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insane
結構昔に連載してたやつを復活させようと想いますw
良夜『月海、お前は精神障害だ。』
月海)は…?冗談も程々にしろよ。
良夜『お前に冗談言ってどうするんだよ。いいから、早く帰ってこい。今お前ん家の前にいる。』
ピッ
月海)はは、俺が精神障害、?ほんと馬鹿げてるぜあのジジイ。
土砂降りの中、俺は傘を投げ捨て、ただただ雨を浴びながら家へと歩いていった。何故か一滴一滴が言葉の雨のように思えた。
---
良夜)来たか、、ってなんでびしょ濡れなんだよ!傘は?
月海)捨てた。誰か使うでしょ。
月海)てか中入っときなよBOSS。鍵なんか四六時中空いてる。
この家は元は両親と暮らしていたが、両親が死んでからは廃墟状態になっている。
俺はドアノブをひねり、ボスを中に招き入れた。
月海)靴はそこら辺で脱いで。
良夜)久しぶりだ。俺が昔来たときはこんなボロボロじゃなかったけどな。笑
月海)俺はまだ生まれてねぇだろうが。
良夜)いや、産まれてる。
月海)何時の話だよ。
良夜)お前はまだ歩いてなかったな。
月海)これ、診断書。
俺は、テーブルの上に置きっぱなしにしていた診断書を手にとり、中身を開いた。
中には診断書が2.3枚くらい入っていた。
診断書を取り出した瞬間とっさに目に入ったのが、
--- 『強迫性障害』 ---
そう、太字で書かれた文字。
月海)なに...これ。
良夜)そのままだろ。
カサ
さらに読み進めて行くと病気の詳しい内容が書かれていた。
月海)不快な考えやイメージが頭に浮かびそれを打ち消すための行動...
月海)でも別に今までそんな行動したことないけど?
良夜)初期症状だ。これからひどくなる可能性もある。
月海)俺がそんなネガティブな思考するわけねぇだろ。そんな厨二病なんかじゃねぇよ。
良夜)じゃあ、お前、両親が死んでから自分が組織崩壊させるまでの記憶はあるか?
月海)覚えてるに決まって...
あれ?俺は両親殺されてからどうやって組織の本拠地を見つけて殺したんだ、?
良夜)だろ?お前は両親が殺される数日前に...いや、やめておこう。
月海)教えろよ!
良夜)直に話す。
なぜだろう。そのときのボスの顔は、少し重たそうだった。5年前何があったのか今すぐ知りたいが、ボスの顔を見て俺は聞くのはまたにすることにした。
月海)、今すぐじゃないんだよな。いつか、教えてくれるんだよな?
良夜)いや、“教える”んじゃなくて“わかる”日が来る。
月海)かっこつけてんじゃねぇ。
良夜)そう見えるか?
ボスのまっすぐで真剣な瞳がみぞおちあたりに突き刺さった気がした。きっとボスは嘘は付いていないのだろう。でも、犯人について何も教えてくれないボスに少し腹が立った。が、怒りを飲み込んで、深呼吸した。
月海)今日のところは聞かない。
良夜)そうしてくれると嬉しい。
良夜)さて、そろそろ来る頃かな。
ボスはそう言って自分の腕時計を見た。
誰が来るのだろうか…。そう思いながらも俺は床に腰掛け、ポケットからスマホを取り出す。
その時だった。
ドッカーン
轟音と共に目の前に二人ほどが現れた。
月海)夜桜さん?
突如目の前に現れたのは俺達の仲間、夜桜冷鬼(よざくらさき)。コードネームは「|殺鬼《サツキ》」。その名の通り殺しの腕は高く、サイコパス気味だ。
夜桜)ボスが呼び出すから来たのに…
雷太)おい!TSUKI!お前いきなり帰りやがってよお、あっちのお頭相当キレてたぜ?
月海)勝手にキレてろよ。
夜桜)あ、ツキちゃん。今回も派手にやったね…
そう言う夜桜さんを座ったまま見上げる。
月海)夜桜さんは来なかったけど何かあったの?
夜桜)情報収集。それと他の奴らを|殺《や》ってたの…
雷太)相当グロかったぜ。
雷太もその場にいたのか、。
良夜)おい、集まったのはおしゃべりするためじゃねぇぞ。
ボスが場の雰囲気を切り替えた。夜桜さんは近くの椅子にすわったし、雷太は腕を組み、仁王立ちした。
良夜)夜桜はいなかっただろうが、今日新城家との会議があった。、会議とは言えないかもしれないが。結果から言う。俺達は同名は組めなさそうだ。
雷太)当たり前だろ。
良夜)むしろ組めなくてよかったくらいだが。
良夜)雷太、夜桜。あっちの情報を頼む。
雷太)はーい。
雷太はメモ用紙を取り出しペラペラとめくり、メージを見つけると咳払いをした。
雷太)あのあとツキが帰ったあとに、俺は夜桜と合同した――。
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--- 回想 ---
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雷太)あ〜クソ!ツキのヤツ勝手に帰りやがって!
俺はイラつきながらも駅前に出て来た。そのまま夜桜と待ち合わせた路地裏へ向かった。
mob)おねがッ助けてくだ…さいッ
夜桜)言い訳はいらない…
夜桜は手に持っていたバットを勢いよく振り下ろした。そのバットは敵の後頭部に直撃した。
グシャ
mob)うぐわぁぁあぁぁぁ!!!!
敵はうめき声を上げて倒れ込んだ。生々しい音と共にそこら中に血が飛び散った。
いくら殺し屋とはいえ夜桜の殺し方は見ててぞわっとする。とにかくグロい殺し方をするのだ。
雷太)相変わらずだな。夜桜の殺し方は。
夜桜)本場は今からでしょ…
雷太)あぁ、まだ新城賢三郎は中にいるはずだ。
こうして俺は夜桜を連れ、もう一度駅裏のビルに戻った。
なぜ俺がこんなことをしているかって?
それは、新城家からツキの両親の死因を探し出すため。ツキが組織を潰した理由と根拠を探し出すためだ。今回の会議もそれが目的で開かれたのだが何も交渉できずに終わってしまった。
雷太)いいか、絶対にバレちゃだめだぞ。
夜桜)知ってる。早く殺したい。
雷太)いやまだ殺すな。せめて脅すくらいでいい。
夜桜)...目上ぶっちゃって。命令しないで。
こいつも懲りねえよな、、
夜桜)私の方が殺し屋ランク上なんだから…
雷太)それ言われたらもう言い返せないって、
夜桜)早く行こ。今日の夕飯なくなっちゃう…
雷太)さて、行きますか。早く暴いて帰ろうぜ。腹減ったー。
夜桜)そんなに余裕あるならもっと頑張れば?
こいつは本当キツいなぁ(泣)
あざしたー