「あら、お客様ね。いらっしゃい」
誰にも言えない悩み、不安に思うこと、踏ん切りがつかないこと…誰にでもありますよね。
どうしようもなくて、どうにもできなくて、全部抱え込んでいませんか?
そうするしかない、なんて方もいるでしょう。
そんな時には、絵画に話してみるのなんていかがでしょう?
この不思議な体験が、少しでも貴方の息抜きになれば良いのですが。
それではどうぞ、行ってらっしゃいませ。
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目次
あらすじ
自主企画(にしようかなと思ってはいるやつ)。
いぇい。
これは単なるちょっとしたあらすじです。
この物語のタイトルは!!!
なんだっけ…(
あ、『不思議な絵画とお客様』です!!
それでは、ちょっとしたあらすじをどうぞ。
とある街角の小さな場所。そこに彼女はいる。
「おはよう、ナーノ」
「あら、もうそんな時間?」
額縁に入った絵。そこの白い布を取れば、彼女は喋るのだ。
「うん」
「…今日はどんな人が来るかしら…」
「さぁ」
彼女は不思議な能力を持っている。
そんな彼女は、ここに住まい、僕と一緒に暮らしている。
「…本当に貴方、必要以上に喋らないわよねぇ」
「喋る必要が無いから」
「私が退屈なの」
「…そうは言われても」
こんな僕らの、なんだか不思議な日々のお話。
ちなみに一瞬マジでタイトル忘れてました。
みじけぇ…
まぁキャラ設定とか後で書いておくんで。
あと0話を出す予定です(
ノリノリです。
あらすじへたくそだけど。
キャラ設定 Part 1
https://cdn.picrew.me/shareImg/org/202410/28224_VlXkvdrK.png
↑名の無き絵画のイメージ
https://www.i-iro.com/dic/aomidori
↑青緑
名前:名の無き絵画
性別:女
年齢:???
性格:高貴な女性。何百年も前から生きている。一見冷酷そうに見えるが、
誰かと喋ることが好きな可愛らしい一面も。
容姿:赤みがかった茶色の髪の毛に青緑の瞳を持ち、黒のドレスを着ている。
詳しくは上のリンクをチェック。
能力:絵画の中に人を引きずり込む
好きな○○:誰かと喋ること、猫、音楽
嫌いな○○:自分を描いた人間、退屈、絵画と呼ばれること
サンプルボイス:
「あら、お客様?」
「初めまして。私は名の無き絵画。好きにお呼びになって」
「…ごめんなさいね、好きに呼べ、とは言ったけれど絵画と呼ばれるのは好きじゃないの」
「ねぇ、お茶しましょ?美味しいお茶菓子も出すわよ!」
「この子はワイス。可愛らしいでしょう?私の唯一のお友達なのよ。ね、ワイス」
「絵に直射日光は大敵よ。ちゃんと布をかけて頂戴ね」
概要:何年も前に描かれた、どこかの誰かの肖像画らしきもの。
全く詳細は分かっていない。
何百年も前に描かれ、放置され、退屈な時間を送ってきたため退屈が大嫌い。
誰かと喋ることが出来るようになったのは130年程前、
能力を使えるようになったのは100年程前だと言う。
唯一の友人は一緒に描かれた白猫のワイス。
誰が自分を描いたかも忘れ、憎みたいのに誰も憎めない。
怜のことは気に入っているし、良い人間だと思っている。
キャラ紹介 Part 2
2人目。
名前:|夜屋 怜《よるや れい》
性別:男
血液型:O
年齢:25
身長:183㎝
性格:優しい。それに尽きる。ただ喋らず、背が高いので高圧的に見える。
静か。仕事が出来るタイプ。
容姿:黒髪。癖っ毛。どこにでもいるような普通の男性。体格良い。
職業:古本屋の店員
好きな○○:静かな場所、本
嫌いな○○:喋ること、うるさい場所
特技:料理
名の無き絵画の呼び方:ナーノ
サンプルボイス:
「…君は誰?絵画なの?」
「…いらっしゃいませ。…あぁ、彼女目当てですね」
「…あれ、ワイス。どうしたの?お腹空いた?」
「…ナーノ、お客様を怖がらせたらダメだよ」
「…もしよろしければ、こちらもどうぞ。作ったクッキーなんですけど…」
過去:人と喋ることが苦手なのは昔から。
親ともクラスメイトとも上手く話せず、周りに馴染めず、
幼少期から苦しさを抱えていた。
今まで頑張ってきたことで、多少は緩和されたがまだ治ってはいない。
概要:働いている古本屋の奥に名の無き絵画がいる。
ワイスに好かれている。
名の無き絵画を見つけ、思わず拾った。
名の無き絵画の話し相手を見つけるために営業をしているようなもの。
名の無き絵画の隣では素の自分でいられる。
作ったお菓子を大絶賛されてちょっと料理が楽しくなってきた。
いつも名の無き絵画に困らせられてはいるものの、
楽しいから良いかと思っている。
男のキャラ作ったの初めてだ…
至らぬ点しかございません。よろしくお願いいたします。
不思議な絵画とお客様 1
はい、第1話。
いつも通り、古本屋を閉める。今日の仕事は終わった。
今日の夜飯を調達するためにコンビニに行って、その帰り道。
「ねぇ」
凛とした声が聞こえた。周りを見渡しても、誰もいない。
「…誰?どこにいるの?」
「《《恐らく》》貴方の横の路地よ」
恐らく?どういうことだ?横の路地を覗いても、人はいない。
「下よ下」
言われた通りに下を見る。そこにあるのは白い布がかけられた何か。
「私に被さっている布を取ってくれない?そうしないと貴方が見えないのよ」
見えていなかったのか。…布の中に、誰かがいるってことなのか…?怪しみながらも白い布を取ると、そこには1枚の絵があった。
赤みがかった茶髪、青緑色の瞳。黒のつけ襟のようなものに、同じ黒のドレス。花をあしらったような髪飾りをつけている。
立派な額縁に入った美しい絵画。
「…君は誰?絵画なの?」
その場にしゃがみ、絵と目線を合わせる。喋る絵画なんて初めて見た。
「絵画と呼ばないで。…まぁ、名前もないし、絵画としか呼びようがないわね」
名前がない…?絵画なのに…?
