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【mmmr】チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!
「えー、大切なお知らせです。」
雑音まじりの機械音が淡々と喋る。
「今から、【密告しあい】を始めます。勝利の条件は最後の一人になることです。/ルールは簡単。どんなに些細なことでも、悪いことをしていたら生徒会に【密告】してください。名前を密告するだけで構いません。以上、生徒会からでした。」
生徒会…といえば墓守さんが生徒会長に立候補して最多得票者で生徒会長になったんだったっけ。
こんなこと、していいと思っているのかよ…!
「あら、小風さん。」
背後から嫌な気配。その気配は生徒会長だった。
あんなことになったのはコイツのせいだ。
教師共も何も言わない。生徒達は大混乱。
「密告されないように、気をつけてくださいね。」
そう言うと生徒会室へ歩いていった。
そして、教師から【密告ボタン】が配布された。
なにより、これを押すと【密告】ができるらしい。
でも勝つには、友達や親友をこのボタンで【密告】しないといけない。
しかもざっと数えて四十名。みんな警戒してるぞ。
これクラスの雰囲気っていうか校内のわちゃわちゃした雰囲気くずれるんじゃないか?
しかも「どんな小さな罪も見逃さないように」しなければいけない。
1時間目は小テスト。
そっと息を潜めてじっとあたりを見渡し、|本心《カンニング》は隠し切る。
そして蹴落とすの。それでいいんだろう。きっと。
でもクラスメイト。いくらなんでもやりたくない。
でも逆らうとどうなるかなんて分からない。
監視カメラがついているから密告していないとバレる気がする。
あ、でもなら密告システムいらないような…。
まぁいいか…諦めた。
「小風さん、ちょっといいですか?」
「…なんですか?」
「小風さん、絶対に【密告】してくださいね?」
「…心読んだ!?…まぁ分かりましたよ。」
教室に戻りチャイムが鳴り響く。
「今からテスト配るぞ!」
へいへい。そう思いながらテストを受け取る。
「よーい、スタート!」
さらさらと筆が進む。意外と簡単だからだ。
ふとしたときに目の前を見るとカンニングしている人がいた。
ポケットから【密告ボタン】を取り出し、【密告】する。
「大林ヤマト。カンニング。黒鳥糞無。授業中のゲーム。」
少しして、テストが終わり暇な人が増えてきた頃、教室がノックされる。
「すいません。テスト中失礼します。生徒会長の墓守芽姫です。」
墓守さんが周りを見渡すと俺に近づき囁く。
「小風さん。【密告】してくれてありがとうございます。あと、やってたことは言うかは自由ですらね。でも言ってくれて助かります。」
そういうと2人の元へ行き、連れ去る。
あ、2人のテスト見放題じゃん。カンニングしてやろ。
みんなにバレないように。こっそりと。
これでOK…。最後に振り返りをしてっと。
っていうか、【密告】すると気持ちがいいな。
「テスト終わりぃ!回収するぞ!休憩終わったら体育だ!外で待ってろ!」
テスト回収が終わると瑠夏の元へ走る。
「瑠夏〜、【密告】ってあんな感じなんだな。」
「それはそうだな。天夏。俺等も気をつけなきゃな。」
2人で歩いて更衣室へ向かう。
その途中。鉄のような匂いが巨大倉庫からした。
好奇心のあまり、走り出していってしまった。
「おい!天夏!好奇心は猫を殺すぞ!」
そんな、瑠夏の言葉を聞かずに。
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「…おりゃあ!」
匂いが強まってくる。
生徒会副生徒会の海風さんの大きな声。
そして鈍い音が鳴る。
嫌な予感がしてきたのだが、その予感が的中してしまった。
「小風さん?」
恐る恐る見ると墓守さんがこちらを見ている。
あぁ、終わった…。
生徒会長にこーゆーの見られたら終わりって決まってるんだ。
「これを見られたからにはこっち陣営になるか死ぬかです。」
え?え?この明らか処刑は密告対象ではないの?
なーんてこと言われたら死ぬ気がしなくもない。
死ぬの嫌だし。花(ではない気がする)の高校生活で。
「仲間になります…。」
それを見ると墓守さんは首を縦に振る。
「小風s…いや天夏さん。コードネーム考えてください。」
え?コードネーム?急に言われてもだな…。
「メテヲ…で。」
咄嗟に思いついた「メテヲ」をコードネームにした。
「了解です。私はめめんともりですからね。コードネーム。あ、そうそう。これは裏生徒会。裏組織みたいなものよ。貴方はその一員。【密告ボタン】なしでここに連れてくればいいの。」
は?裏生徒会…?
生徒会に裏とかあるん…?ま、いいか。
「瑠夏待たせてるから戻って良い?」
恐る恐る言うとめめんともりさんはすぐに許可を出してくれた。
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「あ、お帰り…。無事だったか…。」
首を縦に振り2人で更衣室に歩く。
何故かは知らないけれど授業と授業の間が長くて助かった。
ここでは【密告タイム】とされてて、何しててもいいけど密告されやすいですよ。って感じらしい。
更衣室で着替えを終えて歩いていた。
そして体育が始まる。
1組…つまりめめんともりさんのクラスとの合同授業。
「…先生にメテヲさんのことは言いましたからどんどんやってしまって構いませんよ。この服着ればメテヲさんだってバレませんからね。」
「…分かりましたよ。」
ふふ…俺一人だけ生き残るため…なんでもやってやる!
さぁ!さぁ!【密告】だ!先生に言ってやろ!
