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目次
【二次創作】葬送のフリーレン 「好きな人」①
色々キャラ崩壊しとりますがよろしくお願いしますw
「フリーレン様は好きな人はいないんですか?」
そう弟子のフェルンに訊ねられて、フリーレンは昔のことを思いながら返事をした
---
大きなダンジョンの最下層。
最下層には勇者ヒンメルとエルフの魔法使いフリーレン。
アイゼンとハイターはいろいろあって此処にはいない
「フリーレンは好きな人はいないのかい?」
そう、フリーレンにヒンメルが訊ねた
「そもそもエルフは生殖本能がないから恋愛もしないよ」
フリーレンはどう見てもガラクタにしか見えない物をキラキラとした瞳で愛でながらそう言った
僕にも同じように構ってほしいものだ、と思いながらヒンメルは
はぁ、とため息を吐いた
その次の瞬間
「でも――ヒンメルのことは嫌いじゃないよ」
ぶわっとヒンメルの頬に紅い色がのった
でも、すぐに気を取り直して言葉を発した
「そうかい!ま、僕のようなイケメンなんて中々いないからね!」
うざ・・・、というような顔をしてフリーレンは視線をガラクタにもどした
「ヒンメル、これ持って帰ろう」
と言ってフリーレンは大量のガラクタを指さした
「ダメに決まっているだろう!こんなゴミ・・・!」
そう言ってフリーレンに冷ややかな視線を浴びるヒンメル・・・・
---
「好きな人、か_____」
一呼吸の後、
「今《《は》》いないね」
【二次創作】葬送のフリーレン 「猫猫猫猫!!」①
ヒンフリ尊い✨✨
「ヒンメル」
そう言ってフリーレンはヒンメルに声をかけた
「どうしたんだ、フリーレっ・・・!?!?!?!?!?!?!?!?」
何やら驚いた様子のヒンメル
まぁ普通の反応だろう
フリーレンに猫の尻尾が生えているのだから
「フリッ、ンッンンンその尻尾はどうしたんだ?」
「民間魔法使ったら生えちゃった」
は、生えちゃった、じゃないだろ!可愛すぎだろ!
「ヒンメル?鼻血でてるよ?どうしたの?」
【二次創作】アオハルしてんね①
フェルマイ最高
時空飛ばされて高校生になっちゃったマインです
フェルは次かな?
「おい、ローゼマイ・・・・|真音《まいん》、ワタ・・俺の、使うか?」
ど、どうして。。。こんなことに、、、っ
どうして・・・・・・・
わたし達は高校生になったんですかっ!?
はやくエーレンフェストに戻して~っ!!!
---
目が覚めると
日本だった
「・・・は、ぇ?」
に
にほん、、、だ
、、ということは、だよ
ぴっかぴかの大量の本が読めるッッ
日本っていいねぇ、、
拳を固めて天に突き出しながら、私は心で誓った
「絶対に、この生活を満喫するぞ」、と
それと同時に
婚約者のフェルディナンドの顔がふっ、と浮かんだ
、、、
私は首をぶんぶん振って幻を追い払う
そして
自分の拳を見て、
私は悲鳴を上げた
「ど、どっどどどどどどうして、あそこの高校の制服っっ」
そういえば背中が重い気がする
鞄があった
おろして、中を見ると
「青春高校 |朗生《ろうせい》|真音《まいん》」という文字が、、、
や、やっぱり____私、高校生に、、なってる!?
フェルマイ尊いィィィッィイッィッィイ!!!!!!!!!!(まだフェルでてきてないけども
【二次創作】空からイケメンが降ってきた!?②
私の名前も変わってる、
まぁマインだけど
はぁ、、
__「ウギョエェェェェェェェェ!」__
ん?
フェルディナンド様の声が聞こえた気がするけど、、
まぁいっか、
ってえぇ!?
フェルディナンド様っ!?
**「ッ!?!?!?」**
ドサッッッ
わぉ
イケメンが降ってきた、
フェルディナンド様だけど
「大丈夫ですか?フェルディナンド様。」
「なぜ君は私を助けなかった」
え、
睨まれても、、
助けようとして巻き添え食らって死にたくないし、、
「騎獣出せばよかったのではないですか?」
そういうと更に睨まれた
「君に受け止めてほしくて出さなかったのだ!」
ハァ!?
何言ってるのこの人…
ぎゃぐまんが、、、、w
夏祭りの雪。
やべぇ、ぼーっとしてたら授業寝てたわ。
不動センセーの授業おもんねーし、いーよな別に。
とん、と和子の腕に俺の腕が当たった。
「あ...悪ぃ。」
「構わん。
...あ、そういえばコオリ君、今度町で花火大会があるらしい。今度礼くんと共にでも行ってみてはどうだ?」
花火大会...あぁ、あの母親がチケット配ってる奴...。
なんでわざわざ礼となんだよ。
あんなバカさまバカさま言ってくるヤツとなんてこっちから願い下げだ
にこにこの笑顔で見てくる和子をどうしようもない気持ちで隠し見る。
「む?どうした、コオリ君」
バレてんのか...っ。
「和子は誰かと行かねーのか?」
「え?わたしか?わたしはその日は家でまったり一ノ瀬吉乃先生の著作を読むつもりだからな。」
「...そうか。」
何がっかりしてんだよ俺!
