公開中
衝動的な自殺はやめとけ、という話
「自殺」に最も詳しい人は誰なのか。
自殺完遂者だろう。しかし、その人はすでにこの世にいない。
そうなると二番目は誰だろう。自然と「自殺未遂者だ」という結論になる。
自殺未遂者のことを「自殺できなかった負け犬」と呼ぶこともできるが、前述の通り最も自殺に近づいた人でもある。
自殺未遂者は二通りあって、自殺に後遺症失敗して後遺症で喋れなくなった人と、何らかの理由で運良く助かった者がいる。そんな後者の人が面白い見地を述べていました。
動画の一部文字起こし(4000文字以上)です。
はじめまして。社会不適合者のきんぐ(さん)です。
一年前、自分は本気で死のうと思いました。
見てくれている大半の人は今なにも気力がないと思います。
俺は死のうとしたとき、入念に調べたので、勢いで明日死ぬつもりっていう人は、後悔する前に参考になると思います。
この動画は自殺ほう助の動画ではありません。
(中略)
次に自分の動画を見てくれている人はYouTubeで情報収集をしているんだと思います。
自分もしていたけど、基本的に自殺関連は広告がつかないので金にもならないし、警告が付くのでメリットはなく動画はほとんどありません。
おそらくあなたが本当に欲しい情報(楽に死ねる方法)はYouTube上では手に入らないし、自分も協力しないので諦めてください。
ただ、自分は死のうとしたときに知名度のある地位も名誉も能力もある人の話ではなく、身近にいるようなただの一般人の経験談が聞きたかったので、一般人代表として経験談を話していきます。
まず、最初に**「意外と死ね」ます**。
いや、死んでねえじゃん。ビビッて死ねなかっただけだろって思う人もいるかもしれないですけど、死体は喋れないし証明はできないので、信じるか信じないかはお任せします。
ただ、自分は意外と死ねるっていうのは自分は身をもって証明したと思っています。
まず根拠として、事実この平和な日本で毎年約二万~三万人の人が自殺に「成功」しているんですね。
しかも、この数字って、警察とかが調べて「これは自殺だね」って判断できてカウントしているから、実際はこれよりもっといます。
これがどれだけ多いかっていうのも比べるものではないんだけど、一時期コロナが爆発的にはやって世界中がパニックになりましたよね。経済がぐちゃぐちゃになったにもかかわらず、一番死亡者数が多かった2022年で約4万7千人なんですね。
しかも、この中で体力のない老人ばかり……。
その中でも関係なく、これだけの人が静かに、コンスタントに自殺で死んでいるんですよ。
「俺ばかりが……」
「私ばかりが……」
って悲劇のヒロインになって自殺しようが、数字だけで見たらそこそこよくある事例の一つでしかないんです。
そこで、自分の場合ちゃんと死のうとしたら、ただただ死にたいんじゃないくて、生きるのに疲れているだけなんだっていうことに気づきました。
そもそも本来生きているだけで素晴らしく価値のある事なんですよ。
だけど、物事の価値ってすべて希少性と比較で生まれます。
我々日本で生まれたら、殺されることも考えずに生きてこれるのが当たり前で、贅沢なのはわかってるけど、そんな希少性も比較もクソもない生きることだけに価値を感じるのは超難しいんですね。
まさに、その生きることに価値を感じなくなって手放そうとしているあなたに、自分に生きることに価値を感じさせることができますかっていう話で、まあ「無理」ですよね。
そんな価値を感じない中、ただ生かされるのは死ぬよりつらい生き地獄です。自分は、死ぬことを考えて生きるための、初めてのスタート地点だと思っています。今あなたは終わりのゴールに向かっているのではなく、始まりのスタート地点に立っているだけです。
しかし、「意外と死ねる」といっても簡単ではありません。
なぜならそれも数字で表しているから。
**自殺は難しい、超ハイリスクハイリターン。**
年間で死のうとしている人はこれだけいます。
・年間自殺未遂で救急搬送20~30万人
・年間200~300万人が自殺直前
・自殺者の20倍以上=自殺成功確率は10%以下
しかし、(自殺の)成功確率は10%以下です。
実質倍率の高い難関な試験に挑むのとほぼ同じっていうことを認識する必要があります。
そして、この難しい要因として、「人間の生命力は超強い」。
自分は死のうとしているとき、参考に海外のグロ動画をたくさん見漁って、よくある共通点を見つけました。
「えっ、こんな状態でもまだ息あるの?」
っていうのが大半なんです。
精神面では簡単に死ぬくせに、めっちゃ粘るんですよ。
それを見て、人間の命ってすぐ充電が減るくせに、1%からめっちゃ粘るボロいスマホのバッテリーと同じだな、って思いました。
加えて医療が発達している。少しでも脈があれば強制延命治療。
医療って、人の命を救う素晴らしく大義のあることだけど、死にたい人からしたら鬱陶しい以外の何者でもないんですよね。
「あなたの意思なんて関係ないです。助けます」
そして次がダントツ一番の要因。
それは自殺を考えるあなた自身です。
**自殺を考える人は「鬱」**
あなたはうつです。確定しています。
脳が正常な人は目の前の今を生きることだけを考えます。
うつ状態のあなたは脳が委縮しているんですね。つまり、超頭が悪くて視野が狭くてネガティブだし、正常な判断が難しいんですよ。
これは否定でも何でもなく、実現困難勝つ失敗して後遺症が残るようなことを選んでしまいやすいという状態なんですね。
そんな状態でどうなるかというと?
