」
ジャック(狩人)
「占い師に占われて死んだあとに、その妖狐の死体に人狼が襲おうとして空振りした。っていうパターンもあるな。これなら狩人が生きてなくても、妖狐だけが死ぬ」
オルト(狂人)
「だけど二人死ぬパターンなら、占い師は死んだ二人のうち一人は必ず占ってるね」
リリア(人狼)
「二人死んだのに、そのどっちも占わなかった占い師はウソつき! 確実に偽物になるのか!」
ルーク(霊媒師)
「マーベラス! そのとおりさ!」
マレウス(村人)
「なるほど。夜にやられたやつを知った直後に、そいつを占ったとウソをつかれるのを防ぐわけか」
エース(人狼)
「占い先を宣言したのに、本当は全然違うやつを占いました。なんてしたら、それこそ処刑一直線レベルで怪しいわな。これは適当なやつを占えねえぞ」
オルト(狂人)
「うーん。僕は……誰も占ってこなかったリリア・ヴァンルージュさんにしようかな」
エペル(占い師)
「僕もそうする。デュースクンと監督生サンは僕を信じてくれたんだ。僕も二人が村人陣営だと信じたい」
リリア(人狼)
「ついにわしが来たか。しかも二人から!」
---
監督生(妖狐)
『よし! これでエペルは人狼のリリア先輩を占ってくれる!』
デュース(妖狐)
『やったな!』
監督生(妖狐)
『さてと、エースは誰を占うつもりなんだろ』
四日目の朝・4(ネタバレ)
エース(人狼)
「オレはどうすっかな。占い師以外を占ったって、どうせ村人判定しか出せねえし……」
ルーク(霊媒師)
「いや、ムシュー・ハートはもう誰も占わなくていい」
エース(人狼)
「え?」
ルーク(霊媒師)
「投票先の指定がまだだったね。私はキミを処刑したい!」
エース(人狼)
「……は!? なんで!?」
マレウス(村人)
「……そうか。もう占い師を処刑していかないと、人狼を一人、野放しにしてしまう」
監督生(妖狐)
「あー……そうだった」
デュース(妖狐)
「ど、どういうことだ?」
監督生(妖狐)
「最終決戦には、最低でも三人は残さないといけない。つまり犠牲にできるのは、五人まで」
デュース(妖狐)
「ああ。最初にジャックが言ってたな」
監督生(妖狐)
「今日の処刑で一人。今夜で一人。明日の処刑で一人。その夜で一人。明後日の処刑で一人。一人ずつ消えていくと、明後日の処刑までが限界なんだ。そして人狼を消せるのは、朝の処刑のタイミングだけ。そして処刑できるチャンスは、あと三回だけ」
デュース(妖狐)
「……その三回だけで、すべての人狼を殺らないといけないのか!」
監督生(妖狐)
「確定人狼のケイト先輩は退場してるから、残り二人の人狼を、その三回だけで仕留めていかないといけないんだよ」
リリア(人狼)
「妖狐がいるかもしれないからと、いつまでも占い師を残していては、人狼の思うがままになってしまうのか……」
ルーク(霊媒師)
「妖狐がいるいないに関わらず、私たちはもう、占い師を処刑していかなくてはならないのさ」
エース(人狼)
「それはわかったけど、なんでオレから!? オルトもエペルも本物だって決まってないのに!」
ルーク(霊媒師)
「ムシュー・ハートはもうすでに占い師以外の人狼を見つけられている。使命を果たした者は、退場していく運命にある……! ああ! 皆のために命を散らすなど……なんて儚く、美しいのだろう!」
ジャック(狩人)
「つまりエースはもう用済みだから消えろってこった」
エース(人狼)
「くそ〜〜〜〜!」
マレウス(村人)
「トラッポラを本物と見ている僕はあまり賛成できないが……」
リリア(人狼)
「これはチーム戦じゃ。勝利のために、命をささげねばならんときがある」
マレウス(村人)
「……仕方がない」
エース(人狼)
「あーもう! わかったよ! 煮るなり焼くなり好きにしろ!」
エペル(占い師)
「じゃあね、エースクン!」
オルト(狂人)
「さようなら、エース・トラッポラさん!」
エース(人狼)
「すげえいい笑顔だな、お前ら!!」
デュース(妖狐)
「やっと対抗がいなくなるからな」
監督生(妖狐)
「投票先も決まりましたし、これで話し合いは終わりですね」
ルーク(霊媒師)
「いや。まだだよ」
エペル(占い師)
「他に何か?」
ルーク(霊媒師)
「狩人が守る先を決めていない」
監督生(妖狐)
「え? まだ狩人いますかね」
エペル(占い師)
「どうかなあ。僕視点だと、まだ生きてる狩人候補は、ジャッククン、マレウスサン、リリアサン、デュースクンと監督生サンの四人だけど」
オルト(狂人)
「僕視点でもその四人だよ!」
エース(人狼)
「オレ視点なら、デュースと監督生を抜いた三人だわ」
ジャック(狩人)
「俺視点……まあ俺は狩人じゃねえから、ただの村人視点だな。マレウス先輩、リリア先輩、デュースと監督生の三人が生き残ってるな。そんで死んでる狩人候補は、レオナ先輩、セベク、ヴィル先輩。三人は死んで、三人は生き残ってて、ちょうど半分。狩人が生き残ってるかは微妙だな」
デュース(妖狐)
「というか、生き残ってたとしても、守る先なんてハント先輩一択だろ」
オルト(狂人)
「でもルーク・ハントさんは話し合いを続けたがってるよ? ……まさか、誰か守ってほしい人がいるの?」
ルーク(霊媒師)
「いない」
リリア(人狼)
「……どういうことじゃ?」
ルーク(霊媒師)
「もう、私を守らなくていい。誰を守るかは、狩人にすべて任せるよ」
オルト(狂人)
「え!? いいの!? 確定霊媒師なのに!」
エペル(占い師)
「残ってくれたほうが、次の朝にエースクンが人狼かどうかわかりますよ!?」
エース(人狼)
「オレを信用して……るわけじゃなさそうですね」
ルーク(霊媒師)
「もし私が生きて翌日をむかえて、ムシュー・ハートが村人だったと判定したとしよう。なら残りの二人のどちらが本物か。あるいはムシュー・ハートが本物だったら、残りの二人は狂人か人狼のどちらになるのか。どちらにしろ、まず間違いなく争う。占い師以外の人狼もまだ残っているのに、だ」
デュース(妖狐)
「次の日の話だから、処刑できるのはあと二回になっていて……そのうちの一回は占い師以外の人狼に使わないといけないから、あと一回は確実に、占い師から人狼をあぶり出さないといけない……」
マレウス(村人)
「未確定要素が多い中での、占い師同士の争いはまぬがれない」
デュース(妖狐)
「争った末にめでたく人狼を処刑できたとしても、次もハント先輩に生き残ってもらわないと、そいつが人狼なのかもわからない。そんな不安定な状態で、三人目の人狼も見つけろ……ってことか?」
監督生(妖狐)
「いや、そこまでいったら、もうルーク先輩とか関係ないよ。もし外れたら、人狼が二人、生き残ってるんだよね。あと一回の処刑で二人の人狼を殺れないし」
デュース(妖狐)
「あ、そうだった」
監督生(妖狐)
「いちおう、狩人が守り続けてくれれば、村人陣営の数を減らさないまま、処刑の回数は増やせるけど……」
ジャック(狩人)
「毎回、ドンピシャで守れと? 現実的じゃねえよ。ただでさえ一回も守れてねえのに」
リリア(人狼)
「きっついのう……」
デュース(妖狐)
「あまり……いい状況ではないな」
ルーク(霊媒師)
「ではムシュー・ハートが人狼だったと判定したとしよう。その時点でムシュー・ハートが二人目の人狼だと確定。残った占い師二人の内訳も『本物の占い師』『狂人』だと確定するね」
エペル(占い師)
「確定が続いて、いいことですね」
ルーク(霊媒師)
「人狼判定が出れば、ね」
エペル(占い師)
「……」
ルーク(霊媒師)
「二人のどちらが本物の占い師か、の話になるのも確定するね。さあ! そうなったら……キミたちはどちらの味方をするんだい?」
マレウス(村人)
「小さいシュラウドを信じているのは……誰もいないな」
オルト(狂人)
「ヴィル・シェーンハイトさんがいてくれたら……うう……」
リリア(人狼)
「わしとルークはいちおう中立じゃから、状況によってはオルトの味方になるかもじゃが……」
監督生(妖狐)
「ねえ、ツノ太郎。ツノ太郎はエース派だけど、エースがいない翌日からは、誰を信じるつもり?」
