主人公:野馬鹿治の今までの復讐を書いたストーリーです。
まぁ、毎回作品の前書きとかその前とかにちゃんとストーリー内容を書いているので…なんでもいいですよね!
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目次
アミラン・リスタート・オンライン―幻想と現実の入り混じった世界と最弱スキル持ちの俺〈私〉の復讐劇―
俺、野馬鹿治(ノウマ シカジ)は小学4年からの虐められっ子だった。
理由は簡単…俺の名前の中に“馬”と“鹿”の2文字が並んでいるためだった。
こんなしょうも無い物でも、小学生は簡単にいじってくる。
そして、小学4年生と言う年齢は…心の発達もあんまりして居なくちょっとしたことですぐ心を痛めてしまう。
しかも、俺は通常の人よりも太りやすい性質だったのでその事でも虐められた。
そのせいで、俺は学校に行く事が出来なくなっていた。
ちなみにだが、当時の俺のあだ名は“バカ”や“デブでバカ”という感じだった。
今思い返しても、流石にド直球で心臓辺りが痛くなった。
「はぁ~嫌な過去思い出したな…ゲームでもやって落ち着こう」
今年で、中学1年になる事を思い出しながら、俺は目の前に置いてあるPCの電源を入れた。
―ピロン
と可愛らしい音を出して、PCが開く。
そして、流れるように俺はとあるゲームを開いた。
そのゲームの名も…〈アミラン・リスタート・オンライン〉略して〈ARO〉今世界で人気急上昇中のVRゲームだ。
ちなみに、VR以外にもPCのみでやる2D式もある。
俺は、流石に学校に行っていないという事もありVRは買って貰えなかった。
そう考えていると、画面に映る〈NOW LOADING…〉の文字が見えた。
「よし、今日は何しようか」
そう呟くと同時に、ゲームが開始し画面に〈ARO〉の自分のアバターが三人称視点で映る。
いつか、このゲームについて話す友達が出来たらいいのに…。
そう思いながら、今日の〈デイリー任務〉をすべくマップに目を通した。
30分もしないうちに〈デイリー任務〉が終わり、俺は暇を持て余していた。
実際、お使い任務も全て終わらせボス討伐もほぼ終わらせた俺はやること無くしていた。
「やっぱり、ボスソロ討伐すれば…」
そう考えたが、やっぱりやめる事にした。
ただでさえ、ボス討伐もぎりぎりなのにソロ討伐なんてできない…そう感じたからだ。
行動力がないと思ったか?
行動力があれば、学校にも行けてるんだよ!!
そう、誰も居ないAROの画面を見ながらキレる。
「はぁ…なんかムカついて来たし…そこら辺の雑魚モンスターでもぶっ殺すか」
多少、口が悪い様に感じるような言葉を吐き俺は雑魚狩りに向かった。
ついた場所は、中級者向けのダンジョン〈アルトリア〉。
ここには、主に〈ゾンビ〉や〈スケルトン〉等のアンデッド、その上位種である〈キングスケルトン〉や〈ゾンビロード〉しか居ない。
俺は、その事を知っているため速攻で終わらすことのできる周回用武器を手にしダンジョンに入って行った。
―バチバチ
という、聞いた事のない音を耳にし…。
「やっぱり、雑魚狩りは一番スカッとする…。俺は、あんな…あんな奴らには負けられないんだ!!」
そう、叫びながら次々にモンスターを殺して行く。
―BOSS 出現
画面に表示される警告の様な文字…俺は、それを横目に目の前の敵に向き合った。
ボスを鑑定すると…。
〈無性之(ラヴァール)悪魔(デビル)〉
名前:ヴァヴェル
LV.67
体力.5300/5300 魔力.1211/1211 速度.200 攻撃力.300
防御力.500 知力:160
〈スキル〉
死の音色LV.5 変化LV.7 自爆LV.0
〈称号〉
無性者
〈弱点属性〉
炎、氷、雷
おう…意外に強い。
特に、《死の音色》のスキルは厄介だ。
《死の音色》…自身のHPをスキルレベル×400消費し相手を50~100%の確率で殺す。※自身よりレベルの高い敵又は、《生の音色》を持つ者には0~40%の確率でスキルレベル×200の攻撃を与える。ただし、同レベルの敵に対しては0~100%(ランダム)の確率でスキルレベル×400のダメージを与える。
と言うスキルだ。
自称ダメージがあるが、ほぼ確実に相手を殺せる。
後他の、スキルに関しては名前のとおりである。
「俺のレベルは、今67…つまり、ランダムか…」
しかも、こっちには《生の音色》何て言う便利スキルはもっていない。
俺が今持っているスキルは…《ガッツ》、《豪運》《捜索》《鑑定》《気配感知》だ。
「死ぬかも知れない時は…《ガッツ》と《豪運》で何とかなれば良いんだけど…」
そんな事を考えながら、武器を構えた。
ほんの数秒の間が空きヴァヴェルが動き出した。
その速度は、通常の人では視認できないほどまで行っていた。
しかし、俺は今までの勘と反射神経でヴァヴェルの攻撃を弾き飛ばした。
「グ…グギャァアアアアアア!!!!に、人間ごときがぁああああ!!」
白い息を吐きながら威嚇してきた。
流石の知能…喋れるだけの能力はあるのか。
なら…
「おい、お前。このまま俺に殺されるか、俺に従うか…選ばせてやる。」
「何をぉぉほざいているのだぁぁ?」
実際、俺にはあいつを従わせるための実力はない。
では、何故このような提案をしたのか…理由は、勝てるか分からない戦いよりも確実にお互い幸せになる方がいいと思ったからだ。
「…」
この、沈黙は…肯定として受け取って良いのだろうか?