「まぁいいわ。ねぇ、貴方の傍に連れて行ってくれない?」
「…どうして?」
「私は退屈が嫌いなの。お喋り相手が欲しいじゃない」
喋ることの、何が楽しいんだろう。
「…僕は喋ることが好きじゃないよ」
「あら、どうして?」
「…上手く喋れないからね」
「十分上手じゃない」
会話が嫌いなんだ。僕はきっと。その証拠に頭だけは回る。
「…そういう事じゃない」
「もう。あら、ワイス」
絵が突如動き出す。そこに白猫も現れる。
「紹介するわね。この子はワイス。私のお友達なの」
喋って動く絵…か…。ま、持ち帰ったら暇つぶしにはなる…か。
「…僕の所で、どうするの?」
「壁に飾ってくれればいいのよ。たまにお喋りもしましょう」
「……あ、そうだ。君は、人生経験豊富なの?」
ふとそんな質問をしてみる。この質問にはちゃんと理由があるんだ。
「人生経験?…まぁ、周りの人間よりは生きているわよ。周りの人間たちも長く見て来たわ。豊富かと言われれば豊富よ。だから何?」
「…そっか。ならさ、人生相談みたいなこと、やらない?人と関われて、喋れて、誰かの役に立てるよ。…一石二鳥じゃない?」
「あら、良いじゃない!やりましょうよ!」
乗り気で良かった。誰しも悩みは抱えてるんだから。絵画に悩みを聞いてもらう、なんて不思議な体験をして、少しでも息抜きになればいいんだ。
「…じゃあ、僕の店へ連れて行くね」
「頼むわね」
古本屋がすぐそこで助かった。大きな荷物を抱えていると怪しまれてしまう。
「…はい、着いたよ」
「本がたくさんねぇ…趣味?」
「…僕の店だよ。古本屋」
「へぇ…」
なんだか、疲れた。久しぶりにこんなに喋ったな。
「…君にはこっちにいてもらうね」
「はーい。あっ、ワイス!」
白猫が額縁の中から出て来た。…出て来た。本当に。
「みゃおん」
「ごめんなさいね、ワイス、ワーイース!こっちに来なさい!」
「…しょっ、と」
ワイス、と呼ばれた白猫を捕まえて抱きかかえる。ただ…絵の中で手を伸ばす彼女に、この白猫をどう受け渡せばいいのだろうか。
「…どうしたらいい?」
「あぁ、そうね。少しこちらへ近づいてくれる?」
言われた通りに絵画の方へ近づく。
「そう…さ、遊びましょ?」
その声が聞こえた瞬間、僕は一面真っ黒な世界にいた。白い丸テーブルと椅子が2脚ある。
「ごめんなさいね、急に引きずり込んで」
後ろに、彼女が立っていた。絵の中のような動きではなく、人間らしい動きをして。
「私の能力よ。絵画の中に人を引きずり込む。逆に、ワイスみたいに絵画から人を出すこともできるの。ワイスは今みたいに勝手に出ちゃうこともあるけどね」
不思議なものだ。今日だけで色々な不思議に出会ったが。
「ワイスを捕まえてくれてありがとう。そろそろ出る?」
「…そうだね」
「分かったわ。じゃあ…お帰りなさい」
その瞬間、いつもの見慣れた景色に戻る。後ろを向くと、絵画の中で彼女は鎮座していた。
「ここを離れて明日まで戻ってこないなら、白い布をかけて頂戴。絵画に日光は大敵よ」
…そんな話を本か何かで読んだことがある。本だけではないか。親にも聞いた。
「うん。…おやすみ」
「おやすみなさい」
白い布を掛けると、彼女は何も言わなくなった。そんな部屋が居心地が悪くて、すぐに裏の家の方へ行った。
早く夜飯を食べて、風呂に入って寝よう。今日はもう疲れてしまったから。
はい、こんな感じで行かせてもらいます。
もう1話ぐらい挟むかも。
不思議な絵画とお客様 2
2話
昨日はなんだか不思議なことばかり起こった。喋って動く絵画に出会って、それでいて絵の中に引きずり込まれて…。
「ん…?」
何か体の上に重みを感じる。体を軽く起こし、重みの正体を確かめる。
「…ワイス…?」
また、絵から出て来たのか。下で、少し声が聞こえる。恐らく、彼女がワイスを呼ぶ声だろう。
「…お腹でも空いた?」
「みゃ」
ワイスの頭を撫でると、手にすり寄ってくる。ワイスを呼ぶ彼女の声がだんだん鮮明に聞こえてくる。
「…行こうね」
「みゃ」
彼女がいる部屋へワイスを連れて行く。
「ワイスー?どこへ行ったのー?」
「…ワイスならここだよ」
「あら」
部屋の遮光カーテンを閉め、部屋の電気を付ける。そして彼女の白い布を取った。
「もうワイスってば…そんなにその人が気に入ったの?」
「みゃっ」
「…なら良いのだけど。ワイスも、お友達が増えて嬉しいのね」
そう言って彼女は少し微笑んだ。
「あぁ、そうそう。貴方のお名前を聞かせて頂戴。これから一緒に過ごすなら、自己紹介ぐらいしないと」
「…夜屋怜」
「レイね。よろしく、レイ」
自分の名前はそこそこ気に入っている。何だか響きが良いから。
「…君のことは、なんて呼べば良い?」
「絵画、以外なら好きに呼んで良いわよ。私は名の無き絵画だから」
そうは言われても。…名の無き絵画、か…。夏目漱石の『吾輩は猫である』みたいな感じだな。
「…ナーノ、とか」
「なかなか良いじゃない。気に入ったわ」
「…じゃあ、これからよろしくね、ナーノ」
「えぇ、よろしく」
ワイスが僕の手からするりと出て、絵画に入る。便利だな、そこ。
「…僕はご飯作ってくるね」
「あら、作れるのね」
「…まぁ」
「じゃあ、クッキーなんかも作れたりするの?」
お茶菓子の類が欲しいのだろうか。コーヒーや紅茶の類はそっちで手に入るのだろうか。謎が多い。今度、教えてもらおう。
「…作れるけど」
「えっ」
…今完全に作れないと思って聞いてきたんだな。これでも料理は得意な方だ。基本何でも作れる。レシピと材料があれば。
「…作ろうか?」
「い、良いの…?」
「うん」
クッキーなら簡単だし。材料もあるし。
「お、お願いするわ…」
「分かった」
朝飯のついでに。今日の朝飯何にしよう。適当で良いか。食べさせる相手がいないからなのか、自分の食べる飯は簡素だ。久しぶりにお菓子作れるのか。
材料と道具。ある。作れるな。久しぶり過ぎてレシピを忘れていそうではあった物の、案外作れるものだ。すぐに焼く工程まで辿り着いた。焼いてる間に自分の飯を食べる。今日はおにぎりです。食べ終わったら洗い物。
「…~♪」
彼女の歌声が聞こえる。歌えるんだ。綺麗な声だ。思わず作業の手が止まる程に。そしてクッキーは焼きあがる。一枚食べてみると、甘い香りとバターの風味が口の中に広がった。成功だ。彼女の元へ持って行く。
「…出来たよ」
「ありがとう。美味しそうね」
彼女にクッキーを受け渡す。本当に不思議な絵画だ。…彼女の人生相談受付のポスターでも作るか。何でも簡単に作れるようになった世の中だ。…デザインにはあまり凝らなくて良いか。
白い画用紙に、『絵画人生相談 絵画に悩みを吐き出してみませんか?』と書き、少し概要となる話を付け足す。…俄には信じがたい文章が出来上がった。なんだこれ。そう思いながらも店の前に飾る。…ほんとになんだこれ。
「ねぇレイ!これ美味しいわ!」
戻った途端に目を輝かせながらそう言ってきた。クッキーは口に合ったようだ。
「…良かった」
「また、作ってくれる…?」
「…いつでも作れるから。また機会があったら作るよ」
「本当?ありがとう!」
大分気に入ったみたいだな…。それなら良いのだが。悩みを抱えている人が、ナーノのおかげで少しでも心が軽くなると良いな。そんなことを思いながら、ナーノと少し話した一日だった。
早速迷走してしまった。
次回から!