マレウス(村人)
「トラッポラに人狼判定が出たのなら、消去法でフェルミエになる」
監督生(妖狐)
「あ、そっか。ツノ太郎視点だと、オルトも偽物になってるんだった」
ジャック(狩人)
「ってなると……エペル派は、本人のエペル、俺、マレウス先輩、デュースと監督生の四人。オルト派は、本人のオルト一人だけ。中立は、ルーク先輩、リリア先輩の二人。その二人は、状況によってはオルト派に変わるが、だとしても四対三でエペル派の勝ち」
監督生(妖狐)
「エペル派の誰かが夜に死んだとしても三人は残るから、三対三で引き分け。エペル派が多数決で負けることはない」
リリア(人狼)
「わしらは中立じゃぞ? オルト派ではなくエペル派に変わるかもしれんぞ。そのときはエペル派の圧勝になるだけじゃが」
監督生(妖狐)
「……かなりいいことですね」
ジャック(狩人)
「エペルが偽物だったときのリスクはあるが、意見がまとまらねえより、ずっといいな」
エペル(占い師)
「やっぱりルークサンは生き残るべきですよ!」
ルーク(霊媒師)
「ムシュー・ハートに人狼判定が出れば、ね」
エペル(占い師)
「……」
マレウス(村人)
「……お前の言いたいことはよくわかった」
ルーク(霊媒師)
「キミから聞かせてくれるかい? 竜の君!」
マレウス(村人)
「単純計算すると、トラッポラに人狼判定が出る確率は三分の一。その中でフェルミエが本物の占い師になる確率は二分の一。合わせて六分の一にしかならない勝率のためだけに、他を見殺しにしてでも、ハントを生かすべきか?」
エペル(占い師)
「そう……言われると……」
マレウス(村人)
「翌日の占いの結果によるだろうが、結局はハントが生きていても、死んでいても、もうロジック勝負には持ち込めず、信用勝負になる。ならば村人陣営である狩人だけでも、信用できる者が、生きて、そばにいれば良い。……そういうことだろう」
ルーク(霊媒師)
「そうだとも!!」
オルト(狂人)
「信用できるかどうかという話なら、確定霊媒師のルーク・ハントさんのほうがいいと思うけど……」
ルーク(霊媒師)
「そうかな? 役職で信用できたとしても、判断も正しいとは限らないよ。それよりもずっと、信用できる者というのは……理屈ではない。心だと、私は思っている」
デュース(妖狐)
「心……」
ルーク(霊媒師)
「確定役職ではなくとも! 心から信用できる者が下した判断は、強い剣になる。その剣を持った狩人は、騎士へと変わる! 騎士だけではないよ。村人陣営だろうと、人狼陣営だろうと、妖狐陣営だろうと、心を支えられた者は、運命を……より良い方向に変えていく。それがどの陣営の勝利に導くかは、誰もわからない」
監督生(妖狐)
「……えーと、つまり?」
ルーク(霊媒師)
「信じる心のままに、動けばいいのさ」
リリア(人狼)
「ほう……! わかるような、わからんような!」
エペル(占い師)
「と……とりあえず、狩人は好きな人を守ればいいんですね?」
ルーク(霊媒師)
「そうだよ。私の話はここでおしまい。他に何か言いたい者はいるかい?」
エース(人狼)
「特にないっす」
ルーク(霊媒師)
「おや。遺言も?」
エース(人狼)
「煮るなり焼くなり好きにしろって言った手前、いさぎよく散らないとカッコ悪いでしょ!」
ルーク(霊媒師)
「エースくんは仲間を信じるのだね! ボーテ! 信じる心はきっとキミの糧になる!」
マレウス(村人)
「他に何もないのなら投票に入るぞ」
リリア(人狼)
「その前に確認じゃ! オルトとエペルはわしを占うんじゃよな?」
オルト(狂人)
「うん!」
エペル(占い師)
「はい。占います」
リリア(人狼)
「うむ! わかったぞ!」
ルーク(霊媒師)
「では、話し合いはここで終了だ! キミたちに祝福あれ!」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
---
監督生(妖狐)
『よし、エースに入れるよ』
デュース(妖狐)
『ああ……』
監督生(妖狐)
『……どうしたの、デュース。なんかボンヤリしてない?』
デュース(妖狐)
『あっ!? いや! そんなことないぞ!』
監督生(妖狐)
『ならいいけど……』
---
──投票終了。投票結果発表。
デュース&監督生→エース
エース→ オルト
ジャック→ エース
エペル→ エース
オルト→ エース
ルーク→ エース
マレウス→ エース
リリア→ エース
エース 七票
オルト 一票
──エース・トラッポラを処刑します。
──四日目の朝が終了しました。
五日目の朝・1(ネタバレ)
【占い師の結果一覧】
(オルト(狂人))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース&監督生(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
(エース(人狼))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース&監督生(人狼判定)
(エペル(本物))
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
【霊媒師の結果一覧】
(ルーク(本物))
二日目:レオナ(村人判定)
三日目:ケイト(人狼判定)
四日目:セベク(村人判定)
【現在の死亡者一覧】
一日目朝 処刑 レオナ(村人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
三日目朝 処刑 セベク(村人)
三日目夜 死亡 ヴィル(村人)
四日目朝 処刑 エース(人狼)
四日目夜 死亡 ルーク(霊媒師)
【現在の生存者一覧】
デュース&監督生(妖狐)
ジャック(狩人)
エペル(占い師)
オルト(狂人)
マレウス(村人)
リリア(人狼)
──残り六人
---
──五日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
エペル(占い師)
「ルークサン……いままでありがとうございました」
ジャック(狩人)
「惜しい人を亡くしたぜ」
リリア(人狼)
「さあさあ! 落ち込んどらんと、前を向くぞ! 占い師たちよ、結果はどうじゃ!?」
エペル(占い師)
「はい! リリアサンは人狼でした!」
オルト(狂人)
「はい! リリア・ヴァンルージュさんは村人だったよ!」
リリア(人狼)
「よし! わしはいまからオルト派になるぞ!」
デュース(妖狐)
「このあとどうするんだ? また占い師視点でも確認するか?」
監督生(妖狐)
「提案。あと六人しかいないし、いっそもう全員の役職を自分なりに予想して、それらを六人全員で共有したい」
マレウス(村人)
「採用しよう」
ジャック(狩人)
「いまから書くのか? 霊媒師と共有者を抜いても十一人分……書けねえことはねえな」
オルト(狂人)
「僕なら一瞬だけど、みんなはもう少しかかるかも」
リリア(人狼)
「それなら、わしらだけでいいじゃろ!」
エペル(占い師)
「と言いますと?」
リリア(人狼)
「十一人の名前を書くなど面倒じゃ。わしら六人だけの役職の内訳を並べれば良い」
マレウス(村人)
「六人だけか? 少なすぎる気がするが……」
リリア(人狼)
「本来はもっと並べるんじゃろうが、わしらはガチ勢ではなく、ゆるふわ勢じゃ! 少なすぎるくらいがちょうどいいじゃろ!」
マレウス(村人)
「そういうものか」
オルト(狂人)
「僕たちだけなんだよね? はい! 書いたよ!」
ジャック(狩人)
「早ぇ!」
エペル(占い師)
「さすがオルトクン……!」
オルト(狂人)
「もっとわかりやすいように、陣営の内訳も書いておいたよ。これなら最終日までに残しておきたい人もわかりやすいかなって!」
監督生(妖狐)
「おお。気がきくね」
オルト(狂人)
「えへへ」
---
【生存中の役職予想(オルト視点)】
・村人(村人陣営)
デュース&監督生
・占い師(村人陣営)
オルト
・狩人(村人陣営)
リリア
・人狼(人狼陣営)
ジャック