隼士とはいかねーのか...ほーん。
そう思って俺はホッと息をつく。
ん?
まぁいいか。
「なぁ、花火.....」
「バカさま、あぶないですよ、そこ。」
は?
いつの間にかそこに礼がいて、ぼそりと言った。
振り返ると、...ナナシがこっちめがけて走ってきていた。
がしっと米俵をかつぐように和子を担ぎ上げ、家の屋根をダッと駆け抜ける。
「キャ、、、ヒェエエエエ!!!」
悲鳴を抑えている和子。耳が破れるわ。
「礼、なんでもっと早く言わなかったんだよ!?」
「僕だって気づかなかったんですよ。バカさまと天照さんを見張っているわけにもいきませんし。勘弁してくれですよ。」
チッと吐き捨てる礼の耳が赤く染まっていた。
「礼、耳あけーぞ」
「は?え、あ、あぁ。さっきぶつけたとこです。気にしないでください」
ぶつけるって...なんでだよ、
「そそそんなこと言っている場合か、阿呆!!ナナシから逃げんか!」
鬼気迫る表情(もどき)で叫んでいる和子の目が必死で、その瞳に吸い込まれそうな気がした。
「もう大丈夫ですよ。撒けました。ところで天照さん、花火大会一緒に行きません?」
はぁあ!?
お前...っ
「は?どうしたんだ、あの狸原礼が...」
「ってバカさま言いたいんでしょう。僕が代弁してやりました。」
なっ....
頬が、顔が熱くなっていく。
なんだよ、俺頼んでねぇし...っ
「コオリきゅんは天照さんに結婚申し込んだほど天照さん大好きでちゅものねぇ~」
なんだこいつ腹立つな...
っていうか結婚申し込んでなんてねーわ!
「あぁ、あの雪ちゃん姿の時の...哀れな。コオリ君は知らないだろうがな......」
まさかあやめのまじないで縮んでた時に俺そんなこと言ってた...とかか!?!?
「コオリ君。私のことは気にせず、里たちと群がって...は無理か。隼士くんか礼くんとでも花火大会は行ってこい。私は平穏な日常を過ごしたいのだ。」
『なんでコイツと』「ですか!!」
礼と声が重なった。
「いいではないか。楽しんで来い。では、これにて御免!さらばだ。」
このチャンスを逃したら一生無い。そんな気がして和子の華奢な手首をつかむ
「ぬ?」
**「和子、俺と花火大会行かねーか。」**
まさかそんなことを言われると思っていなかったのか、和子は顔を赤銅色に染めて、目を見開く。
「...う、うむ。いいだろう...?」
ま、まじでっ?
殺気を感じ、後ろを振り向くと礼が仏像のような顔でこっちを見ていた。
「ぬ?礼くん、どうした。表情筋が死んでいるぞ。」
「あ、ほんとだ。礼ー?」
「...若さまに言われると不覚ですね。」
あぁん??なんだよ!
そういと礼はニッと笑って
「上さまに言って来ます。未来の跡継ぎとその嫁が花火大会行くって。」
「はぁっ?!ちょっ、礼?!俺は和子を、よっ、よ、...にするつもり何て無ぇからな!?」
そもそも付き合ってねーし!
「うむ。そうだ。私は狐屋家の者にはなれんしな。」
---
――花火大会当日
和子は綿あめをもって一口噛り付いている。
「ふわふわとしていて綿のようだな。ただ甘いだけではないか。これがうまいのか?」
「砂糖でできてるからそりゃ甘いだろ。...。」
うまそー...。
こんなこと和子に言ったらそうかそうかなんて言われそーだから言わねぇけどよ。
「そうだ、和子。ここ神社あるらしーぜ。」
「うむ。参拝しようではないか。」
綿あめはあれ以来和子は口につけていない。
二人でカツカツと境内の階段を上がる。
「コオリくん、もうそろそろ花火が...キャァ!」
「和子?」
後ろを見ると、和子が階段の下で倒れていた。
「ちょ、和子、起きろ。わこー?」
俺は階段を一足に飛んで、和子の近くに行く。
俺と和子の指先がつめたい。
「コオリく...。ちょっと…っあ…ッ痛…!」
和子!?
あの和子が、受け身もとれずに倒れるとか...。
花火大会でテンション上がってたのか?
「和子、動けるか?」
「無理....足、が…。」
これ、おかしくねぇか?