多分!
出てきます!
応募(?)順に出すと思いますのでよろしくお願いします。
不思議な絵画とお客様 3
3話。
また。まただ。なんで。
「あれ?いたんだw」
「ごめんごめんwチビすぎて見えなかったわw」
おかしいじゃん。いじめ、なんてあっちゃいけないものでしょ。
「何で幼稚園児が中学校に来てるの~w?」
「あははw言えてる~w」
もう嫌だよ。私がおかしくなっちゃう。誰にも言えない。どうすればいいの…?
「あ、そうだ。ねぇねぇ知ってる?」
「何が?」
「古臭い本屋あるじゃん。あそこにさ、変なポスター貼られてたんだよ」
不思議と、その話が鮮明に耳に入ってきた。
「で、そのポスターにさ、絵画に悩み相談しませんかって書いてあったんだよねw」
「うっわ何それ…w」
…絵画、?悩み相談?彼女たちが言う古臭い本屋は、この街にある古本屋のことだろう。…本当に、そんなことが出来るのかな。出来るんだったら、相談してみても良いかも、なんて。
---
…本当に来てしまった…。ここまで来たら引き返すのもなんか…。えぇい、行ってしまえ!大丈夫、大丈夫だ私!
意を決して古本屋に入る。壁一面の本と本屋特有の匂い。…こんなに落ち着く場所だったっけ、本屋って。
「…いらっしゃいませ」
「ひぇ…」
おっきい人だ…。怖さと同時に、羨ましさも覚える。この人みたいに、私も身長が高ければ…。
「ぁ、えっと…あの!」
「はい…?」
勇気を出して話しかけると、しっかり受け答えをしてくれる。あ、優しい人だ。基本、人への接し方で人間の性格は分かると思っている。
「表のポスター見たんですけどっ…!か、絵画に悩みを相談できるって、本当ですか…?」
「…あぁ、彼女目当てですね。どうぞ」
…本当、なのかな…?案内されて、奥の部屋に連れていかれた。
「ナーノ、初めてのお客様だよ」
「あら、本当?」
この人と自分以外の凛とした綺麗な声。発せられている場所は…壁の方。
「レイ、布を取って頂戴」
「…はいはい。では、どうぞ」
レイ、と呼ばれた男の人が布を取った。そこに現れたのは1枚の絵画。美術の授業で見たような、でも美術で見たものとは比べ物にならないぐらい美しい印象を与えられた。
「初めまして。私は名の無き絵画。好きにお呼びになって」
そう言ってその絵画は微笑み、首を傾けた。確実に、動いた。思わず後ろにいた男の人を見たが、何も動じていない。
「あの…な、何で絵画が動いてるんですか⁉」
「…あぁ、驚かせましたか」
「私は動くのよ。ねぇ、貴方のお名前も教えて」
先ほどとまた違う体制で、表情で。ただの噂だと思ってた…。本当だったの…?