・狂人(人狼陣営)
エペル
・妖狐(妖狐陣営)
マレウス
村人陣営 三人
人狼 一人
狂人 一人
妖狐陣営 一人
---
リリア(人狼)
「狩人はわしか! 照れるのう〜〜!」
ジャック(狩人)
「俺が人狼で、マレウス先輩が妖狐だと考えてんのか」
オルト(狂人)
「うん! まだ占ってない人たちは、ジャック・ハウルさん、マレウス・ドラコニアさんの二人で、この二人のどっちかが妖狐の可能性があるから!」
デュース(妖狐)
「まだ妖狐は死んでないと思ってるんだな」
監督生(妖狐)
「次は誰かな? て言っても、書く時間がいるか」
エペル(占い師)
「書いたよ」
ジャック(狩人)
「いつの間に!?」
エペル(占い師)
「みんながしゃべってる間に、ふつうに」
デュース(妖狐)
「のんびりしてられないな。僕も書こう」
ジャック(狩人)
「俺も」
マレウス(村人)
「書くか」
リリア(人狼)
「わしも書くかのう」
監督生(妖狐)
「じゃあ僕も──」
デュース(妖狐)
「僕に書かせてくれ。経験を積みたい」
監督生(妖狐)
「え、大丈夫なの?」
デュース(妖狐)
「大丈夫かはわからないが、自分でやりたい」
監督生(妖狐)
「わかった。ヘルプは受け付けるからね」
エペル(占い師)
「じゃあ監督生サンとオルトクンが僕の予想を見てくれる、かな」
オルト(狂人)
「うん! いいよ!」
監督生(妖狐)
「手もあいてるし、いいよ」
---
【生存中の役職予想(エペル視点)】
・村人(村人陣営)
デュース&監督生
マレウス
・占い師(村人陣営)
エペル
・狩人(村人陣営)
ジャック
・人狼(人狼陣営)
オルト
リリア
村人陣営 四人
人狼 二人
---
監督生(妖狐)
「妖狐はいないんだね」
エペル(占い師)
「妖狐はセベククンだと思うんだ。一日目で占い師をみんな処刑したがってたから」
オルト(狂人)
「そんなこともあったね」
監督生(妖狐)
「なんか遠い昔のように感じる……」
マレウス(村人)
「書けたぞ」
オルト(狂人)
「次はマレウス・ドラコニアさんだね!」
ジャック(狩人)
「俺も書けたが、少し出遅れたか」
監督生(妖狐)
「ジャックは後だね。ツノ太郎から公開して」
マレウス(村人)
「ああ。僕はこう考えている」
---
【生存中の役職予想(マレウス視点)】
・村人(村人陣営)
マレウス
・狩人(村人陣営)
ジャック
・人狼(人狼陣営)
エペル
デュース&監督生
・狂人(人狼陣営)
オルト
・妖狐(妖狐陣営)
リリア
村人陣営 二人
人狼 二人
狂人 一人
妖狐陣営 一人
---
監督生(妖狐)
「……ん? 占い師は?」
マレウス(村人)
「トラッポラだ。もう死んだから、そこには書いていない」
エペル(占い師)
「……これ、狂人がいるから、やっと成り立たってる内訳になりますね」
オルト(狂人)
「村人陣営が二人。人狼が二人。狂人が一人。村人扱いの狂人がいるおかげで、村人が三人と、人狼が二人。確かに村人陣営はまだ負けてないね」
監督生(妖狐)
「でも崖っぷちじゃん」
エペル(占い師)
「しかも妖狐もいて……あれ? どうやって勝つんですか、これ?」
監督生(妖狐)
「今日の朝にエペル処刑。その日の夜に村人陣営が一人襲われて、エースがいないから妖狐は野放しで……となると。村人陣営が一人、人狼が一人、狂人が一人、妖狐陣営が一人。狂人は村人扱いで、村人が二人と、人狼が一人と、妖狐が一人になって、ゲームは続くけど──」
リリア(人狼)
「わしも書けたぞ! 公開してよいか!?」
エペル(占い師)
「わあ!? |どってんすた《びっくりした》!」
監督生(妖狐)
「すみません。ジャックが先なんで」
リリア(人狼)
「そうか……」
ジャック(狩人)
「すぐに済みますんで」
監督生(妖狐)
「ツノ太郎の話はあとにして、ジャックのを見ようか」
---
【生存中の役職予想(ジャック視点)】
・村人(村人陣営)
ジャック
デュース&監督生
マレウス
・占い師(村人陣営)
エペル
・人狼(人狼陣営)
オルト
リリア
村人陣営 四人
人狼 二人
---
監督生(妖狐)
「ジャックが狩人から村人になってるところ以外は、エペルと同じになったね」
ジャック(狩人)
「狩人はヴィル先輩だと思ってる。あの人は狩人でも潜伏しそうにねえからな」
監督生(妖狐)
「目立たずに潜んでたら、かえって怪しまれそうな人だもんね」
エペル(占い師)
「妖狐は?」
ジャック(狩人)
「セベク。理由はお前と同じだ。一日目に占い師全員を処刑したがってたのは妖狐だからだ」
マレウス(村人)
「セベクはおろか者ではない。占い師の中に偽物が多くいたから、純粋に処刑したがっていただけだ」
オルト(狂人)
「偽物が二人いるのは確実だからね! 序盤から占い師をどんどん処刑していく戦法も実際にあるよ!」
エペル(占い師)
「占い師なしでやってくの? うわ。ハードスケジュール」
デュース(妖狐)
「なんの話だ?」
監督生(妖狐)
「あ、デュース。書けたの?」
デュース(妖狐)
「ああ! なんとか監督生の助けなしで書けたぞ!」
監督生(妖狐)
「おー! おめでとう! すごい進歩だね!」
デュース(妖狐)
「でも僕が一番最後か……」
監督生(妖狐)
「最後でもいいじゃん。リリア先輩、お願いします」
リリア(人狼)
「うむ! これがわし視点じゃ!」
---
【生存中の役職予想(リリア視点)】
・村人(村人陣営)
リリア
デュース&監督生
マレウス
・占い師(村人陣営)
オルト
・人狼(人狼陣営)
エペル
ジャック
村人陣営 四人
人狼 二人
---
リリア(人狼)
「妖狐はヴィルじゃ。オルトに占われて死んだあとに、人狼が襲おうとして空振りしたとにらんでおる。狩人も生きとらんじゃろ。狩人はセベクじゃ」
ジャック(狩人)
「なら処刑のチャンスは二回だけ。それで二人の人狼を殺らねえとダメだ」
マレウス(村人)
「一回でも村人陣営を処刑したら、翌日の朝に村人陣営と人狼の数が同じになってしまう」
リリア(人狼)
「あとがないのう」
ジャック(狩人)
「俺もあとがありません」
マレウス(村人)
「いまの僕のほうが、あとがない」
監督生(妖狐)
「最後はデュースだけど……僕の確認はいる?」
デュース(妖狐)
「……いや! 僕の考えで戦ってみたいんだ!」
監督生(妖狐)
「じゃあここから先は相談なしの応援しかできなくなるけど」
デュース(妖狐)
「う……! そ……それでもやってみたい!」
監督生
「わかった! がんばってね!」
デュース(妖狐)
「ああ! 僕の視点はこうだ!」
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・村人(村人陣営)
デュース
マレウス
・占い師(村人陣営)
エペル
・狩人(村人陣営)
ジャック
・人狼(人狼陣営)
リリア
・狂人(人狼陣営)
オルト
村人陣営 四人
人狼 一人
狂人 一人
---
デュース(妖狐)
「妖狐はセベクだ。理由はただの消去法だな。僕視点だと妖狐候補はセベクかキングスカラー先輩のどちらかで、勝ちに貪欲なキングスカラー先輩が、一日目で自分から負けにいくわけがない」
ジャック(狩人)
「そういや俺、無意識にレオナ先輩を村人だと決めうってたな」
エペル(占い師)
「狩人だったとしても、何もしないまま一日目に死ぬとか絶対いやだ」
リリア(人狼)
「あのいさぎよさは、自分がただの村人だったからじゃな」
監督生
「ここからは僕が進行役をします。えー、では内訳を公開した順から、どうしてその内訳になったのか、説明をお願いします。じゃ、オルトから」
オルト(狂人)
「はい!」
監督生
「おさらいに、もう一回載せとくか」
五日目の朝・2(ネタバレ)
エペル(占い師)
「同じのよりも、もっと縮小させたもののほうがいいかも」
マレウス(村人)
「占い師候補なら、占いの結果もあわせて見たい」
監督生
「そうだね。こうして……こうしてっと」
---
【生存中の役職予想(オルト視点)】
・村人陣営(三人)
デュース(村人)
オルト(占い師)
