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私の心に響いたから、1
<エピローグ>
莉月 「私が守るからね。絶対に、離さないからね。」
あの日、私は追われていた。親が残した借金の肩代わりをさせられようとしていたのだ。逃げていた。ずっと、ずっと。凛月は…元気かな。
<転校生として入ってきました!>
先生 「転校生の、芽波月莉月さんです。よろしくしてね。」
莉月 よろしく ね。
?? 「おっ。君が噂の転校生だな☆」
?? 「急すぎるぞ。明星。」
?? 「そうだよ。明星くん。」
莉月 よろしく ね。 私 は 莉月 です 。
?? 「声、出ない?」
男の子が聞いてくれた。それからパッと自己紹介を終えて、
北斗 「俺たちはトリックスターで、とユニットの説明を受けた。」
それからしばらく、スバルくんと校内を歩いていた。スバルくんはいろんなことを教えてくれた。楽しかった。スバルくんと別れて、一人で校舎を回ろうと、角を曲がろうとした時、誰かにぶつかった。
莉月 「っ。」
?? 「うわっ。」
莉月 ごめんね な さい !
?? 「ごめんね?まさか人が来ると思わ…なく…て…。」
その子は、私の方に倒れてきた。
莉月 「⁉︎」
莉月 大丈夫 ですか ?
?? 「…。」
私は、心配になって、自分の部屋に頑張って、引きずっていった。ベッドに寝かせて、そっと額を触る。そこまで熱くない というか冷たい。体調崩してるわけじゃないのかな。優しく布団を被せた。そう言えば、凛月にも毎晩こうしてあげたっけ。怖くない。大丈夫だよって言って。声が出なかったのに、掠れた声が出る。
莉月 「〜…………-…♪」
?? 「わあ。歌歌ってる、心地いいねぇ。」
莉月 起きた ! 大丈夫 ?
?? 「ふわぁ。大丈夫〜。」
莉月 お 名前 は?
?? 「俺〜?俺は〜。朔間凛月〜。」
り…つ…。私は。そっと凛月君に紙とペンを渡す。
凛月 「え?え?か、描けばいいの?」
私は、首を縦に振った。
でも、そう言えば、凛月とは、目の色が違うや。
莉月 覚える!
紙に書くと、凛月くんは優しく微笑んだ。
<??視点 過去の記憶>
俺の最初の記憶は、小さな体の姉が、俺を庇ってくれる。そして、凛月って呼んでくれる。何歳違いだろう。あの頃、姉はどんな顔をしていたのか。ぼんやり覚えてるのは、どんな時も、心地いい曲を歌ってくれたことだった。
?? 「凛月。」
凛月 「うあ。」
俺の凛月の名前を知ってるのは、俺と姉ちゃんだけ。今の俺は、別の名前だ。姉ちゃんは俺に全部を譲ってくれたんじゃないのか。もう、姉ちゃんはいないんじゃないか。きっと、もう死んでいるんじゃないのか。一生会えないなら、最後にもういちどあのこえをききたい。そんなことを考えながら俺はゆっくりと本ページを閉じる。ずいぶん読み古した本だが、これは、昔の家に行った時に、本が何冊があったうちの、1冊だ。俺の愛を捧げるのは、姉ちゃんだけだ。