「は、初めまして、翡翠陽葵です」
「ヒマリね。よろしく、ヒマリ」
「…あの…絵画さん、私の相談を聞いてもらえますか…?」
話を切り出す。そうすると、絵画さんはにこりと笑った。
「えぇ、もちろん。じゃあ、少しこちらに近づいてくれるかしら?」
「?は、はい…」
「ありがとう。…さ、遊びましょ?」
そこに広がる景色は、先ほどとは打って変わったものだった。真っ黒な部屋。そんな中に白い丸机と椅子が2脚。
「…えっ、ここどこ⁉」
「絵画の中よ」
絵画の中にいた彼女が、私の後ろに立っていた。人間らしい動きをして。いや…人間そのものだ。
「ふふ、ごめんなさい。驚かせたわよね。私の能力なの。絵画に人を引きずり込むのが」
絵画に人を、引きずり込む…?どうして…?もしかして…なんかされる…⁉
「ここなら、私とあなた以外に声は聞こえないわ。そっちの方が、話しやすいでしょう?」
「あ…ありがとうございます…」
優しかった。疑ってごめんなさい。どこから出て来たか分からないけれど、机の上にカップが2つある。
「何が良いかしら?紅茶もコーヒーもココアもあるわよ」
「あ…じゃあ、ココアで…」
座って、と促される。椅子に座ると、ココアが差し出された。
「はい、クッキー。これ、レイが作ったのよ。すごいわよね」
勧められたし、と1枚食べてみると、バターの風味が口いっぱいに広がった。
「美味しい…!」
今まで食べたどんなクッキーよりも美味しいと感じた。
「美味しいでしょう?レイ、色んな才能あると思うのよねぇ。まぁそんなことは置いておいて。相談、って何かしら?」
大丈夫。話せる。この人は、優しいから。
「私…学校でいじめられているんです。身長が低いだとか、チビだとか言われて。でも、私がいじめられなくなったら、他の人に標的が移っちゃうから…。ねぇ、絵画さん。どうすれば、いじめはなくなりますか?私には、もうどうしようもできないんです」
ずっと、疑問に思ってた。どうしてこの世にいじめがあるんだろう。人間は、どうしてこんなことをするのだろう。
「あらあら。じゃあ、まず1つ聞かせてくれる?貴方おいくつ?」
「え…?13、ですけど…」
何故そんなことを聞くのだろう。
「13。なるほど。その年でこの疑問を持つのは素晴らしいわ。じゃあ、あなたは戦争を知っているわね?」
「はい…歴史の授業でも、やったので…」
戦争の話は好きじゃないけれど、歴史は過去に行った過ちを繰り返さない為にある授業だから。戦争は特に。
「これは持論でしかないのだけれど。戦争といじめは同じよ」
…戦争といじめが、同じ…?…考えてみれば、近いような、遠いような関係だと思う。
「どういうことですか…?」
「皆何かが欲しくて、何かが気に入らなくて相手に対して攻撃する。まぁ戦争に関して言ってしまえば領土問題も関わってくるわね。学校でだって、居場所が欲しいからいじめに加担する人だっているんじゃないかしら?」
「…確かに」
私が助けた子も、居場所が欲しかったんだろうな。今まで私をいじめてきた子たちも。
「今も海外では戦争をしている。でも、ほとんどの人が戦争の発端は知らないでしょう?知っている人なんて僅かよ」
…言われてみれば、そうかも。何年も長引いているけれど、何で戦争してるかとか、あんまり知らない。
「いじめも、何でいじめられてるか分からない。何でいじめているか分からない。そんな状態のことが多いのよね」
「え…?」
「力が全て。教室と言う小さな国で、どれだけ勢力を持てるかで立てる地位が変わってくる。だから、皆勢力を広げたがる。その為に標的にされている可能性もある。いじめの原因なんか、分からないのよ」
はぁ…と彼女が溜息を吐いた。
「本当に人間って愚かよね。弱いから群れたがる。弱いから皆と同じ方向に行きたがる。信じられるものに縋り、同情し、信頼を得ようとする。日本人なんかその典型よ」
彼女が言うと説得力が高くて…。確かに私も、そう言う所があったのかもしれない。
「ま、ただ単純に自分より不幸な人を作りたいんでしょうね。そう考えれば、辻褄が合うと思うのよ。…まぁ、人間が生きている限り、いじめを無くすのは難しいことよ」
じゃあ、いつまで経っても、何も変えられないの…?そんなの嫌だよ…。
「…まぁ、1番は教師が見て見ぬ振りをしないことよね。もし本当に嫌になったら、この本屋に来なさい。レイなら多分受け入れてくれると思うし、私も受け入れられるわよ」
…先生が見て見ぬ振りをしない…。確かに、きっとそれが一番か。
「よく今まで頑張ったわね。お疲れ様」
そう言って、頭を撫でてくれた。その手が何だかあったかくて。幸せな気分になった。
「ありがとう、ございました」
「またなにかあったらおいでなさい。それじゃあ…お帰りなさい」
次の瞬間目に見えたのは古本屋の絵画が飾ってある部屋。彼女の方を見ても、ただ額縁の中で白い猫と共に描かれた状態だった。
「…お疲れさまでした」
レイさんにそう言われる。心が、ちょっとすっとした。
「あ、あの…レイさん…」
「…はい?」
「嫌になった時、とか…またここに来ても良いですか…?」
また、一緒に話したい。今度はレイさんとも、もう少しお話しできたらな、なんて。
「…えぇ、もちろん。いつでもお待ちしてます」
「…!ありがとうございました!バイバイ、絵画さん!」
「また会いましょうね」
心が軽くなって、足取りも少し軽くなった気がした。
その日は、笑顔で家路を辿れた。
こんな感じでしょうかっ。
うーん…うーん…?
なんか…まぁいいか…(
大分私の持論を混ぜております。よろしくお願いします。(?)
あと今の所9人分。頑張るぞぉ。
不思議な絵画とお客様 4
4話。
期間空きましたけどよろしくお願いします。
やっば…雨降ってきた…。傘持ってないのに…。びしょびしょになっちゃう…。
「わっ…ごめんなさい」
向かってくる人に気付かずにぶつかってしまった。謝って顔を上げる。
「…あぁ…いえ、こちらこそ不注意で…」
…でかいな。ぼくもそれなりに背は高いはずなんだけど。
「あ…濡れると風邪引きますよ。もし良ければ、うちの店で雨宿りしていきますか?」
「え、良いんですか?」
「はい…」
これが、事の始まり。
---
「いやー、もう散々…欲しいものはなかったし、雨に降られるし…」
「…大変でしたね」
「ほんと!助けてくれてありがとうございました」
今日運悪いのかな。雨やむまで…曲作るか…。…紙持ってきてなかった。ほんと運悪いな。ここ…古本屋だよね。紙あるかな…。
「すみません、えーっと…お名前は?」
「…え?…夜屋怜です」
「夜屋さん!ぼくは笹氣萌華です!」
自己紹介になっちゃった。
「…萌華さん、ですね」
「はい!で、あの…紙ってあります?」
「…紙、ですか?…それは、感熱紙とかそう言う特殊な物ではないですかね…?」
逆にこの状態で感熱紙使うってのもおかしいけど。夜屋さん面白いな。
「普通のコピー用紙とか、何かの裏紙でも大丈夫です!」
「…あぁ。ありますよ。持って来ますね」
「ありがとうございます!」
感熱紙で何をするって言うんだこの人はってなっちゃうな。
「どうぞ」
…うん。差し出されたのはコピー用紙の束。分厚いなぁ…。
「…足りませんでした?」
「いや、足ります!ありがとうございます!」
天然かな?まぁ、良いか。曲作れれば。
「…~♪」
簡単な曲なら1分で作れる。ぼくの特技でもあるんだよね。
…お母さんに、お父さんに曲、弾いて欲しかったなぁ…。2人はいないんだから、曲作る意味なんて、あるのかな…。
いや、ある!あるからこうやって特技になったんだ!