リリア(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
ジャック(人狼)
エペル(狂人)
・妖狐陣営(一人)
マレウス(妖狐)
【占い師の結果一覧(オルト(狂人))】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
---
オルト(狂人)
「デュース・スペードさんが村人なのは、単純に村人判定が出たからだよ。リリア・ヴァンルージュさんが狩人なのは、誰からもずっと占われてこなかったくらい、隠れるのがうまいから!」
ジャック(狩人)
「俺が人狼なのは?」
オルト(狂人)
「対抗のエペル・フェルミエさんの味方をしてるからだよ」
マレウス(村人)
「僕が妖狐だと思った理由は」
オルト(狂人)
「マレウス・ドラコニアさんは、ここぞというときに、みんなを引っ張ってくれたでしょ? 目立っても人狼に襲われない自信があるからかなって」
マレウス(村人)
「ふふん。皆を導くのは王族のつとめだ」
リリア(人狼)
「それでも先に占ったのはわしか」
オルト(狂人)
「ごめんね。本当はリリア・ヴァンルージュさんが妖狐かなって思ってたんだ……」
リリア(人狼)
「よいよい! 疑うのは大事じゃ! おかげでお主を信じられるからのう!」
オルト(狂人)
「ありがとう! 僕もリリア・ヴァンルージュさんを信じるよ!」
エペル(占い師)
「すごくまともな理由ばっかり。偽物のくせに、本物に見えてくる、かな」
ジャック(狩人)
「おい」
エペル(占い師)
「冗談だよ。本物は僕なんだから」
監督生
「オルトはこれでいいかな。次はエペルだね」
エペル(占い師)
「うん。説明する」
---
【生存中の役職予想(エペル視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(二人)
オルト(人狼)
リリア(人狼)
【占い師の結果一覧(エペル(本物))】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
エペル(占い師)
「デュースクンが村人なのは、僕を信じてくれたから。ジャッククンが狩人なのは……序盤は消極的でいたから、かな。あと、エースクンが人狼じゃないと思ったのは、ルークサンの言葉を受けて」
監督生
「どの言葉?」
エペル(占い師)
「エースクンが人狼ならいろいろ楽になれるからって、それで決めつけてたのをルークサンに見透かされて、それじゃいけないかなって」
オルト(狂人)
「だから消去法で、僕が二人目の人狼なんだね」
監督生
「楽になれないパターンを、ちゃんと見るって決めたんだ」
エペル(占い師)
「うん」
リリア(人狼)
「オルトもエペルも、ちゃんとした理由じゃな。わしはオルト派じゃから、さっきのエペルの言葉はぜんぶウソになってしまうが……人生の先輩として、エペルも信じたくなるわい」
マレウス(村人)
「信じたらリリアが三人目の人狼になるぞ」
リリア(人狼)
「人間不信になってしもうたら、どうしてくれるんじゃ!」
監督生
「これそういうゲームなんで。次。ツノ太郎。説明お願い」
マレウス(村人)
「説明してやろう」
オルト(狂人)
「信用してる占い師の結果も入れておくね!」
---
【生存中の役職予想(マレウス視点)】
・村人陣営(二人)
マレウス(村人)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼二人 狂人一人)
エペル(人狼)
デュース(人狼)
オルト(狂人)
・妖狐陣営(一人)
リリア(妖狐)
【占い師の結果一覧(エース(人狼))】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース(人狼判定)
---
マレウス(村人)
「小さいシュラウドが狂人なのは、僕自身がウソを見破ったから。リリアが妖狐なのは、最悪の事態を想定して、一番やっかいな者を選んだ」
リリア(人狼)
「これは喜んでいいやつかの〜?」
エペル(占い師)
「僕が狂人ではなく、人狼だと思ったのは?」
マレウス(村人)
「いままでフェルミエが占ってきた理由は『なんとなく』だの『同じクラスのよしみで』だの、真っ当な理由が見当たらない。だが小さいシュラウドは臆さずダイヤモンドに人狼判定を出し、占ってきた理由もはっきりしていた。同じ偽物でも、これだけ違うんだ。ウソがバレないように消極的になっていたのではないか? 人狼は、バレないようにしなくてはならないからな」
エペル(占い師)
「ま……待ってください! 確かにヴィルサンとジャッククンを占った理由は、あまりよくないものだったかもしれませんが! そのあとはちゃんとした理由で占いました!」
マレウス(村人)
「『なんとなく』で占ったシェーンハイトの対抗に僕を占い、スペードという『人狼仲間と話を合わせて』リリアを占ったのだったな」
エペル(占い師)
「たげ疑われてる……!」
デュース(妖狐)
「僕も人狼で、狂人も残ってるのなら……これは……勝てるのか?」
ジャック(狩人)
「やっぱお前もそう思うか」
オルト(狂人)
「かくかくしかじかで、エペル・フェルミエさんを今日処刑できても、次の日は村人か狩人が一人と、人狼が一人と、狂人が一人と、妖狐が一人の、四人になる計算なんだ!」
デュース(妖狐)
「ゲームは続くが……んん?」
監督生
「はい、ここまで! この話はあとでしよう。ツノ太郎。ジャックが狩人なのは?」
マレウス(村人)
「それもあとで話そう」
監督生
「わかった。ひとまずツノ太郎の話はここで終わり。いまはどんどん内訳の説明を進めていこう」
ジャック(狩人)
「そうだな。次は俺だ」
---
【生存中の役職予想(ジャック視点)】
・村人陣営(四人)
ジャック(村人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
・人狼陣営(人狼二人)
オルト(人狼)
リリア(人狼)
【占い師の結果一覧(エペル(本物))】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
ジャック(狩人)
「デュースが村人なのは消去法。オルトが人狼なのは……正直、人狼か狂人か見分けがつかねえ。なら最悪な事態を想定して、人狼ってことにした」
デュース(妖狐)
「慎重なんだな。僕はオルトを狂人にしたのに」
ジャック(狩人)
「お前は私怨でエースが人狼だって決めつけてるだけだろ」
デュース(妖狐)
「だってあんなに突っかかってきたら腹立つだろ!」
監督生
「特に気になることがないのなら、次にいくけど……みんなないね。リリア先輩。お願いします」
リリア(人狼)
「やっとわしの番じゃ!」
---
【生存中の役職予想(リリア視点)】
・村人陣営(四人)
リリア(村人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
オルト(占い師)
・人狼陣営(人狼二人)
エペル(人狼)
ジャック(人狼)
【占い師の結果一覧(オルト(狂人))】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
---
リリア(人狼)
「エペルとジャックは、な〜んか序盤からやけに結束しとる気がしてのう。人狼仲間だからじゃと思うた」
オルト(狂人)
「三日目でマレウス・ドラコニアさんとヴィル・シェーンハイトさんが争ったときかな?」
リリア(人狼)
「そうじゃ! なぜいきなりジャックがエペルの味方をしだしたのか謎でのう」
ジャック(狩人)
「あのときに俺を妖狐じゃないと証明してくれたから、味方をするって言ったじゃないすか」
リリア(人狼)
「あんときはエペルが一番怪しかったのにか?」
ジャック(狩人)
「オルトもエースも怪しかっただろ!」
監督生
「議論はあとでね。最後にデュース! 出番だよ!」
デュース(妖狐)
「まかせろ!」
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