「断るぅぅ…人間ごと気にぃぃ、従う訳がないだろぉぉ!!」
その言葉と同時に、ヴァヴェルはシュンと言う音を立てて何かを投げつけてきた。
少し、穂をかすりそれは壁に突き刺さった。
突き刺さったものを横目で見ると、それは短剣だった。
「そうか…なら、死闘を始めよう」
俺は、片手剣を構えそう言い放った。
一瞬の間を開け、お互いに最高スピードで接近した。
―キ―ン…キ―ンという金属同士が当たる時になる音が響き、お互いの体に傷を作って行った。
数分、いや数十分…もしかしたら、何時間と経っていたかもしれない。
体感で感じた時間が過ぎた頃…ようやく勝敗がついた。
そこには、紫色の血と紫色の光が広がっていた。
そう、ヴァヴェルを倒したのだ。
―レベルが上がりました
―レベルが上がりました
―レベルが上がりました
―レベルが上がりました
―レベルが上がりました
―レベルが上がりました
・
・
・
―新たなスキル《###》を取得しました。
「流石は、高レベル…一気に10もレベルが上がるとは…さらに、新たなスキルか…面白いな」
俺は、そう思いながらスキル詳細を開こうとすると…
―荳也阜繧剃ク?縺、縺ォ縺励∪縺
謎の言葉に、バグった様な声が聞こえPCの画面から樹の様な物が生えた。
そして、その樹は俺を…家を飲み込むような勢いで成長し俺の意識を刈り取って行った。
―プログラムに異常が発生しました。
―警告を発信します。
―世界の滅亡が予想されます。
―人々に能力を授けます。
―AROを全世界に実装します―
久々な投稿失礼します。
本当に、久々過ぎて書き方を忘れています。
えーっと、皆様が言いたいことは分かりませんが、一つ言わせて下さい。
私、本気の本気で《男性恐怖症》になるかもしれません。
というか、もしかしたら《人間恐怖症》になるかも…いや、医者に言われたって言うわけでも何でもないんですが…最近、知らない人とか男の人の声を聞くと頭が痛くなったり、心臓付近と言うのか分からないけどそこらへんが痛くなって…YOUTUBEさんのショート動画で見たのを推奨するのだったら、精神的苦痛を味わっているようで…どうしようかなーなんて考えながら書いた作品です。
まぁ、ちょうどきりが良いので…また次回会いましょう!
第2話:性転換します?
少ない文です
プログラムに異常が発生した。
誰かが、壊したのか…それとも…
「社長!!プログラムが消失しました!」
「被害はそれだけか?」
「いいえ、プログラムの最後の働きで…この世界にAROが発動されました。」
プログラムは、何をしたいんだ?
