公開中
異世界ならぼっちにならないはずだ! 第一話 あの魔法陣は絶対なんかあるはずだ!
https://scratch.mit.edu/studios/36214221/
本家はこちらへどうぞ
なんの変哲もない、孤独でつまらない何も変わらない1日が今日も終わりに差し掛かろうとしていた。そう、何も変わらない。何一つ変わらない。どうせ今日も親がいるんだろ。
そんな事を考えながら、これから始まる物語の主人公である素蔵とあは鬱そうに道を歩いていた。
これはぼっちな中学一年生が、少し変わった幸せな非日常を手に入れるおはなし。
第1話あの魔法陣は絶対なんかあるはずだ!
学校終わりの鐘が鳴るなり、大勢の学生たちがコップから溢れ出る水のようにぞろぞろと校門を後にしていく。その群れの先頭を走る1人の男子、帰宅部エースの素蔵とあ。
「学校終わったぁぁぁぁあ」
そう1人、勝ち取ったように呟く。
「家帰ってゲームするぞ〜。・・あ~・・・異世界転生して美少女に囲まれるハーレムにならねーかな••••••••無理か」
そう、ここまではいつも通りだった。
やがて、とあの目には何やらとても厨二病チックな魔法陣が現れる。
「何あれ?いかにも厨二病チックな…」
近づいたら何が起こるかわからない。でも、好奇心は恐怖心に打ち勝っていた。
勝手に動く足も見ず、ただ進む。
魔法陣に足を踏み入れた。その瞬間。
デデーン!!!!!!!
「なんだよこの青タヌキが道具出した時みたいな音は!」なぜか、派手な効果音が響き渡る。いや、そのように聞こえているだけ、と言った方が正しいのだろうか。実際にはその音が出たにしても周りに人もいない。
やがて魔法陣は、白色から緑色へと変色し始めた。
「色変わったんだけど!?」とあがそう言った。その時だった。
「…・・つ!」
魔法陣は、とあを下へと引き摺り込んで行く。
「落ちる落ちる落ちる!!誰か助け…・・」そこには人も気配も、他の動物の気配も何も無い。
「俺ぼっちだから助けてくれる友達いねーじゃん!!」そう言ったのを最後に、とあはそこから姿を消した。
証拠隠滅をするかのように、魔法陣も後からゆっくりと消えていく。
scratchでみろ
星とハートちょうだい♡(きm)