和子はいくら突然でも、何があってもピンピンしてたじゃねーか。
階段で考え込んでいると、ぶわぁ、と何か悪気のような、赤黒いモヤモヤとしたものが神社の境内から流れ出てきた。
「なんだコレ...っ。ウバワレの悪気か!?」
ウバワレの悪気は青白い。
それに比べて、今の悪気は赤黒い。
悪気にアテられている人もいねぇ。
いたって普通の夏祭りだな。
とりあえず、和子を動かさねーと、
「和子、痛いかもしんねーけど我慢しろよ」
そう言って和子を背負おうとしたとたん、和子がふっと消えた
「は?」
おかしいぞ、これ。
礼と上...母親に言わねぇと。
けど、この悪気を無視することはできねぇ。
もしも、ここにウバワレがいて、それが和子の好きな歴史人物だったりしたら...。
和子が悲しむだろ。
...和子を守るのは、俺だ。
「行くか。」
一歩、境内に向けて足を踏み出した。
---
ゴトリ、と音を立てて神サマが祀られている扉が開いた。
そこはより一層悪気が強かった。
ぴちゃっ
下を見ると、透明な水があった。
「なんだコレ?」
触ってもすり抜け、手につかない。
ザコ幽霊みたいなもんか?
水のことが気になったけれど、今は和子のほうが大事だ。
「おい!そこに隠れてる...なんか!出て来い!!!!」
気が付いたら、木造の天井が見えた。一瞬のことだった。
背中が痛い。
急に、息が苦しくなってきた。浅くなる呼吸。
**パキッ**
どこかから凍てついた音が聞こえてきた。
ぼーっと手を見ると、凍り付いていた。
...このまま、心も凍らせられたらよかった。
それなら____
__「和子のこと…、好きになることもなかったのに」__
って、何考えてんだ。和子は俺の友達だよ。
礼だろ、和子のこと好きなのは。
凍り付いていく指先をみつめながら、ちいさく息を吐く。
寒ぃ。感覚ももうほぼない。
「和子...。」
ぽつりと呟いた、救けの声。
暗い部屋に、ふいに一筋の光が差し込んだ。
「...くん!!」
頭がぼーっとして、呼ばれているのにそちらに顔を向けられない。
「生きることを放棄するな!!!」
ぱっと、急に頭が晴れ渡った。
「和子......?どうして...和子が...。」
「助けに来たのだ。階段から転げ落ちるから、呆れていたのだが...急に君の身体がフッと消えてな。境内から悪気が出ていたので見に来たのだ。そしたら案の定、倒れていた。」
お互いに話が食い違っている。俺は和子を助けにここに来た。
和子は、俺を助けにここにきた...?
意味わかんねぇ。
「俺は倒れてねー。倒れたのは和子だろ」
「なぬ?よもや、またほまれの時のように偽物が出ているのか?...あの時は権之助の仕業だったが。それか、雪舟さまの時のようにドッペルなのか?」
「あぁ?またあんなめんどくせぇことになるのか?」
「えぇぇい!私には無理だ!わからん!ウバワレもいないし、訳が分からない!」
ウバワレが...いない、
そうだ。今、ここにウバワレはいねぇ、
それなら...
「和子!!今ウバワレはいねぇんだよな!?」
「...?うむ。そうだが?」
「ついてこい、和子!」
俺はあの透明なよくわからない水のところに行った。
「なんだ、これ?」
「わかんねーけどよ、ほんのり悪気がすんだよ。これがウバワレかもしんねぇ。」
じっと水を見ていると、薄らぼんやりとした木目に目がいった。
「そういえば君、さっきまで凍てつかれていただろう。何があったのだ?」
「あ~...急に倒されて、気付いたらあーだった。あのまんまだったら死んでたな、俺」
和子が来てくれなきゃ、今頃トーシ?してた。
「水...氷...」
和子がブツブツ言っている。
「そういえば、私がここに来る途中、雪のようなものが降っていた。夏なのにおかしいと思ったのだ。」
夏なのに雪!?おかしくねーか!?
「まて!!わかったぞ!このウバワレの正体が!!」
俺はホイヨと消札を渡す。
水とか冷凍とかに関係ある歴史人物とかなのか?
消札を覗いて、びっくりした。
そこに書いてあったのは、
**「狐屋 雪」**
キツネヤ、ユキ。
誰だ、それ。
なんか聞いたことあるよーな...。
歴友カツドーで聞いたのか?
考えていると、和子が消札を渡してきた。
俺はうけとって、それを水に突っ込んだ!
その瞬間、頭がハッキリとした。
そうだ、俺の名前は狐屋 雪。
字はコオリ。
俺、雪っていう文字に反応しなかった...。
自分の名前がわからなくなる?
こえぇ。俺が俺みたいじゃない。
俺が消してきたウバワレも、こんな風に、怖かったのか... ?
つーか、なんで俺の名前が奪われてたんだ?