「そうか、なら今すぐこの世界全部に動画配信を開始しろ!一人でも多く生き残らせるのだ!」
目が覚めると、そこは俺の知っている地元じゃなった。
家の前にあった山は、完全に消え…その影響でなのか分からないが俺の家の近くの家がほぼ崩壊していた。
しかし、奇跡的に俺の家は崩壊していなかった。
「一先ず、何が起きたんだ?」
俺はそんな疑問を抱えながら、スマホを探した。
理由は、いち早くこの状況を知りたかったからだ。
「お?以外に近くに落ちているじゃん」
俺が、そう思いスマホに手を伸ばした時…ふと、違和感が俺を襲った。
「手が、太く…ない…?」
デブ特有の、割り箸よりも太い指ではなく…小学生女子の様な小さな手に違和感を覚えたのだ。
しかし、一旦その事は置いておこうと思いスマホを拾った。
慣れた手つきで、最近アイコンが変わってしまった青い鳥を開く。
もう、青い鳥と言えなくなるのは…とてつもなく残念だ。
そんな事を、考えていると…AROの開発会社:NOVERSから直々に動画配信がされていた。
俺は、何かと気になりその内容を見た。
「へーそんな事が…。」
NOVERSの話によると、この世界にAROの世界が実装されたらしい。
言っている意味が全然分からないが…この状況を見るに、真実なのだろう。
そして、その代わりと言っては何だが…人々に、スキルが付与されたらしい。
ちなみに、何故現実世界なのにそんな事が出来たかは…多分だが、AROのプログラムと意識を失う前に見たあの樹が原因だと思う。
まぁ、今はそんな事はどうでもいいか。
「さーて、俺のスキルはどんな物だ?もしかして、《無限復活》かな?それとも、《不老不死》?もしかして、ARO最強の《創造世界》かな?」
俺は、そんな期待を胸に抱きながら「ステータスオープン」と呟いた。
その瞬間に、目の前に映る青白く薄い板。
そこには、こんな風に書かれていた。
〈人間ニ拒マレシ者〉
名前:野馬鹿治 (変更可能) 種族:人間種(?) 年齢:13 性別:不明
LV.1
体力:10 攻撃力:10 速度:10 魔力:10 防御力:10 知力:100
忍耐力:10
〈スキル〉
性別変更:MAX (残り1回)
〈称号〉
AROに最後まで残りし者
ARO最古の人間
#*$+に好かれし者
人間ニ拒マレシ者
〈弱点属性〉
全属性
なんだ?この、最弱ともいえるスキルは…。
性別なんて変更して何になるんだ?
しかも、種族:人間(?)ってなんだよ!俺は、まっとうな人間だよ!
AROの全てが、俺に入るってわけでもないのか…いきなり、67レべってのもおかしいもんな。
そして、性別が不明ってことは…。
「な…何にも無い!!!」
俺は、その言葉が事実かどうか確かめるために自身の体を触る事にした。
その結果が、胸も下半身に付いている筈の排出器官も何にも無かった。
「もしかして、これって…今、決めろってこと?」
俺は、目の前に映るステータス画面の〈スキル〉を見ながらそう呟いた。
だったら、俺は…もう、男として辛い人生は送りたくない。
…だから、答えは。
「〈スキル発動〉」
その瞬間、体が輝き始め…光が消える頃には俺の体は完成されていた。
《重要個人情報》
名前:変更可能
体重:40kg 身長:150cm 血液型:A 性別:女 種族:――
〈スキル〉
無し
お読みいただき有難うございました!
まだ、時間があるのでもしかしたら今日もう一話投稿できるかもしれません
第3話:FIRST MISSION
「よし、成功…そう言えば、名前変更できるんだっけ?…それだったら、ネットネームにしようかな?以外に、自分のネットネームって女の子っぽいから」
そう、呟いていると…コンコンというノック音が扉の方から聞こえた。
(まずい…ほぼ、全裸と言っていい様なこの格好だと変だと思われる…)
俺は、そう思い…一先ず「ちょっと待って!!」と言って服をあさる事にした。
小4の頃には、もう80kgを超えていたという事もあり横と縦のデカイ服…今の自分にとってはブカブカな服しか無かった。
念入りに捜索すると…いつかコスプレとして着たいと思っていた女子陸上競技用服が見つかった。なので、それと今ではでかめのフード付きパーカーを着る事にした。
服を着替えた後、すぐに扉を開けると…木製バットを掲げて鬼の様な顔をする母親がいた。
「鹿治は?お譲ちゃん、鹿治はどこ?」
う……ん?これ…もしかして、返事をしたのが俺(♀)だからバット持って来たってこと!?
言いにく…目の前に居るのが、鹿治だよって…本当に言いにくい。
と言うか、俺の母親なら思い出してよ…俺が、他人に興味がないってことに。
しかし、言わなきゃこの〈ストーリー〉は始まらないよね…
「あ、あの…」
「なに?」
威圧が…圧がすごいよぉ。
鬼の様な顔+威圧。昔の俺だったら、難無く昇天してるな…。
「め、目の前に居るのがお母さんの息子の…し、鹿治で…す」
「え?そ、そんな冗談私には通じないよ」
やっぱりだぁあああ…信じて貰えないよぉ
どうしたら、どうしたらいいんだ?
なにか、何かないか…
「だったら、今から私が言う問題に答えれたら信じてあげる」
お!?これは、チャンス!
