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部隊スペードの決闘 第二話
林沢レオ
前回のあらすじ
小さな殺し屋組織“部隊スペード”に身を置く宮城祐輔は、先輩でありバディである藤浪洋一郎と共に、過去に大怪我を負い入院したかつての藤浪のバディ、大葉誠を駅へ迎えに行った。
車内。藤浪さんは朝から切らしていたニコチンを摂取できて幸せな様子で運転していた。僕は後部座席で大葉さんの話をしていた。
「私はこの前まで本部の警備してたの。むっかしすごいイヤな人がいてさぁ。もうほんとにキモチワルくて…」
なんでこの組織の人はだいたい話が長いのだろうか。それにしてもすごい。本部の警備だからな…
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部隊スペードは単体で活動してるんじゃなく、“JCIPA”という組織の小さな内部組織だ。アルファベット表記だが創立者は日本人、この国で起こる組織ぐるみの犯罪のことはここが加担していることが多い。その上警察はJCIPAのことを掴んでいない。かっこいい言い方をすれば影の便利屋というところか。本部の住所は僕らなんかに教えられることはない。つまり大葉さんは相当内部の人間の信頼を得ているということだ。
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「2人とも、もうそろそろ着くから降りる準備しろー」
藤浪さんの声で僕らはカバンを持った。そうだ。今から僕はキャリア初の仕事道具の購入だ。
しかし着いた場所は雑居ビルの地下。目の前には分厚いドアと、その前のコーンに「立ち入り禁止 管理者より」とあるだけ。そうすると藤浪さんがおもむろに電話をかけた。
「もしもし優佳ちゃん、今ドアの前だから鍵開けてくれ。頼むよ」
大葉さんが僕に「メリーさんかよ」と笑いながら耳打ちしたが聞こえていたらしく、ゲンコツを喰らった。なぜ僕まで…
ガチャリとドアが開く音がし、僕らは中に入って行った。
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中に入ると1人の女性、カウンターに座りパソコンの画面を見ている。髪は長く茶色がかり、女性にしては背の高い人だった。もう1人は奥におり、紙を読んでいた黒髪の男だった。
「久しぶり!藤浪さんに誠ちゃん!退院したと?大変やったね……そっちは新入り?」
画面から目を背けて、こちらを見ながら言った。
「はじめまして。宮城といいます。よろしくおねがします」
「はじめまして!木村優佳っちゃ!いやー、藤浪さんも二人目の部下かぁ。私も初めて石川と組んだ時、どげんやったっけなぁ。そういえばあん時はまだ大場ちゃんおらんでさ……」
はあ。話が長い人しか入れない組織に入ってしまったのだろうか。パソコンの画面が見えた。麻雀の途中だった。