でも…なぁ…。
「…お母さん、お父さん…」
やっぱり、弾いて欲しくて作曲家って言う道を選んだんだもんなぁ…。
「…あの」
「はい?」
隣に夜屋さんが立っていた。お皿を持って。
「これ…もし良ければ食べてください。作ってみたんですけど…」
お皿の上に乗っていたのはコーヒーと一口大のチーズケーキ。
「美味しそ~…!いただきます!」
見た目通り美味しい。店で売っている物と大差がない。
「めっちゃ美味しいです!ありがとうございます!」
「いえいえ…美味しいなら良かったです」
チーズケーキ作れるの?この人。すごいな。天然っぽくてお菓子作れるとか…すごいな。あとそんなに重くないからいっぱい食べられそう。
「みゃー」
「わっ」
白い猫が足元にいた。どこから現れたのだろう。奥にいたのか。
「…あ、こらワイス」
「へぇ…ワイスって言うんですね!」
可愛い。人懐っこいなぁ…。
「えぇ…あぁ、そうだ。少し、お時間ありますか?」
「へ?時間ですか?ありますけど…」
どうしてそんなことを聞くんだろうか。
「…そうですか。1つ、お願いと言うか提案、なんですけど。話し相手になって貰えません?」
「…夜屋さんのですか?」
この人暇なのか…?古本屋ってお客入らなそうなイメージあるけど…失礼か。
「あぁ、いえ…僕ではなくて…見てもらった方が、早いですかね」
そう言われ奥の部屋へ案内される。そこスタッフオンリーとかじゃないの?
「ナーノ、お客様だよ」
「あら、本当?」
壁の方から、女の人の声が聞こえる。その声の元をたどると、1枚の絵画があった。肖像画、なのだろうか。
「お話してくださるの?嬉しいわ」
にこっと絵画の女性が笑った。…確かに、笑顔になったのだ。
「えっ」
「どうしたの?」
夜屋さんの方を見ても平然としている。え、驚いてるのぼくだけですか?
「あぁ、私は動くのよ。ふふ、自己紹介が遅れちゃったわね。私は絵画よ。名前の無い、ただの絵画。ねぇ、貴方のお名前も教えて頂戴?」
「えっ…?えっと、笹氣萌華です。…なんて呼べばいいですか?」
「好きに呼んで頂戴。貴方は私になんて名前を付けるかしら?」
…黒いドレスを着た、青緑の瞳が印象的な女性。…黒いドレス…。
「じゃあ…クロさん、でどうですか?」
「あら、良いわね。気に入ったわ!」
良かった。安直すぎるかな、とは思ったけど…。
「ふふ、じゃあ何をお話しする?」
「うーん…」
何を、って言われても急に話題のテーマが出てこない…。
「あら、ワイス。そこにいたの?」
ワイス、と言うとさっきの白猫か?ワイスはみゃお、と返事をするように鳴いた。次の瞬間には絵の中にワイスがいた。
「えっ」
「あぁ、ごめんなさいね。ワイスは元々、私のお友達なの」
「へぇ…」
色々不思議なこともあるものだなぁ…。でも、楽しいから良いか。
「うふふ、貴方と喋っていると楽しいわね。いっぱい驚いてくれる」
「普通じゃないですかね…?」
それからいっぱい話していた。ぼくのこと、最近あった楽しかったこと、それからぼくのちょっとした悩み。悪夢を見にくくするにはリラックスしてから寝たり、ストレスの解消をしたりすると良いんだって。良いこと聞いたな、なんて思いながら窓の方を見ると、もう外は晴れて、空がオレンジ色に染まりかけていた。
「あら…もうこんな時間なのね。とっても楽しかったわ。ありがとう、モモカ」
そう言って、クロさんは微笑んだ。その笑顔はなんだか寂しそうにも見えた。
「ううん。ねぇ、クロさん!いつかぼくが作った曲聞いてね!」
「えぇ、もちろん。待っているわね」
「じゃあ、今日は帰ります。ありがとうございました、クロさん!夜屋さん!」
「…またのご来店をお待ちしております」
店を出て、空を見上げる。オレンジ色の空に腕を伸ばして、思いっきり伸びをする。また、ここに来よう。そして、自分が作った曲を、クロさんと夜屋さんに聞いてもらおう。
新たな目標が生まれた瞬間だった。
---
後日談(おまけ?短い)
「夜屋さん!お菓子ください!」
それから、店の前を通り過ぎると作曲の片手間に、怜のお菓子が食べたいとねだる萌華の姿がよく見られたと言う。
なんか…ギャグ……?
迷走すると長くなります。よろしくお願いします(?)
書くの楽しくなっちゃったんです(言い訳)
ちょっと思ってたのと違ったらすみません…。
オリキャラに100個質問してみようや(
名の無き絵画さんに聞いてみましょうか。
お話しすることが好きだ、という事なので。
クソ長いです。
01. 貴方のお名前は何ですか。
「あら、私?名前なんてないわよ」
02.二つ名等ありますか?無ければ名前の由来を。
「二つ名…喋る絵画、とかかしら」
03.性別、年齢、誕生日、身長、体重を教えて下さい。
「性別と年齢ぐらいしか分からないわよ。女でまぁ…5、600年は生きてるわね」
04.貴方の故郷は?種族(人種)もあれば詳しく。
「さぁ…ヨーロッパ辺りじゃないかしら?レイが西洋美術史?ってものを教えてくれたのよ。それを見るとヨーロッパっぽいわねって話をしたわ」
05.貴方の他人と違う所は?
「そこらの絵画とは違って動けるし喋れるのよ」
06.では貴方のチャームポイントは?
「チャームポイント…そうね、この目、綺麗でしょう?私でも気に入っているのよ」
07.貴方の家族について良ければどうぞ。
「…最初の頃こそ、少しだけど覚えていたのよ。今はもう何も覚えてないわ」
08.貴方の外見は?(髪や瞳の色、肌の色等)
「赤っぽい茶髪に青緑の瞳…ってレイに教わったわ。私、鏡を見ないのよね」
09.服装も教えて下さい。(画像でも可)
「黒の付け襟?とドレスよ。可愛いでしょう?」
10.其れ以外でしてみたい服装はありますか?