「わ、分かりました」
「では、1問目…鹿治の生まれた年と月日は?」
これは…楽勝。
「2008年5月9日」
「うぅ、正解よ…じゃあ、2問目…3‐30‐22123…何の暗号?」
「鹿治、ご飯だから下りてきなさい」
「…!!せ、正解よ。だったら、最後の問題…上と言ったら下と答える、右と言ったら左と答える。では、六国と言ったら?」
「問題として成り立って無いでしょそれ!」
「正解よ…信じましょう。貴方が、鹿治と言う事を」
最後の問題…本当に意味が分からない。
上=下、右=左、六国=?…分からねーよ。
まぁ、信じて貰えたから今は良いとしよう。
「で、お母さんはなんで俺の部屋に?」
「あ、そうそう何か今変なニュースがやっててね…ほらこれ見て」
そう言って、母は俺の目の前にニュースの映ったスマホを見せてきた。
そこには、《ARO世界に実装》とデカデカと書かれていた。
「あ~それなら、もう見たよ」
「あら、そうなの?」
「ARO開発会社、NOVERSから直々にそう言う風にネットに上げられてたから」
「そうなの…」
「じゃあ、お母さんちょっと行く所があるから…」
俺は、適当にそう言い自分の部屋から出て行った。
何日振りだろうか?自分の部屋から出るというのは…。
俺は、そんな事を考えながら〈ステータス画面〉の左端にある〈ミッション画面〉を開いた。
「普段なら、デイリ―とかが表示されるんだけど…今回は、違いそうだ」
そこに書かれていたのは〈ミッション:自分の所属している学校に行く 0/1〉
だった。
** + **
私は、学校に退屈感を覚えながら親の為に…とある学生の為に毎日学校に行っていた。
(今日も、野馬くん来てないや)
そんな事を、思いながら自分の席に座る。
HRにはまだ少し時間があるので、教室内では色々な人が雑談をしている。
そんな中、私の方に変な眼をしながら近づいてくるチンピラどもが居た。
チンピラどもは、このクラスじゃ有名の…いや、この学年では有名の不良達だ。
「何の用?」
私は、威嚇混じりの声で質問する。
「いやぁ…もしかして、あのデブの事を気にしているのかと思ってな…いや、クラスの優等生様が学校にも来ないデブでバカなあの人間の汚物の塊を気にするなんてことはないよなw」
私の…幼馴染(大切な友人)に…何て事を言うんだこのチンピラどもは!
「そうだね、貴方達の様な人の感情が分からない人達には一生分からないと思うよ」
「なんだと!この女(アマ)!」
チンピラの一人が私に殴りかかろうとした瞬間…突然、世界が光った。
**+**
「そう言えば、今日って学校ある日だよね?」
俺は、ふとそんな事を感じたが…まぁ、やっているだろうと感じ走るスピードを少し上げた。
「学校と言えば…ののは、どうしているんだろう?」
ののとは、俺の幼馴染でほぼ隣同志の家に住んでいる同級生の女子だ。
小4の頃、太ったとしても絶対に「気持ち悪い」とか「デブ」という言葉を唯一かけなかった本当に、心の優しい子である。
俺は…そんな彼女に何にも言わずに…。申しわけしか残っていない。
そんな事を考えていると…学校の目の前についた。
俺が、本来なら通うはずの〈天喰中学校〉。
一度も通ったことがないが…何故か、嫌な予感がする。
俺は、そう思い外門をゆっくりと歩き抜けた。
その瞬間…「きゃぁあああああ!!!!」という叫び声が、学校の方から聞こえた。
俺は、ミッション画面を開き新たなミッションを確認すると同時に指定の場所に向かった。
〈ミッション:学校に行く 1/1〉―クリア
《スキル:#*$+ を取得しました。特殊ミッションが発令されます》
〈特殊ミッション:蒼薔薇 野乃を救出しろ 0/1〉
2000文字超えた!!やったぁ!
と言うか…場所によるかもだけど…めっちゃ雷五月蠅い。
まぁ、自然現象の中では好きな方の部類だから良いけど…ちょっとうるさすぎるかな…
まぁ、書く事も無いし今日はこれで!
それでは、お休みなさい!!
次回は…明日になるかもしれないし、明後日かも…
第4話:幼馴染
〈特殊ミッション:蒼薔薇 野乃を救出しろ 0/1〉
ミッション画面に映る、その文字を見ながら俺は学校の中を外靴で走っていた。
ミッションの位置情報的には、南舎3階の左端から2つ目の1-2の教室。
「何にも起きてなければ最高なんだけど…」
俺は、そんな事を言いながらほぼ全力で階段を駆け上がった。
そして、数分が経った頃…ようやく、1-2の教室の前についた。
俺が、そっと扉を開け中の様子を窺うと…
「俺が、このクラス…いや、この世界最強だ!!お前ら、ひれ伏せ!そして、野乃…前に来い!」
と言う声と、教卓に乗る男性の姿が見えた。
「ッチ…鑑定が使えねーから勝算が分からない」
俺は、短くそう吐くと何か使えそうなものは無いか周りを探す事にした。
(早くしないと…野乃が大変な事になりそうな感じがする。)
** + **
(さっきの光は一体何だったのだろう?)