死んでねーのによ。
まぁ...とりあえず、
「和子が無事でよかった。」
そう言うと和子はムッと眉根を寄せた。
「...わたしは現代のラストサムライなんて言われてるんだぞ。おちおち死んでいたら名折れだ、」
そう言うと、和子は息をついてニッと笑った。
「ひと段落ついたし、帰るとするか..........雪ちゃん」
そう呼ばれた瞬間、胸がドキリと高鳴った。
これって、俺___________
__| 《和子のこと…好き、かも、》__
和子「な、なななななんだこのふしたらな小説は!私とコオリくんは友だ!恋愛感情などあのコンコン狐にあってたまるか!!」
作者「あははー。あ、読者さん、恋愛の女神さまのいたずらで偽物登場&ウバワレの定義ぶっ壊しましたってことで!よろしくねっ」
和子「なぬ?こやつが作者か。なんだ、めんつゆではないか。」
コオリ「トイレに流しとけよ、コイツ。」
作者「イヤァァアアア~~~~~!!!ヤメテー!!チョットー!!!」
ダバダバーー
作者「アァァァァァァァァァ..........。」
ちなみに解説をしておこう
水→雪→コオリ
(感情溶けてるコオリ)→(溶けてるコオリ)→(水)
2025.2.5 10:00 4210文字
貴方に祈りを、愛を。
「フェルディナンドさまっ!次はお魚料理ですよ!」
次は待ちに待ったタラのような魚の味噌汁だ。
うふふん。和食が食べられる...。
和食が楽しみで仕方ない顔が出ていたようで、フィリーネに「ローゼマイン様、頬が緩んでいます。」
と言われてしまった。
危ない危ない。これをフェルディナンドに見られたらどうしたものかと呆れられる。
無事に味噌汁を完食した後は、デザートだ。
今日のデザートはパルゥケーキのデラックスバージョンだ。
見た目は完璧なウエディングケーキだ。
「ふむ。見事だな。」
「エラが沢山努力してくれたのですよ」
うふふん、とわたしは胸を張ってエラを自慢する。
「...悪くないな、」
そういうフェルディナンドの頬が緩んでいるのをわたしは見た。
お気に召していただけて嬉しい。
「おいしいですね」
「フィリーネ、ダームエル、二人もどうですか?」
どうやら二人は星を結んだらしい。
お似合いだ。
夕食が終わると、そこからは自由時間だ。
「あの、フェルディナンド様、今日...一緒に寝てもいいですか?」
一瞬でフェルディナンドの耳が赤く染まった。
・・・照れてる。照れてるね、これ
「構わん。そういえば私も伝えたいことがあった。」
え、なんですか伝えたいことって。
ど、どうしよう、え、ええ?今更だが、私とフェルディナンドは今まで一緒に寝たことがなかった。
そ、それはつまり...。
冬の到来.....。
あぁぁぁ!!
わたし、また言ってしまった...。
...はぁ、もう考えるのは辞めよう。
明日お母様に根掘り葉掘り聞かれそうで怖いなぁ...。
「ローゼマイン、もう居たのか」
「そりゃぁ...遅れてはなりませんし、ね?」
ほぅとため息をついたフェルディナンドが前髪をかき上げる。
風呂あがりらしく、髪に水滴がついてより神々しくなっている。
おう。イケメンが美化されたね...。
なんてことを思っていると、フェルディナンドの顔が急接近してきた。
おわっ!?
心臓がバクバクと音を立てて、
頭の中で氷にひびが入った時のようなキーンと澄んだ音が響いた。
なんだと思う間もなく、頬をペロリと舐められた
「うひゃぁ!?」
「な、なな何をするのですか!?」
「なにも...頬にクリームがついていたのだ、あんなうまいものを逃すわけにはいかぬ。」
何だそんな理由・・・
食いしん坊さんめ。
「ローゼマイン。まず話がある。」
「はい...?」
「目を瞑ってくれないか。」
言われたとおりに目を閉じる。
「手を出しなさい。」
手を出すと、そこにズシ、と魔石の感覚があった。
恐怖で全身がぞっと粟立つ。
「フェルディナンドさま、これ...ッ」
**「君の名捧げ石だ。」**
え、と乾いた声が零れ落ちる。
「フェルディナンドさま、?」
どうすればいいのだろうか。
これを受け取るということは、彼とのつながりが一つちぎれるということだ。
「フェルディナンドさま...どうして、わたくしに返すのですか?」
「...とりあえず受け取りなさい。」
どうしたらいいんだろう?
