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桜の木の下で
青春って、いいなぁ~。
という訳で、ちょうど今の時期にふさわしい小説を書く!
「....桜、綺麗だね!」
「あ、ああ。」
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...今でもあの入学式を思い出す。あの時から、俺が花純に抱く感情が変わった。
それまではただの幼馴染だったのに.....
俺は|浜田 晴《はまだ はる》。幼馴染の|相馬 花純《そうま かすみ》に恋をしている。
(はあ....何でだろ。)
今でも不思議に思う。あの時、花純はいつものような明るい笑顔を俺に向けただけだった。しかし、その時、なぜか急にドキッと心臓が動いたのだった。
もうあれから3年の月日が経とうとしていた。そう、卒業式だ。
(結局告白も出来ずに卒業か...。)
花純は今も変わらない。毎日ー緒に登下校をして、気兼ねなく話しかけてくる。
「もうすぐ試験だね!」
「今日放課後家来る?」
「ツーピースってもう読んだ?」
会話の様子から分かる。100%俺のことを男として見ていない。
もう完全に諦めているはずなのに、どうしてか心の奥底で諦めきれない。
そんなもどかしい思いを抱えたまま、卒業証書を受け取った。
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卒業式が終わった後、俺は花純に呼び出された。
場所は、あの桜の木の下だった。
「あのさ、入学式の時にここで話したの、おぼえてるかな....?」
今日は、いつもと雰囲気が違う。温かいけど、静かな感じ。
「あ、ああ.....まあ....。」
次に花純が俺に放った言葉は、とても信じ難いものだった。
「私....あの時から、`晴のこと好きになっちゃって`」
「え.....」
その後、数十秒間沈黙が続いた。数十秒後、俺はようやく口を開けた。
「えっと.....どうして.....?」
「あの時、私が桜綺麗だねって言ったじゃん?あの時の晴の照れてる姿が可愛過ぎて.....」
「じ、実は俺もあの時、花純が可愛過ぎて....`好きになった。花純のこと。`」
「うん。知ってたよ。ずっと。」
「え!?」
「だって、あの反応の仕方じゃバレバレだよ。....まあ、それで好きになったんだけど。ずっと何で告白しないんだろうって思ってたけど...まさか卒業までこじらせるとはね。」
「マジかよ....じゃあ今まで3年間俺と関わってたのも...」
「うん。遊んでたよ。可愛過ぎて。」
俺は顔を赤らめた。まさかずっとバレていたとは.....
「....ねえ、いつまで耐えていればいいの....?」
「え?」
「恋人になったんだから、してよ、`キス`」
「うん....そうだよね....」
俺の顔は更に赤くなる。そして....
「チュッ」
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桜の木の下の、2人の高校生の思い出でした。
こんな青春が、してみたかった.....
2人共お幸せにね!