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    時の果ての約束
    
    
        初めての小説なので暖かく見守ってください
    
    
    遥か昔、時を操る力を持つ一族がいた。その末裔である少女・リリスは、禁忌とされる「時の扉」を開ける使命を背負っていた。
世界は崩壊寸前。空は裂け、大地は沈み、時間そのものが歪み始めていた。リリスは伝説の時計塔へと向かい、最後の儀式を始める。
「この扉を開けば、世界は救われる。でも、私は存在を失う…」
彼女は静かに微笑み、時の鍵を差し込んだ。
時計塔の針が逆回転を始め、世界は巻き戻る。崩壊の瞬間が消え、空が青く戻り、人々の笑顔が蘇る。
リリスの姿は、時の渦に吸い込まれて消えた。
──5秒後。
時計塔の下に、一人の少年が現れた。彼はリリスにそっくりな顔をしていた。
「やっと見つけた。僕の“過去”を返してもらうよ。」
彼の瞳は、時を操る者の証である金色に輝いていた。
世界は救われたはずだった。しかし、それは“彼”の計画の始まりに過ぎなかった──。