▶受け取る
▷受け取らない
▶受け取る
「わかりました。フェルディナンドさまがそうしなければならないのでしょう、?」
本当は、怖くてたまらない。
私のことが嫌いになったのかと思って。
「あぁ。私は明日から少し旅に出る。」
「えぇっ..?」
「その最中にもしも私に何かあったら君が危なくなる」
淡々とした声を聞きながらふぅと息を吐く。
「よかった、フェルディナンド様がわたくしを嫌いになったのかと...」
「そんなわけあるまい。わたしは君のことを愛している。」
「よかったぁ、!」
そんな会話をした次の日から彼は旅に出た。
_______________
彼が旅に出て4日がたったときだった。
今から帰還する、というオルドナンツが来てわたしは舞い上がっていた。
ちなみに私はこの4日間で計94回もフェルディナンドの名捧げ石を見ていたそうだ。(提供:ハルトムート)
「おかえりなさいませ、フェルディナンドさまっ!」
そう言って、彼が帰ってきたのを喜べられればよかった。
帰ってきたのは魔石とひとつの手紙だけだった。
「まいん、
すまない。
わたしがいなくなっても、きみははやくしんでくれるな。
わたしのねがいだ
きみにしあわせになってほしいんだ
なをかえしていてせいかいだった
わたしのひかりのめがみにしゅくふくを。」
一人、私は声を押し殺して泣いた。
ふと見ると、彼の名捧げ石はさらりと溶け、粉になっていた。
それを見ると、また涙がぼろぼろと零れてきた。
---
▷受け取らない
「嫌です。わたくし、フェルディナンド様と共に一生を終えるのです。そうやって、決意したのです、星結びの時に。」
溢れそうになる涙と嗚咽を飲み込んで、にっと笑う。
「すまぬ。たしかに、無理なことを言ったな、」
ふわっと微笑んでくれるフェルディナンドに私も微笑み返す。
「フェルディナンドさまっ」
**「ぎゅーしてくださいませっ!」**
手を目一杯広げる
「...それはつまり私の理性を壊せということなのか?」
「はへ?」
フェルディナンドの耳と頬が今までにないくらい朱に染まっている。
「抱きしめるで止まる気がせぬ。」
「...それはつまり...やっぱり、そういうことなのですか?」
嫌でもわかる。
じぶんの頬が、耳が、足先が火照っている。
「よろしいですよ、フェルディナンド様でしたら...」
その言葉を聞いたフェルディナンドが顔をくっと歪める。
「もういい。私は別の部屋で寝る。」
なぁあ!うぅ...。
少し、彼の横顔が寂し気に見えた。
なにか、わたしにできること....
「フェルディナンドさま!」
歩き出した貴方を急いで引き留める。
「高く亭亭たる大空を司る 最高神は闇と光の夫婦神 広く浩浩たる大地を司る、五柱の大神 水の女神 フリュートレーネ 火の神 ライデンシャフト 風の女神 シュツェーリア 土の女神 ゲドゥルリーヒ 命の神 エーヴィリーベよ 我の祈りを聞き届け 御身の祝福を与え給え」
ぶわっと光があふれ出る。
「これで寂しくないでしょう?わたくしの魔力がいるのですから!」
「...馬鹿者め。」
ちょっと過激だ、ハピエンのほう。
暗い過去は喰らえ
ⅰ
黒い猫耳をつけた、しなやかな光沢のある髪をふわりと翻し彼女がこちらを見た。
その瞳を真に見て、心臓がドッと高鳴った。
こぼれおちそうなほど大きな瞳。
瞬くときらりと踊る、星のような希望の光を秘めた、純粋無垢な瞳。
猫耳がぴょこりと動き、彼女が目を瞬く。
彼女に出会うために今ここにいるのかと思うほど運命を感じた。
じっと私のほうを見て、彼女は笑顔になった。
「あっ!あなた、文芸部の人ですよね!?」
「え、うん、そうだよ、」
「文芸部に入りたいんです!先輩、全然見かけないんですよね...。だから、文化祭で部誌配るって聞いて、もしかしたら居るかもと思って!」
あぁ...。そういえばみんなで作った部誌をさっきまで配っていた。
「あ...あなたもいる?部誌」
そう言って差し出すと、彼女は元々大きい瞳をさらに見開いた。
そして一度瞬きをした後、満面の笑みで受け取った。
「うわぁ....すごい...!」
ぺらぺらとめくり感嘆の声を出した彼女は私の手に紙を押し付けて何処かへ走り去ってしまった。
「あ、ちょっと...」
紙を見ると...入部届だった
紙を押し付けられたらもうどうしようもない。私はあきらめて彼女を入部させることにした。
ちらっと紙を見ると、名前の欄に「黒波こう」、入部希望理由の欄は空白だった。
翌日、私は狭い部室に行きノートパソコンを開き、文字を打ち込む。
しばらくたった時、扉がガラリと大きな音を立てて開いた。
「わっ!もう居る!」
「あ、黒波さん...。」
「あのっ、わたし、小説書いてみたんです!」
そういって彼女はノートパソコンを見る。
「......小説を書く、少女の話、なんですけど......。」
---
ひとり、原稿用紙に向き合う少女が居た。
少女の名前は|奏良《そら》。
暗い部屋で思い出す。
__「奏良ちゃんはなんにもできないんだからそこで見てて」__
__「ちょっと!なにやってんの、奏良ちゃん!!何もしないでそこでみててよ!」__
嫌な思い出がフラッシュバックしてきて、頭を下げてひたすら原稿用紙に文字を書き殴る。
気が付いたら原稿用紙40枚分の小説ができていた。
お母さんがコンテストに出してみたらというので出した。
結果は、もちろん受賞も何もしていなかった。
「奏良?どうだった?」
「お母さん....ッ、わたし、なんにもないっ、得意って言えること、なんにもない....っ」
急に泣き出し蹲る私を動揺もせず撫でてくれるお母さん。
その暖かい手は私を苦しめた。
星が降る夜。
川は光を写してキラキラと瞬いている。
ひんやりとした中でゆらゆらと揺蕩うその身はふっと笑んでいた。
---
「ふぅん、…」
「どっ、どうですか!」
率直なそのままの感想を彼女にぶつけていいのか。そのまま言ったら彼女は壊れてしまわないだろうか。
「お願いします。忖度なしで言ってください。」
「...文章が無駄に長くて分かりづらい。話の顛末がわからない。」
率直に言うと、彼女はふっと儚げに微笑んだ。
「ですよね...。__まだ、いける__」
どういう意味だ?
