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BL世界で今日も女神様は暗躍する
通学路でビビッときて適当に書きました。
本当に適当です。多分続かないww
--- ーBL世界ー ---
--- それは男と男が愛し合いもつれあい美しい物語を奏でる夢の世界。 ---
これはそんな世界で暗躍するちょっとませていて発酵されている女神様達のお話
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「隊長!! 推し達が飲み会を始めました!」
「何ですって!? アフロディーテと弁財天にすぐ連絡を、酔い潰し作戦決行よ」
私は天照大神。太陽の神としても知られているあの天照大神よ。
アフロディーテと弁財天についても説明する必要も無いわね。
何故。私がこんなに騒いでいるかは今からやる作戦を見ていれば分かるでしょう。
ほら、空からアフロディーテと弁財天が飛んできた。
「天照大神!! 遂にYT作戦を決行するのね?」
アフロディーテが私の肩を掴んで10cmも無い距離で聞いてくる。
更に前の下界を見る水鏡に顔を近づけた弁財天が興奮した様子で
「あぁ、大変。推しが推しがメガネを......幼馴染達の前だからって、あぁホンットに最高!!」
こう叫んでいる。
私達、住む宗教世界は別な訳だけどこうやって同じ腐った趣味を持ってる同士世界の平和を保つため、BLを拝むため日々推し様の恋愛が叶う様に暗躍しているの。
「二人とも落ち着きなさい? ノルマは受け組を酔いつぶす事。それは分かっているわね」
アフロディーテを私からはがし、弁財天を水鏡から離し作戦の説明を始める。
酔い潰し作戦とは私達の推し達をくっつけるために受け組を酔い潰し攻めに介抱させる、という作戦。その為には多少私達の力で物理現象を捻じ曲げても構わないという事。
この内容がどれだけ大切か大切か。
「あわよくばこのまま致しちゃってゴールインしてくれないかしら......」
「天照大神、貴方心の声が漏れてるわよ。私もそう思うけど」
「イチャラブしてくれるといいんだけど!!」
私達三人、いえ三神はキャッキャウフフと作戦が成功した時の事を話しながら水鏡を覗く。
多少下界に干渉できるのだけどがっつり行くと怒られるし森羅万象が崩れかけないからそこがもどかしいのよね......
因みに今までこの酔い潰し作戦何度か挑戦したのだけど攻めは当たり前だとして受けまでもが酒に強い。それはもう強い。受けが酔いつぶれるころには攻めも酔いつぶれてたのよね......
「弁財天、アナタあの技は身に着けてきたのね?」
「えぇ、それはもうひたすら頑張ったのだから」
「アルコールの度数を後から調整する技を!!」
私も原理は知らないけど弁財天はそういう技を習得してきたらしいのよね。
これでグラスの中のお酒の度数を変化させることが出来る!!
「でも、どれくらいに変化させればいいの?」
「確か、日本酒は15%のはずよ?」
「10%を超えたら普通はお酒に強いからよっぽどの集団よね......」
「とりあえず25%ぐらいに上げてみましょう。天照大神、いいわよね?」
「まぁ、それぐらいなら大丈夫じゃない?弁財天頼んだわよ!」
「いぇっさー!」
水鏡の方へ手をかざし何か祈りを捧げるようなそぶりを見せる弁財天。
「終わった~」
「え、これだけ?」
「これだけなの??」
私達はもっとぴかーって光ったり、ぱぱーんって音が鳴ったりするもんだと思っていたから阿呆の様な顔をしてしまう。
「うん。勘よ?こういう時は」
「勘........」
アフロディーテと私は不安になりながら水鏡を見つめる。
まぁ、逝っちゃってもいざとなれば冥界の方の人達に頼んで一瞬でもみ消せばどうにかなるんだけど。
「ん......?あれ、席を立った子以外全員酔いつぶれてない??」
私は目を丸くして二人に問いかける。
途端に弁財天の顔がみるみると青くなっていきアフロディーテははぁ、とため息をつく。
「やっちゃった☆」
「やっちゃった☆、じゃないのよ!!全員の酒強くしてどうするの!?」
「まぁまぁ、天照大神せっかくの美しい顔が台無しだから......」
「弁財天。アナタは黙りなさい。」
アフロディーテが釘を刺す。
「もう、いい。私引きこもるから!!どうせ溜まってたドラマあるもんね!!」
私は自分のヲタ活部屋に引きこもろうとする。
「どうせそういって原稿が進んでないだけでしょうが!!」
「壁サー所属だもんね。天照大神」
「だって!!推し達をリアルタイムで見てたら時間が無くなってたの!!立てば動画、座ればスチル歩く姿は劇場版よ!?無理よ、そんなの見るのを終わらせなさい何て」
私は早口でまくし立てる。
「そんなの私だって分かってる!!できれば天照大神の家に住み込みでこの水鏡を見ていたい。けれど私達は神よ?仕事があるでしょう!!」
アフロディーテも段々とヒートアップして早口になっていく。
「ねぇ、それより推し達をどうにかしたほうがいいんじゃない......?」
弁財天に言われ私達はハッとする。
「そうね、どうしましょうか......」
「そういえば弁財天貴方の推しcpはこの幼馴染組とは別の人だったわよね?」
「えぇ、そうだけど」
少し戸惑いながら弁財天は答える。
「さ、神の力を使いましょうか!」
ニコッと私は思いついた案を実行しようと立ち上がる。
原稿なんてどうせ後でいい。神の職務何てもっと後でいい。
私は、推しを推して押してくっつける!!
「何かいい考えが思いついたみたいね」
やれやれといった感じでアフロディーテはついてくる。
「私、次は失敗しないから!」
弁財天はさっきの事の汚名返上をしようとしているみたいでやる気満々で話を聞こうとしている。
「弁財天が言ってたイケメンってこの人?」
別の水鏡に下界を写しさっき見ていた居酒屋とは別の場所を移す。
「えぇ、そうだけどその子がどうしたの」
弁財天はさっぱりと小首をかしげるジェスチャーをする。
「天のお告げよ。迎えに来てもらうの」
職権乱用? さー何の事かしらね。あともう一人もこれをしなきゃいけないのよ。
躊躇ってる場合じゃない。
「流石天照大神。私達や部下の隊長なだけあっていい考え」
「需要もバッチリ抑えてくれてて嬉しい!!」
「いや~そんな褒められるほどもあるわね!」
取り敢えず無事に私の推し達は無事天のお告げによって来たイケメン達によって送迎完了。
作戦遂行ね!
ー
「それにしても新しいcpに目覚めたわ!」
アフロディーテは目をキラキラさせながら作戦完了を祝したアイスを頬張っている。
「ね~、やっぱり幼馴染もいいけど他の子達にも目は光らせないとぉ!」
弁財天は胸を張っている。
結局ドジをやらかして何もしてないようなものだけど今日は新cpの発掘でチャラにしていてあげよう。
「でも、やっぱり語り足りないわよね?」
何より、私も今は色々とテンションが上がって語りたい気分なのだ。
こうやって、私達腐った女神は暗躍の末に仕事と萌えを作戦成功の余韻に残して夜を明かすのだ。
ファンレター欲しいな.......。
最近あるドラマの原作小説家って読んだんですけどやっぱり面白いですww
私もあんな小説が書けるように頑張らないとですねぇ。