リリア(人狼)
オルト(狂人)
【占い師の結果一覧(エペル(本物))】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
デュース(妖狐)
「さっきも言ったが、オルトが狂人なのは、エースが二人目の人狼だと決めうちしてるからだな。ジャックが狩人だと思ったのは、まあ……僕の願望だ」
ジャック(狩人)
「願望だあ?」
デュース(妖狐)
「ああ! ジャックが狩人だなんて、カッコいいじゃないか!」
ジャック(狩人)
「そん……なんで決めてんじゃねえよ……。だとしたら一度も守れてねえんだぞ」
デュース(妖狐)
「運が悪かっただけだろ」
ジャック(狩人)
「そうだけどよ」
マレウス(村人)
「感情論しかないのか。信用できん」
リリア(人狼)
「わし視点じゃと村人なんじゃが……もーちょい信用できることを言ってほしいのう」
デュース(妖狐)
「すんません。心にウソはつけないんで」
五日目の朝・3(ネタバレ)
監督生
「はい。みんな説明は終わったね。じゃあ途中になってたツノ太郎の説明を再開しよう」
オルト(狂人)
「村人か狩人が一人と、人狼が一人と、狂人が一人と、妖狐が一人の、四人になったらどうなるか、という話だったね!」
デュース(妖狐)
「ああ。それだ、それ。やっぱり村人陣営は勝てないよな?」
監督生
「そう! よく気づいたね! 人狼を処刑しても、妖狐を処刑しても、村人陣営は絶対に勝てないんだ」
エペル(占い師)
「うん。そうだよね。人狼を処刑したら、村人と狂人の二人だけになって村人陣営が勝つけど、妖狐が生きてるから妖狐陣営の勝利に変わる。だからと妖狐を処刑しても、人狼が夜に村人か狂人を襲って、翌朝に村人と人狼が同じ数になって、人狼陣営の勝利になる。どうあがいても、勝てないんだよね」
リリア(人狼)
「ならマレウスはもう勝てんのじゃな」
マレウス(村人)
「勝ち筋はある。そのための狩人だ」
エペル(占い師)
「……妖狐を処刑したあとに、狩人が狂人を守ればいいんだ!」
オルト(狂人)
「狂人を本物の占い師だと思い込んでる人狼なら、狂人を襲うかもしれないね。そこを守ってもらうのに賭けるんだね!」
リリア(人狼)
「それなら狩人一人、狂人一人、人狼一人の三人になって、ゲームは続く! 狂人が人狼の正体に気づいてなければ、投票先は合わせられん! かなりきついが、可能性はあるぞ!」
監督生
(そんな朝をむかえる前に、絶対に狩人じゃない占い師候補、ではない方を襲えばいいことを人狼に気づかれればおしまいだけど……それ言ったら進行役失格だから、黙っとこ)
ジャック(狩人)
「で、狩人がいないと負け確定だから、俺が狩人ってわけか? あんたも感情論じゃねえか」
マレウス(村人)
「最初から負け戦を決めるほうが悪手だ。希望がなければ、動きようがない。それに、その話は翌日になってからだ。今朝に人狼を処刑して、今夜に僕を守って、人狼の襲撃を防げられれば、もう少し余裕ができる」
ジャック(狩人)
「言ってろ。俺は狩人じゃねえ」
マレウス(村人)
「そう言い張ってもらわねばな。お前が襲われてはならない」
オルト(狂人)
「あくまでも予想だから、いくらでも最悪の事態を考えてもいいけど、マレウス・ドラコニアさんは飛び抜けてるね」
監督生
「話も終わったところで、全員の予想をあらためて並べてみよう」
---
【生存中の役職予想(オルト視点)】
・村人陣営(三人)
デュース(村人)
オルト(占い師)
リリア(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
ジャック(人狼)
エペル(狂人)
・妖狐陣営(一人)
マレウス(妖狐)
【占い師の結果一覧(オルト(狂人))】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
---
【生存中の役職予想(エペル視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(二人)
オルト(人狼)
リリア(人狼)
【占い師の結果一覧(エペル(本物))】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
【生存中の役職予想(マレウス視点)】
・村人陣営(二人)
マレウス(村人)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼二人 狂人一人)
エペル(人狼)
デュース(人狼)
オルト(狂人)
・妖狐陣営(一人)
リリア(妖狐)
【占い師の結果一覧(エース(人狼))】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース(人狼判定)
---
【生存中の役職予想(ジャック視点)】
・村人陣営(四人)
ジャック(村人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
・人狼陣営(人狼二人)
オルト(人狼)
リリア(人狼)
【占い師の結果一覧(エペル(本物))】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
【生存中の役職予想(リリア視点)】
・村人陣営(四人)
リリア(村人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
オルト(占い師)
・人狼陣営(人狼二人)
エペル(人狼)
ジャック(人狼)
【占い師の結果一覧(オルト(狂人))】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
リリア(人狼)
オルト(狂人)
【占い師の結果一覧(エペル(本物))】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
監督生
「これらの予想を踏まえて、次の投票先を決める議論をしてください。では、スタート!」
五日目の朝・4(ネタバレ)
リリア(人狼)
「トップバッターはわしじゃあ! 今日はエペルを処刑しとくれ! あやつは二人目の人狼なんじゃ!」
オルト(狂人)
「賛成! 僕視点だとジャック・ハウルさんだけを処刑できれば人狼はいなくなるけど、それだと妖狐が残っちゃう! 僕が妖狐のマレウス・ドラコニアさんを占って、消さなくちゃ! だからエペル・フェルミエさん! 死んで」
エペル(占い師)
「いやだ!! 処刑|されだっきゃ《されたら》人狼のオルトクンとリリアサンが|勝ってまる《勝ってしまう》! 処刑するならオルトクンだ!」
ジャック(狩人)
「賛成だ! 俺視点でもその二人は人狼なんだ。野放しになんぞできるか!」
デュース(妖狐)
「僕はヴァンルージュ先輩を処刑したい! 最後の人狼の先輩さえいなくなれば、僕たち村人陣営が勝つ!」
マレウス(村人)
「現段階でフェルミエが二票。小さいシュラウドが二票。リリアが一票か。僕視点だと人狼のフェルミエとスペードのどちらかを処刑できればひとまずしのげるから、このままなら僕はフェルミエに入れる」
エペル(占い師)
「入れないでください!! 僕が本物なんだ! マレウスサンが僕が人狼だと思ってるのは、ただの主観ですよね!? あなたが信じてるエースクンが、僕が人狼だと言ったんですか!? 違うでしょう!! そもそもマレウスサンが直接ウソを見破れたのはオルトクンだけでしょう!? 僕のウソを見破ったわけではないのなら、人狼だと疑うのはオルトクンであるべきです!」
マレウス(村人)
「……一理あるな」
リリア(人狼)
「ほほー? ちょいと待ってくれるかのう。オルトはいつだって理路整然としとった。ちゃーんと客観的な視点でわしらを見ておったじゃろ。もし人狼なら、もっと強引に話を誘導しようとするのに、オルトはそれがいっさいなかった。主観まみれで強引なお主とは違ってのう?」
エペル(占い師)