「私、なにもできないんです。でも、大好きな小説なら....小説なら書けるかもしれないって思ってっ!」
彼女のひたむきなその姿勢に、私は目をはっと開く。
なんで、どうして彼女はこんなに前向きでいられるんだ。
あんなにひどいことを言われたのに、まだいけると希望を捨てずに、必死に励んでいる。
そうしんみりとしていたら、扉がゴゴゴゴゴッと軋んだ音を立てて開いた。
「あれ、だれ?」
「あ。」
彼女は泡沫アリス。少し|特殊趣味《へんたい》である。
「黒波こうです!新入部員です!!よろしくおねがいいたしますっ!」
「泡沫アリスです~!!!__かわいいですね...ふふふ__」
アリスの性癖にマッチしたらしい。じっとりと視線に舐めまわされている。可哀想。
「こら、可愛いのはわかるけど、そんな目で見ないの、こら。」
アリスは無視する。
おい!!
すると、急に横で黒波さんがビクゥッと揺れた。見ると顔を真っ青にして窓を見ている。
「黒波さん?」
反応がない。ただ1点を見つめ、唇を真っ青に震わせている。
「...黒波さん~?」
アリスもおかしく思ったのか声をかける。
「ごっ、ごめんなさい、急に、」
「大丈夫?」
「あ、だいじょうぶ、です」
息は荒いが顔色は戻った。
「むかしの...むかしの友達が、そこを通っていて、驚いただけ、です、!」
にぃっと彼女は笑った。けれどその笑顔が偽物の貼り付けた笑みに見える。
「何か、あったの?」
アリスは素の心に刃物を入れる言葉を放つ。
「...」
一瞬で表情に影が落ちる。
「...その友達とそりがあわなかっただけです」
きっぱりと言い放った。
「そう」
もう少し気の利いた返事ができなかったものか。
「え?ケンカでもしたの?」
思わず言ってしまった
ⅱ
先輩の間延びした声が響く。
夕陽が差し込んで先輩の瞳がチカっと瞬く。
妙に勘のいい彼女の瞳が妖しく輝る。
「まさかぁ。ケンカなんて、しませんよ!」
いつものように笑顔を張り付けて明るい声で笑ってみせる。
けれど重たい空気はぬぐえない。
誰も何も言わない。
___重たい雰囲気は嫌いだ。
いつも私のせいで重ったるい空気にならないよう、無理にでも笑顔と明るい声で乗り越えてきた。
ははっと乾いた笑い声が出る。
「深入りしないでくれませんか。私の問題ですから、あなた達には関係ないじゃないですか」
大嫌いな、重い空気
それを他でもない私自身が作ってしまった。
泡沫先輩が、まりあ先輩が悲しい瞳でこっちを見ている。
ごめんなさい、といつものように頭を下げようとした。
したけれど、できなかった。
過去の苦い思い出。
それが頭にふっと浮かんだ。
思い出さなくていい。
この記憶は底に沈めておけばそれでいい。
過去のこと、もう過ぎたことだから。
私は早足で扉へと向かう。
「失礼します。」
ゴゴゴッと軋んだ音を出しながら扉を閉める。
中からは何も聞こえてこない。
はぁと大きな息をつく。
人間なんてどうせ自己愛の塊だ。
自分の非を認めない、認めたくない。
誉められたい。
自分が1番だって認めさせたい。
本当に純真な人間なんていない。
人間はみんな愚かで弱い。
過去の記憶を沈めても沈めきれない私もまたその人間だ。
アイデンティティが崩れていく。
ⅰ
「う...これじゃ、」
絞り出すようにうめいたアリスの声が静かな部室に響く。
__「これじゃ、前といっ」__**ガタガタガタッ**
大きな音を立てて扉があいた。
「紗樹!」
思わずさけぶ。
「よっ、ひさしぶり」
長い髪をひとつにまとめた不敵に笑う麗人。
「|風呂光《ふろみつ》さん」
驚きを隠せていないアリス。
|風呂光 紗樹《ふろみつ さき》
|霜野中学《先進校》での唯一の不良との噂の紗樹。
去年後輩へ暴力などをふるっていたことから1か月間停学になっていた。
それから部活には音沙汰がなかった。
「何しに、来たんですか、」
アリスの声が震えた。
「いやぁ、久しぶりに来たんだけど相変わらず増えないねぇ、部員。」
紗樹は昔から変わらない。
何を考えているのか全く分からない。
「おもしろくねぇな」
彼女が新入部員が入ったと聞いたらどうしよう。
きっと...
