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10話 失いたくない&epilogue
「#名前#、うぁぁぁ!」
れるは一人涙を流す。さっきまで人と居たこの空間で。大切な人を失いたくない
だけやったのに。なんでや!
「れる君」
「いむくん?」
そこに居たのは願いと命を取引したいむくんだった。
「もう誰も失いたくないんでしょ?助けが欲しいんでしょ?」
夏のセミがなく頃彼はれるに手を差し伸べる。助けは欲しい。でも、
れるはたった一つ失ったものがある。
「#名前#は…、生き返らせれる?」
「うん!僕らが二度目の死になるけど!」
「え?」
「ふふっ!」
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僕らは一人消えてから六人で一つのサイコロの希望をもっていた。でも彼等は
すぐに人の願いを叶え消えていく。誰のことも傷つけぬように。僕は一人だけの
願いを叶えるんだ!だからさぁ、何も失わないように。笑顔を貼り付ける。
だからね、全員の命を使って2つ願いを叶える。そうすれば笑顔で逝けるはず
だからさぁ。
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「それはいむくんたちがつらい思いをするだけじゃ、」
れるは思う。一人だけ辛い思いをするより全員辛い思いをしなくてはいけへん
って。
「痛みは人を失ったでしょ?だからさぁ、」
いむくんはれるに笑顔を向ける。
「僕らも苦しむから、幸せになろうよ。」
少し儚げででも満面の桜のような笑みを浮かべる。
「一筋の光を、れる君に。Irregulardice!」
願いを叶える呪文を、小さい体に隠しそう飛び立った。まるで一つの希望の光やな。
「れる君?」
#名前#は目を覚ます。笑顔でれるの膝の上に傷だらけで寝っ転がりながられる君と
呼ぶ#名前#を自分は笑顔でそっと撫でる。
「えへへ…。 」
満面の笑みで可愛い声を漏らす彼女は世界一やなぁ。いつか結ばれるならな。いつか
君の全部が喰らえるなら。
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私はいれいすを失った。でもれる君と居る。この幸せの一欠片を失うなんて勿体無い
事はしないよ。私は学習したからね。この血まみれの教室は匂いが嫌だ。
「帰ろ?」
「おん!」
私とれる君はそっと二人夏の暑さの中笑顔で帰っていく。すこしアイスみたいに
溶けかけながら。この恋はいつか二人で初めて食べたアイスのように心に広がって
くんだろうな。この幸せを失わないように。れる君がちょっと苦いビターチョコ
アイスで、私がほんのりとしたミルクチョコレートアイスかなぁ?二人で居れる
この時間を失わないように、いれいすの皆が二度目の死をしてまで願ってくれたこと、
無駄にはしないからさぁ。私は二人部屋に入る。
「あっちぃ〜」
れる君はシャツをパタパタさせる。私も暑いなぁ。
「ねぇ!アイス食べよ!」
私は提案をする。正直私達のようなアイスが食べたいんだ。
「ええやん!れるは、ストロベリーフレーバーよりもお・ま・え♡」
その一言にドキッとする。苦手な子にはお前って言うから。大丈夫。幸せの一欠片は
失わないもんね。
「私は、血入りのアイスかなぁ?」
私はこんなときのために取っておいた血入りアイスを食べる。
「れるも!」
れる君は私の持っているアイスバーから一口パクって食べる。私のかじったところを
食べるけど、ちょっと恥ずかしい!
「うまぁ〜」
笑顔が素敵だなぁ。私も貴方みたいに笑えたら。
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照れとる顔も可愛ええ♡れるは#名前#といろいろな場所へ行った。
遊園地のお化け屋敷で大絶叫したことも、水族館で燥いだことも。そして、
夜、願いの塔付近でプロポーズしたことも。もちろん返事は◯やった。
「何みてるの?」
二人のアルバムを見ている時に#名前#が来る。
「二人の思い出。」
れるは言う。この二人の思いは夏の炭酸のように消えていくから。
二人のこの幸せがずっと続くように。れるは今日も謳うんや。
1531文字!
ずっと君のことが好きでしたfin