「どの口が言ってるんです? リリアサンだって、最初に中立派ぶって、都合が悪くなりそうなことから逃げてたんじゃないんですか? そうやって、あとで鞍替えしやすくなるように!」
リリア(人狼)
「そんなことはないぞ? ルークと同じように中立派でいたおかげで、お主が妖狐だと疑っておったセベクが無事に処刑されたではないか。あ〜〜! わしのおかげじゃなあ〜〜!」
エペル(占い師)
「あれはただの結果論でしょう!? て言うか! それが通ったら、セベククンを狩人扱いしてたリリアサンは何なんですか! 役にたつ味方をみすみす見殺しにしたってことですよね! 自分のせいで! 味方陣営を一人消すなんて、リアル狂人はセベククンじゃなくて、あなたじゃないですか!」
リリア(人狼)
「なにをぅ!? わしがリアル狂人なわけがなかろう!」
エペル(占い師)
「ふだんからリアル狂人みだいなごど|すといで《しといて》よぐ言えますね!」
ジャック(狩人)
「おいデュース。状況を考えろ。お前視点じゃ二人目の人狼はすでにいないかもしれねえがな。お前とオルト以外の四人は、まだ二人目が残ってる予想なんだよ。そのままリリア先輩の処刑を主張しても、ただ票が無駄になるだけだ。そうなるよりは、俺たち村人陣営のための一票にしようぜ」
オルト(狂人)
「待ってほしいな。僕たちはずっと妖狐に怯えてきたよね? まだ妖狐がいるかもしれないなら、最後まで疑わなくちゃ! ジャック・ハウルさんはもういないって予想してるけど、いないより、いる予想をしようよ! 僕は妖狐はまだいると思ってるよ。このまま野放しにすると、危険なんだ! 僕を生かして、妖狐のマレウス・ドラコニアさんを占わせて! デュース・スペードさん!」
ジャック(狩人)
「悪いなオルト。それはお前が本物だったときの話だ。エペル派のデュースがお前につくわけがねえよ。人狼のお前はここで消えてもらわなきゃならねえ」
オルト(狂人)
「デュース・スペードさんは僕を狂人だと見てるんだよ? だったら僕を残してもまだ大丈夫だよ! あとで処刑されてもいいから、今日は僕を残して!」
ジャック(狩人)
「こちとらお前を逃した時点で、もうあとがねえんだよ! あと二回の処刑のチャンスをぜんぶ人狼に使わねえと、村人陣営が負けちまう! いねえ妖狐のために、お前を生かせられねえ!」
オルト(狂人)
「わかった! 妖狐はもういないんだね! それでもデュース・スペードさん視点だと、リリア・ヴァンルージュさん処刑は変わらないね? 僕に票が入らないよ? どうしよう?」
ジャック(狩人)
「だから!!」
デュース(妖狐)
「ま、待ってくれ……! 考える時間をくれ!」
ジャック(狩人)
「お前はオルトに入れりゃあいいんだよ!」
オルト(狂人)
「妖狐を警戒して、僕を残そうよ! 何だったらマレウス・ドラコニアさんに票を入れるのも手だよ!」
ジャック(狩人)
「さっき妖狐はいないって言ってたじゃねえか!」
オルト(狂人)
「デュース・スペードさんには言ってないよ!」
監督生
「ストーーップ!! デュースとツノ太郎が置いてけぼりになってるよ! 二人の意見も聞こう!」
デュース(妖狐)
「助かった……」
マレウス(村人)
「ヒトの子よ、感謝する……」
監督生
「じゃ、デュースから。何か気になることがあれば言ってみて」
デュース(妖狐)
「気になることと言われてもな。やっぱり僕はリリア先輩を処刑したい。そしたらすぐに決着がつくんだ」
監督生
「うん。ツノ太郎は?」
マレウス(村人)
「フェルミエの言葉で少し揺らいだが……僕も最初の意見と変わらない。フェルミエが人狼だ」
リリア(人狼)
「うーむ。皆の意思はかたいようじゃの」
オルト(狂人)
「そうなると、エペル・フェルミエさんに投票するのは、僕とリリア・ヴァンルージュさんとマレウス・ドラコニアさんで三票。僕に投票するのは、エペル・フェルミエさんとジャック・ハウルさんで二票。リリア・ヴァンルージュさんに投票するのは、デュース・スペードさんの一票。エペル・フェルミエさんが処刑されるね!」
リリア(人狼)
「ならばよし!!」
エペル(占い師)
「まずい……! 負けでまう!」
ジャック(狩人)
「せめてデュースがオルトに入れてくれりゃあな……」
マレウス(村人)
「……もしスペードが小さいシュラウドに入れたらどうなる? フェルミエで三票。小さいシュラウドで三票。同数になって、処刑先を決められないが」
監督生
「最多投票数が複数人いたらどうなるかって話なら、その複数人で決戦投票するよ」
デュース(妖狐)
「決戦?」
監督生
「エペルとオルトで同数票になったら、次の投票先はエペルとオルトの二択になって、他の四人には投票できなくなるんだ。そしてエペルとオルトには投票権がない。残りの四人が投票する」
エペル(占い師)
「二択を四票でやるんだ」
デュース(妖狐)
「へえ……それでも決着がつかなかったら?」
監督生
「次の投票でも最多投票数の人数が変わらなければ、処刑なしで夜をむかえる」
オルト(狂人)
「誰も死なずに、この六人のまま夜が来るんだね!」
エペル(占い師)
「誰も死なない!? じゃあデュースクン! オルトクンに投票して!」
デュース(妖狐)
「えっ」
ジャック(狩人)
「お前視点を確認しろ」
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
エペル(占い師)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
リリア(人狼)
オルト(狂人)
---
ジャック(狩人)
「村人陣営が四人、人狼と狂人が一人ずつだろ。誰も死なずにこのまま夜になって、村人陣営が一人いなくなっても、まだ余裕があんだろ。だったら一日くらい、俺たちにくれ」
エペル(占い師)
「しかもまだ狩人がいるよね? もしかしたら狩人が守ってくれるかもしれないよ。そうなったらまだまだチャンスはある! お願いデュースクン! この一日だけでいいから、オルトクンに投票して、僕を延命させて!」
デュース(妖狐)
「えー……けどな……」
ジャック(狩人)
「そもそも、このままじゃお前もやべえんだよ! もしエペルが処刑されて、夜に村人陣営がやられたら、村人陣営が二人、人狼と狂人が一人ずつの四人だけになる。人狼と狂人が結託しやがったら、もう村人陣営の勝ちはねえんだ!」
デュース(妖狐)
「……あ、そうか。四人だけに……」
ジャック(狩人)
「デュース! 俺たちにはあとがねえ!」
エペル(占い師)
「お願いだから!」
デュース(妖狐)
「わ……わかった! オルトに投票する!」
ジャック(狩人)
「よし!」
エペル(占い師)
「よがっだあああ!」
監督生
「話がまとまったのなら、投票に入るよ」
リリア(人狼)
「決戦投票になりそうじゃな」
オルト(狂人)
「そうなっても、次の投票も真っ二つのままになりそう。今日は処刑なしかも」
リリア(人狼)
「なんとかしたかったがのう……こればかりはどうしようもできんわい」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
──投票終了。投票結果発表。
デュース→エペル
ジャック→ オルト
エペル→ オルト
オルト→ エペル
マレウス→ オルト
リリア→ エペル
エペル 三票
オルト 三票
──最多投票数が複数人いました。
──話し合いを延長します。
五日目の朝・5(ネタバレ)
ジャック(狩人)
「予想通り、決戦投票になった……が」
エペル(占い師)
「……は?」
リリア(人狼)
「……んなあ!? ちょ、マレウス!?」
オルト(狂人)
「どうして僕に投票したの!?」
マレウス(村人)
「……」
ジャック(狩人)
「おい! デュース! おい!!」
エペル(占い師)
「なにしでんだ!?」
デュース(妖狐)
「なんでドラコニア先輩がオルトに!?」
ジャック(狩人)
「それも気になるが! いまはお前だ!!」
エペル(占い師)
「なんでわーに入れだ!?」
デュース(妖狐)
「えーと……すまん! 間違えた!」
エペル(占い師)
「んな間違えかたがあるがあ!!」