結果、勢いで飛び降り、リスカ、オーバードーズ。
ま、(こんなことしても死ぬなんて)無理なんですね。
これらで失敗すると、「死ぬこともできないのか」と自傷癖がついたり、さらに苦しく、惨めになります。
次に自殺に失敗したリスクの話になるんだけど、聞き入れたくない人もいるかもしれないけど、さらに後悔したくないなら少し我慢して聞いてほしいです。
**自殺に失敗したリスクは超高い**
・超高確率で後遺症。最悪植物人間状態
・親族、知人、友人(悲しむ人)
身体が動けないので、強制立ち合い。
こんなの「当たり前」だと思いますよね。
そうです。誰でも知ってる当たり前のことなんですよ。
ただ自分がそうだったんだけど、リスクのことなんて二の次三の次って感じで考えることを自然と避けていたし、そもそもリスクのことなんて考えていたら自殺なんてできねえよ、って思うんですよ。
でも、本当にこの世から消えたいと思っているからこそ、このリスクから目を背けてはいけなんですね。
なぜならリスクを度外視して失敗すると、苦しいこの世から抜け出したくて死のうとしたのに、「さらに不自由になって」この世に戻ってくるからです。
挙げだしたらきりがないけど、その中で分かりやすく自分が恐れていた失敗のリスクがこの二つです。
まず「超高確率で後遺症。最悪植物人間状態」。
脳に酸素が届かない状態が数分間続くだけで、あらゆる神経がやられちゃいます。重篤な脳損傷ってやつになると、障害が残って自発的に動けない状態になり、もう自ら死のうとすることさえ許されなくなります。
さらに加えて「親族、知人、友人」あなたの死を悲しんでくれる人がいたらさらに最悪です。
もう何年も連絡を取っていないからって忘れている人はいないですか?
自殺に失敗するとあなたは動けない状態で、何で相談してくれなかったんだよ、と言われて、悲しませるために死のうとしたわけじゃないのに。さらに追い込まれます。
リスクは考えたらきりがないくらい無限にあります。
その中でリスクを回避するために、これだけは決めていた自分のルールがあります。
それがこれです。
**精神的に乱れているとき、衝動的に即決行しない。**
**(当日決行の禁止)**
頭が回らない状態でも、これだけは絶対に守ろうと決めていました。
決行していいのは、誰がどう見ても精神的に落ち着いているな、っていう時だけです。
これは失敗だけは絶対に避けたい。そして、自分は今まで衝動的な行動で失敗を繰り返してきたプロフェッショナルです。そんな自分がうつ状態で正常な判断が難しいときに決行するのは絶対にやばい。
(中略)
次に自分みたいに衝動的に決行して後悔しそうだなって思う人が言う発言がこれなんだけど。
「怖くて死ねない」
「痛いのは嫌だ」
「勇気が出なくて死ねない」
こういうことを言っている人たちに必要なのは死ぬことではなく、全世界から嫌われる覚悟で今までの価値観・プライドすべてを捨てて、「最低3年間は何もせずに休むこと」です。
勘違いしないでほしいのが(自殺することを)否定するわけではなく、「ただただ自殺する段階ではないよ」ってことです。
これらを実体験を踏まえていうと、怖くて死ねないというのは、怖いと思うのは正常な健康な反応で、自殺する人って基本的に脳がバグってエラーを起こしている状態なので恐怖心が無いんですね。
ジェットコースターや手術を受けるとかでも、待っているときが一番怖いので、精神が死んでいると怖くて抵抗するっていう感覚が無くなるんですよ。
「勇気が出なくて死ねない」っていうのも、勇気なんて必要ないです。頭の中は死ぬ以外の選択肢がなくなっちゃってるんで、お腹が空いたらご飯を食べるしかないのと同じで、いくべき場所に行くだけです。
これらの人は特に衝動的な行動は絶対に避ける必要があるので、一般的な解決方法として
・薬を飲む
・声に出して人に聞いてもらう。
・精神科、カウンセラー、身内にサポート
・運動、日光
……がありますが、
まあ(これらの解決方法なんて)自分には何の意味もなかったです。
根本の問題は消えないのでそりゃそうかもしれないですけど、その中で唯一絶対無二の最凶の解決方法があります。
それが「時間」です。「時間」がすべてを解決します。
所詮人間も一時の感情で動く動物なので、強い感情が過ぎるまでひたすら抵抗も何もせずに待てばいいんです。
しかし、人によっては五年や十年以上かかる場合もあります。
じゃあ、時間が解決するまでどのように耐えるのかということに重きを置いて考えるべきです。
しかし、死にたいと思っているときにネットを見ると綺麗事ばかり並んでいるので、考えや人格すべてを否定されているように感じますよね。
その「死にたい」っていう、そもそもの希死念慮なんだけど、「死にたい」は一生付き纏います。というか割り切ったほうがいいです。なぜなら希死念慮はとてつもないパワーがあります。
自分で自分を殺してしまうぐらいだから、当然っちゃ当然だけど。
うつ状態で嫌なことがあるたびに「うわあ、死にたい」ってなっていると体も精神も持たないんですね。
この超強い力に自分で抑え込むとしても、真正面に受け止めると簡単に死ぬんですよ。
激流に抵抗して力尽きて流されるよりは、激流の中でどう楽に泳げるかを考え、受け流したほうが絶対にいいです。
紛争地帯など今を生き延びるのに必死な人は自殺をあまり考えないけど、当たり前のように明日がやってくる日本では無理なんですね。
じゃあ死にたいという本心の気持ちは否定せず、死なない程度に自殺を受け入れつつ受け流しましょうよ、っていう話なんです。(動画に続く)
自殺を決心した人へ【一年前自殺未遂経験】【体験談】
https://www.youtube.com/watch?v=HTEWcjHu16w