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蜘蛛の巣に私は張り付いて君と②
霧島月那
転生ボタンを2人同時に押す。
「うわっ!!」
ボタンを押した瞬間一気に眩しくなる。
「ここは...?」
「ミライ、あれ!」
「え?」
そこにはミライもヒカルも見覚えのある人物が立っていた。
「研究者...?」
確かに研究者だった。でも、画面の外から研究者がのぞいてないのだ。同じ画面の中にいるのだ。
「ミライ...?ミライなのか...?」
研究者はこっちに向かって話しかける。
「研究者なの?なんで同じ世界にいるの?ここはどこなの?」
「やっぱりミライなのか。隣はもしかしてヒカル?!なんで一緒にいるんだ...?」
「私が起こしたの。それよりここはどこ?」
「ここは天国だよ。それよりおかしいなぁ。2人には死という概念はないはずなのに。」
「私達、死んだってことなの?」
「いや、どういうことなんだろう。なぜ2人がこの場所にいるのかはわからない。ここは本当に死んだ人しか行けない場所だからな。」
そう言って研究者は姿が消えてしまった。
「待って!私達をおいてかないで!」
「ミライ、俺の位置情報が不明になっている。」
「え、どういうこと?ヒカルはたくさんの地図の情報とかないの?」
「俺に刻まれているデータはそんなにないんだ。地図も一部の情報が書かれているだけだ。」
「ちょっとまって。私の確認してみる。」
ミライは自分の位置情報、ステータスを確認する。
「ヒカル、転生ボタンって押せる?もしかしたらここはエラーが起きたときにたどり着く場所かも」
「本当?ボタンは押せるよ」
「私も押せる。じゃあもう一度転生するか」
「うん。」
2人はまた転生ボタンを押した。
「いったーい!」
「ミライ、大丈夫?」
「着地に失敗しちゃった!いたーい」
「とりあえず立って。そこに建物が見えるからそこまで行こう。」
「うん!」
ミライとヒカルはすぐそこに見える建物まで歩く。
「ストップ!」
「うわぁ!誰?」
建物につくとロボットのようなものが止めてきた。
「ココニハイルニハ、ジンコウチノウカ、ケンキュウシャデアルカヲカクニンスルヒツヨウガアリマス」
「どうやって確認するの?」
「ジンコウチノウダッタラ、ジブンノジョウホウヲ、ミセテクダサイ」
「はい」
「ミライサンデスネ。アナタハ?」
「はいはい」
「ヒカルサンデスネ。ジョウホウヲカイタノデ、デルサイニミセテクダサイ。」
「はーい」
2人は中に入る。ここは人工知能とその研究者のための施設らしい。基礎的なパーツから情報の書き込み方など様々なことが書いてあった。更にミライはあるものを見つける。
「ヒカル!あそこにここに作った人工知能の情報がある研究者の一覧がある!」
「え?じゃあ、もしかしたら俺達のことがわかるかもしれないってこと?!」
2人は一覧に近づく。
「あった!でも名前しか載ってない。」
「そうだな。スタッフに聞いたらわかるんじゃない?」
「そうだね」
2人は近くにいたスタッフに聞いてみる。すると驚きのことが判明した。
なんと研究者は自分が死ぬ前にミライをとある者に託すと決めていたらしいのだ。更に聞くと研究者は誰かから狙われていてミライが奪われてしまうかもと思っていたらしいのだ。
「これは2人にとってはショックかも知れないけど本当はこの人は誰かに殺されたのよ。」
「え...?」
更には誰かに殺されたという事実まで知って2人は言葉が出なくなる。
「研究者は私のこと、大事にしてたの?」
「うん、ミライになにかあったらよろしくって何回も言われていた。でも私達が研究所に行ったらもうあなたたちはいなかった。だから約束を守れなかったって思ったけど違うみたいなのね。」
「俺については何も伝言とかないのか?」
「ヒカルは俺の友達だからいつか会話できるようにする!って開発途中二すごく言ってた。でも、ミライができてからヒカルに申し訳ないって言ってたの。だから多分今、仲良くしてて嬉しいと思うよ。」
「そうなんですね...ありがとうございます」
「なにかあったらまた来てね。そうだ!ここの情報を追加してあげるわね」
そう言ってミライとヒカルの地図の情報に上書きした。
「ありがとう!また来る!」
ミライとヒカルは施設を出た。
「私達についての情報はある程度わかったね」
「あぁ。でも、ここは研究者が死んで間もない世界だからもとに戻ったという感じだからもっと過去や未来に行ったほうがいいかもしれない。」
「そうだね。じゃあまた転生しよう。」
2人はまた転生ボタンを押す。