私は、そんな事を考えながら目を開け…青白い画面と目があった。
(これって…AROの画面?)
私は、そんな事を思いながら私は画面をスクロースした。
名前:蒼薔薇 野乃 年齢:13 性別:女 種族:人間種(?)
LV.1
職業:医者【サポーター】
体力:1500 防御力:300 攻撃力:50 魔力:2000 速度:100 知力:150
忍耐力:0
〈魔法〉
光魔法:LV.3 回復魔法:LV.5
〈スキル〉
回復:LV.5 鑑定:LV.3 診断:LV.4 感情感知:LV.MAX
潜在能力開花:LV.4 種族予知:LV.3
〈称号〉
回復術師
医者
〈弱点属性〉
光以外全属性
(やっぱり…AROだぁぁ…と言うか、人間(?)ってことは…考えたくない)
私は、自身のステータスを確認し現実逃避の道を選ぶことにした。
ステータス画面を閉じ周りを見渡すと…戸惑いながら、周りを見渡す人や嬉しさを密かに心の中で閉じ込めている人達がいた。
そんな、戸惑いや嬉しさで満ちる教室を一瞬にして【殺気】と【喜び】が満たした。
発生源は、一瞬で分かった。
「俺は!最強だ!!!」
今朝、私に近くに来たチンピラどもが一人…我堂 剛慢だ。
「剛慢…ステータスどうだった?」
「聞いて驚け!!俺は、〔勇者〕だ!」
(魔王も魔物もいるかどうか分からないこの世界で〔勇者〕の称号を手にしたって…何にも意味無くない?)
私は、そう考えたが…
「まじかよ!!最強じゃねーか」
「やっぱり、剛慢は最強じゃねーとな!!」
と、チンピラ一味には好評らしい…
「だよな~…ってなわけで、お前ら!俺が、このクラス…いや、この世界最強だ!お前らひれ伏せ!そして、野乃…前に来い!」
** + **
俺は、野乃と自分の為に後ろの扉からひっそりと入る事に成功した。
何故か、二度見して来る人が多かったが…まぁ、大丈夫だろう。
まぁ、状況確認もあるので近くに居る人に今まで起きた事を聞いてみた。
「あ~、あそこで立っている大柄な男がいるだろ?あいつが、このクラスのヤンチャ組のドンで、何でも〔勇者〕になったらしいよ~」
この状態で、勇者かぁ…流石に厳しくないか?確かに、転生とか召喚系のラノベだったら金も、名誉も、地位も約束されるだろうが…ここは、あいにく日本。そして、現実。勇者何てそんな物騒なものがいたら、〈魔物〉がいるって言ってるのと同じじゃないか…。
「ありがとね、大体状況は把握できたよ~。で、あのヤンチャ組のドンが何で、野乃を要求しているの?」
「多分、生意気だからだと思う」
あちゃぁ…それは、野乃が悪いな。
「うん、了解。じゃあ、私はここの外で待ってるからヤバくなったり、事が解決したら呼んでね~」
付けたし、決して必ず駆けつけるとはいっていない。
と言う訳で、俺は少しお暇させて貰おう。
そう思い、俺が外に出ようとした瞬間…
「ちょ!そこで、出て行こうとしてる人!助けて!」
と、背中から声が聞こえた。
と言うか…この声もしかして…。
「そう、今こっち見た人!…何か見た目変わってるけど…」
何か小声で最後言った気がするけど、多分…バレてるな…だったら…
「私に、何か用ですか?蒼薔薇 野乃さん?」
最高の、悪役右腕ポジで行こうじゃないか!
まぁ、通常世界だったら…心にすっごい傷を負う事間違いなし!黒歴史に直行!って感じだけど。
「ちょっと、来てくれない?」
俺は、何か作でも有るのか?と思って、近づき小声で相談し始めた。
「で?なに?」
「私、ちょっと特殊なスキル持ってるの…で、私のスキルで貴方を強化するからあのバカ野郎どもをぶっ飛ばしてくれない?」
「自分でやれよ」
「私、完全サポーターなのよ…攻撃力50しかないの」
「俺は、ALL10だよ」
「大丈夫、全部100以上に数分だけ出来るから!」
「わぁ~ったよ、だけど、後で話があるからな!」
俺は、そんな会話を終わらせイきり勇者様の方へ向いた。
「じゃあ、お願いね!」
「と言う事なので、これから、貴方のご奉仕をさせて頂きます」
「っは!お前みたいな“小学生”に言われても、勃つもんもたたねーよ!」
「そうだね!私も、小学生にそんな事を言われたら、嫌だよ…でもね?“同い年”の場合は違くないか?」
「〈スキル:潜在能力開花発動!〉」
野乃が、そう言った瞬間…何かが俺の中から、飛び出るような感覚がした。
+++ * +++
俺は、何者だ?
