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部隊スペードの決闘 第六話
林沢レオ
前回のあらすじ
敵組織である日犯団から狙われていることを知った宮城と大葉。罠の任務から逃げ出した後、木村と石川の武器庫へ着いたのであった。
地下へ行くと藤浪さんはもうそこにいた。
「遅かったじゃないか…まったく…」
今日はこのビルの最上階で一泊するらしい。
そして明日、長野のJCIPA本部へ浅野修に会うと言うことも伝えられた。
「三人とも頑張ってね」
木村さんは笑顔で励ましてくれた。その笑顔には不安が浮き出ていた。
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「藤浪さん」
大葉ちゃんに名を呼ばれ目が覚めた。
「起きちゃった?タバコ吸いにいこ?」
「ああ」
短い返事をして上着を手に取る。
屋上へ行くと綺麗な三日月が見えた。今こそ彼女に謝るべきだ。
「大葉ちゃん、あの日はごめん」
「なんのこと?」
「俺が、別の部屋を見に行ってて、その間に…」
俺は泣いた。ひどい有様だろう。
「俺が…大葉ちゃんに…ずっとついてたら…目も大丈夫だったのに…」
ようやく怪我の話だと気がついたのだろう。彼女はどう言うだろうか。絶対に許さないと激怒するだろうか。
「怒ってないよ。あれはたまたまだったし。それよりさ、私が今話聞いてるのを喜んだら?」
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「わかってます。木村さんには伝えてません。…今は…寝てます。ええ…明日、例の三人がJCIPAの方へ襲撃に行くと。…はは、ありがとうございます。それでは」
ようやく電話が終わった。準備は整った。
「石川、誰と話しとったん?」
ショットガンに弾を込める音が、後ろから聞こえた。
次回からグロ描写あるかもしれません。