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第8話:温泉
魔物と聞いた後、少し戸惑ったが…あんなに美味しいなら良いかと吹っ切れその後甘味を食べに行ったりくじ引きや輪投げと言ったゲームも行った。
修行の時とは違う疲れが来て、そろそろ帰ろうという流れだったが…フミがせっかくなら温泉に行こうと言うので三人で汗を流すこととなった…
のだが、日頃の食生活もあったのだろう。
私の身体は、まっすぐに落ちるのに対し私の両隣で服を脱ぎ始めた二人の身体に圧倒された。
棗は、腹筋こそ割れていないが決して太っているわけではないお腹に服の上では理解することの出来ない豊満な胸部と臀部は擬音の通りボンキュボンと言えるだろう。
何よりも、結んでいて分からなかったが肩甲骨当たりまである蒼い髪はサラサラでさっきまで結んでいたせいか少しぼっさっりとしているがイケメン系女子見たいでかっこいい。
そして、フミは元々戦闘を行っていたからなのか極限にまで引き絞られた身体は筋肉の入りに無駄がなく胸こそ棗と比べ小さいが褐色肌の身体に引き締まった綺麗な体そして、黒い髪と白と赤の交った角は肌と良い感じにマッチし凄くいい!
「このは様、お背中お流ししましょうか?」
「うん、お願い」
棗に背中を流してもらったり逆に私が棗とフミの背中を流したりしてしっかりと体を洗い入浴し始めた。
「ふぅ~あったかぁ~い」
髪を風呂に付けることはマナー違反と聞きヘアゴムで髪を括りしっかりと肩まで浸かった。
ちなみに、結び方は高い場所でのお団子だ。
さすが棗…なんでも出来る。
「このは様、明日は魔王様との面談ですので今日は早めに睡眠しましょう」
「は~い!!」
元気よく返事したのはいいものの、正直魔王との面談は少し緊張している。
私のような人間が魔族の王にあってもいいのか…そんな風に思うのとあと棗が言っていたなんも鍛えなければ死んでしまうと言う事が物凄く頭に残っていて…正直、案だけ訓練したけど足りないんじゃないかと不安になったりして…。
止めよう。
明日の事は、明日の私に頑張ってもらえばいい。
一先ず、二人と何か話して意識を別の所に向けよう。
「そういえば、私は人族だけど二人って何の種族なの?」
「種族?ですか?」
「うん。ほら、ここって亜人ぽい人とか結構見かかるし魔帝国っていうくらいだから人のほうが少ないんじゃない?」
「そうですね。確かに、私も関わりのある人間種はこのは様を合わせて二人だけですし…来ることは来ますが、あんまり関係は作りませんね…フミはありますか?」
「いんや、俺もこのは合わせて二人目だ」
私より前に、人族の人と関わったことがあったんだ…。
どんな人だったんだろう?
「このは様、その疑問についてはまたいつか答えますので…では、種族について話を戻しましょう。私は、雷狼という種族です」
「らいろう?狼って事?」
「いいえ、近いですが違います。私の種族で一番近いのは精霊狼:フェンリルとか朱雀なんて呼ばれる鳥の精霊ですね」
フェンリル?朱雀?…実際どれくらい凄いのかよくわかんないけど…多分凄いのだろう。
「なんか、凄そう…」
「知らなかったら、感想こまるよな…。このはは勇者伝説っての知ってるか?」
「う~ん、一応…結構昔見て以来だから部分的に覚えてるって感じだけど…」
「あー、じゃあ微妙かもしれないからいくつか例を出すと…東樹:ロード・ドライアド空喰:スカイドラゴン、あとは魔界蛸クロディアーノだな」
「魔界蛸なら…」
魔界蛸…。確か、魔王を討伐するために旅に出た勇者たちが多くの仲間を犠牲にして倒したって言う海の悪魔だっけ?
そこで、私の推しの魔術師の女の子も死んだから鮮明に覚えている部分だ…。
何がひどいって、それ戦士がその場から動かなければ海に落ちず死ぬことなかったってことが後々分ったってことだよ!!
まぁ、海の上で動かないほうが難しいって思うよね?
あの戦士、嵐の中での運航の船に乗ってもビクともしなかったんだよ!!
ちゃんとその部分が執筆されてるからね?
「もしかして…」
「あぁ、棗はその生物を赤子の手をひねる感じで殺せる」
「おぅ…」
それは相当な化け物で…。
「あれ?魔界蛸とかって物語の中の生物じゃないの?」
「いや、実際にいるぞ?何なら、今でも魔帝国と人間国の境にある海に生息してる。まぁ、物語に出てくるような船も飲み込むサイズの奴は産卵期のメスだけだけど…後他なら、全然海辺の街行けば食材として並んでるぞ?」
「えぇ…」
それは、どうなのだろうか…?
原作好きからしたら、そんな場所は恐怖の対象だろう。
しかし、さっきの魔物食を食べてしまった私からしたら…恐怖感とか嫌悪感よりもどんな味なのか食べて確かめてみたいという感情が上回っていつ食べれるか分からないがとてもワクワクしている。
「行きたそうだな。と言っても、しばらくは予定は言ってるしなぁ…よし、夏休みにでも行くか」
「フミ…勝手に決めないでください」
「いいね!楽しみにしとく」
「このは様も…はぁ、ダイエットしないとですね」
私とフミの言葉に諦めたのか、密かにダイエットを決意した棗だった。
すっくなってリアルで声出るほど短かったんだけど…。
えぇ…(引)
次こそは…次こそはもっと長く書こう!うん!