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異変解決! 〜異次元消息異変〜 伍
いろいろと探し回る。わたし・空踏星羅は、ムーンたちを探し回っていた。
「やっほー!何してるのっ?」
ウサ耳をもつ、男の子?女の子?が話しかけてきた。
「貴方、誰?」
「…わたしは空踏星羅。ムーンの同居人兼メイド…といった感じかしら?」
「なかなか変わったメイドさん。君はどうして危険森に入ろうとしているの?」
深い深い森。黒っぽい緑の葉っぱが生い茂っており、ところどころ枯れている。
「知ってるよね?ここはとっても危険な森なんだ。今日、ミノタさんは休み。花音様もいない。ってことで、まずは実泉から。実泉に勝って、僕に勝って、蒼泉に勝ったら、通してあげるよ。くれぐれも、花音様のご親友みたいにならないでね」
「ご親友…?」
花音さんに、親友なんていたのか。
オレンジの服を着た子は消えて、今度は紫っぽい、水色っぽい服を着た子。この子が実泉さんなのかな。
「私に勝ってみてくださいね。風符『ウィンドブレイク』」
風の塊みたいなのをさっと避けて、攻撃の姿勢を取る。
「星符『|星の流星雨《スターダストレイン》」
「雪符『|雪の華《スノーソアーズ》」
雪に見える弾幕だろうか。わたしは気合で避ける。
「星符『|星の流星雨《スターダストレイン》!!」
「わっ!」
青い星型の弾幕を降らせ、実泉さんを直撃させる。
「強いですね。まだまだいけますが、こういうのはテンポよくいかないとですよね。ということで、次は泉希の番です。頑張ってくださいね」
そう言って、実泉さんは行ってしまった。捨て台詞に聞こえない。
そして、泉希さんも頑張って倒す。さっきと同じような感じ。
「やっほー。僕は蒼泉。さ、頑張ろ」
「は、はい」
なんだか、さっきの人?たちよりも幼い。でも、この子が一番強いのだろう。
「初手で決めさせてもらうよ!岩符『岩の雨』!」
ズドドドドと、岩が降ってくる。
「きゃっ!?惑星符『ウラヌスとネプチューンの衝突』!!」
避けるのにも精一杯。当たるとすっごく痛い。
蒼泉さんを大玉の弾幕で囲む。すると、レーザーが降ってくる。でも、蒼泉さんは30%くらいを避ける。これで倒しきれるはずもなく、まだまだ岩は降ってくる。
こうなったら、毒にしてじわじわ削っていくしか___
「星座符『12の|虹の流星群《レインボーシューティングスター》』!」
この弾幕は、半分の確率で毒になるから…
「うわ…君、結構強いね。入っていいよ」
「あ、そうですか。良かったです」
「僕のことは気にしないでね。じゃあね」
蒼泉さんは通せんぼをやめ、道をあけてくれた。