ほらほらこんなに悪いやつがひ、ふ、み、よ!
「めめんともりさん、一緒にできますか?」
「ええ、構いませんよ。」
服を着込み2人ずつ抱えて運んでいく。
「…え。ぐさおさっ…!」
瑠夏がこっちへ走ってくる。
急がなければ、瑠夏までも処理されるかもしれない。
悪いことはしてないのに。
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裏生徒会室で4人を降ろす。
「…なんで!なんで!」
甘草さんが台パン(?)をする。
「さぁ!さぁ!抹殺だ!悪い子退場だ!」
「いぎゃあああああああああああ!?」
甘草さんと叫び声が響く。
「五月蝿いなぁ…。でも…。」
「「最後の一人になるまで終わらないわ!」」
「「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」」
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【密告】楽しいなァ!快感を覚える!
でも、ちょっと減ったわ30名、閉鎖空間教室。
緊張してビリビリくるじゃん。
そんな時、瑠夏が話しかけてくる。
「ぐさ…甘草さんが体育の時【密告隊】に連れてかれてさ。思わず追いかけちゃってさ。そん時に黒服着た明らか怪しい人がいたんだよね。雰囲気も怖いし。で、前好奇心でお前が入ったところに入ってった。」
それって俺らのことだよね…。
少し歩いて、めめさんに会った。
「芽姫さん、こんにちは!」
「ええ、天夏さん。こんにちは。」
「え!お前ら下の名前さん付けする関係性!?」
…そうなんですよね。裏生徒会仲間で…。
って言ったら駄目なんですよねぇ・・・。
奥から佐奈さんが。
「おぉ!新入りか?俺は海風佐奈!」
何かが書いてある紙を渡してくる。
そこにはコードネーム:ウパパロンと書いてあった。
そういうことね、と俺は思う。
後ろを見ると寅之介と瑠夏が話していた。
きっと俺らの話についていけなかったんだろう。
それは何もおかしくない。通常運転かもしれない。
それならとぼそっと呟く。
「__裏生徒会のメンバー教えてください。__」
「ええ。私と天夏さんに佐奈さんに八幡さんに椎名さんですよ。」
「なるほどね。教えてくれてありがとうっ。」
寅之介と瑠夏がどこかへ行くのを見て、俺は。
「めめんともりさん、あいつら見に行きません?」
そんな相談をしたらすぐに許可をくれた。
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2人が屋上に行ったのを見て影から見守っていた。
そこにはうちの生徒もいた。
相談事なのだろうか。話をしている。
そうすると寅之介がサムズアップをすると、瑠夏がその子を持ち上げて…落とした。
今日もみいつけた。尻尾出すお馬鹿さん。蹴落とすの。
何故か俺とめめさんはいつの間にか走り出していた。
向こうが気づく前にやってやるよ!ブラックリストのクラスの皆さん!
裏生徒会室へ走り出す。
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「さぁ!さぁ!【密告】だ!先生に言ってやろ!」
「天夏…なんでやねん…。」
「関西勢裏切られる?」
「いやまだ八幡がっ…!」
そんな会話をしていても、やらないことにはならない。
狂った頭にメスを入れたげる。
「瑠夏ぁぁぁ!」
寅之介もグッバイ!
「さぁ!さぁ!また1人消えちゃいました!」
「「最後の一人になるまで終わらないわ!」」
「「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」」
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裏生徒会メンバーがマイクを使って叫ぶ。
それに合わせて全員で歌う(?)
「「「「「さーさー密告だ!先生に言ってやろ!」」」」」
「さーさー密告だ!先生に言ってやろ!」
「「「「「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」」」」」
「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」
「「「「「チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」」」」」
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俺一人だけ生き残るため!
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さぁ!さぁ!密告だ!先生に言ってやろ!
【密告しあい】楽しいなァ、やめられないッ!
あ、もういないの?クラスメイトは0名。
それに、芽姫さんの悪事までも見つけてやってしまった!
えっと…、後は…。校長だけか。
そもそもこれを見逃したのは校長とかだろ?
言いなりにさせてるんだろう?
裏生徒会とはいえ、流石に理性は保ってるよ。
でも、その逆…俺が校長にやられるのは流石に避けなきゃ…。
購買に行ってもなにもないし…。
やっぱ直々に行くしかないのか…。
近くから声がする。
「後は小風だけだ。どこにいるんだ…!」
金棒を片手に走り出す。相手は油断している。
「さぁ!さぁ!抹殺だ!先生もやってやろ!」
そう呟いたと同時に校長に剣を降り注ぐ。
ぐさり。切り刻む。ばしゃん。どろどろ。血が飛び散り、流れる。
「こ…か…ぜぇ、なんで…!生徒会長も、…俺も…やったん…だ!」
そんな校長に俺は言った。
「最後の一人になるまで終わらないわ!チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!」
微笑む。校長が息途絶えた。
そういえば俺はどうなるんだろう?
殺人の容疑で捕まるのかな。それとも疑われずに転校とかになるのかな。
誰にも選択肢はないのだろうか。きっとそうだろう。
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小風天夏、高校2年生。殺人を起こしてしまいました!
裏組織ならぬ裏生徒会に入りました!
この高校の生徒は1人になりました!
この高校の教師はいなくなりました!
校長も、いなくなりました!
何故かって…?
**裏生徒会がやったからだよ。**
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後日、この事件は大きなニュースになった。
不気味な合言葉とゲームとして。
「他の学校でも【密告】してやろ!」