「日本には着物があるんでしょう?たまには和装もしたいわね」
11.貴方は仕事をしていますか?しているなら教えて下さい。
「レイに誘われて人生相談みたいなことはしているわ。仕事、と言えるのかしらね」
12.趣味はありますか?
「やっぱりお喋りすることは楽しいから好きよ!趣味、になるかしら?」
13.特技も良ければ教えて下さい。
「特技…絵画の中に人を引きずり込むことかしら。能力でしかないけれど」
14.貴方の自慢は何ですか?
「いろんな風景を見て来たのよ。汚れたアトリエ、人々の顔…ふふ、昔の知識なら多少はあるわよ」
15.貴方のコンプレックスは?(肉体的・精神的二つお答え下さい)
「コンプレックス…私は絵画の中から出られないのよね。だから欲しいものを取ることだってできないし、誰かと触れ合うこともできないわ。そんな感じかしら」
16.貴方のついやってしまう癖って何ですか?
「退屈するとすぐに歌を歌ったり、別の物事に移っちゃったりするのよね。ある種の短所ね」
17.仲の良い、特別な存在は居ますか?居るなら教えて下さい。
「レイは良い人間よ。お菓子も作ってくれるし、たまにだけどお喋りもしてくれるの!あ、あとワイスね。私の唯一のお友達よ!」
18.では逆に仲の悪い、どうしても気が合わない方は居ますか?
「さぁ。お客様はみんな楽しいし…いないわね」
19.貴方は動物になったら何になると思いますか?
「動物に、ねぇ…何だと思う?私は考えられないわ」
20.最近一緒に居る事が多い方って居ますか?
「レイとワイスじゃないかしら。いつも一緒!」
21.好きな人や恋人は居ますか?居るならコッソリ教えて下さいマシ。
「絵画じゃない私にはいたのかもしれないけど。絵画の私にはいないわ」
22.上記で居ると答えても居ないと答えても異性のタイプを答えて下さい。
「たくさんお喋りしてくれる人かしら」
23.初恋は何時?未だ?それとも初恋真っ最中?そして相手は誰ですか。(強制回答(待
「…わ、私は本人じゃないから分からないわよ…」
24.初恋は叶わないって言いますけど、どう思います?
「叶う初恋だって、あって良いじゃない」
25.顔赤くありませんか?酸素ボンベ…使います?
「…絵画に酸素ボンベを使おうとしないで頂戴」
26.貴方に師匠や先輩等、生きる術を教えて貰った方は居ますか?
「いないわ。描いた人間すら覚えていないのよ」
27.貴方は戦えますか?戦えるなら、其の戦法は?(魔法、格闘etc...)
「戦えないわねぇ。相手を動揺させるぐらいのことならできるわ」
28.魔法が使える方にお聞きします。属性は?
「知ってる?魔女って本当にいるのよ」
29.武器はありますか?あるならば武器の名を。
「物騒ねぇ」
30.武器が無いなら持ちたいですか?持つとしたら、何の武器が良いですか?
「絵画だから、平和に生きていたいわ」
31.単刀直入にお聞きします。弱点は何ですか?(答えたくない場合は有るか無いかで)
「日光や火、水はどうしようもないわね。所詮ただの絵画よ」
32.貴方が大切にしている物はありますか?
「レイから貰った本がいっぱいあるの。それかしら」
33.貴方が大切に思う記憶はありますか?
「…覚えていないけど、今が一番楽しいわ」
34.貴方が命に代えても良いと思える存在は居ますか?
「特にいないわね。何度も何度も、持ち主は死んでいったから」
35.利き腕はどちらですか?
「多分右よ。作者がそこまで考えてないから」
36.執筆は得意ですか?
「本当の私は得意みたいだったわ。それだけ覚えてるの」
37.読書はしますか?
「最近するようになったわね。レイのおかげよ」
38.貴方の好きな物は何ですか?
「お喋り、ワイス、レイの作ったお菓子…とかかしらね」
39.では、嫌いな物は?
「退屈、沈黙。とにかく大嫌いなの」
40.苦手な物も良ければ。
「嫌いと苦手って違うのね。苦手…虫とか?」
41.貴方は料理が出来ますか?
「…出来ないわよ」
42.出来る方は得意料理を。出来ない方、何故ですか?
「不器用なのよ…」
43.一番出来損無いの料理は何ですか?
「レイに教わりながら作ったクッキーが凄いことになってたわ…」
44.飲酒は好きですか?好きならば、何が一番好きですか?
「お酒はたまに飲むわ。ワインが好きよ」
45.飲酒で酔いますか?酔った後、どうなります?又、何上戸ですか?
「あんまり酔わないわね。ただ酔うとお喋りに拍車がかかるみたい」
46.酔いが醒めたら記憶はありますか?
「ない。全くないわ」
47.貴方が良く居るのはどっち?(野外or街)
「額縁の中…それ以外に言えることがないのよ」
48.どんな場所が一番好きですか?
「いっぱいお喋りできるし、ここも好きよ」
49.昼と夕と夜、どちらが好きですか?また、其の理由は?
「夕暮れ時が好きね。夕陽が沈んで空の色が変わる景色は、見ていて楽しかったわ!」
50.自分が一番心が癒されるのって何をしてる時?
「歌を歌ってる時かしら。お喋りも好きだけど、落ち着いて癒される時間も好きなのよ」
51.貴方の好きな色は?
「紫…とかかしら。綺麗じゃない?」
52.貴方の好きな花は?其の花の花言葉知っていますか?
「花ねぇ…例から貰った本で見た、彼岸花は綺麗だったわ。花言葉は…悲しき思い出、だったかしら」
53.貴方の好きな宝石はありますか?
「グレームーンストーンが好きよ。作者が宝石パロするときにグレーの宝石で見つけたの」
54.貴方の心に残った言葉、科白はありますか?
「特にないわ。別に、誰かの言葉で心を動かされるような者じゃないもの」
55.貴方の長所と短所、良ければ教えて下さい。
「長所…そうねぇ、諦めが早いところかしら。短所は飽きるのが早いところね。…どっちも似てるけれど」
56.他人から言われる貴方の性格は?
「…レイには元気だねとか言われるわ。あと優しいね、とか…」
57.自分ではどう思っていますか?
「まぁ、言われて不快な気持ちはしないわ。性格言葉で表すのって難しいわね」
58.貴方の考える、譲れない事は?
