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蒼き空に駆けてみたい
夢をみた。
鬼に、かけがえのない人が殺される夢が_______。
玲華「お母さん!お父さん!お願い、息をして!!」
紅輝「姉貴っ!!逃げてぇ!!!」
そう弟は叫んだ。
悪の権化のような、鬼の手が私のもとへ伸びていたから。
紅輝「痛っ…!!」
玲華「嗚呼……!!!」
私を庇った弟の肩に、鬼の爪による傷から、深い赤の珠が弾け飛ぶ。
玲華「アンタ!!もうやめ、なさい!!!」
私はそう言い、両親と弟に傷をつけた鬼に家にあった包丁をブーメランのように投げ、鬼の首を切った。
玲華「やった…!やっと殺せた!紅輝、早く交番へいくよ!大丈夫…」
鬼「このぐらいでやられる訳ねぇだろうが、阿保がw」
其の瞬間、私はギョッとして奴の方へ振り返った。
玲華「首を切ったはずなのに、どうして死んでないの?!?!」
私の肌は青白くなり、鳥肌がびちびちと浮き出し、脂汗を浮かべていた。
首を切っても死なない生物がいるなんて、生まれてから初めてこの瞬間知った。
じゃあ、この鬼の急所はどこ?鳩尾?それとも心臓?
そんなことを考えていると、
ザシュッ‼︎
玲華「くっ…!!!」
鬼が私の背中に傷をつけた。
その時、
実弥「何やってんだテメェェェ!!!!」
誰かはわからないが、怒り狂った傷だらけの男性が飛び込んできた。
瞬き1つの間に、彼が鬼の体を斬り刻み、首を切った。
あれっ、、何であの人が首を切ったら、消滅して死んだの…?
そんなことはさておき、
玲華「あのっ!!私たちを救ってくださり、本当にありがとうございました…!」
実弥「礼を言われる筋合いはねェよ。それよりも、そこの兄弟は大丈夫なのかァ…?」
玲華「っ!!」
弟の紅輝は、思ったよりも重傷だった。
肩を斬られたと思ったら、…鳩尾を斬られていた。
紅輝「あね、き……」
玲華「紅輝!!大丈夫だよ、すぐ私がお医者にいってあげるからね!!」
紅輝「いや、、もう、多分、無理だと、思う……だから、聞いて欲しい」
多分無理とか、、そういうこといわないでよ。
昔から、そう言うヤツだったんだから。この子は。
紅輝「あねき、は…元気に、幸せに、生きて、…ほしい………ずっと、…見守っ、…て……い…、る…か、ら…」
玲華「紅輝ぃいいいいいいい!!!!!」
私には分かってしまった。
弟がもう逝ってしまうことを。
玲華「大丈夫!お姉ちゃんが何とかするから…!!お願いだから、逝かないで…?!」
弟にまで置いていかれたら、私には何が残るんだろう。
家族みーんな殺されて、行くところも無い。
そんな私が茫然としていると、
実弥「……おィ、……大丈夫かァ…?」
玲華「大丈夫な訳ないじゃないですか。。大切な家族みんなやられて、、1人残されて…。。」
実弥「…っ……」
彼が少し怯む。
顔とは裏腹に、この人は本当は優しいのかな…?
玲華「あの!私に、鬼を殺す方法を教えてください!!!」
そう言った。
てか、実弥ってガチで優しくね?(?)
玄弥のために泣いてたしさ、、
しかも、まつ毛長いし前髪も長いし、乙女要素も多すぎるよおお
意外と可愛い実弥さんでした()
また見てね!