紗樹は髪をほどいてツインテールにして部室から躍り出ていった。
ぱたたたたっ、と軽快な足音が消えるまで息を詰めて、肌がぴりぴりとするほど冷たい空気を持つ。
ばくばくと鳴る心臓を抑えながらアリスを見る。
「どう、しよう....っ」
アリスの目はぐるぐると焦点が合わずに動く。
ガララッ
扉が開いて黒波さんが駆け込んでくる。
「アリス、おちついて、」
「泡沫先輩?!どうしたんですかっ!?」
「まり、真理愛、どうしよう、どうすればいいの?
風呂光さん、絶対あの子のこと気に入っちゃう...!!また真理愛と同じことになっちゃう...!!」
まって、
それは言わないで、
私については、言わないで、
**「また紗樹を暴走させて、紗樹がまた真理愛みたいに自殺させるまで追いやっちゃう...!!」**
その言葉を聞いた途端黒波さんの体がふっと倒れた。
ⅲ
「このことは、絶対にこれから入ってくる文芸部の子には言っちゃだめだよ」
そう唇に手を当ててふわっと笑う真理愛。
そして、車が行きかう国道に身を投げた。
飛び散る鮮血。
たくさんの花が置かれた献花台。
「勝手に死ぬなよ、俺が悪いみたいになったじゃないか」
ぶつかった車、真理愛を轢いた車の運転手がぼつっと愚痴る。
事故と見せかけて、真理愛が死んだ。
自殺だとはだれも思わない。
もっと風呂光は重い罰を受けるべきだ。
人を殺した。
なのに1か月の停学で終わった。
許せない。
人を殺したのに
ただ一か月休むだけで終わり?
なんの反省にもなってないだろ!
ふざけんな!!
真理愛に謝れ!
ⅱ
目を開くと、泡沫先輩の瞳が心配そうに揺れていた。
「ごめん、言ってなかったですね、」
「どういうことですか!?まりあさんって...」
ここにいるじゃないですか、と続けようとした。
けれどそのあとの言葉が衝撃的すぎて、言えなかった。
**「秋真理愛、もと文芸部長。去年、風呂光紗樹にいじめられて自殺した。」**
え、と乾いた声が漏れる。
風呂光先輩の名前が出たことにもとっさに驚いたが、それより―
やめてと先輩は叫んでいる。
じゃあ、
じゃあ、あの先輩は...
いわゆる、幽霊、?
え、でも先輩透けてないし..きっと、先輩が嘘をついているんだ、
幽霊なんて私は信じない。子供じゃあるまいし。
「みんなは、本当の真理愛を知らない。あの子は人一倍弱いから、僕が守ってあげなきゃダメだったのに」
はらはらと大粒の涙を流す泡沫先輩に、嘘じゃないと思わざるを得なかった。
「っ、じゃあ、私も過去を話します。」
聞いてしまった罪悪感から逃れるために身の上話をする。
「僕、昔仲の良かった人がいたんです。でも、そのひとはちょっと他とは違う感じの人で...」
すっと息を吸って一息に言う。
「蹴ったり、たたいたり。そういう、人をいたぶることを快感と感じる変わった人でした。」
あの光景がフラッシュバックする。
蹴られて、殴られて、目の前がちかっと霞んで見えた。
そうだ。僕も__。
思い出した。
この人は、わかるんだ。
「先輩。僕が何を言ったって信じてくれますか。」
こくっと先輩はうなずく。
「っ、僕も、僕も真理愛先輩と一緒です。」
「え、?」
「僕も、ふろ...サキに追い込まれて自殺しました。」
あの美しい整った顔がどれほど恐ろしく見えたか。
それに比べ、あの人は__
かかえていた本を落としたとき
「この本、好きなの?」
わざわざ屈んで本をとって優しく微笑んでくれた。
長い髪を耳にかけたその仕草だけでどきっとする。
そのひとが亡くなったと知らされて
我慢の限界を迎えて
荒れる川に身体を投げようかと欄干の手すりを掴んだとき。
髪にふっと風を感じた。
あの優しい香り。
そして、耳に聴こえたあの、耳に残る温かい声。
‹ ひらりはらり 桜落ち あなたの声も消え飛ぶわ ›
温かい優しい声で紡がれる歌はとても澄んでいて美しかった。
「泡沫先輩は僕が見える特殊な人間です。
あと一人、僕が見える人がいます。」
もしかして、と泡沫先輩が息を吸う。
---
ⅰ
あぁ。彼女もそう。私と同じだ。
あの時の本を拾う優しい瞳は今でも覚えている。
川に落ちようと手すりを掴んだ手を握って、歌を歌った。
やめてほしいなと祈りを込めて。
黒波さんがついに言う。
「まりあ先輩です。いま、ここに居ますよ。」
「え、まりあが、いま..?」
ひとつだけ
人間の前に姿を見せる方法があるらしい。
この世から去り、上の世界へ行くことと引き換えに、人間に姿を見せられるそうだ。
いま、すべきなのか。
もし本当の情報でなければただの成仏損だ。
「まりあ、また会いたいよ、」
「まりあと一緒に泊まりたい。まりあと一緒に勉強したい。まりあと一緒に修学旅行に行きたい」
アリスの声が止まる。
「まりあと一緒に、卒業したい」
心からの切実な願い。
叶うはずだったすべての願い。
私が死のうとしなければ叶っていた。
誰が悪いかなんてわからない。
紗樹が悪いのかな。
でも紗樹は自分にとって楽しいと思うことをしただけ。
じゃあ勝手に死んだ私が悪い?
