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holic-9
「ふふふっ……聞いて驚くなよ?それはな……お前だよ!!」それを聞いて俺は思わず絶句してしまった……まさかこいつがそんな趣味を持っているとは思わなかったからだ!
そんなことを思っていると先生も同じことを思ったらしくみんなに問いかけたのだそうだ。
生徒とて戦士の端くれであるからして決して弱い訳ではないのだが、武器との相性の悪さはいかんともし難く一方的に叩きのめされ続けている状態だ!
「ふふふっ……聞いて驚くなよ?それはな……お前だよ!!」それを聞いて俺は思わず絶句してしまった……まさかこいつがそんな趣味を持っているとは思わなかったからだ!しかもその内容というのが、俺そっくりなのである!!一体どういう神経をしているのだろう……理解に苦しむなと思った次の瞬間である。奴が突然叫びだした。
「……って嘘だよ!バーカ!そんなの信じる方が悪いんだよww騙される方が悪いんだってば~wwww」そう言いながら腹を抱えてゲラゲラ笑い始めたのだ。それを見て、俺もつられて笑ってしまったのである……
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そんな出来事があってしばらく経ったある日のこと。今日もいつも通り授業を受けていたら、急に先生がやってきてこんな事を言いだしたのだった。
「今からテストを始めるからな~」先生の発言を聞いてクラスメイトたちが騒ぎ始める。当然の事だろう。何故ならテストはまだ先のはずだったのだから!だが先生は構わずに話を続けた。どうやら、何か事情が変わったようである。なんでも今日になって急遽、全クラスに対してテストを行うことが決まったらしい。そのため、これから急いで準備しなければならないということだった……やれやれだな……まあでもしょうがないよなと思い大人しく言うことに従うことにした。だがその時だった。あることに気がついたのである。クラスの生徒たちの表情がどことなく暗いことに……どうしたんだろう?体調でも悪いのだろうか??そんなことを思っていると先生も同じことを思ったらしくみんなに問いかけたのだそうだ。何かあったのかと……そうしたら意外な答えが返ってきたというのだ。みんな一斉に話し始めた。
「今朝起きたら、家に誰もいないんですよ!お母さんたちはどこへ行ってしまったんでしょう……?」「僕の妹もいなくなってしまったんです……」「俺の父ちゃんもいなくなったんだけど……」などと言っているうちに教室の中は次第に不穏な空気になっていったらしいのだ。そんな中で誰かが言ったらしい。そういえば昨日お父さんたちと一緒に出かけた人がいたよねと……それを聞いた途端に他の生徒たちがざわめき始めてしまったらしいのだ。その中には泣き出す者もいたという……その様子を見た先生が慌ててこう言ったそうである。「おいおいどうしたんだ?お前たち大丈夫か?何があったのか先生に教えてくれないか?」そう言ったものの誰も何も答えないそうだ。ただ黙って俯いているだけである。それどころか泣き出してしまう者も現れ始めたらしい……これでは埒が明かないと考えたのか先生が大きな声でこう言ったそうだ。
「わかった。ならいいさ、別に無理に言わなくてもいいぜ!」そう言ってその場から離れようとしたその瞬間であった。一人の生徒が言ったらしいのだ。
「先生……教えてください……」その一言を聞いた途端、それまで笑顔だった先生の顔つきが険しいものへと変わったそうなのだ。それを見た途端、「命のやり取りを教えてやるぜ!」とバスタードソードを振りかざした。
「またバスタードソードかい!?」
生徒は落ち着いたものでモーニングスターで受け止めた。ガシーレン!カージャ!パン!!激しく切り結ぶ両者。生徒の口からは血が垂れ落ちるも意に介さず攻撃を続ける。生徒も必死で応戦するも徐々に追い詰められていき……。
生徒とて戦士の端くれであるからして決して弱い訳ではないのだが、武器との相性の悪さはいかんともし難く一方的に叩きのめされ続けている状態だ!「このままではマズイ!」