何処に居るんだ?
なんだ?この、真っ暗な空間は…?
『儂を、呼びだしたのは…汝か?童よ』
真っ暗な空間に、二つの赤く光る物が出てきた。
多分、これは契約の時の奴か…
「いや、今は一時的に友人の〈スキル〉で呼んでいるだけだ」
『そうか…では、汝との契約は?』
なんで、コイツ寂しそうな声で言って来るんだよ!
「ま、また、今度な。それこそ、今日の夜でもいい」
『承知した。目の前の雑魚共だけなら、そこまで時間もかからんのぅ…。』
「あぁ、大体10分くらいでいい。ただ、終わったらこっちから〈スキル解除〉と心の中で言うから、スキルを解いてくれ。本契約は、今日の夜と言う事で」
『承知じゃ』
+++ * +++
「じゃあ、数分で…かたを付けさせてもらう」
俺は、そう言い教卓の近くに居るイきり勇者様に中指を立てた。
「あぁ、俺もお前にムカついていた所だ!俺の、最強にして二つの内のスキルを見せてやろう!〈魔剣作成〉」
そう言った瞬間、イきり勇者の手からみるみる内に武器が作成されていった。
見た感じ、雷属性を持つ状態の武器っぽい。
「面白い!速攻で終わらせてやる…人生ごとな」
「お前の様な、気味悪い獣…この世に生まれてきたことを後悔させてやる!」
名前:我道剛慢 年齢:13 性別:男 種族:人間種 LV.1
職業:勇者【アッタカ―】
体力:100 攻撃力:100 防御力:100 魔力:100 速度:100 知力:110 忍耐力:0
〈スキル〉
魔剣作成:LV.1〈雷属性付与〉衝撃波:LV.5
〈称号〉
悪の勇者
自信満々な人間
〈弱点属性〉
全属性
ハプニングがあり過ぎる!!
もう嫌だぁ!
書くのが止まらね―――――!!
第5話:魔物
「面白い!速攻で終わらせてやる…人生ごとな」
「お前の様な、気味の悪い獣…この世に生まれてきたことを後悔させてやる!」
その言葉が、言い終わった瞬間に戦闘が始まった。
―ドゴ―ン
という、普通では聞かない音と共に、教卓の後ろの黒板に大きなひびが入った。
勝負は、たった一撃で決まった。
「命だけは…逃してやろうか?」
そう、俺が一瞬で黒板を粉砕し敵の戦意を喪失させたのだ。
「………」
「どうした?この拳を…お前の顔に当ててもいいんだぞ?」
無言な、イきり勇者をちょっとだけ煽ると…。
「す、すいませんでした!!!」
とだけ言って、何処かに行ってしまった。
「ふぅ~」
俺は、息を小さく吐くと心の中で〈スキル解除〉と唱えた。
その瞬間、俺を謎の光が包み…体の熱が消えた感じがした。
「す、すげぇー!!かっけぇー!!」
「なんだ、目で追えなかったぞ!」
「めっちゃ、かっこ良かった!」
戦闘が終わった瞬間に感激の声が上がった。
(ここまで、褒められると…めっちゃ、嬉しい)
しかし、感激の声にまじって誰かがぽつりと呟いた。
「でも、あれって…“鬼”だよね?」
誰かが、言ったその言葉で俺への歓声は一瞬で消え全員言葉を発しなくなった。
誰も話さないという、状況が数分続いて…俺は、このクラスの人達が俺をどんな目で見ているのかが分かった様な気がする。
「“恐怖”“不安”そんな感情なんだ…ごめんね…“ボク”がいると邪魔だよね」
俺は、そう呟き教室を出る事にした。
「ま、まって!」
突然、声がかけられ教室を出ようとしていた体が止まった。
「なに?ボクに何か用?」
「わ、私ちょっと貴方と話したいことがあるの」
その言葉を聞いて振り向くと、そこには一人立ってこっちを見る幼馴染の姿があった。
「そう…ボクも丁度話したいことがあるから…歩きながら話してもいい?」
「う、うん!!」
俺達は、教室を出た後…歩きながら、これまでの空いていた時間を埋める様な感覚で小5からの事を話した。
「へー、あのイきり勇者…ボクを虐めていた一人だったんだ」
「そうそう…よく、たち向かえたなって思った」
「それは、教えて来ない野乃が悪くない?」
「…確かに、言えてるね」
「で?ここまで歩いて来たってことは何か重要な話でも有るの?」
「…バレてた?実は、私のスキルの中にね…〈種族予知〉って言う能力があってね、内容としては…」
「その人物の未来の種族を見る事が出来るってこと?」