「お喋りしましょうよ、みんなで。退屈は嫌いなの」
59.貴方の貴方らしさを一つ教えて下さい。
「私らしさ、ねぇ…絵画、としてなら私らしいかしら?」
60.貴方の中で一番に思い浮かぶ、印象的な人物は?
「やっぱりレイよね。お喋りが苦手な人間なんているのね」
61.過去で一番楽しかった事は?
「今が一番楽しいわ。たくさんこうやってお喋り出来てるもの!」
62.過去で一番怒った許せなかった事は?
「…描かれた末に、放置されていたことかしら」
63.過去で一番泣いた、悲しかった事は?
「怒りと一緒ね。怒りと悲しみって、一緒に来ることあるのね」
64.直球に聞きます。ネタバレ覚悟で貴方の過去を語って下さい。(どうしてもと言う方は良いです)
「とある誰かに描かれた肖像画よ。それから色んな場所へ行ったわ。汚れたアトリエ、とある美術館、広いお屋敷…レイと出会う前は路地裏にいたのよ。…さぁ?どうしてだったかしらね」
65.貴方の中で殺したい、又は生き返らせたい方は居ますか?
「…私自身を生き返らせたいわね。色々、お話を聞きたいわ」
66.其れが可能ならば、貴方は実行しますか?
「可能なら、実行はしたいわね…名前も、性格も好きな物も…色々聞きたいことがたくさんなの」
67.其れに対する代価が、例え自分の今一番大切にする存在でも?
「…酷いわね、全く。それなら望まないわよ。今が一番大事なの」
68.貴方は攻めと受け、どちらですか?(どちらか正確にお答え下さい)
「…何の話よ…」
(作者によると受けでぇす☆((( )
69.其れは何故そうなったんですか?
「あー…」
(絵の世界にこの概念が存在するのかって話ですね)
70.では、其の属性は?(言葉攻め、襲い受け等)
「次行きましょうか」
(まぁ基本私はないと思っています by 貴方の脳内に直接語り掛けた作者)
71.占いは信じる方ですか?
「信じることもあるわよ。基本信じないことの方が多くはあるわね」
72.貴方の元に成ったキャラクターは居ますか?
「まつろぱれっとって言うゲームの絵画。お仲間だわ」
73.其れは版権?他キャラ様?
「版権よ。作者が好きなゲームの1つね」
74.貴方の声になるCVは誰ですか?活躍している作品も合わせてどうぞ。
「残念ながら作者が女性の声優さんを知らないのよ。ごめんなさいね」
75.貴方のイメージソングってありますか?あるならば教えて下さい。
「作者曰くいよわ様の1000年生きてるの絵を描いている時に思いついたって言うわ」
76.もしも自分以外の姿に成れるとしたら誰が良いですか?(版権、他キャラ様、動物etc...)
「今が一番、じゃだめかしら?」
77.名作童話の世界にいけるなら、何の話で何になりたい?
「名作童話ねぇ…別になりたくない、なんて…ダメよねぇ…しいて言うなら赤ずきんをハッピーエンドにする人…(?)」
78.自分が子どもだなぁと感じる時はどんな時ですか?
「お菓子で喜ぶとレイに子供みたいだって思われてるらしいわ」
79.では、大人だなぁと感じる時は?
「分からないわ。精神年齢的には大人びてるとは感じるけど」
80.時間は几帳面な方ですか?
「そんなに厳しくはないけれど、緩すぎもしないわね」
81.貴方のマイブームってありますか?あれば、其れは何ですか?
「今は…レイに勧められる本を読むのが好きよ。楽しくて、つい読み耽っちゃうわ」
82.地位、名誉、富を得られます。受け取りますか?また、其の理由は?
「受け取らなくて良いでしょう。絵画だもの。そこに鎮座してるだけで良いわ」
83.自身の命が後一日しか無かったら、何をして終わりたい?(複数回答可)
「そうねぇ…色んな人とお喋りするか…あぁ、もしくはレイと最後にちゃんと話したいわ」
84.一つだけ、たった一つだけ願いが叶うなら何を願いますか?
「…額縁の外へ出たい、なんて我儘よね。でも、一番の願いはそれかしら」
85.生まれ変わるなら次は何になってみたいですか?
「ワイスのような猫になりたいわ。のんびり生きたい、なんてね」
86.口説き文句、言えますか?(無理にでも捻り出して答えて見て下さい)
「口説き文句…そうね……大好きよ、今見てくれてる貴方」
87.今何か叫びたい事ありますか?あれば穴に向かって叫んで下さい。
「キャラ崩壊させようとしてないかしら?世界平和でも叫びましょうか?」
88.…あ、また酸素ボンベ要りますか?
「だから絵画に酸素ボンベを渡さないでくれる?」
89.自分の事は好きですか?
「普通よ。楽しくなければ、美しくなければ私に価値はないしね」
―――――以下は作者様も一緒にお答え下さい―――――
作者でぇす。作者は『』で話しますね。
90.貴方の初期設定は?又、作った切っ掛けは?
「そんなものあるの?」
『基本初期設定と言う物は考えておりません。社会の時間に落書きしてたら思いつきました。喋る絵画いたら、無口な人と一緒だったら…とか。迷わず自主企画にしようと考えましたね』
91.貴方は何時作られましたか?また、作者さんとはどれくらいの付き合いになりますか?
「つい先月ぐらいな気がしないかしら?」
『多分そうです。作って速攻でしたよ、小説書き始めたの』
92.貴方に秘密(若しくは裏)設定はありますか?
「いっぱいあるわねぇ…貴方が言ってもいいと思う程度に紹介してあげたら?」
『そうですねぇ…裏設定…ネタバレになりそうとは思いつつ…書こうかな、とは思ってない話で言うと…ナノさんは本当に色々な場所を転々としていました。先ほども彼女が言っていたように、たくさんの絵画が置かれたアトリエ、どこかの美術館。時には船の上で暗い部屋にいることもありました。ここからネタバレっぽくなりますけど、彼女はオークションに出されていたんです。そこが最初のシーンに繋がるっぽいですよ』
「ぽいって何よ…」
93.キャラを動かす点で気を付けている事は?また、扱い易いですか?
