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#01 何も信じない
優side
俺は、檜垣優。
1つ思うことがある。人生ってまぁ楽しくない。
俺の人生は不幸しかない。きっとこれからも。
俺は男子高校生1年だ。勉強も運動も平均レベル。強み、特技そんなのない。
きっとどこかに置いてきたんだ。
そうそう。
俺は中二ごろまでの記憶をなくしている。記憶喪失とかではないと思うけど、何故か記憶が少しも
ないんだ。
家にいるのは母の美紅。車いすを使っているから俺が看病してやらないといけない。
そして今—。
美紅「優?ちょっと話があるの」
優「何?」
美紅「実はお母さんあと2か月で死ぬの。」
優「、、、は?」
美紅「今日病院で、余命宣告されちゃったのよ」
優「なっ」
美紅「ごめんね、、っ父さんもいないから1人なんて、本当ごめんね」
優「ん。。」
神様なんているわけない。
良い事をしたって幸は訪れない。
運命なんてこの世に存在しない。
俺は、何も信じない。
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