「そう、そして…その人物がその種族になってのちょっとした未来も…」
それは、ほぼチート能力じゃないか…。
「それは……!!なに!?」
俺が、何か言おうとした瞬間…何か不穏な気配が俺の背中を撫でた様な感じがした。
「ど、どうしたの!?」
野乃は、感じなかったらしい。
「ちょっと、向こうが気になるから戻って良い?」
「い、良いけど…」
許可は貰った。
さて、この選択が吉と出るか…凶と出るか。
さっき居た、1-2の教室の近くに来ると…教室内から化け物の様な声が聞こえた。
「ぐぎゃぉああああああ!!!!!!」
(耳が、痛くなる)
こればかりは、我慢するしかないと感じながら俺は教室に飛び込んだ。
そこには、約20人近くの頭無き死体があった。
いや、それが死体なのかどうかは分からない。
何故か、感覚的に転がっている死体が…死んでいるのではなく“眠っている”ように感じるのだ。
そして、窓際を見ると…緑色の体と4頭身位しかなさそうな小さな体…そして、長い耳が特徴的な、ラノベやゲームでの定番モンスター〈ゴブリン〉が居た。
「ま、魔物?それにしては、小さくない?」
俺は、そんな事を言いながら何も考えずに教室に入った。
その瞬間、背中側からバタンという音が聞こえた。
「…もしかして、トラップ?」
俺は、しまったと思いながら目の前の現実と向き合う事にした。
目の前に広がる、操られている様な動きをする頭のない人間共を…。
数分が経った頃。
「で?これ以上はいないみたいだけど…他に、何かあるの?」
私は、糸の切れた様に倒れる死体の山を背に…窓際に向かってそう呟いた。
「キィキィ!!」
「五月蠅い!ゴミは黙れ!早く、本体を出せ!!」
小さい蜘蛛の様な生物が出てきたが俺は、無視して本体を探す事にした。
色々な物を破壊しながら数分が経つと…。
『うぅ…すいません…い、命だけはぁ…ご勘弁を』
と言いながら、白く小さい蜘蛛が土下座しながら謝ってきた。
「お前が本体?」
一先ず、確認を取ると…。
『はい、そうです』
「そう、じゃあ…命は助けてあげる代わりにいくつかの質問に答えて貰ってもいい?」
『わ、分かりました…。何でもお答えいたします』
まずは…やっぱりあの質問だ。
「君は、何者?」
『わ、私は…種族は〈ポイズン・スパイダー〉と言います。話せているのは…スキルの中に〈念話〉があるからです。あと、名前は無いです。』
「そう…なんで、ここを襲ったの?」
『えっと、これに関しては私個人の理由になるのですが…』
そう言って、蜘蛛の魔物…もとい、彼女は自分の身に起きた事を伝え始めた。
「…君も、あの【勇者】に虐められてたんだ」
『君もって…もしかして、貴方様もですか?』
「うん、ボクに関しては…小学校の頃の話だから君にあった事無いけど…」
『で、でしたら…【勇者】に復讐するために手を組みませんか?』
確かに良い提案だ…しかし…。
「ボクは、別に復讐とかはどうでもいいんだ。ただ、今回は楽しみたいんだ。だから、復讐をサブとしての仲間だったらいいよ」
『で、では…それでお願いします!』
こうして、俺は彼女と仲間になる事になった。
『そう言えば、貴殿様はどうやって私の攻撃を破壊したのですか?』
それ気になるかぁ…
「簡単な事だよ…君は、人とかを操る時に糸で操ってたでしょ?その糸を全部破壊したってだけだよ」
『…で、でしたら…貴殿様が物を破壊で来た理由は?に、人間種は壁にかけている黒い物も、普段使用している木の構造物も破壊できないと思いますが…』
「あー黒板と机椅子の事?…あれは、なんでだろう?確かに壊す事が出来た理由は謎だな…今度、ステータスを見て見るよ」
第6話:新たな仲間
「そう言えば、何て呼べばいい?」
『そ、それは…わ、私に名前が無いので…す、好きなように呼んでもらえばいいです』
おう、一番面倒な返答が来たぜ…。
ただでさえ、名前を決めるのが嫌いなのに…。
まぁ、自分が呼びやすい名前にすれば良いか…。
(蜘蛛…スパイダー…ポイズンスパイダー…メス…白色…夜行性、アルビノ、赤目…)
「…スピラ…スピラでどう?」
『どんな意味が?』
「え?な、何となく」
『…まぁ、言い名前なので良いです』