「これで扱いにくいって言われたら悲しいわよ?」
『比較的扱い易いですよ。他のキャラにもこういう口調が移り始めるって言うことが起こってます』
94.貴方の存在は物語の中でどういった意味がありますか?
『人生経験豊富なお姉さん(?)』
「カウンセラーみたいな感じなの?」
『カウンセラー…とは違うかな。解決法を提示することが少なくて、教えられるのは自分の中にある知識のことぐらい。踏み込み過ぎず、でも寄り添う。頼りになる人ですかね』
95.描く(書く)点で苦労した、また嬉しかった事は?
『うぅぬ…口調は高貴な女性をイメージしたかったからお嬢様口調っぽくしたこと…?ただそしたら語尾が「の」「わ」「ね」「よ」「ら」とか結構限られてしまって苦しんでます』
「自業自得ね」
『私にはこれぐらいしか語彙がねぇんだよぉ…』
96.貴方が活躍する世界は何処ですか?(現代、ファンタジーetc...)
『世界線が全く分かりません』
「なんで???」
『世界線までイメージしてなかった。現代社会の中にいたら面白いなーだからジャンル的にはファンタジーっすね』
97.お互い言いたい事がありますか?あるならば迷惑にならない程度に口論を。
「何でまつろぱれっとをイメージしたの?」
『私がまつろぱが好きだったから。単純です。ママに会いたいとまつろぱはゆっくり系で見たゲーム実況で一番好きだったんです』
「へぇ…どこが好きなの?」
『気まぐれ少女が可愛くて…あと少女ちゃんの過去とか、死んだ理由とかが大好きです……。質問コーナーだったね??』
98.お互い此の質問の感想を語り合って下さい。
「面白かったわよ、私は」
『書くのに何日かけたかなぁ……見たら10日経ってました。びっくり』
99.お互い此の質問を見て下さった方にお礼と感謝の言葉を。
「こんな長い文章見てくれてありがとうね」
『もしよろしければ本編も是非ご覧ください!ゆっっくり更新しております!』
100.お疲れ様でした。肩の力抜いて良いですよ。
『ふへぇあ…』
「どんな声よ」
6000文字越え…
10日かけてここまで頑張らせていただきました。
本編是非!!!!((
番外編
おみくじネタしたかっただけです。
1月4日なのに。
「ねぇ、レイ。年が明けたわよ」
「…本当だ。明けましておめでとう、ナーノ」
「えぇ、おめでとう」
ナーノと過ごす、初めての年末年始。大したことはしていない。少しお節料理を買って、近所の人から餅と、大根とを貰って。大掃除をして、雑煮を作った。僕は雑煮派。甘い物はそれなりに好きだけど、あまり甘すぎる物は好きじゃない。あんこがそう。
「ねぇねぇレイ。日本にはおみくじ?があるんでしょう?」
「…あるね」
「私、それがしたいの!」
…中々な絵画だ。好奇心旺盛と言えば良く聞こえるだろう。
「でも、ナーノは額縁から出れないんでしょ?」
「えぇ、そうなのよ。そこが問題なのよねぇ…」
まぁ、おみくじくらい代行で買って来ればいいか。その旨を伝えると、ナーノは顔をあからさまに輝かせた。
「よろしく頼むわね!」
そして初詣に行こうと。人混みが嫌いなのでさっさと帰って来ようと決意した。
まぁおみくじなんて人の溜まり場みたいなもので。どう頑張ってもさっさとは帰れないのでイヤホンをする。うん、まだこれぐらいなら良いか。
十分ぐらいだろうか。それぐらい時間が経った時、やっとおみくじを引けた。2人分買って、帰路を辿る。住宅の石壁の上に、雪兎が鎮座している。子供がすることってやっぱり可愛い。関わるのは苦手だけど。
そうこうしているうちに古本屋に着く。
「ただいま」
古本屋の裏のスペースへ入り、そう声を掛ける。
「お帰りなさい、レイ」
そう迎えてくれる。ナーノはワイスを撫でていた。
「おみくじ。どっちが良い?」
「そうねぇ…じゃあ私から見て左の方が良いかしら」
右手に持っていたおみくじを彼女へ差し出す。ナーノはおみくじを開き、結果を読みだす。
「えーっと…末吉…何でこんなに分かりにくい文で書いてあるのかしら」
「そこに文句を言わないであげて…」
「霧にすっかり包まれて見通しが立たず、身動きが出来ない運気…って何よ」
いちいちツッコミを入れる彼女も面白いな。なんて思いながら向かいの椅子に座り、その内容に耳を傾ける。
「今やたらと動くことは得策ではない…いずれこの霧が晴れ、目先が明るくなってから自信ある動きを取ること…長いわよ」
それはしょうがないから頑張って欲しい。
「…必要な項目だけ読めばいいんだよ」
「あら、そうなの?えーっと…仕事かしら、じゃあ。はっきりとした目処がつかぬままに動くと危険。ここは解決を焦ることなく、信頼できる人の意見を聞け…」
ちょっと不満そう。面白いな、やっぱり。見てるだけで良い。
「末吉って良い運じゃないの…?」
「…凶の手前みたいだよ」
「今年は運が悪いのかしら…」
「…信じすぎるのもあんまり良くないから、お守り程度で良いんじゃないかな」
それもそうね、とナーノは一つ溜息を吐いた。
「レイ、貴方はどうなの?読み上げて頂戴よ」
「…小吉。何か奥歯にものが挟まっているような状態…願い事を成就させるには勇気をもって邪魔物を嚙み砕けばよい…金運はあるので経済的に心配はない」
何でそこだけ注釈みたいに…あと例え…なんかなかったのかな…。
「仕事は…あんまり関係ないかも…健康…もし手術しなければならない場合は病根が意外と深い…この際医師を変えて別の診察を受けてみては…」
取引とか…基本無縁だしな…。
「へぇ…まぁ、お互い頑張っていきましょうね」
「…そうだね」
今年も普通…ではないけど。こんな日々が続きますように。
あとがきと言う名の雑談。読みたい人だけどうぞ。
怜の一人称を忘れかけていた栞奈です。僕だか俺だか。
僕でした。私も雑煮派です。
直近4回分のおみくじがあったので、その中から選びました。
私は第一番と第六八番率が高いかもしれません。
ちなみに今年のおみくじの結果聞きます?(
日記で上げますわ。流石に長い。
今年もこの子たちをよろしくお願いします。