それを止めなかったアリス?
後になって悔やんだってどうにもならないのは分かっている。
だから、今できる最善のことをしたい。
「黒波さん」
声をかける。
「はい?」
「また会えたらいいね」
「? え、あ、はい。また、ね?」
ここから居なくなったって良い。
だから、あと一回だけ
アリスと話をしたい___!!
「真理、愛?」
「うん。真理愛です」
「ッ、なんで勝手に死んじゃうの!?アホ!バカ!」
まず何か言われると思ったのに...第一声が罵倒か...。
あはは、アリスらしいな。
「ごめんね。アリス、」
「私はいつもアリスの傍にいる。だから、修学旅行も、勉強も、卒業式も全部私と一緒にできるよ。だから、忘れろとは言えないけど...気に病まないで。」
アリスはすんっと鼻を啜る。
**「私が死んだのはアリスのせいじゃ全くないんだからね。」**
「真理愛...あ、ありが、ありがとっ、、真理愛あああああああぁ......」
「まったく、もう。子供じゃないんだから。」
そういって私はアリスに微笑む。
すると目の前が真っ白になって________。
もう、終わりか。
またね、黒波さん、アリス。
---
ⅱ
桜が目の前をひらひらと舞っていく。
「卒業証書」
私の名前は書いていないけれどそう書かれたものを持ち、静かに文芸部の部室へと向かった。
「まりあ先輩。卒業、しましたよ...!」
先輩に会えてよかった。
先輩の歌声は綺麗だった。
何にも代え難い思い出を手放すときがやってきた。
もうこの後はさっさと成仏すると決めた。
サキの前に姿を現してから。
私はそっときしむ扉を閉める。
「先輩、またね」
明日があなたにとって
◆だいじょうぶだよ
明日が、貴方にとって、幸せな世界でありますように。
明日、貴方が苦しみませんように。
あなたが幸せなら、私はそれでいい。
貴方は私の隣で、笑って昨日あったこととかを話してくれたらそれでいい。
もしあなたのことを悪くいったり、虐める人が居たら私がその人の胸ぐらをつかんで、
「お前は人の本当のところを見てないクソ野郎だ!」って、どなってやる。
--- 大丈夫。 ---
私は貴方の味方だよ
---
◇いまを、生きる
いつだったか、彼女は僕に言った。
「学校終わったら一緒に勉強会しよう」
結局あの日はスターバックスでクリームがとんでもない飲み物を買って、教科書すら開かず、ずっと喋っていた。
結局テストの点数は悲惨で。
「次100点とるって約束しよ!」
あの約束.....果たせなかったね。
でも__僕は今を、生きるしかない。
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◆すべてあげるから
わたしのすべてを君にあげるから、君はずっと笑っていて。
賢くて、かっこよくて、だいすきな君に
全部全部あげるから、私から離れないで。
貴方はすぐにいじめられてしまう。
けど、彼はすごく芯のあるカッコいい子だ。
そんな彼のことが、私は好きだ。
彼が死んでしまうようなことがあったらなんとしてでも私が阻止する。
彼に私は救われた。
だからすべて捧げてしまうというのはおかしいだろうか。
けれど私にはそれくらいしかできることがないから_______
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◇きのうの自分を超えて
よく最愛の人が死んだときに、愛していたなんて言うけれど
それだったら今はもう好きじゃないみたいじゃないか。
だから僕はいつまでも愛してると言う。
できれば、生きているうちに伝えたかった。
けれど、別れはいつでもやってくる。
だから、いつ死んでも悔いのないように。
昨日やり残したことをすぐにやるように。
...美咲、ありがとう。
そして___________________