ジャック(狩人)
「間違えたにしてもめちゃくちゃだ。お前……まさか!!」
マレウス(村人)
「お前たち、なぜそこまで不思議そうにしているんだ? これは自然なことだろう」
エペル(占い師)
「いやあなたが一番不自然ですよ! あとがないくせに、なんで狂人のオルトクンに!?」
マレウス(村人)
「僕視点だと、ここで人狼を処刑しないと、本当にあとがないからだ。僕がフェルミエに、スペードが小さいシュラウドに入れたら、フェルミエも小さいシュラウドも処刑できない。そうなるくらいなら、フェルミエが狂人、小さいシュラウドが人狼だと予想を変えて、小さいシュラウドに票を集めて処刑したかったのだが……まあそれも無理だろうと予想していた。人狼仲間の小さいシュラウドを、スペードが投票するわけがない。だからスペードがリリアに入れたら、と希望を持って挑んだが、そううまくはいかなかったようだ」
オルト(狂人)
「そっか。わかったよ」
デュース(妖狐)
「え? なんだって?」
リリア(人狼)
「んんん……? わけがわからんぞ?」
マレウス(村人)
「予想を変えたあとの占い師の内訳を見ろ」
---
【生存中の役職予想(マレウス視点)】
・人狼陣営(人狼二人 狂人一人)
オルト(人狼)
デュース(人狼)
エペル(狂人)
---
ジャック(狩人)
「ああ……マレウス先輩の言ってることがわかった」
エペル(占い師)
「まだわかんない。説明してほしい」
ジャック(狩人)
「この内訳どおりにデュースが動くとしたら、まずオルトには入れねえだろ。そしたらエペルか、先に入れると主張してたリリア先輩に入れるだろうよ。ここでリリア先輩に入れてくれたら、オルトだけが最多投票になって、人狼のオルトを処刑できていた、ということだ」
デュース(妖狐)
「ああ……? わかるような、わからないような……?」
オルト(狂人)
「じゃあさっきの投票結果を見て!」
---
デュース→エペル
ジャック→ オルト
エペル→ オルト
オルト→ エペル
マレウス→ オルト
リリア→ エペル
エペル 三票
オルト 三票
---
ジャック(狩人)
「ここでお前がエペルじゃなくて、リリア先輩に入れてたら、オルトが処刑されてんだよ。マレウス先輩はそれを狙ってたんだ」
デュース(妖狐)
「あー!」
リリア(人狼)
「なるほどのう! やっとわかったわい!」
エペル(占い師)
「僕もわかった。で、次はデュースクンが説明する番だけど?」
デュース(妖狐)
「うっ!」
ジャック(狩人)
「お前さ……まさか妖狐か?」
監督生
(ついにバレたか)
ジャック(狩人)
「リリア先輩ならまだわかるぜ。最初に主張してた投票先だからよ。だがお前視点でもエペルは本物の占い師なのに、投票するなんて……妖狐だからとしか思えねえ」
エペル(占い師)
「そうだよね。まだ占ってないの、デュースクンだけだもんね。今夜、絶対に占われるもんね。消されるもんね!」
デュース(妖狐)
「……いや! まだ希望はある! 決戦投票でエペルを処刑できれば、翌朝は四人になるだろ! そこで巻き返せばいい!」
エペル(占い師)
「自分が妖狐だって認めるんだね」
デュース(妖狐)
「みっ! 認めてないぞ!! いまのはあくまでも、もし妖狐だったらの話だろ! 人狼かもしれないし、ただのリアル狂人かもしれない!」
ジャック(狩人)
「リアル狂人のほうが嫌だろ」
マレウス(村人)
「僕はスペードを人狼と見ているが……リリアに投票すれば、仲間の小さいシュラウドがやられてしまう。人狼の身内切りに小さいシュラウドに投票しても、ただ損をするだけ。フェルミエに投票すれば、いまのようになる。ふふふ……スペードよ。どうあがいても、お前は疑惑から逃げられない」
リリア(人狼)
「わし視点ではデュースは人狼でも妖狐でもないから、あるとしたらリアル狂人かのう。人数的に失いたくないわい」
オルト(狂人)
「僕視点でもそうだよ! デュース・スペードさんはちょっと間違えちゃっただけだよね!」
マレウス(村人)
「妖狐だろうと人狼だろうとリアル狂人だろうと、今日はもうスペードには投票できない。決戦投票で、フェルミエか小さいシュラウドのどちらかに投票しなくては」
監督生
「良くも悪くも、話はまとまったみたいだね。決戦投票にいこうか。投票権があるのはエペルとオルト以外の四人ね」
ジャック(狩人)
「俺は変わらずオルトに投票だ」
デュース(妖狐)
「僕は……もう……」
エペル(占い師)
「僕に投票、だよね」
デュース(妖狐)
「うぐ……」
リリア(人狼)
「わしもエペルになるが、マレウスは変わらずオルトに投票かの?」
マレウス(村人)
「……」
リリア(人狼)
「のうマレウスや。このままでは同数になって、どちらも処刑できぬままじゃぞ。けっきょく二人目の人狼がどちらかわからぬのなら、特に決めうちせずに、臨機応変に変えていけばよいよな?」
マレウス(村人)
「……ああ。最悪の事態だけは避けねば」
---
──話し合い終了。決戦投票に入ります。
──決戦投票終了。投票結果発表。
デュース→エペル
ジャック→オルト
エペル(投票権利なし)
オルト(投票権利なし)
マレウス→エペル
リリア→エペル
エペル 三票
オルト 一票
──エペル・フェルミエを処刑します。
──五日目の朝が終了しました。
六日目の朝(ネタバレ)
【占い師の結果一覧】
(オルト(狂人))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
(エース(人狼))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース(人狼判定)
(エペル(本物))
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
【霊媒師の結果一覧】
(ルーク(本物))
二日目:レオナ(村人判定)
三日目:ケイト(人狼判定)
四日目:セベク(村人判定)
【現在の死亡者一覧】
一日目朝 処刑 レオナ(村人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
三日目朝 処刑 セベク(村人)
三日目夜 死亡 ヴィル(村人)
四日目朝 処刑 エース(人狼)
四日目夜 死亡 ルーク(霊媒師)
五日目朝 処刑 エペル(占い師)
五日目夜 死亡 なし
【現在の生存者一覧】
デュース(妖狐)
ジャック(狩人)
オルト(狂人)
マレウス(村人)
リリア(人狼)
──残り五人
---
──六日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
リリア(人狼)
「狩人グッジョブじゃ!」
ジャック(狩人)
「マレウス先輩。あんた、本当に狩人だったのか」
マレウス(村人)
「それはこちらのセリフだ。感謝しよう、ハウル」
監督生
「まずは占い師の報告ね。オルト。占ったのは誰?」
オルト(狂人)
「はい! 宣言した通り、マレウス・ドラコニアさんだよ! 村人判定が出ました!」
リリア(人狼)
「さすがに妖狐はもうおらんよな」
ジャック(狩人)
「また予想した役職でも公開しますか?」
リリア(人狼)
「そうじゃのう。何人かは外れたじゃろうし、また予想し直さねば」
デュース(妖狐)
「……」
ジャック(狩人)
「おいデュース。だんまりを決め込むんじゃねえ。確かにお前はもう村人陣営とは思えねえが、発言権は平等にあるんだ。うるさ過ぎるのは論外だが、最後まであがけ」
デュース(妖狐)
「……そうだな。いや、あきらめてなんかないぞ。勝ち筋を探してただけだ」
ジャック(狩人)
「ははっ! そう来ねえとな!」
監督生
「ではみなさん、予想してる役職の内訳を書いていってください。死んだエペルの名前を消すだけの人は、もう公開しちゃって」
マレウス(村人)
「僕がそうだな」
リリア(人狼)
「わしもじゃ」
監督生
「では二人まとめて公開しましょう」
---
【生存中の役職予想(マレウス視点)】
・村人陣営(二人)
