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没作っぽい。
さぁ、20%ほどオリジナル要素が入ってるこの曲パロ。
曲は…何でしょうねッ!((
僕の記憶は何処へ?目が覚めたら、山の中だった。そこで出会った彼は、山をよく知る者。迷い込んだと話せば、話を聞いてくれて、帰れるようにしてあげる、と言われた。何日か、日を跨ぎながらも歩いてきた。不思議と、疲れもしなかった。いくら歩いても、なんともなかった。
昨夜、諸行無常の事実を突きつけるような雨が、何処かの誰かに降った。
風にさえ、僕は勝てない。どうしてだろう、なんて考えても無駄で。
僕はまだ何かが足りない。そんな気分を抱えながら歩き続ける。
あの人みたいになれたら、なんて思いながら。
貴方よりも笑っていたい。貴方よりも前を見ていたい。
我儘だろうと分かっていても。いつもそこにいた、自分の中の穢れ。
それに、僕は何度苦しめられただろう。
「もういっそ、このまま遠くへ逃げてしまおうか」
そう言って貴方は微笑んだ。お互いも、自分も愛さなくていい。
そんな、帰らぬ旅の終わりだった。
「おやすみ。良い夢見なよ」
「…おやすみ」
2人は、眠る。貴方がくれたこのケガレが、寂しくなって僕から離れるまで。
今頃、誰か見てるのか。手を取り合ってしまった、2人の逃避行を。
何処へ行けば、この風は止むのか。僕は、僕はまだ旅の途中だから。
これから、正解を見つけていけばいい。そう言われたことを思い出す。
貴方よりも歩きたい。貴方よりも夢を見ていたい。
我儘と似た穢れは、いつも胸の中にあった。
「大丈夫。いつか必ず見つかるよ」
そんな希望を持たせないで。もういっそ、迷わず灰にしてくれ。
これからのことを思ってしまうと、向けていた愛は冷めていった。
全て、ではないけれど。断片的に思い出した記憶。
また、夜が迫る。その闇に飲み込まれるように、少しの本音を吐露する。
「…どーして、こんなになるまで…」
どうして、こんなになってしまうまで、貴方は貴方だったんだ。
今更思っても仕方ないんだろう。
けど、それでも諦めきれない、やりきれない気持ちが渦巻く。
きっと、僕が悩んでいることは貴方からすればきっとどうでもいいことなんだろう。
「ほらほら、行くよ」
「もう、良いから」
「…え?」
もう、そんなに無理しなくていい。関わらなくたっていい。
「…僕の目の前から、消えて。お願いだから」
勝手に貴方を恨んで、勝手に無くした。
ずっと、今まで忘れていたもの。
「なぁんだ…バレちゃった?」
彼はあはは、と笑ってそれから少し悲しそうな顔をした。
「…まさか、また会えるなんてね。運が良いな、なんて思ってさ。しかも君は記憶が消えてる。都合が良かったんだよ。まだ覚えてたら、絶対に拒絶されると思ったから」
そんな言葉が並べられていく。そんな彼の手を取って、僕はこう言った。
「また、もう一回会えたら、今度は愛して」
話したいことは他にもたくさんあった。でも、それを言ってしまうと悲しくなってしまいそうだったから。
「…勿論」
瞳に涙を溜めながら、彼はそう答えた。
「おやすみ」
1人で眠る。貴方がくれたこのケガレを抱えながら、あの日の向こうへ。
…あぁ、いつまで僕はここにいるんだろう。早くお別れしなくちゃなのに。
もう、今世への執着はやめた。来世への期待を持って、今を苦しもう。
僕は多分もう大丈夫。君のおかげだよ。今はただ、これだけ言わせてほしい。
「…ありがとう。幸せになって」
んぁぁ…
推しカプで書こうと思ってやめた。
いつか書きてぇ。途中まで書いてた。