どうやら、気に入って貰えたらしい。
今度、意味を教えてあげよう。…それまでに、考えておかないと。俺は、そんな事を心の奥底で思うのだった。
『では、契約しましょう』
「あぁ、とりあえず従魔之契約でいい?」
『はい!!』
〈黒蜘蛛…固有名:スピラをテイムしました〉
契約が完了したという文が目の前に映り、俺はスピラに目を合わせ…。
「これから宜しく」
と、言うのだった。
〈固有名:スピラが進化を求めています。許可しますか?〉
一難去ってまた一難とは、正にこの事だ。
「まぁ、強くなって欲しいし…許可」
そう言った瞬間、スピラの体が光り輝き…一回り小さくなった。
『これで、ご主人様にいつでも一緒に居られます!!』
「確かに…でも、よかったの?大きい方が、強いと思うけど…」
『大丈夫です!!』
なら良いのだが…俺は、そう思いながら扉の方に目を向け…。
「ふんっ!!」
と、声を上げ、思いっきり手を振った。
その瞬間…バキバキと、変な音を立てながら扉が変形し壊れた。
「よし!!じゃあ、行こうか!」
その後、野乃と合流しこれからの話をする事にした。
「では、これからの事は…ギルドを設立、魔物をメインに討伐と言った感じで良い?」
「『賛成!!』」
二人の了承を得た事で、俺はギルドを設立することを決意した。
ちなみに、この世界は、ほぼ〈ARO〉と同じなので…お金に関しても同じだった。
日本円をほぼ持っていない俺からすれば、最高にラッキーだった。
「では、ギルド名は…【クノ一ギルド】でどう?」
「いいよ~」
『私も、反論はありません』
「じゃあ、場所は…」
その日の夜…。
「よし、今日は寝よう。色々と疲れたし…」
そう言って、俺が眠りに付くと。
『儂との契約覚えとるか?』
…目の前に、見た事のある少女が立っていた。
鬼の様な角に、和服、透き通るような白い髪と肌、赤く輝く手…そして、バックに映るインパクトの強いヒョウタンの山。
「わ、忘れてはいなかった。ただ、意識して無かっただけ」
『そ、そうだよな。わ、儂なんかより…』
何故か、悲しそうに下を向く少女。
言っている、こっちが悪い感じがする。
いや、覚えてなかった俺の方が悪いのは事実何だが…。
「す、すまん。」
『しかも、血を分けた存在では無く…蜘蛛ごときの方が儂より先に名を付けるとは…』
うぅ、何も言い返せない自分が辛い。
「だ、だったら…今名前を付けるのはどうだ?」
『むぅ…二番手かぁ…』
それほど、楽しみにしていたのか…。
これは、申しわけない事をしたな…。
「だったら、スピラには付けなかった名前の意味も合わせた物でどうだ?」
『た、確かに…それなら…』
なんとか説得できたようだ。
「じゃあ、お前は…緋鬼(こうき)でどうだ?」
『むぅ…かわ良くない!』
理由可愛いな…。
「う~ん…だったら、野馬白幽(はくゆう)でどう?」
『…いい!!可愛さも、怖さも混じっていい!』
それなら良かった。
〈――固有名:白幽との無限之契約が完了しました。〉
こうしてまた、一人…仲間が増えたのであった。
次の日…。
目が覚めると、そこにはただひたすらに白い雲の様な物が浮かんでいた。
「なにこれ…??」
そう、呟いた瞬間…。
『儂じゃ!!』
と、雲の様な物が喋った。
「この、声…白幽!?てか、何その姿…??」
『いやぁ、擬人化もできるのじゃが…体力があるのが面倒だからな!』
「ただ、歩くのが面倒なだけじゃ…」
『そんな訳無いだろ!!』
「じぃー―…」
『うぅ…違うぞ!』
「ほんとに?」
『ほ、本当だ!』
「ほんとのほんとに?」
『そうじゃ!』
「なら良いや。そう言えば、その状態の場合って…食事はいるの?」
俺は、少し気になった事を聞いてみた。
『いや、そんなものはひつ…いや、必要だ。』
そう言った瞬間、雲の様な物が消え、全裸の少女が立っていた。
ちなみに、大事な所は煙さんが全部隠してくれている。
「!?!?」
「この状態なら、取り込めるからな!!」
俺は、厄介事にまだ頭を抱える事になりそうだと感じた。
スピラちゃんと白幽ちゃんが新たに仲間に入りました!
今度、ちゃんとしたスキル表等を出します。
↑しばらく進んだら出します。