マレウス(村人)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
デュース(人狼)
オルト(狂人)
・妖狐陣営(一人)
リリア(妖狐)
【占い師の結果一覧(エース(人狼))】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース(人狼判定)
---
【生存中の役職予想(リリア視点)】
・村人陣営(四人)
リリア(村人)
デュース(村人)
マレウス(狩人)
オルト(占い師)
・人狼陣営(人狼一人)
ジャック(人狼)
【占い師の結果一覧(オルト(狂人))】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
六日目:マレウス(村人判定)
---
リリア(人狼)
「わしはエペルの名前を消すだけではなく、マレウスを村人から狩人に変えたぞ」
監督生
「人狼が一人だけで、あとは村人陣営だけ。リリア先輩は余裕がありますね」
リリア(人狼)
「そうじゃな。あと一回だけ、余裕はあるぞ。それでももう人狼をぶち抜きたいがの」
監督生
「ツノ太郎は、あらためて見てもマジの崖っぷちだね」
マレウス(村人)
「妖狐を処刑、狩人が守る、人狼を処刑。これらを満たさねば、負ける」
リリア(人狼)
「狩人に守られてようと守られてなかろうと、最終日に人狼と狂人に票を合わせられたら勝てんがのう」
マレウス(村人)
「……合わせられないほうに賭ける」
リリア(人狼)
「あくまでも予想じゃろ。こんなことで気落ちするでない」
オルト(狂人)
「できてるけど、公開していい?」
デュース(妖狐)
「いま書き終わった」
監督生
「んじゃ二人もまとめて公開しよっか」
---
【生存中の役職予想(オルト視点)】
・村人陣営(四人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
オルト(占い師)
リリア(狩人)
・人狼陣営(人狼一人)
ジャック(人狼)
【占い師の結果一覧(オルト(狂人))】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース(村人判定)
四日目:ヴィル(村人判定)
五日目:リリア(村人判定)
六日目:マレウス(村人判定)
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・村人陣営(三人)
デュース(村人)
マレウス(村人)
ジャック(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
リリア(人狼)
オルト(狂人)
【占い師の結果一覧(エペル(本物))】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
監督生
「オルトはツノ太郎が妖狐から村人になってるね」
オルト(狂人)
「うん! ここは予想が外れちゃったけど、妖狐はいなかったんだって考えたら、いいことかも!」
監督生
「デュースは……」
デュース(妖狐)
「僕は村人だ。昨日のはリアル狂人だと思ってくれ」
監督生
「ん。わかった。あとはジャックだけだけど……」
ジャック(狩人)
「悪い。一枚目は書き終わってんだが、二枚目に手こずってる」
監督生
「二枚も書いてるの?」
ジャック(狩人)
「ああ……一枚目だけでも公開しとくわ」
---
【生存中の役職予想(ジャック視点)】
・村人陣営(二人)
ジャック(村人)
マレウス(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
リリア(人狼)
オルト(狂人)
・妖狐陣営(一人)
デュース(妖狐)
【占い師の結果一覧(エペル(本物))】
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
四日目:マレウス(村人判定)
五日目:リリア(人狼判定)
---
リリア(人狼)
「……マレウスと同じくらい崖っぷちじゃな」
マレウス(村人)
「村人、狩人、人狼、狂人、妖狐が一人ずつという点は、僕とまったく変わらないな」
デュース(妖狐)
「ほとんど勝ち筋がないから、これとは違う予想を書いてるのか?」
ジャック(狩人)
「いや……待ってろ。もうすぐ書き終わる……」
オルト(狂人)
「何を書いてるのかな……」
ジャック(狩人)
「……できた。待たせて悪い。これが、新しく予想した内訳だ」
---
【生存中の役職予想(ジャック視点)】
・村人陣営(二人)
ジャック(村人)
マレウス(狩人)
・人狼陣営(人狼一人 狂人一人)
デュース(人狼)
オルト(狂人)
・妖狐陣営(一人)
リリア(妖狐)
【占い師の結果一覧(エース(人狼))】
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
四日目:デュース(人狼判定)
---
オルト(狂人)
「……エース・トラッポラさん?」
デュース(妖狐)
「エース派に変わるのか!?」
ジャック(狩人)
「ほんのわずかだが、こっちのほうがまだ勝ち筋がある」
リリア(人狼)
「いや変わらんぞ!? わしとデュースの役職を交換しただけで、あとはさっきとまったく同じではないか!!」
マレウス(村人)
「僕の予想から、僕とハウルの役職を交換しただけでもあるな。なぜこんな予想まで……?」
ジャック(狩人)
「昨日の夜の間に考えてたんすよ。デュースが人狼の可能性もあるかもしれねえってな。そしたらエースが本物かもしれねえ。だからエペルには悪いが、エペル派からエース派に鞍替えしてみました」
リリア(人狼)
「それはわかったが、それで何が変わるんじゃ?」
ジャック(狩人)
「エース派になったほうが、投票で有利になりやすいんです」
マレウス(村人)
「……僕に合わせにきたか!」
ジャック(狩人)
「はい。昨日の議論で思い知ったんですが、みんなの意思はかたい。マレウス先輩が投票先を変えたのだって、エースを信じた結果だし、デュースだってなんか理由があったんだろ」
デュース(妖狐)
「……ああ」
ジャック(狩人)
「こんなんで議論をしたって、どうせ最初に決めてた投票先は変わらねえ。だったら俺が変わって、より集まりやすい先に投票してやる!」
オルト(狂人)
「……」
リリア(人狼)
「ふむ。それで、エース派に変わったことで、集まりやすい投票先とは……あっ」
ジャック(狩人)
「人狼の俺に投票するのはオルトとリリア先輩の二人」
---
【生存中の役職予想(オルト&リリア視点)】
・人狼陣営(人狼一人)
ジャック(人狼)
---
オルト(狂人)
「うん」
ジャック(狩人)
「そしてエース派に変わった俺と、元からエース派のマレウス先輩は、妖狐を処刑したい。デュースは人狼を処刑したい。俺ら三人が投票したがってるのは……一人だけだ!!」
---
【生存中の役職予想(ジャック&マレウス視点)】
・妖狐陣営(一人)
リリア(妖狐)
---
【生存中の役職予想(デュース視点)】
・人狼陣営(人狼一人)
リリア(人狼)
---
オルト(狂人)
「リリア・ヴァンルージュさんだね!」
リリア(人狼)
「わしか〜〜〜〜〜〜!!」
ジャック(狩人)
「いちおう聞くが、デュースもマレウス先輩も、リリア先輩に入れるよな?」
マレウス(村人)
「入れる!」
デュース(妖狐)
「い、入れる!!」
監督生
「えー……オルト。リリア先輩。反論はありますか?」
リリア(人狼)
「いやもう無理じゃろ……テコでも動かんじゃろ、あやつら」
オルト(狂人)
「そうだね! 監督生さん。投票に入ってくれるかな?」
監督生
「はい。では話し合いはこれで終わります」
---
──話し合い終了。投票に入ります。
──投票終了。投票結果発表。
デュース→リリア
ジャック→リリア
オルト→デュース
マレウス→リリア
リリア→ジャック
リリア 三票
デュース 一票
ジャック 一票
──リリア・ヴァンルージュを処刑します。
──五日目の朝が終了しました。
──妖狐陣営の勝利です!